人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

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[イアンが水を蹴り、彼女から離れていく
 その音も、彼女にはもうよく聞こえない。

 煩い位彼女の身体を叩く雨音も
 今はもう遠くのことのように。]


記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 00時頃


【人】 記者 イアン

―そウ。

>>68そう取って貰っても構わない、というように応じ。]

…ダね。
見逃セない。

[鳥籠の中に放り込まれ、逃げ場もないのなら。
どちらかが倒れるまで、戦うしかないのだ。
…力を、と右手が疼くけれど。

狼と化したヴェラは、此方に向かって飛び込んでくる。
先ほどは針の毛で覆われた硬い皮膚を破ったヴェラの牙。
彼の突撃は、鎧を破るだろうか。それは自分には分からない。
―押し返す。
右上から左下にかけて斜めに振るった斬撃と共に、衝撃波を放つ。]

オオオオオン…!

(74) 2013/06/18(Tue) 00時頃

メモを貼った。


【人】 記者 イアン

[>>77自分の斬撃は躱されて、ヴェラの頭蓋を掠めたのみ。
けれど頭部を切り裂いた毛皮。
焼け焦げたような跡まであるそれは、確実に消耗している事を思わせて。

…同じのを使い過ぎなんだって。

ちらりとそんな事が頭を掠めたが、言葉にはしない。

>>78衝撃波は、彼の突撃を弱める効果を成したか。
けれど矢のように飛び込んできたヴェラの身体は減速しつつも。

フォシャールを振るった直後で上半身のガードが空いた魔物に、届く。
それはこの村に着く前に再会した時>>0:124とそう離れていない位置か。]

(85) 2013/06/18(Tue) 01時頃

【人】 記者 イアン

―…っ。

>>86がら空きの上半身。
喉笛を食いちぎられる事も覚悟していた。
けれどヴェラが到達したのは、再会の時と殆ど同じ位置。
痛みはなかったが、まるで何かで傷つけられたかのように動けない。]

…っ…。
ヴェラさ…。

[魔法が解除されて人間に戻るヴェラ。
鎧についた両手が離れ、頭から血を吹き出しながら彼が落ちていくのを、感情の分かりづらい顔で茫然と見ていた。

手を差し伸べる事は出来ない。
―彼も、望んでいないだろう。]

(94) 2013/06/18(Tue) 02時頃

【人】 記者 イアン

[―ヴェスパタインと殆ど同じ事>>1:140を口にするヴェラ。
ガツンと頭を鈍器で殴られたような衝撃を受け。

>>87痛々しいその姿。
今なら止めを刺せるかもしれないのというのに、咄嗟に動く事が出来ない。

そして、ツェツィーリヤの元へと走っていく彼を止める事もなく。
その後ろ姿を見送っていた。**]

(95) 2013/06/18(Tue) 02時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 02時頃


【人】 記者 イアン

…あァ。

[ツェツィーリヤに向かって右手を翳すヴェラを見て、彼女を糧にするのだろう、と思った。
それを許すな、奪い返せ、と右手が訴えるが、身体は思うように動かない。

>>98>>99―しかし、巨大な魔法が発動する気配。
ツェツィーリヤの身体が立ち上がるように宙を浮けば、はっとしたように全身を強張らせる。]

―…ッ。

[痙攣する彼女の身体は、間もなく魔法が発動するのを予期させ。
やはり先に魂を宿しておくべきだった、と魔物の本能で、ぎり、と歯噛みする。**]

(102) 2013/06/18(Tue) 11時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 11時半頃


メモを貼った。


記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 17時頃


【人】 記者 イアン

― 現在・生贄魔法 ―

>>106ヴェラの右手にツェツィーリヤの魂が捉えられるのを肌で感じ取る。
ヴェラは彼の信じるものに従い、魔法を発動させるのだろう。
彼の怪我で惑った自分と違い、迷いなくそう判断出来る彼は強い。―改めてそう思った。

>>107やがてどんよりとした雲で覆われている空に瞬く稲妻の気配。
雷の術を得意とした彼女の力を引き出している証拠だ。
森を包み込む程の広範囲の魔法。
やがて地上に落ちてくるであろう雷光はどれだけの威力があるのか分からない。]

(119) 2013/06/18(Tue) 22時頃

【人】 記者 イアン

>>108ツェツィーリヤに向けているだろう言葉は、ヴェラの固い意志の現れ。
そして向けられた謝罪の言葉。>>109
…ヴェスパタインやツェツィーリヤに自分が向けたのと同じものだ。
彼の手の中で雷の力が増幅されていき、ツェツィーリヤの身体は稲妻を纏った球体の光に覆われ、曇天の空を照らす眩い光源となっている。

だがな、と右手を力強く握り締めて彼は言葉を紡ぐ。]

―はハ。

[その言葉には思わず笑い声が漏れた。―彼らしい。
いつか命を失いかける時、誰かを右手に宿るなら彼かヴェスパタインが良いと、「魔法使い」としての自分は思っていた。
今は、もう一人だけいるけれど。]

(120) 2013/06/18(Tue) 22時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 22時半頃


[私は思う。
 笑顔とは
 無表情よりもその感情を隠す表情だ、と。

 彼女が常に笑みを浮かべているのは
 その内にあるものを、覆い隠す為だ。

 魔法使いには感情は、不要。
 時に判断を鈍らせ、迷わせる。

 魔法使いは、
 いかなる場合も冷静で
 冷酷でなければならない。

 彼女は、そう考えている。

 だから笑みを浮かべるのだ。
 生贄にされている、この状況でさえ。]


【人】 記者 イアン

[>>110眩い光を放つ光の球体が空へと昇っていく。
それは分厚い雨雲の腹に突き刺さり、雨止まぬ村に一時姿を現した陽の如く、その威を示し。

しかし喰らっても只では済ませないという魔物の本能は、真っ直ぐにその身を術者の元に躍り掛からせた。
どうせ逃れられないなら道連れにと、持っている金属製の獲物は彼を狙って。

そして只の躯となったツェツィーリヤが倒れ込むのと時を同じくして、地を震わす程の轟音と共に彼女を生贄とした強大な威力を持つ雷が、落ちる。]

(121) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 記者 イアン

グああアぁぁァァ…!!

[雷にその身が射抜かれ、苦痛の声を上げながら背を弓なりに反る。
向かったその身体は、ヴェラの元に到達しただろうか。
振りかぶった獲物は?
両方とも間に合わず、半ばだったろうか。*]

(122) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

[彼女が生贄にされ、発動した魔法は雷。

 ――光と音を伴う放電。

 彼女は、雷の力を宿した矢尻を使っていたけれど。
 私は、それだけが理由とは思えなかった。

 光を失い、音によって生かされていた彼女。
 そんな彼女の彼女の最期の魔法が雷だったことは。

 きっと
 偶然なのだろうけれど。]


メモを貼った。


【人】 記者 イアン

― 回想・狼の背 ―

[初めてヴェラの背に乗せて貰ったのは、自分が魔法使いになってまだ経験が浅い頃だった。
けれどそれはとても楽しむ余裕はなく、必要に迫られての事。

戦闘中、拘束の能力を持つ魔物に捕まり。
抵抗も出来ずに足を傷つけられて、動けなくなった。

一人で敵の群れの中に突っ込み過ぎた。
未熟ゆえの浅はかな行動。

―今まで任務中にやった失態の中でも五指に入る部類だ。]

(123) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[戦闘が終わった後、簡単な処置を受けてからヴェラの背に乗せられ、戦地から離脱する道すがら。

周りをもっとよく見ろとか、自分の力量を把握して行動しろとか、色々と説教を食らった。
痛みと失血でくらくらとする頭でそれを聞きながら、

 ―あぁ、あったかい。

背から伝わってくる心地よい体温に触れて、いつの間にか説教中に寝入ってしまった。
年の離れた弟と別れ、育てられた孤児院との縁も途切れて。
誰かの温もりに触れたのは、久しぶりだったから。]

(124) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 記者 イアン

[次に一緒に任務に臨んだ時、狼となったヴェラの背に触れても彼は怒らなかった。
掌から伝わってくる温かな体温は、自分を安堵させてくれて。

以来、ヴェラから仕掛けられる犬パンチを左腕を上げて受け止めたり、彼の世話を焼く姿は周囲から「仲がいい」と評価されるもので。
それをヴェラに否定されない事は嬉しかった。

寄りかかるのでなく、背中を預ける相手。
―言葉で表すならば、「戦友」か。
自分の方が弱いから、彼の背を追いかける側だったけれど。
だから‘片腕’と称された時は、とても誇らしかったのだ。*]

(126) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 記者 イアン

― 頭と両腕 ―

[ヴェラやヴェスパタインと任務に臨んだ回数は、他の人間と組むよりも多かった。

―最初はヴェスパタインの事を近寄りがたい人だと思っていた。
けれど彼はじゃれるヴェラを振り払う事は無かったし、自分にも多くの助言を与えてくれた。
語る言葉は少ないけれど、悪い人ではないのだ、と。

或る任務で魔物の所為で極寒の地となった場所に向かい、洞窟で一夜を明かす事になった。
焚き火では追い付かずに狼姿となったヴェラに暖を借り。
自分達から少し離れた場所に座ったヴェスパタインは焚き火だけで十分だと言ったが、きっとその身体は酷く冷えていて。

―だから自分は彼の腕を引っ張り、強引に自分の隣に寄せた。]

(129) 2013/06/18(Tue) 22時半頃

[…… 一つ、昔話をしよう。
 長くて、それでいて、つまらない話だ。]


[彼女が、魔法使いになった頃だから
 十数年前になるか。


 彼女は、一人の魔法使いと出会った。
 とある要請で同行するようにと言われた
 所謂、相棒、と言う奴だ。

 その魔法使いは、彼女より少し年上で
 彼女より少し、長く魔法使いをしていた。]


[本名を忘れた、と。
 彼女が告げた時、ならばと相棒が呼び名を与えた。

  ツェツィーリヤ。

 それは。その相棒の名を、
 彼女が生まれたとされる国での呼び名に変えたもの。

 相棒ならば同じ名が良いだろう、と。
 笑う相棒に、彼女は小さな笑みと頷きを返した。

 それ以来彼女は、相棒と行動をする時
 ツェツィーリヤと名乗るようになった。]


[昔から、彼女は魔法使いであろうとしていた。
 彼女は相棒にもそれを求め、相棒はそれに頷いた。

 どちらかが、瀕死になったのなら
 迷わず『生贄』にすると。

 何度共に要請に当たったのだろう。
 自然と過ごす時間が多くなる。
 互いにそれを苦とも思わなかった。
 心地の好い関係だった。]


【人】 記者 イアン

あんたはリーダーなんだから、いざって時に動けなくなったらダメだろ。

[余計な世話だ、と言われる事を覚悟していた。

けれど僅かに目を瞬かせたヴェスパタインは、それも然りだと提案を受け入れた。
成人となる年頃の男が揃って身を寄せ合う姿は、必要とは言え、傍目から見たらきっと苦笑を誘うものだったろうが。
任務をこなした後は、笑い話の一つとなった。

それから自分は、彼の事をヴェスさん、と呼ぶようになった。
初めてそう呼んだ時に彼は瞠目したが、やめろ、とは言わなくて。

感情で突っ走りがちな自分にとって、冷静に任務をこなすヴェスパタインは目標で。
やがて頭と両腕と称されるようになっても、彼のようになりたいと、そう思っていた。*]

(132) 2013/06/18(Tue) 23時頃

[二人で挑んだ、とある要請。

 苦戦した。
 魔法が尽きかけ、一つは壊れた。

 そして、彼女の相棒は魔物の攻撃を受け、死に瀕した。
 相棒は、約束通り、『生贄』になることを望む。


 ――しかし、その約束は破られた。]


[禁術を用い、彼女は相棒である魔法使いを救済する。
 彼女の左目が最後に写したのは
 相棒の、顔。

 助けられた相棒は
 代償を負った彼女を庇うように。

 辛うじて魔物を倒した。
 どうやってなのか、分からない。
 ただ、相棒は必死だった。]


[その日の夜。
 相棒は彼女に問うた。

  どうして、救済したのか。

 と。
 其れに対し、

  わからない。

 と、彼女は答えた。]


[其れを聞いた相棒は、
 謝罪の言葉を繰り返す彼女の手を握り
 感謝の言葉を繰り返した。



          彼女の左目が光を失った時の話だ。]


【人】 記者 イアン

― 人間と魔物の狭間で ―

[弟を右腕に宿した瞬間は掟の存在を憎んでも、自分のやった事は魔法使いとして正しい事だったのだと、そう思おうとした。
そうでなければやっていけなかったから。

けれど一人で臨んだ任務で、魔物となった人間の遺品に取りすがって泣く家族の姿を見て。
一度魔物となった人間を救う手段は、‘生贄’にする以外はないのかと。
救済を実行すれば、術者は大きな犠牲を払う。
それ故の掟だと断じるには、自分にとって弟の存在は大きすぎて。

押さえこんでいたアヴァロンの掟への疑問と憎しみはじわじわと深まっていった。]

(138) 2013/06/18(Tue) 23時頃

【人】 記者 イアン

[そして後れを取らぬはずの任務で命を落としかけ。
力を望む代わりに杯に捧げた代償は、自らの身体の成長。

だから自分の肉体は魔物になった瞬間から変わらない。
どんなに身体を鍛えても実を結ばないから、後は魂を右手に宿すか、技量を磨くしかなかった。
仮にもっと時が経てば、払った代償は隠しようもなかっただろう。

魔物になって初めてヴェラと同じ任務を割り当てられた時、鼻の利く彼に自分の変化が悟られやしないかと身体を強張らせた。
けれどそれは幸いにも杞憂に終わり、ほっとしたものだ。

―まだ自分は、彼らと共にいられるのだと。]

(140) 2013/06/18(Tue) 23時頃

【人】 記者 イアン

[任務の合間に人間や魔物の命をかすめ取り、ひっそりと墓を築く日々。
罪悪感もいつしか消えていって、自分はいつか心さえも魔物になるのだと思い知らされた。

そうなる前にアヴァロンに反旗を翻さなければ、自分は何も為せないままに魔物として狩られてしまう。
けれどそれを果たすには、まだ自分には力が足りず。

だから力を求めた。
不条理だと感じた掟をねじ伏せる程の強い力を。
―もっともっと、と貪欲に。
焦って頻度が増したそれが、アヴァロンに勘づかれる切っ掛けとなったのかもしれないが。

―ノアに向かう道すがら、御者を右手に宿さなかったのは、任務を控えていたからだ。
魂を右手に宿せば、それに伴う昂揚感で我を失う危険があったから。*]

(142) 2013/06/18(Tue) 23時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 23時頃


【人】 記者 イアン

[>>135此方を射抜くように見据えるヴェラの視線。
それに怯む事なく、自分は彼に向かって突っ込む。

そして雷が落ちる刹那。
フォシャールを、魔法を発動した彼の元へ振り下ろす。

―その身よりもヴェラに近い金属製の得物は、>>136毛皮を使った魔法を発動させるヴェラの身を切り裂く事は出来ずとも、天から落ちてくる雷を彼にも寄せ。

そして雷を浴びた魔物は、叫び声をあげて背中をのけぞらせた。>>122]

(144) 2013/06/18(Tue) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/06/18(Tue) 23時半頃


【人】 記者 イアン

[>>146ヴェラにも雷が及んだ事に気付く余裕はなく。
雷をその身に受けたその身体は、人間のものに変わる。
あちこちが焼け焦げたそれは、狼の背中で受け止められた。
即死に至らなかったのは、魔物だったからか。]

…ヴェラさ…。

[ヴェスさん、ツェツィーリヤさん。
と自分が生きる為に襲いかかった人の名前が続く。
同族の名前は人の声では紡がない。]

……。
ジョー、ジ。

[目を閉じる前に紡いだのは、弟の名前。
その右手に宿しても言葉を交わす事の叶わなかった彼とは、会えるだろうか。*]

(149) 2013/06/19(Wed) 00時頃

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注目:イアン 解除する

処刑者 (4人)

イアン
8回 (4d) 注目

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