275 突然キャラソンを歌い出す村
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― ホテル・薔薇のお風呂 ―
〜♪
[バスタブいっぱいに赤いバラの花びらが浮かんだ風呂にヤニクが浸かっている。 脚を組み替えると、浴槽たっぷりいれた湯がこぼれ、タイルを濡らした。]
(33) 2018/03/25(Sun) 21時頃
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♪♪♪
ba ban ・ ba ban ba ban ・ ba ban
Oh You're my wife?
君にあいたくって来たこの世界は アメイジングな毎日だ! 小さな世界!(It's a small world !) 君はまるでアリス ワンダーランドのどこで迷子になってるの? すぐに見つけてみせるって 邪魔しないでねMad Hatter ウサギとチェシャ猫、 どちらが君の味方をしてるんだい
(34) 2018/03/25(Sun) 21時頃
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ba ban ・ ba ban ずっと君にいいたかったコトがあって
ba ban ・ ba ban やっと逢えるって思うと 喉元まで出かかった言葉 魔法にかかって忘れてしまいそう
邪魔しないでねMarch Hare ウサギとチェシャ猫、 どちらが君の味方をしてるんだい
Oh You're my wife? (oh you...)
(35) 2018/03/25(Sun) 21時頃
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[陽気に歌い上げ、今だ鼻歌交じりに風呂を出た。 そこで、真新しい日本で購入したばかりのスマホに爺からの電話がかかってきた。全裸で仁王立ちしながら、ヤニクは爺に母国の言葉でこう言った。]
『おはよう、爺。』 『あぁ。準備に時間がかかっていたから心配したのか。』
『だって今日から私のプリンセス候補と同じ学校に通うんだよ?手抜きはできないさ。』
[今日はついに日本の授業というものを受けることが出来る日であり、佐倉ソフィアのクラスメイトになれる日でもある。**]
(38) 2018/03/25(Sun) 21時半頃
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―桜守学園校門―
[黒塗りの高級車は不幸にも黒塗りの高級車に追突されてしまう。 後輩をかばいすべての責任を負ったミウラに対し、車の主、暴力団員タニオカに言い渡された示談の条件とは…]
(76) 2018/03/25(Sun) 23時頃
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[ヤニクは黒塗りの高級車の片方から降り、桜守学園の校門前に現れた。校門すぐ近くには、大きな大きな桜の木がある。
そしてヤニクは思い出す。 ほんの一週間前の出来事を。]
(77) 2018/03/25(Sun) 23時頃
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─ 回想/一週間前、桜の木 >>@14─
[枝から落ちる恐怖を感じさせぬ仕草だった。 すっかりその桜の上に在ることが自分の生き方のような――まるで家のような親しみ方で、その女性は座り方を変えた。]
――サクラコサン。
[あの時聞かされたその名前を―― ヤニクは驚いた顔をして復唱した。 それから、すぐに顔は満面の笑みになる。 顔いっぱい嬉しいを描いて、彼女の名前をもう一度呼んだ。]
……ワオ!サクラコサン!!! ハイ、……ハイ! 聞こえてマスよ! 見えてマス!モチロンデス!
パイーパティの民、精霊と生きるデス! あなたのような美しい女性、 見えなければ王族失格!
(78) 2018/03/25(Sun) 23時頃
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[深い藍と金の混じる、珍しいラピスラズリの目を星のまたたきのようにキラキラとさせて、ヤニクは次の言葉を待った。 そして掛けられた質問に、首を横に振る。>>@16 そして突如かかるBGM。しらない春。]
……観光、も、したい。デスが。 それには理由があるのデス。
[ヤニクは片膝をつき、桜の木を見上げた。]
ワタシはワタシの花嫁を探しにきまシタ。 花嫁の名はわかっていマス。 あなたの座るこの木と同じ花の名。
さくら。 いえ? もしかすると、――さくらこ。
あなた?私の妻デスカ? ン?妻となり?なりマスカ? なりませン?マスカ?
(79) 2018/03/25(Sun) 23時半頃
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あなたは?共に南のワタシの国まで! 一緒に行きまセンカ!? 必ず幸せにしマース!!
だからワタシ、アナタの国のコト? もっと知りタイ。観光も、すべては、
ワタシの妻のためデス!!!
[立ち上がって両手を広げた。 歓迎のホーズであった。]
(80) 2018/03/25(Sun) 23時半頃
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[……というのが、一週間の出来事であった。 返事はまだ貰えていない、とヤニクは考えている。]
(81) 2018/03/25(Sun) 23時半頃
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[>>98 視線を感じて振り返る。 彼女だ。――「さくらさん」 従者らしき男と連れ立って校舎へ向かう後ろ姿を呼び止めた。]
まってくだサイ! さくらさん!
(99) 2018/03/26(Mon) 00時半頃
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[>>98 >>99 ふり返った佐倉ソフィア。 そのきょとんとした表情と所作。 可憐な彼女にヤニクはすっかり視線を奪われた。]
タゥゥゥバ……
[思わず祖国の感嘆の一言が漏れる。]
さくらさん――さくらさん!
やっとお会いできマシタ! ワタシ、あなたに遥か遠い国から、 この東の島へ会いにきた思いマス!!
[満面の笑みで飛び跳ねんばかりの勢いで、佐倉ソフィアに挨拶をする。 しかしその傍ら、剣――いや、この国ではカタナというのであったか――を抜く者があった。従者の男である。]
(101) 2018/03/26(Mon) 01時頃
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オォォゥ、ジャパニズサムーライ……!? タゥタゥバ〜〜!はじめてミタ! まだ生き残ったできたデスね!?
ワタシ!怪しい外国人ちがいマス!
この学園の?リュガクセ?します!スル!
リュガクセなった理由ありマス!
ワタシ、彼女が妻となるかどうか確かめ 私の国に攫って帰りマーーース!!!
ヨロシクサムライ!
[とウインクした。]
(103) 2018/03/26(Mon) 01時頃
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タウバ。
[――ヤバイ。泡食って一言呟いた。>>108 スゴイもヤバイもオーマイガもだいたいカバーしたニュアンスの便利な言葉だ。 これから妻になるかもしれない彼女には是非覚えていって頂きたい、が、説明する余裕がない。]
(114) 2018/03/26(Mon) 02時頃
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[ヤニクは奥歯を噛み、覚悟を決めた。 両腕を前に突き出し、おもいきり手を叩くようにする。 どうしてそうしたのか。 彼を守護する精霊がそうしろと言ったからだ。
指がバラバラになるのではないかという恐れも、指どころでは済まず頭ごと真っ二つという想像もした。
けれどこうした。 ヤニクの左手と右手の間に、朧の刀がある。 白刃取り、というヤツであった。]
(115) 2018/03/26(Mon) 02時頃
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[精霊のプチ預言と、学校の屋上から飛び降りても無事な王族たる身体能力+α。 要は精霊の無茶ぶりをなぞる覚悟がヤニクの力だ。 けれどこのまま力を籠められると、内心死ぬほど焦っているせいで出てきた手汗で刃が滑る。 絶体絶命であるが故に、ヤニクは極力焦っていないふりをしながら]
――決闘ですか。 いいでショウ!
サムライに果たし状デス! 今日の放課後!
ワタシとさくらさんをかけて決闘どうでショウ!!!
(116) 2018/03/26(Mon) 02時頃
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フンチャ!かしこマリ! サムライこそ忘れちゃイヤデス!
[大きく頷いた。>>119 手のひらの間から刃が抜けていくのをはらはらと見守る。 刃が手を離れていくと、こっそり息をついた。]
……あのう。 時間ですケド、早すぎるとかありまセンカ? アッない。 ノーノーノー、なんでもありまセン! だいじょぶデス!!!わかりまシタ!!!!
[全力で首を横にふったり縦にふったりして、朧とソフィアを見送った。 咄嗟に放課後と言ってしまったが、何のことはない。 ジャパニーズマンガのにわか知識でついつい放課後と口をついただけである。 先延ばしにして貰えないかと試しに声をかけてみたものの受け入れて貰えそうな気配はなかった。]
(122) 2018/03/26(Mon) 02時半頃
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[朧達が離れると、腰が抜けたのか雨で濡れている地面に構わず尻もちをついて]
ヤーヤー。 thank youネー!
[四階からの野次・指笛・拍手などに片手をあげてこたえた。**]
(124) 2018/03/26(Mon) 03時頃
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― 朝・二年教室 ―
[始業式から一週間。生良くらりが担任をしている二年生の教室にて留学生が紹介されることとなった。
佐倉ソフィアとおなじクラス。 同時に、先ほどやりあったばかりの太刀浦朧ともクラスメイトということになる。 因みに太刀浦朧の席はアリーナ席。担任の生良くらりが喋っている間は、彼の席のほど近くに立たされていたので、目を若干そらしてニコニコしていた。
自己紹介となると元気いっぱいという様子で、]
ヤホー、みなさん! ヤニク・サイラスピトー・パイーパティいいマス!
さくらさんにお嫁さんになってもらうために ニポンゴいぱい勉強して 南の国からやってきマシター!仲良くしてネー! 知らないことたくさんデス! ニポンのこと、山モリ教えてほしデース!!
(129) 2018/03/26(Mon) 04時半頃
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[そこでまた太刀浦の顔を見て、彼が怒ろうが怒る前だろうが、とりあえず彼を押しとどめるように両手のひらを向ける。]
……ウェイウェイウェイ…… わかってマス!放課後ちゃんとあれスル! パイーパティの男そゆとこ約束守るトコがアル! 放課後までは仲良くしてくだサ〜イ!
(130) 2018/03/26(Mon) 04時半頃
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ところでくらりセンセー? さっき外で転んでしまったケド、 ズボン脱いで干してもOK? おしりがちょとスコシ冷たい。
ヤニクこう見えて? スタイルが、そのジツ!ハナハダ?かなりイイ!! 見ごたえありマス!!!
[黒板前でくらり先生に自信をもって質問をした。**]
(131) 2018/03/26(Mon) 04時半頃
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ヤニクは、朧アンコールした。
2018/03/26(Mon) 13時半頃
ヤニクは、クラリッサにアンコールした。
2018/03/26(Mon) 13時半頃
ヤニクは、クラリッサにさらにアンコールした。
2018/03/26(Mon) 13時半頃
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アレイ・ヤアル!!(そんなー!) NO強制送還! 飛行機と船長くてニポン来るのトテモ大変! OK履きマス。くらりセンセーは刺激的な女性デスネ。
ほしさんはどのCutie-Pie? あ!あのハンサムデスか! アリガトございマス!
(160) 2018/03/26(Mon) 13時半頃
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[ヒューの手招きに応じて教室の後ろの隅へ。 ジャージを受け取って、庶民的かつ独特の手触りを興味深げに確かめた。]
ワオ……個性的穿き心地。
[ヒューが隠してくれている後ろで躊躇なくベルトを外し、スルリと濡れた制服の下を脱ぐ。 さり気無く鍛えられた細くて長い脚が露わになったがヒューのガードは堅かった。]
ほしさん親切デス!ヤニクとも友達してくだサーイ! これは明日洗って返すでOK?
[制服のかわりに穿いたジャージを指さした。]
(161) 2018/03/26(Mon) 13時半頃
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ヒュー。よろしくブラザ!
[名前を繰り返し、ギプスをつけた右腕に触れないように片腕を背中に回して軽くハグをする。]
早く治るとイイ。 そだ!片手で不便したらヤニクをパシリにシテ? シロマス?シマショウ! お礼ネ!
[そしてニクパイとの呼び名に、ヤニクは目を瞬かせてから白い歯をみせて笑った。 突如かかるBGM。切り替わり照明はブルー&マゼンタに。 >>164『あなたのお名前なんてぇの?』]
(166) 2018/03/26(Mon) 15時頃
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♪♪♪
たったの数分前のできごと ブラザーお名前覚えてねぇの? もっとも名乗ること吝かじゃねぇ まだここは新天地 Check this out ヤニク・サイラスピトー・パイーパティ ニクパイ? 朝飯食ったかい?
ワタシの名前を覚えてクダサイネstudent ヤニク・サイラスピトー・パイーパティ
(167) 2018/03/26(Mon) 15時頃
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Come On, Say サイラスピトー (サイラスピトー)
[突然クラスの数名が立って踊り始める。インド映画のように。] パイーパティー (パイーパティー)
[また数名が立ち踊り始める。インド映画のように。]
Say my name. Brotherヒュー
[インド映画的ダンスにあわせて踊りながら、ヒューを指さし、カメラはヒューの方へ切り替わった。**]
(168) 2018/03/26(Mon) 15時頃
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[ヒューのタップダンスにあわせ、生徒たちの数人は足を踏み鳴らし数人は手を打ち鳴らした。>>174 >>175]
サイラスピトー (サイラスピトー)
[女子学生がプリーツスカートを振り乱し]
パイーパティー (パイーパティー)
[男子高校生は獣を思わせる荒々しい動きで腰を低く踊り狂った。 もう間違えないというヒューの歌にヤニクはただ踊りながら頷き]
今度一緒にパイくわねぇか?
[と、共に同じフレーズを歌った。 女子高生軍団と男子高校生軍団は扇情的な仕草で合流し、やがてヤニクとヒューを囲うようにしながらダンスは最高潮を迎えたのであった。 どこからともなく降った花びらはジャスミンであった。]
(180) 2018/03/26(Mon) 19時頃
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――ハイ!よろしく、ヒュー。 エ? ワオ!パシリは手伝うとゆ意味ではなかったデスか!?
ははは。これからも色々おしえてネ。ニポンの友達!
[と、日本式に握手を交わしたのであった。>>178]
(181) 2018/03/26(Mon) 19時頃
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― 昼休み ―
[朧に叩かれた机の上の筆記用具が跳ねる。>>184]
モチロンデス!ケド、
[ソフィアの机の方へ顔を向ける。ソフィアにひらひらと手を振ってから、持ち場についた朧に]
サムライ刀ありまセン。 ドウスルノ?
(185) 2018/03/26(Mon) 20時頃
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[朧の勝ち誇った顔。それを見てヤニクはきょとんとした後、首を傾げて面白がるように目を細めて笑った。>>186 >>187]
……そうカナ? ワタシは刀を持ったサムライ相手でも 勝つつもりでヤル。
さくらさんをワタシのお嫁さんにするためには いずれにしてもサムライに勝つ必要アル感じマシタ。 そうでショウ?
[目的のためにいつかは必要な勝利。相手の剣技が恐ろしく鍛錬をつんだものと判明しても、戦うと決まれば恐怖は覚悟で上書きが出来る。王族たるもの臆すことなど。余裕綽綽という態度で挑むのだ。]
……準備みたいなものデスネ! ワタシが勝ったら、サムライは……ン〜〜〜 ワタシのさくらさんへの片思い認めてくだサーイ!
そして愛し合うコト出来るまで コツコツ頑張るのツモリ! さくらさんの気持ち無視するつもりありまセン。 星の導きに従い誠実に過ごし、後は運命次第デス。
(189) 2018/03/26(Mon) 21時半頃
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