人狼議事


227 【完全RP村】Etude of NIGHTMARE

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視点:


【人】 ろくでなし リー

― おしまいのはじまり ―

[近づいてくる”女王”の影。>>0
その足取りは、三人相手に宣戦布告した姿からは
とおく とおく かけ離れていて

ふらり 揺れる赤いドレスは所々燃えた痕が
彼の命を蝕むように 広がっている。

「3対1でも、よかったかもな」 なんて
双剣が死んだと 残ったのが彼だと そう思った僕は
愈々アリスも(僕のいのちも)ここまでだなぁ と

やわらかに口元を持ち上げたのだけれど。]
 

(35) kanko 2015/07/01(Wed) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

[ ぐら、と頭が揺れた影>>0は そのまま静かに倒れこみ
 此方を向いた琥珀色の目だけが 虚ろに演者を映して
 溜めた光を散らしてゆくのが視えた。]

  ………… 。

[ あと何人、こんなふうに「死ねば」
 僕は 還れる んだろう。 あと何人、あと何人。

 自分で殺してもいないひとの死を願って
 僕はまた ( それでも ) 生きて ]

      生きて、いたいんだよ…。

[ 死刑判決を受けた時、安堵を覚えた自分は
 もう 思い出せないほど遠くに居て
 はじめて見つけた「生きる理由」を左手に掴んで
 悩みながら、自分で作った尸の上で生きていたのに。

 いま、他人が積んだ骸の上にすら 登ろうとしている。]

(36) kanko 2015/07/01(Wed) 23時半頃

【人】 ろくでなし リー

[ 浅ましくとも 愚かだろうと 狡かろうと
 それでも生きていたいと願う。

 ―――あのひとの となりで。 


 抱えた膝を握りしめて、絞り出された掠れ声>>36
 ぼう、と鬼火が消えるような弱さ。

 でも、その火は決して消えることなく。

 もうひとつの命の火>>15も、ふたたび
 その身を擦るようにして
 自らのちからで焔を灯したようだった *]

(37) kanko 2015/07/01(Wed) 23時半頃

リーは、もはやエフチップ見るだけでわらう

kanko 2015/07/02(Thu) 20時半頃


【人】 ろくでなし リー

[ ぼうやりと見つめる視界の端っこで
 猫のながーい尻尾が揺れる。

 呟かれた”おしまい”>>38は、命の終いを嘆くには軽く。
 猫の紅い眼が、どれだけの死を見てきたかまでは
 まだニワカの僕には推し量れないけれども
 揺れることのない声が、その多さを語る。

 僕にゃあまだまだ。そーいうことなんだろう。]

  覚悟はあっても 割り切れるほど
  僕はまだ強くねーんです。

[ ほろり出た一人称は、きっと猫には気付かれないだろう。
 遠ざかる足音に振り返る事はない。

 「にゃあ」と、紫色の背中へひとつ 鳴いてやった。*]

(72) kanko 2015/07/03(Fri) 00時頃

【人】 ろくでなし リー

[ 此処に残るのは生者ふたりと死者ひとり。
 僕はぴらりとカードを取り出して首を傾げる。
 「………争わせ、」>>1:#10 あらそ、わせ?
  ………ぼく、あらそわせては いないね?

 すっかりエンディングモード漂うアルヤスと双剣。
 うーん…? と、顎を掻いた  とき。

 空から降りた真紅のベロアの緞帳。>>3
 その前には 林檎の目こそ 見えぬものの…]

  あ、の………糞餓鬼……。

[ 無駄だと知っちゃあいるけれど、すい と伸びた手は
 反射的に背の愛刀にかかる。

 耳の裏に張り付いた笑い声>>4が蘇り 
 薔薇の影、蔦の影、落ちた血の海の影からも
 有象無象から伸びた「手」の喝采が、劇の終幕を告げた。]

(73) kanko 2015/07/03(Fri) 00時頃

【人】 ろくでなし リー

[ 拍手の音を吸い取って、影は微笑む。
 か細い少女の影は羽を広げ 夢を吸う虚無のように
 黒いブラックホールがくちをあけた>>6 

  ………。(なんかちょっと、口調がむかつく)

 明かされる種も 無邪気な悪意も 気に入らない。]

   えらい陳腐な舞台をドーモ!
   ぜーんぶ茶番だってぇのは 随分とお優しい。

[ 星の煌めく闇へと吼えて。
 闇が片手を翻せば、足元で蠢きだす闇を感じた。]

   ――地獄に堕ちる日が、楽しみになったよ。

[ 体に纏わりつく深紅の目には囚われることなく
 黒水晶の目は一点だけを見つめて
 言い放った言葉は静かに ”再会”を匂わせた。]

(74) kanko 2015/07/03(Fri) 00時頃

【人】 ろくでなし リー

[ 地面に埋まりつつある半身と、視界を遮る無数の手
 その隙間に此方へ近づく少女の足>>10を見つければ、
 既に自由の効かない半身をよじり 泥の闇を掻く。

 けれど到底、届く距離ではなくて ]

  くっそ、一発  殴らせ……

  ………っはは。  ――あんたらに、頼んだ。

[ 雄々しく猛る虎>>53に 黄泉から還った双剣>>65
 聞こえぬ声を投げかけて。

 視界を塞ぐ赤い眼の手を、猫の尻尾をはたくように
 避けながら… それでももう、目線は斃れた兎と同じ。

 その隙間に聞こえた、シマりのねー悲鳴>>61に僕は
 チェシャ猫みてーな笑みを 浮かべたんだ。*]

(75) kanko 2015/07/03(Fri) 00時頃

【人】 ろくでなし リー


[ 僕の命は6つの盃の上に浮かんでいる。

 自分と、あのひとの為に刈り取った命。
 救えなかった、見殺しにした命。

 そいつらの上に根を張って、
 他人の道理をひん曲げながら 咲かせる花は
 まだ枯らしちゃならねえと。


 吹雪くような夜桜の真ん中で
 聞いたこともない柔らかな 異国の琴(ウード)の音が
 どこからか 僕の耳を撫でていった。 ]
 
 

(82) kanko 2015/07/03(Fri) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

― 日本 個人医院 ―

  あーーー、はい。 医者(せんせぇ)いわく
  もーそろそろ目ぇ醒ますらしいです。
  ……はい。 ………はい。

  わーかってますって、あくまで俺は”舎弟”ですし。
  ……すんませんね、”大事なの” に怪我さしてもーて

  ………ゴローさん………いや。なんでもないです。
  じゃあ、来るまでは俺が。  …それじゃ。

[ ( ピッ )  ( ………まったく あの人は )
世の中みんなが自分と同じ位鈍いと思ってるんだろーか。

はぁ、と落とす溜息は 無機質な端末の上に落ちて
俺は”先輩”の様子を見に行く。
「失血酷いけど、まァだいじょーぶじゃねェの?」
馴染みのヤブ医者が、彼から取り出した鉛球を
俺の掌に乗せてから たっぷり24hは経過していた。]

(83) kanko 2015/07/03(Fri) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

[白いカーテンに囲まれた、安っぽいパイプのベッド。
面会者の椅子すらない小さな場所は、棺桶には広すぎた。

小さな機械音は飽きもせずに 眠る人物の鼓動を刻む。]

  ”先輩” 気ぃつけてくださいよー ほんと。
  「しなねーてーどに」っちゃ、確かにそうですけど
  ………はぁ。  そんなんだから、
  舎弟がお目付け役も兼ねるんですよ?

[長い睫毛はまだ伏せたまんまで、
異様な傷跡だらけの左腕が、静かに布団に乗っている。

人差し指で、さらり。包帯の巻かれた足>>0:21を撫で]

  …足、すんません。
  でも、お陰さんで担いで帰れましたよ。

[いつものこの人なら多分、あのくらいは>>0:85避けて見せる筈だったから。言ったら怒られそうな詫びは、今のうちに済ませておこうと。
思いっきり蹴られた肩は>>0:20踵のかたちの青痣になっていたけれど、穴が空くよきゃ余程イイ。]

(84) kanko 2015/07/03(Fri) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

   ――― ガチャリ ―――

[ ………数刻後。
安っぽい病室の扉が開くのと、目の前の瞼が揺れるのは
一体どちらが早かっただろう。

俺はくすりと 堪え切れなかった笑いを落として
”先輩”にいちばん会いたいひとへ 特等席を譲ろうか。

駆け寄る足音を迎えるように、俺は
大きな人影が写り込んだカーテンを *開けた。*]


*****

(85) kanko 2015/07/03(Fri) 00時半頃

【人】 ろくでなし リー

 ― ベッドの上 ―

[ …………………?  頭がガンガンする。
 真っ暗闇ん中に居て…桜が視えて……
 聞いた事のねー 音楽が、聞こえて……………

 ああ、そーだ。 あの糞餓鬼に遊ばれて――
 沈んで、落ちて、落ちて、落ちて… ああ?……あれ?

 いま、目の前に 見える顔は。
 5年間ずーっと見てきたモンだけれど
 こんな表情は………初めてかもしんねーなぁ。]


         ―― …ごろー。


[ やっと出した声はカラカラで、渇いた唇が少し痛い。
 頬にのばそうとした左手は なんだかやたらと重たくて
 届く前に おおきな両手に取られてしまった。]

(87) kanko 2015/07/03(Fri) 02時半頃

【人】 ろくでなし リー

[   ほおうらな、こんなにあったけーし
   こーんなに、でっけーんだ、よ。

誰に言っているのかといえば。
僕の頭を勝手に撫でたクソ猫へ、そこはこれ専用だと
大きな傷跡が残る手を握られながら……もう片方の手を、


 ――――うごかない。

 力が入るのは首元までで、
 そこから先は消えてしまったような闇が繋がる。

確かめたいのに、2つもある目は揃いも揃って
黒曜石を見てたいって動かない。
だから しかたがないから

包まれた手を握り返して、引き寄せた。]

     ………ごろー   ただいま。

(88) kanko 2015/07/03(Fri) 02時半頃

【人】 ろくでなし リー

[ 僕の体をつつむように かぶさった肩口へ鼻を埋め
 すううう、と大きく息をして。

 消毒液の匂いばかりのなかで ようやく
 ”僕ん家のにおい”を かぎつける。

 そうしてようやく自由になった両眼は、
 アルミの棒から吊り下げられてる僕の腕を見つけた。]

   ………あーあー………。  …怒ってる?

[ ちらり、覗き込んだ顔は さっきとどう変わっていたか。

それがどんなだったって。
左腕が動けば十分、とばかりに太い首に巻き付いて
じんわり熱くなる目元を隠しながら もう一度 ]

   ――――ただいま。

[ 愛しいひとの 腕の中に還った。 *]

(89) kanko 2015/07/03(Fri) 02時半頃

【人】 ろくでなし リー

― 後日譚:日本・自宅・初夏 ―

[ 荒れた畳の上を、暑さを運ぶ白南風が通り過ぎ
 狭い狭い部屋の中にツツドリの啼き声が転がり込む。

 きらり、きらりと射す日差し。
 カーテンの陰が揺らめき
 僕の声がじとりと湿った空気に響いた。]

   ごろーー、   おへよーーーー。

[ くてり。隣にある布団の山に寄りかかって
 ミノムシの中身が動くのを肩で感じる。
 むくりと起き上がった顔に付いている細っそい目へ
 きししっと笑って見せるのは、欠かさない日課だ。

 いつもならもう炊きたてのご飯と味噌汁、昨日の残り
 2人ぶんが、小さな卓袱台に並んでいる筈なんだけれど

 今日は湯気が立つ ホージ茶がふたつだけ。]

(135) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

【人】 ろくでなし リー

   なあなあ、今日は豆腐と長葱が良い。

[ うざったいバンドで肩から右腕をぶら下げ、
 刀どころか包丁も扱えなくなった僕は
 寝起きのひとの耳元で そんな甘えを口にする。

 すりりと擦り寄せた頬は 伸びたヒゲで一寸痛いけど
 それはたぶんお互い様。 頬をひとつ、啄めば
 はふ、と耳朶が湿気た息に包まれ 小さく噛まれた。]

   ………ん、 っ 

[ ………何だか嫌なことを思い出した気がする。>>4:+37

 あの時みたいに死にたくはならないけども
 そんでもって一発殴る気も>>5:+1起きないけども
 うぐ、と喉の奥に何かを溜め。

 ぽすりと左胸に拳を振り下ろしたあとに
 「 ごはん。(つくって)」 と言うのでした。]

(136) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

【人】 ろくでなし リー

[ 規則正しい調理音が響く頃、
 大きな背中を見つめながら 僕は着替えの用意をする。

 「 ウチにベッドは少ねェの。ほら、帰れ。 」

組と馴染みのヤブ医者に、ケツを蹴られるようにして
薄暗い部屋を追い出されたあの日。
「忘れ物だ」と放り投げられた小さな飴玉は
ジャケットのぽっけに入ったままになっていたのだけれど]

  これ…………なぁ。

[気に障る丸文字が刻まれた 小さな包みを指先で挾んで
ちら とまぶしい朝日に透かして見る。
毒々しい林檎色の赫が 此方を見ているようで
 ( ……見てんなよ! )
ぷす、と鼻を鳴らして 手にとったのは僕の茶筒。
棄てるのも何か嫌、でも目につくとこにも置きたくなくて
包みごと、まっくらの茶っ葉の中に突っ込んだ。]

(137) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

【人】 ろくでなし リー

   ―――いただきます!!!

[ ほっくりと湯気を立てる味噌汁と
 艶やかに水を滴らせるトマト、脇にはキャベツの浅漬。
 茶碗の中で立派に立つ米粒を前に、僕は両手を合わせる。

 ”夢”の話は、たぶん………しない。
 僕も、このひとも
 殺さなきゃ帰れないとかそーいう話は好きじゃないから。

 ……それに、俺に耳やら尻尾が付いてたってー話も
 双剣相手に無様に負けたってー話も
 糞餓鬼に煽られて景気良く頭の血管切れたってー話も
( それは僕が恥ずかしいから、したくない。)

 左手でむりやり使う箸にしかめっ面をして
 目の前の人に あーんぐりと口をあけてみせりゃ
 トマトのひとつも入れてくれるだろうか。]

(138) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

【人】 ろくでなし リー

[ ヤクザ稼業にゃ有給休暇も障害保険もありやしねーので
 今できることを、できるかぎりするために
 左腕をジャケットに通す。 
 結べるようになるまで暫くは、タイ無しだ。


 「 行くぞ 」 「 へーーーい。」


 家から見上げた桜は、濃い緑が生して
 日差しの隙間を足元にくれる。

 僕は木漏れ日の中に見える
 僕のいのちを預けた背中を眩しそうに見て

 八重に 九重に ――幾度となく
 散ってもまた 馨る季節に 咲く華を
 此の人と ”彼等”と共に 覽るために

 追いかけ、つかまえた背中に ――祈りをこめて ]

(139) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

【人】 ろくでなし リー

 

  さー、今日もおツトめ 頑張りますかねぃ。
 

[ 背中に額を付けたのは一瞬。
 するりと脇を 踊り抜けて 動く左腕をくるりと回す。

 明らかにカタギでねぇスーツ2人が
 ボロアパートから”出勤”した。

 誰もいない部屋の中、飴玉が入った茶筒が

 (  コトリ  ) と
           小さな音を立てて 倒れた。**]

 

(140) kanko 2015/07/03(Fri) 19時頃

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