226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[一人でも多くの"誰か"に、 "シーシャ"のことを覚えておいて欲しかった、なんて。]
(22) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[一日経てば頭を穿つ角の痛みは和らいだけれど、 少年が壁をキズつける行為を止めることはなかった。
ただ、少年の無味乾燥な生活の中に青い蝶の翅が舞い込んだ。
自室と、壁の前。それと、人気がないからという理由で時々訪れていた図書室と、せいぜい食堂と。
少年のそう広くない生活範囲と被るところがあったのか 出会えば質問>>0:314のひとつふたつが飛んできた。
綺麗な青い翅の少女。名前は聞かなかった。 (忘れてしまうなら、最初から知らなければいいと。)
質問に答えることもあれば、適当に相槌を打って流すこともあったかもしれない。 たまには、煩いな、なんて邪険な態度も取っていたかも。
それでも、優しい(ウソツキの)せんせい以外で少年に話しかける物好きは当時はそうそういなかったから。
それが例え好意が元になった行動でなかったとしても、 ――――嬉しかった。]
(23) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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愚かで愛しい私のシーシャ。 ねぇ。私がこんなコト、許すと思うの?
[ 少年の中に居る"私"の日記に新たな一文が加えられたことを 少年は、まだ ]
(24) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[少年が青い翅の少女と出会ってから幾らか日の流れたある日。 窓から差す月光が薄暗く、淡かった。 宵の口。話しかける少女に何の用?と聞いたのは――"私"。]
あはっ。"シーシャ"ならもう寝てる時間だわ。
[名前を繰り返す声>>0:315ににこっと笑って、言った。 それが、それまで日記の中だけに居た"私"の最初。
――"私"の存在をシーシャ以外に教えた、最初。]
(25) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[それから、傷ついた壁と"私"の日記について話したのは、シーシャに話されるより先に、私に都合のいい話をしてしまいたかったからに相違ない。 ――嗚呼、イラナイ記録は片端から捨てるくらいは言ったかも。
シーシャが"私"を表に出さないように必死だったから、 私も必死だったのかしら。若いっていいわね。
その時に蝶のお嬢ちゃんの名前も聞いたから、 それだけはあとでシーシャにも教えてあげたんだった。]
(26) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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[都合の悪いことは、勿論、言わなかった。 邪魔なんて出来ないし、させないけど。
不用意に伝えて妨害されるのは困るから。
――何年後だか知らないけど、 いつか、シーシャ。消えるわよ。 なぁんて。]*
(27) 2015/06/05(Fri) 05時半頃
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あら、寝ぼすけさん。 美味しい御飯を食べ逃したら、悔しい事態になるわよ?
[僅か言葉を詰まらせた、その間>>11 感じればおどけた口調ではあるけれど、 きっと痛みを抱いてるのであろう彼、其れを悟らせぬその姿に ...は無表情の中瞳を揺らめかせる
ヒナコと顔を見合わせて、 彼女が>>12ドアノブに手をかけるのを見守ろう
彼が>>20ドアを開ければ、その顔色を見る ――もしかしたら、彼越しに床に散らばった薬も目にするかもしれない
目についたなら、彼の目線に視線合わせ薬を飲んだか尋ねるだろう 痛みの程度を、聞きながら
安心させたいのだろう、強がる彼>>18が男の意地を主張するなら、 其れを知りつつ心配していると伝えるのも女の意地]
(28) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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[その手が再び、絵を描く事はできるのだろうか 日課となっていた絵手紙が書かれなくなり、 侵食が進み筆を置いて仕舞った彼 もう一度、筆をとる所が見れたら良いのだが
過去を映すスケッチブック 其れに絵を描く光景は、今も私の心の宝石箱に仕舞われている 彼が少しだけ、泣いていた時のことも
何時も通り大丈夫、その声に...は納得しつつも心配そうな眼差しで彼を見る ヒナコの手の事を尋ねる彼には、彼女がコップで切ったと伝えよう 詳しい事は彼女が直接、言うだろうからそれは...の口からは、伝えないでおこう*]
(29) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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― 小さな思い出:本と貴女とそれから、私>>13 ―
[『何の本が好き?』 貴女の言葉に私は紫水晶の瞳をぱちりと瞬かせた
どの本が、と暫し悩んであげたのは白血病になった父親の過去を紐解く青い蝶。原爆と、そして淡い初恋の物語
一瞬で、加害者は被害者になる 病がこの身に降りかからなければ、 きっとこんな憂いを抱くこともなかった
この本の中の主人公は被爆し、苦しみ抜き 其れでも戦後を生き抜くけれど ――自分は、彼みたいに前を向いて歩んでいけるだろうか
コロリと転がる眦から零れた輝石は、五月雨の緑
彼女が...の涙の石みたいと表現した一冊は、 星々を旅する少年達の、冒険譚であり切ない別れを描いたもの]
(30) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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……素敵な言葉ね。 その切符があれば、鉄道に乗って銀河にすら行けそうだわ。
[それでも最後、友との別離が待っている其れ 逃げられぬ、手に入らぬそれでも持ち続ける希望 それは凍りついた心に沁み入る光の様でもあり そしていつか、訪れるであろう緩慢な死の足音を耳元から遠ざけるものであった]
ねぇ、ヒナコ 貴女は何処まで行きたい?
[物語の中なら何処でも行ける 竹林で熊猫を見、砂漠でオアシスを眺め、地中海の風を感じ、西の都で朱塗りの橋をカラコロ歩く 大切な思い出仕舞いこむ心の宝石箱
貴女の脚、私の硬化する躯 現実を暫し忘れられるその一幕、思い出せば 何時もほんのり心が、温かくなるの*]
(31) 2015/06/05(Fri) 08時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 08時半頃
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― 月光と、「私」さんと ―
[せんせいに治療される彼にわたしはいいました。>>21]
あなたのおなまえは?
[だって呼ぶときに困るから。 自分の名前を名乗ることもわすれて、 わたしはその男の子の目を見て食い下がった。
「シーシャ」という名前を聞いたのはその時。 そこにあった理由も、幼いわたしは知らなかった。
「かんし」している時投げた質問は 少しでもたくさん、彼の事を知れたら、 と幼心に思ってのものだった。 >>23 彼はその時々で答えてくれたり、適当だったり 邪険な態度をとったりしていたけれど。 たまに目が合うと嬉しくて手を振った。]
(32) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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[薄闇が白い病院を蒼く染める宵の口。 窓から差し込む月明かりが、 「彼」の痛んだ髪の毛を仄かに照らし出し、 ぎんいろに染めていた。>>25
何度も名前を呼んだわたしに返事を返したのは 「シーシャさん」ではなく、「私」さん。 やっと見れた笑顔は、なんだか少し不気味だった。]
「……じゃあ、あなたの名前は? わたしは『ヒナコ』だよ。」
[痛々しく悲鳴のように刻まれた壁の傷。 月光に照らされ、深い影を湛え、 無機質な病院にさざなみのような起伏をつくりだす傷。
それを一瞥すると、「私」さんは シーシャさんと「私」さんがそれぞれ つけている日記の事を話してくれた。>>26 いらない記録は片端から捨てる、ってことも。]
(33) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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「どうしてすてるの? しーしゃさんの大事なきろくなのに。 どうして? しーしゃさんをいじめないでよ」
[信じられなかった。 きっとこの「私」さんは病気の悪魔で、 だからシーシャさんに意地悪をするのだろうと。]
「あなたがどれだけ捨てても、 わたしも、みんなも、覚えてるよ」
[何かを妨害できるほどの力は、 幼いわたしにはなかったから 都合の悪いことに関して口を噤んだ「私」さんに対して、 まけいぬのとおぼえ、みたいに 最後にそんなことも、言った気がする。
わたしは忘れないよ。――と。*]
(34) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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― 現在/キルロイさんの部屋前にて ―
「――絵、とっても上手だね。」
[そういって話しかけたのは、 どれくらい前のことだっただろう。 黒羽の生えた腕が白い紙に描き出す世界を見ていた。
わたしと見ているものはあまり変わらない筈なのに キルロイさんの描く絵の中のものは、 どれも鮮やかに、活き活きとしていた。 >>18 おじいさんおばあさんに出していたのだという手紙。 届かぬと知った彼と、寄り添うケイトリンさん。 わたしがある日さしだしたのは、 せんせいにせがんで貰ったレター用紙。]
「絵はうまく描けないけど、お手紙交換、しよう」
(35) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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[そう言って、長く彼と文通をしていた。>>19 わたしは院内で起きたおかしなことや、空模様や 咲く花、とりとめもないことを文章で綴った。 彼の方も色々なものを描いていたと思う。]
『絵も文も、こうして残るから、素敵だと思います。 わたしやあなたが居た証として、残るから。』
[そんな一文を書いたのはいつだっただろう。 ずっと続くと思われた文通も三ヶ月前途絶えた。 キルロイさんの腕は、鮮やかに世界を描き出す手は 最早病魔の黒羽に覆われ、描けなくなってしまったのだ。
わたしはそれが、ひどくかなしくて。 たまにわたしの方から手紙を出してはいるけれど。
――いつか、治ればいいのに。 そんな事を思いながらわたしは扉をあけ、 キルロイさんの腕を見た。]
(36) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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……わ、薬だらけ。
[やっぱり痛みがあったのだろうとわたしは眉根を寄せる。 ケイトリンさんが心配げに、彼に声をかけていた。>>28 手のことを聞かれれば]
あ、うん。ちょっとコップを……そう、落として、 きっちゃった。最近上手くバランスがとれなくて。 キルロイさんは、腕、大丈夫なの……。
[苦笑して、羽をゆっくり揺らめかせてみせた。]
[わたしは少し、足をとんとん、として、 よろめき屈み、足元に落ちていた薬を2、3拾って 机の上にそっと置いた。
それからやっぱり、足の痛みがひどいから 黙したまま、微笑み考えて]
(37) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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んー……。ケイトリンさん……わたし、 ナナちゃん見つけたら自分の部屋に戻るね。
[心配はいらない、と告げて]
今日の朝ごはんはきしめんだから、 ふたりとも、早く食べないと伸びちゃうよ。
[そしたら、おいしいものでもまずくなってしまうと。 そう言って、引き止められなければ ひとまずはキルロイさんの部屋を後にしただろう。*]
(38) 2015/06/05(Fri) 12時頃
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? きゃっ……
[突然浮き上がる体>>15に小さく悲鳴を上げた少女は、慌てて角の彼の首に腕を絡ませるように抱き付いた。 これが『頼る』ことだと言われれば、無邪気な顔を綻ばせた。]
“わくわくする”ってこと? なら私は今、とっても『 』ってる。
[本来の意味とは違う意味で解釈した少女から紡がれたは虚無。 音がなかったことも、意味が違うことも、隣を歩くようにしている彼の想いも>>7>>9気付かない。 気付いたとしても何も思わない。
壊れたものは、もう二度と戻らない。**]
(39) 2015/06/05(Fri) 14時半頃
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─ 小さな思い出:五月雨の緑と ─
[眼鏡の奥の透き通るよなアメジストが ぱちりと瞬きをひとつした。
ケイトリンさんが暫し悩んであげたのは 被ばく者の──わたしはその本のタイトルを 聞いたことがあったかもしれない。 遠い八月、原子爆弾が投下された日の事を 思えば、少し息を詰まらせた。
病気にかかっても前を向いて生きる 物語の人物に思いを馳せながら、 彼女のまなじりからまた涙の石が零れる]
どこまでいきたいの、か……。
[バビロンまでは何マイル? 60と10マイル。]
(40) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[わたしはふわりと風に揺らめいたカーテンの その向こう、青い空を見上げて、 それからケイトリンさんに向き直る。 きっと、わたしは夢を見ているような 目をしていただろう。]
いけるところならどこまでも。 海を越え、砂漠を越え、森を越え、 山を越えて、空をも越えて、銀河の中、 空をとんで───。 わたしも星の海を見れたら素敵だなって思うんだ。 ……ああ、でも。
ひとりっきりじゃ寂しいから みんなと一緒がいいなあ。
(41) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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[最後の言葉はふにゃりとした微笑みと共に。
行けるならば、(生きるならば、) どこまでも。 できれば皆と「外」に行きたいな、なんて。
翅が自由を奪っても。 彼女の体が次第に硬化していっても。
そのための切符をわたしは持っていると ケイトリンさんと物語を読むその時だけは そう、思えたのだった。**]
(42) 2015/06/05(Fri) 15時頃
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―― 現在/廊下 ――
んー・・・んんー?
[試しに鼻唄を口ずさんでみても、何か違う気もする。 不安のような、おどろおどろしさ? それは何時もの感覚だ。腕を組んで、悩みつつ。 食堂の方へと歩いていた。]
これを大人に頼ってみるっていうのも、何か違う気がする。
[ヒナちゃんに話してみたら、何か分かるだろうか・・・とか。 様子を見るついでに、聞いてみようと思った。]
(43) 2015/06/05(Fri) 15時半頃
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ああ。 シーシャさんって図書館で昼寝とかしてたね、そういえば
[>>14を聞いて、彼は小さな声で笑う。 瞳孔の奥では別の思惟が過ぎっていた。シーシャの一人称。喋り方。 彼は記憶を掘り起こす。食堂前で出会ったシーシャ(>>0:119>>0:120>>0:122)
シーシャへの違和感を、記憶に刻みつける。 せめて忘却しないための、儀式だ]
[階段を下る壁に、彼は目が眩んだが表情筋には出さなかった。]
(44) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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(……壁が羊だらけだ)
[彼の”視界”では傷だらけの壁が、仔羊が牧場にいる絵画を幻視している。 高い塀。牧場内は自由放牧された仔羊がめいめい草を食べたり寝ていたりして、長閑だ。
道を進むに連れて仔羊が屠殺されている絵に行き着く。
仔羊は逃げられない。 救いの手立てもない。
実際の壁がどうなっているか、彼には知り様がない。視線を外した]
(45) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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シーシャ、力持ちだね。意外と。
[隣でユリを横抱きをしているシーシャに、素直な感想を述べた。 >>39の虚ろな声を、鼓膜が震わせる。 陶器の人形が紡いでるような音を、耳にする。 彼は反応しなかった。干渉はしない。
数年前の彼なら尋ねたいただろう。 シーシャの異変。ユリの病状。
”今”の彼は、訊ねない。
彼の目の前には、かなしそうな顔をした男がいた。 幻覚にも目を傾けない。
すり抜けた男に、目もくれなかった。]
(46) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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―図書館―
へえ、改めてみると凄いね [彼が図書館を訪ねるのは、人捜しの時ぐらいなものだ。 貯蔵されている本には見向きもしないことが多い。
本がひしめく空間の独特の匂いが充満する。最後に入ったのは彼だったならば、扉を閉めて中へと入る。
訪れたがいいが彼は本には疎い。幻想的な物語を綴る本。歴史を紐解いた本。種々様々な本の前に佇んで絵本のコーナーに落ちついた。
タルトに渡せば喜びそうなのを物色する。
医学書のようなものが置いてないのは、不可解だった。 患者に余計な知識を与えたくないのだろう、彼はそう邪推した。**]
(47) 2015/06/05(Fri) 16時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 16時頃
キルロイは、ヒナコに話の続きを促した。
2015/06/05(Fri) 16時半頃
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―自室―
そうだなぁ。おっちゃんの飯は美味いから。 今日はおかげで、食いっぱぐれずに済みそうだ。
[小さく喉を鳴らして、ケイト>>28へ返す言葉は本心。 やがて扉が開いて顔を合せれば、真っ直ぐ重ねられる眼差し。 変化のない筈の彼女の瞳が、雄弁にその心配を語っている]
―――…はは、敵わないな。薬は今朝の分は、未だこれから。 [男と女の意地がぶつかった場合、 男が折れた方が上手くいくと誰かが言っていた気がする。 もっとも最終的に彼女に甘えてしまうことも多いのは、 男自身の弱さ故だろうが。
申し訳なさそうに苦笑しつつ、部屋の洗面台で水を汲んできてもらえないかと請うた。"痛い"と明言はしなかったけれど、この状態でまた手元が狂って惨事を重ねる訳にもいかないから。 水と薬が手元に揃えば、規定量の4錠を飲み干して一心地]
(48) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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ちょっと寝ぼけててな……。
[眉根を寄せるヒナコ>>37へは、あくまで軽い調子で返す。
彼女に最初に話しかけて貰った時>>35のこと。飾り気のない褒め言葉が、素直に嬉しかったことを覚えている。
『絵を描くのが、好きなんだ』
絵を描くのは好き。 それで誰かが喜んでくれるのは、もっと好き。 だから祖父母への手紙の件で自分が落ち込んでいる時、レター用紙を差し出されたのには驚いたけれど、とても救われた心地がしたのだった。
――沢山の物を描こう。現実も、決して届くことのない夢も。
彼女に送った絵は、風景画、人物画、中にはこの施設の皆で外の世界を旅行しているような、そんな現実離れしたイラストも含まれた。彼女が綴る文章は真っ直ぐで、温かみがあって、いつも返事が待ち遠しかった。 文通が"存在証明"になると思えば、なおのこと]
(49) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[それなのに。 自分は描くことを諦めてしまった。
口に筆をくわえて絵を描く画家がいるらしい。自分は未だ指だって動く。頑張れば、描き続けることが出来るのかもしれない。 ただ、恐ろしかった。日増しに動きに繊細さを欠く指先が。痛みと共に震える指先が。その現実を思い知らされるのが]
大丈夫かよ……。 あんまり、無理するなよ。
[バランスが取れないというヒナコ>>37を心配そうに見る。腕が大丈夫かと言われてその視線を逸らしてしまったのは、一方通行になってしまった文通への後ろめたさも相まって。
薬を拾う彼女の動作は、やはり何処か頼りない。しかし微笑みを崩さない相手に、それを追究することは躊躇われ]
ありがとな。
[部屋を去ろうとする彼女の姿>>38を、内心では憂いつつも、同じように笑みを浮かべながら見送った**]
(50) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[どうやら奇襲は大成功。上がった声>>39に、私は喉の奥で思わずくつりと笑い声を零した。 抱き上げた体を落とさないように、腕を回して抱え直せば、大して首に巻かれた腕の力は必要なく安定させることが出来た。 その際、別の方向から力持ち>>46などと言われれば、]
背が高いのも損することだけじゃあないってコトよ。
[と、からから笑ってみせただろう。 そうそう、図書館で昼寝と洒落込むのも悪くはないかもと脇で考え始めたのは、目的を思い出すコトバ>>44を聞いたから。]
違うわよ〜。 『頼る』っていうのは安心するってコトなのよ。
誰かに触れて安心する。話して安心する。そういうコトなの。
[ぜーんぶ、シーシャの受け売り。 "私"はタヨルなんて言葉は知らないもの。しーらない。]
(51) 2015/06/05(Fri) 18時頃
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