240 なんかさ、全員が左を目指す村
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ッ、 く そ……、
[さらりと言ってのける男の手は止まらない。>>50 水音が己の声を隠してくれると信じている、いや信じたい。 そんなの俺だってディーの事を、ディーの事しか考えられないに決まっている。
此方の睨み付けは勿論通じるわけもなく、 彼の欲を煽る材料にしかならない。
此処が風呂場だと言う事を忘れてこのまま、とさえ思ってしまっている自分を殴り飛ばしたい。 それなのに、突然彼の手が止まる勢いできつく抱きしめられる。 もどかしさに首を傾げながら、耳朶に柔らかな感触と、 彼の甘い声が鼓膜を翻弄する。]
(56) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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ン、何……?
――――…そりゃ喜んで抱くけど、ようやく抱かれる気になったのか?
[肩付近にある頭をゆっくりと撫でる。>>51 何だこの可愛い目の前にいる生物は。 俺の理性が今すぐ襲えと雄に熱が籠る。
この男に快感を植え付け、己の形を覚えさせることができる。 その顎を五指で纏い唇に己の唇を押し付ける。]
俺はディーを横抱きにすることは出来ないし、お前みたいに格好良いリードが出来るかわからねぇけど。
でも、ディーを愛すことはできるぜ?
[お返しをする様に彼の耳許に甘く囁き、 まだ拓かれていない後孔へと指を伸ばしその窄みを軽くノックした。]
(57) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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[そう、此処がお風呂場だと言う事も忘れて。*]
(58) ライラ 2015/11/16(Mon) 14時半頃
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[吾郎の声が掻き消されずに済んでいるのは、 この距離と、意識を一心に向けているが故に。>>56
睨み付ける瞳の奥で情欲がちらつき、淫乱、とつい囁いて。]
……あの変な飲み物を、飲んだせいだ。
[抱くのは俺だと押し通してから日も跨がずにいるのだから、 認めようにも認めきれず、飲み物のせいにして。 洗い立ての髪を撫でる手に、おずおずと頭を擦り付ける。>>57
視界の端に、既に臨戦態勢を取る雄を捉えると溜め息を吐き、 どっちが好き者だか、とベッドでのやり取りを掘り返した。>>3]
(59) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[顎を掬う指に抗わず、自分の体で背後からの視線を遮り。 口付けを交わす唇に漏らすのは、もどかしげな吐息。]
横抱きに出来なきゃ、抱く資格はねぇのか? 格好良いリードとか要らねぇよ、格好悪いのも吾郎なんだし。
…………うっせ、あたりまえだろ。ばーか。
[ぞわりと肌が粟立つ感覚は、嫌いじゃないが。 威圧のない罵倒をしたくなる気持ちが、よく分かった。 こそばゆくて、恥ずかしくて、悪態を吐かねばやってられん。
居心地の悪さに、体を小さく身動がせば伸びてくる悪戯な手。 湯で濡れた窪みを叩かれた瞬間、背が弓なりにしなり。]
(60) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[─── ゴッ!]
ヤるなら、部屋に戻ってから、な。
一人で立てない癖に調子に乗るな。
[それは、場所や自分の立場を忘れきった男への制裁。>>58 頭突きした額はじんじんと痛むが、構うものか。 それでも痛がる姿にはやりすぎたかと反省し、 キスの雨を降らせて吾郎の曲がった臍を整えよう。
表面を触られたせいで増した疼きは頭が眩むほどで、 やっぱ抱かない、なんて言われた日には卒倒してしまう。
体に残っていた泡を流して落とし、手早く髪を乾かせる。 着替えは脱衣所に用意されていたが、袖を通すこともなく、 己が全裸な以外は行きと変わらない格好で部屋にと戻って。]
(61) 鯖 2015/11/16(Mon) 19時半頃
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[せいやっ、と勢いを付けて吾郎をベッドの上に転がした。 その横に倒れ込むと、まだ湿り気の残る髪を掻き上げる。]
………………、
[なんと言って良いか分からずに、口を開けてから閉じ。 吾郎の腹に手を伸ばし、膨らんでないそこを優しく撫でる。]
あー、妊娠してるだろう、から、 あまり無茶とかは、するなよ。
───…もう、吾郎一人の体じゃないんだから。
[言ってから、実感と羞恥が交互に襲ってきて、 みるみる赤くなった頬は目の錯覚ということにしてくれ。*]
(*118) 鯖 2015/11/16(Mon) 20時頃
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――――――――、ッ!!!
[声にならない痛さとはこのことを言うのだろうか。>>61 ちょこっと調子に乗っただけだと言うのに>>58、いいえすみません此処でヤるつもりでした。 なんてことは言わないけどもきっと伝わっている。]
わーってるよ、少し位調子のったっていいだろ?
[フン、と大袈裟に額を摩りながら潤む瞳で見つめて。 それが効いたのか降ってくるのはキスの嵐。 優しい男と知っての確信犯だとは彼も思うまい。
然し余程早く抱かれたいのだろうか、身体の泡を落とし息子は天を向いたまま風呂場を後にする。 着替え位と声に出す間もなくあれよあれよというまに部屋へと戻った。]
(62) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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―――へッ !?
[ベッドの軋む音が一際大きく鳴り響く。 仮にも身籠る身体がディーによってベッドへと勢いよく転がされる。>>*118 その横へまるで悪びれもなく身体を沈めるディー。
髪を掻き上げる仕草は可愛いと言うよりは格好良いと言うべきなのだろうか。]
人をベッドに転がしといてその台詞を言うのか……、まぁディーらしいけど。 んじゃ無茶しねぇように上に乗ってもらおうかね?
――――わかってるよディー、俺とディーの子だからな。
[ディーの方を見れば目の前で顔を真っ赤にしているではないか。 此れは此れでもの凄く可愛いものを見れたな、と口許を緩ませて。 ゆっくり身体を起こしながら彼の上へと覆いかぶさる。]
(*119) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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俺、優しくは出来ないかもよ? ヤられたことは倍返ししないと気が済まないタチでね。
[フン、と愉快に鼻を鳴らして顔を近づけ鼻を甘噛みする。 容赦なく何度も己の身体を貪ったからには、倍ぐらいヤり返さなければいけないなと。
俺の欲が早く突っ込みたいからと言う我儘を彼のせいにして優しくしないと言うのは致し方なし。 ちゅ、と頬へリップ音を立てながら数度口付けを落として、 己の両方の五指を彼の五指へと絡ませて、暫し彼を見つめながら。]
ディー、愛してる。 お互いの子を一緒に産んで、一緒に育てようぜ?
[耳許へ唇を寄せて甘く囁いて。 彼の希望も俺の希望も両方叶えばもう言う事はないだろう。
後は愛に溺れるだけの事だから。**]
(*120) ライラ 2015/11/16(Mon) 21時半頃
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[まだ触れ足りない。>>*112 けれど、同じくらい彼も大事にしたい。 理性はシーツに沈む身体を労ろうとするけれど、まだ収まらない煩悩は足を絡ませて触れる肌の範囲を少しずつ増やしていく。
年上の自分がこんなじゃだめだろう。 疲労が滲む掠れた声一つでまた貪りたくなるのを耐えて。>>*113
煮えきらない返事に、やっぱりそうかと早合点を。>>*114 畳みかけた提案に返ってきたのは、拒絶ではなく。戸惑い。 期待しても、いいだろうか。 この先を告げても、この手が振りほどかれないことを。 僅かな緊張で、鼓動が早くなるのを感じながら。
微かな吐息に、指を絡めたまま息を詰める。>>*115 握り返される指先に、祈るような想いで瞼を上げれば。視線が逸らされ落胆した。
けれど。]
(*121) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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………え。
[了承の言葉と共に付け足されたのは、条件。 それの両方とも己にとっては、考えつきもしなかったもの。 必死だった分だけ気が抜けたせいで。思わず聞き返すような声を漏らしてしまい、慌てて釈明する。]
違う違う。 どっちも考えてもいなかったから驚いただけで…っ。
[本当にそれだけでいいのか。 彼の目を覗きこむように見つめて。ふ、と頬が緩んだ。
絡んだ指を押しこみ、硬く握るように繋ぎ直し。 背に回した腕に力を込めて、もう一度強く抱き締める。
その約束が、彼にとって言葉にするほど大事なものなら。 己も同じように、大事にしよう。]
(*122) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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約束する。 浮気も二股も、絶対しない。
だから理津を全部、僕にちょうだい。 僕も全部、理津にあげる。
[曖昧さを取り払った『全部』が、彼に伝わればいい。]*
(*123) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[色気もムードもないとしても。 実質新婚ほやほやの雰囲気に割り込む闖入者。>>*117 元より人の視線には慣れている。 腕の中の彼と同じく、真っ最中でもなければ。向けられる視線に邪なものが混ざりらない限り、平然としたものだが。
ただ彼の口から聞こえた答えだけは。 わかっていても、面白くなかった。]
……ふぅん。 そうなんだ。
[思いの外拗ねた声が零れてしまったことに、ハッと気づいて。 なんでもない、と鬱血が散る彼の首筋に顔を埋めて誤魔化そうとした。
好みの対象が石膏像であることも。ヌードモデルのアルバイトのことを知るのも。 アルバイトを断らせるために彼の身体に定期的に痕をつけたがるようになるのも。
全ての真相とその顛末は、もう少しあとの話。]*
(*124) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[リボンタイを翻しもしない雇用関係から、 裸の付き合いはステップアップが三段飛ばし。 彼のように隣人の営みまでも熟知する仲ではないのだ。>>52
肌に張り付く髪を伝う雫が湯船に落ちて波紋を描き、 眼前には腹据えかねた顔、掌中には彼の指先。>>53
途切れてしまった言葉の先に、苛立ちを育んでいるとは知らず、 瞬きを二度挟んで、沈黙を柔らかく噛む数秒。]
―――…誠意? ……金銭的解決のことか。
[腹の底を真黒に汚した政治家の等号は、浪漫を解さない。 彼が甘やかすほどに、明後日に向けてかっ飛ばすホームラン。
だが、彼の希求の源泉を知るのは言葉ではなく、行動で。 不意に肌が湯船の中で重なれば、肩が薄く跳ねた。 自身の理性が彼相手ではどれ程頼りないか、 其ればかりは浪漫を知らぬ身でも分からぬ筈がない。>>54]
(63) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[けれど、素直な身体も、弾む心臓も、一瞬の衝動に覆される。
再び開いた扉の向こうには、新たな門出を迎えた二人組。>>49 知っている美青年と知らない美青年だ。
しかし、問題は彼らが既知で在るか、と云う些細ではない。
――――― 彼の眼が。 直前まで己だけを映し、怒りに萌え、蠱惑的に撓んでいた瞳が。
問題は唯一つ。 自身以外に向いたという事実だ。>>55]
(64) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[躊躇いを孕んでいた挙動に注ぐ燃料は悋気の名を持つ。 衝動に焼けた胸は、彼を咄嗟に抱きすくめ両腕に軟禁。 風呂を豊かに満たす湯が、派手な音を立てるが、 一時、部下の前で在ることすらも忘れた。>>58
噛みつくように彼に注いだ口付けは、 きっと彼の求めた甘たるい続きではない。
それでも、己にとってはたった五文字よりも赤裸々な、 偽りの仮面を剥いだ、初めて触れる強い感情。]
(65) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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私以外を見るな、不埒者めッ!!
(66) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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――――ッ!
[吐いた瞬間、しまった。と走って回る理性。 仮令、先客が悪魔の甘言に嵌っていたとしても、 後から来た二人は素面の上、片方は知り合いだ。
手の早い悪魔が立ち上がる中、込み上げる羞恥に、 振り返ることすら出来もせず。]
(67) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[何せ、病める顔も、健やかなる顔も、或いは、焦れる顔すら、 まぁ、目の前の彼だけが知っていれば良い話。
奥歯を打ち鳴らす代わり、触れ合わせたままの口唇に圧を掛け、 注ぐ吐息に混じる声は、彼を、甘く、甘く呼ぶもの。
キリー、と、ぐうの音の代わりに吐いたそれは、 偏屈者らしく、実に拙い―――― 愛の囁き。*]
(68) momoten 2015/11/16(Mon) 22時頃
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[共同バスルームは既に千客万来で、男同士がべたべたと肌を密着させている光景はハッテン場のサウナを彷彿とさせる。]
どこもかしこも丸く収まった感じ…?
[シュウロに抱かれたままぽつりと零せば、政治家と共に湯に浸かる隣人と目が合う>>55
「やっぱり抱かれてるじゃないか」と言いたげな半笑いに、理津の目が鋭くなる。 確かに啖呵を切ったのは自分だし、あの時は元カレのこともあって絶対に、絶対に抱かれてなどやるものかと固く決意を固めていたはず………なのに。
視線をキルロイからシュウロへ移して、ふっと息を吐き肩の力を抜く。 シュウロの子供を産むどころか、立会人の居ない婚姻の制約の真似事まで済ませてしまうなど。 この施設に来てすぐの自分は想像だってしていなかった。]
ねぇーえ、キルロイ。 処女そつぎょーおめでとー! 俺の喘ぎ声で抜いてたみたいだけど、 自分が抱かれたみたごかんそーは?
[気まずそうに目を反らすお隣さんへ。 バスルームの壁に反響するほど大きな声で、恥ずかしげもなくケラケラと笑いながら声をかけた。*]
(69) nokto 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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[照れ隠しから、また一頻り戯れて。 また運動後の疲労感に身体をベッドに伸ばしていれば、隣の温もりが離れていく気配。>>49]
待って。 まさか一人で行く気じゃないよね。
[降りようとする腕を掴み、ひょいと膝裏に手を差しこみ抱きあげた。 大人しくしない口には、暴れると出ちゃうよ、と太腿を撫ぜて後孔から滴る精を指摘して。 力の入ることで震える下腹部の筋肉に、目を細め。 いい子だと宥めるように、蟀谷へ唇を押し当ててリビングを横切る。
お留守番よろしく飲み物を用意するよくできたサーヴァントに笑みを一つ。 バスルームの扉の前で、中から数人の気配と共に怒声が聞こえてきた。>>28 演説で鍛えられたその声は、実によく通る。]
(70) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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……クリストフ議員も、あんな風に怒鳴るんだな。
[いつしかのパーティで、柔和に握手を求めてきた姿からとても想像がつかない。>>0:40 政治家には得てして裏の顔がつきものだ。手腕もさることながら表向きの仮面も見事な彼が、どんな顔で怒鳴っているのやら。 珍しい見物の気配にくつくつと喉を鳴らして。]
そうかな? 裸の付き合いってやつで楽しそうじゃないかい。
[着いた時に言葉を交わした吾郎も、先程無言で扉を閉めたその相手も。腕の中の彼と仲良さ気だった若者も然り。 この施設の中では、肩書きも立場も気にせずにいられるのだと。 改めて知れば、楽しげにバスルームの扉を潜った。]
(71) SUZU 2015/11/16(Mon) 22時半頃
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[涙ぐむ姿が嘘泣きだってことくらい、分かっている。>>62 それでも甘やかしてやりたくて、静かに唇を寄せた。
その一方で身重だと気遣う体を放り投げるのだから、 呆れられても、見捨てられても、文句も言えない。>>*119]
いや、その。 ……乗れって言って、その行動はなんだ。
[照れ隠しだ、分かれ馬鹿と緩み切った口を睨み付け。 覆い被さって来た体に心臓が跳ね、肩を震わせた。
もっと屈辱的な想いをすると思っていた。 だが、実際、こうして押し倒されてみると照れ臭さや むず痒さはあっても、嫌な気がするどころか、むしろ。]
(*125) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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その時は、その時だ。 体だけは頑丈なんだから、手加減せずに来い。
吾郎の全てを受け止めてやろう。
[噛み付かれた鼻に、くく、と喉を鳴らして片目を閉じて。 復讐に燃える吾郎を煽るように、腰を太腿で撫ぜてやる。>>*120
たかが上下が反転しただけだというのに、 頬に落ちる柔らかさと、絡む指の逞しさの落差に眩暈がした。 つい先程までは可愛いと囁いた吾郎に可愛いと囁かれて、 悔しいと思うよりも嬉しさがこみ上げるだなんて。]
互いに産めば、幸せも二倍になる。 政府から養育費をたんまりと毟り取ってやろう。
[くすくすと笑い声を共鳴させながら肌を合わせ、 激しくも甘い蜜の坩堝にただただ、落ちて行くだけ。**]
(*126) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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どこまで貴様は汚い大人なのだ…。 絶対クリーンな職場とか嘘だろう。
[此方の苛立ちの原因も察さずに 金銭的解決という明後日の回答を出されて眉間の皺が深まる。>>63 口で言って分からないならば身体でわからせるしかあるまい。 嫌がらせという建前と怒りという衝動が羞恥を上書きし、 人がいようが知ったことかと身体を寄せれば 存外にわかりやすい反応が返ってきたことにまた甘やかしそうになってしまう。
しかし村瀬理津、貴様は別だ。
入ってきた新たな影に揶揄を飛ばしたくなるのも、 この状態を見られるのが気まずいのも、 さんざ小馬鹿にした経緯があるのと リア充爆ぜろという個人的寝不足の恨みがあるからなのだが。
職場の人間や親族に見られたからといって人を湯船に投げ飛ばした男が 因縁があるだけの隣人に目線をやったくらいでキレるとは思うはずもなく。>>64]
(72) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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―――ッ?! …ん、ぅ…っ…
[こっち見んなとばかりに気まずそうに隣人から目を逸らした刹那、 抱きすくめられる身体に目を見開いて、突然のことに、その力に体が強張った。
次いで塞がれた唇は先刻の部屋での宥めるようなそれと違い、 ひどく衝動的でお世辞にも優しいとは言えないもの。>>65
それは確かに、期待していた言葉の続きとは違ったが、 期待していたものよりもひどく胸の内を焦がすものだった。
そしてその次に紡がれた言葉も、また。>>66]
(73) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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…ッ、
[オレが常に他者を性的な目で見ているとでも思っているのだろうか、この男は。
口から零れそうになる溜息は、自分の吐いた言葉に羞恥を覚えて我に返った後のようだというのに、 甘く変わった口付けに飲まれ、 紡がれた名に、ふ、と笑み混じりの吐息に変えられた。>>68]
(74) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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今更他の者など見るわけがなかろう。バカめ。
…仕方ない、続けざまの不敬はその誠意で赦してやろう。
[拙い愛の囁きに応えるように、 クリス、と特別な名を紡いで、押し当てられた唇を甘く噛んだ。**]
(75) death73 2015/11/16(Mon) 23時頃
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[そうして、時は少しだけ流れて。 吾郎の仄かに膨らんだように見える腹に耳を当て、 胎動を聞き取ろうとしつつ、内股を撫で回す男が一人。]
いっそ、うちの一族から離れるのも良いかもしれないな……。
[元々、緩やかな滅びに向かっていたDの一族だ。 その末端が他に移ったとて、誰一人と文句は言えないだろう。 悪魔の名を捨て、ただの人間として、夫婦として生を繋ぐ。
あるはずのない未来をこの手に手繰り寄せて、不可能を可能に してくれた実績があるのだから、何だって出来るとも。 ―――…そう、バライラ因子ならね。]
(76) 鯖 2015/11/16(Mon) 23時頃
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