298 終わらない僕らの夏休み!
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花火は、どうだろ………みんなの気分次第じゃないかなァ [スマホの画面を閉じて首を傾げた **]
(268) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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[根良伊川と奏生橋について ■伝承 ※図書館の郷土資料より ※以下のものは全て、多数ある伝承の中の一説である 1.身分違いの恋に悩んだ男女が来世で結ばれる事を願って飛び降り、それを不憫に思った者たちがその願いが叶うように、願い川と叶い橋と呼ぶようになった。 2.河川の氾濫が神の怒りだと信じられていたころ、人身御供として沈める前に舞を奏上していたことから転じて、奏生橋となった。 3.橋を架ける際に、人柱として沈められたこともあったらしい。 4.根良伊川で行われる流し雛や灯篭流し123やそれ以外の伝承に出るような死者の鎮魂の意味もあるらしい。 5.人型に切り取った紙を流すことで死者を慰撫する風習もあったらしい。また、その紙に願い事を書いて流すと、願いが叶うとも。人形に願い事を添えるパターンもあり]
(269) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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[■怪談 ※ネット上のものより 1.飛び降りスポットとされており、夕方(逢魔が時)に橋の真ん中から川を見下ろすと、吸い込まれるような呼ばれているような気分になるらしい。たくさんの手がおいでおいでをしていたという話も。 2.願いを書いた紙を懐に入れて飛び込めば、命と引き換えに願いが叶う。 3.人型に切り取った紙に恨みがあるものの名前を書いて川に流すと、後日その人物が川に落ちる。 4.人型に切り取った紙に死者の名前を書いて流すと、死者と会うことができる。見た目はその死者だが、中身は別物となっているパターンも]
(270) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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[書き終えた後、澪ちゃんの方を一度見て、怪談の方は細かく折りたたむ。 普段ならありがちな作り話だと笑い飛ばせるような内容でも、常識外の状況に置かれている今ならどうだろうか。 いたずらに不安を煽ることもない。 こちらは共有することなく、処分することにしよう。 伝承(>>269)の方を後輩二人のほうにずずいっと差し出して、様子を窺ってみる。 時計へと目を向ければ、今から出れば*花火の集合時間には丁度良い時間か*]
(271) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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― 根良伊川近くの公園 ―
助けられるんだろうか。
[仮にこの9月1日のループが、"彼を助けるためのもの"だとしたら。と考え始める。いや、それならば、ループの最初に秋山が溺れないとおかしい気がする。けれど、毎日違う行動をしても自分に弊害は感じない。 ならば、もし、目が覚めた後も9月1日なら試してみるのは――]
…、ありか。
[とはいっても、今日を繰り返す事を願う事は矛盾を感じて、まとまりきらない思考をぐつぐつさせてしまった。
ま、これで誰かが来ても多少はまともに会話ができる会堂航ってくらいまでには復活した。]
(272) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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−神社から願い川へ−
先輩…さっきの(>>179)彼女からっスか?
[その直前、もしくは道すがらに、俺はスマホを食い入るように見つめつつ、頭で何度も文面をこねくり回すのに少し疲れて、てきとうに先輩に聞いてみた。聞いてみただけで俺の意識は画面に集中している。]
(273) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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……───、
[黙って目を細めて見つめてから、そう。憶えておくね、と呟いた *]
(*29) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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宛:雛子先輩
行くっス! 今すぐ行くっス! もう向かってるっス! 雛子先輩怖くないっスよ!めっちゃカワイイ(^3^
[なーんてな。 最後の一行は無理無理。消そ… 俺はxボタンを連打しようとして、 間違えて、俺は送信ボタンを押してしまった。]
…フフ **
(274) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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いいのかな。 俺的には年上のカノジョ候補が世界中からひとり減った気分。
[>>267羨ましがられても、首をひねるばかり。 同性のほうがいいというのは同意見だった。 やんちゃしても許されるような兄貴分がほしい。
後ろをついて歩くのは、行き先を知らないから仕方のないことだった。 目的地がわかればこっちのもんよ。 スマホを持つ右手を避けて、反対の左手に自分の手を重ねる。 並び方が縦から横になって、行き慣れた図書館へ。]
(275) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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─ 図書館 ─
…………………………ども。
[俺のような陰キャには刺激が強すぎる!(>>263)
咄嗟に顔ごと目をそらしたけど露骨すぎただろうか。かといってどうせ俺のような陰キャがこんなことに驚いたところでこの人はきっと気にもとめやしないだろう。
ほら、予想通りもう既に文字の中だ。 安住先輩とは図書館で何度か会ってたけど、俺みたいに逃げ場所にしてたんじゃなく、ちゃんと図書館を利用しに来ていたんだろう。 すぐに本に没頭する様は、見ていて少しかっこいいと思った。]**
(276) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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[呟きには、覚えておいて、と小さく返す。]
……俺ね。 『明日』になってほしくないんだ。
ずっとずっと、このままがいい。 何が違うとか、ムズカシイことはよくわかんないけど…… 俺にとって、今日と明日はぜんぜん違う。
[伸びてきた手を、自分の手で追いかけてつなぐ。 隣を歩きながら、少し空を見上げた。]
(*30) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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俺、明日になったらこの町を出るの。
(*31) 2019/09/05(Thu) 22時半頃
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ワタルは、ヒナコたちは、ちゃんと図書館いったのかな、といまさらなことを思う
2019/09/05(Thu) 23時頃
ワタルは、マナの調べ物の進展もきになるところ
2019/09/05(Thu) 23時頃
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わっ、ちょっ、待っ……
[手を取られれば(>>275)驚いて『エ!?』と頓狂な声を上げた。 一瞬遅れて、その後慌てて早足で追い付いてから、手を握って歩く少年に連れられるようにして歩く。
暫く硬直していた指も、きゅ、と握り返した]
やば、手汗かいてたらごめんね───びっくりしたァ、ソーセイくんめっちゃイケメンじゃん
[ドキドキすんだけどォ、と可笑し気に笑いながらませた事を言う彼の顔を見、上機嫌に笑み零れる。えー、じゃあ、彼女立候補しちゃおっかなー!と更に調子に乗った所で神社の前でも通って、移動を開始したなら(>>273)入れ違いになったかも…図書館へ]
(277) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[9月1日を繰り返す街と同じに、あたしの人生由来のあたしは、本当はあたしが経験していない9月1日を歩んでいる。 生まれて周囲の環境に左右されて育ったあたしが、あたしの人生の通りに9月1日を作っている。
セミがお腹をふるわせると、大きな音が出る。 それと何か違いがあるだろうか。
けど、あたしという8月に死んだ人もまた、どうせ生まれて周囲の環境に左右された鳴き声で活動するセミと同じことなのだろう。]
(*32) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[剥離。そういう言葉がきっと似あう。]
(*33) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[8月に死に9月1日を迎えられなかったあたしの人生由来の死は未練を齎している。
秋山先輩に想いを伝えようとしても秋山先輩は、受け取ってくれない。 その結果秋山先輩がこの町と永遠になるとして、あの結果が誰かの死だとして、秋山先輩がどう思っていたとして、9月1日の宍井澪がどう思っていたとして、あたしは、あたしは秋山先輩がすきで、あたしは、秋山先輩が好きだったから、三年生が卒業してしまう最後の夏休みだから、せめて、今年は、秋山先輩が好きで、あたしは、あたしは**]
(*34) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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─ 図書館 ─
[颯成少年に連れられて、少し心細さが消えた。 安堵したように笑って歩く右手でスマホが着信を知らせている。 グループチャットに到着を告げてから、そのメッセージを開いて見───]
……あ、良かった 何か気ィ使わせちゃったみたい、おだてちゃってもう ウケる
[けんちゃん私の事怖くないって!と嬉しそうに颯成にメッセージ画面(>>274)を見せた。 『りょ!』と返信を打ち込んで、また同じピンクのくまちゃんのスタンプを添付しておいた **]
(278) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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手汗? ううん、平気。 ふふー、もっと言って言って。
[>>277イケメン、なんて言われて気分良くないわけがない。 繋いだ手に少し力を入れて、ぎゅっと握る。 少し早足になったから驚かせてしまったかも。]
もーすぐだし、早く行こ。 みんな待ってたらあれだしさ。
[そうやって急かせば、図書館へは思いの外早くついた。 すれ違いの人影>>273には気づかないまま。]
(279) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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…………あ、悪ィ。
[反応をみて、(>>261 >>262)岸に『あの試合』の話をしたのは間違いだった。 あくまでオレのなかでは『あの試合』で終わってしまったものの。彼女の中では『未来』の話であって。]
……忘れてくれ。単に思い付きで口にしちまっただけだ。 っつってもなかなかそうも行かないだろうけどさ。
[こういうところだ。こういうところがきっと女心がわからないって言われる原因なんだろう。 オレは反省することしきりで。]
(280) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[触れた指先は酷く熱を持って熱いだろう。 おまけに滑らかに見える指先は火脹れのようにボコボコとした感触で、焦げた肉の嫌な臭いが鼻をついた。
びくりと一度手を引きかけて、何かを堪えるように小さく呻いた女は少し遅れてまた歩き出した。 歩く内、焼けるかと思えた熱は少し収まったが少年の指先に嫌な感触が残るだろう]
っ、………。 それは、
[時折ぐらりと沸き立つように女の輪郭が崩れる。 ぐつりと何かが溢れる。
さみしいね。 そんな音に似ていた]
(*35) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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――図書館――
ほら、大丈夫だったでしょ。 先輩、怖くないもん。
[つくなり、『けんちゃん』のメッセージを見せてもらった。 そこには顔文字付きの「カワイイ」が見えて、割と積極的なタイプなんだなと思ってみたり。 顔見ただけでガチガチになるのに文章だと強気になっちゃうタイプいるよね、と、送信ミスとは知らずにしたり顔。]
(281) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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─ 図書館 ─(>>271)
[俺が一冊、二冊。ようやく目を通したかの頃に安住先輩が何か色々と情報をまとめていたらしい。パッと見に詰め込まれた文字の行列にはあ、と感心した。 やっぱりかっこいいかもしれない。]
[そこに書かれていたのは所謂昔話とか、口伝の迷信だとか、そういう雰囲気を思わせるものだった。古式ゆかしいなにか…あまりこれまでの俺とは関わりのない世界だ。もし俺が今も厨二病の真っ只中だったら大喜びしていたんだろう。]
何か結構… 曰く付きっつぅか。 俺、もっと願えば叶う…的な…少女漫画みたいなやつかと…。
[ぞ、ぞ、ぞ、と肩がざわつく。冷房が強すぎないか。 いや、俺の体温が下がったのか。…ああ、これが血の気が引くとかいうやつ。]
死んだ奴らの呪いとか、ってやつ? でも、なんで…
[なんで今、俺たちが。]
ありえねー… ってことは、ないのか。**
(282) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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― 根良伊川近くの公園 ―
[テープを剥がした花火、蝋燭とマッチの準備も完了している。 バケツはすぐに用意できなかったが。]
…、…
[愛海のやりたかった事を思い出す。 プール、を溺れる秋山を救出にするのは、どうにも申し訳ない気持ちになる。とはいえ、自分は金槌ではないにしろ、泳ぎは上手な方では決してない。愛海か宍井が力になってくれる必要はある。]
(283) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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…、…
[意を決したように、スマホを開く。 陽もずいぶんと傾いた時刻を示している。
グループチャット(愛海、宍井、雛子)を開いて
『秋山が、川で溺れてさっき救急車で運ばれた』 『これって、ループを忘れた事と関係あるかな』
『ま、公園で待ってるから(花火の絵文字)』
と、送った。 公園に彼女らが来て気になるようなら詳細を伝え、 それから花火でもして気を紛らわそう、と言うだろう。
愛海に、明日泳ぎ教えてくれない?と、ようやっと切り出せたのは花火も終わりに近い頃だろう。]**
(284) 2019/09/05(Thu) 23時頃
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[繋いだ手は熱かった。 例えるなら真夏のアスファルトを触ったときみたいに、焼けるような熱さ。 現実ではないとわかっていても、まるで現実のように手が焼けるような痛みに襲われる。 手の皮膚もぼこぼことした感触で、今まさに焼けているみたいなにおい。 どちらが焼けているんだろう。あちらの手か、こちらの手か。]
…………うん。
[>>*35それは、のあとの煮え立つような声ははっきりとは聞こえなかったけど、なんとなくニュアンスはわかった気がして、頷く。]
(*36) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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[賑やかに図書館にやって来たが、先日──ループした9月1日の中で図書館では静かにとたしなめられた事を思い出した。 そっと声を潜めながら、そろそろ花火の時間だし会長一人で待たせちゃってるんだけど、皆どう…なのかな、とおそるおそる安住あたりへにじり寄り]
………
[軽快な着信音に慌ててスマホを開き、そこに並ぶ文字列にスマホケースごとそれを取り落とした]
あ、あきやま
え
(285) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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俺でも全然詳しいことはわかってないんだけどさ。 ビョーキが見つかったんだって。
難しい手術になるかもって、だから、俺、東京の病院に入院するんだって。 一旦入院して、しばらく薬とか飲んで。 身体が落ち着いたら、手術なんだってさ。
[軽く言えるのは、まだ実感がなさすぎるからだ。 両親はすでに東京に仮家を借りていて、長期滞在を決め込んでいる。 ひとりだけ病院の部屋に閉じ込められて、東京を楽しむこともできないまま、病人生活ってやつになる。]
『今日』が、俺の自由にできる最後の日なの。
(*37) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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[スマートフォンの振動を感じ、確認する。 グループチャットに届いたメッセージ(>>278)に、りょと返し。 先程のメモを貼り付ける。 一緒にいる颯成少年とは大須賀さんちのお子さんの事だろうか。 なら、確か澪ちゃんと仲が良かったはずだ。
『ヒナコサンと颯成少年が図書館に来たみたいだけど、合流しようか?』
そんなふうに打ち込んだ画面を二人に見せた]
(286) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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花火、見に行きてぇな。
[岸と鹿崎を送り、一人ごちる。 オレは『あの試合のオレ』と向き合わなくてはいけない。その為には、あの時見た『花火のような何か』と向き合わないといけないと、思ってる。
その為にも花火を見に行きたいと思ってはいるけれど。 そう思いながら足取りは自然に公園へと向かっていた。]
(287) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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― 図書館 ―
[読書はまずは、我慢しながら読むことからはじまった。 分厚い本と格闘して、黙々と読み続けて、視界になにやら白いものが見えて顔を上げた。 愛海先輩にずずいと差し出されたルーズリーフ。 本の読んでいるページが丁度年貢がどうだ米がどうだで完全に農家のひと可哀想気分になっていたあたしは、頭が切り替わらないままそれを見た。 伝承、とある。1、2、3、4、5、と項目を目で追う。 全て『死』がどうこうという話だった。]
え………
[あたしも根岸とだいたい同じ感想だった。元々この調べ物は『現状』を調べるためにはじまった。呪いだとか、人身御供だとか、心中だとか。]
…………
[何もいえなかった。 だって既に今の状況は『常識』の範囲を超えていたから。 顔がこわばっている。あたしは口をおさえた。青ざめていたかもしれない。]
(288) 2019/09/05(Thu) 23時半頃
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