208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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−翌朝 自室−
[目がさめて、目を開いて、違和感を覚えた。 それは寝台にもう一人いるのだという、そういうわかりやすい事ではなくて。 夢の内容を覚えている、そういった内の事でも無くて。]
……クアトロ、おい、
[隣の者は起きていただろうか、身体を起こせばその肩を揺する。 彼は、この違和に気付いただろうか。 手早く寝間着を着替えれば、寝台から降りて部屋を出た。
朝食のベルの時間は遠い。 けれど、それ以上に、この違和は何だろう。 決して壁の薄い建物ではない。 けれど、確かに伝わる人の“気配”というものがあった。
あった、筈なのだ。
自然、早足となった足取りは、真っ直ぐに主の部屋へと向かう。]
(117) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
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→ 主の部屋 −
……主、……さま、
[扉を開き、第一声。 その姿があろうとも無かろうとも、そんな言葉と共に部屋へと入っただろう。
目的である主の姿があれば、ある程度の距離は、保ったまま。]
……クランの様子が、何か、おかしい、……です、よね。 俺が気付いてて、主が気付いてないなんて、……無い、ですよね。
……何か、あったんですか、
[さて、その吸血鬼は何処までを口にしたか。]
(118) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 20時半頃
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[吸血鬼の部屋にいた主の姿に、面食らったのは事実だ。否定はすまい。 けれど、その事を指摘するよりも先に、触れるべきことがあるだろう。 ライジに聞いたかという問いかけに、首を横に振って。]
……何も。 何も、聞いてない。 家出って、……どういうことですか……。
[問えば、この施設から出て行った者達の真意が、そして隠されてきた真実が、断片でも聞けただろうか。 視線を彷徨わせる主の部屋、床にカーペットが欠けている事に気付けば、それすらも常とは違うという要素に変わるか。 長く、長く、不変の時を送っていた、この施設で。
促す言葉に、肯定も否定もしなかった。 言葉を選び、傍らにクアトロがいればそちらに視線を向けて。 それから、口を開く。]
……薬を抜いた夜。本当に珍しく、夢を見たんです。 昨晩も、……はっきりと、夢を見た。 貴方が、俺を助けてくれた夜の夢。
[赤い、月夜の夢。]
(124) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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……俺が、今迄夢を見なかったのは。 ここでの記憶が、長く保たないのは。
体の傷が、いつまで経っても癒えないのは。
……貴方の、せいなんですよね?
[一つ一つを確かめるように、問いを重ねる。 肯定が得られれば、少しだけ悩んだ後、静かに頭を下げただろう。
痛みを拒絶したのも。 かつての過去を拒絶したのも。
紛れも無い、自分だったのだから。]
……ありがとうございました。
[その言葉は、真っ直ぐに。]
(125) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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貴方が助けてくればければ、俺は、あそこで死んでた、から。 ……ここに、連れてきてくれて、本当にありがとうございました。
[そこまで告げれば、頭を上げる。 赤い瞳は逸らさずに、真っ直ぐに、その顔を見つめる。]
……もう、大丈夫です。
傷が痛くても、昔の事が厭でも、もう、大丈夫。 ……乗り越えられる、から、……
[そこまで伝えてから、少しだけ考える。 言葉を探して、探して。 そうして、唇を開いて。]
……『旅行』に、行きたいんです。
[それは、どんな本にあった言葉だろうか。 貧しい日々では、決して叶う事はない行動。 けれど、生きながらえた今では、きっと視野に入るであろう、行動。]
(126) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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俺が、あの場所にいては行けなかった場所に行って。 俺が、生きていなくてはできなかったことをたくさんして。
たくさんを見て、知って、……覚えておきたいんです。
[そこまでを告げれば、握っていた掌をそっと握り返す。]
それで、クアトロに絵を習って、見てきたものを絵にして……主さまにも、見てもらいたい。
……反対されるだろうって、思ったけど。 でも、何も言わずに出て行くのは、俺が嫌だ。
[“旦那様”から逃げ出した時。 逃げ出す足をどこか緩ませたのは、やはり残してきたあの場所への気掛かりがあったからだろう。 自分と同じような立場の者は、逃げ出した二人だけではなかったから。]
……お願いします。
[再び、深く頭を下げる。]
(127) kirisame1224 2015/01/03(Sat) 23時半頃
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[述べられる四人の名、自分と同じ地で、長い時を過ごした者達。 その中に、懇意にしてくれたチョウスケの名があったことに、僅か眉を寄せる。 告げずにこの場を離れた理由が、あったのだろうか。 きっと彼らには、もう二度と会えないだろう。 確信にも近い、そんな予感がした。
全てを認めた吸血鬼が、自らの願いを聞き入れるか。 返事を待つ間、じっと共に頭を下げたクアトロの手を握っていたが。]
……え? あ、……はい、
主さまにも、……俺の、俺達の見てきたものを、知ってもらいたい、です。 ……主さまがいなければ、俺は死んでいたわけですから。
[その『旅行』は、かつて血を啜った友のため。 命を繋いでくれた主のため。 そして、共に歩むと言ってくれたクアトロのために。
そのために、向かいたいと思ったから。]
(133) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃
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[そうして取り出される赤い錠剤は、外見上は常と変わらぬ用に見えた。 けれど、記憶が朧気にならない、ということから、やはり記憶の誤魔化しは意図的に行われたものだと察するか。 差し出された瓶を、複雑な表情で受け取りながら、それでも確かに胸に抱くようにして。]
……ありがとうございました。
[そして、かつては告げられなかった言葉を。]
いってきます
[服を纏う背中に、確かに告げた。*]
(134) kirisame1224 2015/01/04(Sun) 01時頃
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