87 -Dying to Live, Killing to Dieー
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死んだ…か。
[銃を下ろし、瞑目する。]
サイモンから広がったのなら、アレに居合わせたグレッグに…というのも有り得る話…か。
[まだ広がるなら、危険なのは…と彼の相方の姿を思い浮かべた。**]
(7) 2012/04/25(Wed) 00時半頃
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(何故、あそこで近接武器戦闘を選択した?)
(何故、一度も勝った事の無い相手に近接戦闘を挑んだ?)
「そんな疑問が泡のように浮かび上がる。
それは――――― **]
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/25(Wed) 23時頃
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[倉庫に居たのは、偶々。 今まで巻き込まれて来た時同様に、運が悪かったとしか言えない。]
…っ、あの…クソガキっ!
[トニーまで、と半ば赤く染まった視界は小柄な背中を捉えた。 止めなくては、被害が拡大する前に。
…拡大? もう無事なのは幾人も居ないじゃないか。]
(58) 2012/04/25(Wed) 23時頃
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[まだ、動ける。 トリガーは、まだ引ける。
痛む身体を引きずるように、トニーを追った。]
(59) 2012/04/25(Wed) 23時頃
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[自分の生の終わり。
それがどういう姿になるか、朧気ながらも見えてる奴はどのくらいいるのだろうか、――この世界に。
少なくとも少年の認識では、そういう奴は周りにけっこういるように見えた。
そして、そういう奴らはたいてい、程度の差はあれ。
終わりを回避するのではなく、むしろ終わりに向かって突き進んでいくのだった。
人のこと言えないのを重々承知でそいつらに名前をつけるならば、――“緩慢な自殺志願者”
緩慢にならざるを得ないのは自分で自分を殺すことが出来ないから。
だから、“緩慢な自殺志願者”、そのひとりたる少年は、
あくまでも眼前の少女を殺すために手榴弾のピンを抜こうとした。
彼女があちら側に逝かないことを祈りながらも。
その手を止めることは出来なかった――少年には]
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/25(Wed) 23時半頃
[被弾の衝撃で片手がポケットの外に投げ出される。
変に力のこめられた手は死の間際にピンを引き抜いてしまう、――その可能性も有り得た。
しかし]
―――。
[少年は倒れ、ポケットから手榴弾が転がり落ちる。
それからいくら経っても、
緑の野原が爆音に包まれることは、なかった。
果たしてそれは。
単なる偶然に過ぎなかったのか、あるいは幸運の女神の加護が働いたのか――*]
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