146 【突発恋愛RP村】 To you whom I love
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― 特別室 ―
〜〜〜〜……!
やって、くれる、じゃない、あンの爺ィ…!
[拉致されたのは小さいけれど清潔な個室。
起き上がるなり、部屋中をチェックして回る。
だいたいあの理事長の考えそうな犯罪的なことといえば]
…… …
[ほどなく見つけた監視カメラに、満面の笑顔で中指をおっ立ててみせて。
レンズを赤ペンでぐりっぐりに塗り潰して差し上げた*]
[凛からすぐ返ってきたメールは、可愛い絵文字入りで。
凛が本当に喜んでくれてるのが伝わるみたいで、より嬉しくなった。
もう一度ありがとうと、直接会って話したいと打って送信しようとした所で]
─…っ!?
[いきなり入ってきた人たちに悲鳴を上げる間もなく口を押さえられ、思わず息を吸い込んだ途端意識が暗くなった]
……、 ん…
[気がついて目に入ったのは、知らない部屋。
持ってた鞄とかは手元に置いてあるし、携帯もすぐ隣に置かれてて。
でも誰もいないし、静かだし]
…いったい、何が。
[起きたんだろうと口にしかけて、ふと過ぎったのは錠や他の人から気をつけろと言われてきた]
もしかして……理事長先生?
[口に出すと、ますますそんな気がしてきて。
一緒にいたはずの先生はどうしたんだろうと思うと、とにかく無事を確認したくて携帯を手に取ってメールではなく電話をかけた。
監視カメラがあるとかそんな事考えもしていない]
せんせぇ。
いま、どこですか?
ぶじですか?
[電話が繋がったなら直接先生に、繋がらなければ留守録に泣き声で問いかけた**]
[電話が鳴った。
相手を確かめて、出ようとして。
…携帯没収しないなら脱出し放題じゃないの?と少し思う]
───もしもし、真白ちゃん?
[声を聞けば無性にほっとして、同時に泣き声であることに無性に腹が立って]
今、たぶん近くよ。大丈夫
真白ちゃんは?何か嗅がされた?頭痛とか吐き気とかしてない?
[矢継ぎ早に質問しながら、唯一の出入り口らしき扉を見た]
さっさと出るわよ。冗談じゃないわまったく
ドアの隙間から武藤の姿が見えると、脅えた顔のままとりあえずぺこりと頭を下げた。
せん、せ
[電話が繋がったことにほっとして、余計に涙が止まらなくなった。
頷いたところで声に出して返事しなければ伝わらないから、何とか堪えようと頑張って]
わ、かんな、い
急にくち、おさえられ、て、目がさめたら、しらないへやだし、せんせいいないし
[ほっとしたのとパニックとが半々で、支離滅裂めいた返事をしつつ、たぶん近くというのを信じようと]
すぐ行くから。待ってて
電話切らないでね
[扉───をいきなり蹴るのはさすがにはばかられて、ノブに手をかけると。何の抵抗もなく扉が開いた]
あら。
…真白ちゃん?そこ、ベッドのある小さい部屋?
扉が見えるなら、そこからホールに出られるかもしれないわ
[そこに人の姿が見えたなら、携帯を耳に当てたままひらひら手を振った]
は、い
[ひく、と喉を鳴らして電話に頷き。
続いた声に、やっと部屋の中を見回した。
先生に言われた通りの造りと解ると、鞄を持ってそっと扉を押して]
ほんと、だ。
[あまりにあっさり開くのに、呆気に取られた]
なにかしら
なにがしたいの? 理事長
[わかりません]
[錠はこちらに気づいただろうか。
近づくと、その傍のドアがほんの少し開いて。
半分だけ覗いたその顔に、首を傾げた。]
そこにいるのは、加藤…か?
……本当に理事長、手当たり次第連れてきてるんだなぁ。
[最後の呟きは、ため息と呆れ混じりで。]
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