191 忘却の箱
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
丘の上には、白い風が吹いている。
(#0) 2014/08/29(Fri) 00時頃
丘の下の小道からは、小さく白い壁の建物が見えた。
まるで箱のようなその四角い建物の周りには、色とりどりの花が咲いており、まるで絵画のようだった。
(#1) 2014/08/29(Fri) 00時頃
人類に奇妙な病が流行り始めたのは今からそう昔のことではない。
最初は、ある人の腕から1輪の花が咲いたのがきっかけだった。
―――勿忘草病。
そう名付けられたその病は、思い出を糧に身体から花を咲かせる病気だった。
(#2) 2014/08/29(Fri) 00時頃
思い出や記憶が一つずつ消えるとともに花に包まれ、最後には植物そのものとなる。
この奇妙な病に、人々は驚き、恐怖した。
研究者たちはこの病気の治療法を探すべく全力を尽くしたが、その努力はむなしく消えた。
―――やがて、人類は、穏やかに花に包まれていた。
(#3) 2014/08/29(Fri) 00時頃
白い壁の建物―――その中の一室をのぞけば、様々な医療器具と、そしてそれとは不釣り合いな剪定鋏や、園芸用具が見えただろう。
勿忘草病に特効薬はない。
病にかかった人間は、この白い建物のようなサナトリウムでその最期の時間を過ごすのが常だった。
(#4) 2014/08/29(Fri) 00時頃
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る