194 花籠遊里
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ー数ヵ月後ー
[僕は白のタキシードに身を包んでいた。
手を取る相手も純白のウェディングドレスを身に纏っていて。周りからは花と祝いの言葉が降り注いでいた。
にっこりと笑ってみせる僕の姿はいかにも 『しあわせ』そうだったろう。
けれども二人の式に参列した誰もが本当は知っている。 花嫁は没落しかけていた由緒正しい旧家の令嬢で、姓を売ることで家を持ち直したのだと。 花婿の親の成金は財産の次は地位を欲し、家柄を金で買ったのだと。
格のあるこの家と婚姻関係になるからと商売を贔屓し援助してくれる人間もたくさんいて、それで僕の家の商売は更に大きくなった。
もうどうあっても逃れ得ないのだ。
身を包む純白は陰惨な暗い地下牢でそうであったのと同じように、囚われ人であることの確かな証であった。]
(6) mikenek 2014/09/23(Tue) 21時半頃
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ーさらにそのまた後ー
[巷ではある一冊の恋愛小説が出版され人気を博していた。様々な語に訳され隣国でも評判らしい。
主人公は遊郭で生まれ育った遊女で、ありとあらゆる不幸を体験した後に想い人と無事添い遂げて終わる幸福な物語。
作者曰く、最初は悲劇にしようと思っていたのだけれど気が変わったのだとか。
そんな作者の名前はNicholas Belle。 ペンネームでなら旧姓が使えるだなんて言ってたそうな。]
(7) mikenek 2014/09/23(Tue) 22時頃
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