114 bloody's evil Kingdom
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[女はマーゴを抱きしめる腕の力を僅かに抜き、 憂いを帯びたその顔を見つめて]
え……? 逃げろって……どういうこと?
[問いを重ねれば、マーゴはその顔色を青く染める。 マーゴがそう告げる理由が女には判らない。 だからただ逃げてとだけ繰り返す唇を見つめていた]
(105) 2013/02/21(Thu) 09時半頃
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[美しく紅で彩られたぷくりとした唇は、 まるで瑞々しい果実のよう]
嗚呼……。 美味しそうだ、とても……。
[ぞくりと泡立つような劣情が込み上げる。
この唇に口接けて口内を舌や唾液で満たして、 身の裡に宿す触手でめちゃくちゃにしてやれば、 それはどんなに気持ちの良いことだろう。
植え付けられた魔としての本能が、 この腕の中の女を犯せと、嗤う、哂う――]
まー、ご……。
[気がついた時には、その柔らかな唇に己の物を重ねて。 口内の甘やかな唾液を貪る様に啜っていた*]
(106) 2013/02/21(Thu) 09時半頃
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[身の裡の触手がざわめく]
(女が欲しい)
だめだ――…っ!
(この柔らかい肉が欲しい)
この人だけは、だめだ……っ!!
[かつて楽園でイブを唆した蛇のように、 身の裡に巣食う魔は、女へと囁く。
甘い甘い、響きでもって。 この女を己のものにせよと]
(*13) 2013/02/21(Thu) 09時半頃
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(そのために欲した力だろう?) (愛し愛されたいと、願った力だろう?)
[くすくす] [くすくす]
[いくつもある触手たちの小さな口が、 愉しげに嗤う、嗤う――]
………そうだ。私は、
愛されたかった。(愛したかった) 求めてほしかった。(求めていた)
[触手たちの嗤う声に飲み込まれて 人間としての良識も、道徳も。みんなみんな薄れていく]
(*14) 2013/02/21(Thu) 10時頃
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――……ねえ。
[父ではないと言われた。 何と呼べばいいのか逡巡して、 それからドナルド、と名前を呼ぶ]
私も、あなたのように誰かを愛してもいいの、かな? あなたに愛してもらったように、 あなたがくれた力で愛しても、いいのかな?
[幼子のような声で、そう訪ねた]
(*15) 2013/02/21(Thu) 10時頃
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好きに、する……うん。 判った。ありがとう。
[優しげに哂う男に、同じように哂って返す。
産まれたばかりだからだろうか。 酷くおなかがすいている。 愛が(肉が)欲しくてたまらない]
満たされたい……。 満たしたい……。
[腕の中に抱く女の唇を吸いながら、 ふつふつと胸に湧く暴力的な感情に、心がゆらゆらと揺れる]
(*17) 2013/02/21(Thu) 10時半頃
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これは食事(否、愛) これは餌(否、愛する人)
[人の心と魔の心。 二つはゆらゆら揺れて、それはいつしか反転する]
全部食べて、私のものにしてしまおう。 肉も(愛も)すべて、私のものに。
[そうして、お腹いっぱいになったら]
また、壊れるぐらいに。 深く、熱く遊んでね。おにいちゃん――…。**
(*18) 2013/02/21(Thu) 10時半頃
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― 図書館 ―
[深く、深く。 喉の奥まで舌を指し込み、 互いの唾液をぴちゃとぴちゃと絡めあっては、 まじりあったそれを嚥下する]
マーゴ、もっと……舌、出して……。
[唾液に含まれる媚薬の効果でとろんとした顔のマーゴにそう言えば、 彼女は従順に。その舌を差し出し、 ぴちゃぴちゃと水音を響かせて二人の間に銀色のアーチを作る]
ずっと、夢だった。 君と、こうして……こういう風に愛し合うのが。
[夢見心地にうっとりとそう囁いて、 マーゴの華奢な身体を椅子に座らせる。 自身はその前に跪き、上目づかいに見上げて]
(116) 2013/02/21(Thu) 13時半頃
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あの日の返事を、聞かせて? 私の、私だけの――……マーゴ。
[書架の影から覗く男の影>>114には未だ気づかないまま、 女は愛する人の手を取り、 その柔らかな甲へと頬を寄せた]
(118) 2013/02/21(Thu) 13時半頃
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(私も好きよ)(愛してる)(愛してる) (あなただけを、愛してるわ――…)
[そんな声が聞こえたような気がして、 女は顔を喜色に染めて、女は愛しい人を見上げて微笑んだ]
嬉しいよ…っ! ああ、やはり私たちは、愛し愛される運命だったんだねっ!!
[とろんと光を亡くした眸で虚空を見つめるマーゴを抱きしめて、 さらに唇を重ね合った]
(127) 2013/02/21(Thu) 14時頃
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[媚薬の効果はマーゴには強すぎるものだったのだろう。 彼女の″マーゴ″としての意識は既に彼岸へと旅立っており、 肉欲だけを欲する生き人形が残っているのみで]
さあ、言って御覧。愛してるって。 だから私に愛してほしいって。
[微笑む女が命ずるままに、 女の頭の中に響く、幻聴と言う名の愛の調べ。
生き人形はゆっくりとドレスのすそを上げ、 跪く女の眼前で緩慢にその白い脚を広げると、 娼婦のように指で広げて淫らに誘う]
ああ……。これがマーゴの……。
[なんて芳しい芳香なんだろう。 王女とも違う、だけど心を震わせる狂おしい馨りを放つそこに。
女はうっとりと顔を寄せた]
(129) 2013/02/21(Thu) 14時半頃
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ミッシェルは、ドナルドにしてもらったのと同じように、マーゴにも触手の福音を上げたいと嗤って
2013/02/21(Thu) 14時半頃
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[ぺろり、まずは味見をするように、 溢れる蜜でべとべとの蜜壷へと舌を這わせる。 コリーンのものを舐めたときと同じで、 甘い中にもしょっぱさの混じるそれを、 舐めやすいように寛げているマーゴの指ごとぴちゃりぴちゃりと舐めしゃぶった]
ああ、おいしい…っ、 美味しいよ、マーゴ。
どんなワインも叶わないくらいにっ。
[喉を潤す極上の甘露に舌鼓を打てば、 マーゴもまた、舌を突き出し口端から涎を垂らして。 濡れた唇から甘い嬌声と卑猥な言葉を叫んでは、淫蕩にその身を震わせる。
愛液と媚薬の香りに満ち満ちた図書館の中には、 書架の陰に潜む男が見たことのない顔を見せる、 妻の姿があった――]
(139) 2013/02/21(Thu) 15時頃
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― 図書館 ―
[舌で味わうだけでは物足りなくなったのか、 すっかり濡れそぼったマーゴの秘所を、二本の指で寛げる。
くち…と粘つく音を立てて指を飲み込む泉を浅くかき混ぜ、 中でばらばらに動かし前後に動かせば、 蜜壷はじゅぽじゅぽっと淫猥な音をさらに響かせた]
私の指がそんなに美味しいの? マーゴのここ、吸いついて離してくれないよ。
[自分の拙い指戯でも悦んでくれる(と思っている)のが嬉しくて、執拗に何度も弄ぶ。
だけど、足りない。 まだ、足りない。
自分がドナルドに愛してもらったように、 すべてを分かち合い、分けあいたいと、 さらなる欲望がじりじりと胸を焦がす]
(150) 2013/02/21(Thu) 20時頃
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[そんな身勝手で欲深な望みに反応したのか、 服の下でぼこりぼこりと脈打つ肌。 ぶちゅっぶちゅっと皮膚を裂く嫌な音を立てて、 襟繰りや裾から細長い何かが幾つも這い出ると、 それらは一斉にマーゴの体へと絡みついた] ねえ、マーゴ。 君をもっと素敵なところに連れて行ってあげる。 私はもうあの日逃げ出した私じゃない。 君と愛し愛されるために、ほら……見て?
みんな、みんな――私と君を祝福してくれているんだよ!!
[マーゴの身体に絡みついたもの――触手の先に、 小さな顔が浮かび上がる。 それは嘗て、二人が暮らしていた故郷の村の人たちの顔。
男も女も、老いたる者も、子供も。 いくつもの顔が二人の愛を祝福するように、 顔をゆがませゲラゲラと嗤い声を上げた]
(157) 2013/02/21(Thu) 20時半頃
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/* 一応更新まで張り付いてる予定で、コミットはまだオフしてます。 襲撃は今のところパスしてます。 自分が襲えそうなら、ユリシー襲いますが。
(*31) 2013/02/21(Thu) 22時頃
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/* ちなみに投票もどうしようか迷い中……。
(*32) 2013/02/21(Thu) 22時頃
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/* フィリップくんと言うか、鳥さんの希望があれば…! 投票だけ、とりあえずユリシーにセットしてみる……。
(*36) 2013/02/21(Thu) 22時半頃
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[げたげたと嗤う触手の一本がするりと伸び、 書架の影に潜む男の元へと、顔をのぞかせる]
(だれだ?) (だれだ?)
(おまえはだれだ?)
(ここでなにをしている?)
[ねとりと粘液を滴らせる醜いそれは、 しわがれた声で囁くとユリシーズへと巻き付いて、 腐臭を放つ吐息をふぅっと吹きかけた]
(200) 2013/02/21(Thu) 23時頃
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…………っ!?
[書架の倒れる大きな音が聞こえて、 マーゴの下腹部へとうずめた顔を上げそちらを見やった。 愛する人との愛の交歓を邪魔する無粋な音に、 女の顔は不快気に歪む]
おやおや、宰相補佐さまじゃありませんか。 こんな所で覗き見だなんて、 素敵なご趣味ですこと。
[げらげら嗤う触手をうねうねとくねらせて、 ユリシーズの方へと近づいていく]
…………ん?
[傍まで近づけば、自分たちの愛の営みに興奮したのだろうか。 股間の膨らみに気付いて、くすりと揶揄するように口端を上げた]
(213) 2013/02/21(Thu) 23時半頃
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化け物……?
[こてりと首をかしげて]
私が化け物だったら、 あなたは覗きが趣味の変態ですね?
[そう言ってにっこりと微笑みを浮かべて、 ユリシーズの股間を踏もうとするように、 白い脚を上げた]
(223) 2013/02/21(Thu) 23時半頃
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[脚を捕まえられ、さらに不機嫌そうに眉根を寄せる。 とっさに触手を支えとしたおかげで倒れる事はなかったけれど、 イイトコロを邪魔されたのもあって、苛々が収まらない]
ふう、ふ……?
[今、この男は何と言っただろうか]
(ふうふ) (ふうふ) (夫婦と言った) (この耳が聞いた) (しっかと聞いた)
[げらげらと嗤うのをやめてざわめき出す触手たち]
あなた、マーゴの夫なんだ? でも、知ってる? あの子は私のものなんだ。 私の、私だけのマーゴ。
なのに、勝手に夫婦だなんて――……
(233) 2013/02/22(Fri) 00時頃
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許せないなぁっ!!
[女の怒気に呼応するように、 触手たちは一斉に牙をむき、眼前の男へと襲いかかった]
(234) 2013/02/22(Fri) 00時頃
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[白い脚に深々と突き刺さるサーベル。 だけど白い脚だったものはいくつもの触手へと姿を変えて。 サーベルはカランと音を響かせて床へと落ちた]
いきなり酷いな。 私が魔物じゃなかったら、大怪我しているところだよ。
[下半身をうねうねと動く触手へと変えた女は、 その肌の色を白から褐色へ変えて、 魔物としての姿を見せて嗤う]
(243) 2013/02/22(Fri) 00時頃
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/* コミットできてないですね……。 結局襲撃なしでおkでしょうか。
(*38) 2013/02/22(Fri) 00時頃
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/* じゃあミーナ先生で(お任せ
此方もコミットは入れてますが多分アイリスが入れていないので、 彼女のコミット確認するまで外しておいた方がよいのかな。
(*41) 2013/02/22(Fri) 00時頃
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[嗤う口からは犬のように尖った牙が顔をのぞかせる。 褐色に染まった肌からは幾重にも触手が生えており、 びちびち、ぎちぎちと不快な音を立てていた]
だから、その奥方って言うの止めてよ。 彼女は私のものなんだから――っ!!
[子供が癇癪を起こすように、口端から唾を飛ばして地団太を踏む。 その隙に目の前の男へと、壊れた笑みを浮かべたマーゴが手を伸ばすのを見て]
だめっ。 だめだ、だめっ。君は私の、私のものなのに――
[両腕で頭を抱えると、苦しげに苦悶の声を上げる。 寄り添う二人を見たくないと言うように]
(262) 2013/02/22(Fri) 00時半頃
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[目の前で寄り添う二人の姿に、 その胸の内を嫉妬の嵐が吹き荒れる]
彼女に誰かが触れるのは、いやだ。 触れていいのは、私だけだ。
[駄々をこねる様に髪を振り乱して叫ぶけれども、 マーゴの白い肌にユリシーズが触れるのを止める事もせずに、 肉を食む姿をただただ凝視する事しか出来ない]
(268) 2013/02/22(Fri) 01時頃
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[魔物に堕ちてまだ日の浅い身体は、 その力が定着しきっていないのだろう。
胸の内を暴れる嫉妬の炎に煽られるように、 魔力が暴走を始める。
ぼとり、ぼとり…と、身を被う触手が床に落ち、 陸に揚げられた魚のようにぴくぴくと震えては、白い砂へと姿を変える。 その宿主たる女もまた、 褐色の肌にはぴきぴきと罅が入り、そして――]
…………っ。
[声にならない悲鳴を上げた後、 ぱきんと硬質な音を一つ立てて、ガラスのように粉々に砕け散った**]
(272) 2013/02/22(Fri) 01時頃
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[砕け散る寸前、 最後に思うのは――]
遊べなくなって……、
[親でもあり、兄でもあると告げた男へ、 守れなくなった約束を詫びる様に、 ごめんねと小さくつぶやいた**]
(*42) 2013/02/22(Fri) 01時頃
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[砕け散る直前の事。
意識はもうすでに事切れていた。 愛していた女の最期も、彼女の夫だと名乗る男の断末魔も見ることもなく 逝った女に最後に掛けられたのは、不肖の弟子で申し訳ないといつも思っていた師からの言葉]
馬鹿弟子で……ごめんなさい。
ありがとう……。
[唇が動いたわけではなかった。
ただ、僅かに残っていた魔力の残滓が、 人としての言葉をパピヨンに届けたのかもしれない。
そうして女の身体は完全に砕けて、 星が降る様にさらさらと流れて消える。 苦悶を微笑みに変えて、さらさら…さらさら――**]
(308) 2013/02/22(Fri) 09時半頃
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