298 終わらない僕らの夏休み!
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うん、そうだよ。 ソーセイくんと私。
[死んでいるから。彼がそう問うた瞬間に足元から吹き上がる熱風が狭いコンビニの店内をひと凪ぎした。 それは実際の世界には干渉しない異質な何か、なのであろうけれど
少なくとも彼の髪のほんの一筋程がチリ、と焼け付いた気がした。 焦げ付いたような黒い影が女の表情を半ば覆い隠している]
………
[何かを呟いたようだが、それはとても不明瞭だった ただ、少し開かれた唇のその奥、喉を焼いて吹き荒れる炎がゴウ、と音を立てただろう]
明日が、
[来なければ、このままでいられる──そう続いたように聴こえた]
(*17) 2019/09/05(Thu) 00時頃
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(>>127)あー……図書館に行ったら無料で充電できるかなって思ったんだけど、 うーんコスパいいやつコンビニにあるかなァ
[颯成にはホイホイアイス奢った癖にケチな事を言って顔を顰めた。 面倒臭そうに一応どんなものがあるか棚を見てはいる。 折角貰ったレポートのようなものも気になる、と購入を検討]
……えェ?嘘とか私会長についた事あったっけ?(>>128) マジ?いつバレた?や、ちょっとこれ重要だから……連絡しようとして充電切れそうになるまで開いてたのはガチだからァ……。
[俺は、と言う注意書きが入る事に頷いた。 言外に出口は別、と言われているのもわかっている。
花火買ってこ、との言葉にエッ花火?と無遠慮な音量で食いつくだろう]
(134) 2019/09/05(Thu) 00時頃
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(>>130) いいよォ、だって私もアイス食べたかったし。 ほら、あの、ドーメー?だっけ、皆が言ってる9月1日の。 仲間なんでしょ、お近付きにアイスで乾杯ってのもいいじゃん?
[パッケージを開いてアイスを取り出してから、言葉に顔を明るくさせ]
……ッ、え、ホント?けんちゃん私の事大丈夫かな
[そうだったらいいなァ、なんかけんちゃんクマちゃんみたいでかわいいよね、と中学生男子には返答に困るであろう感想を述べて嬉し気に頬を緩めた。 ああ、かあけんちゃん返信くれるかもだからやっぱりモバイルバッテリー買った方がいいかも、と棚からいそいそと適当な値段のものを買うだろう]
(136) 2019/09/05(Thu) 00時半頃
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(>>139) えッ!? うそ、あん時ウチにあるシャーペンの芯全部折れたっつったのバレてたの? これ言っといたらバレないってエミちゃん言ってたのに
[そんな例はないが颯成の前で適当にぶちあげて、自分で可笑し気にくつくつと笑った。 花火かあ、楽しそう、と眼鏡の奥で思わずぎゅっと目を細めて、眩しい何かを思い出すように。 ずれ落ちた眼鏡を持ち上げた時に見えた自分の人差し指の爪を暫し眺めてから、
じゃあこれも追加して買っちゃうわと自分も鼠花火のセットの売れ残りの一つを手に、鼻歌交じりにレジへ。 会堂が移動するなら今日も引っ付いて行くだろう **]
(143) 2019/09/05(Thu) 00時半頃
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[ゴウゴウと激しく吹き上がる焔はそれ以上何も伝えはしなかった。
ただずれ落ちた眼鏡を直しながら会堂とおどけている女は、一度少年を見つめて愛し気に笑った **]
(*19) 2019/09/05(Thu) 01時頃
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9月1日に、とか、我らが同盟に、とか言うのかなァこう言う時
[乾杯の素振りで合わされるオレンジと水色のアイス三本。(>>144>>157) 何これかわいいね、と思わず笑った。]
[購入したモバイルバッテリーに繋いでようやくスマホは息を吹き返した。 急いでアプリを開き直して安住(>>85)(>>126) へ一報。グループチャットの方にババババ…と]
『ごめん 充電切れてて遅くなっちゃった』 『今、表の方(>>>>83)見てる めっちゃすごい』 『夏のお楽しみいっぱいなのいいね! 私今年買った水着着たい』
[そしてカエルのキャラクターがビキニを着たスタンプ]
[そこそこの手さばきでフリック入力して一旦送信。 一覧表を表示し直して歩きながらアイスをかじり、となかなか忙しい。]
(160) 2019/09/05(Thu) 11時頃
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[合わされる三本のアイス。 会堂の色はオレンジ、自分と少年の持つ色は水色。 補色に近い、正反対の色味に嗚呼……と喉が鳴った。]
こう言うのをさァ、象徴的、って言うんだろうね。
[会堂の持つ色を眩し気に見つめて呟いた。 自分達と彼との間に線を引くように、ただ違うね、と。
───本来ならば、少年の持つべき色はあちらだとは言ってやらない]
(*20) 2019/09/05(Thu) 11時半頃
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……ってか、何か気ィ使わせちゃった
[確かに色々と出費が重なったので鼠花火奢り(>>156)の提案はあっさり受け入れた。 スマホの検索画面を呼び出して9月1日を検索。案外多い情報量に少し瞬いて]
防災の日、キウイの日、レビュー記念日…あんま意味無さそ。
[喉が渇いていたのか、アイスの消費が早い。 つい先程乾杯の儀を経たはずがあっと言う間に口の中に溶け消えた。 コンビニ袋を整理してごみを纏め、棒入れるならここね、と二人に言い置いてまたスマホに戻り
……宍井?いや、知らない名前だけど…と呟く。
今見ていた会堂、安住とのグループチャットに当人が入っている(>>87)のは知らなかった]
(161) 2019/09/05(Thu) 11時半頃
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[一通りアプリを確認して色々なものを閉じて行く。朝貰ったままの友人のお小言、鹿崎に送ったメッセージ……は既読になっているように見えるか特に反応はない。
そっか……と少し眉を下げてアプリを閉じた。
歩きながらメールを立ち上げ、暫く逡巡した後に少し力の入った指先で送信先を選び ───勝手に持っているメールアドレスだが、確か一回私直接聞いた事もあったはずだから大丈夫…と自分に言い聞かせながら文面を打ち込んだ]
『出口
昨日はごめんなさい
あんな事言うつもりじゃなかったの
雛子』
(162) 2019/09/05(Thu) 11時半頃
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『嫌いにならないで』
(163) 2019/09/05(Thu) 11時半頃
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[言葉が足らない気がして追加で送信してしまった出口へのメールは送信ボタンを押した直後から後悔の念が沸き上がった。ちょ、これ、重くない!?おも、重いやつ送っちゃったんじゃない…!?
やば、なーんてね、とか送った方がいい?なんてね、バーカ、とか送る? いやいや、いやいやそんな事言ったらあいつ絶対バーカの方しか頭に残んないから…!
葛藤している目の前でスマホの画面に着信のアラームが鳴った。 内容に目を通して、]
……あれ?これ ───!会長、これ、秋山、秋山が
[それ以上は絶句してしまって助けを求めるように会堂の顔を見る事しかできなかった **]
(166) 2019/09/05(Thu) 12時頃
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[スマートフォンの画面から目を上げ、強張った貌の会堂を見る。 表層的な意識としては半ば縋るように彼に助けを求めながら、然し何処か醒めたように腑に落ちるものがある。
二度目の9月1日の時点では共に居る二人や己と同様に繰り返しの異常さに気付いていたはずの彼から何故その意識が抜け落ちたのか。 三度目の今日を迎えたこの町の気配が僅かに変わった気がするのか。 嗚呼、そう云う事、そう云う事なのだ───つまりこの時を留めた世界を閉じてしまうには、昨夜あのもう一つの『何か』がそうしたように、異物を取り込んでこの場に縫い留めてやればいいのだ]
(*22) 2019/09/05(Thu) 17時半頃
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[灼熱に焼かれ続ける脳裏にじわりと愉悦が満ちる。
嗚呼そうすればこの夏は終わらないのだ、そして私は彼らに置き去りに等されない ……いっそ一つに溶け合ってしまえるのなら
胸の芯に空いた穴からひやりとした哀しみ染み入る。 沸き上がる熱の塊が急激に冷やされてまた新たな罅となり、燃え崩れそうな体が痛む。
あのごぼごぼと泡立つ不可解なノイズは秋山翔を飲み込んでしまった事を自覚しているのだろうか]
嗚呼、……やっぱり哀しい。
[ぽつりと溢れるように目の端から炎の粒が零れ落ちて肌を焼いて行く。 ある意味では秋山を、この町は、あの何かは永遠に手に入れたとも云えるのかもしれない。 それなのにどうしようもなく空しい。 嗚呼、あの『何か』にとってこれは良き終わりであったのだろうか。 終わりであったのか、すらもわからないけれど
それに確信もした。……放っておくばかりでは彼らはこの世界の殻を破ろうと藻掻くだろう]
(*23) 2019/09/05(Thu) 17時半頃
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[頭蓋の中を強く掻き回されているかのようだ。 嗚呼、ならば、今日摘み取るべきは? 選択をしなければいけないのだろうか、カードを選ぶように
昨夜のようにただ『あれ』に任せきりではいられるはずもなかった。 手に入れて、そして失う誰かを見定めなければ
………手に入れておきたいのは。 浮かんだ顔を打ち消した。あれは、駄目だ。駄目だ。駄目、駄目……絶対に駄目………
乱れた心のままに炎が荒れ狂う。炙られた肌にボコボコと水泡が粟立ち醜く爛れて行くようだ。 嗚呼、と両の手で顔を覆った。嗚呼、嗚呼……喜悦と哀しみが交互に襲い来る]
ッハ、ハハ………!ハハハハ、ハッ……!!!
[嘲りを含んだ高らかな笑い声は泣き叫ぶような響きをしていた **]
(*24) 2019/09/05(Thu) 17時半頃
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─ 少し前・コンビニの外 ─
[秋山と言う男子と特別親しいかと言われれば、どうだろう。
それなりの交流はある、同じ教室に詰め込まれた集団の中の一人。 会長に友人達とつるんで押しかけて絡みに行く時にはいつも隣にいて巻き込まれてた。
この数日間だって、一緒にお祭りに行って、合格祈願のお参りをして、屋台でご飯を食べて、そして星を見た。子供っぽい悪戯をしてふざけてるのに呆れたし、泣き喚く私を見て秋山の事も大いにパニクらせた。
きっと、私がエミちゃんから引き離されたのと同じくらい、今、会長は]
……う、ん、
[無理に笑わなくていいよ、とか言ったらきっと駄目なんだ、と下唇を噛んだ。 どうしたらいい?と判断を委ねてしまうには颯成は年下で、オネーサンぶってた癖に情けない]
(216) 2019/09/05(Thu) 21時頃
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ソーセイ、くん。 えっと、その宍戸さん?宍戸さんいるとこ、行く?ドーメイの人達、集まってるかも…… ごめんね、私しっかりしてなくて、なんか今すごいびっくりしちゃって、
[差し出されたアイスの棒(>>214)の始末をしながら、クラスの子が、ちょっとね──秋山の事を曖昧に説明する。 少年の視界から会堂の姿を遮るように一歩前に出て、 動揺を隠そうとする会堂の姿を自分は見てない。 この子にも見せてないから。と言う主張のつもりで。
でもちょっと上向いていられなくてやたら目元にかけた前髪と眼鏡が邪魔で影が落ちる。]
一緒に行ってくれる? 会長ちょっと疲れちゃったんだって…体育会系とは違うんだって
[あえて体力ないと揶揄しながらグループチャットを慌てて開き直し、何処いるんだっけ…と確認した*]
(220) 2019/09/05(Thu) 21時頃
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[グループチャットを確認して慌ててちがったちがった、と顔を上げ]
アッ、宍戸さんじゃなくて宍井さんだ……ご、ごめん… ほんと、しっかりしてない…
ソーセイくん紹介して…お、おぼえるから…! **
(221) 2019/09/05(Thu) 21時半頃
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[しっかりしてよ、と自分の頭を軽く小突きながら会長の元を離れて歩く内に届いたメール(>>180)の着信音にびくっと目を見開いて、恐る恐るスマホを確認する。 差出人の名前を思わず息を呑んで、そしてと小さく苦笑いした]
誰かに相談……。
[手短に操作して、『りょ』とだけ短く返信した。
が、……やはりこれでは言葉が足りなすぎると思い直して歩きながらもう一度同じ送信先へ打ち込み]
『ごめんなんか 後悔しそうだからやっぱちゃんと書く。
出口、三年間部活お疲れ様 野球やってる時の出口はかっこよかった いつもはクソ腹立つのにさ(プギャー的な絵文字)
私あの試合の後鬼泣いてたしその後顔クソブスだったから言いに行けなかったんだけど』
(226) 2019/09/05(Thu) 21時半頃
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『出口にまだやりたい気持ちあるなら 野球続けて欲しい
応援したい
って言いたかったの ほんとにごめん
雛子』
[ずれ落ちて来る眼鏡を押し上げながら苦い笑みが零れた。瞼の腫れも多少収まりつつあるかもしれないが、まだまだこれは手放せそうにない。 エイ、と気合を入れて送信ボタンを押した。押してしまった。
もう一度溜息が漏れる。秋山が繰り返しの記憶を失くした、母や、町の大人たちと同じになってしまった。 他の誰がそうならないなんて言い切れるだろう?
酷く恐ろしくてこの炎天下、汗も吹き出そうと言う熱の中で震え上がった。*]
(227) 2019/09/05(Thu) 21時半頃
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[出口へメールを送信してしまってから、ああそうだ花火の件…と思い出して、あ、あのメール送った後業務連絡的なの送るの?私?何なの?とちょっと遠くを見ながら
『花火大会のお知らせ
場所:根良伊川の横にある公園 時刻:夕方』
[要件だけ書いた酷く事務的なメールを追加で送った。 そうだ、とメッセージアプリの方を開いて、朝こちらから連絡したきりの鹿崎のIDに向けて]
『けんちゃん 怖がらせてたら本当にごめんね。 今日、花火しようって言ってるんだけど、来れたら一緒に遊ばない?
場所は(かくかくしかじか、以下同文──』
(232) 2019/09/05(Thu) 21時半頃
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ヒナコは、ワタルは大丈夫かな、とスマホを閉じながら零した。
2019/09/05(Thu) 22時頃
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ソーセイくんは、
[少年の呟きに表情を削げ落とした顔で呟いた。 ぐつりと煮えたような音はしなかった。 ゆらゆらと少し揺らめくようにして歩きながら、 『そうなるのは怖い?』
と問うた。]
──毎日朝起きて、新しい一日が始まった、って思って、新しい何かをして、新しい事を知って、新しく思い出を作って、 ねェ、私達の『今』と何の代わりがあると思う? 町の人も、私達も、皆『今日』を生きてるだけだよ。
[彼と、誰かに言い聞かせるように囁く声音で ───もしかしたら己自身に。
離れないでいてくれるつもりらしい彼を撫でようとしたのか、そっと手を差し伸べて、 少し躊躇った後に触れずにその手を下ろした。]
(*27) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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そっか、レイちゃんって言うんだ。 え、いいなあ幼馴染のお姉ちゃん私も欲しかった…お兄ちゃんでもいいけど、やっぱりお姉ちゃんかなあ
[後ろをついて歩かれると言うかつてない事にエッ、こっち、来ない?こっち…とちょいちょい手招く。何せ誰かにひっついて歩いてばっかりいるのでむず痒いのだ。
図書館にいるみたいなんだ、と行き先を教え(>>265)ればきっと前か横を歩いてくれると期待して。
スマホのグループチャットへ向けて 『雛子とソーセイくんも今から行きまーす!』と知らせを入れた。]
(267) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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花火は、どうだろ………みんなの気分次第じゃないかなァ [スマホの画面を閉じて首を傾げた **]
(268) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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……───、
[黙って目を細めて見つめてから、そう。憶えておくね、と呟いた *]
(*29) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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わっ、ちょっ、待っ……
[手を取られれば(>>275)驚いて『エ!?』と頓狂な声を上げた。 一瞬遅れて、その後慌てて早足で追い付いてから、手を握って歩く少年に連れられるようにして歩く。
暫く硬直していた指も、きゅ、と握り返した]
やば、手汗かいてたらごめんね───びっくりしたァ、ソーセイくんめっちゃイケメンじゃん
[ドキドキすんだけどォ、と可笑し気に笑いながらませた事を言う彼の顔を見、上機嫌に笑み零れる。えー、じゃあ、彼女立候補しちゃおっかなー!と更に調子に乗った所で神社の前でも通って、移動を開始したなら(>>273)入れ違いになったかも…図書館へ]
(277) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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─ 図書館 ─
[颯成少年に連れられて、少し心細さが消えた。 安堵したように笑って歩く右手でスマホが着信を知らせている。 グループチャットに到着を告げてから、そのメッセージを開いて見───]
……あ、良かった 何か気ィ使わせちゃったみたい、おだてちゃってもう ウケる
[けんちゃん私の事怖くないって!と嬉しそうに颯成にメッセージ画面(>>274)を見せた。 『りょ!』と返信を打ち込んで、また同じピンクのくまちゃんのスタンプを添付しておいた **]
(278) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[触れた指先は酷く熱を持って熱いだろう。 おまけに滑らかに見える指先は火脹れのようにボコボコとした感触で、焦げた肉の嫌な臭いが鼻をついた。
びくりと一度手を引きかけて、何かを堪えるように小さく呻いた女は少し遅れてまた歩き出した。 歩く内、焼けるかと思えた熱は少し収まったが少年の指先に嫌な感触が残るだろう]
っ、………。 それは、
[時折ぐらりと沸き立つように女の輪郭が崩れる。 ぐつりと何かが溢れる。
さみしいね。 そんな音に似ていた]
(*35) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[賑やかに図書館にやって来たが、先日──ループした9月1日の中で図書館では静かにとたしなめられた事を思い出した。 そっと声を潜めながら、そろそろ花火の時間だし会長一人で待たせちゃってるんだけど、皆どう…なのかな、とおそるおそる安住あたりへにじり寄り]
………
[軽快な着信音に慌ててスマホを開き、そこに並ぶ文字列にスマホケースごとそれを取り落とした]
あ、あきやま
え
(285) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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(>>284)………ッ、やば、わ、私、私 間違えた
間違えた、ああ、どうしよ…ソーセイくん、……私、なんで会長一人にしちゃったんだろ、……ッ
[狼狽えて握りっぱなしの颯成の手に縋るようにしてもう一度強く握った。 丸く形を整えてはいるけれど、爪が少し彼の手首を引っ掻いてしまっている]
馬鹿みたい、我慢しないで一緒に居ればよかった 怖いからそばにいるって甘えときゃよかったのに、どうしよう、……
[だって今日、彼は、あんなにひしがれていたのに。 目の前でまた友人がどうにかなるところを見てしまったのだ、と気付いて 会堂の顔をもう一度見るまではどうしよう、と暫く落ち込んでいるだろう **]
(292) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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[少年の訴えに低く喉が鳴る。 黙ってその言葉を味わっているようにも見える。
病を癒した先にある明日ではなく、今この時を選ぶのかと彼の少しいびつで切実な願いに頷いた。肯定した。少なくとも、ただ今を閉じ込めていたいのは同じだ。
嗚呼、哀れだとも健気だとも思う。
わかるよ、と伝えるように煮え立つ指は彼がそうしない限り、離れていかないだろう **]
(*39) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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