190 やどかりさまの、暇潰し
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2014/08/08(Fri) 12時半頃
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―― 超常現象研究会・部室 ――
なんつうかまあ
[部室にて椅子へ逆向きに座る男が居る。 ぼんやりと外を眺め、ぎこぎこと 今にも壊れそうな音を立てながら]
平和だな、今日も
[椅子を前へ、後ろへ揺らしている。]
(@0) 2014/08/08(Fri) 12時半頃
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―― 超常現象研究会・部室 ――
平和が一番だろ
[部室の隅で屈み込む男がもう一人。 設置された扇風機のスイッチに手を伸ばし、 "強"を押すと]
ぁ"ー
[扇風機に向けて声を掛ける。 夏場だというのに、白衣に身を包むこの男は、]
そういや会長。 あの文献、見つかったんか?
[会長とは古くからの友人であった。 しかめっ面で立ち上がり、問いを向ける。]
(@1) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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ああ。
[椅子を揺らすのを止め、椅子ごと彼へ振り向いた。 みんみんと鳴く蝉の声が煩い。 首をこきりと一つ鳴らすと、]
あるにはあった。 でもなあ、すぐさまって訳にゃいかねえな。
人数が必要だわ、あれは。
[傍に置いたバッグに手を忍ばせる。 がさごそと音を立てて、手に掴んだ一冊の本。 とても草臥れたそれを放る。]
(@2) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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って、ちょ
[放られた本に目を見開いた。 瞬時、受け止める体勢を取ったが、]
いてっ!!
[手の端に当たった。 なんとか落とさずに済んだが。 会長を睨みながら]
お前さあ、物を投げんな、物を。
[ぶつぶつ言いながら、開く。]
(@3) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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ナイスキャッチ。
[到底、ナイスとは言い難い。 しかし落とさないだけマシだと笑う。 眼鏡を人差し指で押し上げて、]
言語がな 俺、そっち方面あんま得意じゃねえんだ 半分くらい何書いてっかわかんねえ
[眼鏡を押し上げた手で髪をかきあげた。]
(@4) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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ふーん
[ぱらぱらと本を捲り、口数が少なくなる。]
(@5) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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どうよ、うちのご意見番様
[本を読み始めた彼へ首を傾いだ。]
(@6) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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まあ、だいたいは。
[視線を本に落としたまま小さく頷いた。 はら、と一枚捲りながら]
お前の言う通り人数が必要だな 研究会の連中に声を掛けるのと、
バケツ一杯分の水。 それと人数分の蝋燭、グラス。 ……爪切りも必要か。 あとは……
[んー、と暫し押し黙り]
……まぁ、お前はいつも通り 連中に声をかけてくれりゃいい。
[本から会長へ、視線を移動させた。]
(@7) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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了解。
[にやっと笑って携帯を取り出した。 のんびりとメールを作成しながら、]
休み中だからな 集まるかどうか微妙な所だが
[季節と集まりを思う。 あまり期待は出来ないかもしれないと顔を顰め、]
まぁ、こんなもんか。
[メールを送信した。]
(@8) 2014/08/08(Fri) 13時頃
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夢物語の類ではある。 それにしても、
[部室内を見回して腕を組んだ。]
ここでやりゃそこそこ雰囲気出せんだろ 肝試し程度にはなるんじゃねえかな
全員集めろよ、"フランク"。
[会長のあだ名を呼び、 にかりと少年のように*笑った*。]
(@9) 2014/08/08(Fri) 13時半頃
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全員ってお前なぁ それこそ、
[あだ名呼びに一層、顔を顰めて]
夢物語みてえなもんだろ
[呆れたように不器用な笑みを*見せた*。]
(@10) 2014/08/08(Fri) 13時半頃
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――超常現象研究会・部室――
ちーっす
[鳥を肩に乗せて、訪れる青年。 まだ、少年といった方が近いかも知れない。 大学一年生で超常現象に興味津々の夢追い人である。
先輩二人の姿を見れば、軽く頭を下げ]
メールで呼び出しなんて、珍しーっすね。 なんすか、UFOすか、ミステリーサークルっすか。
(1) 2014/08/09(Sat) 01時半頃
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あんあいでんてぃふぁいど・ふらいんぐ・おぶじぇくと いいっすよね。
あ、何かと思いました? UFOのことっす!
[知っとるわ、とツッコミが入るかも知れない。 先輩に対して失礼極まりない一年生である。 しかも英語の発音としては最悪だった。]
鳥ってUFOに似てると思いません? こいつ、初めて見た時。まじでUFOだと思ったっすよ。
すっげぇ高いところ、飛んでて。眼が光ってて。 うおっ、ってなって。それからなんでか知らんけど懐かれて。
[名前知ってましたっけ?と首を傾げて]
ピーコっす。
(2) 2014/08/09(Sat) 02時頃
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[そこにスマホが軽快な音を鳴らす。 姉からLINEだった。]
姉ちゃんが飯作ってくれるそうです!
[いちいち報告する。]
なにがいいっすかね。 夏バテ対策に肉か、それとも涼しい食いもんか。
やっぱ男なら肉っすかね!!
[LINEで「にくくいたい」と返信したあと 楽しみ〜、みたいなスタンプを送信しておいた。]
っつか、他の部員くるんすか。
[暑苦しい部屋にむさくるしいな、と 先輩二人から少し距離をおいた椅子に腰掛けた。**]
(3) 2014/08/09(Sat) 02時頃
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――超常現象研究会・部室――
おう。 早かったな、フィリップ。
[鳥の青年を見て右手を小さくあげた。 あんあいでんてぃふぁいど、と舌足らずな 調子で言葉を紡ぐ青年に、にやにやと笑い]
残念だなぁ UFOでも、ミステリーサークルでもねえんだよ でもまぁ 案外、人類が初めて鳥を見た日っつうのも 未確認だったんだろうから、 さぞ驚いたろうなあ
[ピーコに視線を移し、そちらに小さく手を振った。]
(@11) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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――超常現象研究会・部室――
そんだけ派手な鳥に ピーコって名前はどうなんだ?
[白衣の男が突っ込んだのはむしろそっちだった。 相変わらず本を眺めながら淡々と。]
(@12) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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いいんじゃねえの、ピーコ。 俺は好きだけどな。
[ありきたりな名ほど馴染みやすいものはない。 こきりと首を鳴らして、]
お。 姉ちゃんか?
[鳥の青年の声に少し反応した。 眼鏡の位置を直す。]
(@13) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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姉さんな 俺、昔から姉さん欲しかったんだよ。
[聞かれてもいない事を満面の笑みで答えた。 瞳は夢見る少年のソレである。 一歩、フィリップへ近づいて]
安雲。 お前の姉さん、俺に紹介しろよ。 なぁなぁなぁ。 いくつなの? かわいいの? 彼氏、いるの?
[怒涛の質問攻め。 その都度、一歩ずつ距離を詰める。]
(@14) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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肉より素麺だろう
[詰め寄るミナカタを他所に、淡々と。]
他の部員、くるといいけどな
(@15) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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俺は素麺より姉さんだな
[もう姉さんしか頭に無い男。 他の部員、と問われれば]
休み中だしな 集まりはあんまり期待できんかもしれんが
ああ
お前、姉さん呼べよ
[な、と優しい笑み。]
(@16) 2014/08/09(Sat) 09時半頃
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お前なぁ
[ミナカタの様子に苦笑い。 鳥の青年に視線をやって]
あんまこいつのいう事、従うなよ 呼べるっつうなら呼べばいいが 無理して呼ぶ必要ねえぞ
[流石に先輩の強制的な命令、みたいな その手の強引さはやりたくはない。]
ミナカタ。 お前の女好きも程ほどにしとけ。
[友人を軽く牽制しつつ。]
(@17) 2014/08/09(Sat) 10時頃
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じゃあ、何っすかね……フランク先輩意味しぃん!
[UFOでもミステリーサークルでもないという先輩に 軽く小首を傾いできょとんと。]
ピーコいいっしょ。 オスならピースケだったんすけんど、メスでした。
[椅子に座り、スマホをぴこぴこしながら顔を上げて]
っす、姉ちゃんっす。 へ?ミナカタ先輩、うちの姉貴に興味あるんすか? だーめっす!俺の姉なんで!!
(4) 2014/08/09(Sat) 16時半頃
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[呼べ、という言葉には目を丸くした]
え?いや、だめっすよ、姉貴は社会人っすし 超常現象とかあんま興味ないっすし。 美人だと思うっすけどね、写メ見ます?
あ、やっぱやめた!!
[女好きと釘を刺されているミナカタ先輩に姉を紹介して 手を出されようものなら大変だと 思い直してスマホをホーム画面に戻した。]
(5) 2014/08/09(Sat) 16時半頃
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俺の姉ってなんだよ 何やらしい響きなの
[まじまじと彼を見つめ]
社会人いいじゃん 年上かぁ
癒されたい
[ほわぁ、とゆるい笑み]
(@18) 2014/08/09(Sat) 17時頃
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フィリップ。 お前の選択は正解だ。
[やめた、という言葉に大きく頷いた。 癒されたがる男に向かって、]
癒されたきゃ そういう店にでもいけよ
あ、髭剃れよ。 髭。
[髭、と顎に手を遣った。]
(@19) 2014/08/09(Sat) 17時頃
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