52 薔薇恋獄
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[にたりと笑う女]
[それに虚ろな目を向ける]
[俺が思うことは間違っているのか。]
――……所詮、代用品か。
[偽者の恋、そんなもの、いるわけない。]
(170) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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『 』
[ ビール缶>>166に驚いてすうっと姿を消した ]
(171) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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『ぎゃっ』
[ 上がる悲鳴はとても短く、低く、重く ]
(*5) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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俺は、いらない。 俺なんか、いなければよかった。
[思い出してはいけない、あの頃のこと。 あの時もそう繰り返してしまっていた。 俺がいなければよかった……と。]
(172) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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セシルは、スティーブンの気持ちを踏みにじった。
2011/05/23(Mon) 23時頃
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―― 自室 ――
[携帯電話の電源入れる。 薄暗い部屋の中、ぼうっと浮かび上がる待ち受け画面。 小さな弟と、自分]
…………………。
[時刻は、とうに約束の時間を過ぎていた。 ―――かすかに口の端上げて、笑う。 甲斐は来ない]
[カチカチと操作して、最新のメールを呼び出した。 バスの中で読んだ、弟からの]
『もう帰って来なくていいよ 馬鹿』
[……こんなん貰ったら、帰らないといけないじゃないか。 絶対に死ねないじゃないか]
(173) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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セシルは、ヨーランダに醜い涙をみられた。
2011/05/23(Mon) 23時頃
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[最上の煙草、取り出して。未練がましく口に咥えた。 今頃、道さんと最上、何してるんだろ]
[かちりかちりと、何かメールを打つ。 届かないだろう、メール]
[それは、やがて。 ぱたんと閉じた携帯電話の電源が、再び切られるときまで]
(174) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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いえ。
結局私は何もできず、時間が解決してくれるだろうと、あなたを部屋に帰してしまっただけですから。 礼も謝罪もいりませんよ。
それより。
[少し困惑顔になり]
気持ちと向き合えたのはよいことですが、その……死んじゃうっていうのは、困りますねぇ。
これから私、折角その件に関して、鳴瀬先生と話し合おうと思っていたところなんですから。 甲斐君に聞いたら、なんかまだ7人も残ってるそうじゃないですか。
だから、もう少し考えてみましょう?
[耀にそう話しかけながら、鳴瀬の部屋をノックする]
先生、いますか? あけますよ?
(175) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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セシルは、自分が嫌いでしょうがなかった。
2011/05/23(Mon) 23時頃
スティーブンは、セシルの部屋を、もう一度ノックしてみた。
2011/05/23(Mon) 23時頃
セシルは、頭を抱えて、涙が止まらない。
2011/05/23(Mon) 23時頃
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『選ぶのはわたしじゃない』 『わたしが選べるのだったら、もっと早く楓馬と蛍紫を逃がしたわ』
[ こちらも言葉を迷う様子 ]
『……もし、あなたがいなくなったら』 『残っている人たちはわたシの声を聞くことができるようになるでシょうね』
『でもそれハ、ワたしと彼ラが近くナる証』
[ 女の顔に、無かったはずの痣がうっすらと浮かび始める ] [ 今話しているのは、どちらの"日向"なのか ]
(*6) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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[ 逃げた日向はあの窓の方へ ] [ 丁度蛍紫の姿を見つけたか ]
[ 少し困ったように、告げる ]
(176) 2011/05/23(Mon) 23時頃
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セシルは、誰かがきてくれたなら、悲しそうな眸を向ける。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[カラカラと音をたててビール缶が足元に転がる]
織部に伝言ね…わかった
[甲斐に返事をするとそれ以上止める事なく見送った]
(177) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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バーナバスは、ベネットはどこにいるんだろうと考えた
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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……僕は。 家族も、いないですし。 先生に見られたとおり……伯父とは、その、折り合いが悪いので。
[伯父と伯母は仲が悪い。 男を作って家に帰らない伯母。 だから家事は全て――火を使うこと以外は――やらされるし、伯父の気が済むまで乱暴される。 見える場所や、登校できないほど酷くされないだけまだマシだとは思っているけれど]
……あの家に、帰りたいかと言われれば。 帰りたくは、ない……です。
[だから自分はかまわない、と。 別の目的、別の理由、別の希望を隠して]
……あー……今、鳴瀬先生は……
[ちょっと顔を合わせづらいな、とは思ったけれど]
(178) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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―― 自室 ――
[掌の上で、ころころとガラス玉転がし、考えた]
………ひゅうが、ひゅうが。
[しばらく考えて、戯れにおんなの名前を呼ぶ。 殴られきった顔は恐ろしい。にたにた笑うのも恐ろしい。 けれど、彼女を見れば、思い出す]
……殺されたんだ、ね。きっと、家の人に。違う?
[おんなはあらわれるか、あらわれないか。 別に、あらわれないだっていいのだ。一人、呟く]
(179) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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どうにか、彼らと喋れるようにはならないか?
[日向の言葉に、苦しそうに眉間に皺を寄せる。]
喋れないと、伝えれない。 なぁ、お前の望みは、唯、恋獄に魂を引きずり共に苦しむことなのか? ――……違うだろう。
[どちらの日向にしても、見方を変えれば救いに繋がりはするから。 それを信じてる。楓馬が信じていた彼女を。]
俺は口が上手くないから、お前の言葉を上手く伝えられない。 お前が誤解されたままであるのが、俺は哀しい。
(*7) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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バーナバスは、ディーン甲斐にレアアイテム預けっぱなしだったなとか…思い出したり
2011/05/23(Mon) 23時半頃
ディーンは、浜那須に織部の場所を伝え忘れたことに気がついていない。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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……でも、折角自分と向き合えたのに。 ここで、生を放棄してしまっては勿体ないですよ?
[続く言葉には、小さく首を傾げるが]
せんせー?
[もう一度ノックしてから、扉を開ける]
…………。
あの。
……どうしたん、ですか……?
[そこに見たのは、涙を流し、ひどく憔悴したような鳴瀬の姿]
……先生…………?
(180) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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――…文せん せ……。
[哀しげな、そして、虚ろな眸が文を捕らえる。 どうか、こっちにきてほしい、と指が求めるように動いた。]
(181) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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『誤解だなんて』 『彼らの解釈はそう間違ってないわ』
『寧ろあなたたちが、わたしたちに好意的過ぎるだけよ』
『死んだ他人より、生きている大事な人を優先させて』 『皆救おうだなんて欲張ると』
『あなたが死ぬことニなるわ』
(*8) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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『わたしの目的』 『………………』
『なんだったかしら』 『モウ、思い出セないわ』
『たブン、たぶんね』 『一緒に泣いテくれる仲間がほシかったの』 『そうイう意味では』 『共に苦しむとイうのも間違いじゃナい』
『だッテ、苦しむ時でスらひとりぼっちなノは、さみしいモノ』
(*9) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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セシルは、その向こうに耀がいるのにも気づかず、 そのまま、文の名前を掠れた声で呼んだ。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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……放棄、してるわけじゃないですけど。 でも、どうしようもないなら……仕方ない、ですよ。
[そう話してるうちに目的の部屋。 ややあって扉を開けば、さっきよりも酷い顔になっているもう一人の先生]
[気付いてなかったとはいえ、余計な一言を言った手前、顔を合わせづらい。 すぐに扉から離れ、鳴瀬の視界に入らないように]
……栖津井先生、すいません。 鳴瀬先生、泣かしたの、ちょっと僕のせい。 だから僕はちょっと……
[そう次げて、こっそりと立ち去ろうと]
(182) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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ヨーランダは、「紅子さん、しー、だよ」 羽音で気付かれないようにそっと抱いた。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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ちょ……先生! ずぶ濡れじゃないですか!
[そういえば、廊下や大広間、あちこちにあった水跡は、自分がつけたものだと思っていたが]
先生、またなんか無茶したんですか?!
[鳴瀬に駆け寄り、耀の方を振り返り]
すみませんが、私の部屋からタオルを───……。
……あ…………。
[隠れようとする耀に気が付くと、いいですと言うように、軽く首を振った]
(183) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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日向は、寧人>>179のところににたにた笑いながら現れる。問いには肯定も、否定もしない。
2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[文は入ってきてくれただろうか。 それとも、文も、耀と一緒に過ぎ去っただろうか。]
文せんせ……ごめんなさ い。
[文が来てくれたなら、抱きしめてほしいと、その身に縋ろうとする。]
せんせ……
[そして、その服を掴む。]
(184) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[願う言の葉は、彼女に届いた。 けれど、それは難しいことなのか、是という言葉は帰らない。]
嗚呼、俺は欲張りなんだと思う。 ……恋とは、苦しいものだな。 そして、1人は寂しいから、恋をするのかもしれないな。
[死さずとも、同調し共に涙は零すことはできると。 それが、彼女の求めるものならば
はらり――紫の眼から雫が零れた。]
(185) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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―― 自室 ――
………違うかな。まあ、いいや。
[座卓に座る。 部屋に備え付けられていた急須と湯のみ。 こぽこぽと茶を注いだ]
[自分と、向かいに陰膳]
………………。
[結局のところ。 演技して見せようぜキャンペーンはあっさり拒絶されて終わったし。 約束は、何となく待ってしまう。 守られることの方が少ないのだけれど]
……………。 ……あぁ、そうか。失恋したほうが、死んだのか。
(186) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[ふるふると首を振って、声を潜めて]
ううん、いい。 僕、蛍紫君探さないといけないですし。 ……紅子さん、楓馬君とこ連れてってあげてって。 お願いしないと。 ……僕の、かわりに。
[いつものように上手くは笑えなかった。 やっぱり、遺した想いが、つらい。 でもなんとか微笑んで、頭を下げるとそのまま音を立てぬよう走り去る]
(187) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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>>183 [駆け寄ってきてくれる文の服を掴んだだろう。 そして、頭を押し付ける。
そう、とても、寒くて、しょうがなかった。]
文せんせい…… 好きなら……
貴方から、キスしてください。
強く、抱きしめてください。
[それは、懇願……淋しくて、淋しくて、しょうがなくて……。]
(188) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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[にたにたあらわれる日向。 とりあえず、笑って見せた。触れようとはしない]
[どうせ消えてしまうから]
[彼女の前、座卓の上、コインとダイスを一つずつ並べた]
………元彼も、殺した? なんとなく、元彼だけは、死ななかったかな、とか。
………コイン、はい。 サイコロ、いいえ。 触らないで、いいよ。指、させば
[こっくりさんもどき。答えてくれなくても気にしない。]
(189) 2011/05/23(Mon) 23時半頃
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難しいことかもしれないけれど、 さっきのこと考えてみてくれないか。
浜那須先輩も、きっと話せば判ってくれる。
[先程のビールの缶の件を、代わりにわびるように呟いて、踵を返す。向かう先は……自室であったけれど。その途中で蘭香とすれ違うのだろうか。]
(190) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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そしたら、俺、貴方が好きになる……。
[そう、本当は、とても弱くて……。 強がってきたけど、本当は、傍に、いつもいてくれる人を求めていて……。]
駄目なんです……心だけじゃ……。 醜いですけど………。
[そして、見上げて…。]
俺、汚い人間なんです。 だから、それが嫌なら、
振り払ってください。
(191) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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すみません、ちょっとガサガサしますけど……。
[ジャージの上を脱ぎ、鳴瀬の頭にかけて水気を拭う]
……せん、せ……?
[縋ってきた手指が、ひどく冷たい気がして。 その手に、そっと片手を添えて]
何してるんですか、先生……。
こんなところで風邪を引いたら、みんなのことを救うどころじゃなくなってしまいますよ?
[何があったのかはわからない、けれど。 ゆっくりと、優しい声で。]
(192) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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[織部の部屋の扉をノックして]
織部、いるか 甲斐からの伝言…
『約束破ってすみません』だそうだ
[扉越しに話しかけた]
(193) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/24(Tue) 00時頃
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―寧人の部屋―
[ 並べられたコイン、ダイス ]
[ にたにた顔はふっと、笑いをやめて ]
[ 無表情に ]
[ コインを指さした ]
(194) 2011/05/24(Tue) 00時頃
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