296 ゴールイン・フライデー
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しょうがないよな、好きなんだから。 良い、悪いじゃないんだよ。
好きになっちゃったんだから、 どうしようもない。
[ 何処か仄寂しい片思いの曲を流す間 スタッフの視線が刺さるのを感じていたが 顔は上げられず、ただ、拳を握っていた。 ]
(84) 2019/05/22(Wed) 22時半頃
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[ 収録の後、逃げるように局を出ようとした時。
こちらに駆け寄ろうとした 何か言いたげな女ディレクターの顔が 自分を批難するものに見えて、恐ろしかった。 批難だけじゃない、 軽蔑や同情すら突きつけるものに見えてしまう。 ――真意はたとえ正しかろうと そうでなかろうと。
ふらつきながら路地を歩く。 目が合う他人、他人、他人――― 昨日までは何も感じなかったのに 今は、みんな俺を責めているような そんな風な目に見えて。 運動不足のなまった身体を揺らしながら駆け出す。 ]
(85) 2019/05/22(Wed) 22時半頃
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[ 怖い、怖い、怖い―――
そうか、 これなのか。
これが、――孤独なのだ ]**
(86) 2019/05/22(Wed) 22時半頃
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[何か悩みでもあるなら相談してみたら、と。揶揄まじりに水を向ける同僚に、大仰に肩を竦めてみせ。]
べ、……っつに。んなもんねえし だいたいその、なんつうの? ラジオネームとか考えるの恥ずかしくねえ?
いや本名出す方がずっと気まずいけどよ……
[そうだ。此奴に話せる悩みなんて、ない。 このまま静かに燻らせて、いつか、時間がその灯を消してくれるのを待つだけだと。とうに結論が出ている恋の相談なんてして何になる。
──公共の電波に想いを乗せて、万が一にでも素性が知れたらどうする。そんなリスクを払う勇気がありゃ、こそこそ女々しい片思いなんぞ続けていない。]
(87) 2019/05/22(Wed) 23時頃
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[そんな捻くれた思考を思いっきりぶん殴られた気がした。
長いようであっという間に訪れる金曜日。 今夜もまた、あの人に会えるだろうか、なんてそわつきながらロッカーで着替えを済ませていた最中のこと。
ノイズ混じり、不明瞭に届く声に混じるのは、ただの同情なんかじゃない。真摯で、一途で、悲痛な想いに胸を貫かれる心地で、その場に立ち尽くす。]
あ──……、 …くそ
[悩みなんてなさそうに思えた男もまた、同じような切ない想いを抱えていたことに驚いた。しかも相手が同性、だと。その上でどうしようもない想いを率直に伝えられる勇気と情熱と、誠実さが耳と胸に痛い。
彼が思う相手がどこの誰だか知る由もないが、贅沢な奴だと思う。 人の気も知らないで、もしかしたらこの放送を聞いていたとしても自分のことだと気づかず、呑気に暮らしているのかもと思えば、何だか無性に腹が立った。]
(88) 2019/05/22(Wed) 23時頃
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[同時に、己のみじめさを痛感もした。元より報われるなんざ思っちゃいないが、只管に知られるのが怖いといつまでも怯えるだけで、下を向いている自分自身が。]
…此奴が知り合いなら、悩みのひとつやふたつ 聞いてやれるのにな
[彼は一体、今までどんな思いで様々な恋愛相談に乗ってきたのだろう。自身の積もり積もった悩みを打ちあげる相手がいないことは、リスナーからの投稿につい、溢れたように聞こえた声音だとか。パーソナリティという立場からの想像でしかない、が。
まったくほんとうに、人生はままならないものだと。 次の番組に切り替わったラジオを切る。]
(89) 2019/05/22(Wed) 23時半頃
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[物思いに耽っていることと、靴ずれが完治していないこともあって、タヴェルナへと向かう足取りはいつもより重い。
あの人もまた、知らないところであんな風に悩んでいたりしないだろうか。辛いとき、寂しいとき、寄り添う誰かがいるだろうか──それが、猫だけならいいのに、なんて何とも身勝手な願望だ。
誰よりも幸せでいて欲しいと思う癖、孤独を望んでいる。 こんなに歪で醜い感情なんて、知りたくなかった。]**
(90) 2019/05/22(Wed) 23時半頃
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[朝から酷い土砂降りだった。 降り注ぐ雨は一打一打が銃弾のように重く、 量産される水の冠もぶつかり合って歪に歪んだ。
買ったばかりの靴は防水加工は施したが、 何もわざわざ豪雨の中を連れ回す理由もない。 先輩の隣に添えて留守番をさせ、 今頃は思い出話でも語られているだろうか、と夢想。]
たまにはそういうこともあるさ。 それより、手が止まってる。
[普段は深夜くらいにしか出来ない機械の調節を この際だから、と教えているのだが 雨の憂鬱と別の憂いで後輩の手は止まりがち。]
(91) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[この店にスターでも呼んでイベントを、 という企画を立ててオーナーに交渉を続けるも つい先日、ラジオ番組でMCと問題を起こし、 SNSで少々揉め事が、という理由での却下。
スターと呼ぶには知名度も低いユニットだが、 だからこそ報酬は安く、今後売れた時に、などと 用意した資料も熱意も無駄になった反動は大きい。
単に、美女二人とお近付きになるチャンスが フイになったことだけを嘆いているかもしれない。
数えるのも馬鹿らしい量の溜め息に、 つい先日の高い買い物の話をしてやって。]
(92) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[───…数分前とは別の意味で、 仕事にならない後輩の姿がそこにあった。
腹を抱え、蹲り、不規則に痙攣する背中。 横隔膜の振動もさぞ激しいのだろう。
客がおらず、裏方であるのをいいことに、 けれど設置されている監視カメラを気にしつつ その背中に膝を押し当てて怒気を膨らませる。
値札を見ずに買った靴が給料三ヶ月分だった、 というだけで何故ここまで笑われるのか。]
昔買った時は一月分だったんだよ。 ……十倍近い値段だなんて、予想出来るか。
[家賃何ヶ月分かを計算する余力もなく、 中古車が買えるかどうかも隅に置くとしても 今までにした高い買い物の三本指に入るだろう。]
(93) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[基本的に、物欲は薄い。 今吸っている銘柄もなくなってしまったら 別のもので代用してしまうだろうし、 慣れてしまえば代用品が愛用品にも変わる。
後輩もそれを知っているから、 靴にそこまでの大金を支払ったなんて 酔っ払ってたりしたのかと笑っているのだ。
もし、買う前に値段を見てしまっていたら、 あそこまで迷いなくカードは取り出せなかった。
けれど、結局は会計を済ませるのだろう。 あれ程までに目を惹く靴は二度と出会えない、 なんてことも珍しくはないのだから。]
(94) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[これだけで一ヶ月は笑える。と、 嬉しくもない宣言をする背中に膝を入れ、 低気圧で重くなった眉間を指で揉み解すと。
婚約指輪みたいだな、などと、 突拍子も無い台詞に整えた爪が皮膚を削る。 暫く赤く残るな、と無駄に冷静な予想をしつつ、 冷えた視線を送られた後輩はにやけていた。
給料三ヶ月といえば、なら分かるが、 どこの世界に靴と指輪を結びつける馬鹿がいる。
しかし呆れた脳裏に浮かんだのは、 手入れの行き届いた靴とそれを履いた主で。 急に苦しくなった胸に、指を食い込ませた。]
(95) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[あの人の靴のサイズも知らなければ、 なにかを贈ること自体が烏滸がましい。 あの靴だって、あの人の思い出の靴であったり、 寄り添ってきた伴侶のようなものなのだろう。
……それに、なによりも。 最近タヴェルナで見かける彼の様子はおかしく、 密かに贈る視線に気付かれてしまって 気味悪がられて避けられているのでは、と、 酷い被害妄想も肥大化すれば現実味を帯びていく。
まだ履き慣れてないあの靴も、 酒場の彼とは全く関係がないというのに、 彼に心を許されてないからだ、などと 青臭い感傷が胸と、足裏を鈍く焼いていた。]
(96) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[鋭い雨の音は鼓膜と胸中を貫くのに、 ただ冷やすだけで、流し去ってくれそうにない。]
(97) 2019/05/23(Thu) 00時頃
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[……調律の終わったピアノを、少女が家族連れで引き取りにやってきた。 これからの手入れの方法と、ついでに音の出る仕組みの簡単な説明を。 もし気になった部分があったら、早めに近場の調律師へ、と。 だって、いつでも楽しく弾いてもらえなければ、ピアノを習ったって意味がない。
弾き心地を試してご覧、と、少女に促した。 ぽろりぽろりと、快い音が流れる。
“なんだか透明な音だね”
“……良い耳を持っているね、才能があるよ”
……無色透明で、ありたい。それが、己の役割だ。]
(98) 2019/05/23(Thu) 00時半頃
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[……人生はままならないし、転機はそう、何度もやってこない。 であれば、よい転機であるならば乗るべきなのだ。
コンサートの調律を頼まれて、それはあちこちの都市を渡り歩くものだという。 このご時世、自前のピアノを持っていけるだなんてなんとも贅沢な話ではあるが、さまざまな状況下におかれるピアノの音色はあっという間に狂う。そして、こういうときの演奏家はたいてい気が難しく音にうるさいので、それだけでも覚悟がいるし…… ……数あるピアノの曲の中には、一度弾いただけで音がおかしくなる調律師泣かせの曲もある。ああ、プロフィールを見ただけでも、そういう曲が大好きなのだとよくわかって……
……だからこそ、これは、良い話で。 うけるべき話だ、それはわかっているけれど]
(99) 2019/05/23(Thu) 00時半頃
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[時間はあるからと猶予をもらってみたけれど。 ああ、でも本当に、断る理由が見つからないのに。 ……どうしてこんなに迷うのか。
それは、だって、……金曜日のタヴェルナに、いけなくなるなんて……]
(100) 2019/05/23(Thu) 00時半頃
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[……それを、安堵の心地で、受け止めているなんて]**
(101) 2019/05/23(Thu) 00時半頃
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[今週は土曜日から休まず仕事に没頭した。
気が付けば不安感で震える手を叱り、立ち止まれば懊悩する我が身を激励する。これまではぬくぬくと太陽に生かされてきたのに、今は追い立てられるように必死に毎日をやりくりしている。 靴は己の誇りだ。 唯一の取柄であり、無二の自慢。
己の手から生み出されたものが誰かの脚を包み、その人の日々を支える。夜の匂いはやがて薄れ、己の靴も真昼の世界に溶けていく。 自身が持つ、数少ない昼の世界へのルートだった。 日向を歩く靴らは、決して排斥されたりしない。
だからこそ、毎週タヴェルナにもRのロゴが入った靴を履いていった。 自身が誇れるものはそれだけで、あとは何もない。]
(102) 2019/05/23(Thu) 02時頃
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[けれど、恐ろしいことが起きた。
前回の金曜日も心を千々に乱したが、今回も酷かった。 昼の世界は穏やかさとは全く無縁で、妄想と自虐に終始する自身では到底太刀打ち出来ない。故に逃げたのだ。
俯いたまま顔も見ず。 知るのが恐くて、靴を見ていたと知られるのも怖くて。
莫迦みたいに高価だが、こんな卑屈な己でも誇りと言い切れる自慢の息子らだ。それを態々選んだのだから、目利きが出来る洒落た紳士には違いない。 彼の履いていた靴は、そういうセクシーな人物に似合うよう作った。
―――― 同性に徒花の恋心を向け、閉じた世界で悦に浸る変質者の作品だと、万にひとつも知られたくなくて。]
(103) 2019/05/23(Thu) 02時頃
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[誇れるのは靴だけで、己の心も想いも卑しいばかりだ。 自分を認められず、逃げることでしか居場所を作れない。
誇りである靴を、自らの浅ましさで穢したくなかった。 大切なものほど遠い遠い場所での安寧を願うのだ。
靴も、恋も。
そこに自身は必要なくて、主役は別にいて欲しい。 己はスポットライトの中では生きていけない。 精々、小道具係が良い所。]
(104) 2019/05/23(Thu) 02時半頃
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[作り掛けの靴を作業机に置いて、玄関へ向かった。 オープンなシューズラックの中に箱ごと収めているのは、金曜日だけ降ろす特別な靴。 一週間ぶりのお役目かと革が照った気がして苦笑する。 違うよ。と静かに告げれば、工房へと連れ込んだ。
未完成の靴が並ぶ靴棚の端っこに、少し昼の世界と交流した靴を並べてやる。 他の靴は己の息子だが、この靴は己自身だった。]
……うん。 やはり、お前はこっちの方が似合うね。
――― もう、タヴェルナにはいかないよ。
[そろそろラストオーダーの時間だろうか。 腹と一緒に胸が空いたが、己には満たし方が分からなかった。]
(105) 2019/05/23(Thu) 02時半頃
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[二度寝から目覚めた頭は、いやにスッキリしていた。 多分その瞬間に、俺の中で答えは出ていた。
はじめから、簡単な話だったのだ。 その結論を、見ないようにしていただけの話で。]
(106) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[日曜日、今度はおとなしく杖をついて出勤する。 とうに飽きた書類仕事も、黙々とこなす。
火曜日、仕事の合間に病院へ。 怪我は順調に回復しているらしい。 現場復帰はまだ先だが、この調子ならリハビリさえしっかりやれば戻れるでしょうと。 元々しっかり筋肉を育てているので回復もほどほどに早いでしょう、と。
四十路になりかけの俺が現場に立てるのは、あと何年だろう。 けれど、その数年を、俺は切望する。 今更手放せるような、シロモノではない。 せめて、あのガキが一人前になるまでを導かなくては。]
(107) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[俺が、俺である為に。 片方の皿に恋を、もう片方に俺を構成するあらゆるものを。 そんな結果のわかりきった天秤を、もう一度測る。
若ければ、まだ俺が完成していなければ。 恋は何よりも重くなり得たかも知れない。
けれど、今の俺にとっては。 「俺」という個をとうに完成させ、今更書換えようもない、俺は。
──────見えぬ天秤は静かに傾いて静止した。]
(108) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[もしも、これが数年前の出会いだったなら。 あるいは数週間前、怪我をする前だったなら。 歳を明確に自覚する前だったなら。
あらゆることに、無謀に欲張りになれる青さをまだ、持ち合わせていたならば。
たらればの結末は、白く濁ったグラスの向こう側。]
(109) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[木曜の夜、出す宛のない手紙を書いた。 チラシの裏側に書きなぐった、たった一言のメッセージ。
『あなたのことが すきでした』
好きでした。 好きでした。 好き…“でした”。
とかく、人の心はままならない。 持っていれば、息ができないほどに苦しいのに。 手放すとなると、泣きたいくらいに痛い。]
(110) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[必要なのは、たったひとつ。 向かい合うだけの、勇気だった。 捨てるだけの、覚悟だった。
俺は心のひとかけらを、長く掃除してないコンロに灯したガスの青い火の中に放り込む。 薄っぺらい紙に投射したソレは、ものの数秒で灰になり、その灰すらあっという間に消えた。
多分その想いは、俺の心臓にケロイドみたいにこびりついて、長く俺を苛むだろう。 だが、それでいい。 それで、いいのだ。]
(111) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[金曜の夜、タヴェルナへ向かう。 君を、見納めるため。
君を最後に一目見て、そして。 君がこの街のどこかで平和に穏やかに暮らす未来を夢見て、その未来に己が身を捧げる自己満足に酔いながら。
この莫迦みたいな恋に、幕を引くのだ。
金曜の夜、最後のタヴェルナへ、俺は行く。]
(112) 2019/05/23(Thu) 06時頃
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[この思いを叶えたいわけじゃない 叶うなんて、始めから期待しちゃいなかった
だけど偶然と呼ぶにはあまりにも重なりすぎて もしも、もしもなんて思ってしまうほど諦めが悪い俺の気持ちは このまま隠し通すにはあまりにも大きくなりすぎた
偶然を必然に、そんな事まで望まない、ただ 結果がどうあれ、せめてあの人にこの想いを伝えたいと
こうして見つめる事だけは許して欲しいのだと 不安抱える心と裏腹なピンクの液体に願いを込めたのだ。**]
(113) 2019/05/23(Thu) 07時頃
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