156 カイレミネ島の雪
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― 回想 ―
[目の前に座る少女は、いつも元気に町中を駆け回っている。 その明るさ故か。ジリヤから、お店にくる度元気をもらう気がすると聞くこともあるくらいだ。
数年前、学校の検診に行った時には。そういう年頃なのか検診の順番を譲り合う女子生徒の中で、真っ先に受けに来て外に駆け出して行ったのを覚えている。 当時、その元気の良さに加え、背格好からして男子と見間違う程だったが。今は見た目も声も随分女の子らしくなった。
年齢からすると成長期とはいえ。心の中で、大きくなったなぁ…という感想を持ってしまったことに、急に年を取った気分になったのは内緒である。
まだ二十代だ。まだ。]
(12) 2013/12/20(Fri) 00時半頃
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― カフェ ―
そりゃどーも。 っつーか、変な気を遣わなくていいぞ。
[>>2フォローのつもりらしい言葉を一応受け取り。 注文を取りに来た店員を見上げる。]
んじゃ、ココアと珈琲な。
[店員が行った後、そうだ、と言う声に顔を上げ。]
へ。ジリヤがいない……? 店にか?
[まさか、またあいつはどこか歩き回っているのか。 昨夜の様子を思い出して、凍った海が頭を過った時。ヒューが入ってきた。>>3 薬を渡したという、話を聞いて眉を潜めた。>>6]
……おい。 ジリヤ、どこにいたんだ?
(13) 2013/12/20(Fri) 00時半頃
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[>>16困ったように笑うだけで、場所を言わないヒューを訝しみつつ。]
あー……まあ、居たならいいか。 モニカも、あんま心配すんな。心配されすぎると、意地はるとこあっから。
[>>17不安そうに答えるモニカにそう言って、話題を切ろうとするヒューを追及することはやめておく。 なんとなく胸騒ぎを覚えたが。 薬を預けた時、体調が悪ければついててほしいとまで言ったくらいだ。大丈夫、というなら今はそれを信じようと。]
そうだな、俺の方もちと調べたいモンできたし。 ブローリンが来たらちゃっちゃと行くか。
[雪解香のことを思い出しながら、頷いた。]
(20) 2013/12/20(Fri) 01時頃
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だなぁ。 シーも診たとこ悪いとこなさそうだったが、心配だと傍についててやりたくなるかもしれんな。
[>>23ブローリンの肩に収まっていた小猿を思い出し。あれだけ一緒にいれば、きっともう家族のようなものなのだろう。 運ばれてきた珈琲を飲みながら、呟く。]
これ飲み終わってもまだ来なかったら、 ここの店員に言伝して、先行っとくか?
[そんな提案をしていた時か。カフェの扉が慌ただしい音を立ててケヴィンが飛び込んできたのは。>>26]
(28) 2013/12/20(Fri) 01時半頃
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トレイルが!? ったく、こんな時にどいつもこいつも。
[舌打ちしたいのを堪える。体調悪いことや寒いことが分かっていながら、なぜ大人しくしてないのかと。 >>26立ち上がってケヴィンの話を聞けば、冬将軍に取り込まれているのではないらしいが。その様子から、そのままにしておくわけにはいかないことは伝わってきた。
ちらり、とヒューとモニカに視線を向ける。 この距離だ。話していた内容は、聞こえたはずだ。]
出がけにすまん、ちょっと行ってくる。 追いかけられそうなら後から行くが…無理だったら三人で行ってきてくれ。
あと、もし薬作る場所や道具が必要だったら、診療所のモン勝手に使っていいから。
[そう言い残し。三人分で足りるお代をヒューに預けてカフェを後にした。]
(32) 2013/12/20(Fri) 01時半頃
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― カフェ → ―
[>>34カフェを出るところで、ブローリンとすれ違う。]
すまん、あと頼むな。
[三人の中では一番年長者であり、落ち着いた雰囲気のあるブローリンの肩をすれ違いざまに軽く叩き。 そう告げた。]
(35) 2013/12/20(Fri) 03時半頃
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― トレイルの家 ―
[ここに来るのは、いつぶりか。数年前にトレイルの父親を看取った時が最後だったと思い出す。 ケヴィンの案内で運んだという部屋へ。寝台に横たわって眠るトレイルの傍らに、必死にその体を温めようとしているマユミが居た。>>24]
ケヴィンから聞いた。 トレイルの様子はどうだ?
[マユミからその後の様子を聞きつつ、セーターから覗く腕を取る。痩せてひんやりとした手首に表情を硬くした。 脈は、ある。腕を下ろして、同じく冷えた頬に触れ。軽く、下瞼をめくる。健康と言うには白いが、幾分血色を取り戻しつつあるようで。寝顔も穏やかに見える。>>31]
……そんな顔しなくても、大丈夫だ。 生きてるから。
[振り返ってマユミを見れば今にも泣きそうな顔をしていて。安心させるよう、強張った表情を僅かに緩めると、その頭を軽く撫でた。 よく頑張ったな、と労る様に。]
(36) 2013/12/20(Fri) 03時半頃
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もうしばらく、温めてやってくれ。 そのあとは毛布掛けときゃひとまずいいだろ。 んで、できりゃ意識戻ったら、温かいモン飲むか食った方がいいんだが。
…………。
[言葉を切って、黙り込む。 埃っぽくて生活感がない、がらんとしたような冷たさのある室内。おそらく台所にも、大して食べ物はなさそうだ。 寝台近くのテーブルに乗った、剥き身のナイフが目に入る。使われた形跡はないからこそ、なぜこんなところにと。妙に不安を煽る、銀色の刃。]
(37) 2013/12/20(Fri) 03時半頃
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ケヴィン、ちょっといいか。 ……トレイルを運んだ時、どうだった?
[粉引きの男を呼び。マユミに聞こえない距離を取りって異様なほど軽かったと聞けば、苦々しい表情で小さく悪態をついた。 長時間寒空の下に居たのは勿論のこと。原因は栄養失調と貧血にも、あるだろう。
なぜ、こんなになるまで気づかなかったのか。 あれだけ、診療所に来て。顔を合わせていたというのに。
不甲斐なさに、奥歯を噛みしめた。]**
(38) 2013/12/20(Fri) 03時半頃
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ミナカタは、マユミの嗚咽がおさまるまでその頭を撫でてやった。**
2013/12/20(Fri) 08時半頃
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― トレイルの家 ―
[>>68マユミの声に振り返り、トレイルが目を覚ましたことを知った。>>62]
おう、目ぇ覚めたか。 気分はどうだ?
[ホッとしたマユミの様子に、こちらも胸を撫で下ろす。糸が切れたように泣きだした時は、どうしたらいいか戸惑ったが。今は随分と、落ち着いたらしい。]
ああ、頼む。
[>>41先ほど言った通りご飯を作ろうと出ていくマユミに代わり、寝台に近づき。トレイルに手を伸ばすと、その頭をいつものようにわしゃっと撫でた。]
……ったく。 心配かけさせんじゃねぇよどあほう。
[ぶっきらぼうな言葉しか出て来なかったのは、そうしないと声が震えてしまいそうな気がしたから。]
(75) 2013/12/21(Sat) 01時頃
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[>>76>>78ただ苦く笑って視線を逸らした後。謝る声に、いいってことよ、と言って頭から手を離す。 軽く診察をしていると、台所から何をしているのかという打撲音が聞こえてきた。>>70]
……ありゃぁ、かなりお怒りだぞー。 頑張って機嫌とっとけよ。
[くつくつと笑みを零す。微笑ましいのは勿論のこと。こうして笑えている自分自身に、安堵した。 しばらくして、湯気の立つ食事を手にマユミが戻ってくる。]
(お、美味そうだなぁ…)
[食事を見たトレイルにはご機嫌を取れとは言ったが、明らかに余計な一言がついた。 今はそんな軽口を言えるだけの元気はあるらしいことにすら、安堵してしまう。食事を摂るならと、食事を並べるマユミへ場所を譲った。>>77]
(80) 2013/12/21(Sat) 01時半頃
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― トレイルの家・合間の時間 ―
[>>67トレイルの部屋を出たところをマユミに呼び止められ、図書館の本に書かれていた雪解香について説明された。 日記帳から得たものより詳細な情報を、注意深く聞き終え。]
こんだけ分かりゃ、なんとか作れそうだな。
俺もじーさんの日記で、そういうのがあったってのは見たんだが。 作り方のページが、まるっとインク移りで読めなくてなぁ。
[助かった、と小さく微笑み。 摘んできたという材料を渡されれば、ありがく受け取った。>>0]
……ありがとな。作ってみる。
[続いた"お願い"には、黙って頷き。誰が、とは言わないが少女が指しているのはきっと今寝台にいる幼馴染のことだろうと。]
(85) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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[自分に、守ることができるのだろうか。 埋まらない穴だらけで。寂しさに慣れすぎてしまった自分にも。
もうずっと蓋をしていた記憶や思いが、じわじわと溢れてくる気がするのは。時間を止めたようなこの家のせいかもしれない。]*
(86) 2013/12/21(Sat) 02時頃
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[誰か、私に、気づいて]
[誰か、私を、見つけて]
[誰か、私を、―――――――…]
―とある子供部屋―
[気付けば見覚えのある部屋にいた。
覚えているのは公園で、
遠く駆けていく眩しい背中を見送ったこと。
抱きしめられて、跳ねる鼓動を抑えて、
そっと抱きしめ返したこと。
…仄かに残る温もりが愛しくて。
私は歌を紡ぎながら、雪の小道を渡っていった。
其処から記憶はぼやけて、
それでも私は、この部屋を確かに知っている]
[暖炉の音がパチパチとなっていた。
整頓された戸棚の1段目には、ぬりえやパズルなど、一人で遊べるような玩具が並んでいる。2段目には、ぬいぐるみや人形がお行儀よく並んでいた。
小さな窓枠には、分厚いカーテンが揺れている。窓の外、小雪がちらついているのが、見える]
…此処は。
此処は、私の部屋だ。
[島へ引っ越してくる前、雪国に住んでいた頃の子供部屋]
[懐かしさを覚えて、見渡した。私は夢を見ているのだろうか。
ふと、戸棚の中に、当時と違うものを見つける]
………?
[ぬいぐるみの中、ひっそりと埋もれるようにして佇むのは、少し不格好な指人形。
…忘れる筈がない。少女の頃、誰かさんへ贈ったプレゼント。
手を伸ばして触れようとしたら、指人形は勢いよく飛び出して、ふわり、くるりと中空へ浮かんだ]
わっ。
[驚いて、きょとんとして見上げる]
[窓の外、静かに雪は、降り続けている]
…きみは。
[何故だろう。今の状況に、すとんと納得がいった]
君が、冬将軍、かい?
[指人形は答えない。代わりに、窓の外の雪が少し強降りになる]
―――――…おいで。
[静かに微笑むと、両腕を伸ばした。
そっと指人形を手で包み込み、暖炉の傍の椅子にこしかける]
ずっと、君に、逢いたかったんだ。
君を、見つけたかった。
…寂しかったのかな。
もう、大丈夫。私は、此処に、いるよ。
[指人形をそっと包んだまま、窓の外を眺める]
雪の華 舞い散る中
眠りなさい お眠りなさい
私はあなたの側にいる
何処へ行ったりもしないから
夢から覚めたら また笑顔でいられるように
眠りなさい お眠りなさい 今は
[優しげな旋律の歌は、雪のように儚く、静寂に溶ける**]
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― 回想 ―
[最初にここを訪れたのは、島での生活を初めて数年経った頃か。 診療に出かけたじーさんの帰りを待って一人遊んでいたら、通りかかったまだ若い夫婦に、夕飯に誘われて。 その女性の腕には、まだ歩くことができない赤ん坊が抱かれていた。
じーさんが迎えに来てくれるまでの間。 夫婦と赤ん坊と、囲んだ食卓。夫婦の途切れない笑顔。温かい食事。赤ん坊のぐずる声。
ああ、両親とは。家族と言うのはこういうものなのだなと。 じーさんと二人の生活に、不満があったわけじゃない。 けれども。ずっと何か足りないような、ぽっかりと空いた穴を自覚したのはたぶんその時。
目の前にいるはずの三人が、ガラス一枚隔てた向こう側の景色のように見え。ただひたすら、羨ましさを含んだ目で眺めていた。
――帰り際に、赤ん坊に服を引っ張られて振り返る。 微笑む女性に、またきてね、と言われ。頷いた。
この家で夕飯を食べたのは、その一度きりのこと。]
(101) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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― トレイルの家 ―
パンは無理でも、スープくらいは食っとけよ。
……それと。 こんなモンこんなとこ置いとくんじゃねぇよ。
[トレイルの食事が進まなそうなら、一応せっついて。 テーブルに乗ったままだった抜身のナイフを取り上げた。 数年前のあの時、答えられなかった問いかけが不意に思い出される。>>2:116 このナイフはあの言葉を、実行しようとした痕跡かは、わからない。けれど少なくとも、こんなところに置いておくものじゃないと思いつつ。 そのうち倒れたかもしれない、痩せた身体。マユミへの歯切れの悪い反応。 それらが意味することに、目を瞑るわけにはいかなかった。]
(102) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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[玄関の呼び鈴が鳴り、マユミが出ていく。>>90 駆けていく背中を見送りながら、>>88問いかけには首を振った。]
ヨーランダ以外は、聞いてねぇよ。 それに今、冬将軍を眠らせる薬を作る支度してる。
……気になるか?
[島民の一人として、一応耳に入れておいた方がいいだろうと。 雪山に薬の材料を摘みに行ったヒュー達のこと等を話していると、玄関から小さな叫び声が聞こえてきた。]
(104) 2013/12/21(Sat) 21時頃
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…どうした?
[小さな叫びは、トレイルにも聞こえただろうか。 >>107ふらふらと戻ってきたマユミの顔色から、良くないことがあっただろうことは一目瞭然で。 取り上げたままのナイフを畳んでポケットに突っ込み。声を掛けられるまま廊下に出た。そして話を聞き、顔が強張るのを感じた。]
……ジリヤが? それ、体崩して眠ってるだけじゃねぇんだな?
[昨夜、海辺でにっこりと笑う顔を思い出す。>>1:91 いつまでも元気でいると言っていた。 今日も店にいないで出歩いていたらしいが、会えたヒューの口調からすると。今日もきっと意識ははっきりしていた、はずだ。]
クソ……大丈夫なんかじゃねぇだろうが。
[ヒューのせいではない。わかっている。 やるせなさと行き場のない焦燥感に、がしがしと頭をかいた。]
(111) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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[>>108行かなくちゃ、というマユミに小さく頷き。]
……俺も、急がねぇとな。 ひとっ走りして、ジリヤの様子診てくる。 ヒュー達なら、たぶん診療所に居るだろ。 薬作る場所が必要なら、使っていいっつっといたから。
[>>110カフェを出る時に残した言葉を思い出しつつ。]
おい、俺も出かけてくる。 戻ってきて食ってなかったら、じーさん直伝の苦い薬湯飲ませっからな。
[部屋のトレイルにそう声を掛け、マユミの頭を軽くもう一度撫でて。]
トレイルのこと心配だが…また後で診に来る。 あと、これ着とけ。んな薄着じゃ、今度はお前が風邪ひくだろ。
[ワンダとモニカがこちらに向かっているとは知らず。>>99 トレイルにセーターを貸したままのマユミにジャケットを渡すと、一足先にジリヤの家を目指して外に出た。]
(112) 2013/12/21(Sat) 22時頃
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― ジリヤの店 ―
[出がけの、トレイルの不安そうな顔をちらつく。>>116 それらを振り切るように走ってジリヤの店に着くと。上がった息を整えつつ耳が痛くなるほど静まり返った店内を進み、診察で訪れ慣れた奥の部屋に向かう。 近所の島民が心配そうに見守る中。寝台に横たわった彼女に触れた。
熱は僅かにあるが、いつもなら起きれないほどではない。 妙に人の気配に敏いところもあるから、この距離でこれだけ人が居て目を覚まさないこと自体がやはり異常であり。ただ眠っているだけではないことは、明白だった。]
……冬将軍だな。
[短くそう呟いて、見守っていた島民へ小さく首を振る。 なぜ、彼女なのか。 彼女はこの島を出て行ったりしない――出て行けるはずが、ないのに。]
(127) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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『ミナカタ先生。私は、あとどれくらい生きられるでしょうか。』>>1:35
[いつだったか、訊かれた言葉。ぽつりと零してしまったような声に含まれていたのは、不安か。それとも、覚悟か。 応えられず、黙り込んでしまったことで察したのか。その後、同じ問いかけを投げられることはなくなった。
それでも昨日の彼女は確かに、元気でいると。悪戯をするから覚悟しておけと。笑っていた。 どのくらいかなんて、わからない。 けれど彼女自身が生きたいなら、出来る限りのことをする為に自分がいるはずで。
それはこんな形を望んだわけではない。]
(128) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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― ジリヤの店 → ―
[トレイルの時と同じ、不甲斐なさに顔を歪ませながらジリヤの店を後にする。]
……雪解香、作らねぇとな。
[マユミから渡された薬草に、ポケットの中で触れる。
『私…そんなの、許せないわ。』>>107
マユミは、許せないと言っていた。 望まない形で、眠りについてしまった少女達。ヨーランダと、ジリヤの笑顔が浮かんで消える。 けれども、不思議と湧いてきたのは怒りではなく。この雪のように降り続くような寂しさと、増える穴を見つめ続けなければならないかもしれないそれは、悲しさに似ていて。]
(131) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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……頼むから。 連れてかんでくれ。
[どうしようもないことだと今まで割り切っていたからこそ。 誰にも零せない。零したことのない。 ひどくつたない、懇願の言葉だけが白い息に乗って、溶けた。]
(132) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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ミナカタは、ヒューが薬を作っているはずの診療所へ足を向けた
2013/12/21(Sat) 23時頃
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― 自宅 ―
[少し迷ってから診療所の前を通り過ぎ、自宅に戻った。 玄関に上がらず、庭に向かう。マユミから聞いた雪解香を作るための薬草が、そこに植えてあった。 じーさんが、残したものだ。研究していただけあって、ほぼ庭の一角で栽培されていた。 必要な分を摘み取り、じーさんの部屋に向かう。]
……ただいまー。
[いつも通り、帰ってこない呟きを残し。 出掛ける前に見ていた70年前の日記帳を手に、水場のある台所へ。 じーさんの仕舞い込んだ道具を探しだし。聞いた手順で香を作りながら、合間に日記帳をもう一度捲る。 マユミから聞いた話で補完をしながら、読める部分を拾っていけば。]
やっぱ、じーさんも眠ったのか。 ――この雪解香を作って。
[冬将軍の苦手な香り。作る途中に付着した匂いから、調合できるものを割り出されても不思議ではない。 そうして調合した香りの滴を小瓶に入れ、人の気配のする診療所に顔を出した。]
(138) 2013/12/21(Sat) 23時半頃
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― 診療所 ―
おう、お疲れさん。 一緒に行けなくて悪かったな。
[診療所に顔を出せば、ヒューとマユミがいただろうか。 ジリヤのことを訊かれれば、ゆっくりと首を振って。眠りについたのは冬将軍の仕業だということを、決定づける。]
……そっちはどうだ。薬は順調か? できるのは明日の昼間か…。 ああ、わかったそれまでにまた来る。
[そんじゃも一度トレイルの様子見てくるな、と告げ。 薬が出来上がる時間を聞くと、診療所を後にした。]
(141) 2013/12/21(Sat) 23時半頃
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― → トレイルの家 ―
[着いたのは、ワンダがトレイルの家を去った後くらいか。>>136 家の前で、ポケットの小瓶を取り出して眺める。 もしかしたら、余計なお世話なのかもしれない。先ほどナイフを手に取った時の反応と、苦しい言い訳。>>113 朝、冬将軍について診療所で会話をした時のことを、思い返す。
この香にどれほどの効果があるかは、わからない。 ただ少女ながらに頑張っているマユミの"お願い"と。 例え望んでいたとしても連れて行かせたくない。ここで、連れて行かせてはいけない気がした。 小瓶を握り直し。再び、歩き出す。]
ただいまー戻ったぞー。
[玄関をくぐれば、何やら話し声が聞こえてくる。 抑えられていない高めの少女の声は、耳に届きやすい。マドカとモニカの声だとわかれば、トレイルがいるはずの部屋へと向かった。]
(152) 2013/12/22(Sun) 00時頃
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