255 【RP村】―汝、贖物を差し出し給え―
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―夜、自室―
[その日の成果はどうだったのでしょう。横たわったベッドからふと窓の外を見上げれば、ひんやりと嗤う欠けた月。]
(――ああ。月食。)
[ちいさな声で、口ずさむ。 ちいさな、ちいさな、祈りの歌を**]
(124) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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スージーは、ガストンに、去り際こちらも名乗ったでしょう。
2016/10/10(Mon) 00時頃
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[>>115部屋にいても良いかという問いに、ブローリンは笑って了承してくれた。 >>117飼い主の肩をせわしなく行き来するジルエットが可愛らしい。 女性をベッドに座るよう促すなんて、ブローリンもなかなか油断できない奴だった。
自由を手に入れたジルエットは部屋を好き勝手に走り回っている。 まだ、ストレスを感じたりはしていないようだった。少し安心する。
そう言えば、彼のごはんは館にあったのだろうか]
いいえ。わたしの方は全く……いや。 ショクに記憶を食べられたっぽい人の日記を見つけたかな。
……でも、それだけ。
[残念でした、といったふうに目を伏せた。 続くブローリンの言葉に目を開ける]
(125) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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裏道? ……ふふ、大丈夫? 何なら、筆談でもしますかぁ?
[わざとらしく、部屋をきょろきょろと見渡す素振りを見せた。 こんな誰がどこで監視しているか分からない場所で、迂闊に“裏道”なんて口にしてよいのかという意味だ]
でも、闇雲に探したって意味ないってのは、同意かなぁ。
[ジルエットは棚の上へ登ったり、床を走ったり。時折吸い込まれそうなほど黒い瞳でこちらを不思議そうに眺めたりと、忙しそうだ]
……ねぇ。 ショクは、人の記憶を食べるでしょ。
ここで逃げたって、どうせ街で誰かの記憶が食べられる。 それは、自分の記憶かもしれないよねぇ。
なら、ここでショクを捕まえてしまおうって気持ちは、ない?
(126) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2016/10/10(Mon) 00時頃
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[外はもう暗い。今日は月の光がないから、特に。 皆既月食は間もなく。大広間の薔薇は今頃どんな様子だろうか。
問うてみたものの、違うな、とゆるりと首を振った]
……ごめん、質問を変えますね。
記憶って、何だと思いますかぁ?
[ちょこん、と首をかしげる。 “失いたくない記憶”に対して、ブローリンは“人の顔”だと答えた。 人の顔を忘れてしまったら、悲しいと]
(127) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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もし、わたしが記憶をすべて失ってしまったとして、 例えば、わたしそっくりな人形にその記憶を全て移すとする。
そうなった時に…… 身体だけのわたしと、記憶だけのわたし。
どっちが本当のわたし、なのかなぁって。
[人を人たらしめているものが、もし記憶なのだとしたら。 それを食欲のままに食べるショクを排除したいと思うのは、人間として当然の感情かもしれないとも、思ったのだ。
まぁ、家畜を殺し、肉を食べる人間とショクと、何が違うんだと問われれば、難しいんだけれど*]
(128) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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[日記を手渡した後、誰の日記かと問われる。]
……ビアンカ。
[名前はどこかに書いてあったかもしれないが、 確かめずとも、そうであろうと。
しかし、彼女の日記がここにあるわけがないのだ。 誰かが持ってきた。もしくは、悪趣味な悪戯か。]
(129) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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――……。
[冷静な碧の声に、口を噤む。>>*17 確かにこの方法は明らかに、疑い合うことを目的としているようにも思えて。 それがまた、腸を重くさせる一因でもあった。
"全員確保してしまったっていい。"
確かに、今日一日考えて思い至ったのは僕も其処だった。]
……対抗手段は、考えていなかった。 そうか。 もし、そう、そうならば。
(*20) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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[一文を読んだ時、彼が零した言葉を聞き、 ポツリと零す。]
1つ、昔話がある。
遠い昔、皆既月食の夜、その薔薇が、咲くときに。 とある男女が、ここではない別の場所で、 その薔薇が咲き誇る場所で。
二人きりで、誓いを交わす約束をしていた。 が、彼女は来なかった。
(130) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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大人しくしている必要は、ないのかな――。
[背中を押すような声と、未だ残る躊躇いに瞳が惑う。*]
(*21) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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………
[そして、言葉を止める。]
その日記、持っていくといい。 私が言うことでもないが。
(131) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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[彼女の去り際に名前をもらう。それを反芻して覚える。 名前。個体識別をするための記号。同時に魂に刻まれるもの]
“喰われた記憶は二度と戻らない”……か
ならば、俺は俺でなくなるのだろうなあ きっと人間でさえ無い、何かに
魂さえ無い、何かに
[スザンナの置いていった本のページをめくる。 昨日も辿った文字列をもう一度なぞっては吟味する。本を閉じる。 そうして、また何冊かの本を検分し。 今日もそうやって夜は静かに進んでゆく。皆既月食とともに]**
(132) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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……すまない。
碧の君。 今日は……、食事が喉を通らなそうだ。
必要ならば、君が僕の代わりに食事を――。*
(*22) 2016/10/10(Mon) 00時頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2016/10/10(Mon) 00時頃
森番 ガストンは、メモを貼った。
2016/10/10(Mon) 00時頃
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日記かあ。
[呟いて、筆談>>126との言葉に小さく笑って肩を竦める。 わざとらしく舌も出しながら、しまったな、迂闊だった、だなんて嘯いた。
そういった抜け道を封じてきている、ように感じている。 この屋敷の、"すべて"において。
何がいるか解らない鬱蒼とした山奥、あからさまに抜け出させはしない、と言わんばかりの徹底した鉄格子。 ――用意された食料。]
……うーん、それは……
[顎に手をやって、首を捻る。 そうして思考している間に、ゆるく、首が横に振られた>>127
続く言葉に、一度躊躇うように口を開閉する間をおいて、言葉を紡ぎ始める。]
(133) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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どちらも、"違う"んじゃ、ないかな。
その例でいえば、きっと、どちらも、新しい君に成るんだと思うよ。 それの倫理観に関しては置くとして……、
他人の手が加わったなら、もう同じでは居られない。
――だからこそ。
[間。]
(134) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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( ……僕達が、忌み嫌われるわけで。)
人間はショクを恐れるし、排除しようとするし、
……きっと、相容れることなんて出来ないんだと思う。
その人そのものとまではいわないけど、 その人を、形作るものを奪うわけだからね。
[眉尻を下げて、笑った。]
(135) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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そうだね。 こんなとこ使わない方がきっといい。
行き止まりならボクは引き返そうかな。 [君はどうするんだい?と声を掛ける。 共に戻るならそうするし、違うのなら去り際に]
…本当に今晩は、とても風音がうるさいんだ。
多分、また誰かの想い出が消されてしまう…… 父さんと、母さんの時と、同じ。 ね、郵便やさん。 宛先なくても……郵便ってとどくかな? 届けたい所があるんだけど、ボクにはその場所がわからなくて。
[なんて、突然尋ねるのはおかしいだろうか。 変な顔をされてしまうまえに、慌ててなんでもない!と訂正を入れる]
(136) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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司祭 ブルーノは、メモを貼った。
2016/10/10(Mon) 00時半頃
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――そうか、皆既月食、かぁ。
[迷い子のような、曖昧な聲に、ぼんやりと空を見上げた。 昨日"食事"を取れたからか、幸いにして、強い飢えが衝動となるほど、身を焦がしているわけではない。]
(*23) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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……… 本当に、ショクがいるのなら。
若者の記憶より、私を喰うべきなのだ。
[この時世57歳といえば、もう随分と生きた。 若者から奪うより、年寄りから奪うべきなのだ。
このつぶやきは、果たして誰に届いたか。 誰にも届かないか**]
(137) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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―― そうだねえ、
[仲間の聲>>*22に。 青い目を、緩やかに細めて、彼女>>128を見た。]
(*24) 2016/10/10(Mon) 00時半頃
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