185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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マユミは、ばっ、と両手を広げた。
じゅりるり 2014/07/22(Tue) 00時半頃
マユミは、変な妄想をして「んふふ」と笑った。
じゅりるり 2014/07/22(Tue) 02時頃
マユミは、来た人と去る人に手を振った。
じゅりるり 2014/07/22(Tue) 02時半頃
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[スマホに転送されてきたメール。 開き、読むと小さくため息をついた。 さて、どうかえそうか。 悩む指先は、少しだけ震えていた。]
『解りました。 無理に会おうという事はないです。 でも気持ちが伝わったのなら。 これからも、よかったら書き込みに いらしてくださいね。』
[短い返信を、とても時間をかけて打った。 恐らくはもう、続かないであろうメールを。]
(23) じゅりるり 2014/07/22(Tue) 03時半頃
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[明確な拒否を受けたのは初めてだった。 いや、今までも幾度かはあったのだろう。 けれど、思った以上にダメージを受けていて 指が震えるほど、というのは初めてだった。
それくらいに、何かを 其処に、 未だ会った事のない人に、 勝手に期待していたんだという事を知った。]
もう少し強いと思ってた。 案外脆かったんだ。
[声も震えていた。 独りよがりとわかっていたのに。]
(24) じゅりるり 2014/07/22(Tue) 03時半頃
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マユミは、花橘荘の玄関で小さく息を吐いた。
じゅりるり 2014/07/22(Tue) 03時半頃
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先輩?
[階段を昇る音。 振り返ればやがて見える顔。 憔悴している表情に眉を顰め、]
あの
[言いたい事は色々あった。 まずは謝罪したいこと。 今までどこへ行っていたのか、とか。 何故そんな疲れた顔をしているのか、とか。]
……少し先輩の部屋に、一緒に。 入ってもいいですか?
[けれど、最初に口から出た言葉はそんな 短い問い掛け。]
(34) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 00時頃
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[先輩の背中に続く。 隙間から微かに見えたのは 机の上の風呂敷に包まれた何か。 背から小さな声で、]
ずっと考えていた事があるんです。 先輩が此処にいない間。
[そ、と微か震える手を伸ばした。 それは背中に触れるだろうか。]
先輩、横になりながらで構いません。 聞いてくれますか。
(36) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 00時頃
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いいんですよ 無理せず横になって貰ったほうが 本当は話をするのも、 その顔をみたら、遠慮したほうがいいんでしょうけど
[勧められれば其処へ座した。 疲れている彼の子守唄程度でいいのだ。 触れた指先、その手を握る。 微かに灯る熱を感じながら、]
バーベキューの夜から ずっと考えていたんです
先輩が猫村さんの様子を 私に見に行くように言った意味
[きっと大きな意味はないのかもしれない。 けれどずうっと引っかかっていたのは其処だ。 それは何処か自分の我が儘もあった。]
(38) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 00時半頃
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いえ、気にせず。 その時は私も、部屋を出ます。
[近くに座る先輩に微笑して]
思っていた事?
[手を離し、首を傾ぐ。]
(40) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 00時半頃
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解りませんよ 猫村さんの気持ちまでは
[首を緩く左右に振った。 外の天気はどうだろう。遠くを見る視線。 初めて入った部屋だけれど、 不思議と緊張はしなかった。]
切り捨てる、とかじゃないんです もっと酷い気持ちです
私はきっと
[其処に続く言葉はエゴ以外の何者でもないけれど。 視線を先輩に戻し、 少しの時間、会えない時間が生んだ勇気が]
行くように言って欲しくなかったんです
[その気持ちを紡がせた。]
(44) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 01時頃
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ふふ
[首を傾ぐ様子を見て思わず笑いが漏れた。 不器用な人だなあと思う。 けれどそれは自分も同じだろうか。 いつもなにかを飛び越えようと思う瞬間。 胸はとくとくと高鳴った。 けれど、今は少し違う。]
逃げるとか 負担とか、悪い事なんて何もないんです それなら私も先輩にたくさん謝らないと
(48) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 01時頃
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簡単なことなんです だから、行けなんて言って欲しくなかった
[胸がきゅうっと締め付けられて、 照れるような、申し訳ないような、笑顔を彼へ。]
(50) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 01時頃
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きっと、先輩の事がすきなんです
(51) じゅりるり 2014/07/23(Wed) 01時頃
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マユミは、オスカーから視線を逸らさずに小さな声で*告白した*
じゅりるり 2014/07/23(Wed) 01時頃
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