60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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良家の息子 ルーカスは、メモを貼った。
kirisame1224 2011/08/12(Fri) 00時頃
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[此の痛みがなくなればいいという祈りと。 此の痛みが最後の絆なのだという思いと。]
……ロイ、ル
[願う言葉を紡ぐその姿に、何か、告げようとして。]
―――― ……っ、あ
[急速に。 落ちるような、浮かぶような、どちらともつかない感覚。 痛みも、快楽も、全て、置き去りにして―――――]
…… ―――
[青磁を、ぎゅっと閉じて、そうして。]
[開けば。]
(8) kirisame1224 2011/08/12(Fri) 01時頃
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―自室―
[其処には、茨も、掌に着いていた無数の傷も、どこにもなかった。 ゆるゆると、数度瞬いて。
其れから、ゆっくりと、身体を起こす。]
……ん、……
[くらり、と、揺らぐ頭。 暫し、定まらない青磁が、部屋を眺めて。]
服を、……着ないと……
[呟いて、脱ぎ捨てられたシャツに手を伸ばす。 傷なんて無い筈なのに、ぴり、と指先が痛んだ。]
(10) kirisame1224 2011/08/12(Fri) 02時半頃
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[薔薇の香など、其処には欠片もなく。 シャツの袖に腕を通し、釦を止めていく。 覚醒していく頭と、そうして思い出す、数々の出来事と。]
夢では、……ない、……よな……
[そう呟き、何処かで其れを期待したのは、漂う薔薇の香が嘘のように消えているからで。 ベルトまできっちりと閉め、乱れた髪を手櫛でざっと整えると、部屋を出る。 何の変哲もない、夏の空気の満ちる寮内。
其の廊下を、一歩、行く。 その度に、心は痛むけれど。]
………
[今、この言葉を告げなければ、自分はきっと、もっと後悔するから。]
→廊下―
(20) kirisame1224 2011/08/12(Fri) 15時半頃
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ルーカスは、……うむ、猫だ。これは猫なんだ。(言い聞かせ
kirisame1224 2011/08/12(Fri) 15時半頃
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―廊下―
[背筋を伸ばして、何時も通りに廊下を行く。 何度か訪れた事のある其の部屋の扉。 立ち止り、握った拳をゆるりと挙げて。]
………っ
[目を閉じて、一つ、深呼吸。
――― まず、謝りましょう。
夢の中、そう言った後輩の姿を思い出して。 こん、とノックを一つ、扉に落として。]
……フィリパ、いるか。 僕だ。ルーカスだ。
[扉越し、部屋の中に、声をかける。]
(36) kirisame1224 2011/08/12(Fri) 23時半頃
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[返答>>38に、青磁が僅か、揺らぐ。 ドアノブに伸ばした指先が、僅か、震えて。]
……入る、ぞ。
[きぃ、と、小さく扉の開く音。 胸元を押さえるその様子に少し、疑問を抱いたけれど。]
話が、……したくて。
[本当なら、目を、真っ直ぐに見て話すべきなのだろうけれど。 視線は、その足元の辺りを、うろうろと、彷徨った。]
(39) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 00時頃
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……すまなかった。
[ぎ、と、拳を握りしめ、そのセピアの瞳を真っ直ぐに、見据える。 自分がどんな顔をしているのか、わからなかったけれど――― きっと、ひどく、情けない顔をしているだろう。]
僕は、ずっと……君を、利用していたんだと、思う。 君があまりにも、真っ直ぐだから、其れに甘えてしまって。 ……唯、僕はきっと、君の友人には相応しくないと。 それだけ、覚えていて、欲しい。
本当に、……すまなかった。
[フィリパが、夢か否かで戸惑っている事も知らないで。 其処まで一気に告げると、頭を深く下げる。
一房、前髪が落ち、額にかかった。]
(41) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 00時半頃
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……君が望むなら。 きっと、僕は前の様に、素性を偽って、友人として付き合って行く事が出来ると思う。
でも、……其れだと、いつか、君を、どうしようもなく傷つけてしまうと思う、から。 [紡ぐ、紡ぐ言葉。 あの後、フィリパと別れた後、彼の身に何があったか知らないから、言える言葉なのかもしれない。 顔を上げて、俯くその様子を、眉を下げて見つめる。]
僕は、もう……大切な人を、壊したくない。 分かって欲しい。……僕は君の友人にはなれないけれど。 君は、僕の、大切な友人だから。
[嗚呼、なんて。 自分勝手な言葉だろう。
浮かべた苦笑は、自嘲する其れにも似て。]
(44) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 01時頃
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……どうして、未だ、そんな事を……。
[傷付かない。壊れない。 そんな事を言われてしまっては、――― またきっと自分は其処に、縋りついてしまうだろうから。
目を閉じて、ゆるく頭を横に振り。]
僕は君の信じる教えからすれば……どうしようもない、人間となってしまうだろう? そんな僕が君と居ては……
[そんな風に、自分を嘲る笑みを浮かべながら告げる言葉。 其れは、途中で、途切れて。
そのシャツの合わせ目から、僅か覗くその跡に、目が釘付けになる。 青磁が丸く開かれ、一つ二つと瞬いて。]
……フィリパ。 其の、……跡は。
[無意識に、其処に触れようと、指が伸びる。]
(46) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 01時半頃
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……違う。 僕は君に……失望、されたく、なくて。 [伸ばす指。 ひたと、その肌に、その跡に触れる。
その跡が何を示すものか、よく知っている。 嫌と言うほどに、知っているから。]
……誰、だ?
[静かな口調で、問いかける。 口調とは裏腹に、ひどく、心が、騒いで。
指の背で、シャツの縁を捲るようにして。 自然と、その跡の数を数えようと、青磁がその肌を、辿る。]
(48) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 02時頃
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……フィリパ……?
[触れた事のない、同級生の肌。 その感触と、刻まれたその跡の艶めかしさに、どきりとして。
隠そうとするその動きに気付いて、指を離した。]
何故……、こんな、
[揺らぐ青磁の瞳が、逸らされるセピアを見つめる。
――― あの後 何が あった?
疑問が次々と溢れて。 何一つ、言葉にできなくて。]
(50) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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[震える言葉と、零す吐息。 戸惑いながらも、そっと歩み寄る。
整理の追い付かない頭を、そっと指先で押さえて。]
どうして、……何故、 ……どうして、君が、……そんな言葉を……?
[自分の信仰に真っ直ぐで。 清らかで、気高くて。
こう在りたいと、心の隅、思っていた彼を。]
……僕の、せいか?
[直接的であれ、間接的であれ。
変えてしまったのは、自分の所為なのか、と。]
(52) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 03時頃
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[笑みを浮かべる其の姿に手を伸ばして。]
……何故……、君が どうして……
[其の肩を掴み、真っ直ぐに見据える。 けれど、直ぐに其れは逸らされて、項垂れるように、視線は足元へ。]
君だけは……清らかなままで、居てほし、くて だから、僕とは、……居てはいけなくて……、だから [ぽつり、ぽつりと零す言葉。 揺らぐ視界と、震える声と。
――― 嗚呼、なんて]
酷く、……自分勝手だな…… 僕は……
[唇を歪めて、嗤う。 青磁から零れた雫が、床にぱたり、落ちる。]
(54) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 04時頃
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……僕は、……君の、何を見ていたんだろう。 本当に、……君を利用していたのだろうな、僕は……
[フィリパの、穢れを知らぬ、真っ直ぐな清らかさ。 其処に重ね見ていたのは、きっと、傷つけ、穢す前の妹の姿。 彼を守る事で、妹への贖罪としようとしていたのだろうと。 明らかになるのは、そんな、愚かな、自分の姿。]
僕なんかに、君を友と呼ぶ資格は、ない、……だろうけど…… ……けれど、……僕は……
[添えられた手から伝わる温もりが、心に痛かった。 一度溢れた涙は、もう、止まらなくて。]
……君をそう、……呼びたいんだ…… 自分勝手でも、構わないから、……君を……
[大切な人だと、そう、呼びたくて。 涙に濡れた顔を、そっと、*上げる。*]
(56) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 04時半頃
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……――― っ……
[どうして上手く伝わらないのだろうか。 彼が負い目を感じる必要など、どこにもないと。そう言いたいのに。
涙に堰き止められて、言葉が上手く出てこない。
もどかしくて、それでも、「友と呼ばれたい」と言われれば、どうしようもない多幸感が胸に満ちる。]
すまな、……… ………君が、……望むなら、僕は 僕は、……
[目元に伸びる指を、避ける事はしない。 触れる指先が涙を拭おうとすれば、数度瞬いて。 それから、ふ、と笑う。 其れは笑みと呼べただろうか。――― わからなかったけれど、笑いかけようとして。
そうして腕をその背に回して、抱き寄せるように力を籠めた。]
(97) kirisame1224 2011/08/13(Sat) 22時頃
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よか、っ……フィリ、パ。 ………よかった……
[其の肩口に顔を埋めるようにして、目を閉じる。 背を撫でる掌。自分とはまったく違う世界を抱いていた掌。 此れから、同じものを抱くのか、それともまた違ったものを抱くのか。 それはまだ、わからなくて。
触れる暖かさに、きゅ、とそのシャツの背を握る。 暫し、その温もりに甘えるように、子供の様に泣きじゃくって。]
っ、すまな……。濡らし、た。
[背に回していた腕を解き、袖口で目元をぐい、と拭う。 赤い目元のまま幾度か瞬いて。 もう涙が零れないとわかると、また、不器用に笑顔を作って、其方に向けた。]
(116) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 01時半頃
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僕も、……ここまで泣いたのは、久しぶりだから。 ……笑わないで、もらいたい。
[髪を撫ぜる指先>>125の感触に浸る様に、青磁を細める。 心の隅で、切っ掛けを与えてくれた後輩の姿に感謝をしつつ。]
……僕の全てを、別に知ってもらおうとは思っていない。 勿論、君が知りたいと言うならば、教えるけれど。
[そう切り出したのは、ある程度、落ち着いてからだろうか。 目元はまだ僅か赤くなっていたけれど、もう、青磁は何時も通りの平静さを湛えていて。]
互いに秘めておきたい事くらい、あるだろう? ……全て話さなければ築けないような関係というのは、……やはり、何か違うと思うんだ。
僕としては、もう少し君の事を知りたいが。……まぁ、無理に詮索する心算はないよ。
[そう言って零す笑みは、柔らかい。]
(133) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 02時半頃
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―幾日かして−食堂―
[食事時の過ぎた食堂に、一人。 響くのは、便箋に万年筆を走らせる音。
結局、あの嵐の晩に書いた其れは出さない事にして、新しいものを書き始めていた。]
[――― 最後の夏期休暇なので、今年は寮で過ごします。]
[その、出だしの一文を書くのに、とても時間がかかってしまって。 眉を顰めて、冷めてしまった珈琲を口に含んだ。 手紙を書き始めた頃にはまだ、熱かったのになぁ、と心の隅でぼんやり思う。
少し分量を間違えた珈琲。 舌先に残る、独特の苦みを感じながら、目を細める。]
(139) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 03時頃
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……此れから、……どうしような……
[自分の中を大きく変えた、薔薇の夢。 窓硝子越しに、夏の日差しの満ちる空を見上げて。]
もう、前を向かなければ、……ならない、か……。
[手帳を開く。 挟まれていたのは、花柄の便箋。 インクが滲み、歪な凹凸ができていて、酷く読み辛いその表面を、そっと指先で撫ぜる。]
「愛しています、お兄様。」
[声には出さず、唇の動きだけで末尾の一文を諳んじる。 末尾だけではなく、手紙の本分全てを暗唱することができるのだけれど。]
(140) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 03時頃
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……僕も、愛していた。
[幼い想いと後悔と。 背負った罪と、与えられるのを待つ罰と。
手帳に手紙を丁寧に挟みなおし、再び万年筆を手に取る。]
[後悔のない学園生活を、送りたいと―――]
[人気のない食堂に、一人。 響くのは、便箋に万年筆を走らせる音。*]
(141) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 03時頃
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―自室―
[ノックの音>>145に、顔を上げる。 同室者はどこかへ出ているのか、部屋にはいなくて。 時計を目にすれば、読書を初めてかなりの時間が経過しているのがわかった。 手にした文庫本に栞を挟み、ぱたりと閉じる。]
開いている。……が、生憎医者にかかる用はないぞ。
[扉の方にそう声をかければ、扉は開くだろうか。 おっとりとした笑みを浮かべる後輩に、笑みを返しつつ、立ち上がると同室者の椅子を指差し、掛けるように勧めた。]
痛い所、か。 [問いかけに、ふ、と苦笑を零して。 掌で、とんとん、と胸元を軽く叩く。]
(147) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 04時頃
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この辺りが。 ……と言っても、ずっと、痛かったから、な。
[抱えてきた痛み。 癒えるにはまだ時間がかかりそうで、そっと青磁を伏せた。]
其れでも、……大分楽になった。 ロイルには、感謝している。 ……あれは、夢と呼ぶにはあまりにも、……
[瞳を薄く開き、眺めるのは、自分の掌。 もう、其処には傷跡はないけれど、確かに、痛みはあったから。]
君の方こそ、……腕の傷は、大丈夫か?
[掌から視線を外し、その空色を見つめてゆるく首を傾げる。 口元に、柔らかい笑みを湛えて。]
(148) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 04時頃
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……何から、話そうか。 思えば、本当に僕は、自分の事を話していなかったな……。
[全て語り終わる頃には、夏期休暇が終わってしまうのではないだろうか、なんて、思いながら。
「聞いてくれていい」の言葉に、少し眉を下げて。]
……君の事なら、何でも。 君が話したいと思う事から、話して欲しい。
[本当に、互いに何も知らなさ過ぎたから。
茨のつけた傷、癒えるのには時間がかかるだろう。 互いに知り合う工程で、もしかしたら、またその傷を抉ってしまうのかもしれないけれど。
――― まだ、夏期休暇は、長い。
ゆっくりと、互いを、知って行こうと――― **]
(149) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 04時半頃
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あれは、夢なのだろうか。……いや、……夢なのだろうけれど。 僕も覚えていて、……その様子からすれば、ロイルも覚えているのではないか? 黒い茨の、夢を。
[黒い茨の夢。 何の会話を交わし、何をしたかまで、ありありと思いだせる、そんな不思議な夢。
此方を心配して、救急箱まで手にしてやってきた後輩の姿。 其れを見ていれば、暖かいものが胸の奥に満ち、やさしく、心の傷を浸した。]
……ずっと、痛かった。 ずっと、ずっと、痛くて、……でも、自業自得だと思ってしまって、誰にも、助けが求められなくて。
君が、……僕を、助けてくれたんだと、思う。 ……ありがとう。
[真っ直ぐに、その空色を見つめて。 其れから、頭を深く、下げた。]
(153) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 04時半頃
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……? 覚えている、が……
[くるくると変わるその顔色>>154を、少し、驚いた表情で見つめて。 それから、あぁ、と納得言った様な色を浮かべて、くすりと笑う。]
……覚えているよ。あの夢の中の事は、全て。
……だが、夢の事だろう? 何なら現実にしても構わないが………冗談だ。
[そう言って、引き出しに手をかける。 其の中にある、レターボックスの蓋をそっと撫で、目を細めた。]
(212) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 22時頃
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……ずっと後悔しているんだ。 僕が、妹の未来を全て奪ってしまったんだ、と。 僕さえいなければ、あの子は今頃、普通に笑っていたのだろう、と。
……どれだけ悔いたって僕が妹は戻ってこない。 彼女から奪った未来と幸福は、彼女には与えられない。
[零す言葉は誰に向けているのか。 其処に居る後輩か、あの日から進めていない自分にか。
――― 自分を傷つけるような行為に溺れて。
――― 気付けば取り返しのつかない所に居て。
――― 戻り方も、何もかもわからなくなって、途方に暮れて。]
(213) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 22時頃
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……幸せになるべきではないと、そう思っていた。 傷を、痛みを、抱き続けなければならないと、思っていた……。
でも、……そうか、……僕は……
[目を伏せて、言葉の続きを胸の内に留める。
薄く開いた窓。 流れ込む夏の風が、白いカーテンを揺らした。*]
(214) kirisame1224 2011/08/14(Sun) 22時頃
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