223 豊葦原の花祭
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見苦しい姿、ねえ。 俺にゃあ橋で会った時よりも、随分マシな面に見える。
[上体を屈めて、桜の幹に背を預けた亀吉に顔を近付けた男が言った。 伸ばした手の親指が、目尻に未だ残った涙をぐい、と拭う。]
あったかいなあ、人間の涙は。 春の雨みたいだ。
[起きてと揺さぶる幼子みたいな春先の催花雨を、好まぬ花などいはしない。 心底愛おしそうに呟いて。身を起こす男は、青年の目には一体『何』に映るのか。]
(27) roki2 2015/04/23(Thu) 00時頃
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―明け方―
[一斉に咲くものは一斉に散ってしまうものなんだろうか。 近くにいたら埋れてしまうような量の花びらが、散る。 散っていく。 それでもまだ木の枝にも残っているし、散っている姿が咲いているときとは別の美しさ。スノーが吹雪いているみたいだ。
散っていく花びらは私の足元にも舞ってきて、足元に目をやれば自分の今着ている服に嫌でも目に付く。はだけていたものを申し訳程度に直し、再び視線を落とせば、]
……あ、あ。
[――気付く。ここにもサクラ吹雪があったことを。]
(28) mofmaame 2015/04/23(Thu) 00時頃
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もうここで2、3年住んじゃおうかな…。 どうせ2年くらいスリープしようとしてたんだし… でも一回ホームに帰らなきゃいけないよね……さすがにね。。
[誰に言うでも無く、「願い」と」「言い訳」を連ねる。]
(29) mofmaame 2015/04/23(Thu) 00時頃
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…本当に、お好きなのですね。
[今夜があるから、生きていける。>>26 その言葉に、さぞや今日という日が好きなのでしょうと。 真の意味にも気付く事無く、微笑ましげに返します。
けれどそのお顔、眉間の皺が一つ増え。 込められた感情は、不満か、憤りか。 決してよくはないものが滲んだ気がしても、 理由に至ることは出来ません]
(30) mizuiro 2015/04/23(Thu) 00時半頃
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[堀の中、腕に抱かれた時と同じ程お顔が近付いて。 しなやかな指が滑れば、擽ったさに目を細め。
何の色も温度も持たない筈の、味気ない雫を]
……あたたかい、など…
[春の雨。 しとしとと静かな雨音が優しく意識を引き起こす朝、草木が柔らかく濡れ潤う様が好ましかった。 冬や秋の其れと違い、何処かぬくもりさえ感じる雨が。
人の涙。 彼の方は、桜様は仰りました。 愛おしむように、慈しむように告げる声は、 同じ人には紡げない、一歩引いた場所から羨むような]
…貴方は…
[本当に、桜でいらっしゃるのですか。 そんな問いは、今更のように聞こえますでしょうか]
(31) mizuiro 2015/04/23(Thu) 00時半頃
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だから言ったのに。久し振り、ってさ。
[ほんとうに、桜で。今更のような問い>>31には、確りとは答えない。代わりに幾分拗ねた語調で非難をひとつ。 それから、唐突に軽い調子で手を打った。]
ああ、そうだ。 あんたに会ったら見せたいモンがあったんだ。
[にんまり顔が袖を漁り、引っ張り出された扇子がぱつん、と小気味いい音で開かれる。そうして、未だ地面の上の彼に一度視線をやる。
すいと男の身体が動いて、取った構えは恐らく、亀吉には覚えのあるもの。 鼓も笛も無いけれど、それこそ彼の耳には忘れようもなく馴染んでいる筈のリズム。
遠くの祭囃子が霞む、奇妙な静寂をうすずみさま≠ニ蝶が舞う。 一小節。二小節。華奢な扇子が風を巻く。三小節。くるりと回る。着物の裾が、一拍遅れて身体に追い付く。四小節。ぴたり、と男の動きが止まった。ぱつん。再び乾いた音で閉じた扇子を、手の中で弄ぶ。]
(32) roki2 2015/04/23(Thu) 01時頃
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ここまでしか憶えて無えや。
[はふ、と息を吐いて。]
下手くそだろ? これでも、あんたが来なくなってから、随分練習したんだぜ ?
[座り込む青年を振り返って笑った。 それは、紛う事無く花祭の開催前に、とある一族が淡墨桜へと奉納してきた舞だった。]
(33) roki2 2015/04/23(Thu) 01時頃
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[肯定にしては曖昧で、しかし否定もされない。>>32 あの時は戯れかと、言葉遊びかと返したものだから。
その間にも手を打つものですから、今度は何でしょうかと 取り出された扇子、そして見ていろといわんばかりの視線に、疑問符を浮かべて。 けれども次の一歩、たったそれだけの動きに 私の思考が一度、完全に停止したのです]
―――、
[周りの音が、消える。 俗世を離れ、ただ自身を、 舞を捧げる事だけに全てを懸ける感覚。 忘却の彼方にあった静寂が、奥底から蘇ります。
風を纏い揺蕩う扇子は木々と人を優しく揺り起こす。 流れるような動とぱきりと止まる静は時の流れを伝えて。 その後は、その後は――]
(34) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時頃
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[ ぱつん。 空気を震わす音に、我に返って。
覚えてない。 あんたが来なくなってから。 そして誰でもなく、私が舞っていた、 つまり、]
――うすずみ、さま、
[零れた声の、なんと脆い響きでしょう。
信じられないと。 それは拒絶ではなく、紛う事なく歓喜。 見ていてくださったのだと。知ることが出来たのだ、 果たして其れを幸せと呼ばず、何と言うのでしょう]
(35) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時頃
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――続きは、まだまだ御座いましたのに。
[不満げに、それでも笑って紡いだ声は、 酷く震えてはいませんでしょうか。
表を上げられないまま、幹に手をかけ腰を上げ。 懐に手を入れ取り出したるは、紅梅色の扇子。 皆が愛する春へ捧げる為の、色。
今の私の手に杖はなく。 眼前に構え、瞼を下ろし、一呼吸。 自分の内側、芯まで空気と調和し張り詰める感覚。
数年前から止まっていた時を。 腕を振りかぶり、袖を揺らして、]
(36) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時頃
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[扇子の広がる音を響かせ]
[目を、開ける]
(37) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時頃
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[紅梅色が描く軌跡は季節の巡り。 時が移ろう情景を、しなやかに体現する。 やがて待ちわびた蕾が膨らみ、解けて――]
――ッ、!
[どさり、と。 一歩を踏み出すことも出来ず、無様に転がります。 倒れこむ身体は支える腕は、ありましたでしょうか]
………ふ、 はは、
[乾いた笑みが、やけに虚しく寒々しい]
本当、酷い有様ですよね。
[この感情の名はなんでしょう。 掻き乱されるような、胸の奥を引っかき回されるような。 奥歯を噛み締めたくなるような、この感情の名は]
(38) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時半頃
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[舞を見た際、覚えたのは紛れも無く歓喜でした。 だからこそ喜びは、哀しみに。 くしゃりと、紙を潰したかのような、 軋む心が打ち出す願いは、消えてくれることはない。
うすずみさまと目を合わせる事も出来ぬ私は、 きっと上手く笑えていないのでしょう。 滲む視界が、崩れてしまいそうな心が揺れて、
息が、出来ない]
(39) mizuiro 2015/04/23(Thu) 02時半頃
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おお、可笑しな事を聞くものだ。
[生きていてもいいのか、などと。
顔が近付けば、自ずと塩辛い匂いも強くなる。 周囲を取り囲む多くの桜の香より勝る匂いが。]
お前さんが生きていなければ、私を待つ者がいなくなる。 待つ者がいなくなれば、私は枯れる。
[待つ人がいないことを悟りながら枯れるのは、とても、とても、]
「生きて良いか」と尋ねる必要はないんだよ。 手に余るくらいの物を、何でもめいっぱい掴んでしまえ。 お前さんはまだ幼い。
(40) tyu-gakusei 2015/04/23(Thu) 15時頃
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[ 風が起きる。
指の力が抜けた小さな手のひらから最後の一枚が舞い上がった。
舞い上がった一枚は宙の同じところを漂う。 風にさそわれて、地面に落ちた桜の花弁が、この地に咲く桜の花弁が引き寄せられて、]
嘘つきが約束を果たしたとしよう。 その約束には、新たに名前を付けたらどうだ。
[女児の髪も、風が揺らそうとする。]
奇跡 とか。
(41) tyu-gakusei 2015/04/23(Thu) 15時頃
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―薄墨桜の下で―
[その樹にどれほど目を奪われていただろう。]
あっ…
[はらり、はらり。
白い花弁が宙を舞った。]
雪だ。
[あたたかい風に煽られて、どんどん勢いを増してゆく春の雪。 美しいけれど、なぜかとてつもなく悲しかった。
そんな時、ふと気づいた洟をすする音>>25]
泣いてんの?
[この人も、同じ気持ちなのだろうか。]
(42) malco 2015/04/23(Thu) 16時半頃
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[目前で猛った風に首を引く。 半ば閉じつつ薄目の先、おさなごが娘に姿を変える様がうつって、眼前でいとも容易く行われた奇跡に呼吸も忘れて見入る]
わたし、あなたに何を返せるかわからない …から、大事に 大事にするよ 与えてもらったもの もちろん、あなたのことも
[濡れた喉から、はらはらと散る花弁に混ざるように、赤色が剥がれ消えてゆく。 胸の中で炎が揺らぐたび、腕に、足に、頬に、血色が戻る]
[折角お揃いだけれど、もうこれも必要無い。 耳裏で結わえた紐を、解いて]
ありがとう、手毬
[わたしの、初めてのお友達] [外れた面の下、桜樹のもとにて つひに曝したるは、大輪の咲み]
(43) innage_enzyu 2015/04/23(Thu) 18時頃
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[ホームとサクラに感情を揺さぶられていたとき、見た目や雰囲気に親近感を感じるような少女から、 『泣いてんの?』 >>42と問われれば。 「うん」も「ううん」も適切な答えじゃない気がして、首を右にこてんと傾ける。]
う〜〜ん、ううん、うん、泣いてたのかな。たしかに目も鼻も潤ってるね。 いやなんか、宇宙が近くなってたのに明るくなって遠のいちゃうのが、少しさみしくて…。あと、このサクラがあんまりにもきれいなのにどうしてだかさみしく感じちゃって、ね。ホームシックじゃないと思うんだけどなあ。スノーみたいだね、サクラ。
[元々物怖じも人見知りもしないうえに、思ったことが口に出る。まとまりなんてそんなものはなかった。]
(44) mofmaame 2015/04/23(Thu) 18時半頃
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?
[肯定とも否定ともつかぬ返答>>44に、一歩遅れた鏡のように、左にこてんと首を傾げながらも]
スノー…snow?雪? ん、そうだね。 あたいも思ってた。 雪みたい。
[彼女の言葉の後半に同意を示しつつ、前半の言葉を思い出しながら空を見上げた。 確かに明るくなるにつれて、宇宙が遠のいているように見える。]
…うん、こっちもきれいなのに淋しい。 なんでだろ?不思議だね。
[答えを求めるというより、ただつぶやくような、同意を求めるような口調で。 もう一度首をかしげながら、寂しげな笑みを向けた。]
(45) malco 2015/04/23(Thu) 19時頃
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『――続きは、まだまだ御座いましたのに。』
[震えた声は、それでも確かに笑っていた。木に縋って立ち上がった青年が、懐から扇子を取り出す>>36。瞼を伏せて、同じ構え。ぶり返す静寂。
ぱつん。
張り詰めた音。 ゆっくりと瞼が上がる。 この瞬間が好きだった。 村にとっても、己にとっても。そして恐らく、彼にとっても、それは確かに春の予兆だった。
しなやかに動いた上体。けれど、踏み出した途端に亀吉の身体が傾ぐ。>>38 咄嗟に倒れ込んだ身体を抱き留めた。 支えながら草の上に出来るだけそっと降ろしてやる間、漏れ聞こえてくるのは嗚咽じみた笑い声で。>>38 男は俯く青年の前で、また少し目を伏せる。]
(46) roki2 2015/04/23(Thu) 21時頃
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──…ああ、本当、酷い有様だな。
[短いような長いような沈黙。 放った言葉に、視線は此方を向いただろうか。 空を見上げる。月は、もう、天辺にはいなかった。]
神様なんて呼ばれても、あんたの脚を治してやる事も出来ない。 誰かの願いを叶える力も無えし、 あんたが倒れそうでも、支えてやれるのは今だけだ。
[千年万年生きたって。酷い有様、だろ? 錆びた声に含むのは、自嘲ではなく、只々、寂しさだ。
座り込んでいる亀吉に視線を向ける。逡巡したのは一瞬で、足は確りと一歩を踏み出した。 青年へ手を伸ばす。この手を取って、と。]
(47) roki2 2015/04/23(Thu) 21時頃
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御大層なのは肩書きだけで、俺にはなんもしてやれねえけどさ。 あんたが言ってた『真に美しき桜』>>14とやらは、どうやら何とかなりそうだ。
[眼前にまっすぐ差し出された手を、彼が取ってくれるなら、橋の上で会った時のように抱え上げ、手のひらで瞼を塞ぐ。
散るからこそ美しいんだろ? いつかの詩>>1:84の意味だけを繰り返し、その姿は抱えた亀吉ごと巻き上がった風に紛れて掻き消えた。
再び青年の視界が戻れば、気付くだろうか。そこが今は立ち入ることが禁じられた巨木の──まさに真下であることに。]
(48) roki2 2015/04/23(Thu) 21時頃
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[一分。一秒。
長く咲きたい。 それは淡墨桜の望みだった。 散ってしまうのは、終わりが来るのは、どうしたって仕方が無い。そういう風に出来ているから。
だが、散ってしまえば自分の姿は人目からは掻き消えてしまう。 理由なんて分からない。けれど、葉桜や、落ち葉や、冬枯れの桜を愛でる者などそうは居ない。
恐らくそういう事なのだ。 そういう、役割、なのだろう。と。
だからこそ、一秒、一瞬、ひと目でも。長く咲いていたかった。散ってしまうのは、終わってしまうのは、仕方が無いことだ。
仕方が無い、けれど、]
(*0) roki2 2015/04/23(Thu) 21時頃
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寂しい。
寂しい。
寂しい。
どうしたって。
(*1) roki2 2015/04/23(Thu) 21時頃
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[ “待つ者がいなくなれば、枯れる。”
花や木の終わりに息が詰まって、 でも続いた言葉に瞬きをした。 そして口を開けようとすれば、風が花びらを持ち上げる。 ]
………っ!
[ 咄嗟に腕を伸ばして、手のひらを広げて捕まえようとした。 でも小さなそれは手の内に収まる大きさである筈の数枚は、指の先すら触れることはなくて。
名付けられた約束の名に、 頭を撫でるような柔らかな風に、]
(49) minamiki 2015/04/23(Thu) 21時頃
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一年後も、二年後も、三年後も。 …ぜったいに、お礼しに行くから……、ッ 一番、綺麗に咲いていてね。
[ いつでも思い出せるように、必ず。
目尻をギュッと閉じた。 同時に落ちるは濡れた一雫。
夜は凪いでいる。 でも、この世界の何処かで いずれ雪のように蝶のように百合のように落ちる花びらが夜を満たすのだろう。
来年も、なんて。 散って行く方に不確かなそれ。 でも、待っている方も、同じくしてただ奇跡に縋るしかないのだけど。]
(50) minamiki 2015/04/23(Thu) 21時半頃
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…わたしを、“嘘つき”にさせないで。
[指に入れていた力を抜けば、 口端をあげる。
花が綻ぶような大人しさで、 夜風に身を任せるようにして瞼を閉じた。 ]*
(51) minamiki 2015/04/23(Thu) 21時半頃
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―散華―
この木の名前の由来を、知ってるかい? 淡墨桜は三度色が変わる。 一度は、固い芽から桃色の蕾へ。 一度は、蕾が綻び白い花弁へ。
[手品、みたいだろ? 男の周りを蝶が舞う。淡い燐光。持ち上げた手で、頭上の一番最初に開いた花に、触れる。
指を伝った蝶が、花に触れた途端、融けて消える。 はらり。白い花びらが落ちた。 はらり。もう一枚。
はらり。 はらり。
白に、ほんの微かに淡墨をのせたような。]
(52) roki2 2015/04/23(Thu) 21時半頃
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散るときのその色は────どうぞ、その眼で、確かめて。
[はらり。]*
(53) roki2 2015/04/23(Thu) 21時半頃
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