人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

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店番 ソフィアは、メモを貼った。

2013/06/19(Wed) 00時半頃


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[其処に横たわった彼女の身体。
 隣にイアンが横たえられ、彼の死に瀕した息遣いは
 もう彼女には聞こえない。
 彼女の魂は、其処にはないのだから。


 生贄にされた彼女の身体は、
 もう暫くすればおそらく霧散する。
 其処に、遺体は残らない。
 彼女が羽織っていたローブだけが、残るのだろう。]


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【人】 店番 ソフィア

[ゆっくりコリーンの元へと、歩き出す。]

 氷、蜥蜴…ですか?>>1

[騙されるな。耳を傾けるな。
きっとそれは、コリーン自身の姿を語ったものに違いない。]

 それは、とっても怖い話、ですね…?

[刹那、ヤニクへと向かう焔の大蛇を視線の端に捉えて。
それを合図にレイピアを構えたソフィアが飛んだのと、コリーンがヤニクを救うため背を向けたのはほぼ同時だった。]

[真っ直ぐ地面と並行に構えた得物による刺突。
しかしその剣先は、対象が咄嗟に動いたことで逸れてしまう。
レイピアの尖端は、コリーンの服を裂き、脇腹に傷を付けたのみ。]

(18) 2013/06/19(Wed) 07時半頃

店番 ソフィアは、メモを貼った。

2013/06/19(Wed) 08時頃


― 同族に向けて ―

…ホレーショ、さん。

[薄れ行く意識の中で三人の名前を呼んだ後、彼が自分の名前を呼んだような気がした。
恐らく、ヴェラは約束通りに自分を糧にしようとする筈。
此処に来るまでの自分なら、迷うことなくそれを望んでいた。

けれど今は、ヴェラと比べればほんの一時を過ごしただけに過ぎない同族の方へと意識は向かう。
距離が離れたホレーショーの右手に宿る事は叶わないか。

それでも。
自分は此処だ、とヴェラには聞こえない声で彼を呼ぶ。]


― 森の奥・ヴェラと ―

[名前を呼びながら、脳裏に彼らの顔を思い浮かべた。
目は霞み、雷の衝撃で麻痺した身体は自力で動かす事はもう叶わない。
混濁していく意識の所為で痛みはあまりなかったが、背中にヴェラの感触をうっすらと感じていた。

―あぁ、懐かしいな。 

淡く口元だけに笑みを浮かべる。
魔物になってからは、自分からヴェラに触れる事は無意識に減らしていたように思う。
それを彼は気付いていたかどうか。
死んだらもう味わえない感触を忘れないように頭に刻み込む。

ヴェラはじっと黙っている。
まだ糧にしようとしないのを少しだけ不思議に思いながら、少しは哀しんでくれているのだろうかと考えていた。]


[約束を守る、というヴェラの言葉に同族の気配を探そうとした。
―彼はソフィアと一緒にいると言っていたけれど、近付く気配はしていた。
まだ間に合わないか。

自分の身体がツェツィーリヤの隣、地面に横たえられる。
人の声で彼の名前を呼びたくなるのをぐっと我慢した。
ヴェラはホレーショーが魔物だとまだ気付いていない筈だから。
これ以上、足手まといになるわけにはいかない。

けれど、自分に残された時間は残り僅かで。
それを察したらしいヴェラの右手が翳される。

あの時は自分達がこうなるのはもっとずっと後だと思っていて。
ヴェラ達以外にその右手に宿りたいと願う人が出来るなんて想像もしていなかった。]


[やがて自分はヴェラの右手に宿され、肉体から完全に魂が切り離される。
その内に自分の肉体は霧散するのだろうか。
下級の魔物に食われるなんて癪だから、そちらの方がましだと思いながら。
魂を失った肉体は、此処にまだ辿り着かぬ彼にとってはもう無価値か。

ヴェラが『死神の指先』の存在に気付く。
墓を作る代わりに拝借したそれを、ヴェスパタインは許してくれるだろうか。]

 ―そうだよ。

[不意に掛けられた問いかけに、ペンダントの事だと察して答えたけれど、恐らく彼の耳には届いていないだろう。
自分も弟に何度か話し掛けたけど、答えは聞こえてこなかったから。
或いは拒否されていたのかもしれないけれど。

血の匂いに魅かれてやって来た下級の魔物の気配。
―あぁ、お前達なんかお呼びじゃない。]


[魂はヴェラに寄り添って、二十年と数年使っていた肉体に別れを告げる。
自分の右手に呼び掛ける言葉には、両腰に手を当てているような気分で彼に返す。]

 ―いいけど。

 俺を糧にしたんだから、少しでも長生きしてよ。

[出来たら違う人が良かったんだけど、なんて。
ヴェラが聞いたら怒るだろうか。
同族に生きながらえて欲しいと思うし、彼にも同じようにそう思う。
―それは自分が彼らと共にいられなかったのと同じで、両立し得ない願い。

同様に彼の右手に宿ったツェツィーリヤは今、何を思っているのだろうか。
やがて狼の姿になったヴェラと共に、森の奥を後にした。**]


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2013/06/19(Wed) 20時頃


【人】 店番 ソフィア

[胸部を狙った一撃は意図せずかわされ>>18、失敗に終わる。
…自分より数段戦い慣れているコリーンからの反撃を受け切る自信は、ソフィアにはない。
あまりに近い距離。突きに特化したレイピアで横薙ぎの円月輪をいなすのは難しい。

しくじったらまずは離脱。そう決めていたから、
切れ味鋭い円環が向けられるのを警戒して、素早く後方へ距離を取った。]

[しかしコリーンは自分が攻撃を受けたことには、まるで頓着していないようで。
こちらに背を向けた彼女は、よく見れば握っていた円月輪をホレーショーの元へと投げ>>1
ソフィアには目もくれず、対峙する二人の男へと駆け寄っていく>>6。]

 (……!しまった…!!)
 …コリーンさんッ!!

[後ろに避けたのが仇となり、反応が遅れる。
少しでも彼女の気を逸らせようと咄嗟に名を叫ぶも、効果があるはずもなく。
ホレーショーの元へと辿り着いたコリーンは、無防備な状態で彼の右腕を掴む。]

(24) 2013/06/19(Wed) 20時半頃

【人】 店番 ソフィア

[そんなコリーンを気にする様子もなく、ヤニクに止めを刺そうとするホレーショー。
だがしかし、その右腕は唐突に動きを止め>>5、一瞬躊躇った後、彼は二人と距離を取る。]

[コリーンの目的はホレーショーへの攻撃ではなく、ヤニクを庇うこと。
ホレーショーが剣を収め離れた隙に、二人の間へと割り込み、問いを放つ>>9。]

 (これは…どういうこと…?)

 『ソフィア…
  お前なら、大丈夫だ。』

[コリーンの質問には答えずに。
ホレーショーは動揺するソフィアへ、力強く声をかけると>>8
対峙する二人に蹴りを入れ、森の奥へと駆けていった。]

(25) 2013/06/19(Wed) 21時頃

【人】 店番 ソフィア

『そうだ。耳を傾けてはいけない。』
『迷うな。躊躇うな。』
『戦うと。そう決めたのだから。』

[頭の中で、そう誰かが囁く。
その声は自分だったか、ホレーショーだったか。
…わからない。わからない、けれど。]

 (まだ回復しきれてないホレーショーさんを、守らなきゃ…
  今それができるのは、私だけ、だもの…)

[再び、レイピアを構え直して。
ホレーショーの去った後、コリーンと彼を結ぶ線上に”飛ぶ”。
顔を上げて、コリーンを見つめれば、ちょうど彼女もこちらを振り返ったところで>>15]

(26) 2013/06/19(Wed) 21時頃

【人】 店番 ソフィア

 なんで…?
 コリーンさん。それは私の台詞、です…っ

 最初に攻撃してきたのは、あなたたちでしょう?
 …どうして?
 どうして、ホレーショーさんを傷つけたりしたの…?

[きっ、と彼女を睨み返す。

あぁ、この期に及んで。この人はまだ、魔物の姿を取ろうともしない。
…私が弱いから?人の姿を保ったままでも、倒せると思っているから?]

[コリーンの目には薄らと涙が浮かんでいるようにも見えたけれど>>15
そんなものは演技だと、揺れる心を無理矢理押さえつける。]

(27) 2013/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 店番 ソフィア

 それは、あなたたちが討伐の『対象』だからでは、ないですか…?

 ヴェスパタインさんを殺したのも、あなたたちなんでしょう?
 私と別れた後…あの後、彼のことを殺した。そうなんでしょう…!

[震える声で、そう問いかける。
何故だろう、恐怖か悲しみか。涙で視界が滲む。
最後の言葉は、叫びださんばかりになって。]

 ねぇ!教えてよ!
 どうして?どうして傷つけるの?
 ホレーショーさんがあなたたちに、一体何をしたっていうの?!

(28) 2013/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 店番 ソフィア

[この問いに、叫びに、コリーンやヤニクは何か答えただろうか。
最初に攻撃した>>27との言葉に、二人は困惑したかもしれなかった。]

[…答えを期待してなど、いなかった。
ただ、叫ばずにはいられない。
『何故、どうして』と。

互いに傷付け合うだけの、この不毛な争いをどうすることもできずにいる自分に。
こうして会話を交わすこともできるというのに、相容れない存在だからと殺し合う世の理不尽さに。]


[返事があろうと、なかろうと。]

 (敵の言うことなんて、聞いちゃダメ…)

[足元と周囲を確認して、レイピアを握る手に力を込めて。]

 (一撃で、決める…!)

[…ただし、狙うのはコリーンではなく、深手を負ったヤニク。]

(29) 2013/06/19(Wed) 21時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ホレーショーの頬を抓った、との返答に、首を振って否定する。]

 …そんな話じゃ、ないです。
 あの人の左腕に…刃物で付けたと思われる、横薙ぎの鋭い切り傷。
 右腕には、小さくて深い傷がたくさん。それに何かの巻き付いた跡が。

 刃物の傷は、コリーンさん、あなたのもの。
 小さな傷をたくさん作る蔦状のものは、ヤニクさんの有刺鉄線。

 …違いますか?

(32) 2013/06/19(Wed) 22時頃

【人】 店番 ソフィア

 たしかに、ヴェスパタインさんが死んでいるとの報告は、ヴェラさんから受けました。
 彼が死んでいるのを直接見たわけでもないです。

 …でも。だって。
 死んだと聞いたのは、あなたたちが崩れかけた小屋に向かった後で…


[迷う。コリーンの言葉に、心が揺れる。

何も知らない風でいて。
的を得ない答え。誤魔化している様子もなくて。>>30

…こんな状況で。『ヤニクを泣かせてる』だなんて。


この人は、本当に。本当に…敵…?]

(33) 2013/06/19(Wed) 22時頃

【人】 店番 ソフィア

[もっと冷静に、状況を判断するべきだっただろう。
彼女の言葉に、耳を傾けるべきだっただろう。

…助言を、忠告をしてくれる者がいれば、また違ったのかもしれない。

しかし。
魔法使いになったばかりの少女は、まだまだ未熟で。
心は平静さを欠き、思考は短絡的だった。

焦るままに。心の拠り所となる言葉を信じて。

――判断を、誤った。>>29]**

(34) 2013/06/19(Wed) 22時頃

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― 広場→森の奥 ―

[ヴェラは広場で誰かを探している様子。
その相手がソフィアだとは当然分からない。

全てが終わったとヴェラは思っているようで、そっと安堵する。
―大丈夫、まだばれていない。

ヴェラの意識が向いた右手は、自分とツェツィーリヤの分も魂を呑み込んで赤黒さを増していた。

…一気にやると、きついよな。
まだ魔物になって間もない頃。血に酔ったように派手に糧を求めた時の事を思い出す。
あの後は身体が熱くて堪らなくて。
けれどもっと、と暴れる本能を鎮める為に…近くにあった湖に入水した。

魔物姿の自分が纏っていた色は紅。血の色だ。
頭から血を被ったような有様だったから、周囲の水が赤く染まったのを見て、一気に冷静になったのを思い出した。]


[不意にヴェラは何かの気配を察知する。

それはまだ姿を見た事のなかった同族の気配。
―向かっているのは、自分達の躯が残る場所。
其処に彼の求める魂…力の根源はもうない。

迷うことなく其方に引き返すヴェラを制止したくとも。

言葉を伝えるすべがないから、進路はそのままに。*]


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― 森の奥 ―

[其処には、氷蜥蜴の姿をした彼がいた。
長い舌で下級の魔物を捕らえ、喰らっている。
―自分の魂を取り込み損ねたからか。
乾きはまだ収まっていそうにない。

そしてそんな魔物の姿を目にして、ヴェラは件の魔物が目の前の存在と認識したらしい。
―あぁ、僅かな時間さえも稼げなかった。
自分は全然上手くやれなかったのだ。

満身創痍のヴェラは、やはり迷わずに魔物に立ち向かおうと。
―あぁ、自分の想像した最悪の事態だ。

魔法使いの右手に宿された自分には何も為せず、行く末を見守るのみ。*]


―…。

[三人一緒か、と。
ヴェラが森の奥へと向かう道すがら、耳に届いた彼の声。

ヴェラの右手には、当然、自分が糧として取り込んだヴェスパタインの魂も取りこまれている。
―彼は今、何を思っているのか。

確かに感じるその存在に触れるのは怖くて…自分は目を背けていた。]


[そして、あれ程言葉を交わしたいと願った魂の存在を同じ右手の中に感じていても。

ヴェスパタインと同じく、まだ向き合えそうにない。*]


【人】 店番 ソフィア

 …誤魔化さないで!
 ホレーショーさんの怪我なら、
 私はちゃんと、自分の目で確認したもの。

 …あなたたちが魔物と戦う姿も、その前に見ていたから。
 例え左腕の切り傷が別のものであったとしても、
 右腕の跡は間違いなく、ヤニクさんのものだわ。

[コリーンの言葉>>35に、そう返事をする。
ヴェラについて触れられるも、それには答えず。
…信じてる。根拠はないけれど、ヴェラのことは信じているから。

ソフィアが『対象』に見える、と言いながら苦笑するコリーンの姿は。
混乱している少女にとって、それはどこか意地悪い笑みにすら感じられた。]

(46) 2013/06/19(Wed) 23時半頃

【人】 店番 ソフィア

[ヤニクの絞りだした言葉>>36は、心の中で否定する。
きっと今のあなたは、正体も現せないほどに弱っている。
…だから、人の姿のままなんだわ、と。]

(47) 2013/06/19(Wed) 23時半頃

【人】 店番 ソフィア

[しかし、『どいて?』とかけられた声には、コリーンを睨みながらも、
右横ーーコリーン達の左手ーーに数歩移動し、素直に従う。]


[……"ふり"、をした。]

[敵の利き手の反対側後方へ。
ブーツの力を利用して、"飛ぶ"。

着地と共にくるりと方向転換をすると、
目の前のヤニクに向けて、真っ直ぐレイピアを突き出す。]

[その切っ先が何かを貫く手応えをたしかに感じて。
ブーツを使って、バックステップで大きく距離を取る。

レイピアの傷がどれ程のものだったかはわからない。
ソフィアはその結末を見守ることはせず、身を翻して背後の森へと消えた。]**

(50) 2013/06/20(Thu) 00時頃

店番 ソフィアは、メモを貼った。

2013/06/20(Thu) 00時頃


[感情を不要だと彼女が思うのは。
 彼女が抱いた躊躇いと迷いと

 喪失感の所為だ。

 感情がなければ、其れを感じることは
 二度とないはずだと。
 彼女はそう思っていたのだから。]


【人】 店番 ソフィア

[森の奥へと駆けながら。

頭の中が、ぐるぐるする。
こだまするコリーンの言葉。>>51]

 教えて…何が正しいの…?
 誰を、信じたらいいの…?

 ねぇ、答えてよ…
 誰か…ホレーショーさん…どこにいるの…?**

(53) 2013/06/20(Thu) 00時頃

[昔話には、続きがある。
 そう、彼女の左目が光を失ってからの話。]


[彼女は代償によって、見える世界が狭くなった。
 相棒は、彼女の目となることを望んだ。

 音で状況を見ることに、彼女が馴れるまでの間
 彼女を助けた。
 尤も、彼女は必要以上に相棒を頼ることはなかったが。

 彼女の努力によって、彼女は目を取り戻す。
 音という、新たな目だ。]


[初めは簡単な要請からこなして行った。
 そして、段々と元のような要請を
 相棒と二人でこなすようになる。

 そして。
 ――あの日も、雨が降っていた。]


[その要請を受けた日。
 この村の雨とは違う、通常の雨が降っていた。
 雨音が彼女にとって問題になることはない。

 初めは、問題なく攻撃を仕掛けていた。
 彼女が遠距離から狙い、相棒が切り掛かる。

 丁度、ホレーショーと共闘した時と同じだ。
 二人は、問題なく倒せると思っていた。

 追い詰められた魔物が、攻撃パターンを変えるまでは。]


[突然の咆哮。
 音の攻撃。
 その衝撃波で、彼女と相棒は吹き飛んだ。

 素早く体制を整えた相棒が、見た物は。
 彼女へと飛ぶ、魔物と
 音の攻撃によって、『見えなく』なった彼女の姿。]


[相棒は、雷の姿となり
 魔物と彼女の間へと飛び込んだ。

 彼女が受けるはずだった攻撃が直撃し、
 相棒は致命傷を負った。

 己の所為で彼女が代償を負い
 その為に危ない目に合うなど、
 相棒には耐えられなかったのだ。

 それ以前に、彼女の為ならば死も厭わなかった。
 魔法使いである前に、相棒、だったから。]


[しかし、彼女は再び相棒を救済しようとした。
 相棒は最期の力を振り絞り、叫んだ。

  生贄にしろ

 と。
 彼女が再び救済をすれば
 また代償によって何を失うのか分からなかったからだ。

 その叫びに、彼女は涙を零した。
 綺麗な、涙だった。


 そして。
 彼女は相棒を『生贄』にし
 強力な生贄魔法をもって魔物を倒した。]


[相棒の肉体は消え去った。
 残されたローブを抱き締め、彼女は泣いた。
 相棒の名を、叫びながら。

 雨に濡れた彼女の髪が、
 乱れていたことを私は今でも覚えている。]


[彼女の、相棒の名はセシル。









                ――……私の、名だ。]


[それから彼女は、残された私のローブを羽織り
 何事もなかったように、魔法使いを続けた。

 あれから何年が経ったか。
 私は彼女の右腕の中で、彼女を見守っていた。]


[――……妙に、昔のことを思い出す。
 彼女の魂がその體から離れ
 私も、彼女の右腕から離れたからだろうか。

 彼女の魂は既にヴェラの右腕に宿っているのだろう。
 ならば、私も其処へ行くのだ。

 私がまだ其処に居なかったのは、
 彼女への執着のようなっものだ。

 しかし、彼女の身体が霧散した今、
 私も其処へ行く。

 それは魔法使いの理だからではなく。]


[彼女がイアンの攻撃を受け、
 魔法使いの生贄になることを願った理由。
 それは――彼女自身が語るはずだ。
 彼女の言葉で。

 代わりに、私は少し眠ることにしよう。
 彼女の魂の傍で。*]


メモを貼った。


[―何やってんだよ。
下級の魔物なんか放っておけばいい。
あんたは一人なのに。

ホレーショーが戦闘中に、自分達の躯に群がろうとする魔物を追い払っているのに気付く。
目の前の戦いに集中しろとも、ヴェラを逃がしてやれとも、自分は言えなかった。]

あ…っ…。

[ホレーショーの鉤爪はヴェラの足に食い込んでしかと捉え、彼の身体を地面に叩きつける。
直接触れる事で魔物の纏う冷気は、人の姿のヴェラに伝わっているだろう。
感覚は繋がっていないから、それがどれ程のものかは分からないが。

やがて氷纏う尾がヴェラに振り下ろされ、突き出した左手で防ぎきれずに彼の胸に至れば。
既に肉体を失って感じない筈の胸の痛みに顔を歪めた。]


メモを貼った。


―当たり前だろ。
俺はずっとあの人達の背を追いかけてたんだから。

[応じる言葉は、少しだけ誇らしげに。

ホレーショーとヴェラの消耗の差は激しい。
けれど傷ついた彼にもうやめろとも望めない。
―例えこの声が聞こえたとしても聞かないだろう。それは彼の矜持に関わる事だから。

ヴェラは、かつて自分を片腕と呼んでくれた男は、気高く強い。
どれ程傷ついても闘志を失わないその姿は、自分が追おうと決めた背から少しも変わっていなかった。]

……。

[―けれど、それが今は胸の痛みを増す。**]


メモを貼った。


【人】 店番 ソフィア

[どこをどう走ったのか。
気が付くと、なにかに引き寄せられるかのように、
また広場に戻ってきてしまっていた。]

[混乱しながらも、少女は思い出す。
ここに置いていった皮袋の存在を。]

(69) 2013/06/20(Thu) 01時半頃

【人】 店番 ソフィア

─回想・広場を離れる前に─

[ホレーショーに勇気付けられ、ソフィアは決意する。
逃げずに戦うと。もう言い訳はしないと。

瀕死の猫が入っていた皮袋。
その存在は、あの時─ヴェラを追えなかった時─のソフィアにとっては言い訳の理由であり
戦うと決意した今、これは置いていくべきモノのように思えた。]

 ここに。私の迷う心を、置いていきますね。

 …ヴェラさん。私、もう逃げません。
 精一杯 、戦ってきます。

 言い付け、守れなくてごめんなさい。
 ……。いってきます!

[一度小さく振り返って。くるりと前に、向き直る。
過去の情けない自分との決別。
皮袋にそれを詰め込んで、広場の中心に置いて去った。]

(73) 2013/06/20(Thu) 02時頃

【人】 店番 ソフィア

─現在・広場─

[その皮袋が、ない。
ヴェラはここに戻ってきたのだろうか?
だとすれば、今どこに。]

[先ほど、コリーンとヤニクに出会う少し前。
ヴェラの去った方角から、一筋の光が立ち上っていた。
久々の光は一瞬、煌々と顔を照らして、
その瞬間。あぁ、綺麗だ、とソフィアは思った。

…それがツェツィーリヤの命の、最後の輝きとは知らぬまま。 

そこで一体、何が起きていたのだろう。
立ち上がる光柱を見る前だったか、後だったか。
ホレーショーの表情も、一瞬動いたように感じた。

あの現場に向かえば、ヴェラかホレーショーに会えるかもしれないと期待して。
少女は森へ…戦いの最中へと、向かっていく。]

(74) 2013/06/20(Thu) 02時頃

ソフィアは、森の中を足早に駆ける。**

2013/06/20(Thu) 02時半頃


[―早く消えてしまえ。

未だ地面に横たわった自分の躯を見つめる。
それで魔物の意識が逸れなくなればいい、と思いながら。

ツェツィーリヤの肉体が霧散し、風に舞うローブ。
それと同時に、場は動く。

供物である毛皮を手放し、前のめりに倒れ込んだヴェラ。
無言で彼に近付いていくホレーショー。

―魔物の鉤爪が、ヴェラへと向かう。]

 ―…っ。

[その結末を知りたくない、とでもいうようにイアンの躯は崩れる。
魔に落ちた所為か、うっすらと紅に染まった砂は風に煽られ霧散した。
其処に「死神の指先」と「鉤爪の破片」、ペンダントを残して。**]


メモを貼った。


店番 ソフィアは、メモを貼った。

2013/06/20(Thu) 21時頃


―     ―
[ツェツィーリヤは其処にいた。

 彼女が覚えているのは、
 魔物と化したイアンの武器を受けたこと。
 其れから先は、千切れたように曖昧だ。]

 ……嗚呼。
 私は……。

[千切れたような記憶を手繰り寄せ
 ツェツィーリヤは、ヴェラの右腕に居ると知る。
 傍にいる気配を探ろうとすれば、
 其処に感じる気配は、イアンの物。

 イアンもまた、同じように生贄にされたのだと知れば
 彼女の魂は悲しげに揺れる。]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ―ヴェラさん…っ?

[地に伏したヴェラが、右手を氷を纏う蜥蜴に向ける。

自己を生贄とした術は知識としては知っているが、使用したことも目にした事もない。
だから右手に向けられた彼の声が、何を意図してのものであるかは分からず。

けれどそれまで静かだったツェツィーリヤの声が聞こえれば、其方に意識は映った。]

 …ツェツィーリヤさん。

[途方もない願いの為に、ヴェスパタインと同じく、自分が瀕死に追いやった魂。
名前を紡いだだけで、それ以上は何も言えない。]


…っ。
何してんだよ、ホレーショーさん…!

[彼の心中が分からない故に、コリーンの乱入が予想外だったのか、という考えに至った。

彼らを置いて走り去るホレーショーに、声を投げかける。]


[ツェツィーリヤはその名を呼ばれ、微笑む。]

 ……貴方も、此方にいらしたのですね。

[それは、感情を隠すことを止めた彼女の
 何処か寂しげな笑み。]


 ……うん。

[ツェツィーリヤは微笑んでいる。

けれど、それは自分が何度か目にしたそれとは違い、何処か寂しそうだと感じた。]

 ……。
 …ごめんな、さい。

[震える声でやっと紡いだのは、謝罪の言葉。]


[生と死の狭間を漂っていた時に聞こえていた魔物の声は、
 今もまだツェツィーリヤに聞こえている。

 それは、魔法使いの右腕が
 魔物に近いものであるからなのだろうか。
 或いは、他に理由があるのかもしれない。

 聞こえた氷蜥蜴の声に
 何処か言い訳のような響きを感じていた。]


[短い沈黙の後にイアンが紡いだ声は震えていて。]

 ……何を、
 謝るのでしょうか?

[返す言葉は、あの時と同じ言葉。]


[返される言葉は、生前の彼女が言ったのと同じものだった。]

…だって。
貴女を倒して、生贄にしようとしたでしょう。

[自分の足音を聞きつけて後を追ってきた彼女を、魂を取り込もうと狙った。

もし彼女があの時自分を追わなかったら。
ヴェスパタインの血を服に付けていた彼女に、嫌疑がかかっていたかもしれないけれど。}



 私は、魔法使いです。
 魔物を討伐することが任務です。
 その際殺されることも覚悟していました。

 対して、あの時の貴方は魔物でした。
 魔物が魔法使いを殺そうとするのは、自然でしょう。

[ツェツィーリヤは、淡々と事実を告げる。

 イアンが魔物ではないと知らなかった時。
 ツェツィーリヤ自身を魔物と思って
 攻撃しようとしていたとも思っていた。
 どちらにせよ、其れは自然な行動だったと。]


…っ…。
ヴェラさん…っ。

[宿主の異変は右手にも伝わってくる。
彼の傷ついた身体が限界に近い事は分かっていた。

ツェツィーリヤの身を生贄にした魔法がなければ、或いは自分が手を下していたかもしれないけれど。

今まさに、途切れそうになっている命を想い、顔を歪める。]


ソフィアは、やがて森の奥、争いの跡地に辿り着くだろう。途中、その姿に気付く者がいたかは定かでない。**

2013/06/21(Fri) 00時頃


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