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7年、長いわね
――あっという間のようで、長いわ
皆にとっての道化師なら。それは……ストロボみたいに
記憶に残ってはなれないでしょうね
[黄昏のシネマみたいに貴方は再現するのね
フィルムを映写するように何度も何度も
道化師の戯れを
道化師の生きざまを
ふと彼の、手品の前の口上を思い出す
あれもきっと、そのピエロの口癖だったのだろうと
普段より多弁になる彼。されど...はその変化の理由は思い至らず
真実の歯車は歪み噛みあうことはない]
あらそうなの。でも私は其れを却下する
[言い返す言葉を一刀両断]
あら、そうとは言ってないわ
人であれど観察者という枠組みに自ら囚れたように見えただけ
貴方が諦観を抱くなら私は希望を抱きましょう
現実を見つめながらも私は最後まで希望は捨てやしない
例え諦めても、何度でも
私は再度、希望を持ち続けるわ
[空の絵の様に。あの光景の様に
もう一度、私は彼と景色を共に眺めたいから]
[きっと私、一昨日連れ去られていたのなら
メルヤと同じ気持ちを抱いただろう
諦めと、退廃と
未練を残すのが嫌だから、唯、記憶して心の宝石箱に閉じ込めて
時折其れを眺める余生を歩もうとしたろう
でも私は光を知ってしまった
未練を抱いた
欲を抱いた
希望を、抱いた
だから私は、諦めない
瞳の中に花が咲く。希望という名の花が咲く
彼の箱は空っぽかもしれないが、私の希望を仕舞いこむ宝石箱は、
輝くもので満ち溢れているのだ]
【人】 トレーサー キルロイ―廊下― (159) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[少し辺りの空気がざわつき始めた気がした。 (160) 2015/06/13(Sat) 01時頃 |
僕も忘れたくなかったから。感情も、鮮明に留めて置きたかったからね。
だから、僕は傍観者だよ。
[
メルヤは両親から、およそ愛情というものを受け取らなかった。生意気で小賢しい性格が災いして友達と言える相手も外の世界にはいない。
何も残してきていない。だから何も遺したくなかった。]
知ってるよ。知ってる。嫌という程知ってるよ。
怒らない。
……僕には、忘れてしまう恐ろしさがわからない。
そして僕には、忘れる救いも訪れないって言ったら皮肉にしか聞こえない人達がいるかもしれないからね
[芯を捉えていないような瞳は、ケイトにどう映っただろう。
ここにいるようで、いないような感覚。過去と、今。錯綜する想いは何時だって、現実的だ。
それでも過去と今が混ざることが、なかった。]
君も最近僕にひどくない
[ついに聞いてしまった。]
うん。別に囚われようとしたんじゃないよ。僕がそう位置づけた。
そうだね。いいと思うよ。
僕には何の望みなんて無いからね。
[声は抑揚がなく、何かを隠している風ではなかった。]
[彼女の瞳には、一昨日までの絶望が嘘のようだった。
瞳の中に花が咲く。そう比喩したのは誰だったろうか。
それは希望なのか、生きる気力なのだろうか。
彼自身、彼の心などわからぬまま。希望などない心の中を見つめずに、ただ、静かに現実を見つめることを、選んだ*]
【人】 双生児 オスカー それじゃあ、お世話をする相手は早めに確認しに行った方がいいだろうし、起きてるうちに協力者を探す用事もあるし……お言葉に甘えようかな。 (162) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
【人】 双生児 オスカー── 回想・図書室にて:続 ── (163) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ― →キズの残る壁面の前へ ― (164) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ[……せめて。 (165) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
【人】 露店巡り シーシャ[そして、目的の場所へ続く階段の前へ歩み寄ると、 (166) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[図書室の前まで差し掛かって、扉の前の人影に気付く。 (167) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
[忘れえぬ記憶、
それはとても残酷で
それはとても素敵で
前提が違い過ぎればそれは、何も生まないのだ
――認識の祖語のみ、紡がれる
価値観の違いのみ、紡がれる]
其れは貴方があまりにもいじりやすくてつい
[全く悪びれもせずにしれっというものの、
最後の言葉にゆるりと菫色は細まる]
――ああ。また戻ってしまったわね
貴方の言葉(こころ)は、虚ろだわ
[メルヤの声に抑揚を感じないのに気づけば
ただ、...はそう返した]
扉の音が聞こえるわね
また、誰か――くるのかしら
[耳欹てれば音が鳴る
重厚な音。扉が開く音がする
あちらとこちら、つなぐもの
...は、そろそろ部屋に帰らなくていいの?と尋ねる
今日はもう、疲れで部屋から自分は出れそうにはない]
[傍観者よ、君自身が1歩進もうと思わなければ
眼前の道も見えはしまい
現実の前に転がる未来地図
あまねく未来への道は無数にある
それを見つめ、誰かが選ぶのを唯黙って見ているのだろうか
――私には、彼の苦しみなどはわからない
寄りそう事も出来ない
唯、道はあるのにと呟くだけしかできやしない
歌いながら真実紡ぐ鳥の様にはなれない
キーウィット、キーウィット。其れはなんて哀しいお伽噺!
同じく他者を見つめ記憶するのに
どうしてこんなに、違う思いを抱くようになったんだろうね*]
【人】 営利政府 トレイル
(168) 2015/06/13(Sat) 01時半頃 |
そうだね。邪魔したね。ケイト。
……それじゃね。
[メルヤは長く話していたから疲れただろう。巡回がまた来るかもしれないと思い、暇乞いをした。”また”とは口にせず。]
頼んでたこと、よろしくね。
[それが明日でなかったとしても。
もう――長くはないのだろう、とメルヤはほとんど確信めいていた。
彼が”連れて行かれる”ことを望まなくても。
足取りよりは帰りよりは、軽い。筋弛緩剤の効果が無くなってきたのだろう。
心はどこか虚ろだった*]
【人】 双生児 オスカー[──呼ばれてきた医師は、タルトに鎮静剤を投与する。 (169) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
[途中でナナオの部屋を覗いたが、彼女は寝ているようだった。
そっと閉めて、自室へと真っ直ぐ向かう。
手錠と足枷の音が妙に生々しかった。
囚人、咎人。見ているだけで何もしない。それも罪で咎だと、責められているような気分に陥ったのは何故だろうか。]
[自室に戻って、枷を嵌めたまま気怠そうに横たわる。
乾いた心は応えない。
救済なんて、どこにもない。
一縷の未練だけが、彼の心をどうにか留めようとしていた――**]
【人】 営利政府 トレイル―図書室― (170) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 営利政府 トレイル
(171) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 営利政府 トレイル[――――……シオン。] (172) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 営利政府 トレイル―***― (174) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 営利政府 トレイル―未明:自室― (175) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 トレーサー キルロイ[そもそもトレイルは、 (176) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
【人】 露店巡り シーシャ[ ――――……ばきっ。 (177) 2015/06/13(Sat) 02時頃 |
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