237 【リアル人狼RP村】蜉蝣の村【半身内】
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ー三枝友英の葬儀の後ー
[男の葬儀はとても寂しいものだった。 葬花も少なく弔問者も少なく、親族も娘の春江のみで本当にひっそりとしたものだった。 その葬儀で春江はただ呆然としていた。涙すら流れなかった。もう涙は流れて流れて枯れ果ててしまったのかもしれない。ただ、好奇の目を向けるマスコミが根掘り葉掘り心情を吐露させようと何人もやって来はしたが、春江はそれに対して拒絶の態度を示しそれを変える事はなかった。
春江は、愛する人がいた。 今度紹介したい人が居ると、将来を誓った人がいると父に言った時、父は寂しそうでもあり嬉しそうでもあった。貧しいながらも忙しいながらも片親ながらも自分を懸命に育ててくれた父。春江は父が大好きだった。だから、ただ生きて笑顔で見守ってくれていたらそれで良かったのに。
それでも、春江は大手製薬会社で起こった事件の"被害者の身内"となり、世間の好奇の目に晒された。 哀しみに暮れる暇もなく、ただ人々はこの猟奇的な事件に巻き込まれた父を、そしてその娘である自分を話題にあげ言葉で傷をえぐってきた。 そして、直ぐにそれは暴かれた]
(0) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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光彰さん…。
[葬儀を終え遺骨を抱え、好奇の目から逃げるようにして家に逃げ込んだ。 しんと静まり返る狭い部屋の中、喪服のままへたり込みその名を呼ぶ。 父はヨアヒム、その人はイアンと呼ばれていたらしい。 父は喰い殺され、彼は殴り殺されたらしい。 二人とも春江にとって唯一無二の存在だった]
(1) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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[春江は、高杉光彰の葬儀に出ることができなかった]
(2) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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[父親も恋人もあの事件で殺されるなんて何の運命の悪戯だろう。 だから無理しないでねと父には言ったのだ。 彼はどこに行くなんて言わなかったけど、危ないことだけはしないでといつも言っていたのに。 そんな、大切な人を同時に2人も亡くした春江に向けられたのは、同情と同じくらいの好奇心。 彼が生業にしていた仕事だから嫌いたくない、けれど、情報の世界はとてもとても残酷だった。 だからだろう。 彼の家族はこれ以上好奇の目に晒される事を嫌い、春江の参列を断ったのだ。 それは分かる。父の葬儀でも何度も聞かれた。彼の葬儀でもきっと、何度も心無い事を聞かれるだろう。そこに自分がいれば、更に質問の嵐に巻き込まれるに決まっているのだ。 一人きりになって漸く、もう枯れたと思った涙がつう…と溢れてくる]
(3) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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父さん……光彰さん……。 2人とも、大バカよ……。
[ただ、普通に暮らしていくだけで良いではないか。 父も今まで通りでいて慎ましい幸せを保っていれば良かった。 お金なんてそんなになくて良い、笑って生きていられるだけあれば。 彼も、手を繋いで生きていられたらそれで良かったのに。仕事熱心な人と知っていた、そんなところも好きだった。だけど、こんな無理をするなんて。 もしかして、焦らせたのは自分だろうか。結婚の二文字が、彼には責任を負わせ父には見栄を張らせたのだろうか。 そんな後悔すら胸に湧いてくる]
光彰さん、父さん、……バカ。
(4) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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[はらりと涙がこぼれるが、部屋に呼鈴が響き思わず両耳を塞ぐ。 また心無い問いを重ねに来たのだろうか?それとも、好奇心だけの哀れみを? お願い。 お願いだから、今はただ静かに哀しませて]
[このままでは彼に御線香をあげる事もお墓に言葉をかけにいくのすら、何時になるのか分からない。 いっその事、
]
(5) yumeneko16 2015/08/28(Fri) 19時半頃
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