255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[気遣っている場合ではない>>+5:29と、言ったばかりなのにこの男は、潤ったかどうかなどと尋ねるものだから。 思わず開いた唇は、言葉を紡げないまま。]
――…おかげさまで。
[嘲笑うように呆れたような声を返したら、それは皮肉にも聞こえただろう。 初めて食べた、家族以外の味。>>+5:43 彼の記憶の切れ端が、一体どんなものだったのかも、自身は知らないというのに。
憂う淡い金の瞳は、同じ色の睫毛に覆い隠す。*]
(43) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 00時頃
|
ニコラスは、スージーに毛布をかけた。(エアの)
milkxxxx 2016/10/14(Fri) 00時半頃
|
[郵便夫へ言葉を返した後。>>43 自らのことを司祭へ話し出す音は、密やかなものだっただろう。それでも、その音に淀みは一切なかった。>>19
ただ、僕が言葉を紡ぐその様子を。 顔色を一つ変えず、聞いている司祭を眼の端に留めて、ぽつり。ぽつりと声を零した。>>+5:43
消えることのない、僕の、記憶。]
(90) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
― 邂逅 ―
[その屋敷へ訪れたのは、とても幼かった頃。 楓の葉程の小さな掌を伸ばして、優しげな面立ちの皺皺の手を取った。
幼子の"ショク"は、かくして初老の夫婦により館に出迎えられた。 その屋敷の"孫"として。
"ショク"は個体差が大きい。 食事の頻度も、体格も、寿命も。 まるで人間と同じように、バラつきがある。
幼子の"ショク"は少食であった。 食べる頻度も、量も。 ゆえに、体格も周りの人間より劣っていた。]
(*7) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[幼子の"ショク"は食事に困ることなく、育てられた。 "餌"は、自らの引き取り手である老夫婦の"記憶"。
幼子が食事をする度に、彼らはひとつ、何かを忘れていく。 幼子とできた記憶を、ひとつ。ひとつ。
その度に、幼子は記憶していく。 忘れてしまった老夫婦との過去を。
そして――、
最後には、青年に育った幼子のことも忘れてしまった。]
(*8) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
[その夫婦は"ショク"に食事を与える前に、必ず記録した。 しかし、記録したことを忘れてしまっているために、彼らがその記録を読み返すことは無かった。
青年のショクの手元に残ったものは。 彼らから与えられた莫大な資産と、"青年"のみが知る思い出。
何冊にも認められた、彼らの記憶。僕の思い出。 何故、彼らがそこまでしてショクを引き取ったのかという理由だけは、書かれていることはなかった。]
(*9) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
|
― 現在 ―
[ふ……と瞼を持ち上げる。 そこにはブルーノが居て、小窓から覗く郵便夫の姿が見える。
郵便夫の言葉は、まさしく自らが与えられてきたもの。>>+7 膝の上で作った拳が強く握り締められる。 崩れそうになるポーカーフェイスを、唇を噛むことで堪えたら。]
……全く、愚かな人だ。
[震えた声で、せめて精一杯の、悪態を。 憎まれるべき役を。 そのために私は、この部屋へ来たのだから――。*]
"ショク"とっては、人間は餌でしかありません。 これ以上、私に食べられないように――、
ここから離れることだ。
(91) milkxxxx 2016/10/14(Fri) 23時頃
|
ニコラスは、ショコラにお辞儀をした。
milkxxxx 2016/10/15(Sat) 23時頃
|
― 長き時を経て ―
[朝、目を覚ましてベッドから起き上がる。 洗面器いっぱいに冷たい水を入れて、顔を洗う。 顔を洗った後は、黒衣に袖を通し、胸元にはいつものようにクロスを掛ける。 質素なベッド、少ない書物だけが置かれた机、必要最低限のものしか置かれていない部屋。
金色の髪を撫でて整えたなら、外へと繋がる扉を開く。]
[朝の挨拶を神に捧げて、明るい太陽の光を浴びる。 ステンドグラスに晒された、磔の神。]
『おはよう、牧師様!』 『おはようー、牧師さまー』
[ぱたぱたと駆け寄ってくる声に顔を上げて、微笑みを。]
(119) milkxxxx 2016/10/16(Sun) 00時半頃
|
|
やあ、おはようゾーイ。トニーも一緒だね。 走っては危ないよ。
[あれから、どれくらいの時が経ったのか、もう数えてもいない。 ただ、今は、質素な生活をこの場で過ごしている。 駆け寄ってくる子どもたちの身体を受け止めて、外へと視線をやれば、窓の向こうには薔薇の庭園が見えただろう。]
『だいじょうぶ、こけないよ』 『こけないもん!』 『ぼくたち、薔薇を見に来たの!』
――ああ、そういえば今夜は皆既月食の夜だったね。 そうだ、君たちはこういう昔話を、知らないかい?
[小さな子どもたちの髪を撫でて、視線を合わせるように身体を屈める。 金色の髪の向こうに見える、薄金の瞳が覗く。]
(120) milkxxxx 2016/10/16(Sun) 00時半頃
|
|
あの庭の薔薇が開く時、その薔薇の前で誓いを交わした者達には幸福が訪れるという噂だよ。
それから、もう1つ。 その薔薇が咲き誇る時、記憶がなくなるものがいるという。
(121) milkxxxx 2016/10/16(Sun) 00時半頃
|
|
そう、――"ショク"がね。
(*10) milkxxxx 2016/10/16(Sun) 00時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る