47 Gambit on board
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[議場に入るなりシェルベリ師団長の拘束を宣言する第二師団長の声が聞こえる。 無論反対もなく、程なくして第三師団長は拘束されるのだろう。
執務室からその本人の動く様子もない。第六師団長も動かぬのが一番気にかかるが、拘束される男に何か手を出すようなこともあるまいと、ようやく意識を切り離した。]
――っ、
[何時間に及んだか、戦でもなければやらないような久方ぶりの長時間使用にぐらりと目眩がして、頭を抱える。]
(4) 2011/03/26(Sat) 03時半頃
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[複数犯であることの、ほぼ確証たりうる言が飛んだ。 もとより一人で他師団長をすべて敵に回す者などいないと踏んでいたので驚きはないが、しかしこれでも終わらぬのだとつきつけられたように思う。
それを告げたハミルトン師団長がこちらへ歩み来るは、力ない視線で見上げた。]
――すみません、心配には及びません、ので。
(9) 2011/03/26(Sat) 04時頃
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……すみません。
[短く、謝罪を繰り返すのみ。戦場と思った以上に勝手の違ったこと、何処まで深追いするかの判断をつけづらかったこと、どれを挙げても言い訳にしかならない。 正しい意見と眉間の皺には逆らわない方が利口だと、何処かで学んだ。 次に監視をするなら深追いだけはやめようと、心に誓った。]
(11) 2011/03/26(Sat) 04時半頃
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いえ、そこまで――
[目眩もすぐに治まれば、本当に休むほどのことでもないのだが。 しかし言いかけて、やはり眉間の皺には逆らうべきではないだろうと、止まる。]
ご心配お掛けしまして、申し訳ありません。 少々、外させていただきます。
[一礼し、立ち上がって歩む足取りは、ふらつくこともなくしっかりしたものであっただろう。会議室を辞する際戻ったキリシマ師団長とすれ違うなら、お疲れ様です、と敬礼で対応した**]
(15) 2011/03/26(Sat) 05時頃
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―テラス―
[会議室を出ても、素直に休みにいく選択肢は意識の中にはあまりなく。 それでも軽く外の空気くらいは吸いにいくかとふらりテラスの方へ出向いた。
そこから昇る、細い煙。]
グレイヴ師団長。 お隣お邪魔しても?
(47) 2011/03/26(Sat) 20時半頃
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気にしませんよ。
[軽く笑って手すりに凭れれば、煙混じりの風がざわり通りすぎる。 心地よさに目を細めながら、謝罪には首を振って、]
いえ、あれだけ条件が揃えば当然です。 むしろここに立っていなくてもおかしくない。
とはいえ、明日また我が身に振りかからんとも限らないわけですが。
(72) 2011/03/26(Sat) 22時頃
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すみません、信用いただいているのはわかっているのですが。
[それでも何処かくすぐったい詫びの言葉は、つい遠慮してしまうのだった。]
嫌われるのも道理とは思います。 無実でも、気味のいいものではないでしょうし。
[苦笑しつつ、隠すように目を伏せた。 実力行使。その言葉に細く息をつく。]
身を護るのは得手ではないので、留意しましょう。 それとも、グレイヴ師団長が傍付きで護衛していただけますか?
[最後は、冗談めかして笑うだけ。]
(92) 2011/03/26(Sat) 22時半頃
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冗談、ですよ。
[煙に噎せるのは、心配したよう眉を寄せながらもくすくすと堪えられない笑みを零す。
ほんの一瞬自分の置かれている立場を忘れるような気楽な笑みだったが、続く言葉にすぐそれも、消えた。]
ええ。 そのためにももう、好きはさせたくありません。
(102) 2011/03/26(Sat) 23時頃
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ヨーランダは、中庭の火は、テラスから勘づけるだろうか。
2011/03/26(Sat) 23時頃
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そう、ですね。
[頷く言葉は、短い。自分も女の中ではけして小柄なほうではないが、屈強なものの集うここでは低いほうから数えたほうが断然早いはずだ。それと、並び立つような体格。脳裏に浮かぶ姿は、こちらも同じだった。
それから、目の前の彼にはまだ届いていないだろう情報を、口にする。]
あの時、ジャーヴィス師団長の襲撃のあった日、ですが。 書庫で、冷気を視て、います。 それこそ、氷のような、冷たい。
実際書庫に行った際には、特にそこが冷えているようには感じませんでした。なので、恐らくは何らかの思念、能力――
[そこまで告げてから、はっと口を噤む。 最初にこれを伝えたのは、誰だったか。]
(118) 2011/03/27(Sun) 00時頃
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[その時点では、何の確信にも至らぬ情報であったから、処理を依頼した相手がいた。 適切な処理を行ってくれるだろうとの信の上での行動だったが、彼の実は。この証言が彼らに不利益な言葉だったとしたら。 未だこの氷視の裏が取れず公表されなかったことを、思わず勘繰った。]
――グレイシア師団長の可能性を、私も高く見ます。
[その、言葉の向こうで。どこか遠く、樹の倒れる音(>>77)が聞こえたか。]
(123) 2011/03/27(Sun) 00時頃
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[音のするほうに意識を向ければ、慣れた行為とそちらを視る。 燻る倒木、集まる面々に視界だけでは状況を読み取れず眉を顰めるが、しかし大きな負傷者はいないように思えて、すぐに接続を切る。]
……襲撃では、なさそうです。 が、何をしているのかもわかりかねますね。
――行きますか?
[踏み出すグレイヴ師団長が頷くなら、後を追った。]
(134) 2011/03/27(Sun) 00時半頃
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順に挙げるなら、ユ・シハ師団長、キリシマ師団長、バーンフィールド師団長。 一本、樹が燻り折れていました。音は、その音かと。
樹はバーンフィールド師団長の力によるものかと思われますが、理由如何はわかりかねますね。
[そこまで話せば、もう一度向かうかどうか確認する間を取る。]
(142) 2011/03/27(Sun) 00時半頃
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無闇に使うようなことはないとは思われます。ましてや、樹木一本倒壊するほど。 しかし、誰かが大きく負傷しているようでもないので、急は要さないかと。
[そう言って、気になるようなら、に否定を示す。最初から、気になっているなら視界を切ったりしない。]
私も、そちらへ向かいましょう。 グレイシア師団長は、ずっと気になっている方ではありますので。
[グレイヴ師団長の後方数歩後ろを、追う。]
(151) 2011/03/27(Sun) 00時半頃
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―第5師団駐屯所―
[スピードの落ちる歩みの後ろ、静かに追いながら聞いたのは、円卓会議よりも出席率の高そうな声の数。]
あまり、好ましくない形の人気ではありますがね。
[バーナー師団長の冷たさに、また、昨夜の変装に。勘付かない彼らではないと嘆息する。 そこにハミルトン師団長の姿を確認すれば、もう一歩グレイヴ師団長の影に――ちょうど、隠れるように、下がった。]
(164) 2011/03/27(Sun) 01時頃
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[グレイヴ師団長の方向だが、明らかに自分へ向く言葉。 失態に声を詰まらせて、その場から動くことなく返答する。]
……心配には、及ばないと。
(184) 2011/03/27(Sun) 01時半頃
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[飛び火する小言に眉を寄せながら観念して背の盾から歩み出る。 言い訳だろうがそろそろ吐き出さねば開放してもらえそうにない。]
休息も職務――把握は、していますが。
あれは長時間視界を離していた際に通常の視界との違和で起こる反動なので、余力の有無に関わらず発生します。
[実際は余力の有無によって程度は変わるのだが、それは伏せて、言わず。]
確かに独断で長時間行使をしたことは、落ち度ではありますが。これだけの事態です。私の力が役立つこともありましょう。 ……休息は能力使用の前後で充分取りますので、ご理解いただければ。
あれから、随分時間も経って回復しています。 グレイヴ師団長は恐らく、何もご存じないかと。
(208) 2011/03/27(Sun) 02時半頃
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それより。
[ブランフェルシー、ガーランド、マイコフ、エンライの四師団長が場を辞していくのを目で追う。]
状況を、説明していただけませんか。 ガーランド師団長の負傷は通達されていません。
何、が。
(209) 2011/03/27(Sun) 02時半頃
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……あの時点、反動に負けていたのは、事実でしたので。
[簡潔に答える。流石にあの瞬間予想以上に精神的に持っていかれていたなどと言えば今度こそ解放されまい。
長時間行使、のほうに矛先が向けば、マイコフ、ユ・シハ両師団長が場にいないことを確認して、しかし本筋には触れず。]
昨夜、ですが。襲撃、もしくは密談に至る動きがないか視野を広げておりました。 あまり大きな実入りは生み出せず、申し訳ございません。
(216) 2011/03/27(Sun) 03時頃
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ヨーランダは、状況の解説を受ければ、苦い顔はするが事実を受け入れるだろう。
2011/03/27(Sun) 03時頃
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心得ております。 何がしかあり次第、即時報告を心がけます。
[ハミルトン師団長の言葉に一礼する。 解せんな、と襲撃に疑問を浮かべるのには、静かに意見を挟んだ。]
低確率の、推測に過ぎませんが。 私が書庫の冷気を視た際、真っ先にそれを報告したのは、奇しくもシェルベリ師団長でした。 ハミルトン師団長もお隣でお聞きでいらしたようなので、ご存知でしょう。
バーナー師団長の体も冷たかったのだと聞いております。内密の会談の後、後々触れて残り、手の見える力での襲撃は避ける方針になった、などという可能性もありますね。
[意見を述べる口調は常と変わらぬものだが、逆に不調も滲まぬそれを眼前の彼はどう受け止めるだろうか*]
(223) 2011/03/27(Sun) 04時頃
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[グレイシア師団長がこちらへ戻る前。小言は終わっていない、とばかりにハミルトン師団長の言が続く。]
姿を真似ると能力を真似るとでは、大分勝手が違うかと……
[そう弱く反論するも、あまりに確定情報が少ない。 一度前提を取り払うべきかと思ううち、神経質そうな金髪の師団長から13師団長の名が挙がる。]
彼は……落ち着いてくれさえすれば、いいのですが。
[口惜しげに、唇を噛んだ**]
(231) 2011/03/27(Sun) 12時頃
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[バーンフィールド師団長より、能力使用についての報告があれば、あの中庭の光景も合点が行く。 その後彼から能力は使わない、目の前のハミルトン師団長から模倣は道具により行えると反論が返れば、納得はしたと頷いた。]
――そう、ですね。 少し、リセットします。
[視てしまったからこそ抜けない疑惑ではあるのだが、それでも凝り固まるのはよくはない。歯車のずれた思考は良い結果を産みはしないだろう。]
(239) 2011/03/27(Sun) 18時半頃
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[計器点検の通達に、とハミルトン師団長が辞すのは、敬礼で見送る。]
――……。
[そこに、グレイシア師団長が来ただろうか。目が合うなら、何処か緊張した面持ちで、彼を見たかもしれない。
エンライ師団長の行方についてはブランフェルシー師団長のほうが先に話したので、特別口にすることはなかった。]
(242) 2011/03/27(Sun) 19時頃
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[顔を向けられれば、自ずと視線は合うだろう。何せ、目の高さはほとんど同じなのだ。
自分へ疑惑を向ける彼の言葉はただ押し黙って聞いていたが、冷たい視線には笑みを返す気にはなれなかった。 眇めるように目を細める。苛立ちか、嫌悪に似たような感情が僅かその視線に乗せられたが、表だってそうと分かるほど強くはない。]
――グレイシア師団長は、私の拘束を望まれますか?
(255) 2011/03/27(Sun) 20時半頃
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……私の拘束意見が多数ならば、抵抗はしませんよ。 逆に、貴方が納得するように行動するのも、問題はありません。
[言外に、そうはならぬだろうと含んで、容疑への言及を終える。 選帝の話を持ち出されれば、頷く。]
ええ。 出来うる限り、そうしたいと考えていますね。
[第一皇子の支持、その意見に揺らぎのないことを再び告げる。]
確かに、我が国は多くを傷つけ、制圧してきた。和平には応じぬ国もあるでしょう。 しかし、和平に応じない地をどうするのか、どう思うのか、それは私たちが決めるべきことではないと、そう考えますね。
[目を伏せる。攻めるを討たぬ意味は見いだせないが、知及ばぬこともあるかもしれないと。]
(277) 2011/03/27(Sun) 21時半頃
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討つは選択肢の一つです。 ただし最終手段としていただきたいとは、思いますが。 道は一本には絞られません。
[和平の道のりを思案せよとの言には、目を伏せて答える。]
私たちが護るのは大国です。私たちが率いるのは大軍です。 例えもし軍力を振りかざさねばならない結論が出たとしても、威嚇のみでも効果はあるだろうと考えます。無闇に血を流すだけが、力ではない。
[紡ぐ言葉は色を灯さず、静かなものではあったろうが。 場所を移そうという提案には、何処になろうが拒否せず従うだろう。 冷える空気や散る氷片には、目を向けることはない。]
(314) 2011/03/27(Sun) 22時半頃
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ヨーランダは、イアンが警戒に当たるというなら、一歩そちらに歩み寄る。
2011/03/27(Sun) 22時半頃
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[グレイシア師団長の痕は見なかったため、ブランフェルシー師団長の手首を、との声には些か不思議そうな表情を見せたか。]
――どうぞ。
[弓を引く際は常に防具の下にある、ほぼ晒されることのない手首は彼の目にどう映るのか。]
(325) 2011/03/27(Sun) 23時頃
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――よろしいので。
[手首を両側見られ、傷の確認のみでいいのかと首を傾いだ。]
いえ。
[すまなかったな、との言葉に、大事ないの意で頷く。 バーンフィールド師団長が動くなら、その場を離れないようついていく。]
(339) 2011/03/27(Sun) 23時半頃
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お二方とも、お待ちでいらっしゃるのですか。 それは、お引止めしてしまって――、
[申し訳ない、と言う前に、紙巻の煙ではない香りがこちらへ届く。 紫煙の主からバーンフィールド師団長に先に行けとの指示が入れば、やはりつかず離れずといった距離を保って傍を行く。]
(346) 2011/03/27(Sun) 23時半頃
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[敬礼には、こちらも敬礼を。
しかし、ユ・シハ、キリシマ両師団長の差し出すそれには、声をかけようとした唇が動きを止めた。 それから意識を逸らそうとして、まず最初に口を付いたのは、]
……髪、お嫌でなければ私が結いましょうか。
[おそらくここにいる誰より、長髪の扱いには手馴れている気がした。]
(352) 2011/03/28(Mon) 00時頃
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[大きな頷きには、軽く苦笑した。内心よくわからないものを食べさせられる恐怖から逃れたことに安堵したが、表情には滲ませず。 キリシマ師団長の後方へ回って、芸術的に結われた髪を解くところから始めた。常に懐に忍ばせている櫛を手に、絡まぬようゆっくりと梳いていく。]
普通に、纏めるだけでいい……ですよね? そう難しいことでもないように思うのですが……
[それは、先に結ったユ・シハ師団長への皮肉も少し含んでいた。]
(360) 2011/03/28(Mon) 00時頃
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流石に、悲惨じゃないですか。
[そのままでいい、などという言葉には反意を示す。どちらかと言えば、その蜜柑やら蒟蒻やらを押し付けられる自分の未来が悲惨なのだが。 キリシマ師団長の絡んだ髪を解ききったなら、紐で一つに結った。]
これで、いいですか。 お望みなら編むでも結い上げるでもしますが。
(370) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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[中庭に残る承諾を得る言葉には、無言で頷く。もとより行く場もなく、また自分も少し冷静になる時間は欲しかった。]
二本で足りるから、結えるのですよ。 八本では、そのほうがやりにくそうです。
[蜜柑の行き先など知らぬまま、異を唱えるユ・シハ師団長に嘆息した。]
(375) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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ヨーランダは、キリシマの髪結いが終わったついで、木陰に腰を下ろし自分の髪も結い始めた。
2011/03/28(Mon) 00時半頃
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[まばらに葉影の落ちる木陰、自分の髪に手を伸ばしたところで、紙袋を突きつけられる。 そこから漂う得も言われぬ香りに、表情を消しながら、]
――拒否は認められますか。
[日頃それなりに見知った顔であるから言える、反意。]
(386) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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[キリシマ師団長の眼を見て。 その課題は思いのほかハードルが高く感じて、ユ・シハ師団長の方へ手を伸ばすしかなかった。]
……謹んでいただきます。
[締まる真顔と対象に、何処か重い口ぶりで。]
(399) 2011/03/28(Mon) 01時頃
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ヨーランダは、紙袋を受け取ったはいいが、どうするべきか考えあぐねている。
2011/03/28(Mon) 01時頃
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