313 【完全RP村】朝焼けの穹に、さあ一杯。
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──消えた楽譜>>53>>54──
[特にするすると中空を漂っていた蛇が 何かを見つけたようだ。>>54 ひらひらと舞う紙面を 興味深げに眺め、はくり、と咥えると カウンターの狐の元へとやってきた。]
おや。 これはヴェルヌイユ様のものでしょうか。 やはり星は、とびきりの音色を捧げたようですね。 無くしてしまうとは、さぞかしお困りでしょう。 お返ししなければ。
[蛇はさっと頭を引いて、狐の手から逃れた。 自分で返したいらしい。]
(70) 2022/08/07(Sun) 09時半頃
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[──が、蛇には元の持ち主までは分からず 珍しい『紙』らしきものを額に貼りつけた客人が 持ち主と判断した。
突如、カウンターで休んでいたツェンに向かうと 額の札にぐいぐいと頭を押し付け始めた。]
ああ……ツェン様、申し訳ありません。
[と、狐は止めに入ったが 周囲の客人の方が早かったかもしれない。 ツェンはカウンター席にいるので カウンターにいる客人達には この騒ぎがよく見えたことだろう。]*
(71) 2022/08/07(Sun) 09時半頃
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──ソルフリッツィ様の戦闘 >>0:143〜>>0:148──
[話しかけると、紅色の瞳を向けられた。>>0:143 狐は目を伏せたまま、穏やかに微笑んでいる。 敬称で呼べば、端的に 様付けをされる様な覚えはない、と答えられる。 この用心棒は、愛想や、世辞や、その他諸々の 余分な飾りをそぎ落とした言葉を使う。 その率直な無骨さは、いかにも武人らしかった。]
はい。
[そう、応えるのも何度目か。 しかし狐は改めない。それもとうに知れたこと。]
(72) 2022/08/07(Sun) 10時半頃
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[現地生物の生態について 思考を巡らせる>>0:144のは 数多の戦いを潜り抜けて得た、 生き延びるための智慧か。]
はい。
[端的な相槌だけをうった。 未知の生態の解析は、武人の方が詳しいだろう。 智慧も及ばぬくせに、賢しらな口を利いて 彼の思考を乱すつもりはない。]
間違いでしょうか。
[問いかけとも相槌ともつかぬ言葉は 置き去りにされた。]
(73) 2022/08/07(Sun) 10時半頃
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[軽やかな足音を一つ残して、兵が、消えた。>>0:145
目を伏したままの狐に、跳躍した兎の影が落ち、 すぐにそれさえも消えた。 窓から漏れ出ていた光さえ及ばぬ上空へ 跳んだのだろう。
跳ね上げられた僅かな砂煙が ゆっくりと流れていく間も、 狐は微動だにしなかった。]
(74) 2022/08/07(Sun) 10時半頃
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[きっと上空を見上げれば 満天の星々が、鎧へと輝きを捧げ 煌々と輝いているのだろうけれど。>>0:146]
……お見事。我々は良き守護者を得ました。
[ただ、囁いた。]
(75) 2022/08/07(Sun) 10時半頃
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[ようさりが光食む場所>>0:148で 兎が振り返り放った言葉は 聞こえているのか、いないのか。 けれど、狐の問いへの答えが返ってくれば]
はい。喜んで。
[狐は穏やかに微笑んだまま合掌した。]*
(76) 2022/08/07(Sun) 10時半頃
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──閑話・夜伽? >>0:151──
[細く扉が開いて、亜空間の冷気が部屋に流れ込む。]
どうぞ。
[狐は、穏やかに来客に呼びかける。 ソルフリッツィが訪れた部屋>>0:151は 黄色い星光虫の灯が、光の亡骸のように ゆらぎもせずにともっていた。 灯はほの暗く、部屋の隅々までは見えないが 奥の寝台に、長襦袢一つで、 今しがた身を起こしたばかりの狐が、 扇子で口元を隠したまま座っていた。]
(80) 2022/08/07(Sun) 12時半頃
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[狐は目を伏したまま、空の手を差し延べた。]
どうぞ。
[幾度となく顔を合した用心棒は、 今は無骨な甲冑を脱ぎ、 柔らかな肉と皮には薄い貫頭衣をまとわせただけの 無防備な格好で、 そのくせ目ばかりが炯々と輝いている。 熱気さえ伴うほどの視線に煽られながら 狐は、寝台へと来訪者を迎え入れた。]
(81) 2022/08/07(Sun) 12時半頃
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[一人用の寝台が、小さく抗議の声を上げる。 二人の距離は息がかかる程に近づいて、 頬の毛が草原のように凪いだ。 狐はまつ毛の影を頬に落としたまま、 夢を見るように囁いた。]
……どうぞ。
[ここのところ、そういうことが幾度かあった。]*
(82) 2022/08/07(Sun) 12時半頃
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──ソルフリッツィ様・朝焼けと光の輪──
マスター。これはお珍しい。
[すっとカウンターの横に立った影に 狐は小さく呟いた。>>34 寡黙な彼が鮮やかな手つきでカクテルを作る横で 狐は思慮深く目を伏せている。
店主が直々に腕を振るったカクテルは美しい。 時間の流れとともに移ろう明け空の表現は 見事の一言に尽きた。 陰影のグラデーションは、一時たりとも同じ姿を取らず 計算されたようであり、全くの偶然でもあるような 宇宙の神秘そのものを表しているようだ。]
(84) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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[さて、と狐は腕まくりをすると 光の輪を獲りにプランターへと向かう。 淡く輝く実をじっと見つめていたが 二、三度まつ毛を揺らめかせた後に 実はそのままに、若い葉を何枚か摘む。]
おいで。
[カウンターに戻り、囁くと、蛇がやってきて 摘み取った葉を食んだ。かさり、音がする。 次の瞬間には葉は藍色に乾燥していた。]
(85) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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ありがとうございます。
[狐は扇子のようにその葉を広げると ふぅ、と細く息をかけた。 葉は形を失い、 砂のようにさらさらと崩れ落ちる。 それはシロップに降り注がれ 濃い紺色に染めた。]
(86) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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[そうしてできたカクテルは、 マスターのレシピをベースにしていたが 底に注いだシロップは、 薄墨よりも夜明けに遠い、暗い色。]
お待たせいたしました。 残念ながら、光の輪が熟すまでには あと数刻の時が必要でした。それはまた後日。 代わりとは言いませんが、 葉の命の色をいただいてこちらのカクテルを。
[言いながら、おそらくはモイと話していたであろう 用心棒へと差し出した。]
(87) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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底に沈めたのは、 白みゆく空の、朝焼けの向かいに在る色です。 遠い遠い昔、科学ばかりが発達する前、 全ての命が宇宙の与えた本能のまま、 闘争と共に生きていた頃は この色は搗色(かちいろ)と呼ばれ、 「勝ち」と通ずるとして武人に愛されました。 貴方にはこちらの色の方がお似合いかと。
[狐はグラスから手を離すと、丁寧に合掌した。]
(88) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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ソルフリッツィ様に、武神の祝福があらんことを。 ……おや
[その時、偶然に凪いだ風がモイの花を揺らし、 ひとひらの花弁がカクテルの上に舞い降りた。 波紋を広げる水面に、狐がそっと言葉を落とす。]
これは縁起がいい。鳳凰は太陽を司ります。 どうやら、太陽神もご加護を授けたようです。
[ぽぅ、と花弁が滲んで、徐々にカクテルを染めていった。 地平線から萌え出る陽のように。]*
(89) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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[モイに、そして楽譜に、タイミングよく凪いだ風。 目には見えぬ力を辿るようにゆっくりと首を動かした。]
今夜は良く風が吹きます。 ……不思議な偶然もあったものですね。 そうは思われませんか、ヘリンヘイモ様。
[視線を伏せたままに動かした顔は 蠱惑的な女性>>83へと向いているらしかった。]*
(90) 2022/08/07(Sun) 14時頃
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──よこどりティム様>>0:161──
[右車両へ向かうティム>>0:161を見送りながら 狐は小さく呟いた。]
……ヤツデ様にお出ししたのは 酩酊の強いものでしたね。さて……
[苦味を含んだかんきつは 酔い覚ましに効くのだと、 狐に教えたのは誰だったか。 ウォッカをうんを薄くして 縁を隕塩で彩って。 そうしてできた、ほとんどジュースのカクテルは 他の店員の手を渡ってかどうか、 とにかく無事に届けられたはずだ。]*
(93) 2022/08/07(Sun) 14時半頃
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──トマト魔ツェン様>>0:@22>>@0──
はい。かしこまりました。
[彼が差し出したのは>>0:22 ライスまで真っ赤に染まったカレー。 トマトを愛しトマトに愛された トマト魔のためのトマト、ではなくカレーである。 トマトライスであってケチャップライスではないのがミソ。 ちなみにトマトは意外と高い、念のため。]
(94) 2022/08/07(Sun) 15時頃
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[歯触りが損なわれぬギリギリまで 熟した宇宙トマトを一つ取り出して ぽこぽこと音を立てる湯に、優しく沈める。 数刻の後に冷水にとり、 薄皮を丁寧に剥きながら、 狐はツェンの話>>0に耳を傾けた。]
そうでしたか。忘れてしまったとしても、 何かご事情があったのでしょうね。 ……漂っていたこと以外に 何か覚えていることは?
[ヘタ周りをナイフでくるりと抜き取れば 奥に眠っているのは星型の小さな種たち。 星雲にも似た柔らかなゼリーを纏った種を 起こさぬように丁寧にスプーンで掬いだす。 店内のBGMと 誰かが食器の鳴らす音が、やけに大きく響いた。]
(95) 2022/08/07(Sun) 15時頃
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[客人は記憶の底を探り、じっと口を噤んでいたが やがて短く囁いた。]
……ツェン。
[狐はその音を繰り返す。 種を取り除いたトマトを置いて、狐はもう一度繰り返した。 ツェン。 それが誰を──あるいは何を示すのか、 分からなかったけれど。]
では、貴方をツェン様と呼びましょう。 全ての記憶を失ってもなお覚えていた 貴方にとって重要な言葉。 それだけはもう忘れぬように。
[そう伝えたころには、 もうカレーの準備はできていただろう。 甘い酸味の湯気を上げる皿を こと、とツェンの前に置いた。]
(96) 2022/08/07(Sun) 15時頃
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[幾分か血色を取り戻したものの まだ疲労の匂いの残るツェンに、狐は囁きかける。]
時として、過去とは残酷なものです。 忘れていたほうが幸せなほどに。 ですが、ご自身の身に何が起こったか 思い出せぬのは歯がゆいでしょう。 好ましい味、好ましい会話、好ましい音楽を得て どうぞ心安らかにお過ごしください。 清き呼び水であれば、好ましい記憶の方から あなたに寄り添ってくれるかもしれませんから。
[せめて、この店の中でぐらいは 心穏やかな時間を過ごせるように、祈りを込めて。]
(97) 2022/08/07(Sun) 15時頃
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[──と、心から願っていたのだけれど。 願いむなしく、楽譜を咥えた蛇が ツェンに頭突きをぶちかますのは もうしばらく後のこと。>>71]*
(98) 2022/08/07(Sun) 15時頃
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[──ジェルマン様の毒ごっくん>>38>>39──]
[狐は丁寧に合掌した。 悪くない、という表現は おそらく客人にとっては賛辞なのだろう。]
お口に合いまして幸いです。 ……お気をつけて。毒針の氷は、 雫が飛んだだけでも皮膚が爛れます。 ──常人ならば。
[安全な味を『興覚め』と称する男>>39にとって 毒とは甘美な味なのだろうか。 だからこそ、危険と知りながらも 躊躇うことなく青い氷を選んだか。]
(99) 2022/08/07(Sun) 15時半頃
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[警告をものともせずに 酒へと落とされた青い氷は 触れた毒と反応して、より鮮やかな色になる。]
はい。こちらの方が美しい。 この色を実際に目にするのは初めてです。
[それは取りも直さず、 過去には青い氷を選んだ客などいなかったことを 告げていた。]
(100) 2022/08/07(Sun) 15時半頃
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危険な毒とは華美なものですね。 その美しさは、敵に見つかっても 打ち勝つものだけが持てる、力の証。 だからこそ、危険と知りながらも 魅了される者が後を絶たないのでしょうか。 毒を孕んだ酒にも。毒を孕んだ気質にも。 ……さて。
[空のグラスを下げながら、狐は囁いた。]
貴方には、どのような力が与えられるのでしょうね。*
(101) 2022/08/07(Sun) 15時半頃
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──モイ様>>8──
モイ様のご注文は 冥王のグレネードですね。かしこまりました。
[名を呼べたのは、客人同士の会話を聞いていたからか。 少女の注文に頷くと>>8、 狐はグラスを手に取った。 見るからに未成年の客人への アルコール提供は、星によっては違反になるが ここは見た目で年齢の測れぬ宇宙の果て。 第一彼女は種実なのだから 特に問題は無いだろう。]
(102) 2022/08/07(Sun) 17時頃
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[狐が作ったカクテルは 愛らしい少女には似合わぬ、 立ち枯れた木肌のような、酷く寂しい冬の色。 ウオッカベースに熟成した星屑を溶かしたもの。 その奥底に沈められたのは 血の色をした冥王シロップだ。]
(103) 2022/08/07(Sun) 17時頃
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お待たせいたしました。 冥王グレネードです。 決して他のお客様には譲らず、 モイ様だけでお飲みください。
この赤いシロップは冥王の果実から絞っています。 かつて、冥王の実を口にした乙女は 4つ食べてしまったが故に 12の巡りのうち4までを 寂しい冥府で過ごすことになったとか。 ……あぁ、モイ様は大丈夫です。 鳳凰の実たるあなたのことは、 冥王でさえもそうやすやすと攫えません。
(104) 2022/08/07(Sun) 17時頃
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──それとも
[狐はあくまでも穏やかな口調で続けた。]
乾きひび割れた大地にこそ太い根を下ろし、 荒れ果てた冥府を癒す、一本の大樹と成りますか。
(105) 2022/08/07(Sun) 17時頃
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[そうであれば、と差し出したのは ひとさじのスプーンを入れたシュガーポット。 中に収められたのは、砂糖ではなくて 煌々と輝きを放つ、透き通った冥王の実。]
こちらのトッピングはお好みで。 ですが、生の果実はシロップよりも力が強い。 あなたでさえ、安全の保障はできかねますので ご利用の際は十分にご注意ください。
[狐は丁寧に合掌した。]*
(106) 2022/08/07(Sun) 17時頃
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──>>67>>68ソルフリッツィ様→ ギロチン様への(たぶん)奢り──
かしこまりました。 それでは、しばしお待ちを。
[食べやすい方が良いだろうと 取り出したのは、食べられる星型カナッペ皿。 ミルキーウェイのクリームチーズと 黄金リンゴを重ねてみたり 宇宙トマトとうお座のタルタルフライを 合わせてみたり。 思いつくままに小さな軽食を作り上げていたが ガリレ芋のマッシュを乗せた時に ふと思いついて球形に成形した。 そうしてちまちまと成形することしばし。]
(132) 2022/08/07(Sun) 22時頃
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お待たせいたしました。 お好きなものをお選びください。
[長い平皿に並べられた 色とりどりのカナッペが ソルフリッツィ、ギロチン、モイの前に置かれた。 その中には、明らかに三人を模した マッシュポテトが三つ。 ぽふぽふと毛羽立たせた球形、 薄切りリンゴの長い耳を生やした兎、 生ハムでかたどられた花のつぼみ。 三者三葉の客人達は、果たして喜ぶか呆れるか。]
(133) 2022/08/07(Sun) 22時頃
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よろしければ、合わせてこのチョコレートも。 あちらの紳士から、皆様へと。
[言いながら、ジェルマンからの試供品>>56も 彗星の形の皿に盛り付けた。 しょっぱいものと甘いものは 永遠に食べられるのだ。]*
(134) 2022/08/07(Sun) 22時頃
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──麒麟・四神・降臨──
[薄雲たなびく朝焼けが店内を茜色に染めたころか。 不意に、日差しが強くなる。 窓からは、丸くくり抜かれた薄雲の向こうに ぴたりとはまる太陽が見えたはず。 穴の開いた雲からは、まっすぐに光が差し込んで スポットライトのように照らす先には、 ヤツデが一人たたずんでいた。>>194]
おや。これはこれは。 良いカクテルが作れそうです。
[狐は目を伏せたまま、穏やかに呟いた──が。 次の瞬間、はっと短く息を吐いて 穴の向こうの太陽を見上げた。]
(214) 2022/08/08(Mon) 07時頃
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[相変わらず薄雲を失った太陽、 その眩い円を背負い、一頭の獣が浮いていた。 体は鹿。尾は牛。顔は龍。額には一本の角。 背中の毛は五色に彩られ、朝日を受けて輝いた。 狐の目が驚きに見開き、呟く。 声は畏れに震えていた。]
あれは……『麒麟』──?
[口にしたのは、伝説上の霊獣の名。]
(215) 2022/08/08(Mon) 07時頃
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[麒麟が一声。嘶く。 その長い長い咆哮が、突風となって吹き下ろされる。 木々を揺らし、土を跳ねさせ、 そうして一陣の風が吹き抜けた頃には 空には新たな四頭の獣が現われていた。 それらもまた、一目で霊獣と分かる神々しさ。 四頭は麒麟に向かって頭を垂れる。 明らかに麒麟に傅いていた。
麒麟は四頭をじっと見降ろしていたが やがてもう一声嘶いた。 四頭は心得たように、 各々が四方の果てへ飛び去った。]
(216) 2022/08/08(Mon) 07時頃
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[狐が、脂汗をにじませて囁く。]
青龍。白虎。朱雀。玄武。 これらはすなわち四神なり。 四神は四方を司る。 青龍は東。白虎は西。朱雀は南。玄武は北。 麒麟は四神を束ね、中央を──
[四神を見送った麒麟は、 しばらく地の果てを見ていたが やがて視線を地へと降ろした。 宇宙からの来訪者たちが集う、こちらへと。
狐は夢から覚めたように、地に伏して叩頭した。
じっと。麒麟は思考の読めぬ視線を向けていたが やがて太陽を振り向いた。 丸く穴の開いた薄雲の中心に駆け出すと、 薄雲が散り、掻き消える。 次の瞬間には、麒麟の姿も、無かった。]*
(217) 2022/08/08(Mon) 07時頃
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薔薇輝石や雪のエッセンスを集めて、 ひかりけだかくかがやきながら その清麗なサファイア風の惑星を 溶かそうとするあけがたのそら さっきはみちは渚をつたい 波もねむたくゆれていたとき 星はあやしく澄みわたり 過冷な天の水そこで 青いwinkをいくたび いくつも投げていた
『暁穹への嫉妬』
(219) 2022/08/08(Mon) 09時半頃
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──モイ様花盛り>>123──
[ともすれば簡単に折れそうなほど 柔らかい少女は、 穏やかな雰囲気に反して 大胆に乾杯の音頭を取った。>>123 ちょうどその時、朝日が差し込んだか。]
……随分と思い切りが良いものです。
[喉を鳴らしてグラスを干す少女に、狐は囁く。]
(220) 2022/08/08(Mon) 09時半頃
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[少女は大きく息を吐きだすと>>123 やがてつぼみと同じ顔色になって ぽんぽんと花が笑い弾ける。]
それだけ勢いよく干せば、 酔いも速く巡りましょう。 さて、花に魅入られた冥王は どんな行動を起こすのか……
[そう、呟いたのは、既に過ぎた話。]*
(221) 2022/08/08(Mon) 09時半頃
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──クエスト発生・はちみつハント>>178──
差し支えなければ、我々にも モイ様の花をいくつかいただけますか? ありがとうございます。良い料理が作れそうです。 ……おや
[ソルフリッツィの手を介して モイの花を受け取ると>>178 ごそごそと一匹のミツバチが這い出てきた。]
(222) 2022/08/08(Mon) 10時頃
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[ミツバチが羽を震わせ、 飛び立つか立たないかの刹那 光の帯を引いて蛇が現れ、飲み込んだ。 ミツバチは何が起こったのか理解できぬまま 蛇の中を右往左往している。 蛇はじっとしていたが その中にいる蜂は行きつ戻りつ、 時には星の壁にぶつかる程に慌てていた。]
つぼみの奥に隠れていたのですね。 巣にかえしてやりましょうか。 ほら、あなたは十分食べたでしょう。 出しておやり。いい子だから。
[頭を撫でると、蛇は恨めし気な目で狐を見上げたが 口を開けて、ミツバチを解放した。]
(223) 2022/08/08(Mon) 10時頃
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[すっかり星屑にまみれてしまったミツバチは 窓に向かって突進する。 ガラスにぶつかる直前、音もなく窓が開き その隙間から外へと飛び立っていった。 後には、虚空をつまむ仕草をした狐が残る。]
これで良し。 ……それにしても、あのミツバチは モイ様の花粉や蜜をいただいたのですね。 鳳凰の花から作られたはちみつは 香り高く、どのような料理にも合い また薬効高く、万病を癒すと言われています。 あのミツバチを追えば、 さぞかし希少なはちみつが手に入るでしょうねえ。
(224) 2022/08/08(Mon) 10時頃
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[窓の外、ミツバチが飛び去った後には きらきら光る星屑が点々と落ち、 太陽の光を受けて輝いている。 これを追えば、巣を見つけられるだろう。 もっとも、見つけたところで ミツバチの方も大切な蜜を 黙って渡してはくれないだろうが。]*
(225) 2022/08/08(Mon) 10時頃
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──ソルフリッツィ様ごはん>>20──
はい。かしこまりました。
[狐は合掌すると、料理に取り掛かった。
作るのは彗星キャベツと宇宙トマトのサラダ。 彗星キャベツは一見普通の芽キャベツだが 核が彗星でできている。 噛むと彗星が飛び出して、 口の中で黄色や白の帯を引きながら泳ぐ、 弾ける感触を楽しめるものだ。 一口で食べないと彗星に逃げられて 口の中から黄色と白の帯を噴射する とっても愉快な者になる。 パーティで大人気の食材だ。]
(226) 2022/08/08(Mon) 11時頃
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[湯向きしたトマトの角切りを散らし 見栄えのいい星型の種はドレッシングへ。 それ単品ではざらついた食感が気になるが ドレッシングにするとアクセントになる。 さっと回しがけたドレッシングは 星屑を溶かす刹那前の、朝焼けの穹の色。]
お待たせいたしました。 彗星キャベツの脱走にお気をつけて。 この量だと、流星群ができてしまいます。
[ドレッシングの暁の色は 宇宙トマトによるものか、 はたまた鳳凰の花か。 それは食べてのお楽しみ。]*
(227) 2022/08/08(Mon) 11時頃
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──激突! ツェン様>>@34と 解釈が優しいヴェルヌイユ様>>196──
[ツェンが素っ頓狂な悲鳴を上げる>>@34と 蛇が驚いて星を散らした。 拍子に口が緩んだのか、 楽譜ははらはらと舞い落ちる。 蛇は気を取り直してツェンに向かっていこうとしたが 袖から伸びた剣を見つけると 長い首をしゅっとすくめ、飛び去った。]
(228) 2022/08/08(Mon) 16時頃
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[去り際に、ヴェルヌイユが声をかける>>196。 蛇は動きを止め、じっとヴェルヌイユを見つめると ちかちか、と数度星々を瞬かせた。 蛇の魂たる星の揺らぎは 盲人の瞳の奥にも感じられただろうか。]*
(229) 2022/08/08(Mon) 16時頃
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──閑話・初回ソルフリッツィ様〜>>126──
[その来訪者が初めて訪れた時 会話らしい会話は無く。 やがて星光虫は光を落とし 部屋を闇が包みこむ。 訪れた静かな時間に、穏やかな寝息は一つだけ。]
(230) 2022/08/08(Mon) 17時頃
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[やがて長い時間が過ぎて 目覚めの時を迎えた時。>>130 来訪者の躊躇うような目線を向けられて 狐は静かに半身を起こした。 衣擦れの音が、鳴る。]
発情期ですか。
[平坦に繰り返す。 二つの命を混ぜ合わせ、次の世代へ繋ぐ。 そのために高まる衝動は 長い長い時をかけて、生命が編み出した智慧。]
(231) 2022/08/08(Mon) 17時頃
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[狐の顔は、兎人を向いてはいたが 目は静かに伏せたまま。 ごろり、と背を向けた兎人が 視線だけをこちらに向けて 鬱陶しければ断れ、と── おそらくそのようなことを言う。]
いいえ。
[狐は変わらぬ笑みで囁いた。 この身の温もりで気がまぎれるならば 分け与えるのは構わない、と。 意図が伝わっていないようならば はっきりと言葉にもしたか。]
(232) 2022/08/08(Mon) 17時頃
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[それから数呼吸の間、思慮深く沈黙した。]
……お寂しくはないのですか。
[変わらぬ本能を置き去りにして 技術は急速に発達した。 行きつく先が広がるほどに 同族と出会う機会は減る。
兵がそこまで話していたかは定かでないが ──故郷が滅びてしまえば、尚更。]
(233) 2022/08/08(Mon) 17時頃
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[その後は、どんな会話があったのか。 狐が、ソルフリッツィの『馴染みの顔』を 『ご友人』と称したのは それからしばらく後のこと。]*
(234) 2022/08/08(Mon) 17時頃
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──ヤツデ様・白虹クエクリア!>>192〜>>194──
おかえりなさいませ、ヤツデ様。 良きいさおしを見せていただきました。
[狐がヤツデを出迎えたのは しばらく後のことか。 それが渡されると、狐はしばらくの沈黙ののち 深々と頭を垂れて合掌した。]
ありがたく頂戴いたします。
[もちろん報酬は払います。 太っ腹なマスターが。]
(235) 2022/08/08(Mon) 18時頃
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──白虹カクテル──
[預かったならば、 精一杯のドリンクでもてなしたいもの。 白虹を半月の形に絶ち、 薄皮をはぐようにやさしく摘まめば 幾重にも重なった光の層は 透けるほど薄く剝がれたか。
ギロチンに出したカクテル>>0:50をベースに 仕上げに白虹で蓋をする。 薄く剥いだ半月が 割らぬよう、歪まぬように気を付けて。]
(236) 2022/08/08(Mon) 18時頃
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[やがてカクテルグラスの中で 雲はもくもく立ち上り、 白虹に塞がれ、わだかまる。 カクテルグラスの中で、雨が降り始めた。
密集した白の光は、雨音に湿りを帯びて 徐々に太く色を解き、やがて七色の虹と成った。 舌先を当てれば、一層ごとに異なる味がしただろう。 その味は、虹を見た者の心次第。]
ヤツデ様、お待たせいたしました。 白虹のカクテルです。 白虹が雷雲を閉じ込めてくれたので 飲めば雷の加護が得られるでしょう──が、 一時的に毛が膨れますのでご注意を。
[得られる加護は、俊敏さか、雷への耐性か。 それもまた、飲み手の望み次第。]
(237) 2022/08/08(Mon) 18時頃
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──皆様もよろしければ、どうぞ。 ヤツデ様の功績をたたえて。
[居合わせた者にも、その時は席を外していたものにも、 求めた者には、同じカクテルが行き渡ったはずだ。]**
(238) 2022/08/08(Mon) 18時頃
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──おかえりディ・ジアン様>>@48〜──
[満足できるおもてなしをするためには まずは相手のことを知ることから>>0:135──と。]
そう、ヴェルヌイユ様にも 言われていたのですがねぇ。
[空っぽのビアグラスを洗いながら 狐は細く息を吐いた。 それは七孔無き客人に差し出したもの。]
(278) 2022/08/08(Mon) 23時頃
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[エールを差し出すと 聞き慣れぬ低音波と共に拳サイズまで縮み ビアグラスの中に入って吸収──いや、 おそらくは飲み干してくれた。>>@7
だというのにあちこちに目配りする間に 次の注文を聞きそびれ、 他の客人の飲み物を作りながら 耳にしたのは、客人が去る羽根音>>@19]
これでは、押し付けただけですね。 なかなか上手くいかぬものです。
[薄はりのグラスを拭き上げ、棚に戻す。 宇宙列車の隙間から、 かの生物が戻ってきたのはその時か。
軽い風と共にカウンターに 爽やかな香りが吹き込んだ。]
(279) 2022/08/08(Mon) 23時頃
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……お客様?
[狐は僅かに声を揺らがせた。 降り立った生物は、 ありったけの草をカウンターに乗せていた。 摘み取ったばかりなのか、 土が慈育した香りが、未だ濃く残っている。 その中に、求めていた新鮮なミントンを見つけて、 狐は問いかけた。]
探してきてくださったのですか?
[そういえば、ミントンを前に考え込んだ時 視線──瞳の見えない相手に この表現が正しいかはさておき──を 感じた気がする。]
(280) 2022/08/08(Mon) 23時頃
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……ありがとうございます。 お客様は、私が言葉にせずとも 望むものを感じ取ってくださったのですね。 大変だったのではありませんか。
[と、言っては見たものの 客人の体は、なぜか 草汁に汚れているわけでもなく よく見れば、なぜか 梅酒に漬けた実のようにしわしわで よく嗅げば、なぜか ミントンに紛れてほのかに湯の香りがする。]
(281) 2022/08/08(Mon) 23時頃
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[ふ、と狐は穏やかに息ついた。]
おまけに、私がいらぬ気を回さずとも 自ら喜びを見出す能力に 秀でていらっしゃる。 ……私は、どうやら驕っていたようです。 知らず知らずのうちに、心配りとお節介を はき違えていました。 もっとお客様にお任せした方がよいのでしょうね。 ありがとうございました。
[狐は、ミントンと共に 智慧を運んできてくれた客人に 改めてお礼を言った。]**
(282) 2022/08/08(Mon) 23時頃
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──ジェルマン様のバイト>>291──
はい。かしこまりました。
[ジェルマンからの提案に狐は頷いた。>>291 今後、客人へは必要なアルバイト情報が 伝えられるだろう。]
それにしても……思いの他、 無一文の方が多かったのですね。 戦える方はともかく、非戦闘要員の方には どのようにお支払いいただきましょうか。 私としては、お店を手伝っていただけると 大変助かるのですが。 仕事には事欠きませんし ここのところ料理の提供も遅れてしまいがちですし……
[このようにして、Barのスタッフも募集をかけただろう。 きっと太っ腹なマスターは許してくれる。]**
(295) 2022/08/08(Mon) 23時半頃
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