283 突然キャラソンを歌い出す村2
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[けれど、ほんの一部だけ。 普通に他の生徒と同じように接してくれる生徒もいた。 元生徒会のメンバー、それから、同じく財界に生きる西くん、そして新聞部のーーー]
……?
[生徒会長就任時に受けた突撃インタビューのことを思い返していると、校庭の方から大きな声が聞こえた。 何やらざわついているようだ。 麗亜はランチボックスを手早くしまうと、校庭へ向かった。]
(349) 2018/09/08(Sat) 15時半頃
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ー 校庭 ー
[校庭につくと、元生徒会メンバーであり、現生徒会長である人物が屋上に向かって声を張り上げて居た。]
あら、ヨスガくん。ごきげんよう。 一体何の騒ぎですの…?
[声をかけ、同じように屋上を見上げる。 幸か不幸か、白昼のウインドライドは見逃してしまったようだ。]
(351) 2018/09/08(Sat) 15時半頃
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>>391 >>400 >>401
ふふ、私(わたくし)はもう会長ではなくてよ?
[以前のままの呼び名で呼ばれて、くすっと笑った。 続けて、今ここであったことの報告を受ける。]
まあ…!
[生徒が屋上から落ちたと聞いて、思わず口に手をあてた。 心配そうな面持ちで続きを聞くと、更にもう一人落ちたと言う。 どんどん深刻な面持ちになっていったが、最後の報告は予想もつかない展開で。]
(407) 2018/09/08(Sat) 17時半頃
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突発的な神風に乗って…、ふたりで屋上に。 つまり、空を飛んだと…?
[確かめるようにゆっくりと尋ねるが、ヨスガが冗談を言っていないことは表情から読み取れる。 もとより、ヨスガが冗談を言っているとも思ってはいないが。 そうすると本当に、二人の生徒が風に乗って飛んだということになる。 常識では考えられない超常現象。 それはまるでーーーーー]
(416) 2018/09/08(Sat) 18時半頃
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♪ ああ、おとぎ話のよう!
(417) 2018/09/08(Sat) 18時半頃
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♪ (※みんなも覚えて一緒に踊ってね) こんなことって あるのかしら(ゆっくりと歩いて♪) まるでおとぎの国の夢物語(つま先で地面をトントン♪) 風の精霊の気まぐれかしら?(その場でふわりと回り♪) それとも 二人は魔法使いかしら?(タクトを振る♪) ああなんて素敵なんだろう(ここからは自由に♪) 可能性が広がっていく 夢は無限大 この世界にはまだまだ沢山の不思議が眠っているんだわ DOKIDOKI DOKIDOKI(胸に手をあてて♪) 夢見る鼓動が聴こえたら 応えてねFairy Tale(小首を傾げてウインク♪)
♪
(418) 2018/09/08(Sat) 18時半頃
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[楽しげで軽快な音楽が終わると、麗亜はヨスガにほっとした表情を見せた。]
そうでしたのね、大事がないようで良かった…。
[などと、安堵したのも束の間。 屋上から響き渡る声に目を瞬かせ、声のした方に目を向ける。>>399]
この声…花咲さんねきっと。 …ヨスガくんのお友達、大丈夫かしら。
[屋上での仔細はここからではわからないため、麗亜は心配そうにヨスガを見た。]
(421) 2018/09/08(Sat) 18時半頃
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>>425
[声がかかり、振り向く。>>425 さらりと揺れる髪は、少し甘くてどこかひんやりとした風を声をかけた彼に届けた。]
ごきげんよう。 ええと…屋上でちょっとしたトラブルがあったようですが 大事には至っておりませんので大丈夫ですわ。
[にこやかに微笑む。 事の顛末は報告を受けたが、実際に目撃したのはヨスガだ。 トラブルの内容が必要であれば、彼に説明を頼むことになるだろう。]
(432) 2018/09/08(Sat) 19時半頃
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ー 回想:昼休み・校庭 ー
ええ、そうしてあげた方がいいと思うわ。
[屋上へ向かうと告げるヨスガに頷く。 踵を返す彼の肩越しにぼんやりと時計を見て、この後手早くランチを済ませてしまわないと午後に間に合わないかもしれないなどと考えていたが。]
え……?
[何かを思い出したようにこちらを振り向いたヨスガに首を傾げた後。 麗亜は目をまあるくして、瞬く。]
(690) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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[額に感じる、ぬくもり。 それは、躊躇いもなく伸びてきたヨスガの左手から伝わるものであることを理解するまでに、少し時間がかかった。 だから、彼がいつもつけていた魔除けの御守りがないことにも勿論気づけるはずもなく。]
ヨス、ガ…くん…?
[でも、笑う彼がどこかいつもと違う気がして、思わず名を呼んでしまった。 体調を尋ねられている現状に気づけばハッとして、少し慌てたように目をそらす。]
(693) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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あっ、ええ…と、最近少し体調が良くなくて。 でも大丈夫よ、心配しないで。
[ね、と微笑んで見せた時にはいつもの調子で言えただろう。 それから屋上に向かう姿を見送って。]
ーーーーー…。
[隣からかけられた声。>>499 麗亜がそちらに顔を向けると、少し気の抜けたコミカルなイントロが流れ始めた。]
(694) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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♪
ねえねえ 聞いてもいいかしら 今のは現実?それとも幻覚? (コーラス:Why tell me tututu…♪)
未知の出来事に 思考回路は渋滞 おかしいな 頭ではわかってるのに 胸騒ぎがずっとおさまらない
(コーラス:それはもしかして?×2)
♪
(695) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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セリフ「ち、違いますのよ!」
(696) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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♪
恋じゃないわ そうよこれは 少し驚いてしまっただけなの
恋じゃないったら そうでしょ だってこれがもしも恋だとしたら
それってあまりにも…単純すぎるじゃない?
(コーラス:FuFu…tutulutata…♪)
♪
(697) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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[コーラスのハミングがフェードアウトしていく。 麗亜は口元に手をあて、少し赤らんだ顔で男子生徒に向き直った。]
ご、ごめんなさい! 私としたことが、少しぼーっとしてしまって…。 体調はご心配には及びませんの、 お気遣い感謝しますわ。 私はここで失礼して、教室に戻りますわね。
[珍しく取り乱した姿は、生徒会長時に見せた凛とした姿でも、廊下を涼しげな顔で歩く令嬢の姿でもなく、ただの年相応の女生徒に見えたことだろう。 麗亜は淑やかに一礼をすると、ふわりとスカートを翻して足早に校舎へ駆けて行った。**]
(698) 2018/09/09(Sun) 17時半頃
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ー 放課後・3年教室 ー
[昼休みの後、教室に戻ってからも麗亜の様子は少しいつもと違った。 午前中のような青白い顔はしていないものの、憂いを帯びた表情でため息を39(0..100)x1回ほどついていた。 授業が終わって、生徒達は身支度を終えて教室を後にしていく。 帰る用意もおざなりに、また一つため息を落とすと机に影が落ちて、ふと顔を上げた。>>726]
…西くん? あら、ご心配をおかけしてごめんなさい。 何かというほどのものでは…ないのだけど…。
[それはどれに対してのことか、麗亜自身にも曖昧だった。 体調不良?それとも婚約者のこと?あるいは…?]
(778) 2018/09/09(Sun) 22時頃
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[照明が落ちて、差し込むブルーのスポットライト。 どこからともなく、切なげなメロディが奏でられる。]
(780) 2018/09/09(Sun) 22時頃
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♪ わからないの 自分の事なのに 何をしたいのかも どうしたらいいのかも
出口の見えない迷路を進んでいるみたい それとも降りる事の許されない メリーゴーランドかしら
道化になることもできず 鏡の中の自分に尋ねるの Shall We Dance?
独りで踊る私は 哀れなマリオネット ♪
(784) 2018/09/09(Sun) 22時頃
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[照明が元に戻ると、麗亜は西に微笑んだ。]
ええ…無理はしないわ。 ありがとう、西くん。優しいのね。
[礼を告げて、西を見送る。>>730 今日は色んな人に体調を気遣ってもらってしまった。 原因はよくわからないが、もっと気をつけなくてはと気持ちを新たにする。 よし、と身支度を終えると、麗亜も教室を後にした。]
(785) 2018/09/09(Sun) 22時頃
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ー 放課後・廊下 ー
な、何事ですの!?
[この後の予定は何があったかと思いながら廊下を歩いていると、どこからか唐突に男の悲鳴が聞こえてきた。>>793]
……クラウザー先生?!
[手近な窓から声のした方を探してみると、部室棟の屋根の上に二人の人影を認めた。 顔を覆っている一人は見覚えがある、英語教師だ。 もう一人は、女生徒だろうか? などと思っていると、ヒョイと屋根から飛び降りて何処かに駆けていく。>>797]
(803) 2018/09/09(Sun) 22時半頃
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あっ、…ううん、考えてる場合じゃないわね。
[何があったのかはわからないが、何かがあったことは確かだ。 先生の方にはきっと先程の悲鳴を聞いて誰かが駆けつけるかもしれないが、女生徒は今追いかけないと見失ってしまうかもしれない。 謎の使命感にかられ、麗亜は走る女生徒を追ってその場を飛び出した。**]
(806) 2018/09/09(Sun) 22時半頃
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ー 放課後・学校の外 ー
[女生徒を追いかけていると、いつの間にか学校の外へと飛び出していた。 幸いなことに、麗亜は脚が速い。 少しずつ距離を詰めて、ラストスパートと思ったところで、急に女生徒は走るスピードをあげた。>>815]
(なっ…、ここまできて…!)
[見失う訳にはいかない。 引き離されないように、麗亜もスピードをあげる。]
(インターハイ出場の実力、見せてあげますわ!)
[元陸上部、真堂麗亜は意外と負けず嫌いだった。 全速力で追いながら、見事なコーナリングで相手との距離を詰めていく。]
(830) 2018/09/09(Sun) 23時頃
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[だがしかし、麗亜にも体力の限界はある。 スタミナの配分を考えずに全速力で走ってきた分、その限界が近い。 あと、もう少しで追いつきそうなのに。]
待っ、…て……ッ!
[諦められず、絞り出すように声を飛ばす。 その声が届いたのかどうかはわからないが、女生徒が脚を止めたのは河川敷だった。 遅れてゴールインした麗亜も、肩で息をしながらその場にへたりこむ。 地獄のような全速力鬼ごっこはこうして幕を閉じた。]
(837) 2018/09/09(Sun) 23時半頃
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ー 夕方・河川敷 ー
ぜ、…は…、あな、…ゼェ…たは、…ケホッ ケホッ、ケホッ…!
[呼吸を整えながら質問を投げかけるつもりが、咳き込んで言葉にならなかった。 久々に走ったせいなのか、それとも体調が良くないせいなのかはわからないが。 大きく深呼吸をして、ちゃんと息を整えてもう一度。]
あの、あなた…先程、屋根の上に居ましたわね? 悲鳴が聞こえましたけど、一体何がありましたの…?
[漸く本題を尋ねた。]
(843) 2018/09/09(Sun) 23時半頃
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[名乗る時は自分から、と言われて麗亜は瞬いた。 夏休み前までは生徒会長として全校生徒の前に立つことがあった。 だから、1年生だとしても麗亜の顔と名を知らない者は殆ど居ない。 もし、知らない者がいるとしたらそれは、転校生か、よっぽどの不良だろうか。]
失礼しました、私は真堂麗亜と申しますの。 あなたは、お名前はなんと…?
[名前を控えておけば、後で調べればきっとわかるだろうと、女生徒が何者であるかはさておき。]
(860) 2018/09/10(Mon) 00時頃
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[屋根での出来事を聞かせてもらうと、麗亜は口元に手をあてた。 不細工?まさか、そんな風には見えないし、先生がそんな事で叫ぶだろうか。 でも飛び降りてしまう程ショックを受けたならば、それは真実かもしれず。]
まあ、そんな事が…。 でもあなたが不細工だとは思えないし、 きっと何かの間違いじゃないかしら…。
[うーん?と考え込んでしまいそうになるが、相手が河川敷に突っ伏すと少し慌てて側に寄る。]
だ、大丈夫ですの…?
[覗き込むと、さらりと髪が揺れる。 麗亜は気づいていないようだが、その髪は夕陽を浴びて煌めくと共に、微かな冷気を帯びていた。**]
(862) 2018/09/10(Mon) 00時半頃
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ー 夕焼けの河川敷 ー
あら、新聞部の方でしたのね。
[思い返してみても、やはり彼女のような部員がいた記憶はないが。 きっと部員の誰か…あの人にでも聞けば何かわかるだろう。 名乗られた”おもん”は、どのような字を書くのだろうと思いながら。]
涼しい…?そうかしら…?
[思わぬ言葉に不思議そうな声が出る。 確かに残暑はそこまで厳しくなくなった気はするが。]
え、…あの、ちょっと…限界って…。
(920) 2018/09/10(Mon) 02時半頃
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[膝元で、ぱたりと眠りに落ちてしまった。 あまりにもすうすうと心地よい寝息を立てているものだから、揺すって起こすのも憚られる。 眠る顔は不細工どころか、先程麗亜に向けられた”上品な美人”に当てはまる気がすると、麗亜は思った。]
ううん…でもこのまま放ってもおけないわね…。
[麗亜は鞄からスマートフォンを取り出すと、何処かへ電話をかける。]
(921) 2018/09/10(Mon) 02時半頃
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[1回のコール音の後、電話は繋がった。]
…もしもし、じいや?私よ。 ええ、ごめんなさい急な用事が出来て今河川敷に居るの。 こちらに来てくれるかしら。 あとは…そうね、こっちに着いてから話すわね。
[迎えの車が到着し、麗亜は執事に事情を話した。 執事は、承知しました、と短く告げると、丁寧におもんの体を抱き上げ車の後部座席へと運んだ。 麗亜は珍しく助手席に乗り込む。]
(922) 2018/09/10(Mon) 02時半頃
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[車が向かう先は勿論、真堂邸。 おもんがこのまますやすやと眠って起きないなら。 次に目を覚ますのはきっと、ふかふかのベッドの上だろう。**]
(923) 2018/09/10(Mon) 02時半頃
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