241 線路上の雪燕
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[笑い声に、渋面は作られたものから自然なそれへ。 相手への負感情を表すためのものから、今一瞬の苛立ちと、半分くらいの劣等感。スパイス程度の憎しみは、対象が記憶の隅にある別の男。ルーカスに向けられるものではない、と掠めたそれはすぐに消えた]
臆病、で 何が悪い
[台詞とは裏腹に、視線は穴の開きかけた爪先へ。 慎重さと呼ぶには、少し意識が足りない、まさに臆病さをサイラスは確かに持っている。それは、拭いきれない性質だ。逃れられない生まれのせいだ。そしてそれが、今サイラスの首を緩やかに絞め続けている。
囁かれた声。その口調は余裕を演じていないように聞こえ、は、とサイラスは顔をあげる。 図らずも、そのせいでルーカスの目的を助けることとなったかもしれない。 ―――咄嗟に振り払った手は、狭い通路故、壁に思い切り打ち当てることとなる。それもこれも、原因は臆病さだ]
(7) 2015/11/30(Mon) 00時半頃
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[少し赤くなった手の甲を隠すでもなく、そのままサイラスは今度こそ一等車両の方へと向かう。先ほどよりも足を速め、そのせいか時折壁に肩をぶつけながら。
やがてたどり着いたのは、ラウンジ車。 その用途が思い浮かばぬまま、扉を閉め、壁に背凭れ息をつく。 止まる列車。出入りする多くの人の気配。 そしてポケットの中には、相変わらずにくしゃくしゃの一等車両の切符が一枚。
足元に屈んだ清掃員を一瞥し、サイラスは自分の中にある願いと向き合うことにした。この列車に乗ることにした、その目的とも言う。漠然としたそれは、一人の時でもけして口にしたことはない。 何故ならそれを、鼻で笑う己も確かに存在するからだ。 曰く、「違う自分に生まれ変わるため」 あまりにも漠然としたそれは、具体的な案は何もない。 何も――――ポケットには、一枚の切符。 それがもしかしたら、もしかしたら………**]
(11) 2015/11/30(Mon) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/11/30(Mon) 00時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2015/11/30(Mon) 22時頃
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― ニズ到着前、二等車両の廊下で ―
[「世渡り下手」なのは、サイラス自身がよくわかっていた。>>1:114 図星を指された苛立ちと、そして――「羨ましい」などという嘲りにしか思えない続く言葉に顔をあげる。>>36 頭に掌で触れられるのはいつぶりか。 殴るでもなく、押さえつけるでもなく、さてそこに言葉からあるように思えた嘲笑はこもっていたのだろうか]
――……もう、施しは 受けない
[余裕のある台詞だ。 たとえそれが「大丈夫か」なんてありふれたものであったとしても。>>37 本当の気配りであろうと、それが他への見栄であろうと――サイラスは赤毛の少女の視線>>100から逃れるように、勢いよく背を向けた――切羽詰っていれば出ない言葉だ。 他者の存在を、無理なく思考の内に入らせるだなんて]
(130) 2015/11/30(Mon) 22時半頃
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― ラウンジ車 ―
[サイラスは、列車が完全に動きをとめても、暫く壁に凭れてじっとしていた。 動かない車窓。今だけは、このラウンジ車は面白みのない閉じられた空間となり、当然人の姿は少なかった。 腕時計は18時半過ぎを指している。どれくらいずれているのかはわからないが、夕飯時なのは間違いないだろうし、腹が減っていることも間違いがない]
そろそろ ……24時間くらい食べてない、か
[心の余裕は腹の具合にもよる。 勿論それはわかっていた。 けれど今、ポケットに入っている小銭の行く末は、このラウンジ車や駅の売店ではない]
(134) 2015/11/30(Mon) 22時半頃
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[ホームで発車時刻の案内が再度されているのが聞こえた。 もう間もなく、合図の汽笛が鳴り、列車はまた白い息を吐き始める。
時間が差し迫っているからこそ、サイラスはようやく足を搭乗口に向け、駅に備え付けられている電話へと向かった。電話をするには短い停車時間。そこには最初、それなりに長い列が作られていたが、今はほとんど人影はない。 小銭を握り締め、短い列の後ろについた]
(136) 2015/11/30(Mon) 23時頃
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― 公衆電話の前で ―
[前の人物は、随分と感情豊かに話している。 電話機に向かって頷いたり、空を見上げたり、笑い出したりして。 時間は限られているのに、少し羨ましいような心地になりかけて、サイラスはふと周囲を見渡した]
………
[土産物屋だろうか。 少年にパンと牛乳を与えていた女性が見えた。>>138 特別金持ちには見えないし、三等車両に乗り込むくらいだから、きっと貧民を見下すような人でもないのだろう。きっと、上でも下でもなく、自らがどちらにもならないことを信じているような、平凡な―――。 根拠のない羨望に満ちた想像は、受話器の置かれる音で破られた。 小銭を一枚、ポケットから取り出し、茶色の鞄をもう一度、抱えなおし前へ進み出る]
(146) 2015/11/30(Mon) 23時半頃
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[受話器を握る手に汗が滲む。 交換手に番号を告げて待つこと暫し]
………サイラスだけど
[それから暫く、サイラスは相手の言葉を黙って聞いていた。受話器を下ろしそうになる手を、左手で押さえつけながら、時折瞬きしつつも聞いていた]
ごめんよ ……もう、かけない
[返事を聞く前に左手を右手首から離せば、受話器はすぐに下ろされ、遠く離れた場所を繋いでいた線は、断ち切られた]
(161) 2015/11/30(Mon) 23時半頃
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[公衆電話を背に、暫くサイラスは佇んでいた。 今はぼんやりとした吐息を残すだけの雪燕を見上げながら、茶色い鞄という全財産をしっかと抱え、ポケットの一つから一等車両の切符を取り出した。
一緒のポケットに入っていた、さっきのよりも少し価値の高い硬貨を、売店でとある品物に変え、搭乗口、一等車両の切符を、車掌の一人に差し出した]
(171) 2015/12/01(Tue) 00時頃
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[ちょうど、発車のベルが鳴り出した頃合。 チェックは甘く、サイラスは下手な演技をすることもなく、無事に再び雪燕に乗り込むことが出来た。 今度こそ、一等車両へ向けて歩き出す。 思わず買ったポストカードにメッセージを書くためには、落ち着いた席が必要だった]
(175) 2015/12/01(Tue) 00時頃
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