301 十一月うさぎのないしょ話
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おや、お酒の練習ですか? 秘密の特訓なら、お付き合いしますよ。
[片手を口元に立てる仕草は何度目か。>>181 タイザーを引き取るついでに身を乗り出して、ちゃんとひそひそ話にならない声量でマーマー。]*
(198) 2019/11/27(Wed) 00時頃
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[ソースのイチジクは甘いが酸味が強い。 沢山のスパイスと隠し味が折り重なった味がする。
けれど、次にサーブされた一皿はとてもシンプルだった。 バターと塩胡椒。
なんとなく味の想像は付くのに、胸を押す感覚があった。 この店のディナーにメニューはないが、これは中でもとびきりレアの、思い付きオススメ。しかも絶品の折り紙付きだ。>>95]
何度でも、幾つでも、です。 もう一度食べたい貴女の料理、増える一方です。
[恭しく受け取るイチジク。 これもきっと、また食べたくなるひとつ。]
(210) 2019/11/27(Wed) 01時頃
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光栄です。 僕も本気で悩みますね。
[彼女の本気は見て取れる。 そも、彼女はこういったときに冗句を吐かないタイプだ。
ひとつイチジクを口元へ運んで。]
――――…お酒は口実です。 困っちゃった後では遅いですから、僕が先にって。
ね?
[彼女の知らない独り言。>>165 笑って噛んだイチジクは、胃袋でも腹でもない、深い場所を満たした。**]
(211) 2019/11/27(Wed) 01時頃
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