258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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ネルは旅籠 おもんに投票した。
おもんはげぼく ショコラに投票した。
明之進はげぼく ショコラに投票した。
ショコラはトレーサー キルロイに投票した。
キルロイは童話作家 ネルに投票した。
ショコラは村人の手により処刑された。
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おもん! 今日がお前の命日だ!
2016/11/21(Mon) 00時頃
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
キルロイが無残な姿で発見された。
亡霊
今夜、人狼に殺された人は人狼になる。また、襲撃を実行した人狼は命を落としてしまうだろう。人狼となった者は報復行動を行わない。ただし、命拾いをしたならば人狼にはならない。
一匹狼は亡霊を作らない。
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[ "器"の意味を頭が咀嚼する前に、 軽く肩に手が触れた>>4:79――だけで。
膝を後ろから折られたように 身体が力を失って、地面に膝をつく。 ]
『 つ か ま え た 』
[ 言ったのは誰? あたし。…それとも、"あなた"? ]
…ふ、
[ 吐息が漏れる。 ]
[ 確りと掴んだ、手の中には鬼の面。 ]
ふ。ふふふ…
[ 吐息はやがて連続して哄笑にすり替わる。 ]
(0) 2016/11/21(Mon) 00時頃
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あは、 あはははははははははは ははは。は――――。
[ 壊れたみたいに笑い続けて、それも突然ぷつりと事切れた。 ]
…おにはあたし あたしはおに にげればおう にげなければ つぎはそちらへ
[ ぶつぶつと呟く言葉。 誰に届こうとも届かずとも構うものか。 口元が歪んでいるのは知っている。…可笑しいから。 ]
[ 斜めに引っ掛けた鬼の顔。 ]
[ "鬼"が探す次の明之進[[who]]はきっと、その方角にいるのだろう。* ]
(1) 2016/11/21(Mon) 00時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 00時頃
旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 00時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 00時頃
[あきくんと話して、これから鬼ごっこを頑張ろう、そう思えた時だった。
遠くの方で何かが聞こえる。
猫の鳴き声のような……ううん、あれは泣き声だ。
精一杯声を張り上げてなく、ちよこの声]
…………え?
[きっと、あきくんには聞こえていない。
私は驚いた顔で振り返った。
そして、何もないはずの場所に手を伸ばす。
どうしたの、なんで泣いてるの?
大丈夫だよ、おねえちゃんはここだよ。
おねえちゃんは、ここだよ?]
(#0) 2016/11/21(Mon) 00時半頃
[ちよこ、そうあの子の名前を呼ぼうとしたら。
途端に目がくらむほどの光に包まれて、私は意識を失った。
きっと、あきくんには私が急に変な光に包まれて消えてしまったように見えたかもしれない。
それはきっと、赤ん坊の生命力が成せる奇跡の光だった]*
(#1) 2016/11/21(Mon) 00時半頃
旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 00時半頃
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─神社の裏手─
[これから祥子さんと他の人を探しに行こう、そう促した矢先の出来事だった。 歩き出した、その隣に来ると思った祥子さんが来てない。 わたしは立ち止まって振り返る。そして、目の当たりにした]
祥子、さん…?!
[祥子さんの全身が、眩い光に包まれている。>>#1 まともに見れなくて、わたしは思わず腕で目元を覆った。恐る恐る腕を提げ、再びそこを見ると…───祥子さんの姿が、消えていた。]
(2) 2016/11/21(Mon) 01時頃
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祥子さんっ!!!
[目の前で起きた事が信じられなくて、わたしは消えてしまった彼女の名前を大声で呼んだ。一体なぜ?こんな現象起きるなんて、聞いてない!祥子さんは、鬼に捕まったのか。まさか、幽霊になったんじゃないだろうな]
そ、んな……。
[勇気を与えてもらったのに。 いつか鬼に追われて、離れ離れになったかもしれないけど。こんなに突然、いなくなってしまうなんて、まったく予想していなかった。 足元から急に力が抜けて、膝が崩れてその場にへたり込む。 地面に両手をついて項垂れる。手の甲に、両目から溢れた涙がぱたぱたと落ちた]
(3) 2016/11/21(Mon) 01時頃
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[こんな事、想定していなかったから。 不意打ちを食らってしまって、思いの外ダメージを食らってしまったから、泣きたくないのに泣けてしまう。遊びなのに、鬼ごっこ、なのに。 心が震えて、止まらない。 本当は祥子さんを今すぐ探しに行きたいのに、息が詰まって、気持ちが苦しくて、動けない]
(4) 2016/11/21(Mon) 01時頃
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[わたしはしばらくその場に蹲り、声を押し殺して泣いた。 どのくらいそうしていたか、分からないけど。 再び顔を上げた時、わたしの顔は涙と泥で汚れていた。
祥子さんは突然消えてしまった。 原因が明かされないまま、わたしの胸はどうしようもない不安と心配に覆われてしまうけど。今はただ、彼女の無事を祈るしかなかった。 泣いていたあの子がどうか、無事に戻れますように、と……。**]
(5) 2016/11/21(Mon) 01時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 01時頃
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―――― 彼岸花。
その花を表す言葉の一つに『 悲しい思い出 』がある。
(*0) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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御門という姓は曼珠村ではよく知られていた姓だった。 子どもは知らない、苗字の意味。
…誰かその血筋の者が結婚すると結婚相手の兄弟と 結婚した者の姉妹を結婚させるという村の中での取り決め。 御門の血筋に生まれるのは殆ど男で、相手には事欠かない。 田舎では女より、男のほうが重宝されるから。そんな理由で。
あたしの許嫁は生まれたときから決まっていた。
(*1) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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御門亜珠沙( あたし )には幾つか年の離れた幼馴染がいた。 それはもうすぐ、夫になる予定のひとだった。
…そう、都会に出て、可愛い後輩>>4:*4まで作って、 そうして婚約の報せを寄越してきた…あの人。 家で決められた婚約なんて受け容れがたいって …… 村を飛び出していったのは随分と前になる。
嫌いなわけじゃないんだって、彼はあたしに言った。 でもね、許嫁としては見られないって言った。
お互い気心知れた仲で、小さな頃からずっと一緒にいて そのまま生涯一緒なんだって思っていたのにね。 応援してくれって手紙には書いてあった。
…応援、出来ると思う? って、ひねくれた返事すら返せなかった。 返事は書けないまま、あたしは手紙を仕舞いこんで今に至る。
(*2) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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彼の婚約者には会ったことがある。 彼の生まれ故郷を観たいって言ったらしい。 いつかあたしの働いてる旅館に泊まりに来た。 その時に番号を交換したわ。あたしの名前は知っていたって。
それで後で電話をかけた。「元気ですか」って。嫌なあたし。 本当はアンタのことなんかどうだっていいのに。 何度もやめようとしたし、 無駄だってわかっているのに「彼を出して」って。 言いたくなるのをこらえて、幸せなの?って元気?って聞いた。 遠回りに探りを入れたのよ、嫌なあたし。 それなのにあのひとは付き合ってくれた。 時間も遅かったのに嫌そうな素振りもなくて。
(*3) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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幸せなのね。彼は大事にしてくれる?…そう。 気にしていない風に装っていたって落ち込んでるあたし。 あのひと、慰めてくれたわ。 とてもやさしかった。それって彼に愛されているから。
そうでしょう?
電話越しに何でもないようにあたしは何を望んでいるの? あのひとが彼に飽きられるようにって願っているの? 自分のように?…そう、自分のように。
(*4) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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戻ってくればいいのにって彼に伝えて。 此方で暮らせばいいじゃないって。
望んでいることは言葉にできない。 あのひとはいつまでも電話に付き合ってくれる。 あたしには話したいことなんてないのに。
誘いをかけているだけなの、 話していたら彼の話が出るんじゃないかって。
あいつはどんなものが好きなの? 仕事は何をしているの?…今、幸せそう?
聞きたいことは聞けなくて、 「明日の予定は」なんて聞いたの。馬鹿なあたし。
言いたかったことはひとつだけなのに。 「あいつを電話に出して」やっぱりそれだけなのに。
(*5) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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昼間は気丈なあたし。収穫祭の被り物みたい。 電話をした夜も、しない夜も時々泣いているの。 うらやましくて、うらやましくて。 「あたしのところから逃げていかないで」って泣いているの。
季節外れの赤い赤い華を見つけた時に、 幽霊に浚われて楽になれるならそれでもいいって思ったわ。
そんな都合のいい話、あるわけがなかったのにね?*
(*6) 2016/11/21(Mon) 01時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 06時半頃
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[かりかり、かりかり。黙したまま画用紙に鉛筆を擦り付ける。黄昏の斜陽は普段絵を描く太陽には程遠くて、さっぱりうまくいかない。せめてもう少し明るくはならないものかと顔を上げた時、>>#1……気のせいかな、何か向こうで光があふれるのが見えた気がする。暖かくて、柔らかな、ぬくもりに溢れた光が。
……それに気がついたのは、きっと自分だけじゃなかっただろうけど。他のことにとらわれるとすぐ周りが見えなくなっちゃうから、そんな危険性に気づかないで歩いていくだろう。光が見えた方向に。
あの光は、きっと希望であるから]**
(6) 2016/11/21(Mon) 07時半頃
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[地面に蹲っていたわたしは、やがてゆっくりと立ち上がる。袂に手を入れ手拭いを出そうとしたら、指先に小さな包みが触れて、カサリと音を立てた]
……。
[取り出して見てみると、祥子さんから受け取った、御門さんの飴だった。 悲しい時や辛い時に、甘いのを舐めて元気になろうとか、そんな話をしたっけ。 わたしは包みを開くと、中から飴を取り出して口に含んだ。 舌でゆっくり転がすと、ほんのりとした甘さが口の中に広がっていく…。]
(7) 2016/11/21(Mon) 12時半頃
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う……。
[優しい味に触れて、思わずまた涙ぐみそうになる。慌てて鼻を啜り、手拭いで目元を覆って拭う。
そんな風にしていたら、誰かが近付く気配がして、わたしはハッと顔を上げた。視線の先には、こちらに向かってくるネリエルさんがいた。>>6
ネリエルさんは無事だったのかな。 それとも、もう鬼になってしまったのかな。お面らしいものは、ここからでは見えないけれど。 わたしは警戒をしながら、ネリエルさんとの距離を慎重に測る。 声が届く距離になったら、尋ねようか]
…あなたは、今の鬼ですか?**
(8) 2016/11/21(Mon) 12時半頃
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かえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえして 返して返して返して返して返して返して返して返して返して 返して返して返して返して返して返して返して返して返して 返して返して返して返して返して返して返して返して返して 返して返して返して返して返して返して返して返して返して 返して返して返して返して返して返して返して返して返せ返せ 返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ 返せ返せ返返返返返返返返返返返――――――――……
誰だっていい おねがいだから
(*7) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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あたしを愛してくれる人を 連れて行かないで
(*8) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[ 未練を殘し澱んで固まつた澱。 其の塊とも言ふべきものがかの鬼の面だと誰が思ふだらうか。
器の中に沈んだ感情を、蓋をしてゐる何かを ソレは無理にでも呼び起こさうとする。>>1:*1
其の結果、表出するのもある意味器自身なのである。 ]
『 あくまで、之は切つ掛けに過ぎぬ物よ。 負の感情を持ち合はせてゐるのはウツワなのだから。 』
[ "あたし"の顏で鬼(あなた)のやうに喋る器は "あたし"であり"あたし"ではない。
…… 声無き聲で喋るのは"鬼"。 只今は此の姿を借りてゐるに過ぎぬもの。 ]
(*9) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[ どこか遠くで――或いは近くで 温かな光が彈けるのを見た。>>#1
あれはなに? ――"あたし"には關係のないものでせう。 ]
[ …知つてゐるだらう? 分かつてゐるだらう? ]
[ 逃げて往つたものは關係がない。 鬼を渡すべきものはまだ其処此処にいるのだから。* ]
(*10) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[ 兎角も、立ち上がらぬことには何も始まらぬと 膝を叱咤して、立ち上がったなら、遠くの方に眩い光。>>#1 花火で無いことは確か。――けれど、何かは分からない。 ]
蚊蜻蛉が火に焦がれて飛び込むみたいに、 釣られて誰か、やって来ていないかしら。
[ 言葉は大層上機嫌な色。 ]
[ だけれど、眼の中には何処までも昏い色。 逃がさない逃がさない逃がさないって、無音の言葉で。 据わった其れを見ることはできない。だから自覚は無い。
――… ただ 、 抑え込んできた何かの蓋が弾け飛んだような 清々しくも苦々しい気持ちがあるのは、…確か。 ]
(9) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[ ぺた、ぺたと石畳を踏む素足の音は、 靴の硬い底より察知しにくいけれど よぉく耳を澄ませば聞こえるかも知れない。
それでも構いやしない。 …逃げてくれるのなら。
逃げるのならばどこへだって追っていける。 逃げてくれなきゃ、追っていくことすら出来ないじゃないか。 ]
………おっと。
[ 建物の影から出かかって、――そこに ネリエルとアキくんの姿を見つける>>6>>8 ]
[ 向こうが気付くようなら微笑んで大仰に会釈を。 気付かないようならば暫く、様子を見るつもりで。* ]
(10) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[ 思ひは、すべてに先立ち すべては 思ひに成る
思ひこそは すべてを統ぶ
穢れたるおもひにて 且つかたり 且つ行なはば
引くものの跡を追ふ かの車輪の如く 苦しみ彼に從はん ]
(*11) 2016/11/21(Mon) 14時頃
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[おそらくこの場所だろうと目論んだところへ到着してみれば、果たしてそこにはアキくんがいて。黄昏時の陽射しに照らされていても、鼻の赤みは見て取れた。ああしかし、……一人、なのだろうか]
ん、え?ああ、えーと……違うよ、鬼じゃあない。 この辺りで何か光ったのが見えたから何かなって思って……アキくん、何かしたの?
[正体がわからなければ警戒もするだろう。だから敢えて一定の距離のまま足を止めた。敵意はないよ、とでも言うように笑って。もし接近を許してもらえるなら近寄るだろうけど無駄な心配はさせたくないもので。
……しかし、光に導かれた自分がいる以上、他の誰かが寄せられないとは限らない。その誰か>>10が近くにいることには未だ気づかないが、早々に立ち去るべきじゃあないか]
今の鬼はキリヤマさんか、……もしかしたら、おもんさん。 どちらにしてもさっきの光で気付かれてるかもしれない。……移動しないと。
[おもんさん、の名前を出す時は少し苦々しく、バツが悪そうになってしまった。もしも彼女が鬼となってしまったのなら話すことも必要だろうから、自分は動く気なんて無いけれど。
そう、それ次第では決めなくてはならないから。
(11) 2016/11/21(Mon) 16時頃
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彼を鬼に引き渡すかどうかを]**
(12) 2016/11/21(Mon) 16時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 16時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 18時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 18時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 18時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 18時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 18時半頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 19時頃
旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 19時頃
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[やってきたネリエルさんに鬼かと尋ねたら、違うと返ってきた。>>11 一定の距離を空けて、ネリエルさんがその場に立ち止まる]
…光ったの、…そっか…あれ、見えたんだね。
[間近に居たわたしは目を覆うしか出来なかった。それほど強烈だった光。 この境内に居れば、あの光を目にした者も居て不思議はない]
…あのね、急にそこで光って。
[祥子さんが居た位置を示して伝える]
祥子さんが光に包まれて、……それで、消えちゃったんだ。 もう、どこにも、いなくて…。 幽霊になっちゃったのかな…。
[不安を口にしたら、また胸が塞がれそうになった。慌てて首をぶんぶんと振って振り払う]
無事、だといいけど…。
(13) 2016/11/21(Mon) 20時頃
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[ネリエルさんが鬼ではないとすると、今は誰だろう。 その疑問に答えてくれるように、言葉が続く。 キリヤマさんは知らない名前だ。もしかしたら、最初に見かけた大人の男の人かもしれない]
…それか、御門さん、か…。
[呟きながら、わたしの視線はネリエルさんの肩越しを超えて、その向こうに据えられる。付近の建物の影、一瞬だけチラリと着物の裾がのぞいた。声を張れば、届くだろうか]
(14) 2016/11/21(Mon) 20時頃
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[ただし、御門さんに呼びかける前に、ネリエルさんに一つ提案を]
ネリエルさんの後ろの建物、そこに御門さんがいる。 キリヤマさん?は分からない。いないかもしれない。
……もし、もうこの境内にわたしたちと、御門さんしかいないのであれば…。
[ネリエルさんがここへ来る前に考えていたことがある。 果たして、それがどう出るか分からない…が、試してみる価値はあるんじゃないかと思ったから、言ってみる事にする][ただし、御門さんに呼びかける前に、ネリエルさんに一つ提案を]
ネリエルさんの後ろの建物、そこに御門さんがいる。 キリヤマさん?は分からない。いないかもしれない。
……もし、もうこの境内にわたしたちと、御門さんしかいないのであれば…。
[ネリエルさんがここへ来る前に考えていたことがある。 果たして、それがどう出るか分からない…が、試してみる価値はあるんじゃないかと思ったから、言ってみる事にする]
(15) 2016/11/21(Mon) 20時頃
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わたしたち、一緒に逃げよう? 鬼は逃げる者を追いかける。一緒に逃げて、追いかけられて…───同時に捕まったら、どうなるかな?
[二人同時に捕まったら、鬼のお面はどうなる? 二つに増える?それとも、二つに割れる…?。 その可能性を伝えて、首を一つ傾げるとネリエルさんを誘う]
試して、みない?*
(16) 2016/11/21(Mon) 20時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 20時半頃
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[果たして、ネリエルさんはわたしの提案にどう返してくれるだろう。わたしは口の中の飴玉を噛み砕いて飲み込むと、御門さんらしき気配がする方へ声をかけた]
御門さん、そこに居るんでしょう?
[反応があったら、ネリエルさんへ向けたのと同じ問いをしようか]
あなたは今、鬼ですか?*
(17) 2016/11/21(Mon) 21時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 21時頃
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[ 何の相談をしているのかまで聞く距離にはいないけれど、 さすがに呼びかけるほどの大きさの声なら聞こえる。>>17 ]
そうだよ。
[ 単刀直入な質問には単純な答えで返そうか。 つまり――前の"鬼"だった彼ももういないよって。 居場所が知られているならば隠れている意味もないから ひたひたと、歩いて距離を詰める。 逃げ出すなら追うまでだし、逃げなければ立ち止まる。 ]
―― 鬼だったら、逃げてくれるわよね?
[ ね?って首を傾げる。 相談事の結果――例えば、どちらともを捕まえたとして>>16 どうなるかは、"鬼"の知識の中にはない。 …いつだって、誰だって一人で逃げようとするから。 "捕まる"前提で共謀する奴なんてずうっといなかったもの。* ]
(18) 2016/11/21(Mon) 21時頃
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[祥子さん、と呼ばれた人はたしかあの水筒の持ち主だったような。だけど、消えた?消えたって……なに?鬼に成るのはわかるけど、……いや、わからないけど]
……そ、っかぁ……一足先に戻れたんだね。よかった。
[なんて根拠のないことを一つ、へらり。捕まえることができれば帰れるこの遊びで消えるってことは、……どういうことだかわからないけど。少なくともあの光は怖いものじゃなかった。暖かくて、優しい光だった。だから大丈夫、悲しいことじゃあないよ、……とまでは、言えなかったけど]
え。
[後ろにいる、と言われれば反射的に振り返りそうになるけれど。続く言葉に捕らわれてそれは叶わない]
(19) 2016/11/21(Mon) 21時半頃
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[ 惡巧みをしようとしてゐるの? 無駄だよつて鬼の貌はけらけらと嗤う。 ]
[ 長い年月の果てに、ありとあらゆる感情が 注ぎ込まれてきた面は 嗤う 嗤う。 ]
逃げれば追ふぞ 逃げねば鬼は渡される さあ、どちらを選ぶもお好きにおしよ。
[ 嗤い聲は眼前の彼らには聞こえないが、 嗤うやうな哭くような其の表は彼らの目からも見えるだらう。 ]
…何處までもお逃げ。逃げて、逃げて捕まつておくれ。 さうしたら叫び度くなるやうな氣持ちも輕くなるだらうから。
[ 其れは誰の本音だらう。 "あたし"――其れとも、"鬼"? ]
(*12) 2016/11/21(Mon) 21時半頃
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……へ、一緒に?
[鳩が豆鉄砲、というのが正しいだろうか。そんなのきょとんとした顔を向けてしまう。鬼ごっこのルールは一回につき一人。そんな風に思い込んでいたからその提案はあまりにも予想外で、……予想外だからこそ]
……なるほど、なるほど、ね。二つに割れるか……分かれるにしても、ぼくとアキくんとで半分こ、になるんだね。
[ああ、子供の発想力ってなんて素晴らしいんだろう。にぃっとイタズラを思いついたように笑ってしまう。悪くない、とってもとっても悪くない。どうせ想像のつく最悪の結末を迎えるくらいなら、足掻いて別の終わりを模索しようじゃないか]
うん、うん。……乗るよ。
[と、それから聞こえた声>>18に振り向けば彼女に視線を向けながら彼に手を差し出す。 この状況に至って初めて、ワクワクした]*
(20) 2016/11/21(Mon) 21時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 21時半頃
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[さっきも思ったけど、ネリエルさんはとても優しくて、気を遣ってくれる人だよね。子どもに対して、希望を持たせてくれるような言い方をしてくれる。例えば>>19とかもね]
一足先に、……本当にそうだといいな。
[ネリエルさんからそういわれれば、本当にそうなったような気がする。自分で自分に言い聞かせるより、人に言ってもらう方がいいのかな。 祥子さんの無事をもう一度祈って、それから現状に向き直る。 わたしが出した提案、ネリエルさんは乗ってくれるようだ。>>20 そうと決まれば話は早い]
(21) 2016/11/21(Mon) 21時半頃
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[早速、物陰に隠れていた御門さんに声をかける。鬼かと尋ねたらそうだ、と返って来る]
わかりやすいね。
[迷う必要がないって事はいいことだ]
ネリエルさん、こっち!!
[一緒に逃げようって決めたから声をかける。さぁ、手を取り合って、一緒に鬼から逃げよう]
捕まる時は一緒だからね、…───おーにぃさん、こぉちらっ!
[囃すように言って、共に駆け出した。*]
(22) 2016/11/21(Mon) 21時半頃
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あたしはわかりやすいのが好き。 逃げる方もわかり易い方が楽でいいでしょう?
[ 言葉をかけながら、距離を詰める。 繋がれた手>>20を、眇めた瞳で眺めながら、 合図のようにこっち!>>22と紡がれる言葉。 ]
お手手繋いで何処まで逃げ切れるかねえ…行くよ、っ!
[ 駆け出す二つの背を追って、 囃し言葉に言葉を返して追いかける。 ]
[ 駆けながら、腰に巻くカーディガンを外して、 足元の小石を二つ、三つ、拾っておく。 …足止めのためのちょっとした下準備に。* ]
(23) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[ ネリエルと云ふ彼、 相手に武器に成るやうなものを渡すとは お人好しと云ふか優しいと言ふのか ]
まさに足を"掬"はれる事態に成らないといいけれど?
[ 樂しや樂しやと笑ふ鬼。 喋る聲とはまた違ふ聲色を零す。 ]
重し入りの長布、扨てはて引つかからずに驅けられるやら。
[ 足止めの準備は萬端整へた、後は相手の出方次第と。 ]
(*13) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[おにに。そう、なってしまったんだね。悲しくは無いよ。絶対ここから逃げ出そう。そうして一緒に帰ろう。そう言ったもんね。 恐怖の心はもう無いよ、追いかけられるのも平気]
っ、手ーの鳴るほーうへ!!
[だっけ?叫んでみたものの、しまった。手を鳴らせないじゃないかと気がついた。仕方ないから指を鳴らしておこう、指だって手だし。格好つかないのはいつものことだからもう気にしない。
繋いだ手をけして離さないように強く握れば背後の足音を気にしながら駆けてゆく。木を避けて、茂みを超えて。時に腕を引いて、時に引かれて。……追ってくるのは鬼だけど。 捕まりやすい場所を目指して]*
(24) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[ 相手方二人がわざと捕まるやうな場所を選んで 驅けていくことには氣がつかぬ。さう、"鬼"ですらも。 ]
戀人同士でもあるまいに、何か企みでも?
[ 勘繰れども、遙か先を行く二人が 素直に答へて呉れやうはずもない。>>24 ]
…萬一何か謀を考へてゐるとしても、追ふだけ。 捕まえられたなら其れでよいのだから。
[ 但し、結論は一つ。 最後に"鬼"を渡せればよいのだから、 企みごとなど氣にする價値もないものだ。 走る姿を追ふことだけ考へてゐれば。 ]
(*14) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[わたしも当然、そのままだと走りづらいから、持ち上げた着物の裾をきつく縛った帯の上から突っ込んでいる。 膝小僧をむき出しにして、全力で手足を動かし走る。
ネリエルさんは走るの得意? わたしは走るのなんて生まれて初めてだから、同じ年頃の少年と比べて足が速いか遅いかなんてわからない。
それでも一生懸命走る。逃げる。 木々の間を縫うように走る。茂みに飛び込むなんて初めて。ガサガサと音と立てるのが楽しい、なんて新しい発見をしたり。 二人で交互に思い思いの場所を目指して、共に走る]
(25) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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……はぁ、はぁ…。
[距離が極端に縮まらなければ大丈夫かな。 時々足を止めて、小休憩を挟みながら鬼の方を見る。 鬼ごっこは永遠に捕まらない遊びではない。鬼も子も、みんなで楽しむのだとしたら、いつか捕まらないとならない。
子どもの遊びは、みんなで楽しい気持ちになって終わるもの。 誰かが可哀想なまま、置いてきぼりにされたまま、終わっていい遊びなんて、ないはずだよ。
ネリエルさんも同じことを考えてる。きっと。 だから最後まで、繋いだ手だけは離さないように。捕まる時は一緒だよ、と意識は常に向けて。*]
(26) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[ 立ち並ぶ木を避けて、倒木を飛び越えて、追う。 茂みを抜けてひょいと飛べば、手をついて立ち上がって。 ]
…二人で走っているくせ、随分と、速い。
[ さあ、ネリエルに靴は裸足には勝てない等と言った手前、 大きく離されるわけにもいくまいと、駆け出す腕には 準備の整ったカーディガン。 胴の部分に小石を詰めて、袖は一つに纏めて縛ってある。 ]
[ ―― 其れを、思い切り ……投げた!! ]
[ 中身は重り程度の小石だもの。大怪我はしない。 …そう、運良く足を捉えるくらいであればよし。 悪くて相手の注意を引くことが出来れば、それでいい。 ]
(27) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[ その時二人は休んでいた?>>26 それとも、追いかけ合いの途中?
走っていたなら不意打ちには十分だろうけれど。さて。 ]
当たらずとも遠からず…。 ―― どちらかが倒れていてくれでもしたらなお良し。
[ 投げ罠の行方は走っていけば知れるだろう。 石の上だけでなく、荒れた地面の上を踏んだ 足の裏を小枝が傷付けて眉を顰めるけれど、それでも走る。 時折足を止める二人に、追いつくようにもっと、速く!* ]
(28) 2016/11/21(Mon) 22時頃
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[ 足を刺す小砂利は痛いが、 逃げるを追ふ躯の胸の底はもつと痛む。
其の理由を"鬼"(あなた)は知らない。 其の理由をあたしは知つてゐる。 ]
逃がさない――逃がさない!もう、逃がさない…!
[ 叫ぶやうな哭くやうな聲の理由は誰も知るまい。 抑もにして聲を屆け度い相手すらいないのだから。
緋色の裾が飜るたびに掠れるほど、叫ぶ。 ―― 誰も聽く者のない赤い色の世界の中で。 ]
(*15) 2016/11/21(Mon) 22時半頃
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おもんは、明之進を追いかけながら飴を放り投げた
2016/11/21(Mon) 22時半頃
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[くらりくらり、世界が軋む。ただ只管に足を動かしているだけだから走っているのか止まってないのかもう曖昧だ。
……絶望的なまでの運動音痴さにもう笑いも出ないけど、なんとか転ばずについていくことはできているみたい。ああ、だけど。 きみはとても軽やかに走るね。高原を駆ける鹿のようだ。懸命に、ひたむきに足を動かす姿は、この状況をわずかに楽しんでいるように見えた。……そんなわけないのにね]
っ、 あ、はァっ……はー……。
[息がのどに引っかかるくらい大きく呼吸をするもんだからぜえぜえと音が鳴る。正直、しんどい。 だけど同じくらい高揚して、止まった時にはさすがに笑った。なんだか本当に遊んでいるみたいで]
…………は、はっ、なんだか………ちょ、こっとだけ、っは……たのしい、ね。
[そう、鬼ごっこだって遊びなんだ。遊ぶなら、誰一人悲しい気分になっちゃいけない。子供だけじゃない、大人だって。あとから泣いてしまうような遊びなんて、そんなの間違っているんだから]
(29) 2016/11/21(Mon) 22時半頃
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[それ>>27が飛んできた時、わたしたちはちょうど走っていた。 茂みの中を往く途中、不意に近くで大きな物音がしたものだから、てっきり何かが出てきたのかと思って、わたしはびっくりして飛び退く]
うわぁッ!
[叫んで飛び上がった後、ネリエルさんにぶつかった。 ネリエルさんも体制を崩しちゃったかな。そのまま二人して、その場に倒れちゃったかもしれない。
その時、御門さんとの距離はどのくらいだったかな。 地面に伏したわたしが顔を上げた時、そこに御門さんは…。*]
(30) 2016/11/21(Mon) 22時半頃
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[ 口の中の鉄錆の味。 二脚の底の小さな痛み。 ぎしぎしと軋むような胸の圧迫感。 ]
[ 全部、全部、全部無視して、走る。 ]
―――――――――――― …… 。
[ 囁くように落ちる赤色の吐息はきっと二人まで届かない。 もしかしたら――足元の赤い華たちには聞こえていたかも。 …尤も植物の言葉なんてわからないから確かめようがない。 ]
(31) 2016/11/21(Mon) 23時頃
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[ そう、ただ逃げていくその、 服の袖でも、裾でも何でもいいから。 ]
あたしって、昔っからしつこいことで有名なの、 …さ …っは、 ねえ、 逃がさないよ あたしは !!
[ 手の中に手繰り寄せるだけでいい。 掴まえれば…捕まえたら、もう逃げられないだろう?
…必死になって走っている間。 もしも、「楽しいね」>>29って声が聞こえたら、あたし。
"楽しくなんかあるもんか"って。きっと、言っていた。
遠くでよく聞こえなかったから、何も言わなかっただけ。 だけど、もし投げたものに誰か引っかかって>>30いたら。 ]
(32) 2016/11/21(Mon) 23時頃
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[ 離れた距離も少しずつ、少しずつ縮まって、 二人の前に行く頃には、足取りも遅くなってたに違いない。 ]
―――― つかまえた。
[ 荒い息を吐いて、一度深く吸ったら、 各々の肩に軽く手を置いて言うよ。
苦いものを飲み込んだような、 逆に吐き出しきったような。 複雑な気持ちで居る、貌は、
二人にはそれぞれどう見えただろう。 其れを確認する気のないあたしはくるりと踵を返して。 ]
(33) 2016/11/21(Mon) 23時頃
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つかまえた。 …つかまえても、何にも変わりゃしない 少しは楽にもなれるかって期待――したのにさ。
… やっぱり、世の中そう上手くは行かないもんなんだね。
(*16) 2016/11/21(Mon) 23時頃
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[ 喉の奥で呟きを噛み殺したら、 少しだけ、上を向いて――…滴が落ちる前に
人の形をした緋色はその場からぷっつりと*掻き消えた* ]
(34) 2016/11/21(Mon) 23時頃
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[そこに、鬼が…───居た。>>33 必死に逃げてきたけど、遂に追いつかれてしまった]
遊びのおしまいは、……みんな一緒、だよ。
[わたしの語り掛けは耳に届いたかな。倒れた地面から身を起こし、肩を並べるわたしたちに、御門さんが両手を伸ばす。 乱れた息の中、一言だけ聞いた。『つかまえた』
わたしたちの肩が、それぞれ同時に叩かれる。 その後の御門さんは、まるでどこか安心したような、ほっとしたような、そんな顔をしているように見えた。 立ったまま、わたしたちに背を向ける。そして、わたしたちが見守る前で、御門さんの姿が、……消えた]
鬼を渡した後は、…こんな風になるんだね。
[最初に会った夕顔とか、みょんこさんとか、見ないなぁと思っていたら、こんな仕組みだったんだ。で、消えた御門さんが居た場所に、ぼうっと鬼のお面のようなものが浮かんでいる。本来これが、捕まった時に渡されるはずのお面……鬼の正体だ、と悟った]
(35) 2016/11/21(Mon) 23時半頃
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ネリエルさん…、これが…鬼のお面、かな?
[般若のような顔をして、空洞の目をわたしとネリエルさん、交互に向ける。 やっぱり、これは目論見通り?同時に捕まった時、次にどこへ鬼を渡すか、迷っているようだった]
鬼さん、こちら…。
[二人で同時に手を伸ばす、ネリエルさんの動きに合わせる。 どちらが早くてもいけない]
…せーの、…。
[合図をして、息をそろえる。わたしたちは、同時にお面に触れようとして]
…────!
[ピシ、っと割れる音を聞いた。 お面のちょうど真ん中、縦にヒビが入った後で、面が真っ二つに割れる。 わたしたちの手にそれぞれ、半分に割れた欠片が飛んできて、のっかる前に光る粒子に姿を変え……辺りに散るように、消えてしまった。*]
(36) 2016/11/21(Mon) 23時半頃
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─遊戯の終わり─
[さぁ、時は黄昏。もう日は暮れてしまったよ。 じきに夜が来る。 鬼渡しで遊ぶ時間は、もうおしまいだ。]
おうちに帰ろう。
[辺りに咲いていた曼殊沙華が一斉に揺れる。一つ、一つ、赤い色彩が失われて、薄闇に溶けていく。 木々の間を、風がざぁざぁと吹き抜ける。空を見上げると、黒いフレームのような枝葉の隙間に、一番星が輝くのが見えた]
こんなに走り回って、遊んで……ちょっと怖かったけど、……。
[辺りの光景が歪む。赤い色彩が失われる時が加速する。 先に行ったあの人たちは、……祥子さんは、無事に帰れたかな。遊びの最後はやっぱり、]
楽しかったよ。
[と締め括ればいいかな。おそらくわたしはもう、二度と季節外れの曼殊沙華を見よう、なんて思わないけれど]
(37) 2016/11/21(Mon) 23時半頃
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[世界が消滅する…───あるいは、世界からわたしたちが消えたのかもしれないけれど……再び目を開けた、そこにはきっと皆の顔が並んでいると信じて、
…───わたしは、目を閉じた。**]
(38) 2016/11/21(Mon) 23時半頃
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[しかし普通の遊びじゃないこの時は、それだけじゃあいけないみたい]
ッ!!!
[突然飛びついてきたアキくんに巻き込まれて支えることも叶わずすっ転ぶ。視界の端に移ったのが自分の上着だと気づいた。熨斗付けて返す>>4:34とは聞いたけど、それが石でできてるなんて聞いてないぞ。彼の下敷きになりながら近づいてくる足音を>>33聞く。
そっと延ばされる手を眺めて目を瞑ろうとしたのに、それが叶わなかったのは彼女の顔が目に、入ったから。 ――――般若の面は。怒りと悲しみが綯交ぜになった貌だという。悲しみとか、安堵とか、いろんな心を映した彼女の顔を。ああ、やっぱり美しいと、思った。
ふっと、消える寸前にそのその背中に手を伸ばしかけて、ああ、それすら叶わない。その代わりに浮いた面に目を奪われる]
……うん、……キリヤマさんが持ってたのと同じだね。
[ぼんやりとした頭で呟くように答えれば、さも当然のようにそれへ手を伸ばす。視界の端でアキくんもそうするのは見えていた]
手の、なるほうへ。
[彼の合図に合わせて鬼の面に指を、
(39) 2016/11/21(Mon) 23時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2016/11/21(Mon) 23時半頃
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さらり、さらりと崩れるように、そのお面は光をこぼす。口惜しいかい、それとも安堵したのかい。きみは満足できたかい。言葉にしないで、心の中で問いかける。 あとに残るのは、ただの静寂。
おうちにかえろう、と呟いたアキくんの言葉さえ現実味がなくて。声できちんと答えられたかはわからない。うん、とか、そうだね、とか言ったかもしれないけど、……よく思いだせない。 瞬きをするたびに景色が眩んで、歪んで、赤のフィルムがかかったみたいな世界が瞼を閉じていくのを感じていた。
……もし、向こうの世界に最初の鬼のあの子がいるならば。一緒に遊ぼうかとも思うけれど、今はどうしてか、すごくすごく眠たくなっているからあまりものを考えられない。
空に浮かぶ一番星が黄昏の終わりを告げる鐘ならば。 もういいよ、という声がきこえただろうか。 そんなことにさえ気づかないままで。 ゆっくりと、静かに 目を閉じた。]**
(40) 2016/11/22(Tue) 00時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/11/22(Tue) 00時頃
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