8 DOREI品評会
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― 客室 ―
[黒い獣はゆっくりとした動作で女に近づく。 赤い池が、どんどん絨毯や布にその範囲を広げて行く。 ぴちゃり 粘っこい足音。 しなやかに体躯をくねらせ、尾の先まで滑らかな黒。
鳴らす喉の音は空気を揺らさない。 獣の顔は女の貌の横、真っ赤に染まる口を開き
ねろり と その開いた侭の瞳を舐った。
獣の瞳の中 凶暴な色は、もう無く。 ピクリと耳を動かしゆったりと貌を上げる先、 裸足の彼にとって聞き覚えのある足音がしたのだった*]
(9) mu_mu 2010/04/14(Wed) 12時頃
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[黒い獣が見る先、開いた侭の扉。 布揺れる其処に立つ墨色の男の腕の中には、豊かな髪。 横抱きにした少女は肉体的にも精神的にも疲労が酷い様子で、くったりとしたまま眼を閉じていた。 後ろには白磁を紅潮させたツィーが控えて居る。]
おや… ――もしかして、応えられた、んだ?
[タウティの発情期に、と続く言葉は笑みに消え。 眇めた眼は、女の微笑みを中心にしっかり捉えた。]
(12) mu_mu 2010/04/14(Wed) 13時頃
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終わった後、噛み殺されなかったのは君が初めてだよ。 ちょっと嬉しいな。
[血と獣の性の混じる酷い匂いに、香の薫りが混じる。 鉄錆を超えた咽るようなそれに陶酔の表情を浮かべ 黒い獣が身をくねらせて主の元へと歩む前、 女の頬に額を摺り寄せたのを、嬉しそうに見詰めた。]
(13) mu_mu 2010/04/14(Wed) 13時頃
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嗚呼…――でも、流石に疲れたかな? ツィー、湯浴みをさせてあげてよ。
[言って、腕の中のNo,7を、腰巻のみの下男に手渡す。 来た時は4人だった輿を担ぐ下男が、今は3人。 開いた穴をパティで埋める心算であるのは、今はまだ、秘密*]
(14) mu_mu 2010/04/14(Wed) 13時頃
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ランタン職人 ヴェスパタインは、小僧 カルヴィンにむぎゅうされた所が{1}倍になった。
mu_mu 2010/04/14(Wed) 16時頃
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予想外で、良かったよ。 予想できないものが多い程、楽しいよね。
[腰辺りで両手を組んで、自分を評価するかようにも聞こえる女をみおろして]
ま、折角だからツィーに洗ってもらって、服着て来てよ。 品評会は終わったし、もう此所に居る理由は無いからね。
[ツィーに二人の体を洗わせたら、パティに輿を担がせ他の二人は檻に入れ、屋敷から少し離れた場所に来させて居るセスナで帰る気で。
男にとって、ヨアヒムの屋敷は少々*物足りない*]
(21) mu_mu 2010/04/14(Wed) 18時半頃
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― ラハティ邸 ―
[山の中腹に位置するまるで城のような大きな家。 中世騎士道を絵に描いたような古風な外見なのは、 ひとえに末弟のヴェスパタインの趣味である。 父母は共に住まず、少しの兄姉は共に住むが殆ど会う事は無い。 此処は末弟の為に建てられた、文字通り彼の城なのだから。
ファンタジーな物語のオーク族でも入れそうな程大きな扉は両開き。 エントランスホールには大きな階段が中央から左右へとうねり、 階段から続く手摺はぐるりと回って扉の上の廊下まで、ベランダのようになっている。 吹き抜けの高い天井には有名な画家の壁画が飾られる下、シャンデリアのクリスタルがきらめく。 白を基調に、渋めのセルリアンブルーのタイルを金縁で整えられた家具や壁は豪華絢爛というよりは荘厳美麗 。]
(24) mu_mu 2010/04/14(Wed) 21時半頃
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[屋敷から少し離れた場所に待機していたセスナを使い、 奴隷達は主と共に運ばれる事になる。 屋敷までセスナで行かないのは、 只ひとえに街中を輿で歩きたいという男の好み。
降ろされる、4つの檻。 3人の奴隷と、黒い獣用のものだ。 パトリシアの檻にタウティの檻が隣あわせにされていたのは、 彼女にとって良いか悪いかは、主には知れない。]
さぁ、ようこそボクの城へ。 君達の家は今日から此処だよ。
[玄関のエントランスホールで、男は極上の笑みを向ける。 ガタリ、と大きな音を立てて檻が床に置かれたのだった。]
(25) mu_mu 2010/04/14(Wed) 21時半頃
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― 数日後/別荘 ―
[轟音をたてて、ビジネスジェット機が着地する。 別荘の脇、滑走路に止まった其れに双子の片割れが短いステップを押して駆け寄り、主を待つ。 ひたり、出される足は変わらずの白い素足。]
…――此処に来るのも久し振り。
[後ろでは必要以上に大きな荷物を、男達が降ろしている。 彼らは荷物を降ろした後、離れへと姿を消す筈だ。]
(48) mu_mu 2010/04/15(Thu) 11時頃
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[男は優雅とも言える手つきで髪を後ろへはらり 流し ゆっくりと足を差し出すようにして歩いて行く。 男の手に握られているのは、細いリボンのような紐。 その先はひとりの奴隷の首輪の中央と繋げられ、 四つん這いに歩かされる彼女はひとりだけ、 何も身に 着けない。
後ろに踊り子のような姿をさせた奴隷が、数人。 その手首や足首にはほっそりとした輪が連なり、 しゃらしゃらと涼やかな音を立てる。 男達が運ぶ荷物に、燻し銀で出来た大きな鳥篭がひとつ。 その中に居る奴隷は東の国の服装――少し前の品評会で興味を持ったものらしい――を着せられており、正座で中央に座った侭居るのもまた、言いつけなのであろう。]
(49) mu_mu 2010/04/15(Thu) 11時頃
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― 数日後/別荘 ―
やっぱり此処は向こうより、少し肌寒いね。
[平和な日常会話のような事を言いながら、 双子のもう片方が開いてくれる扉の内へと歩を進めた。 鳥篭はそのまま早速地下の一室へと運び込まれる。 また、別の大きな木箱も、幾つか。 ――その中に、生き物の気配も確かに、あり。]
面白い玩具を手に入れたんだけど… 今、ボクの秘緒、いないの?
[静かに佇む赤眼の双子の片割れに、首を傾けた**]
(50) mu_mu 2010/04/15(Thu) 12時頃
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君の元居た所と ボクの城と、此処と 何処の薔薇が一番おいしいかなぁ?
[見上げる紅い模様の入った従順な犬を見下ろして、 にっこりと笑ってみせた。 彼女がびっしりと鳥肌を立てていても、気にする事は無い。
その合間にも荷物は色々運び込まれ。 何時も傍に傅く初老の男も玄関の内へ。]
(53) mu_mu 2010/04/15(Thu) 14時頃
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[この別荘を与え任せてある男が出てこなくとも、 勝手知ったるといった態で、男は歩く。 小さな前庭に遊ぶ二羽のニワトリが、ココと鳴き声を上げた。]
ん…? 変わった香りがするね?
[リビングへ入り、すんと鼻を動かせば、異国の料理の香り。 少し興味を持った様子で暫く嗅いでいたが、 キッチンへ入る様子は見せず。 そのままゆったりとしたソファに身を沈めると、 何時ものように陶器の器に入った馬乳酒が出てくるのだ。
男は旅の疲れを癒すかのように、ソファで寛ぐ。 片方の足を挙げ膝に肩肘を付いて、ひらりと手を振り。 新しい奴隷達双子以外、全て離れへと下がらせた。]
(54) mu_mu 2010/04/15(Thu) 15時半頃
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君に見せたいものが沢山できてさ。 嗚呼、この前電話で話した、あの後落としたモノも、 全部持ってきてしまったよ。
[礼も言わず、器を受けとって口へと運ぶ。 料理をしていた彼の手か服からか、 やはり慣れないスパイスの香りがして、 くんとまた鼻をひくつかせた]
地下室に入れたよ。 早速見に行くかい? 嗚呼、――君が買ったものはどうしたの。
[まだ生きているの? 問いの裏は、言葉にはせず。]
(57) mu_mu 2010/04/15(Thu) 16時頃
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もらい物? 嗚呼…――そういえば、あったね。 まだ壊してないんだ?後で見せてもらおうかな。
[そんな事も忘れていた、という風に笑い 傍らに座る男の金糸に指を絡め、すんと匂いを嗅いだ。 それから彼が自分の手匂いをかぐ様子に、 嗚呼、手か、と呟きながら立ち上がって]
料理でも勉強してるの? 君が作るすごく凝ったものが出てきそう。
[笑いながらの談笑。リビングを出る足は青白い。 繋がれていなくとも逃げる事の無い犬にちょいと指で手招き そのまま彼女を足元に、ひらひらと布をたなびかせ]
(59) mu_mu 2010/04/15(Thu) 16時頃
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― 地下室 ―
[暗く光の差さない地下の部屋。 そのひとつに、鳥篭は入れられていた。 キィンと音すら聞こえそうなほど、音なき世界。
篭の中きっちりと正座する少女の耳に 開いた扉の音の後、 廊下を歩む幾つかの足音が届く。
やがて現れるのは、客席に居るのを見た事があるだろう男と、 彼女の今の「主」。]
ほら、可愛いでしょう? うちからずっとあの状態を保って呉れてるんだよ。
[くすくす笑いながら、振り返る。 手を差し出し鳥篭に手をかけると、僅かに揺すってみた。]
(60) mu_mu 2010/04/15(Thu) 16時頃
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[男の左目と左額の傷は、今も紅い傷が残る。 切れたのではなく擦れた其れは、治りも遅い。]
うん、イイでしょう? 作らせたんだ。 ボクも着たいのだけれど、動きにくいかなァ。
[言って、またぐらりと鳥篭を揺らす。 中の少女にはダイレクトに痛みとして伝わるだろう]
いい声で鳴くよ。 試してもいいよ?
[くすくすと笑いながら、鳥篭に凭れ。 くい、と開くと大きくその扉が開き、彼女へと声が降る。]
ほら、ご挨拶してご覧? ボクの大事なお友達なんだよ。
(64) mu_mu 2010/04/15(Thu) 16時半頃
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うん、イイよ。あ、
[玩具を探す彼の背を見ながら、鳥かごの上の金具を弄る。 キィンと音がして、その周囲の鉄の柵がまるで花開くように広がっていく。]
耐久度はあんまり高くなさそうだから、一応壊さない程度に、かなァ。 壊したいなら、こっちの方が耐久度高いよ。 色々試してみたけど、まだ全然大丈夫。
[言うと手を差し出して、首から紐垂らすツィーの顎下へと。 擽るように指を動かすのはあやすかのようで。 彼女のブルネットをゆっくり撫でながら、鳥篭の中央に座する少女へと眼を戻す。 きちんと着付けられた和の服。 ふるふると揺れる開いた鳥篭の中の少女。]
どうしたの?恐い? ――それとも、期待で震えちゃうのかなァ?
[くすくす笑い。]
(68) mu_mu 2010/04/15(Thu) 17時頃
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うん、こっちは大丈夫。 完全に死なせはしないでね? こう見えてもそれなりに気に入ってるんだ。 [男は連れてきた犬の前肢をぐいと引き上げ、そのまま腰に手を回して立たせると、ジェレミーへと向けさせる。]
さ、ご挨拶して。
[ぽんと尻を叩いた後、開いた鳥篭の中の少女へと向き]
喉でも渇いてるの? 潤わせてあげようか。
[ひらり 布と墨色を揺らげて腰を少し折り 少女の顔を覗き込んだ。]
(72) mu_mu 2010/04/15(Thu) 17時半頃
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あれ、そう? 声、掠れてるよ? [プルプル震える少女の前に屈むと その正座した膝へとそっと手をかけた。 着物の上、そっとさする動きは、優しいけれど]
嗚呼、寒いのかな。 此処は冷えるよね、石作りだし?
[ジェレミーを振り返りながらぐ、と、その太腿に力を入れて 痺れが切れているだろう足へと体重をかけた。]
(76) mu_mu 2010/04/15(Thu) 17時半頃
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ほら、声は良いんだ。
[くすくすと笑いながら立ち上がり、 呻く少女の腿に足を置いてぎゅうと踏みつける。]
まだ来てそれほど経たないからね? ツィーのようにはなかなかね。
お湯がいいかなぁ…? …ん、やっぱりちょっと寒いね。
[何枚もの布の隙間から自身の宝石飾りのモノを 事も無げに取り出すと、少女の頬をぴたりと叩く。]
ボク、用を足すから。 言わなくてももう、判るよね? [熱持たぬ冷たい器官を、くいと 彼女の愛らしい口元へと押し付けた]
(79) mu_mu 2010/04/15(Thu) 18時頃
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そう、いい子。 零さずにね?
[少女が上手に先を咥えるのを細めた目で捉えると 男は遠慮無くその小さな口の中へと黄金を放つ。 彼女の息継ぎ等させる事は無い。 足にかかる体重はさらに強められ 彼女の尻の傷と痺れた足を苛んだ]
(83) mu_mu 2010/04/15(Thu) 18時頃
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そう、良くできたね。 ご褒美を…
[膀胱を空にすると一度体をゆすり、彼女の口の中から取り出す槍。 笑顔で腿から足を退け、彼女に問いを投げたけれど 同時、引き抜いたものから少し、液体が零れ彼女の胸元を汚した。]
嗚呼…零しちゃだめっていったじゃない。 お仕置だね。
[勿論それはわざとの所行。 ぐいと踏み付ける足は彼女の股間を強く。]
(85) mu_mu 2010/04/15(Thu) 18時半頃
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[少女の股間を踏みつけた侭。 手に取るのは、双子が持ってきた煮えたぎる湯がたっぷりと揺れる鍋の傍に置かれた柄杓。 ばしゃり 彼女の胸元に無造作にかける。]
せっかくの服が汚れちゃうからね。 きれいにしないとね?
[言いながら、もういっぱい柄杓でかけるのは 彼女の頭上からの其れ。]
(87) mu_mu 2010/04/15(Thu) 21時頃
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熱い? おしおきだから仕方ないね?
[言いながら、ばしゃり またかける。 熱い湯は和服に染み、彼女の肌をじんわりと焼いていく。]
脱がないと、やけどするかもね?
[くすくす わらう。]
(89) mu_mu 2010/04/15(Thu) 22時頃
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うん、輿担ぎ隊用にしようと思ってね。 傷つけずにおいてるんだ。
[ジェレミーの言葉に、くすくす笑い。 柄杓でかける湯は項 着物と背中の隙間へ。]
使い分けってのを最近覚えたんだ。 ほら、火傷、しちゃうよ? これで自分で脱ぐんだよ。
[そっと少女の手に渡すのは、小さな果物ナイフ。 切れ味はあまりよくなく、何度も往復させないと布はきれそうにない。]
(92) mu_mu 2010/04/15(Thu) 22時半頃
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え、駄目だよ。 楽しもうにも、ボクが血なきゃ勃たないの 知ってるくせに?
[少しだけ眉尻をさげて笑いながら ジェレミーの手を取ろうと、手を伸ばす。]
有る程度は平気だよ。 むしろ痛み自体は好きみたい。
(95) mu_mu 2010/04/15(Thu) 22時半頃
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…――そもそもボクが何しに此処にきてると。 思ってるの?
[ジェレミーの顔を、傾げた自分の顔で覗きこむ 瞳は、漆黒の奥に獣の香り。 取った手指の中指をカリ、と噛む。
横目で楽しむのは、マーゴの姿。 ジェレミーの指から糸引く口唇を離し、 自身の爪を指と爪の間にめり込ませた。]
だって。 喘ぐの、禁止だよ?
[和服を切って行く少女には 酷な、注文かもしれない。]
(98) mu_mu 2010/04/15(Thu) 23時頃
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…勿論?
[ぎち、と爪の間に爪を入れる。 指に感じる感触に、恍惚の色。 血が滲むと、スパイスと混じり変わった香りがした]
そう、上手だね。 ちゃんと見ててあげるから。 縄もきってもいいよ?
[マーゴにも、声をかける。 痺れのきれた足。 血が通えばどうなるかは知れたこと。]
(102) mu_mu 2010/04/15(Thu) 23時頃
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へぇ… お腹空かせてるなら、 此れでも食べさせてあげればいいのに。
[血の滲んだ指を引っ張り、口に含む。 ぎり、と噛み血を吸う。 そのまま手は手首を這い、爪の痕をつける。 視線はマーゴに向かい、くすと口端をあげて]
何やってるの? ほら、ちゃんと立たないと。 みっともないよ?
[いって、彼女の座る籠をガンと蹴る。 彼女に与える衝撃はどれくらいなのか、 知って居るような知らないような]
(105) mu_mu 2010/04/16(Fri) 00時半頃
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>>107 [少女の抑えた呻きに、片眉を上げる。 手はそのままジェレミーの手指をもてあそび]
嗚呼、本当にしまりの悪い子だね。 いっそ吊り上げてガマの油みたいに絞ってみようか。 ほら、そういう声上げちゃ駄目って言ってるでしょう?
[少女の白い尻 無残な焼鏝の痕。 裸足の足指を広げ、親指と人差し指とで挟んで ぎゅうと捻り上げる。 それから血の通い始めた足の先を踏み、 鍋ごと熱湯を上から浴びせた。 白い肌が赤くあかく なっていく。]
(136) mu_mu 2010/04/16(Fri) 10時頃
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ボクの輿担ぎ、呼んできてくれる? [部屋の外に控える双子に声をかけると、 片方が小走りでその場から消えた。 少しの時間の後、現れるのは男の輿を担ぐ屈強な男が4人。 腰巻のみの体は汗にぬめり、盛り上がった筋肉が凄まじい]
君達のご飯の時間だよ。
[告げると、その男達頷いて彼女へと群がった。 軽い少女の体は腕を吊られていとも簡単に持ち上がり、落ちた和服が開いた鳥篭の上 冷たい地下室に湯気をあげる。 4人は声も無く腰巻を落とすと、露になった器官を彼女の口元へと、少女の小さな口に合わぬそれを、無理やりにも捻じ込む気で。]
(137) mu_mu 2010/04/16(Fri) 10時頃
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――…面白い玩具を幾つか持ってきたんだよ。
[耳元で囁く相手は、秘緒の男。 彼の手に自身の手指を絡めたまま、そっと押し倒すようにして大きな木の椅子へと座らせた。 指の先からは、ぽたり、血が滴る。
まずは、と言わんばかりに後ろ手に棚から取った長い針を、 血の滴る爪と指の間に埋め込んで行く。 爪の内側を、銀色の針の先が進んでいくのが薄く透け 手に感じる感触に、男はうっとりと目を細めた。]
(138) mu_mu 2010/04/16(Fri) 10時頃
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[そのまま ずず と 針の根を押すと、 爪の下を貫通した其れは 第一関節の背から先端を覗かせる。 もう 一本。 皮膚の内側で、針が針に触れると、硬い感触を指に返した。 男の瞳の奥 恍惚の色は 漁火のように揺れ。]
(141) mu_mu 2010/04/16(Fri) 13時頃
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[男は、相手に誘われる侭 針の根が爪の先から見えぬ所まで埋めこんで行く。 くすくす笑い、手に滴る血は勿体無いと言わんばかりに 舌を這わせ、舐め取って。]
競り落としたんだ、こないだの残りのお金で。 ツィー、あの箱から白い布の奴を取ってきて?
[地下室に運び込ませた箱の中から、彼女にとってこさせたのは大事そうにビロードの白い布に包んだ洋梨のような――しかしサイズは洋梨のような可愛らしいものではないが――形をしたもの。 布を開き手に取ると、洋梨ならば木に繋がっているであろう部分に、大きな鋏の取っ手のようなものが見える。 ほっそりとした指を取っ手の穴に差し込んでぐいと開くと、それは丁度縦に四つに割れて大きく口を開いた。 割れた内側は外から見ると判らないが、凹凸の棘がきっちりと噛みあわされており、その先は、鋭い。]
(*3) mu_mu 2010/04/16(Fri) 13時半頃
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随分前に欲しいねぇって見てたの、覚えてる? [くすくす笑いながら、器具を手に取ると。 無造作に針突き出た指を挟み、ぐと取っ手を握り締めた。 ぐぐぐと針が内側で曲がっていく感触。]
良く出来ててさ。 少ない力で、簡単に開くも潰すも出来るんだ。
(*4) mu_mu 2010/04/16(Fri) 13時半頃
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横にも動くんだよ。
[お気に入りの玩具の、自慢。 ツィーの手の中 白い布の中には同じものがもうひとつあり、 左手で取ると隣に傅くツィーの白い胸を徐に挟み込んだ。 四つに割れた器具の隙間から、ぐにゃりと柔肉がはみでる。]
ほら。
[指を横に摺る様に動かすと、その器具の四つ割れた先が横にスライドし、内側に噛み合せられる凹凸がお互い反対に動く。 ごり、と摺りあわされる其れの隙間から、仄かに薔薇の香りのする赤が滲み出た。]
(*5) mu_mu 2010/04/16(Fri) 14時頃
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嗚呼――ふふ。 イイ、ね。
[呻く声に眼を眇め 掴まれる腕にそっと手を重ね トントンと指で軽く叩くのは、まるで母が子をあやすよう。 椅子に座った男の膝の上に自身の膝を乗せて体重を掛けててから、自らの指の力を強めて指を挟んだ其れを一度くいと捻り]
入れて中で広げる事も出来るし、 金属だから熱する事も出来るんだ。 此れひとつで色々便利じゃない?
[くすくす笑いながら、彼の指からそっと器具を離す。 逆にして取っ手の部分を握らせようと]
君はツィーで遊ぶかい? ボクは君で遊ぶけれど。
[それとも?と尋ねるように、首を傾けた。]
(*8) mu_mu 2010/04/16(Fri) 14時頃
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傷つけても 壊しちゃってもいいよ。
[言って、彼が器具を逆の手に握るのを見て 自身が挟んでいた彼女の乳房の其れを、ぐ、と剥がす。 めり、と音がして、痕も無残な白い肉。
うっとりとした様子でこびりつく赤を舐め こくり 喉仏が上から下へと、動いた。]
――彼女もきっとそう、望んでる。
[囁きながら、服の上から狙いをつけたのは彼の熱の中心。 閉じた器具で服の上からぐりと摩ると、 器具越しにもその鼓動が骨に伝わってくるようだった。]
(*11) mu_mu 2010/04/16(Fri) 14時半頃
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――少しだけ、が、イイの?
[彼の太ももに乗せた自身の膝に、体重をかける。 顔を近づけ、耳元で囁いた。]
(*12) mu_mu 2010/04/16(Fri) 14時半頃
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いいよ。 そのために買ったんだし、
[くすくす笑い、彼の熱をやんわりと器具で挟む。 まだ手に力は入れない。 墨色を引かれると眼を細め 男の其れを重ねようと、自身の口唇を薄く開いた。]
…――壊すといい。
[囁きを彼に直接響かせるかのよう 腿に乗せた膝に力を入れ体重を預けて、 未だ器具はやわやわと 彼の巨物を摩り。 彼のシャツの釦に、逆の手をかけた。]
(*14) mu_mu 2010/04/16(Fri) 15時頃
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[唇の隙間、漏れる吐息。 男は目を閉じる事なく、ただ長い睫毛の下 伏し眼がちに彼の表情を間近で眺めつつ舌を絡める。 金糸に絡む手指を下ろし]
…ふ、
[くすくす笑いながら、そっと器具で彼の熱を挟んだ侭手を離した。ただやんわりと挟まれ、鼓動と共にぴくりぴくりと動く其れは、酷く硬質な色。 彼がツィーにライターを渡す間、男は体を離して棚へ向かう。 手に取ったのは小さな鈎。 小型の魚を釣る為に作られたそれは、先にきっちり「かえし」が作られており、刺すと逆の方向からは、抜けない。]
(*17) mu_mu 2010/04/16(Fri) 16時頃
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少しずつ、ね。
[再び塞いだ男の咥内を舌で蹂躙しながら、ぷつり、指は鉤を男の鎖骨の辺りに突き刺した。 くい、と捻る様に入れると、その先が肌色から顔を出す。
ぷつり ぷつり ぷつり
鎖骨に わき腹に 乳首に 耳に 首筋に 色々な場所にゆっくりと刺し、計、20本強。 口接けを離さずするの様子は、呻く声をも飲み込む心算と同時、埋まる場所を見ることを赦さない態。 手の中の鈎を全てアクセサリーのように埋め込んでしまうと、爪の剥がれた彼の中指を口に含み手を伸ばし。 服の上から柔らかく彼の熱を挟んだ器具の上から、ほんの僅かに力を篭めた。]
(*18) mu_mu 2010/04/16(Fri) 16時頃
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[舌に歯がかかると、胸元に刺した鈎をくいと引く。 戯れにうっとりと瞳を熔かして、 薔薇と鉄の香りと味に酷く熱い息を吐く。 ツィーの胸に器具が挟まれると、 ジュウウウ、という、普段なら食欲をそそる音と共に 肉の焼ける香りが一瞬であたりに広がった。 嗚呼、と吐息を零してから、 秘緒たる男の中心を挟んでいた器具からは手を離す。 力をいっぱいに入れる事は無い。 だけれど、其処にそれを置いておくだけで、 触れもしなくても期待で昂ぶる事を、知っているから。]
(*21) mu_mu 2010/04/16(Fri) 17時頃
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嗚呼… ――っふ、ふふ、 [男は自分が刺した鈎の一本一本をくいと指先で引っ張り、其々に丁寧にテグスを結び付けていく。 かえしがついた刃は、引っ張っても抜けない所か 更に傷口に逆側からの傷を増やすだけ。 終わる頃、糸の生えた男はまるで操り人形のようだった。]
(*22) mu_mu 2010/04/16(Fri) 17時頃
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この道糸も、新しい玩具なんだ。
[細く流れる血を舐め、捉える視線は陶酔に近い。 男の中心の宝石の槍はぐんと薄布重ねた衣を押し上げ 自身の肩に染みた赤の香りに、更に波打つ。
渡された消毒用のエタノールの霧吹きを手にし、 しゅ、と男の体に吹き付けた。 彼のシャツを肩から落とそうと手を伸ばし 叶うなら しゅ、しゅ、と体中に噴き掛ける。]
(*23) mu_mu 2010/04/16(Fri) 17時頃
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お湯といい、此れといい。 最近は熱が好きなの…?
[耳朶を甘噛みしながら囁く掠れた甘い声。
男は器具を熱するツィーの手からライターを一度取り、 テグスの手元をさらりと炙った。 何か特殊なものがしみこませられているのか、 一瞬で炎が蛇のように男の体へと踊りながら向かい。 鉄で出来た鈎へと、熱を伝え始めた。
男の手元、じりじりと燃える其れを持つ手からも白い煙が上がるけれど、男が気にする素振りは、無い。
ちらとマーゴの方へも視線を流す。 快楽の波に飲まれたか、まだ理性手放さず恐怖するか。 どちらでも、男は自分のしたい事を止める気はなかったが。]
(*24) mu_mu 2010/04/16(Fri) 17時頃
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