52 薔薇恋獄
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―台所―
[叔父さんも込みで16人分の白米は一気に炊けないので、そこはレンジで温めるだけのご飯を使い。カレーと焼きそばの提案をした。残っても夜にまた食べれるものを]
…じゃあ、俺はじゃがいもと人参、あと肉ね
[そう言って玉ねぎを押し付けて。途中、じゃがいもの泥水を捨てに裏庭に出る。 大きめに切った具材は量が多く、焼くのも大変だろうと土橋に押し付けて]
俺、カレーと一緒にいつも肉じゃが作るんだよねー。材料ほぼ一緒だし
[鍋で炒められる野菜を見て、流石に量が多い…と口を閉ざす]
足りないかなぁ、足りるかなぁ ま、足りなきゃ菓子もあるしなー
(293) 2011/05/17(Tue) 10時半頃
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[…『悲劇』とか言ったら、俺、自分で自分の存在を否定してね?
胸に刺さる小さな棘。
…つーか、土橋は……何にも言わねーよな。一人称まで変えて、俺でも気持ちわりぃと思うのに]
…っ!?
[余計なことを考えてるから。焼きそばを蒸そうと入れた水、発する蒸気が*顔に…*]
(294) 2011/05/17(Tue) 11時頃
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―― 少し前から、今。階段→1階廊下 ――
な、何でもない。 その、別に、モモくんたちが喧嘩してたんじゃないか、とか――…
[調音>>278には振り返らず……けれど結局少し零してしまいながら、階下へと。 やがて、後ろから足音が聞こえてくることはなくなった。 思慮もなく駆け出してしまった方向は、台所へと向かうものではなく]
……えっと、ここどこだ。
(295) 2011/05/17(Tue) 11時半頃
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ヴェスパタインは、フィリップ…楓馬と道中すれ違ったかどうかは覚えていなかった。いっぱいいっぱいだったらしい。
2011/05/17(Tue) 11時半頃
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―別荘のひさし下―
[こちらに気づいた珀に手を振り返して奥へ向かうのを見送ると同じ方向だったので足を止め、近づく織部を待つ]
おかえりってゆーか、お前結構濡れてね? いきなり居ないと心配になるっつの。
部屋は野久が鍵持ってるから、和室でだいじょーぶでしょ。
[細かい雨が集まって雫になる、手を引っ込めたカーディガンの袖(ちゃんと洗った物を着てきたから甘い匂いではない筈だ)で織部の髪をぽんぽん。少しは水気が取れるだろうか。 手にしたガラス玉に気づくとじっとそれを注視]
なんだそれ、水晶玉?キレーね。 ……薔薇も?雨あがんないかな。ちょっと見たい。
(296) 2011/05/17(Tue) 11時半頃
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あーそだ。俺やっぱ、今夜そっちの部屋行く。 百瀬絶対ベッドではしゃぐタイプってゆかもうはしゃいでそー。
それに、百瀬と一緒がいいっていうヤツも居たし。
[バスの中、後輩とのナイショ話を思い出してニヤリ*]
(297) 2011/05/17(Tue) 11時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 11時半頃
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―― 部屋 ――
[荷物の中から、着替えとゲームとを分けている間に。 同室で過ごす幼馴染が戻ってきた。 放たれる鳥はやはり外を飛びたいだろうに、と少し可哀想に思っていたら。 ひたり。触れられる感触]
………!?
[その冷たさと反比例するかのように、何故か顔が熱くなるのを感じた。 一瞬硬直するけれど、すぐに落ち着いて身を引いて]
大丈夫、だよ。 ……顔は、痕、あるから。 あんまり触らない方が、いいよ。
[気持ち悪いでしょ、と笑う**]
(298) 2011/05/17(Tue) 12時頃
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― 回想 ―
……ん?ああ、挨拶、かな。
[二階廊下の突き当たりから、外を見ていた途中。 後ろからかかる後輩の声に振り向いた。 困ったような表情で、応える言葉はしどろもどろ。 相手が納得したかしないかに関わらず、百瀬は直ぐに蓮端の元へと去って行ったのだけれど。]
………。
[ゆるっと伸ばす手は、添えた筈のマーマレードを回収したのは、その彼が去ったその少し後。 そして、蛍紫の姿が廊下の突き当たりから消えるのは、更にもう少し後の話。]
(299) 2011/05/17(Tue) 12時半頃
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― 割り当てられた部屋へ ―
[建物の中に居た筈なのに、微かに湿り気を帯びた金の髪には薔薇の香りが纏う。 その髪を気にしたように掻きあげながら階段を降りる。 その間、誰かとすれ違っても足をとめなかったのは]
……思ったより、遅くなってしまったから。
[階段脇に放置していた物の存在故に。 おそらく、鳴瀬が運んでくれたのだろうと思えば、つっと眉間に皺が寄った。 食堂から良い香りがする中、足は真っ直ぐに1つの部屋に向かう。 迷わなかったのは、うっかりだろうか、開かれた扉から聴こえた声に導かれたから。]
赤染衛門……ですね。 すみません、荷物運ばせてしまったみたいで。
[問題児だらけ……という言葉は聞かなかったことにした。 少し困ったように微笑んで、運んで貰った荷物へと近づく。 荷をとこうと屈みこめば、湿った髪が揺れて薫る薔薇の香。]
(300) 2011/05/17(Tue) 13時頃
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人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
(301) 2011/05/17(Tue) 13時頃
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[小さく紡ぐ一つの唄。
唄われている花は、梅だった気がするけれど。 薔薇と当てはめれば……。
視線を落とす、手に持ったままのマーマレード。]
先生、甘い物大丈夫ですか? よかったら、どうぞ。
[鞄から新しい物を取り出すと、座卓の端に置いた。 その際に、百瀬との約束?で持ってきた、猫耳を見つけて、また困った顔をする。 その表情のまま、視線は窓の外へ。
そこからも、雨に煙る薔薇が見えるだろうか……*]
(302) 2011/05/17(Tue) 13時頃
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[当てもなく、誰に気づくこともなく廊下を歩いていた中。 ふと、立ち止まった。]
……『止めて』なければ。 今でもひとりぼっち、だったんだろうな。
[良かったなーって、と言ってくれた調音の言葉を思い出す。 それから、また、ひとつ足を進める。 足音に外の雨音が重なる。 そして零れる、あの時の彼>>272に言うことができなかった言葉。]
おれも、…… しない方が良いって、思ってた。
それなのに、さ。
[ポケットに隠しているもの……あの時の甘味。 それは結局、強く求めてしまった、色。]
(303) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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―― →庭園 ――
[足取りはあまり確りとはしていなかった。 ぼんやりとしたまま、目にしたのは野薔薇の中庭。 屋内との境目で誰かが話を交わしていたとしても目を向けることなく。 そして空を仰ぐことも、ここを見下ろせる窓を見ることもなく。
降る雨に打たれながら、静かに運ばれる脚は泥を跳ねて。 深い奥に誘われるように、庭の中程で立ち止まって。 棘の中に溶け込むかのように、佇んでいた**]
(304) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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― 回想 ―
[じっと見詰めていれば、かえってくる応え。 たどたどしい話しぶりは、蛍紫にとっては親近感をうむものであったから、少し表情が緩む。]
いや、俺も、上手く話せる性質ではないから、気にするな。
ひなた……日に向かうと書くのでいいのか? 俺は、けいし、紫の蛍をひっくり返して書く。
もう一人は………。
[珀のことを告げようとすれば、後ろからかかる声に言葉が途切れた。 百瀬は直ぐに去って行ったが……。]
そうだな。
[忠告に苦笑したあたりで、下から聴こえる珀の声。]
(*31) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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もう一人は、自分から名乗りたいみたいだ。
[案の定、直ぐに聴こえる名乗りの声。 日向の反応にも苦笑を深めて、珀が来るのを待った。 そして、開かれる窓。]
コイツがこんなだから、な。
[先程答えなかった、逃げないという言葉と仲が良いという言葉を、まとめて返す足らずな言葉を返しながら、日向が屋敷内に入るのを何処かほっとした様子で見守った。]
(*32) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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しかし、まぁ、別件で迷惑をかけているのは、俺も一緒なんだが。
[引き寄せられる肩。けれど直ぐに離されることに、少し困った顔をしながら、そう付け足す。 窓が開け放たれた時、少し濡れてしまったから、今更だと。 心の底で思うけれど、その思いは言葉にはならないまま。
消え行く日向の背に、珀が語る言葉を唯聴いて]
一応、一歩前進で良かった……んじゃないか。
嗚呼、掃除は、任せてもいいか? 俺、荷物おきっぱなしなんだ。
そのまま置いてたら、多分鳴瀬先生に迷惑かけると思うから。
[日向の姿が完全に消えたところで、珀に願う。 おそらくは、否という返事ではなかった筈だ。]
(*33) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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[去る珀の背を、しかし、急いで追うように階下には降りず。 ゆるっと手を伸ばすは、供えという役割を終えたマーマレード。
ほんの少しの間、また窓から雨に打たれる景色を見やる。
その後、くるっと踵を返したのだった*]
(*34) 2011/05/17(Tue) 13時半頃
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[久し振りの穏やかな眠り。 だけどそれも長くは続かなかった。
白く柔らかな腕が、薔薇の茨のようにがんじがらめに絡みついて、 赤い女の唇がぱっくりと開き、自身を飲み込もうと迫ってくるのが見えた。
これは夢だ。 夢なんだ…と自分に言い聞かせるも、迫ってくる唇からは逃れることは叶わず、囚われてしまう]
……やめ……。 やめろ…よ、母さん……!!
[叫び声にも似た声を上げて、ばっと跳ね起きる。 震える唇を押さえて呼吸を整えながら、隣で哲人が眠っているのを確認して、安堵のため息をついた]
(305) 2011/05/17(Tue) 14時頃
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夢、か……。
[くしゃり、と寝乱れた前髪を握り、かき上げる。 全身が寝汗でぐっしょりと濡れて、ひどく気持ち悪かった]
(306) 2011/05/17(Tue) 14時頃
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[呼吸が落ち着けば、外の空気を吸いにふらりとベランダへ。 しとしとと降る雨に煙る薔薇庭園に、眼を眇める]
――……そうび、れんごく。
[夢現に聞いていた克希の叔父の言葉。 まさしくその通りだ、と。 母親に抑制された自身を思う]
(307) 2011/05/17(Tue) 14時頃
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いっそ物語の女のように、此処に囚われてしまえば。 もう二度と、あの家に帰らなくても済むのかな。
[冗談とも本気ともつかない呟きを零して、眼下の庭園を見る。 雨の中立ちつくす長い髪の人影を冬色の冷たい色の眸に映して]
―――……。
[風景に溶け込むような、繊細で儚げなその光景に。 ふわり、と。笑みが雨に溶けた**]
(308) 2011/05/17(Tue) 14時頃
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[ 蛍紫の名乗りを聞いて ] [ 少し困ったように言う ]
『……わたし、読み書きできないの』 『生まれた時からずっと、ここで働いていたから』
[ 学校には行ってないと ] [ 漢字は覚えられないと ]
『でも、それで合っているわ』 『"ひにむかう"と書くと……教えてもらったから』
[ 誰からとは口にしない ] [ その記憶は棘のように ] [ 女自身を苦しめるから ]
(*35) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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『――怪談』 『わたしの正体を、知っているの』
[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ] [ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]
『…………』 『…………』
[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ] [ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]
『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』 『変な人たち』
[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]
(*36) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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―台所― [冷蔵庫や野菜室、台所のどこになにがあるか確認する。]
しまったな、メモ持ってくればよかった。
[屋敷を管理している人がいるのだから、聞くのが一番早い。 しかし、ソレをよしとは出来ない性格だった。 遅れてきた百瀬には]
大体、台所の探索終わった。
[と短く告げて。 カレーと焼きそばには]
…昼から重いもんと、麺類か。
[と、小さく溜め息を落としながら止めはしなかった。 冷麺の材料があったから、昼をソレにしようと考えていた奴の言葉でもないが。
無言で玉ねぎをどうにかしたり、炒めたりしている]
(309) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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玉ねぎが入るか、白滝が入るかの違いだからな。
[ビーフシチューはルーが違うだけです。 最終工程に入り、少し考える仕草をして。]
…百瀬、あとで部屋に遊びに言ってもいいか?
[と、告げたのと相手の顔に焼きそばの蒸気が当たったのは同時だったろうか?]
(310) 2011/05/17(Tue) 15時頃
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ドナルドは、野菜が煮込まれている匂い等は屋敷に漂っただろうか?*
2011/05/17(Tue) 15時頃
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―和室:文と桂馬の部屋―
おじゃましまーす。
[入室許可が貰えれば中へと。文から湿布を貰う間、畳の上で正座して待機]
あ、ふみやん。ついでに貼ってもらってもいいかな? 自分じゃよく見えないから……。
[了承の返事が貰えれば貼ってもらい、もし断られても、んじゃ自分で貼る、とその場で腰に湿布をぺたりと貼って]
ありがと! ……あ、そーだふみやん。……変なこと聞いていい?
[桂馬がその部屋にいるなら、聞かれないようにこっそり小声で文だけに問う]
(311) 2011/05/17(Tue) 15時半頃
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……ふみやんって結婚してなかったよね? 彼女とかいないの?
いるんならどんなところが好きになったとか、色々聞きたいんだけど。
[何故そんなことを、と返されたなら。 年上の恋愛感とか参考にしたいからだ、と*笑って*]
(312) 2011/05/17(Tue) 15時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 15時半頃
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知ってんのかどうかは分かんね。 だから、話す気になったら、教えて。
[目の前の日向と、怪談話と。 わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。 軽く肩を竦めて、そう答え]
えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!
[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。 最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。 ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]
(*37) 2011/05/17(Tue) 16時頃
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てか、こんなって何だよ、こんなって。 心あたりはあり過ぎるけど。
むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。 そっちは全然無え。
[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。 任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]
(*38) 2011/05/17(Tue) 16時頃
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―― 自室 ――
……蘭香?
[ほわっと一時、てのひらから伝わる体温が上がったように感じたのは気のせいか。 確かめる前に、身を引かれてしまったので、定かではなく。
笑ってみせる蘭香を、じとり睨んで。 引かれた分だけ詰め寄ると、うにっと頬を両手でのばす。 ふわりと微かに漂った薔薇の香りは、さきほど触れたものか、庭から運ばれたものか]
何言ってんだよ。 オレが、蘭香のこと、気持ち悪いと思うわけねーだろ。 バカじゃねえの。ばぁか。
[あまい香りに似合わない、粗雑な言葉で文句を並べ。
そのまま、こつん、と。 もっと幼かったころのように、額をあわせ。 どーだ、とばかり、笑ってみせた*]
(313) 2011/05/17(Tue) 16時頃
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―台所―
はぁ? ソーメンとか野菜炒めにしてみろ それはそれで言われるに決まってらぁ
カレー…えと、甘口がいい奴とかもいっかなー いいじゃん、皆中辛で
[小さな溜息を耳聡く拾い、ぎゃーぎゃー反論した。 玉ねぎを刻む時に、土橋は目を傷めては居なかったろうか。平気な顔で居たら、『土橋のくせに生意気だ』と内心舌打ちをしていただろう]
肉じゃがにも玉ねぎ居れるだろ 俺の作る肉じゃがは美味いぞ〜
中学ん時の調理実習でも、女子を抜いてクラス一だったし
[片手に蓋、片手に水を入れたコップ]
え、部屋? べ…
(314) 2011/05/17(Tue) 16時半頃
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