189 とある結社の手記:8
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
オスカーに4人が投票した。
ヴェスパタインに1人が投票した。
オスカーは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
|
―集会所 広間―
[キャロライナの指さした先を一瞥して、視線は床に戻る。 その先に告がれた言葉>>+64に、幽霊は静かに目を見開いた]
…………………………………そうだね。 僕は「押しつけがましい」って思う。
……………………………でも、きっと。 ……もしかしたら、「やさしい」とも。 言うのかもね。
[消えた彼女へ向けて、静かに静かにぽつりと零した。]
(0) bou 2014/08/20(Wed) 00時頃
|
リーは、ワンダとまるかぶった件について
taru 2014/08/20(Wed) 18時頃
|
──湖のほとり──
[風のない水面は銀板のごとく、 傍近くの木々の緑をさかしまに映し出す。]
────。
[霧が出ていた。]
(1) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
[ヒィィロロロロ──と、影のような、 森のどこかで、鳥が鳴いた。]
─────。
[足音も無く、衣擦れの音も無く 長いスカートを揺らして、 ──女が、水辺を歩いている。]
(2) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
[ゆうらり ゆうらり。
女は誰ぞを探すように、首をめぐらせる。
手元で、動きに合わせて、 やはり何の音も無く、 下げられたランタンが揺れた。]
(3) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
[湖に視線を投げて、女の唇が僅かに開く。
" ダン "
唇の動きばかりが、二文字の名前を呼んだ。]
(4) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
[呼びかけに、帰りつく答えは聞こえない。
ゆうらり
ゆらり。
迎え火のように、蒼い火の灯るランタンを、 女は湖に向けて掲げてみせた。]
(5) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
[そこは、湖のほとり。 森を移す銀板のふち。]
"どこに?"
[その湖に、ただ生前の形をなぞるばかりの 音なき女の姿は──*影ひとつすら、映りはしない*。]
(6) miseki 2014/08/20(Wed) 23時頃
|
|
/* せっかくだし赤を使おう。
>>-366 オスカー君 怖いよΣ 私は、こう……愛撫するかのうように首元に甘く牙を立てる感じなのに!
割と力あったのね……!
>>-372 リー君 なら吊らなくてもいいのに〜 もっと暴れたよー。あははー、なんて。 私以外を吊る未来が見えないよねw
(*0) MIZ 2014/08/20(Wed) 23時半頃
|
|
/*
>>*0 ばけたらきょうあく。 ホラーのていばんていばん。
と言ってもオスカーはたぶん化けないタイプの人狼ですが…
(*1) kuyang 2014/08/21(Thu) 00時頃
|
|
/* >>-418 リー君 あ〜 ってなにw いやらしい事はしていないよ! もしヴェスパーさんを噛めるような事があれば、ちょっといやらしい事したかったけど←
そうだよー、飲み会羨ましかった〜 でも私は行っちゃいけないだろうなぁ、と我慢していた><
(*2) MIZ 2014/08/21(Thu) 00時頃
|
|
/* >>*1 多分オスカー君はオスカー君自体が狼なんだよね!(伝われ 私は、イアンの皮被った狼だからなぁ〜 本当は大人しくて臆病な雪山の狼です。わんわん
(*3) MIZ 2014/08/21(Thu) 00時頃
|
|
/*
>>*3 あー。そうですね。オスカーは第二次性徴を人狼という形で迎えてしまったかんじです(みもふたもない伝わりかた
(*4) kuyang 2014/08/21(Thu) 00時頃
|
|
― 最終日・リーの自室 ―
[床に落とされたシーツやらその上に乗る枕、毛布。 机の上には手紙が置きっぱなしだ。
片手にグラスを二つ持ち。 部屋に入る前に入口に置いていた酒瓶を持って中へと入る。]
これっていつの時のあまりだっけ〜?
[持ってきたグラスを机に置いて、酒瓶を掲げる。ついこの間に思えるし、何だか結構、時間が経ったようにも思えた。 まぁいっか〜と酒を注ぐ。 ヴェスパタインと二人で飲んだ酒の残りだからこそ、その残りも二人で飲みたかった。そこになぜこだわりがあるのかと問われると、なんとなくぅ?としか言わないだろうけど。
―― 一種の願掛けに近いものもあったのかもしれない。]
(7) taru 2014/08/21(Thu) 01時頃
|
|
[う〜んと一つうなった後、椅子にどかっと腰かけて、]
床でもいいかな〜と思ったけどぉ まぁいいや〜
[座って座ってともう一つの椅子にすすめた。 別に手を貸したりはしない。 最初に切り出した話は、]
――… 今日で、終わると思う〜?
[*そんな*]
(8) taru 2014/08/21(Thu) 01時頃
|
ろくでなし リーは、メモを貼った。
taru 2014/08/21(Thu) 01時頃
|
──湖のほとり──
[ゆうらり、ゆうらり、湖のふちを女が歩く。 そうして、ぽつねんと湖を見る影に足を止めた。]
──風邪を、
[ナタリアの声に、生前のものによく似た声がほつりと落ちる。]
(9) miseki 2014/08/21(Thu) 15時頃
|
|
[どうしてここに、とも声はなく、ゆうらり、 この世のものとも思えぬ青い火を揺らして、 湖に影を移さない女の目は、 されど確かに、死んだ老女を捕らえている。]
── ひいちまうよ。ばあさん。
[逆さにかける声は、生前に向けていた言葉を、 ただそのままになぞるよう。]
(10) miseki 2014/08/21(Thu) 15時頃
|
|
……探してた
[見ていたのかと。その問いに、 考えるような間があった。
今聞いた言葉を、随分前にきいたように。]
(11) miseki 2014/08/21(Thu) 15時頃
|
|
[死んだら、息を止める必要はないと、 そんな話を、昔に聞いたことは、あっただろうか。]
… 湖の奥に、
[腰の曲がった老女の隣に背の高い女が並ぶ。 どちらも、視線を向ける湖面には映らず、 陰気な女の存在感は、どこか亡羊としている。]
(12) miseki 2014/08/21(Thu) 15時頃
|
|
深く、潜っていったら──
いなくなったやつらに、 会えると思うかい?
[ざ、ざ、ざ。と水面を揺らしていく風は、 老女のカーディガンも、女の髪も、もはや揺らすことは*ない*。]
(13) miseki 2014/08/21(Thu) 15時頃
|
|
──最終日・リーの部屋>>7>>8──
うわ。 ……おまえの部屋みたいになってないか? いや、……ここ、今はおまえの部屋だけど。
[床に転がるあれやそれやを見て、男は思わず顔をしかめた。
示された瓶に記憶を辿れば、しかめっ面が緩む間もない。]
あー……いつになる? ここに来てから、……3日くらい、だから……
[3日。 たったのそれだけの間に、日数の倍近い人間が死んだ。 日付の感覚を無茶苦茶にする事実から、そっと目をそらす。
見覚えのある瓶が、ひどく懐かしい。]
(14) kokoara 2014/08/21(Thu) 20時半頃
|
|
ん。珍しいな?
[勧められた椅子を手で確かめ座って、少しだけ茶化す。 床に座ってと言われたところで気にするような繊細さはないし、 もっとはっちゃけた寝相をかましたこともある。 とはいえ、椅子を断るつもりもなかったけれど。]
…… 終わるといいと、思ってるよ。
[唐突に始まったそれに、瞬き一つ。 ゆっくり答えてからグラスの一つへ手を伸ばし、 願望でしかない曖昧な答えを、濁らせるアルコールを求めた。]
(15) kokoara 2014/08/21(Thu) 20時半頃
|
|
……正直、どっちがどうって、はっきりはわからん。 …………
[そんな状態で死を投げつけたこと。 自分の罪悪感を、肯定する言葉を尋ねようとして、 けれどやめた。
決定は1人ではなかった。]
終わったらどうする、なんて皮算用でもしてみるか?
[あくまで、口調は軽い。 弱い痛みが持続する目を伏せ、グラスを揺らす。]
(16) kokoara 2014/08/21(Thu) 20時半頃
|
|
…………おまえ、 あんまり、先のこと、考えてなさそうだしな。
[生きたいか。
あの続きへ触れようと、柔らかく踏み入った。]
(17) kokoara 2014/08/21(Thu) 21時頃
|
|
─ 最終日・リーの部屋 ―
[お前の部屋みたいに、と言われるとははと笑った。 やっぱ寝心地わるくてさ〜と付け加える。
――ここにきて、3日。たったそんなものか。 呼び出された日を入れるともう少し増えるけど、おそらく一週間も経ってはないだろう。 言葉を濁す様子に、それ以上日付の話を続けることはなく。]
そぉ?
[珍しいと言われると、そう笑ったまま首を傾げた。 ただ、この椅子には数日前に、ワンダが座っていたんだなと思うと、なんとなく。ただ、なんとなく。]
(18) taru 2014/08/21(Thu) 22時頃
|
|
――… だなぁ おれも似たような感覚〜
[終わると良いと思う。どっちが人狼かはわからない。 決定的な何かは結局見つからないまま。 でも、今日の投票でこいつが死ぬことはまずないだろうし、だとしたら、どちらだとしても、こいつが死ぬことは確実にないだろう、と楽観視する。 その感覚があるだけで、今のところは満足だった。]
おわったらぁ?
――…そうだな〜 … かんがえてないな…
まぁ〜ふつうに〜?元の生活に戻るとか〜?
[その気はすでにもうあんまりないくせにそう言ってみる。響きはやっぱり軽いままだ。]
(19) taru 2014/08/21(Thu) 22時頃
|
|
…… へー。
[元の生活?馬鹿をいえ、とばかりに、棒読みで返す。 考えてない、が答えで、全てなんだろうと思った。]
おまえさ、普段からゆるゆるだけど…… 今回、 此処で、余計に緩くなったって気がしたよ。
…… 考えて、ないだろ。 襲われたらどうしよう、とか…… 名前がいっぱい書かれたらどうしよう、とか。
どうせ『ま〜そ〜なったらそ〜なんじゃないかな〜』とか、 そんくらいのゆるさだろ。
[精一杯のモノマネを込めてみた。 採点はどうだか知らん。]
(20) kokoara 2014/08/21(Thu) 22時頃
|
|
そうなったらおれは困るんだよばーか。 おまえのことだから気づいてないことないくせに、 それはさておき、でゆるゆるしてんだろ。
[よこせ、と瓶へ手を伸ばす。]
…………どこに戻ればいいかとかは、 おれも、わからんけどな。
酒場はなかったらしいし、他もどうかは知らんが……
………………ここだけ、でも。ひとが、死にすぎた。
[見知った顔が。知らなかった顔が。 忘れられないなんて言わないが、きっと時間がかかるだろう。 はあ、と溜息。]
(21) kokoara 2014/08/21(Thu) 22時頃
|
|
──湖のほとり──
[ざあ、ざあ、ざあ。と梢が揺れている。 沈黙の間に、湖面に輪が広がっていった。 対岸の見通せないほど広い澄んだ湖。]
────。
[>>@3 老女が頷いて、女の答えを引き取る。 陰りを帯びる視線は老女を見ず、 ただ、遠く深い湖へと投げられている。]
(22) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
[夜の帳が下りる中、星の光を受けて、 湖はほのかに光っているように見えた。
ランタンの蒼い火が揺れる。
現世には移りこまぬ蒼い焔の代わりに、 星の光が、月が、湖に移りこみ揺れている。]
────…
[幾人もの人を連れて行った湖のほとりで、 老女が語り聞かせる声音で言った>>@5。]
(23) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
[主様がいてね。と、老女の声が語る。]
……──。飛び魚の羽根を
[水面を見やっていた女は、 ゆるやかに顎を上に向けた。
月が見える。]
(24) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
[背後には、村がある。点々と灯りがついている家々にはどこかで、娘の帰りを信じて待っている両親もいるだろう。]
……もらった皆は、帰りたかったのかね
[地上に。──家に。 誰かのところに。]
(25) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
──。
自分から望んで、 どこかに行ってしまったってわけじゃあ
ないんだろうか
(26) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
……白鳥じゃあ、
[空を見上げる。夜はまだ明けない。]
(27) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
夜にゃあ、──きっと、下りては、これないね。
[月を瞳に映したままに、 女は、ぽつりとそう*言った*。]
(28) miseki 2014/08/21(Thu) 22時半頃
|
|
[かえってくる棒読みは、笑ったままで受け止めた。 もちろん、それが事実だった。]
――… …
[ここで余計ゆるくなった、と。言われてしまうと、少し目を細める。ただヴェスパタインの話を静かに聞いた。]
……
[うん、と。物まねを茶化すことなく、素直に頷こうとしたところ。続いた言葉にゆるく目を見開いた後、]
はは ばれてるか〜 だいたい全部〜
[気付いてないわけがない、それはさておき。そこまで見抜かれていた。まあ仕方はないか。相手が相手だ。]
(29) taru 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
… うん おれは誰かの心の支えになれるようなやつじゃないしね〜
それにさぁ ヴェスパタインもおれのことそこまで本気で信じてたわけじゃないんじゃないの〜? 人狼じゃない、ってのはぁ、そりゃ知ってただろうけどさ〜
[な〜?と返す表情はやっぱり笑みだ。目を伏せた、静かな笑みだった。]
戻る場所… か〜
サイモンやイアンはよそ者だけどぉ ラルフも、ワンダも、キャロライナも もう戻ったところにはいないんだよな〜
まぁキャロライナはもともとそんなに、 あわなかったんだけどさ…
(30) taru 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
[選択を間違えたなら。もしかしたら自分がいない可能性もある。ハナがいない可能性もある。スージーがいない可能性だってある。 オスカーはもともと、会ったことはなかったけど、誰かには影響するだろう。 少しだけ、ホリーのことをおもいだした。]
…
[昔を思い出す。狼が去った村というのは、どこもそんな感じなのだろうか。食べられた誰かの影が残り、それを追う。同じ場所で暮らす限り、ずっと。]
――… いっそ別の町にでもいく〜?
[その気もないのにそう茶化した。]
(31) taru 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
[本気で信じてたわけじゃない。 にい、と口の端を上げてやった。 答えなかった。
信じてたさ。 人間だってことだけは。]
……会わなかったな。
[キャロライナとは、ここが、初対面だった。 野生動物にでも会ったかのようなやりとりをして、 疑って、占って、 そして。]
… ……………
[机に積まれた何かを、ちらりと見た。]
(32) kokoara 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
[いないから。 だから、と、何かを手放すだろうか。 離れて、そして…… どうするだろうか。]
…………
[死にたくなかった。 死にたくなくて、生きて、そして そして?]
………… 別のまち……?
[その発想はなかった。]
(33) kokoara 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
……
[夢想する。 別の町へ、]
(34) kokoara 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
めんどくさい。
[その気もないくせに。 一蹴するのに躊躇いはない。]
(35) kokoara 2014/08/21(Thu) 23時頃
|
|
…… というか。 そういう、新しいことする気力は…… しばらく、わかんだろうな。
[少しだけ考えれば、そういう答えが出てくる。 ただ、疲れた。 やれやれ、と肩を落として、グラスを口へ運ぶ。]
おまえもそうなんじゃないのか。
[もしも気力にあふれているなら、分けろ。 無茶な注文と一緒に視線を送る。]
(36) kokoara 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
[むしろ今でも信じてないかもしれない。 上がる口の端に、そんな視線を送ってやった。じとり。もちろん冗談であり、すぐに小さく笑ったが。
会わなかったな。 その響きが、どうにもぽつりとして聞こえて。 ヴェスパタインの視線を追うと手紙が目に入る。そういえば、彼はキャロライナから手紙をもらったんだったか。内容はしらないけど。 ヴェスに視線をもどすと、少し見つめた。]
(37) taru 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
そぉ、べつのまち〜
[もう一度繰り返す。 反応を待つ。 沈黙があった。
一蹴された。
ふっと笑う。だよな、と笑った。]
(38) taru 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
新しい事ねえ… そっかぁ 別の町にいったらまた一から…人間関係を構築して…むしろ住む場所を探して… あっもしかして仕事をしないといきていけない…?
それは難しいなぁ… そうだなぁ… ―― そんな気力は、ないな…
[真顔だった。腕を組んでしまった。 視線の先には酒が入ったグラスがあるが、まだ一度も口をつけていない。]
(39) taru 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
──湖のほとり──
[月ばかりが浩々と湖を照らす。
ほとりにいる二人の背中に、 影は伸びないまま]
───、
[ただ、村の明かりばかりは、 ──見えなくなってしまった人間たちにも 家はここだと示すように灯されている。]
(40) miseki 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
[風の他に音はなく、湖畔に人の気配はない。 魚たちすら眠っているかのようだった。
ただ。ゆったりと、 ──すでに人には聞こえぬ会話を交わす途中で、 老女が、首を傾げた。]
── ああ。
[ランタンを下げた女が、 空に浮かぶ月を見たままに声を落とす。]
(41) miseki 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
[今もどこかで、畳んだ羽根に首をうずめて水面で眠っているのかもしれない。広げれば人を包めるような羽根を持つ白い水鳥。
水面を滑る船のように、 水に浮かぶ鳥。
ああ。そうか。と、魚屋の女は言った。
姿が変わったくらで、わからないのでは、随分仕方がない嫁だ。]
(42) miseki 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
|
[ざあ。とひときわに大きく風が吹いた。 ──魚屋の女の髪が揺れる。]
─── きてたよ。
[緩やかに女の瞼が落ちる。見上げたなら、 微かに自嘲染みて笑う吐息だけが、そこに*残った*。]
(43) miseki 2014/08/21(Thu) 23時半頃
|
オスカーは、ちょっとカラスっぽく行水いってきます**
kuyang 2014/08/22(Fri) 00時頃
|
……だろ。
[>>39気力がない仲間へ頷いて、また酒を追加で自分に注いで、]
……飲まないのか? おれ1人で飲み干すぞ? せっかくローズマリーが届けてくれたやつだろ。
[冗談とかでもなく、ぺろっと言う。 せっかくとか言うが、飲んでいいなら本気で全部飲む。]
おれの”目”は、酒で眩んだりせんからな。 ……見ようと決めたら、それで、いい。
[念の為に言い添えておいた。]
(44) kokoara 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
…………
[夢の中で見たような、のんきな日と同じであれば。
現実逃避には、夢は遠い。]
(45) kokoara 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
まぁね…
じゃあやっぱり この村で生きていかなきゃな〜…
[ぽつりとした響きで返す。]
えっやめろよぉ 飲むにきまってるじゃん〜? 二人で飲むって話だったろ〜
[言いながらグラスを手に取って口を付けた。 思い出すのは酒場の風景。ここに来る前の酒盛りだった。 ぐいっと一気に飲み干す。は〜と息を吐きながらまた酒瓶からグラスへと追加だ。]
(46) taru 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
そりゃそうだ 眩む可能性があるなら、初日の酒盛りやばいしなぁ
[ははと笑う。占われた先は自分だ。間違いでしたなんて言われたら信じた皆がばかになる。まあちゃんと、正解はしているので問題はたぶんない。]
――― 目… おまえさぁ……
それ、大丈夫なの〜?
(47) taru 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
[だよなあ、とだるそうに頷いて。 死にたくないなら、生きていかなくては。
生きて、 ]
そーだな。 もしおまえがあんまり飲まないうちに飲み終わったら、 次の注文をローズマリーにしておいてやろう。 おまえのツケで。
[あの酒場に戻れば、酒を煽れば、少しは気楽になるんだろうか。 思い出したあの空間の賑やかな時間は。]
(48) kokoara 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
[そーだそーだ、と酒精で舌を湿らせて、ふふんと笑ってみせる。 けれど続いた質問に、間を。]
……
何が?
[リーの方を、見ない。]
ちゃんと見られるぜ?
[いや、これは下手か。 ごまかしを口にしてすぐに自覚して、乾いた笑いを上げた。]
(49) kokoara 2014/08/22(Fri) 00時半頃
|
|
[生きて。生きる、その先は。 生きたいと願っていたのはこいつだ。 死にたくないとあがいていたのはこいつだ。
自分はそれに付き合っただけのていをもちつつ、 わずかに生まれる未練はまた、罪悪感を刺激する。
次の注文と切り替える言葉に、えぇ〜と声をあげる。]
おれの分まで飲む気まんまんじゃない〜? せっかくお前のためにとっといたのにぃ
[恩着せがましい言い方をした。]
別にツケるのが悪いわけじゃないけどさぁ …
[悪いわけじゃないけど。 やはり思い出してしまうのは金の出所だ。部屋にある包みにはまだじわじわと残っているが、半分は結社に投げつけた。 ……使ってしまったものは仕方がないので。残りはまた考えよう。 そしてその後の事も考えなければと思い至る…前に、グラスの酒をひとくちあおった。]
(50) taru 2014/08/22(Fri) 01時頃
|
|
何がってお前
[ちゃんと見られる。返ってきた言葉。 もろもろの行動がつながった。あ〜…というあきれ混じりの視線がヴェスパタインへと向けられる。]
……ほんとにぃ? これなんぼん?
[と、指を三本立ててみた。]
(51) taru 2014/08/22(Fri) 01時頃
|
|
[その先に。
具体的な望みが浮かんでいないくらいには、 ただ、死にたくなかった。 生きて何がしたいわけじゃなく。死にたくない、と。]
……あ?
[差し出される、手…… というより、指、か。 眉間に山脈がそびえる。 じ、と注視して、焦る。 すぐに答えなければ怪しまれる、と焦点を結ぶより早く、]
(52) kokoara 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
に、 …… いや一本。
[腕が。
無理がある。 自己ツッコミへの言い訳も聞かず、眉間を揉んで]
……酔ったかな。
[あがいた。]
(53) kokoara 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
[いつもの朝。 いつも通りに山の隙間から光が差し込み。 いつも通りに湖を包む霧が煌く。]
………………。
[いつもの通りであれば。 まず、起きてからまずは厩舎で餌をやる。 動物たちが餌を食べたのをみれば、放牧をして。 その間に掃除したり、搾乳したり。]
………………。
[牧場の傍の木に足をかけ、ぶら下がれば。 いつもの世界が逆転する。
さかさま――いつもとちがうせかい。]
(54) mituki_ka 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
[そう全てが違う――――。 いつもとは――――――もう、違う]
……………。
[目を伏せて再び開けば、そこは光で溢れていた。]
………………。
[あの日、燃やした鳥たちは。 こんな光に包まれて――――苦しくなかっただろうか。
光に向かって、手を伸ばす。]
(55) mituki_ka 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
[指の隙間から――――どころか。]
……………おばけ…?
[自分の指にすら光が透けていく。 暫くそのまま眺めて、馬の嘶きに気付いた。 こちらを眺める様子に苦笑いを浮かべて。 困ったように溜め息をついた。]
………むねん……? うーん……おんねん…いっぱい…?
[思い残しばかりな自分。]
………………。
[光に消えることがまだできないまま。 馬の嘶きに顔を伏せた。**]
(56) mituki_ka 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
―回想: ワンダの部屋―
[希薄に透けた足が、ゆっくりとした重い足取りで 向かったのは、ワンダの部屋]
[部屋の扉は僅かに開け放たれていて。 大分前に清掃の仕事で来たときには無かった筈の、 何かで濡れた跡のような、黒い大きな染みが床に残っていた]
[既に運び出されたのだろう。部屋の主は何処にも居ない]
[彼女が亡骸になった自分の髪にしたように。 残った黒い染みを霧のように透けた指で撫でた。 感触は何も伝わってこない。冷たさも。何も。]
……………………、残念。
[静かな声がぽつりと零れる] [またひとつ。 幽霊の姿がより希薄さを増した]
(57) bou 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
…………
[……自分勝手な理由で、彼女の死の可能性を上げたのは自分だ。それを差し置いて何を言ってるんだろうな、とぼんやりと思う。
自分が疑われれば、彼女を庇ったのだと狼に疑われて処刑される可能性もあった。 それでなくとも、「人間」だと言えば、下手に襲って 自分が疑われる可能性がある人を餌食にするよりも、 狼の餌食になりやすいかもしれない。
…だから彼女は、死んだんじゃないのか。]
[…もし、彼女が自分と同じような姿になったとしたら。 怒られても、詰られても、殴られても、仕方ない。]
(58) bou 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
………………………怒られるんだろうな
[何度もばかと言われてはいたのだから。少なくともきっと。
出た声は、淡々として。そこに諦観のような色が乗る。 なんだか、集会所に集められたあの時>>0:327のようだと思った。]
[結局は自業自得だと、吐いたため息が誰に聞こえる事も無く。 希薄な身体が暗い部屋に溶けて、幽霊はまた姿を消した**]
(59) bou 2014/08/22(Fri) 01時半頃
|
|
[死にたくない。死にたくない――の、気持ちは。 解らなかった。 生きたいとは思っていなかった。 むしろ早く死にたいと思いながら生きているから。
それでも自ら死んでしまわないのは、 たぶん、じぶんが、 あっさり死んでいい人間でないと思っているためだ。
できるだけ苦しめばいいと思う。 いつかした話、空腹で気持ち悪くなってくるといっそ笑えてくるのは、楽しいのは。そういう事だ。
寝心地の悪い寝床も家も。 貯める気のない大金も。ろくでもない噂ですらも。
それらすべては募る罪悪感への対価だ。]
(60) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
|
[どうしようもなく飲みすぎた時、表に出てしまった。 本音は。思う事は。
この金をくれた人は、たぶんおれをヒーローか何かだと思っている…。今もきっと信じてくれていて、今もきっとどこかで、人狼から誰かを助けるような想像をしているのかもしれない…。手紙も欠かさず送ってくれる…。本当の事は知らないまま。
大事な人を護ったのは事実。 だけどまた、大事な人を奪ったのも事実。 直接誰かに手を下したわけじゃないけど。 それをよしとした時点で同罪だ。
罪悪感は募り、募る。とても苦しい。 ああ、この苦しさで死ねるのなら、本当に、本望だ。 おれはあの人たちに殺されたい。]
(61) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
|
[まともな金の使い方をしないのは、それもまた罪悪感を募らせるため。自分を追いつめ、追いつめ、追いつめて。
この金が汚いものだとは思っていない。 むしろ、綺麗すぎるからこそ。長く持っていたくもなくて。 自分のたしになどにも、してはいけない気がした。
その生き方に慣れ。 その生き方こそが自分になる。
集会場での出来事は、その縮図に見えた。 ヴェスパタインにここにきてさらにゆるくなったという言葉を思い出す。それはそうだ。
あの投票用紙で殺してもらえるなら、それはきっと。
―――ばかだなぁ、ひたすらつぶやき続けた言葉。 その対象はもちろん、自分だった。]
(62) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
|
[はやく死ねたらいいのに。 思いながら過ごしていたはずなのに。
なのに、どうして。
―――未練が生まれてしまったのか。 少し、ほんの少しだけ、悔しい。]
(63) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
|
[立てた指は三本。 見える山脈に、まじかぁと内心思う。]
まじかぁ…
[声にも出した。]
えっそこまで見えてないのぉ? ほんき?
[指を三本立てたままの手をひらひらふった。]
もうそんなにできあがってんのなら〜、 これ以上の酒はおれが全部飲むしかないな〜
(64) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
|
…―― ってのはおいといてもさ
[と、冗談を切り替えた。怪訝そうな視線を送ってみるが、もしかしてこの視線すら相手に届かないのだろうか。]
ヴェスパタイン、おまえ …… いつからなの? もしかして結構前から?
(65) taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
ろくでなし リーは、メモを貼った。
taru 2014/08/22(Fri) 02時半頃
|
[男にはわからない。
リーがどう考えているかの予想がついても、 どうしてそう考えるようになったのか、 根幹の理由まではわからない。
わからないからと、根掘り葉掘り聞くのは好みじゃないから、 きっと完全にわかる日は来ないんだろうと思っている。 聞かれたくないものはある。 聞きたくないものだってある。
まあ、もし。 話したいなら、酒のついでに聞いてやらないこともない。]
(66) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
[凝視すれば、その本数くらいわかった。 わかる。 わかる、はずだ。]
……いや。冗談。 そこまでじゃない。 そりゃ、 あー、そういうことも……まあ、なくは、ないが。 日によって違う。
[ここまでおかしいのは、そう多くない。 ここ数日目を酷使している自覚はあるが、 そことの因果関係は目をそらしておいて。]
(67) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
…………
[今だけだ。 今だけなのだろうが、 酷く、ものが歪んで見える。
グラスに酒を追加しようと、瓶へ手をのばす指先は、 距離をはかりかねて恐る恐るで。]
(68) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
…………ちょっとずつ、な。
[ちょっとだけだ。 大したこと無いと、言い聞かせるみたいに。]
そんな顔するなよ。
[きっとそう言いたくなる顔をしているだろうから。 顔を向けるだけで言って、グラスを口元へ運ぶ。]
(69) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
……これが終わったら、目を休ませようとは、思ってる。 ちょっと使いすぎなんだろ。
[そう。終わったら。 終わった後のことを、考えよう。]
……もう、十分、減った。
…… これが、最後になればいいんだ。
[処刑なんて胸糞悪い紙っぺらも。 朝起きたら、誰かが減っているなんて悪夢も。]
(70) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
昔おまえが言ってたみたいな、 夜を駆けるヒーロー……マスク?なんとかってやつが、 本当に居たらよかったのにな。
[話を聞いたのは何年前だか。 そんな奴いるかよと爆笑したのは覚えている、 酒の間の妄言、冗談。
どうして、こんなときに思い出すやらと、軽く笑った。]
(71) kokoara 2014/08/22(Fri) 13時半頃
|
|
──湖のほとり──
[湖に映りこんだ月は脆く、 風のひとなぎで散らされる。]
……そうだね。
[>>@14 曖昧に暈された言葉に頷く。]
(72) miseki 2014/08/22(Fri) 16時頃
|
|
[思い出話を語る声に、目を眇めた。 ゆっくりと、魚屋の女が隣を見る。]
好きだよ。この、湖も。
[ここで、出会った。 ここで、暮らしてきた。]
(73) miseki 2014/08/22(Fri) 16時頃
|
|
出ていくなんて、 ……考えもしなかったくらいだ。
[記者の青年に言った言葉は真実だ。 この湖がダンを飲み込んだのだと疑っても、
──思い出だらけのこの湖を、 嫌いにはなれなかった。]
(74) miseki 2014/08/22(Fri) 16時頃
|
|
[──でも、]
…… ナタリア。
[片手にはランタンを下げて、 もうひとつの手を老女に差し出す。]
(75) miseki 2014/08/22(Fri) 16時頃
|
|
[魚屋の影は微妙に、眉尻を下げた。]
……どこか、行きたいとこはあるかい。
[最期に。とは言わず、 手だけが老女の前におかれて*ある*]
(76) miseki 2014/08/22(Fri) 16時半頃
|
|
[いつか。その話をする時は来るのだろうか。 ―― 来るかもしれないし、来ないかもしれない。
ろくでもない昔の話。 ろくでもない今の話。
とりあえず行われるのは、未来の話だ。 それもまた、ろくでもないものかもしれないけれど。]
(77) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
|
|
[何が冗談なんだろうかと。送る視線は変わらぬまま。]
日によって違うって〜 なに〜?それぇ
[恐る恐ると伸びる指先が見える。 酒瓶へと向かっていた。おそらくグラスへ注ごうと思っているのだろう。ひょいと酒瓶をとりあげた。]
(78) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
|
|
[そんな顔、と言われると顔は見えるのかとも思ったが、いや違う。たぶん違う。こいつ絶対あてずっぽうだ。 むしろ、そんなにわかりやすい表情を浮かべてしまっているんだろうか、自分が。そう思うとため息を吐きたくなった。]
――― … はあ…
まぁ、そうしなよ〜 休めてよくなるんならいいけど〜
…そうだねぇ
[もし、オスカーが人狼ではなくて、ハナが人狼だとしても。明日には確実に、終わるだろう。本当に、人が減った。 十分――、という言葉に、十分かぁ、とただぽつりと頭の中だけで思った。 たったの、4人。 でも、4人もだ。]
(79) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
|
|
あ〜?何の話だっけそれ… よくおぼえてないな〜
なんだっけ…ますくどねいさんだっけ…?
[怪しい事この上なかった。
正体を隠した正義のヒーローだ。けれど初見ではとてもそうには見えない。人に見られたら通報ものだが、人に見られず誰かを助ける正義の味方。 作り話だ。
しかしそこにすら、消えたいと思う自分のあれそれが反映されてしまっていて、後から蒸し返されると知らないふりをしようかな〜という気持ちになった。]
ほんとにそうおもうう…?
[いたらよかったというヴェスパタインの言葉に真顔で返す。見えないかもしれないが、たぶん伝わっただろう。]
(80) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
|
|
人知れずに誰かを助ける、かぁ ――― そうだなぁ、いたらよかったのにな…
[自分は結局こいつを助けられたのか。助けられているのか。 わからないまま。
ヴェスパタインのグラスに、酒瓶の口を軽くぶつけた。注いでやろうの意だ。 嫌がらせのように半分以下ほどしか注がずに。]
―― でも、そぉだな〜 …そんなのがいなくても、お前が死ぬことは、
もうないさ…
たぶんね
[言いながら、自分のグラスを傾ける。 どういう意味かと問われても、たぶん答えは曖昧に。けれど浮かべる笑みはきっと、彼が見慣れたものだった**]
(81) taru 2014/08/22(Fri) 21時半頃
|
|
―─湖のほとり─―
[>>@15 老女の声が続く。生まれてこのかた、 毎日の仕事から離れたことがない女は、 黙ってそれを聞き、]
……
[この村が一番だった。と、 その言葉にゆるやかに目を閉じた。]
(82) miseki 2014/08/22(Fri) 22時半頃
|
|
[さしだした手に、細い手が重なる。 遠い昔を少し、思い出す。]
… それじゃあ、
[どこへ。とも言わぬ声に、 魚屋の女は、村の明かりへと目を向けた。]
(83) miseki 2014/08/22(Fri) 22時半頃
|
|
……この村を、一巡りしてからいこうか。
[この村を、自分が──きっとはじめて、 出ていくことになるその前に。と、 そんな風に、この村の女だったものは*言った*。]
(84) miseki 2014/08/22(Fri) 22時半頃
|
[―――朝。
投票用紙を取りに一人の結社員が遣ってくる。
そして票を集計すると、オスカーを連れて行った。
―――― しばらくの後。
処刑終了の知らせが集会場へと届く。
それは、スージーへ最後の狼の声が聞こえた後だっただろう。
ただ、終わったからと言ってすぐに解放をしてくれるようなものでもないらしい。まだ懸念はいろいろと残っているようだった。
とりあえずはもう一週間。 この集会場は閉鎖されたままとなる。 今までと同じように、食糧などの保証はされるそうだが、やはり外出は不可とのこと。
一週間後、結社付の霊能者であるジェレミーが到着したところで、このグループの解放が告げられることとなる。]
(#0) 2014/08/22(Fri) 23時頃
[―――その一週間の間に、ホリーはすでに街へと搬送され、結社付の占い師に人間と判定をされた後、ナタリアの言っていた病院へと入っただろう。その後、彼女がどういう人生を送るかは、また別の話だ。
全てのグループが解放され。
処刑台や、集会場の鉄格子など、結社員がいたという痕跡をすべて取り払ったの後。 彼らはこの村を、*出て行くだろう*]
(#1) 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
[>>78瓶の色が動いた。 手と声の方向へ睨みつける。 すぐにやれやれと肩を落とすが。]
…………そんなに怪しいやつだっけか。
[マスクドネイサンって。 何者だっけか。 記憶を掘り起こす耳に入る、
少しだけ真面目な声。]
(85) kokoara 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
──────……いてほしいと、思ったよ。
そいつがいたらさ、 ……サイモンも、ラルフも……ワンダも。 ……あんなことに、ならなかったんだろうなって……
[バカバカしいほどの、甘い夢。 願って叶うのならばきっと、誰も犠牲にならなかった。
犠牲。 獣に襲われた彼らだけでなく、 数枚の紙っぺらに殺された彼女も、また。
言っても仕方ないことだけどな、と笑い飛ばす。 乾いた笑い声は、酒で潤すことにした。]
(86) kokoara 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
[おい零れるだろ、とぶつけ方に文句を言って、 傾けてみたグラスの酒の量にまたおい、と文句をたれて。
続いた言葉に、は?と気の抜けた声を上げた。]
……なんで、また。 どういう、……
[問いかけに、きちんとした答えはなかった。 なんだよ、と口を尖らせたが、無理な追求は自分も嫌うところだ。]
(87) kokoara 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
[本当に必要なことなら言うだろう。 本当にこいつに、都合が悪くない限りだが。
信頼と呼ぶには微妙なそれを胸に抱えたまま、 ばーかと呟き、強く目を閉じた。
次も、飲もうな。
口にするほど素直な性格ではなかった。**]
(88) kokoara 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
[ばーか、という呟きが返る。]
はは
[小さく笑って。]
――… 次もまた、飲もうな〜
[また、と。確実にあるような口ぶりで。 あっさりとひねくれた胸の内を声に出す。
*もらった酒の残量が、そろそろ底を尽きる頃の、話*]
(89) taru 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
[オスカーが連れて行かれ、スージーがまた遠吠えを聞いた後。
戻ってきた結社員の言葉にゆるく瞬き]
まだ、終わってないの?
[帰れないのはそういうことかと問いかけるも、最後の確認だけで処刑はもうないと聞き。 そっか、と気の抜けたように座り込んだ]
おわったんだ……
[ぽつり、とつぶやき。 にじんだ涙をごまかすようにうつむいて顔をこすった。
それから一週間後、開放されて自宅へと戻る]
(90) sinotaka 2014/08/22(Fri) 23時頃
|
|
お願い。 このお金をホリィに…。
[膝を抱えたまま結社員を見返して、テーブルの上に置かれた袋を目で指示した。そうして、その隣に置かれたハムの塊をじっと見つめる。やがて両腕を掴まれた少年は、振り払う素振りも見せずただ一言、呟いた。]
伝えて。先に…待ってる。**
(91) kuyang 2014/08/22(Fri) 23時半頃
|
[>>91お願い、と言われると袋へと視線を移した。
その場では返事はしないまま。
伝えて。と言われた言葉を聞きながら。
名前を書かれた少年を連れてゆく。振り払うそぶりは見えない。けれども決して、油断はしない。
…
……
………
―――… 街の病院にて。
診療を受けるホリーの枕元にあるのは誰かには見覚えのある袋だった。彼女に伝えられたのはたった一言。彼女は伝言を脳内でひとつ、くりかえし、
*そして*]
(#2) 2014/08/22(Fri) 23時半頃
|
― 村長の家前 ―
[………それは、街の病院へとホリーが搬送される時だった。]
[苦しげな息も変わらぬまま村長の家を出て この村を去るホリーの傍らに、希薄な幽霊は立っていた]
[最後にもう一度だけ透けた指を伸ばす。 ……やはりその指が彼女に触れる事は無く。]
[やがて運ばれていく彼女とすれ違うその時に。 希薄な幽霊は、口を開いて ぼそりと小さく彼女に告げる]
[その言葉は―――………、**]
(92) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃
|
|
― 集会所 外 ―
[…時は少しだけ遡る。
それは 疑いを掛けられ集会所に集められた者達が、 もう誰かを処刑する事はないと告げられた日]
[気の抜けたように座り込む>>90ハナの横へ。 まるで霧が立つように。静かに静かに幽霊は姿を現した]
[座り込み、俯いて顔を擦る彼女はいつもよりずっと小さく見えた。 幽霊も静かに傍らで膝をつく。 俯いた彼女は、まるで泣いているように見えた。]
(93) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃
|
|
………………………………。 きれい。
[まるで泣いている彼女を慰めるように、彼女の頭へと透けた手を伸ばした。……やはり、その柔らかそうな髪が指に振れる事は無く。]
…………………………。
[またひとつ。 小さな落胆と諦観が心に積もる。 霧のように薄い指先が、いっそう薄くなって。 彼女の髪からゆっくりと離れていく]
[…暫く無言だった幽霊は、 やがて誰にも届かない声を、ぼそりと音にした。 …それは、ホリーが村を去る時にかけた言葉>>92と同じもの。]
(94) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃
|
|
………………………、「柱時計のなか」。
いつか 連れてってあげたいって思ってた。
(95) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃
|
|
[…夢はまだ見れると言っていた少女>>4:+64は、どうしているだろう。もう遠い所へ行ってしまっただろうか。それともまだ、牧場かどこかへ居たりするのだろうか。 …かつて自分に祈ってもらった時に言っていた、兎>>3:210には会えているだろうか。]
[………夢ならもう、見せてもらった。 だから、自分は満足だ。幸せだ。
あの「おしつけがましい」「やさしい」少女が言うように。 まだ、夢はみられるんだったら。
その夢の続きは、彼女達が見ればいいと思った]
(96) bou 2014/08/23(Sat) 00時半頃
|
|
………………。
…もし見つけられたら、きみにあげる。
…………さみしくなったら、使っていいよ。
[誰にも聞こえない言葉を残して。 まるで霧が晴れるように、幽霊は静かにハナの傍らから姿を消した。]
(97) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
―湖 湖畔―
[………湖にかかる桟橋。 そこに用意された処刑台>>3:+13はもう片付けられていた。 そこにはあの惨劇など無かったかのような、かつてと同じ静かな湖が広がっている]
[湖に、今日も音無く、霧が立つ。 そこで犠牲にしたものがあるという事実さえも、覆い隠すように。静かに白く、霧が霞む]
(98) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
[自宅へと戻ってくれば、雑貨屋はあの日のまま、綺麗に掃除されている。 両親はまだ旅からもどっておらず。
普段と変わらぬ部屋の中なのに、何かが違って見える]
……
[否、部屋がかわったのではなく、自分が変わっただけだ。 手を汚してはいないけれど、人を死に追いやったことに変わりはなく。 ようやく、日常の場所へと戻ってきたことによって、涙がとめどなくながれていた**]
(99) sinotaka 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
――――………
『それからしばらく経ったあと。やっと目をさました狼は、 のどがかわいて近くの泉に行きました。
「ああ腹が重い。少し食べ過ぎたかな」
狼は泉に着くと、水を飲もうとして身をかがめました。 すると腹に入った重い石に引きずられるようにして どぼんと水の中へと落ち、…おぼれて、そのまま。 泉の底へと沈んでしまいました。
七匹のこやぎたちはそのようすを見ると、 「いなくなった、狼がいなくなった」とさけんで、 母やぎとともに、泉の周りを楽しくおどり回りました。』
………。 おしまい。
(100) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
[ぽつりと、物語る声を。 誰にも聞こえない静かな声を霧の中。]
(101) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
[またひとつ。落胆と諦観。…そして幸福感が心に積もる。 ……「心残り」に結末がつく。]
[…幽霊の姿はもはや、 人の形と判別することも難しい程に希薄になった]
(102) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
[湖畔に立った霧のように透明な幽霊は、 やがて湖へと足を踏み入れて]
[視界の何もかもを鈍く白く、きれいに覆い尽くすような。 湖に掛かる霧と一緒になって。
……透明な姿は、見えなくなった。**]
(103) bou 2014/08/23(Sat) 01時頃
|
|
[―――世の中には、「知らない方が良かったこと」もある。]
(104) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
『………貸家ァ? とにかく安いとこォ? ………………あ。………あー、 あるにはあるが… 古いし、…ちょっと、ねェ。』
『いや…死んだんだよ、貸してた野郎が。 貧乏で根暗な身寄りも無い野郎だったんだけどさァ… この前のホラ…あの騒ぎで殺されて』
『いや、何が出るってわけじゃないんだけどね… それにしたってボロで古いし…』
『資料だけでもォ…? 仕方ないねェ… アイリー! アイリーッ! あそこの…資料出してくんないか』
(105) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
『ほらよ。 これが間取りで… ……ん? ………ああ、いや、なんでもないんだけど…
この家、もうちょっと広くなかったっけ?』
『………うるっさいね!!アイリー!! ボケ扱いすんなィ!!アタシゃまだまだ現役だよォ!! …ったく、貸家は別にこれだけじゃないんだ、 いちいち覚えてらんないよ!!』
(106) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
『…ま、紙にこう書いてあんだからね アタシの思い過ごしさ 気にしないどくれ…』
『…でも、アンタ。 アタシゃこっちの家の方がいいと思うよ? そりゃこっちよりちィとばかし賃料は上がるけどさ。 ほら、こことか…―――』
(107) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[…かつて、そう言った青年>>2:123はもう居ない。]
(108) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[………そこは、ひどく整頓された家だった。 家主が居た頃は掃除もきちんと行われていたのだろうが 今は違う。薄く埃が、全体に同じ程に積もっていた]
[元より家具もついた部屋だったが、 きれいに収納されているのも相まってか、殺風景にも見えるほどに物は少ない。古いキッチンに、テーブルと、椅子と、ベッドと、棚と。柱時計があるくらいだ]
(109) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[…ただ。 目聡い者なら、僅かに気付くだろうか。]
[それは煉瓦一個分程。天井が低く感じられるだろう。
それでも、「古くて安い家だから」と言われてしまえば 納得するかもしれない。そんな小さな小さな違和感だろう。]
(110) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[……それでも、ひどく用心深い者がいたならば。 年期の入った床材を剥げば、気付く事だろう。
わざわざ年期の入った床材の下に。 煉瓦が敷き詰められていて。床が嵩増しされている事に]
[煉瓦を退かした床。 …ちょうど柱時計があったあたり。
小さな床下倉庫の扉が、顔を出す]
(111) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[―――床下倉庫の中は、壁も床も天井も一面、 白地に塗られた小さな小さな部屋だった]
[家具は簡素な小さなベッドが一つと、 大きな白い棚しかない。]
[その棚の一番上の小さな棚には消毒された針と白い糸。
その次の段には、白い小さな箱が詰まっていた。]
[ひとつの箱の中には、きれいな純白の綿の中に。
―――――誰かのものの髪の毛が、数本。 大切そうに入っている]
(112) bou 2014/08/23(Sat) 01時半頃
|
|
[他の箱も同様だ。
長い黒髪。 少々ウェーブのかかった栗毛。 柔らかそうな金髪。 明るい白金の毛。
…さらに開ければ、何かに使った後と思われるただのゴミ。 子供のものだろうか、切られた小さな爪の欠片なども出てきた事だろう]
(113) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[下の段には何も入っていない。 何か入れる予定があったのだろう。 棚に直接、きれいな白綿のみが敷き詰められている。
棚の大きさを見ると、
「子供程の大きさ」であれば すっぽりと入れてしまう程の大きさだった]
(114) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[……部屋の壁や床も。 よくみれば、ただ白の塗料を塗っただけのものでは ないのが分かる。]
[…それは文字だった。 執拗なまでに書き連ねられた白の文字が重なって。 暗い色だった筈の床や壁を一面の白地にみせているだけ]
[まるで、お伽噺の狼が己の黒い手足を粉で白く染めたように]
[無数に書き重ねられている文字は、
叫びにも 呪いにも 祈りにも 近い言葉の羅列だ]
(115) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[神様、僕を救ってください。この汚い奴らに塗れた僕を、御救い下さい。どうか。どうか。] [あの女は僕を裏切った。あんなにきれいだったのに。許さない。絶対許さない。豚みたいな悲鳴を上げながら犯されて、醜くごみのように捨てられればいい。それが報いだ] [自分は怠けて、人に集って。媚を売って。あんな汚い生活でどうしてのうのうと生きていけるのか。許されてたまるか。いつか罰が下ればいい。集った金で肥やした腑を捨てて血反吐を吐いて懺悔するべきだ。ああ、神様どうか、世の中の汚れをお清めください] [彼女と同じ血が流れているんだ。羨ましい。成り代われたらいい。話で聞かされたみたいに。御婆さんに化けた狼が、赤ずきんを食べたように。そうしたら一緒になれるのに] [ずうっと、あの頃のまま。ちいさいままで。とってもきれいだ。だから僕を裏切らないでほしい。あの女みたいに。とっても悲しい思いをしたんだ。もうあんな思いはごめんだ。あんな思いをするくらいなら、いっそ] [あなたはとても良くしてくれたけど。でももう既にあなたの身体は汚れているんだ。あなたもいつか僕を裏切るんでしょう。]
(116) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[汚い汚い許さない罰を醜い汚い嫌だ腐ってる助けて汚い嫌だ うるさい汚いはやく助けて嫌だ汚い僕を罰を神様どうか汚いだ まれ醜い助けて汚い嫌だ裏切った救ってもう嫌だ汚い醜い罰を ごみが救って僕を報いを汚い黙れ裁きをどうか汚いくそめ神様 はやく僕を汚い憎い独りに裏切るんだしないで汚い嫌だもうあ んな思いはくそが汚い醜いもう嫌だ助けてどうか神様助けて誰 も僕を許さない汚い憎い許されてたまるか罰を助けて醜い今す ぐ罰を裏切った醜い裁きを嫌だ汚い醜い罰を助けて五月蠅い何 もかも汚い報いを嫌だ許さない醜い早くどうか裁きを神様今す ぐ早く助けて救ってここから誰か嫌だ汚い救いをお願い神様]
(117) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[この汚いものまみれの世界で]
[きみだけが何一つ変わらないでいてくれる]
[きみだけがきっと僕を理解してくれる]
[それだけが、僕の救い]
(118) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[どうか僕を裏切らないで] [どうか僕を独りにしないで]
(119) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[一匹目は、机の下。]
[二匹目は、ベットの中。]
[三匹目は、火の入ってないストーブの中。]
[四匹目は、台所の戸だなの中。]
[五匹目は、洋服ダンスの中。]
[六匹目は、洗濯おけの中。]
[ひとり、生き残った七匹目は、柱時計の中。]
(120) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[ここは、きみと僕だけの柱時計]
[ここなら誰にもみつからない]
[絶対 絶対 安心だから]
(121) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[この汚い世界から、 きみの目が 耳が 身体が汚れないように]
[塞いであげる 守ってあげる]
(122) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[きれいなままで 仕舞ってあげる]
(123) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[―――誰も来ない閉ざされた部屋に、 薄く薄く 埃が積もる。]
(124) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[汚れを洗う人間は、汚れにその手を触れなくてはいけない。
彼もまた、汚れに塗れたが故に いつの日か汚れになってしまったのだろう]
(125) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
怪物と闘う者は、 その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。
おまえが深淵を覗くならば、 深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。
* ニーチェ 『善悪の彼岸』 より *
(126) bou 2014/08/23(Sat) 02時頃
|
|
[いつもと同じように、陽が沈み。 いつもと同じように、月が昇る。
日常は何も変わらない。 変わらないからこそ愛おしく。 変わってしまうこと恐れてしまう。
自分だけが変わった世界で少女は膝を抱える。]
………………。
[『うま』はその場を動かず月を見上げる。 自分もその視線に従うかのように月を仰ぐ。
いつもと変わらないはずなのに、美しく思えた。]
(127) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
[夜の闇に、ぼんやりと1つの灯りが浮かぶ。 その灯りは少しずつ近づいてきて、そして自分がいる木の下で止まった。]
…………………?
[傍で昇る煙草の煙を払うように手を動かすも。 今の自分には関係ないことだと気付いて溜め息をついた。]
………………。
[木の下で腰を下ろし、『うま』の背を撫でながら月を見上げる男。 それを見下ろしながら、暫くその様子を眺める。]
(128) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
……………… ………………… …………………… ……………………… ………………………… …………………………… ………………………………
……………………………………
[ただひたすらに無言。]
(129) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
[いつもと変わらない親子のやりとり。 それに、笑みを浮かべて月を見上げた。
男は手元のランタンを持ち上げ月へと向ける。]
「……………母さんによろしくな…」
[その目はこちらを見ているようで。 不覚にも泣いてしまいそうになった。]
(130) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
[月にはうさぎがいる――――と。 教えてくれたのは父親だった。]
…………あれ……?
[傍にうさぎがいることに気付いて。 笑って立ち上がった。]
………おかあさん……に…あわなきゃ…… …おとうさんの……かわりに……
[うさぎの頭を撫でて、木から飛び降りる。]
(131) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
[月の光の中でも、ほんのり道を示してくれる。 そのランタンの灯りを見て笑みを浮かべる。]
………………ヴェスおじさんは……。 …………やっぱり…………。
[その光があれば、きっと迷うこともない。]
………いっしょに……いく…? ……ゆめの……つづき…さがしにいこう…?
[見送ってくれる父と愛馬に手を振って。 うさぎ1羽と一緒に――――――月の道を歩く。
優しい人が示してくれた灯りを頼りに。**]
(132) mituki_ka 2014/08/23(Sat) 06時半頃
|
|
― 朝 ―
[オスカーが連れて行かれ、結社員から処刑終了の知らせが告げられた。スージーからオスカーの話は聞けただろうか。
何にせよ。 何にせよ、これで、おわりだ。 人狼は、いなくなった。]
――…
[軽く息を吐く。]
(133) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
|
|
[いなくなった人狼を思う。]
[未だに、わるいやつだと、思っているわけじゃない。]
[オスカーも。イアンも。あいつも。]
(134) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
|
|
[しかしどうやらまだ出してもらえないようだ。
残ったのはスージーにハナ。ハナが料理をできるかもしれない。何にせよ、食材をよこすくらいなら料理をよこせ、とコルクボードで注文をよこした。 ローズマリーの酒場に、料理の注文があったかどうかは彼女が知っているだろう。
ヴェスパタインの様子を見る。 どんな顔をしてるだろうか。
スージーやハナも。
自分はきっと、いたって普通だっただろう。]
(135) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
|
|
― 解放されたのちの村で ―
[一週間のうちに処刑台は片づけられており、結局それを見る事はなかった。最後に残った結社の痕跡は集会場だ。 はめられた鉄格子を撤去する作業をなんとなく眺めていた。 そこでジェレミーに会う。]
結社って、こんな仕事してたんだなぁ
[そんな事をぽつりと言った。 仕事をしたのか訊ねられるとははと笑う。]
な〜んにもしてないよ〜 誰も護れなかったし、…護らなかった やっぱり向いてないんじゃないかな〜
[守護者だという事がばれたとき、その後彼が村にあまり戻らなくなったあと。 一緒に暮らしていた見知らぬ親父の行方が知れなくなったさらに後の話。 戻ってきたジェレミーに結社に誘われた事がある。 人狼自体にはそこまで敵意もなかったし、なにより、この村から出る気はあまりなかったので、断った。 今はどうだろうと思うものの、触れないまま。]
(136) taru 2014/08/23(Sat) 12時半頃
|
|
そういや、スージーもそうだとは知らなかったんだけど〜 お前しってたのぉ?
[そして、殴られたぁ?と訊ねて、わらった。 イアンの最期と、キャロライナの最期と、 オスカーの最期について。
少しだけ聞いてみる。彼はまだこの村にいなかったので知ってるやつを捕まえようかと訊ねられたけど、少し悩んで、お願いした。
オスカーは抵抗せずに。 イアンとキャロライナは二人とも 違う理由で笑って死んだ事を聞くと、 そっかぁ…と、ただつぶやいた。]
(137) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
あぁ、あと なんか、捕まってるらしいじゃん 定吉ってやつう?
あいつはたぶん、―――…
[ほかの人狼の居場所を知っている。 伝えるかを、迷う。定吉の顔を思い出した。 利用されてるのも期待されてるのも、 恐らくはもう、その期待に応える事が出来ない事も、 わかっていたけど。
あいつも占い師もきえて、残ったのは定吉だけだ。]
おれのこと、心配だったのかもねぇ 結構長い付き合いなんだ〜、あいつも…
[それだけ伝えた。 定吉は解放されるだろうか、されたならきっとまた、ほとぼりが冷めたころ…何年か先にでもこの村を訪れるのだろうと思う。 ――― その時、その時までには。少しやりたいことがあった。]
(138) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
― 解放されたのちの村で ―
[ぶらぶらと歩きまわる。 村人に会うもどう接すればいいか解らないのか、遠巻きだった。 元からそんな感じではあるので、事件のせいか自分のせいかはよくわからない。両方かもしれない。
ワンダの魚屋やラルフの家。キャロライナの牧場。 ―― 牧場で、ぷかりと浮かぶのは見覚えのある煙だった。
牧場にこそ来たことはなかったものの。 ローズマリーの酒場で時折見かける姿。 キャロライナの父親だった。]
やっほぉ
[かけた声色は酒場で声をかけるような気安さだった。 こちらをちらと見て、やはり無言のまま。 特に何を話すでもなく、ただお互いを認識しているだけの空気。]
(139) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
……
[別に何も話せない空気、とかそういうものではなく、具体的に話すことがなにもなかっただけだ。ただ顔を見に来たなのだから。 それでもしばらくはぼんやりとそこにとどまる。 空へと昇って行く煙草の煙は追悼のようだ。
小一時間経った後、軽く伸びをして、さてとという。]
そろそろかえろ〜っと また飲みにでもいこー
[彼はキャロライナの最期を結社から聞いているだろうか。ヴェスパタインはもうここに来ただろうか。 今も頭に残るのは、――死は悲しい事じゃない。といったその言葉。けれど、余計な事は言わないまま、何も言わないままに、牧場をあとにした。]
(140) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
― 解放されたのちの村で ―
[雑貨屋の前を通る。 少し立ち止まって見上げた。
しばらくしたら両親も帰ってくるんだろうか。
寄って行こうかな、と思ったけど。 やめておいた。
でもきっとこの先、ハナに会う時の態度は、 あの事件が起こる前と同じものだろう。
彼女が何を思うかは、解らないが。]
(141) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
― 解放されたのちの村で ―
[ヴェスパタインの家にはまたそのうち行くとして。 家に戻った。 きたない掘立小屋だ。 墓はここがいいといった小屋だ。 端っこの床下には、今まで届いた手紙がすべておさまっている。
全てを墓までもっていくつもりで。 全てを墓にするつもりだった。
手紙を取り出して村の名前を確認した。 あとは地図も必要になる。雑貨屋で売っているだろうか。
一度、―― 一度だけでも、自分で会いに行かなくてはと思う。できれば早いうちがいいけれど。 ヴェスパタインの事を思うと出立の日は迷った。
もう少し、もうしばらく、この罪悪感に付き合って。 それからにしようとも、思う。]
(142) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
… さて ローズマリーんとこにも、顔出さないとなぁ
[かしかしと後頭部をかいて。酒場に出向くことにする。 第一声はとりあえず、――「酒代を払いに来たんだけど〜」―― だったろう**]
(143) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
― 少し昔の話 ―
[――― 湖の村で。占い師の父親だという人に会った。 湖に近い場所にある掘立小屋に住んでいた。
占い師はおれをそこにおくと、また村を出ていく。 またどうせ、会いに来る。と言い残して。
漁師をやっているその見知らぬ親父は、ウォーレンといった。 村の人からどう思われているかは興味はなかったが、 漁師としての腕はそこそこらしかった。食事は毎食が魚だ。
どこにでもいる普通のひとのように見えた。]
(144) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[この村に来て数日経ったある日、突然体調が悪くなった。 その感覚は知っていた。―― 近くにいる、どころか。
この小屋に来た。ウォーレンに用事があるらしい。 その男も漁師で、その時、 とても驚いた顔をしていたのを覚えている。
それがダンとの出会いだった。]
(145) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[守護者との出会い。脳裏に蘇ったのはあいつのことだ。
まだ罪悪感は少なく、 話の中、全てを話して、 怒られて気付かされ、 それでも理解はできなくて。
でかい男とちいさなガキの喧嘩は双方が本気だった。 ダンはきっと思ってたんだろう。 おれが考えも浅いまま人狼になってしまうのは危険だと。 そして、まだ間に合うと。思ってくれたんだろう。
今までの人生の中、泣いたのはその時限りだ。]
(146) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[それからウォーレンが居なくなるまでの二年近くは、 普通の子供みたいに過ごせたと思う。 ダンは優しかった。 能力の反発があるから一緒に過ごすときはとてつもなく身体はだるくなるしじんじんと頭痛はするしだったけど。
「お前も漁師になりゃいいのに」
言われたことがある。ウォーレンと顔を見合わせた。 悪くはないのかもしれない…と、少しだけ思ったけど。
「ダンと一緒に船に乗ったらたぶん沈むじゃん? 船酔いどころじゃないし」
そこはウォーレンがいるといわれると確かにと思った。 二人とも、優しかった。 少しだけ、父親が居たらこんな感じかもと思った事もなくはなかったが絶対に伝えたくないと思っていた。
けれど実際ダンが父親になるかどうかののろけやら相談ごとやらにはどうしても否定的にならざるを得なくて。直球でひどい話をしたこともある。 自分も将来こんなふうに悩むんだろうかと思ってみたりもしたが、いまいちピンとはこなかった。]
(147) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[変化があったのはウォーレンが居なくなったとき。 ―― 定吉が、この村にやってきたからだ。
手紙と金を持って小屋にやってきて。 ウォーレンと何かを話していた。
詳しい内容はしらない。 知らないけど予想はついた。
次の日にはウォーレンがいなくなっていて、 手紙と金は直接自分に渡された。
ああ――、と思う。 餌食にした村を巡回と称して定期的に見回って、 色々なものをもらい、それを金に換えて旅をする。 そういうシステムなのは知っていた。]
(148) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[手紙があったのはこの時初めて知った。 おそらくウォーレンと話して、おれの変化に気づいたのかもしれない。今までの事を、現実を、突きつけられたような感覚。
また来ると言い残して立ち去る姿にぞくりとする何かを覚える。 残された金と手紙がどうしようもなくこわくて、その日は一晩、動けなかった。
いっそ文字が読めなかったらよかった。だけど、何かあった時のためにと定吉から字は教わっていた。読めるし書ける。自分には似合わないきれいな字は、定吉の字とよく似ているのだろう。
次の日一日かけて手紙をよんだ。 その日の夜、金を持って居たくなくて、村で無茶な使い方をした。一晩ではなくならなかった。自分がざるだと知ったのもこの時だ。
―― それから、生活は変わってゆく。 次に定吉に会った時には、笑顔で対応できるようになっていた。]
(149) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[ダンにはしばらく会いたくなかったけど、噂を聞いて会いに来られた。ウォーレンの事についても、ききにきた。
金と手紙と、ウォーレンが居なくなった事を伝えた。
その時は、泣きはしなかったけれど、きっと声色はどこまでも泣きそうだったと思う。 自分の生活を変える事は、ダンにはできなかったけど、でも時々一緒に飲んだり、話したりはしてくれた。月の綺麗な夜に飲むことが多かった。
こっちの事情も気にせず守護者についての相談ごともされた。こいつ…と思った事もあったが、でも、結構それに救われていた気がする。
―― もし 人狼になったら とめてくれ
そんな約束をしたのも、そんな雑談の中でだった。確かあの日も満月の夜だったように思う。 それは果たされることなく、彼が消えてしまうという結末をたどったのだけど。]
(150) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
|
[消えてしまったことに対する感想は、
――… あ〜あ…
と、たった、それだけだった。 ダンがいなくなっても自分の生活はかわらない、 かわらない、かわらないまま――…
自分が彼についての真相を知る機会は、もうない**]
(151) taru 2014/08/23(Sat) 13時頃
|
ろくでなし リーは、メモを貼った。
taru 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
──少年を処刑した朝──
[目に激痛が走った。]
ぅ あ …… …… ! ?
[目を開ける。]
(152) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
[そこに、なにもない。]
(153) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
ぁ ……… !!?
[瞼はどこだ。 もう開いたはずのそこはまだ真っ暗で、 落ちていく、という感覚に、両目を覆って震えた。 悲鳴さえ出なかった。]
(154) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
[眠っていたのだろうか。 気がつけば、いつの間にか部屋に入ってきた結社員が、 男の名を呼んでいた。
目を開ける。 開いた。
そこには景色があり、そこには結社員が立っていた。
男は頷いて、指示に従い広間へと移動した。 少年の処刑が宣告され、 今日は誰も殺されていなかったことを知った。]
(155) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
ハナを見た。 人間だったよ。 ……疑って悪かった。
[告げたのは事実だけ。 間違いのない、自分が見た事実だけ。]
[スージーから、結果を告げられることはあっただろうか。
それがどうあれ、ともかく今日、 誰も減らなかったことは確かだった。 安堵するにはまだ早かったかもしれないが、ほうと息を吐く。 男はハナに結果を告げる時以外は、 ほとんどを目を伏せて過ごした。]
(156) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
[処刑は終わった。 男に、重い紙切れが渡されることはなかった。 男は部屋の机に、尻ポケットでくしゃくしゃになった紙を置いた。 震えや弱音を散々吐き出して、笑って、ベッドに転がった。
その夜、男はスージーを”見た”。 激痛の中、人間の姿を確認して、肩の力が抜けた。
翌朝の暗闇を、呻きながら耐えた。]
(157) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
[いつも通りに笑っているらしいリーの肩を小突き、 >>135リーが頼んでくれた料理がくればそれを、 でなくとも食堂に残った何かや、ハナに頼んだ料理を詰め込み、 1週間を過ごした。 止められたって酒は飲んだ。
久しぶりに吸った外の空気は、酒よりも喉を焼くような気がした。 目に痛みを感じるうちは、まだ。 空を見上げると、痛みと遅れて、頬が濡れる感触があった。*]
(158) kokoara 2014/08/23(Sat) 13時半頃
|
|
──解放された後──
[処刑台とやらを見ることはなかった。 近くに居た金髪の結社員に、 処刑された”人”がどうなったかを聞いた。 犠牲者がどうなったかを聞いた。
埋められたというそこへ向かうことはせず、自宅へと戻る。
明るい外から暗い室内へ。 用心深く出した足は置き去りになっていた家具を蹴ったが、 勢いがないぶん痛みもない。
結局持ち帰った手紙はくしゃくしゃのまま。 差出人の親に何か伝えるべきか考えて、 けれど渡すのも見せるのもおかしいからと、 何も、本当に何もできなかった。]
(159) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
|
|
[男は、集会場に持っていったものの、 結局ほとんど手をつけなかった仕事道具の中から、 作りかけだったランタンの部品を手にとった。
それから数日、家にこもったまま、制作に没頭した。 手には幾つもの傷を作ったが、自分で包帯を巻いて続けた。]
(160) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
|
|
[完成したランタンの内側には、少し歪んだ馬の図柄。
男は、作品を処刑された人間の納められた墓へと持って行き、 くしゃくしゃの紙に油を吸わせたものを、 中に入れて最初の火種とした。
火種はあっという間に灰になり、 男は見届け終えるとため息をついた。*]
(161) kokoara 2014/08/23(Sat) 14時頃
|
|
― *** ―
[遠巻きに、埋められた場所を見る。 ひとつひとつに近付くことはしなかった。
性格の悪い掃除夫や、 友人の嫁。
何を手向けにするわけでもなく。 手ぶらでただ、じっと見ていた。]
(162) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
|
|
[殺された掃除夫は友人だった。と、 自分は思っている。 彼の思いなど何一つ知らないまま。
殺された。護らなかった。 護れたかもしれない相手。
何を思い返してももう遅いし、 ばかだなぁと自分に対して思うものの、
ラルフがなぜああいう言動を取ったのかとか、 彼の心のうちだとか、真相だとか。 知りたいと思う気持ちは少しはあるものの、 別段調べようとまでは思わない。]
(163) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
|
|
[視線が合う事もなかったし、 別にそれほど気にしたこともなかった。 それでも彼の事は嫌いではなかった。
自分は狂人という存在を知っていたから。 彼もきっと同じようなものなのだろうと。
ただそうくくって。 人狼に殺されたなら本望なんだろうか、と。
そんなことを思う。]
(164) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
|
|
[友人の嫁も殺されてしまった。 のろけはいろいろときいていたので、 実際に会った量よりも親しみは感じていたけれど。 まあ向こうにとってはどうだかは解らない。
―― もし、あの場にダンが居たら。 たぶんワンダは死ななかった。
居なくなって残念だったなと思うことはあれど、 おれがかわりに護ってやる義理はないと思っていた。
だけど実際にああなってしまうと、 やはり自分に対し、ばかだなぁと思う気持ちはわいてくる。]
(165) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
|
|
[護ればよかったんだろうか。自問する。 答えはでないし、この先出る事もないだろう。
ワンダがダンの葬儀をしてない事は覚えていた。 だから、 ワンダの両親に、彼女の葬儀をするのなら。 ―― 一緒に、と。
*2年も前にいなくなった友人の話を、しに*]
(166) taru 2014/08/23(Sat) 14時半頃
|
|
― 夜 霧の湖で ―
[今日は夜霧が出ているようだった。 満月のはずだ。
その月明かりを隠すような霧は、 ほんのりと光っているようにすら見えて、 どこまでも続く白い世界はとても静かだ。
ランタンはつけない。 目印になってしまうから。
ナタリアに聞いた話を思い出す。 あれは確か、ダンが居なくなった後の話だ。
今日も飛び魚は空にのぼるんだろうか。
のぼるのならばこちらは気にせず、 ――― 気づかないままいけばいいと思うから*]
(167) taru 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
──昔──
『ヴェスパタイン。
おまえはね、人間の中に潜む化け物を、 見ぬくことが出来るんだよ。』
[そう教えてくれた両親はしかし、 何の能力も持っていなかった。
けれど、父方の祖母は、占い師だったのだと。 彼女が、物心のつかぬヴェスパタインに、 能力を見出したのだと聞いた。]
(168) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
[結社員だったという祖母は、 ヴェスパタインのため、多くの知識を遺してくれていた。 祖母の話を知った時、彼女は既に他界していた。
人狼。狐。妖精。悪魔。 物語にしか思えないそれらはしかし、 知識のとおりに試した”白昼夢”を見られた瞬間、 少年の中では現実に変わる。
人の中に、バケモノが潜んでいるかもしれない。 人と違うものを見ることを知ってから、少年は人を恐れた。 人との間に壁を求めて、髪を伸ばし、人と目を合わせなくなった。]
(169) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
[やがて、手先の器用さから職人に弟子入りして街で暮らし、 たまに人を覗いては見たしょうもない夢を笑い話にかえていくうち、 少年の現実は、青年にとってバカバカしい夢物語へと変わっていった。
手記から学んだ知識は錆びついて薄れてゆき、 恐怖を忘れていくにつれて、男の”現実”での技術は積み重なり、 確かな自信へと変わっていった。
化け物なんかいやしない。 何を見ても、それは人間の姿をしていたのだから。]
(170) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
[やがて、男は独立を認められた。 それなりの腕は得ても、対人関係の構築に関しては、 あまり立派と言えないレベルに留まっている。
どこの街へ行こうか、話に花を咲かせていた頃、 師匠の友人が遊びにやってきた。 人を小馬鹿にしたような笑みに反発を覚えたけれど、 それなりにしていれば、それなりの関係になれればいいと思った。
その翌日、師匠の友人が居なくなっていた。 捜索は行われたが、彼が見つかることはなかった。 歳に見合った立場だった彼の失踪は、街の中ではちょっとした事件だった。]
(171) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
[あの夜に見た彼は”人間”だった。 化け物の仕業などではないだろうそれに、 できた協力は捜索の手伝いくらい。 効果を上げることもなく、ただ日は過ぎた。
その間、事件の噂が走るのは早かった。 嗅ぎまわる記者が大々的に出した記事のお陰で、 余計な疑惑は膨れ上がったらしかった。
無為な捜索に疲れきった男やその工房の職人たちは、 どこか静かな場所へ居を構えようと決めた。]
(172) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
[この村を選んだのは、祖母の故郷だからだった。
人が消える湖。 飛び魚と白鳥。 霧の作る空白は静謐で。
なるほど、あんな物語を本気にしてもおかしくないなと、そう思った。*]
(173) kokoara 2014/08/23(Sat) 15時頃
|
|
― いつかの日の ―
[あれからどれだけ時が過ぎただろう。 しまったままの魚屋も、よくラルフが掃除していた場所も。
見かけるたびに泣くことは少なくなったけれど。 今でも牧場に品物を届けにいくのは心苦しい。
背丈はかわらないけれど、どこか幼かった顔つきが変わってきたと、親にも言われた。 それはきっと、髪のまとめ方が変わったせいだと思っている]
……
[ヴェスパタインやリーとも、どこかぎこちないまま。 それでも店に来れば普通に相手をしている]
(174) sinotaka 2014/08/23(Sat) 21時半頃
|
|
あら、リー。いらっしゃい。
[雑貨屋の扉が開く音に、視線を向ける。 変わらぬ身長差の相手を見上げて。 普段と違う注文品にゆるりと瞬きをひとつ]
地図、ね。 どっか、いくの?
[棚から地図を取り出す。 大雑把に地形と町の位置が書かれているものだ。 街道の位置と、休める場所がわかるかどうかという程度のもの]
――まあ、気をつけていってらっしゃい。 帰ってきたとき、土産話でも楽しみにしてる。
[そうして、リーを見送った**]
(175) sinotaka 2014/08/23(Sat) 21時半頃
|
|
-回想 ワンダの部屋で >>4:+47-
[少年はかぶりを振る。 この期に及んで後ろめたくて、少年は頷くことが出来なくて もう一つの問いに、答えられないまま。]
名前は…知らない。……ごめんなさい。
[ワンダの言う通りで、 少年は返す言葉もなくて、それだけしか言えなくて。 抑えられない衝動は歩み寄る為の足に伝わり、流れ始める涙は言葉になる。それは、結局、我慢を覚えられなかった少年の涙の、終わりの始まり。]
僕…生まれてこなければよかった。 どうして僕みたいな化け物…生まれてきたんだろう。**
(176) kuyang 2014/08/23(Sat) 21時半頃
|
|
― いつかの日の ―
[あの事件からしばらくの時が過ぎ、>>174 ようやく周りが落ち着いてきたように思えた。
心配事はまだそこそこあったけど、 でもまあなんだかんだで大丈夫だろうと妙な信頼を置く。
あの時もらった金の半分は酒代に。 もう半分はこれまでの生活費、そしてこれからの旅費だ。 長期に足りるとは思えないけど、いざとなれば狩もできると思うし野宿も問題はないだろうし。と、適当すぎる計画だった。 きっとなんとかなる。ならなかったらそれはそれで。
――あと、旅に出るのに必要なものは、地図だ。 さすがに西も東も解らない村を探して歩くのはしたくない。]
(177) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
|
|
[やはりそういうものを扱っているのは雑貨屋だ。>>175 軽くも重くもない足取りで向かう。
雑貨屋の扉をあけるとハナの姿が見えた。]
やっほぉ えっと〜地図とかってある〜?
[軽く手を掲げて挨拶をする。挨拶に探し物を返した。 棚から取り出されたそれを手に取ってみた。 見覚えのある村の名前は、ある。ないものもある。 とりあえずあるものから行って、また大き目の街かどこかで別の地方の地図を買えばいいか、と思った。 とりあえずはこれで十分だ。代金を支払う。]
うん、そぉ ちょっとね〜 自分探しの旅〜?
[冗談のような本当の事を笑いながら言った。 ――いってらっしゃい、と言われる言葉に瞬く。 そしてゆるい笑みのまま。]
(178) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
|
|
――… ありがとうな〜
[この村から出ていく、ではなく、旅と。 いってらっしゃいと。帰ってきたらと。 自然に言ってくれる様子に、別に嫌われているわけでないんだなと思う。いやそういうそぶりを受けたわけではないけれど。
―― 近頃、彼女の雰囲気は、やっぱりかわったと思う。
以前より大人びたというか、落ち着いている。あの事件のさなかの妙な落ち着きと比べると、とても自然な、なんだろう。表現する言葉を知らない。 女性の変化というものはよく解らないけど、たぶん彼女にとっては良い変化なんじゃないだろうか。]
うん、気を付けていってくる〜 土産話は、期待しててぇ
[そういって、もう一度手を振ると雑貨屋をあとにした**]
(179) taru 2014/08/23(Sat) 22時頃
|
【手記の内容】
No:08-
依頼者:アルフレッド
場所:議事国189村
グループ:集会場
死亡者:6名 (サイモン含)
生存者:4名
概要:集会場内に居たとされる2体の人狼を駆除。
[ ―― 報告書から纏められたこの手記に、貴方達が馳せた思いは ―― ]
(#3) 2014/08/24(Sun) 00時頃
ワンダは、オスカーを抱きしめた。
miseki 2014/08/24(Sun) 00時頃
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る