人狼議事


8 DOREI品評会

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視点:


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 01時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

[奴隷からの苦言は何も受け付けないスタッフたちに71回しつこく纏わり、漸く入浴の許可を取り付けた。そうでなくては、あの妙に古びた控え室では、蟻にでも集られてしまいそう。
舞台での痕跡を洗い流し、それでも周囲に女だとバレていることは間違いない。
生来の憧憬に負けて、つい着替えにはドレスを選んでしまった。
黒とボルドーの天鵞絨生地も美しいワンピース。
詰まった首元に大きなリボン、パフスリーブに腰は縊れAラインのスカートの裾はひらひらと蝶の羽のような幾重ものフリルとレェスで飾られている、古典的なドレスデザイン。
どうにも短い髪が不自然なので、共布のカチューシャを飾ることで、幾分か女の子らしさをアピールしている。
そして、帰り着いた控え室で、少女は置かれた少し曇った鏡の前から離れないのだった。]

(5) 2010/04/06(Tue) 01時半頃

― ヴェス別荘(ジェレミー邸) ―
[真っ白な車に乗せるときも、翡翠の衣装は破れたドレスのままだった。
車内で男は彼に一切触れず、窓の外を眺めている。
やがて見えてくるのは高い壁、壁、壁。
何処か別の国の建物を彷彿とさせる屋敷には
所々にヴェスパタインの趣味が見え隠れしている。

車は石造りの門を越えて館の玄関前へと到着する。
芳しい花々が咲き乱れる少し小さな前庭には二羽ニワトリが居た]

 Jade
 今日たったいまから正式に御前の名前だ。
 其れ以外の名も身分も忘れるんだね。

[到着と共に現れた二人の召使がドアを開ける。
男は地に立つなり青年へそう宣言した]


メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

[小さな頃、メイドが使っていた化粧道具を持ち出して怒られて、酷く叱られた記憶がある。それから、女性らしい小道具や装飾品は、少女の中ではタブーになっていた。]

こんなところで叶うなんて……皮肉なものだな。

[鏡の奥から不安げに見返してくる少女は、本当に自分なのだろうか?
髪を伸ばして巻いて、結い上げて。頬や唇に紅差し化粧を施したならば。
自分が憧れていたもう一人の自分が、そこに居た。
ひくり、と一つ嗚咽を呑み込む。
この小さくか弱い手を取る、夢の中の王子様は、もう望めないというのに。]

……………………おうじ、さま、か。

[偉そうなNo.3をつけられたあの男は、それに近い身分だったのだろうか。彼等の言葉はさっぱり分からない。
そういえば、他の奴隷たちの名もほとんど聞いていなかった。
一番想像していた理想の相手に風貌や雰囲気が近いのは例の紳士だが、いつもつまらなさそうな不可思議な威容を纏う男も、得体が知れないながら身分は高いのだろうと憶測する。
最後に思い出したのは、叫ぶ黄金の眼をした彼と、つい縋りかけた残酷ながらも背格好の逞しい男。]

(9) 2010/04/06(Tue) 02時頃

― →ヴェス別荘(ジェレミー邸) ―
[カボチャも馬車もそこにはない。用意されていたのは白い車。
最悪のセンス、表情はそんな風に告げる。久しぶりの日は、少し眩しくて目を細めた。
遠くなるその場所を振り返る事はない。
ただ、気に入りのディスターシャが遠くなっていくことだけは少し後ろ髪を引かれた。
けれども今となってはそれを取りに戻るも許されない身分なのだろう。
窓の外を見る事はなく、ただ車が長い時間をかけて辿り着いた場所は、
自分の知っている場所とは違ったし、見覚えのある風景でもなかった]

…『買ったというなら、好きに呼べばいいだろう』

[返事をするかどうかは当然別だ。
返事は是でも拒否でもない]


小僧 カルヴィンは、現実を知らしめる冷たい鎖が、足元で鳴った。

2010/04/06(Tue) 02時頃


 勿論だよ?
 好きにする為に買ったんだしね。

 そうだね、Jade
 先ずはその身を洗ってあげようか。
 酒臭いよ。 

[男は瞳を細めて哂う。
着込んでいた黒いジャケットを召使に渡し
会場で着ていたのと変わらぬ姿になって]

 こっちだ。

[有無を言わせず手を引いた。
あとには二人の召使が続く。双子のように顔だちがそっくりだ。
少し進んだところで、玄関の扉が重い音を立てて閉まった]


メモを貼った。


メモを貼った。


『…下らんことを』

[酒臭いと言われたところで、何かしようがあっただろうか。
酒を無理やり飲ませたのだって目の前の男だというのに]

『ッ、一人で歩けるといったはずだ…!』

[まだ酩酊は残っているけれど、それとこれは別だから。
手を引かれれば振りほどこうとするけれど、叶うのだろうか。
後ろからつかず離れずついてくる足音が二つ。
幾らか気味が悪い]


メモを貼った。


 ひとりで歩く?
 まだわかってないんだな。
 御前はもう御前の意思で歩くことすら許されないんだよ。

[腕を引く手は、振りほどこうとした彼の手首をつぶれるほど強く握った]

 俺の命令だけが御前の全てになる。
 俺の機嫌を損ねたら、御前の身体は少しずつ削られていく。
 どこから切り刻んで欲しい? 指か、それとも耳か。
 ――…それが嫌なら精々気をつけるんだね。
 逆らうのは利巧じゃないよ、Jade。

[話しかける内容は薄ら寒いもの。男の口調は至って本気だ。
やがて到着した浴室は、少し風変わりなものだった。
広さは三、四人が充分寛げるほどだが、膝ほどまでしか深さが無い。
其処に既にたっぷりと用意されている液体は琥珀色に輝いて、粘り気を帯びていた。
浴室からは甘いにおいが立ち込めている]


メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

―― 控え室 ――

僕は男じゃない……。
背も高くないし、身体だって大きくない、
力も強くないし、結婚しないと爵位も継げない……。

[その家も、もうないも同然だけど。
それにいつまでも縛り続けられる自分が急に莫迦らしくなった。]

このまま、最期に女の格好をして、
舌を噛み切ってしまおうか。
どうせ売れ残れば、それより酷い死に方をする……。

[シルバーバーグ子爵はもうどこにも居ない。
鏡に問いかけながら、ふと控え室の他の奴隷を気にしてみる。]

(17) 2010/04/06(Tue) 02時半頃

───ぃ…ッ

[強くかかる力に、表情が歪む。
告げられる言葉が最終宣告に近いことだということも解っている。
だから、口を噤んだ。硬翠の視線だけは、決して屈することはなかったけれど。
小さな舌打ちと共に、引きずられるように連れて行かれた場所は
酷く甘い匂いがしていた]

───عسل(蜂蜜?)

[甘い匂いは独特だったから、自然と言葉が零れる。
体を洗うと言っていなかったか。なのにこの状態は何なのかとばかり。
訝しむような視線を濃い金色の髪の男へと向けた]


メモを貼った。


[黙ってしまった青年を
男は一度さも愉しげに細めた瞳で見遣った。
そうして連れてきた場所で、此方へ向いた視線に頷いてみせる。
呟いた言葉が単語のみであれば、男とて世界中に”お使い”に出ている身。
一切わからないわけではない]

 少し混ぜ物はあるけどね。
 
[そう言って、彼の無残なドレスに手をかけた。
自分で脱ぐといっても
御前に自由は無いと、同じ言葉を繰り返すだけだ]

 御前たち、洗ってあげて。
 綺麗に舐め取るんだよ。

[一糸纏わぬ姿まで剥くと、男は青年を浴槽に放り込んだ。
影のように控えていた双子の召使に命令を出す。
彼等は自ら衣服を取り去った。成人前だろう髪の長い召使にも短い召使にも、胸元の膨らみは無い。そしておかしなことに股間にも性別を主張するものは存在しなかった]


メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

[つと立ち上がる。
足枷の先の鉄球は変わらず、よく考えればこれをつけて水槽などに入れられたら溺死していたのではと思い当たる。
片方だけヒールの高い靴を履くわけにもいかず、ドレスに似合わない素足は慎ましさを塗り替えて淫乱に魅せるのだと、あの舞台で覚えた。]

……ひらひら、すーすーする……。

[全裸ほどではないけれど、落ち着かない。
そして身についた所作もまた、男のそれであるため、ドレスとはチグハグで正に馬子にも衣装といった状態。
ただ、風を孕んで広がるスカートが嬉しくて、裾を摘んで一回転してみる。]

……っふふ……はは、ははは。

[自分が可笑しくて涙が出てきた。]

(25) 2010/04/06(Tue) 02時半頃

[風呂に落とした青年のもとへ、忠実な召使たちは擦り寄っていった。
ねっとりとした液体は彼等のしなやかで傷一つ無い腕にも細い脚にも絡み付いている。

男はといえば、そんな光景を衣服も乱さず
入り口に立ちはだかったまま見ていた]


[混ぜ物。
その一言で、思う。食べ物に対してなんてもったいない事を。
生まれてこのかた空腹に泣いたことなんて一度か二度あったかないかだが
かといって飽食を好むわけではなかったから。
白いきぬは奪われて、今度こそ隠すものなんて何もなかった]

───な

[飛沫があがることはない。たぷんと、緩やかな波が上がっただけ。
派手に転んで塗れる事はなかったけれど、浴槽に満たされた蜂蜜に
しゃがみ込むように体勢を整えた少年は胸元まで浸かることになる。
男に指示を受けた召使たちに視線をやって、表情は驚きに染まる]


小僧 カルヴィンは、記者 イアンに一連の行動を見られたかと、鏡の前でびくりと跳ねた。

2010/04/06(Tue) 03時頃


 ああ、口に含んで不味いものは入って居ないよ。
 混じってるのは少し良い気分になるクスリだけさ。

[此方まで重みのある液体が飛ぶことは無い。
男は広い浴槽の中、琥珀が塗された彼の肌を
瞳を細めてじっとりと見つめている。

双子の召使は男の命令通りJadeの身体に蜜を塗すために両脇から擦り寄って、その肌についた琥珀をざらりと舌で舐め取っていく]

 この子たちは少し変わっているだろう?
 お下がりなんだけど、気に入ってね。
 珍しく壊さずに使ってるんだ。


【人】 小僧 カルヴィン

な、ななな、なんでも、あっ

[お嬢ちゃん呼びに反論したくても、服装までもドレスなのだから余地もない。
上擦った声で一歩後方に引くと、ちゃらりと鳴る鎖に足を取られてまた転びそうになった。いつまで経っても足枷に慣れはしない。]

ええと、先ほどは見苦しいところを……。

[ぎゅ、と右手拳を握って、首が痛くなるほど高い位置にある男の顔を見上げた。]


尻尾振る相手は見つかった?
随分と死ぬことが恐いような様子だった。

(33) 2010/04/06(Tue) 03時頃

『…クスリ?』

[持ち上げた両の手はとっくに蕩けた琥珀に塗れて、
両脇から近づいてくる姿に、幾らか訝しんでいれば
肌の上の蜜をなめ始める姿に不快感もあらわに]

『何を──』

[突き飛ばすのは簡単だった。
けれど、流石に二人一度につきとばせるほど器用ではない]


【人】 小僧 カルヴィン

……最初から見ていただろう。
僕は男として育てられていた、から……。


[尊大にない胸を張って腰に両手をあてる。]

ドレスなんて百枚でも二百枚でも買えたさ。
ただ、着ることが許されなかったのと、


……経営に失敗して没落したんだ。だから、金がいる。

(37) 2010/04/06(Tue) 03時頃

 そうそう、その子たちにキズをつけたら
 御前の同じ場所から皮膚を抉るよ。

[此処ではJadeよりも彼等のほうが価値があると言う風な台詞。
突き飛ばそうとする彼を見て男は先に忠告をひとつ。
召使たちは甘い香りと蜜に混じる薬でとろりと表情を蕩かせながら、彼の口元へも浴槽にたまる蜂蜜を掬って塗りつけていく]


【人】 小僧 カルヴィン

僕が、男に生まれていれば……。
こんな目に合わずに済んだんだろうか。



それとも、やっぱり男でも
ああいう見世物や玩具みたいな扱いは、
恥ずかしかったり辛かったりする?

[ふるふると、力なく身体の横に沿わせた腕が小さく震えた。
No.8をつけられていた男を見上げる目線は、どこか迷子のように途方に暮れたようでもあり。]

(42) 2010/04/06(Tue) 03時半頃

…ッ!

[突き飛ばそうとした手が、力を失う。
傷をつけられること自体には男だから抵抗はないはずだけれど。
肌に塗りつけては舐め上げられ、口に運ばれる蜂蜜は甘くごく僅かに苦く。
酒精が抜けきっていない体が、暖められた蜂蜜の熱と
徐々に沁み込んでくる薬品の効果のせいで少しずつ重たく感じられた。
肌の上をなぞる舌の動きに、表情が酷く歪んだ]


[息を荒げた召使が、犬のように尻尾のない尻を振りながら
琥珀色を塗りつけては舐めている。彼等は幾ら昂っても処理する箇所を持たない。溜まる快楽は苦痛のようで、何時しか二人は青年に縋りつくようにして、それでも命令を守って行動している。
男は彼の表情の変化に気付き、二人を止めた]

 ――…効いて来たかな?
 本当はクスリを使う心算じゃなかったんだけど
 ま、いきなり流血沙汰よりは
 一度くらい愉しませてあげようと思ってね。

[靴もそのまま浴槽へ近づき、身を屈めて視線を合わせる。
それから琥珀に埋もれた彼の下半身へと目線を下げた。
反応がおきたかどうか、確かめる為に]


【人】 小僧 カルヴィン

あんな辱めを受けるくらいなら、
死んだ方がマシだと思うのは、


……可愛くないのか。

[女の見苦しい欲を喩えに出されれば、こちらもカチンとくる。
胸倉を掴んでくる手には本能的な恐怖を感じたが、澄んだ葡萄酒色の瞳は至極冷たい。]

何なら、そのまま縊り殺してくれても。
競争相手が減るんじゃないのか。

[彼がそうはしないだろうと高をくくっているからこその、憎まれ口。どうにもNo.3の男といい、男性相手には虚勢を張って口論になることが多いようだ。それは、自分が持ち得ない性への劣等感もある。
突き放されると、矢張りけほりと小さく咽せた。]

カタどころではない。
自分で選んだ、ら、騙されてこの有様さ。
……けれど、融資者を見つけるのと
矜持の傷つけられ方は大差がない気がする。

(46) 2010/04/06(Tue) 03時半頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンに、そちらは、と身の上話でもねだるように小さく顎をしゃくった。

2010/04/06(Tue) 03時半頃


[蕩けた琥珀が肌の上に幾度も塗りこめられていけば、
そのうちに彼等が蜂蜜を舐めているのか、それとも自分の肌を
舐めているのか、その境目すら曖昧になってよく解らなくなる。

それこそ自分と蜂蜜と彼等の境すら曖昧になったかのようだった。
擦りよせられる肌も、縋りつくような舌も指先も、何もかもが
今の彼には歪んだ何かに感じられる]

…『冗談、じゃ…な、ぃ』…っ

[噎せ返るような甘い匂いの中、呻く声はごく僅かに熱を孕む。
尋ねる様な声にふるりと首を横に振った。
合わさる肌の合間から落ちる蜂蜜の滴が、音も立てずに沈むのが
酷く幻想的で、それ故に非現実的すぎて思考が幾らかぼんやりとしていた]


【人】 小僧 カルヴィン

僕は子供だから……色々なことを、知らなさ過ぎた。

[イアンの鋭い舌打ちに、こてりと首を傾げる。
さらりと頬を掠めていく銀糸の流れ。
首は痛いけれども、まだ彼から目線は逸らさない。]

(49) 2010/04/06(Tue) 04時頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンを見上げながら、色々と思案を繰返している。

2010/04/06(Tue) 04時頃


[塗り込めた蜜に混じる薬は確実に彼等を侵しているようだった。
一糸纏わぬ青年に絡む対の人形。
二人は両側からJadeに擦り寄ったまま、出口の無い快楽を抱えながらも動きを止めている。
何処か倒錯的なものを感じながら、男は唇を歪めた]

 そう、残念ながら冗談じゃない。
 俺は至って本気でね。
 No5じゃ勃たなかったようだけれど、薬が入ればどうかな?

[間近まで顔を寄せれば、熱い吐息がかかる。
その変化に満足そうに、低く甘いバリトンが浴室に反響した。
その間にも体温を帯びて蕩けた蜜は彼の肌をゆっくりと流れていく。
男は肌色の違う彼の胸元に指を伸ばし、くいと軽い刺激を与え乍掬い取った]


【人】 小僧 カルヴィン

[首を辿られると、芋虫のそれを思い出して身震いする。眉が僅かに蹙められた。
けれど、何とかその恐怖心も押し殺すようにして、彼の身の上話に耳を傾ける。
普段なら、興味も抱かなかっただろう他人の事情。ただ、あの舞台を共有したことで、奴隷への妙な親近感が湧いてしまったのだろうか。競売、と言われたからにはお互いに魅力的であることを他よりアピールせねばならないはずなのに。]

けれど、買って貰えればその相手は
出資者になってくれるかも知れない。
……そう思うのは、滑稽かな。希望的観測過ぎる?
まぁあの状況だと、そうだろうな。

[くふん、と小さく鼻を鳴らす。]

君はここが、人身売買の巣窟と知って乗り込んで来たのか。
ならそれなりに、度胸も腕に自信もあったのだろうね。
……こんなではなくて、カメラの腕でスカウトされればよかったのに。

[イアンの視線を追って、壁際に押しやられた棺桶と、レンズも割られてしまったカメラに双眸を細めた。]

(54) 2010/04/06(Tue) 04時頃

[皮膚から直接吸収され、そして口で直接摂取させられた薬は
ゆっくりと、それこそ蜜の滴るほどの緩やかさで神経を染めていく。
持て余した熱がそうさせるのだろう、人形達の肌は酷く熱を持っていて
だから余計に頭の中がぼうっとしていた]

『何、す──』

[極僅か傍で覗きこむ視線に、睨みあげる硬翠は蜜のような彩を帯びる。
浴室に響く声は、酩酊する意識の中で更に反響して谺する。

伸ばされた指、掬いあげられる琥珀。
極僅かに、けれど確かに喉が小さく震えた]


【人】 小僧 カルヴィン

記者なんて、周辺を嗅ぎ回っては
ありもしないゴシップ記事ばかり書き散らしている
最低の下衆だと思っていたけれど。

[未だ抜けない男の仕草で、飄々と肩を竦めて見せる。
燦めく葡萄酒色の瞳の下で、唇の端を少しつり上げて。]

……キミは嫌いじゃない。
少なくとも、あそこに集った貴族連中よりはマシだ。
僕も本来なら、あちら側に居たと思うけれどね。

何て厄介で妙な奇遇だろう。

[ふるり、もう一度かぶりを振る。]

お嬢ちゃんはやめてくれないか。
僕にはカルヴィン……いや、カルヴィナという名前がある。
君は、No.8?

[わざと挑発するように、彼が下げた札を手を伸ばしてぐいと引っ張った。]

(55) 2010/04/06(Tue) 04時頃

 ああ……あんなに鋭い眼をしていたのに。

[何処か物足りなさそうに
それで居て愉しそうに、男は彼を覗き込んで哂う。
声こそ上がらなかったが、胸元への軽い刺激に反応した彼を見遣り]

 効いてきたね。
 それじゃあ、入浴タイムは終わりだ。
 着替えをあげるよ。
 気に入ってくれるといいけど?

[身に力の入らぬ様子の人形達に命令を下す。
二人はふらつく足で浴槽から上がり、ねっとりと身体中に蜜を纏ったまま奥へ消えた。
暫く後、何事も無かったように衣服を着込んだ双子は現れ
男に黒い皮製のベルトを手渡す。紐の下着に似たそれは、本来男根を覆うはずの前布が無く、尻にあたる部分には細身のバイブが取り付けられていた]


『うる、さい』

[頭がぼうっとする。
睨む色は消えてはいなかったけれど、蜜に似た彩が添えられたせいもあって
幾らか鋭さはなりを潜めてもいた]

『着替え…?』

[今度は何を着せようというのだろうか。
そもそも、これでは体を洗うどころか余計に汚れてしまっている。
かといって裸で歩きまわる趣味はない。
仕方なくそのまま待つことにしたが、その間にも蜜は神経を侵す。
奥へと消えていった二人がしばらくして現れて、
男に何かを手渡すのを見た。けれどそれがなんなのかまではわからなかった]


 そう、これを着けてあげよう。
 立てるかい?

[たっぷりと蜜に塗れた青年の腕を掴み浴槽から引き上げる。
下着とは名ばかりの機具を手に、男は指示を出した]

 壁に手をついて
 足を広げて俺に背を向けてご覧。

[ゆっくりと流れ落ちる蜜を拭うことは許さない。
出来ないようなら双子に押し付けさせてでも、その体制をとらせる気でいた]


【人】 小僧 カルヴィン

これが、ミイラとりがミイラってやつなのかな。
そういえば舞台ではNo.5の人に変な名前で呼ばれていたね。

[経緯を聞いて半分は気の毒さ、半分は失敗を嘲う気分。
結局自分も、易々と騙されてこうしているのだから、気休めにもなりはしないが。]

こういう……その、ショウみたいなの、
他でもよくあることなのか? 信じられない!
でも何となく、君とか数人は、慣れて見えたな。ツィーって人も。

[単純に、大人だからだろうか、なんて考える。
思案の内容はまた別で、とてもイアンに面と向かって話せるような案件ではない。]

言葉……おかしい? だろうけれど、慣れなくて……。
グロリア婦人には僕も話がしたいと思っていたけれど、
招かれてないのに一緒に行ってもいいのだろうか。

……いいのかしら?

[言い換えてから、矢張り慣れないと唇を歪めてむず痒そうな顔になる。]

(60) 2010/04/06(Tue) 04時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

よろしく、イアン。

[その後は、頬をぺちぺち叩きながら、]

わ、わた……わたし。わ、たし。

[何度も女言葉の練習をしているが、まだ照れが残ってどうにも不自然*だった。*]

(61) 2010/04/06(Tue) 04時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 05時頃


[腕を掴まれ、引き上げられる。
肌の上を流れる蜜が、まとわりついて酷く気持ちが悪い]

…ッ!?

[出された指示に苛立ちを通り越して滲むのは怒り。
冗談じゃない、と拒否するよりも、双子たちの行動のほうが早かった。
さっきまであんなにしどけなかった二人とは思えないような
男への忠実さを持って姿勢はあっという間に固定されてしまたt。
自分自身が意識やら姿勢をあまり保てていないというのもあったかもしれないが]

『離せ、冗談にもほどがある!』

[声を荒げたところで、双子たちの校則はちっとも緩みはしなかったのだけど]


[双子は見た目彼とほぼ変わらぬ年頃。
二人がかりで押さえつければ、彼に薬が回ってなくとも
逃がさずに置くことくらいは出来る。
ましてこの状態で彼が逃げられる可能性はゼロだった]

 冗談じゃないって言っただろう。
 俺は全部本気だよ。

[彼の背後から声をかけ、先ず細身のバイブの先端を
蜜のぬめりを帯びた秘所へ、幾度か緩く押し当てて]

 さて、入るかな?

[くつくつと哂う甘い音と共に力を込めていく。
潤滑油のかわりに、あの蜜に混じる薬が直接粘膜から吸収されていくのが、彼にまだ理解できるだけの理性があるだろうか]


メモを貼った。


[押さえつける力は存外に容赦なかった。
幾ら本調子ではない頭でも、今自分がとらされている姿勢が
どれだけ屈辱的かということぐらい把握できる]

『本気なら尚更──ッ』

[質が悪い。けれど言葉が喉の震えに消える。
何かが押しあてられる感覚。拒否を示すように首を横に振る]

『嫌、だ…ッ』

[はっきりと言葉で拒否を告げているにもかかわらず、
その行為が止められることはなく、逆に押し込まれる圧迫感に
喉からごく微かに悲鳴じみた響きが零れた。
琥珀に融けた薬が、神経に火をつけるのは時間の問題か]


メモを貼った。


 嫌だ止めろはもっと言うといい。
 聞き入れてはあげないけどね。
 ……逆に燃えるよ。

[悲鳴のような音を聞きながら奥まで深く埋めてしまうと、
バイブの固定された布の長い部分を股の間から前へ通し、腰のベルトに固定する。其処についた穴に細い鍵を差込み、くるりと回して留めた]

 ああ、サイズは合ったみたいだね。
 似合うよ、Jade?

[手についた蜜を、男は浴室にあるタオルで拭う。
決して自分では長時間触れも口にもしない]

 さあ今日はもう遅い。
 部屋に案内しようか。

[男は青年を連れて地下室へと足を進める。
蜜で汚れた床は後から召使が痕跡を残さぬよう拭っていくのだった]


[暗く光の差さない地下に部屋が幾つかある。
どれも鉄製の扉が厳重に入り口を守っていた。
最奥の部屋をあけると、中からは僅かな血のにおいがもれる。

石造りの部屋は独房にも似ていて
天井から吊るされた錠であったり
床にこびりついたどす黒い血の跡であったり
壁に備え付けられた数々の機具が、此処がどのような部屋かをあらわしていた] 

 今日は長旅で疲れたろう?
 ゆっくり休むといいよ。

[言葉はねぎらうように優しく。
男は彼の手を拘束すると天井から吊るされた鎖に繋ぐ。
少しばかり鎖が長いが、完全に座ることは出来ないだろう。
尻に嵌まったバイブのスイッチを押すと
ひらりと手を振って男は彼を置き去りにする。
電池が切れるまでか、朝日が昇るまでか
彼の夜はまだ*始まったばかり*]


メモを貼った。


[うずめられたものに対する違和感は酷く。
表情を歪めて、その圧迫感と羞恥に耐えるしかなかった。
頭の中でとりあえず離れていこうとする理性を必死に繋ぎとめ]

『相、変わらず、最悪の、センスだ』

[まるで気紛れに花を愛でるかのような言い草に、
まだ壁に押さえつけられたまま男を睨んだ。
手をぬぐうその姿に、二度とこの男を言うことだけは
信用するまいと固く心に決めた。
元々信用などしていなかったに等しいのだが]

『檻の、間違いじゃないのか』

[床の上に琥珀の足跡を残しながら、連れて行かれるままに向かう。

部屋なんてそんな上等なものを寄越すはずがない。
そんな風にある程度は見越してもいた。
けれど、実際に連れて行かれた場所に流石に言葉を失った]


[続く鉄の扉の最奥の一枚。開かれたその場所は鉄と、血の匂いと。
石造りのその場所は冷えていて、体が自然と小さくなる。
そのせいで、穿たれたものの存在を余計に体に知らしめて
表情の歪みが少しだけ濃くなった]

『休む?』

[こんな状態で、こんな部屋で。
ましてや拘束されて、こんな状況で。
休めるはずがない。ありえない]

──ッ

[拘束された両の手は吊りあげられ、僅かに吊るされる。
酷く不安定な姿勢に加えて、玩具のスイッチ。
ガシャン、と手元で金属が抗議するかのような音が響く。
遠くなっていく背中、取り残されるその場所。
肌の上に残るも押し込められた玩具が蠢いて中に塗り込めるようのも蜜。
ゆっくり燻り続ける熱を持て余すも、声を上げる事はない。
ただ、石造りの壁に沁み込むのは微かな吐息と金属の歌だった*]


メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

―― 控え室 ――

気の利いたジョークは
英国紳士の嗜みだ。……わ

[元から、ここに残った女奴隷の誰かに女性らしさでも学ぼうかと思っていた矢先。常に優雅で淑女の見本のようなグロリアに聞けるなら願ったり叶ったりだった。]

さん、ぴー? えすえむ?

[聞きなれない単語に、どうせ碌なものではなかろうと眉間に皺を寄せる。]

行く。着いて行く。けれど……、

(66) 2010/04/06(Tue) 10時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

こんなところで堂々と着替えるな! 不埒者! 恥知らず!

[舞台上では自分のことで手一杯だった少女は、甲高い悲鳴を張り上げる。
そのくせ、目は逸らすでもなく、逆にまじまじ特に股間を凝視してしまうのだから、自分も随分とここの空気に毒されたものだ。
一度パシリと出された手を払ってから、改めて握りなおした。]

……こんなに、手の大きさも違うのに。
どうして、男の振りが貫き通せるなんて思っていたのだろう。
莫迦みたいだ、っはは。

[自嘲めいた独白を零し、最後にもう一度、何も纏っていないイアンの顔を、赤面したままで見上げる。
かと言って、この貧弱な身体は女性らしいかと問われれば、No.5のやNo.1のそれには遠く及ばない。将来ああなれるか、それも怪しいものだ。
逞しい筋肉の稜線の連なる、明らかに異なる男の身体を目にすると、何故か腰の辺りが甘く疼いた。その理由を少女はまだ理解はできず、矢張り不快そうにこっそり余った手で腰を摩った。]

(67) 2010/04/06(Tue) 10時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 11時頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 12時頃


[寝台なんて無い、地下室は奴隷部屋というよりも
拷問部屋といったほうが正しい。

男は部屋に戻り、モニターのスイッチを入れた。
4つに別れた画面に映し出されるのは燻った熱に悶えるJadeの姿。
四方から映し出された彼の痴態に、薄く笑みを浮かべる]

 声を出せば少しは楽になるだろうに
 それとも嗚呼、若しかして後ろは経験済みだったか
 あれでは細すぎて届かないのかな?

[自室で呟いたところで彼には聞こえない。
じわりと浮き出た汗で蜜が流れていく。
臍を伝い、そのまま下へ――茂みを重く濡らす。
彼の中心は流石に反応を示し始めていたか
抑えたような吐息を上げる翡翠の表情を眺めながら
男は部屋で紅茶を愉しんでいる]


【人】 小僧 カルヴィン

―― 廊下 ――

[イアンの準備を見ていると動悸が激しかったので、控え室をまろぶように飛び出した。
鉄球を抱えて廊下を歩く。これと堂々とした外股歩きさえなければ(胸はともかく)、見た目は少女のそれ。]

彼女の、部屋は……、

[どこだろう。けれどこの姿で案内を頼むのは何か嫌だ。
並んだ扉を順にノックするわけにもいかない。
そうこう迷っている内に、扉の僅かな隙間から、例のツンと甘い香を嗅ぎ付けて、そうっと誘われるように中を覗き見る。
チャラリ、と想像以上に大きく足元で鎖が主張した。]

(69) 2010/04/06(Tue) 12時頃

メモを貼った。


【人】 小僧 カルヴィン

[少女がこの部屋の主に抱く感情は複雑だった。
抗い難い気品と威圧感。出自の誇りを以てしても決して敵わないような。丸裸で放置されたような気分になる。それでいて、彼の瞳に陰鬱とした色なしに映れない自分が、悔しく情けなくもなるのだった。
細い隙間から垣間見えたのは、まるでツィーがそのままカソックを纏っていたなら、聖者の前に額づく信徒の絵画のように神々しく見えたことだろう。]

…………ッ

[けれど、反対に纏わせる空気はどこか淫靡なもの。
コクリ、と細い喉が鳴った。]

(70) 2010/04/06(Tue) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[紗が重なり外から窺えるのは、その柔らかな光の中浮かび上がるシルエットだけ。
ハレムの王が寛ぐ姿は、このような感じだろうか。
鼻腔を擽る煙と、それに混ざる更に甘ったるいアルコール。
催淫効果などないはずなのに、どこか魅惑的で抗い難い引力がある。
うっとり瞳まで濁り、僅かの影の動きも逃すまいと、目が離せなくて。無意識に覗き見に夢中になってしまう。]

(74) 2010/04/06(Tue) 12時頃

小僧 カルヴィンは、誘惑を振り切って、また廊下を進む。グロリアの姿が見えた。

2010/04/06(Tue) 12時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

―― グロリアの部屋前 ――

ごきげんよう、ミセス・グロリア。

[ドレス姿だというのに、うっかり普段の調子で男性側の礼をしてしまう。
それから、気不味そうに長身の彼も居たなら見上げた。]

……この調子なので、作法を教えて貰えと言われて。
お邪魔なら退散する……わ。

[たおやかにスカートの前で両手を揃えるけれど、どうにも落ち着かなかった。]

(79) 2010/04/06(Tue) 12時半頃

小僧 カルヴィンは、若者 テッドに話の続きを促した。

2010/04/06(Tue) 12時半頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 12時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

―― グロリアの客室 ――

[とても食事が喉を通るような状況ではなかったが、何とか引き攣った笑顔を返して。]

……カルヴィナ、で。No.2でも構わないけれど。

[新任よりは敵意の強い眼差しを、つと逸らす。]

このままで買い手がつくと、思いますか?
僕は、 ……っその、ああいった コト には
耐性があまりないし……巧くできない。

[検分の意味があの舞台上でのことなら、求められるのは性の技巧なのだろうと、ゆっくりと首を振った。仕草は男のものでも、ひらひらと首元のリボンと優雅なドレープが揺れる様は、可愛らしく見えるものだろうか。
勧められるまま椅子に座り、一拍置いて開きかけた脚を揃えた。
パティシエの手の込んだケーキと、フルーツの盛り合わせ。
その甘さはまた、あの部屋から漂っていたものとは質が異なる。純粋に食欲だけをそそるもの。ただ、バターとジャムまみれだった身には、別のものを想像させるけれど。]

貴女は、どのような奴隷がお好みなのですか。

[社交的な語らいもなく、問いは直裁だった。]

(83) 2010/04/06(Tue) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン

……ッお酒は、飲めます。

[弱いけれど、とは白状せずに。
そして、イアンと並んで婦人の眼線にまた、こちらもひたと見詰め返す。
女性である彼女がこの場に何を求めて来たのか、男の奴隷を買いに来たのなら、自分に用はなかろうと考えながら。けれどもし、望みの一致するところがあるならば――。
酒杯を煽る。少々荒っぽい飲み方。すぐに、乳白色だった頬にぽぅと赤みがさした。]

美味しい……。

[単なる強がりだ。辛うじて呂律は回っている。けれど、自分の味覚はもう信用ならない。]

(85) 2010/04/06(Tue) 13時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[売れ残らなければ、誰に買われてもいい。なるべくなら、少女にとって不都合の少ない相手が望ましいけれど、相手の都合が絶対的に優先されるのは、この場では分かりきったこと。
ワインの度数が高めだったのか、それとも気を利かせた使用人が一服盛ったのか。気怠い火照りは全身を襲い、瞬きに合わせて双眸が潤みを増した。]

(89) 2010/04/06(Tue) 13時半頃

小僧 カルヴィンは、小さくくしゃみをした。誰かが噂でもしているのだろうか。きっと碌でもないものだ。

2010/04/06(Tue) 13時半頃


―地下室―

───…ッ……

[モニタリングされているなんてまさか思いはせず。
かと言って、声を上げるわけではない。
神経を支配する熱に抗うように、
首を時折緩く横に振った。喉が震える]

(──苦し、い)

[無理矢理飲み込まされた細い杭は、
馴れない体を、狭い蕾をゆっくりと嬲る。
苦しくて、熱い。体が自分のものではないようで、
それが堪らなく気持ち悪くて仕方がない。
薄く滲んだ汗は蜜を浮かせてゆっくりゆっくりと流す。
性は本当に僅かに反応を見せるにすぎなかった]


メモを貼った。


[とうに薬は身体中を侵しているだろうに。
其れでも反応の薄い中心を長め]

 ふぅん。

[男は更に時間をおいて、地下を訪れた]

 ……やあ、Jade
 気分は如何?

[天井から吊るされた手枷で拘束されている彼を眺めながら
白濁の散らない床を見下ろすと、のんびり口を開いた]

 随分我慢するね。
 それとも刺激が足りないのかな?


……っ…

[喉が小さく震える。
どれくらい時間が経ったのか数えることもない。
正確にはそんな余裕がない。
ただ、自分の神経を宥めるのに必死だった]
……、…?

[扉の開く音がした。
濡れて、それでもなお視線は男を睨む]

『……最悪、だ』

[機嫌がいいはずなんてない。
続いた問い掛けにも答えないまま、
視線を逸らした]


 ……辛そうだね?

[睨みつけてきた翡翠に、男はしかし満足そうに哂った。
靴音をさせ、彼の元へと近づき
恐らくはもう痺れて感覚が無いだろう腕に手を伸ばす。
枷と鎖を繋ぐ連結は緩んでおらず、彼はどれほど力が抜けようと座ることは許されない]

 して欲しい事があれば聞いてやっても良いよ。
 俺はいま気分が良い。

[薄暗く冷たい石造りの部屋には、彼へ嵌めた貞操帯から振動音がもれ聞こえている。
節ばった指先で、汗で流れる蜜を掬い
僅かに反応を示した彼のペニスの先にこすり付けながら]

 お願いしますご主人様、って言ってご覧?
 そうしたらひとつ願い事をかなえてあげるから。

[くすくすと見下すように哂った]


【人】 小僧 カルヴィン

だ、大丈夫……。



暑いくらい、だ。

[ほぅと落ちる吐息が濡れている。]

僕が苦手……あの舞台のような?

[飾られ磨かれ、人形のように扱われることにも辟易していたけれど、苦手と言うほどでもない。例えば結局名前の聞けなかった金眼の彼などに比べれば、口は達者だが血気盛んではない大人しい性分と言えるだろう。
舞台でのグロリアは嗤っていただろうか。玩具で遊ぶ童女のような側面はあったと思うが、より酷い仕打ちは回避していた気がする。
何とか虚勢だけで空にした杯を置いて、もじもじと身を捩る。着慣れぬドレスのせいだと映れば良い。]

愉しいですか、ああいうこと……が。

[今はあくまで準備中。ということは、またあの悪夢が再来するのだと。しかし逃げ出そうにもあまりに無力で、結局は誰かに買われる道しか選べないのなら。
不安を誤魔化すように、ちらちらと何度も隣のイアンの顔を窺った。]

(102) 2010/04/06(Tue) 16時頃

【人】 小僧 カルヴィン

……暑い。

[会話の端々に、訴える回数と熱の篭った溜息が増えていく。
もどかしくてどうにもならない、この熱の逃し方は――考えるだけで血潮が滾った。
手の内にぎりぎりと爪を立てながら、何とか痛覚で理性を残そうと苦心するも、芳しい酩酊感が小柄な身体の全身を侵すに時間はかからず。]

っ……ぁぁ……、……。

[慎ましやかなお嬢様風のドレスの内側で、もじもじと腿と腰があでやかにくねる。]

(103) 2010/04/06(Tue) 16時頃

小僧 カルヴィンは、修道女 ツェツィーリヤとヴェスパタインの重なる影が一瞬脳裏に過ぎる。

2010/04/06(Tue) 16時頃


『…ッ』

[腕に伸びてきた手に、避けようとすれば鎖が鳴いた。
硬翠は睨んだまま。ただ、声なんて出すまいと。
相手の望むようになんかなってやらないと]
『触るな…!』

[肌をなぞる指先に唇を噛む。
男の指が塗り込める仕草に、拒否を示すように首を横に振った。
その間にも後ろは玩具によって蹂躙され続ける。
細い喉が幾らか震えたけれど、それでも喘ぎは欠片も零さなかった。
言葉を信じるには、余りに印象が悪過ぎたし]

『断る』

[買われたからと言って、そう簡単に折れるつもりも更々なかった]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 16時頃


[拒絶を聞いたところで指は止まる事はない。
腕からなぞるように頬へ手をかける。

芯に絡めた指は、先端へ蜜を塗りつけていく。
とろりとしたそれが滑りを助けてくれる。
震わせた喉元に男は唇を寄せ、軽く歯を立てた]

 困ったね。
 そう言われると他の方法では御前を解放する気が無くなった。

 Jadeは一生このままで居るつもりかい?
 後ろに道具挿れられた惨めな格好で
 鎖に繋がれたまま此処で干からびたい?

[Yesと言われたなら本当にそのまま永遠に放置するような口ぶり。
顔を上げ視線を合わせた男の褐色の瞳は笑っていなかった]


『触るな、と、言った、はずだ』

[頬に寄せられる指先が嫌で、首を横に振る。
蜜の甘い匂いは、指が塗り込めるたびに感じられる。
絡める指と、薬の効果は確実に、少しずつ性の形を変えていった。
気分が悪くて、耐えられない。けれど思い通りになんかなりたくない。
喉に重なる歯の感覚に、微かに体が震えた]

…っ

[聞こえる宣言に、硬翠が微かに揺れる。
其れは恐怖でしかなかった。
このまま弱い火で焙られたような感覚に耐え続けながら、
一生、このままだなんてそれこそ拷問に等しいけれど]

『お前、に…頭を、下げる、くらいなら……
耐えるほう、が、ずっと、マシだ』

[相手の瞳の気配なんか、関係ない。
硬翠は、それでもまだ睨み返すことを選ぶ]


 触るな、って言いながら
 此処は期待してるみたいだけど?

[後ろの機具は止まらないまま。
少しずつ空間に振動音の他、水音が混じり始める。
絡めた指は確実に追い詰めていった]

 怖い? まあ、そうだろうけど。
 そのまま放置されたらどうなるか、教えてあげようか?
 機具が外せないと排泄が出来ない
 張り付いた蜜で皮膚が爛れるかもしれない。
 ああ、ついでに蟲でも放置してやろうか?
 身体中を蟻が這い回り蝿が飛び交うのは耐えられるかな。
 此処は物音も光もとどかない。
 まあ、間違いなく気が触れるね。
 どれだけ御前が強情でも、24時間持てば奇蹟さ。


本屋 ベネットの喉元を歯で擽りながら、吐息交じりに残酷な未来を告げた。


───ッ

[不快感を訴えるかのように鎖が小さく鳴いた。
聞こえるのは粘質な音、それが自分の体が関わっていると解れば
余計に不快でたまらない。

耳に届くのは睦言なんてものとは程遠い不愉快な囁き。
蜂蜜は肌に塗るくらいだから心配はないが薬が入っているとなれば話は別。
排泄は、胃も空っぽだからあと二日くらいはどうにか耐えられるだろう。

虫が一番耐えられないと思った。蠅よりも蟻だ。
体を動かせば飛んでいくものとは違って這うのを落とすには労力がいる]

『……っ』

[喉元から伝わる振動に、眉をひそめたまま息を飲みこんだ。
ただでさえ薬と不快感でぼうっとする頭に、余計な事を考えさせないでほしかった]


[息を呑む気配を感じ、男は吐息を漏らした。
触れている指先には熱も伝わっていて
少しずつ思考力が曖昧になっているのは観察していればわかる。
だからこそ、脳裏に描きやすいようわざわざ声にしていた]

 どうするかい?
 此処も随分辛そうだね。

[滑る肉棒の先を爪で弾き、男は問う]

 逆らい続けるのも、悪くないけどね。
 何処かで折れる所を覚えてくれないと困るなぁ。

 一言服従すれば済む話じゃない。
 強情ばかり張っていても良い事は何もないよ?


[頭がぐらぐらする。
熱のこもった溜息が自然と零れた]

『うる、さい……ッ』

[爪ではじかれれば流石に表情が大きく歪んだ。
ゆっくりと息を吸って、どうにか思考力を取り返そうと足掻く]

『良い事、なんか、どちらに転んだって、
ありもしない、こと、くらい、わかっている』

[痺れ切った手を、握り締める。
意識のあるまま屈するのは己の矜持に反すること。
苛立ちは、掌に傷を作って赤を滲ませた]


[少しずつ相手が追い詰められているのは
指を絡めた其処の反応と、もれる吐息で感じている]

 俺だってただ虐めたいだけじゃない。
 御前にとって良い事ではないが
 少しマシな待遇は用意しているんだよ?

[平静を取り戻そうとしている相手に気付くと
男は空いた手で頬を撫ぜる。
拳に滲んだ朱に気付いて片手の掌を開かせ、
指先を絡めて握りこむ]

 駄目じゃないか
 俺に無断で傷を付けちゃ。

[その間にも後ろを犯す細い機具も、
彼の中心を擦り上げる手も止まる事は無い]


[駆動音が、虫の羽音の用で酷く煩わしい。
頬に触れる手に硬翠は睨むけれど、ずっと弱くなってしまっている]

『…マシ。
よく、言う。物は言いよう、だろう。
どうなったって、そう、変わらんだろう、さ』

[吐いて捨てるかのように、言葉を作る。
あてにしてなどいない。信用もしていない。
その感情が、口元に嘲りの笑みを作る]

『…俺の体は、俺の、物だ。
誰の…指図も、受け、ない…ッ』

[大きく息を吸い込んで、吐き出す。
持て余した熱で上がる体温が、酷く気持ち悪い]


[此方へ向けられる視線が熱に侵されているのがわかる。
歪んだ口元を見遣り
男の声は甘くも冷えた音を漏らした]

 ――…先ず教えてやるよ。

[追い詰める手は止めない。
息を吸おうとする唇を塞ぐように、男は自らの薄い唇を重ねた。
強く吸い上げると同時、擦りあげていた中心を根元から握り射精に到達出来ぬように締め付ける]

 Jade
 未だ立場が理解出来ていないようだね。
 いいかい、お姫様
 御前は俺に買われて此処にいる。
 御前の身体は頭の先から爪先まで全て俺の管理下にある。
 俺の指図なしじゃ、この拘束すら解けないのさ。 


 其れでも俺が一度望みをかなえてやろうって言うのに
 ……イラナイんだね。

 なら、俺は俺の好きなようにするけど。

[顔を上げた男が先ずこの薄暗く寒い地下室で
目に付けたのは、まだ冷えた鏝]

 その生意気な口
 喋れなくしてやろうか。


[薄甘い声が、聞こえた。
追い上げてくる手に、それでも、嫌で声だけはこぼさなかった。
次に口を塞がれたのを理解する。薄くて冷たい唇。
噛みついてやろうと思ったけれど、締めつける痛みによって叶わなかった。
漸くまともに吸いこんだ酸素も、薄く鉄錆の味がした。
落とされる言葉も、声も、もう半分ぐらい理解できていない。
ただ、持て余した熱と不快感だけで視線がまた少し弱くなる]

…、……?

[問いかける言葉さえ、今は口に出すのが億劫だった。
まだ体に直接響いてくる虫の羽音に煩わしさを感じながら]

『喋れ…なく……?』

[何をする気なのだろう。
自分の位置からでは、今の視界からでは、そこに何があるのか見えない]


[男は一度彼の身から離れる。
羽虫のような音は少し威力を弱めていた。
電池の切れる時間が近い。
穏やかになった動きは逆に彼へその納まっている機具の形を感じさせる事になるだろう]

 そう、良い声で鳴かないなら
 声はいらないだろう?

[冷えた鏝を手に、再び彼の前に立つ。
見せ付けるように、威力をなくした瞳の前へ翳してやった]

 熱して御前の口に突っ込んであげる。
 折角召使に用意させてるご飯が無駄になるけど、仕方ないね。
 簡単に死なないように、点滴で栄養だけは送ってあげるから。

[褐色の瞳を細めて、鏝から伸びるコードをコンセントに差し込んだ。電源が入りじわじわと鉄が赤く色を変えていく]


 最後にもう一度だけ聞いてあげよう。
 お願いする気は、あるかい?

[男は最終宣告を突きつけた。
これでまだ折れぬなら、熱した鏝は確実に彼の咽を使い物にならなくさせる]


[伝わる響きが弱くなる。まるで、焦らされているみたいだった。
これ以上、耐えられる自信はないけれど、
けれど屈するつもりがないからこそ、余計に耐えなくてはならない]

…ッ

[声。喉を潰すのだろうか。でもどうやって。
薬や何かというわけではないように思えた。
少し霞のかかった視界に、何かが映った。
金属の塊。それで、何をするのか。
そんな事を考えているよりも先に聞こえた使い方。
硬翠の瞳には嫌悪よりも先に怯えが浮かんだ]

『何───』

[虚勢を張ろうと思ったが、もう遅かった。
歯が、小さくかちりと音を立てた。震えだと解るまで時間はかからない。
ゆっくりと赤くなっていく其の熱はもう恐怖の対象でしかない]


[認めたくない。けれど、それは怖い。
その言葉を出してしまえばきっと、今目の前の恐怖からは逃れられる。
でも、屈したくない。それだけが今の自分を繋ぎとめる感情。

どれぐらい時間がかかっただろう。
後ろから聞こえてくる羽音も随分弱くなった]


『──…ッ、──』


[震える。涙が落ちる。
でも、もう、限界だった。

赦して、と。
本当に。本当に小さな、声が零れた]


 さあ……どうする?
 御前が俺に跪いて助けを請うなら、止めてあげても良いよ。
 ああ、ごめんこの鎖の長さじゃそれは無理だね。

[じわじわと鉄芯が熱を帯びて紅く色を変えていく。
鏝を彼の目前に指し示したまま、震えだす青年を眺めていた。
ゆっくり優しく囁く声音は余計に彼の恐怖を煽ったのだろう]

 ―――…

[羽音はもう聞こえない。
しゃくりあげるような音に続いて
小さな声が聞こえたが]


 聞こえないよ。
 それに肝心な言葉が抜けている。

[首を振って、男は彼の顎に手をかけた。
まだ力は込めていないが
無理矢理に口を開かされた過去が思い出される筈]


[鎖の中途半端な長さは膝をつくことも出来ない。
かけられた言葉に、今だけは縋ってしまいたくもあった。
縋ったところで楽になれるかなんて分からないけれど、でも]

『──ッ』

[やっとの思いで出した言葉も許されない。
悔しさで喉が震える。顎を捕らえられて、涙がまた落ちた]

『お願い、です』

[自分の中から、大切なものが失われて、
剥がれ落ちていくみたいだった。
幼い子供みたいに、涙が止まらなかった]

『……ごしゅじん、さま』


硬翠の瞳を伏せて、また掌に一つ傷を作った。


[涙腺が決壊した様に雫が落ちていくのが見える。
褐色の瞳は、一度満足そうに細められた]

 ん

[顎を掴んでいた手は其のまま首筋をなぞり下りていった]

 よく出来ました。

[目の前に差し出していた鏝を
一度残念そうに落とす。
金属の鈍い音が石造りの部屋に響いた]

 じゃあ鏝は止めておこうか。
 どうして欲しいか希望はあるかい?

[伏せた視線の先にはまだ紅い鉄の鏝が転がる。
男はちらと手枷に掌から滲んだ朱が流れているのを見遣った]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 22時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

―― 廊下 ――

[それからグロリアの部屋でどんなやりとりがあったかは、さておき。
どうにも静まらない熱を抱えながら、千鳥足の少女は控え室に戻る途中、またも扉が開け放たれた香りの漂う部屋の前で足を留める。
ノックの仕方が分からず、とりあえず外側を叩扉した。]

(129) 2010/04/06(Tue) 22時半頃

メモを貼った。


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 23時頃


───ッ

[金属が石の床に落ちる音に、身を震わせる。
どうみても、それは怯えの形をしていた。
肌の上を手が滑り落ちていく。
ひくりと、小さく喉が震えた]

『……き、ぼう?』

[涙を含んだままの睫毛がゆっくり持ち上がる。
幾らか唇が震えた]

『……うしろ、抜いて…。
も…や、だ………ここから、出たい…
国に…帰り、たい…ッ』

[一度弱音をはけば、二つ三つとこぼれ落ちる。
帰る場所があるかどうかよりも、
ただ生まれた場所に帰りたいと。
そんなことを願うほど心が弱くなってしまっていた]


小僧 カルヴィンは、長老の孫 マーゴと途中ですれ違うだろうか。彼女の名前も、そういえば知らない。

2010/04/06(Tue) 23時頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 23時頃


[目に見える怯えに、男は咽の奥で哂う]

 国に帰って……どうする気?
 随分素直になったね。
 でも欲張り過ぎるのは未だ問題かな。

[伏せた視線がまた此方へ向く。
長い睫毛から毀れる雫を吸い取るように頬へ唇を寄せた]

 一つだけ、って言った筈だよ俺は。
 一番の願いはこれかな?

[汗ばんだ相手の身を壁に押し付けるように密着して
取り付けた貞操帯の上からコツコツと動きを止めた機具を叩く]


【人】 小僧 カルヴィン

ごきげんよう、お邪魔します。

[幾重にも巡らされた薄布に隔たれて、こちらの格好も、会釈が男性側だったことも気づかれないだろう。
そっと足を踏み入れる。一歩毎に香のきつさが増す気がする。
思わず鼻頭に皺を寄せたが、なるべく不快そうな顔はすまいと努力した。]

うわ、……っ

[それでも、完全に広がる光景には息を呑む。
この部屋は、空間は、完全に主人たる彼の支配下にあった。
近寄り難い品格は、少女すらも傅いてしまいそうなほど。
言葉を探そうとするのに、棒立ちのまま、ぽぅっと思考が働かない。]

(137) 2010/04/06(Tue) 23時頃

……『でも』

[帰りたい。
言葉は分かるけれど慣れない国にいるのは、
怖くて嫌だと声は続ける。
頬に滑る唇の冷たさに、微かに肩がはねる。
実際には自分の体温が上がり過ぎているだけだったけれど]

……。

[一つだけ、と言われて幾許かの間を開けてから小さく頷いた。
石肌に押しつけられたその微かな痛みに眉を寄せる。
こつ、と直接響いて来る振動に、さらに眉がよった]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/06(Tue) 23時半頃


[頷くまでの彼の様子を、間近で見つめていた]

 もういい加減自覚してもいいと思うよJade。
 御前は此処から出られないんだ。 

 ああでもそうだね
 いい子にしていたら、そのうちご褒美をあげようか。

[男のシャツ越し、相手の体温が大分上がっているのを感じる。
衣服の汚れに眉を寄せながら、下着の役割を果たさぬ拘束具の鍵を外した。
紐状のベルトは重力に逆らう事なく垂れ下がる。
皮は青年の体液で湿っているようだった。
其れを片手で引くと、繋がっていた細い機具はずるりと滑る。

男は秘所から抜けるギリギリのところで手を留めた]


【人】 小僧 カルヴィン

……ッ、これは、仕方無く……。

一応、それは褒められているの、か……?

[言っても、この男には全て見透かされるだろう、それも悔しかった。
二人の間の濃密な雰囲気から逃れられないまま、絡め取られるように一歩、彼の座する方に踏み出した。]

慣れないから、余計にアナタの匂いだと感じるようだ。
趣味は悪くはないと思う。

お愉しみの邪魔だったらすぐに去るけれど。
僕はそんな奉仕の仕方はできないから。

(146) 2010/04/06(Tue) 23時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想・グロリアの部屋 ――

恐くはない、僕も一応男として育てられたから、
嫌いより憧れというか……羨ましいというか、複雑だな。
それでも、こういったドレスも、着てみたいと思ったことがある。

どっちつかずなんだ、僕は。だから、

[ふるふると頭を振ってから、熱の冷めないまま、蕩けた表情でイアンを見上げる。憧れたものを、幾らか有している彼。男なら、それが当然であるもの。]

初めてのことなんて、考えたことはなかった。
痛い、とは聞いていたけれど、一生無縁だろうと……。
だから、そう拘りはない。嫌だとごねたところで、
ここにいる以上避けては通れないだろうし。


……イアンは、悪くない。僕相手じゃ、不服だろうけれど。

(148) 2010/04/06(Tue) 23時半頃

[出られない。
その言葉に、また涙が落ちた。
17歳という年齢は、籠の鳥として育てるには自我が育ち過ぎていたし、
仕方ないと割り切って諦めるにはまだ幾分子供過ぎた]

『ごほうび……いい…子……?』

[鳥のように言葉を繰り返す。
軽く首を傾げると、硬翠に紗をかけるように
前髪が僅かに影を作った。
掌の傷が引きつれて、少しだけ痛む。
漸く自分の中から取り除かれるらしいものに、
唇を湿らせるかのような緩やかな溜め息が零れた]


【人】 小僧 カルヴィン

―― ヴェスパタインの部屋 ――

今は、……その、全部あの蟲みたいに思えて。
あんまりべたべたできないんだ。

説得力ないかも知れないけれど。

[それから、一つ頷いた。
彼の髪の流れを追っていると、毛先は布に隠されて見えなくなっている。
何だか、髪が蛇だという魔物の話を思い出してしまった。]

アナタはさっき、とても退屈そうだった。
今はそうでもないけれど……。
どういうことが楽しいのか、興味あるのか。
リサーチも必要だと、あの道化が言っていたから、来てみた。
掴み所がない人の……ようで。

(155) 2010/04/07(Wed) 00時頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想>>153  控え室 ――

[No.5の軽口には、小さく肩を竦めるだけ。]

どうせ、伯爵家は没落して、子爵の位も投売り状態だ。
それに、僕を女性だと知る者は少ないし。


……これから先があるような言い方だな。
逃げ遂せる自信か、それとも良い飼い主に巡り合えそうなのか?
羨ましいことだ。

[とにかくイアンの方を見ないようにとするばかりに、メイド姿のNo.5を視界に入れる。こんなメイドも家に居たっけ、と思い出すと少しだけ郷愁に眉を曇らせた。]

(157) 2010/04/07(Wed) 00時頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想>>154 グロリアの部屋 ――

それは、今ここで?
それともこれからの舞台で?

[身体の様子がおかしい。
もしも薬を盛ったのだとすれば、前者だろうか。
ごし、と赤い頬を乱暴に擦るけれど、悲鳴を上げたり拒絶したりはしない。
ただ、緊張に肩ががちがちに固まってしまっていたけれど。]

イアン"が"首を縦に振るなら、だ。
僕から願い出たりは、しないからな。

[それでも、矜持の高さは相変わらず。
男を乞うような惨めな真似は、強制されぬ限り取ろうとしない。]

(160) 2010/04/07(Wed) 00時頃

 そう、いい子にしていればね。
 後で御前が着ていたのと同じ服を届けさせるよ。
 
[幼く見える仕草の鸚鵡返しに、ご褒美のひとつを軽くあかす。
青年とも少年とも呼べる境目の彼を嬲りものにしているこの状況に男は幾らか酔っていた。
バスバリトンは相変わらず甘い音を紡いでいる]

 気持ちイイのかな?
 そんな溜息を出して……抜いて欲しいんじゃなかったの。

[ギリギリまで引き抜いた機具を、男は意地悪く幾度か上下させる。
弄られてすっかり柔らかくなった入り口からは粘着質な音が漏れている。
男は彼に身を寄せたまま、恐怖で萎えただろうかと彼の肉棒へ己の下半身を押し付けるようにして確かめた]


[同じ服。それは、ディスターシャのことか。
それとも、あの白いドレスのことだろうか。
前者ならいいとは思ったけれど、もう期待するのにも疲れていた。
だから、小さく頷くだけに変わる]

…ち、が……っ、『抜い、て』…

[気持ちいいのかなんてわからない。
でも、男の手が動くたびに、背筋がピリピリとして眉が寄る。
押しつけられた体、そのせいで今自分がどんな状態かも解る。
少なくとも、あの舞台で強制的にショウに参加させられていた時よりも
まともに機能しているようだった]


【人】 小僧 カルヴィン

―― ヴェスパタインの部屋 ――

……できることなんて、何も。
僕でどうやって、アナタを楽しませればいいのか分からないから。

僕が喚いていると大喜びしていた手合い(ヨアヒムのことだ)
もいたけれど、アナタはああいう下衆な趣味はないの?

[本来ならば奴隷は品定めされるだけ。
なのに少女は今は残った三名の客を天秤にかけている。
どこに取り入るのが自分に一番得なのか――我慢できるのか。]

そこの雌犬とは、生まれも育ちも違ってね。
自分でも参っているんだ……ここでのあれこれは、
僕の作法があまりに通用しなくて。

[いつもの低い作り声。ただ、程よく酩酊した躰に、この香と二人の睦み合いは毒だった。
ぎゅっと握ったところからドレスのドレープが翻る。
紅潮した頬を反けることで隠し、逃げ出したいのに足元に髪が絡みつく幻想。]

(170) 2010/04/07(Wed) 00時半頃

 翡翠のあれは似合っていたからね。
 
[名付けた元になったいろ。
頷いた彼に囁いた声で、一つ期待を叶えている事を男は知らない]

 違う?
 でも此処は元気になっているみたいだけど。
 薬の所為かな。

[眉を寄せる顔が間近にある。
吐息が交じり合う位置で、男は愉しげに笑い
僅かに鎌首を擡げている自身を彼の熱を帯びた身に押し付けている。

問いかけに口を開く瞬間を見計らい
一度機具を引き抜くと、勢いをつけて奥まで押し込んだ。
咄嗟のことに声を抑えることが出来たかどうか、さて]


【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想>>161>>162>>168 グロリアの部屋 ――

[食い意地は張っている方だったけれど、イアンの言い草に少し不満そうに唇を尖らせるも一瞬。
良い男。巫山戯た性だ、と鼻白む。]

弱くなん、て……!
この、ワイン……嗚呼でも、暑い。暑いんだ。

[イアンは平気なのかと顔色を窺う。
首筋にあてられた手は、ひやっとして気持ちが良く、思わず喉を鳴らす猫のような表情でワインと同じ色をした瞳を眇める。]

甘いもの、は。好き。……だけど、

(173) 2010/04/07(Wed) 00時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想 >>171>>172 グロリアの部屋 ――

ここで、なら……最初からそのつもりで、
ワインに何か仕込んだんだろう、と


思うところだ。

[一度は知ってしまった、熱の解放と虚脱感。
もの狂おしくそれを欲している、そんな顔をすまいと平静を装っているが、声が鼻にかかるのを気づかれてしまいそう。]

初者(バージン)を散らすのを見るのが、趣味?
だとすれば、僕の価値はその時点でなくなる?

[せめて、危害が少なそうな相手なら、買うところまでは漕ぎ着けなければ。
そう考えるのに、動悸は早い。イアンが、「勃たないは無い」なんて言うから!
つい、彼の酷く大雑把な着替え風景と、舞台で見た金眼の彼の自慰行為を思い出して、思考に靄がかかる。巨大過ぎる恐怖と快楽に屈服したくなる。]

(179) 2010/04/07(Wed) 00時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 回想 グロリアの部屋 ――

必要最低限、といったところか。茶番だな。
けれど僕も同じ気持ちだから、何とも言いようがない。

[恋も知らず。秘かに待ち望んでいた王子様も現れず。
現実に大した未練のなくなった少女は、初めてが誰であろうと男ならいい、と自棄になっていた。見知らぬ使用人よりは、たった一言だけでも身の上話を語り合った相手の方がマシ。]

選択肢が与えられるなら、
少しは他の男でも見てくる。
アナタの目の前でヤれば、それでいいか?
舞台でなくここでと言うなら、すぐに戻って来るけれど。

[暗にそれは、他の客――彼の弟――も含まれていて。
心に酷く空虚なものを感じながら、すっかりソファを温めてしまった少女はグロリアの部屋を後にする。]

―― 現在へ ――

(183) 2010/04/07(Wed) 00時半頃

[翡翠。
それなら多分、あの懐かしいうすきぬにまた触れることになるのだろう。
微かに息を吐いたところで、小さく喉が震えた。
押しつけられる熱に、視線がさまよう]

…『知ら、な』────ッあ…!!

[それは、どれぐらいぶりの感覚なのだろう。
そんな風に思いださないと思い出せないほど前の感覚。
自分の体が熱を持っているというのは、
薬のせいだというのが解っていてもやはりまだ気分が悪い。

緩く開いていた口から声が落ちる。
流石に、不意打ちにまで注意を回すことができない。
ぼんやりとした頭の中なら尚更。
こんなことは認めないというように、強く目を瞑って
抗うかのように首を横に振った]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 00時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

―― ヴェスパタインの部屋 ――

嗚呼、彼女が犬なら、
さしずめ僕は餌だな。あの様子だと。

そう、下衆の真似事をしないと生き残れない、
それが分かったから、こうして来たんだ。

[彼の下で行儀よく控えているツィーを一瞥して。]

僕が無知で世間知らずなのは認める。事実だから。

[そして狂ったこの世界を熟知しようとは微塵も思わないから。]

では、できることがあるなら教えて貰える?

[彼の足元へと、また一歩近づく。三歩目で、触れられそうな距離まで届いた。
香炉ではなく、彼自身から漂う匂いには、少し鉄錆と酒精がして、忘れかけた酔いと薬の残滓が再び熾き火を燻ぶらせる。]

(189) 2010/04/07(Wed) 01時頃

[狙い通りに上がった声は思ったより高い。
彷徨う硬翠を捉えるように、顔を此方へと向けさせた。
閉じられた眼に気付き、小さく哂う。
視界が閉ざされれば逆にその他の感度が増すというのに]

 知らない?
 じゃあ教えてあげよう。

[男は彼の尻を機具で掻き乱す。
中心で主張を始めている熱には己の下半身をこすりつけるようにして刺激を加えていった。
乱れた彼がつながれた鎖の音と、秘所から聞こえる水音。
衣擦れと、愉しげな低く甘い声] 

 鎖につながれて尻の穴にバイブ突っ込まれて
 勃起してるんだよ、御前。
 イイ声で鳴けるじゃない。
 とんだ変態だね。


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 01時頃


小僧 カルヴィンは、子守り パティに尻を掴まれ「きゃあぁ!」と絹を裂くような悲鳴をあげた。

2010/04/07(Wed) 01時頃


【人】 小僧 カルヴィン

な゛、なななななないきなりなにするんだ!

[がくがく、と顎を震わせながら、遠慮なく自宅のメイドに似た彼女を指差した。腰を抜かさなかっただけ誉めて欲しい。
涙目な上、そこは必死に逃そうとする全身の熱が集まりつつある箇所に非常に近い。]

(194) 2010/04/07(Wed) 01時頃

[背けた顔を元に戻されるけれど、それでも瞳を開く事が出来ない。
逃れようと首を緩く横に振るけれど、薬で弛緩した体では
碌に力も入らない]

『聞きたく、ない…っ』

[言葉は拒否する。嫌だ、と。認めない、と。
中を掻き回す玩具の感覚。声を上げまいと、また歯を食いしばる。
その代わりとばかりに、鎖が幾らか音を立てていた]

『…いや、だ』

[抜いてくれるといったはずの癖に、約束はどうなったのだろう。
押しつけられて、掻き回されて、頭がおかしくなりそうだった]


 聞きたくないって言われても、ね。

[ぬるりと一度引き抜いた機具をずぷりと奥まで嵌め込む。
歯を食いしばる様子に、くすりと吐息を漏らした。
耳を塞ぐ為の両手は彼の頭上で繋がれている]

 No4に盛った薬ほどじゃないけど
 これもよく効くみたいだね。
 ほら、我慢しないで
 一度イってしまえば楽になるよ?

[衣服を彼の体液と蜜で汚しながら、男は首を傾いで彼の様子を観察する]

 それとも、これじゃあ太さが足りないかい?
 さっきの鏝でも嵌めてやろうか。


【人】 小僧 カルヴィン

[前方と背後から、隙があるの、あった方がいいの、正反対の忠告が聞こえてくて。]

ふ、ふふふふ。

[ツボにきてしまったらしく、涙目のまま腹を押さえた。]

本当に、ここには色んな人がいるね。
みんな魅力的過ぎて、きっと僕は霞んでしまうんだ。

[しばらくくつくつと肩を震わせて、一頻り笑い転げると、少し和らいだ表情でもう一度ヴェスパタインを見詰めた。]

(204) 2010/04/07(Wed) 01時半頃

───ッ…!!

[上がりそうになった声を、また、飲みこむ。
苦しくて、それよりも、自分自身がどうにかなってしまいそうで。
掌はどれぐらい赤くなっているのだろう。
もう、そんなことまで把握している余裕もない。
イってしまえ、と言われても、最初は首を横に振る。
そんな事を誰かに見られることなんてとてもじゃないけれど耐えられない]

───や…『嫌、だ…ッ』

[そんなことされなくても、限界は近づいている。
鏝だって、まだ冷え切ってもいないだろう。
そんなものを体の中に入れるなんて、考えたくもなかった]


小僧 カルヴィンは、ランタン職人 ヴェスパタインとしばし時間を過ごした後、最後にルーカスの部屋へと足を向ける。

2010/04/07(Wed) 01時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

―― 廊下 ――

[控え室のラヂオは聞いてはいなかった。
ただ、こちらもまた少しではあったが扉が開いていて、その隙間から濡れた声が漏れてくる。ちりん、と可愛らしい鈴の音も混ざり。]

…………ッ!

[マッサージの趣味でもなければ、情交の真っ最中ということだろう。
自身に纏わり着いた香もまた、なかなか身体を冷ましてはくれなくて。
髪の毛先にまで真っ赤になりそうに茹であがる。]

でも、これから僕も、そういう……こと……。

[壁についた手が、がくがくと今更震えてきた。
彼なら、優しくしてくれるだろうか。グロリアの機嫌を損なわないために。そんなことを考えるが、意識すればするほど、身体は鳥肌がたつほどのじんわりした陶酔に奪われていくのだった。]

(208) 2010/04/07(Wed) 01時半頃

小僧 カルヴィンは、良家の息子 ルーカスの部屋の前で、何かを堪えるように暫く静かに蹲っていた。

2010/04/07(Wed) 01時半頃


[息を呑む彼の様子は、男を愉しませた。
掌から滲んだ赤は此方からも確認できる程ではあるが
其れを注意するのはもう止めた。
足元に転がる鉄の鏝は、未だ先の部分しか冷えていない]

 嫌だ、やめろ、ね。
 拒絶すればするだけ俺を悦ばせてるのに。

[首を振るのにはじゃあどうして欲しいのかと褐色の瞳を向ける。
未だ電池で規則的に動いていたほうが快楽もやり過ごせただろう
細さ故、縦横無尽に扱うことの出来る機具をかき回しながら
男は溜息をひとつ]

 鏝が嫌なら何がイイの
 うん?

[少しずつ鈍くなっているだろう彼の思考に、囁き問う言葉。
抜いて欲しい、ではなくて何を挿れて欲しいのか
男はそう問うた]


【人】 小僧 カルヴィン

―― グロリアの部屋の前 ――

[結局出て行った時よりも覚束無い足取りで、振り出しに戻って来た。
ら、来客が増えていた。
耳の奥でいつまでも、あのあられもない嬌声が響いていて。自分もあんな声をあげさせられるのだろうか。期待は少なく、ただ羞恥だけがあって、それが余計に体温をあげてしまう。
最後にドレスで唯一寸法の合わなかった胸元の空き具合を確かめてから、そりゃあイアンだって自分よりグロリアの、或いは新たな来訪者の方が抱きたかろうと納得してしまった。惨めだ。]

あの、ただいま……?

[何と声をかけていいか分からず、非常に間抜けな挨拶を一つしてから、部屋に滑り込み礼をする。練習だと思って、見様見真似でスカートの裾を摘み足を交差させて、女性側の会釈を。]

(213) 2010/04/07(Wed) 02時頃

小僧 カルヴィンは、なんだか初めてのピアノの発表会、みたいな動きになってしまった。慣れぬ仕草は難しい。

2010/04/07(Wed) 02時頃


[自分の仕草が、相手を楽しませているなんて
少年は微塵も理解できていなかった。
だから、声を飲みこんで、一緒に考えることまで飲みこんで。
中で好き勝手に遊ばれるのが一番今は苦しい]

…、……?

[小さく息を吐きだす。
何ならいいのか。そんな事を言われたところで解らない。
聞こえた溜息に、ゆっくりゆっくりと瞳を開く。
そこに褐色の瞳があるなら、半ば縋る様な色で見上げただろう]

『…選択肢、は?』

[多分、自分が達するまで恐らくこの行為は続くのだろうとそれだけは解る。
とにかく抜いて欲しくて、それでも叶わないならどうすればいいのだろう。
震える溜息を一つ落として、問いかける]


【人】 小僧 カルヴィン

[家柄に、縛られている。
その言葉は、何よりこの少女にも重く重く感じられた。
男として育てられる、実家が没落すると特殊な環境さえなければ、或いは自身は彼女のようになっていたのかも知れない。
そして、自分の身に彼女が願うことの一端が、理解できるような気がした。]

もしかしなくても、ミセス・グロリアには、
娘がいないのか。

[母が娘に自分を重ねる。そう何かの心理学の書物で読んだ気がする。
そして皮肉なことに、少女には"母"という存在の記憶がほぼない。
神妙な顔をして、少しは火照りがおさまっていくのを感じた。]

で、彼女は――さしずめ、僕のライバル?

(218) 2010/04/07(Wed) 02時頃

 選択肢が欲しい?

[尻を犯す手を止めぬまま、男は間近で問われた声に首を傾ぐ。
きょろりと辺りを見渡し]

 じゃあ、さっきの鏝かあの鞭の柄。

[機具の並ぶ一角を指差して告げた。
茨のついた鞭は恐らく一振るいで彼の身を裂くだろう。
その柄は鏝よりも僅かに細いが。
男は彼の下半身に押し付けている昂った自身を選択肢に含めなかった]

 選ばないならこのままイくまで続けるよ。

[実は最初の約束はとうに果たした気でいる。
だって男は一度機具を引き抜いているのだから]


【人】 小僧 カルヴィン

三千点って道化は言っていたっけ。
香の男はツィーがお気に入りのようだった。
グロリア様の弟君は、No.4とNo.6を部屋に所望した。

なる程、こっちの方が競争率は高いのかな。
媚を売るなら、僕より圧倒的に有利だと思うよ。よかったね。

[客には客の、奴隷には奴隷の思惑と都合がある。
だからこそ、先ほど自分がいた席に座る、泣き顔しか印象にない彼女には、辛辣な言葉を浴びせた。]

(221) 2010/04/07(Wed) 02時頃

【人】 小僧 カルヴィン

ただいま。
……今度はそっちこそ、顔が赤い。何かあった?
僕よりお酒に強いくせに、そんなに沢山飲んだの?

[とてとてと彼の傍まで寄ると、先ほど自分がされたように、イアンの首筋に手をあててみた。脈が速いか遅いかなんて分からない。どちらの体温がより高いかも、きっと。]

(224) 2010/04/07(Wed) 02時半頃

小僧 カルヴィンは、良家の娘 グロリアに椅子は不要だと言って、イアンの膝を叩いた。

2010/04/07(Wed) 02時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

話は纏まったの?
それとも、彼女も一緒に?

[顎の先にはNo.7の娘。
思わぬ相手の登場に、しおらしさのカケラもなく気丈に振舞ってはいるが、鼓動は張り裂けそうに緊張していた。
声を手足を、震わせないだけで精一杯。]

僕はお役御免になったのかな。

(226) 2010/04/07(Wed) 02時半頃

[嫌だ、といえる状況でないことは十分に体で理解させられていた。
けれど、聞こえた選択肢に、どちらも嫌だと首を横に振った。
一番欲しかったのは、抜くという選択肢。
けれどそれは与えられることはなかった。
選ばないのではなくて、選べないというのが正しかった]

『も…嫌、だ…っ』

[縋るにも腕はとらわれたままだし、これ以上どうすればいいのだろう。
いっそ押しつけられているものでも選べばいいのかもしれない。
それとも、また泣いて嫌がれば少しは考え直してくれるだろうか。
けれど其れを乞うには、きっとまたあの屈辱的な言葉をきっと口にしなくてはならない。

結局はどれも選べず、玩具によって蹂躙され続けたまま]


小僧 カルヴィンは、記者 イアンに、何故? と無垢な瞳を瞬く。本当にきょとんと分かっていない。

2010/04/07(Wed) 02時半頃


 うん、じゃあこれでイイんだね。

[嫌だと言う言葉を選べないととって、男は細い機具でぐるりと入り口をなぞるように動かした。
前立腺には届くか届かないかの刺激が続く]

 どうして欲しいのか
 お願いごとがあるときは――教えたよね?

[足の力を抜けば鎖に繋いだ手に体重がかかる。
彼の体力は後どれ程持つだろう]


【人】 小僧 カルヴィン

食べ物も飲み物も、十分貰ったから。

[イアンの膝を椅子にしてやろうという目論みは外れてしまった。
ソファの背凭れに頬杖をついて立ったまま。
スカートで座る姿勢が、どうにも慣れないのと、身体の中心を蝕む官能の種を知られぬため。
イアンに自分を煽がせるグロリアの姿は、どこかツィーの奉仕を受けるヴェスパタインと重なって見えた。]

(229) 2010/04/07(Wed) 02時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

一人買っただけで帰ってしまう客も居たのに?
共闘なんて、キミも随分甘いこと考えているんだね。

席取りゲームするなら、別のところの方が見込みがありそうだよ。
まぁ、僕も好きにするけれど。奴隷に可能な範囲で。

[イアンも水面下で売り込みに必死な様子は、何かと透けている。
元貴族の少女は、そういった根回しには敏感だったから。
変に矜持が高い分、自分の方が分が悪いことは熟知していて。]

イアンと……つがい、ねぇ。

[その横顔を、じぃっと見詰めている。]

(231) 2010/04/07(Wed) 02時半頃

小僧 カルヴィンは、良家の娘 グロリアに話の続きを促した。

2010/04/07(Wed) 02時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

グロリア様が僕を望まれるわけでないなら、
遠慮しておきますよ。痛いのは嫌だし、
……イアンもああ言っているし。

[多分殴られるのは、十中八九自分の方だという自覚くらいある。
生意気な小娘だと思われているのだろう。]

それに、イアンは多分、

[銀の睫毛がぱちり、ぱちりとシャッターのように瞬いて順にイアンの濃茶の眼と、グロリアの扇で隠されていない顔をフレームにおさめた。
女の勘だ。イアンはグロリアを抱きたいに違いない。
それで彼女を陥落させれば、間違いなくお買い上げして貰えるから。]

どうであれ、僕は従わないといけない立場ですけど。

[グロリアへと視線を戻して、どうしましょう、と首を傾げた。]

(234) 2010/04/07(Wed) 02時半頃

[いいはずがない。嫌で首を横にふった。
けれど、それでも赦してはくれなかった。もう、何もかもが限界で]

…、

[声が震える。鎖が揺れれば、掌に出来た赤いみずたまりから筋が一筋二筋と零れる。
ただ、今はもう楽になってしまいたかった。弱い刺激に、息まで震えた]

……『ご、しゅじん。さま』

[もう、意識が朦朧としてしまえば、意外と口に出せてしまうものだと
頭のごく端のほうで、人ごとのように思っていた]

『らく、に、なりたい…も、くるしい…』

[硬翠は霞を帯びたまま、褐色を朧気に見上げた]

『いき、たい』

[願いを、こぼす]


[本当に限界まで耐えたらしい青年が
漸く屈服した瞬間に、男は醒めたような表情を浮べる。
褐色に向いた翠には靄がかかってどれ程感じられたかは定かでない]

 ああ、ちゃんと覚えていたね。
 イイ子だ。

[声音は変わらず低く甘く響く]

 感謝するんだね、今日の俺は気分がいいから
 酷いことはしないよ。

[充分いままでを酷いと思っているなら
彼は男の機嫌を損ねた瞬間に世界観を変える事になるだろう。
絶え絶えに毀れた願いと、自らを主人と呼ぶ声に
男は後ろで遊んでいた器具を今度こそ引き抜いて、冷たい床に転がした]


[それから、腕まで赤の伝う彼の手枷を外す。
力をなくしてしまっているだろう彼の身を抱き留めながら
冷たい床の上に、うつ伏せに這うような体勢を取らせてやる。
天井から釣り下がっていた鎖が宙でふらふらと揺れた]

 これしきで……随分堪えたようだね。
 俺のモノを勝手に傷つけたお仕置きもしなくちゃな。

[掌に出来た傷を見遣り、男は呟く]


【人】 小僧 カルヴィン

もし僕が彼に買われたとして、それが倖せだったかは
分からないけれどね。

[気が早く、もうグロリアを「ご主人様」なんて呼んでいるマーゴと名告った娘に飽きれてしまう。]

読み取れても、僕が死んだ方がマシだと思うことなら、
擦れ違いのままさ。僕は舌を噛む。
キミはプライドがないんだな。
その方が、ここでは適応できるかも知れない。

きっと僕は諦めも悪いし潔くないから。

[真に分からないのは、女という生き物の方かも知れないと。
イアンの単純さに比べればマーゴの理解不能具合は溝のように感じられた。]

……グロリアを抱いた方がてっとり早いのだろうけれど、
それはルールとやらで禁止されている?

[イアンは多分。グロリアの問うような言葉の続きは、そう補った。]

(238) 2010/04/07(Wed) 03時頃

小僧 カルヴィンは、良家の娘 グロリアの「痛くない方がいい」には素直に肯定した。ついでに、イアンに「貴族の前で自分を飾っても無駄だよ」とも。

2010/04/07(Wed) 03時頃


【人】 小僧 カルヴィン

……よかったね。
どうやら僕は、イアンに抱かれるのは、
死ぬよりはマシだと思っているみたい。

[今更自分で気づいたように、くすくすと笑った。
顎を掴まれても抵抗せず、鼻が擦れるほどの至近距離でねぇ、と媚を含ませて囁いてみる。]

綺麗じゃなくていい。王子様じゃなくていい。
イアンのやりたいようにしていいよ。
そりゃあ、目の前にご馳走(グロリア)ぶらさげられてたら、
気が気じゃないだろうけど。




……僕を抱くのは、嫌?

[ゆっくりと、銀の帳が瞳を隠した。]

(240) 2010/04/07(Wed) 03時頃

[ぼんやりとした視界の中、相手が浮かべた表情は良く見えなかった。
もしかしたら無意識的に、見なかったのかもしれない]

……。

[いい子。褒める言葉は、耳に遠く聞こえた。
怒られたり、酷い事をされないのであれば、
それは受け入れてもいい気がする。
漸く引き抜かれた玩具が床に転がる音に、小さく息が零れた。
それは、漸くこぼせた安堵のため息。

手首の枷が外されて、石の床の上に赤い水玉がいくつか出来た。
膝が笑って、崩れ落ちそうな身を抱きとめられたのは少しだけ予想外だったのだけど。
お仕置き、という言葉に、血が巡り始めた指先が微かに震える。
石の床は冷たくて、血と、零れ落ちた蜜の匂いとが混じって
寝床と呼ぶには酷く質の悪い状態。
そのまま眠ってしまわなかったのは、未だに燻り続ける緩やかな熱のおかげ]


[声を出そうと、微かに唇が震える]

…。

[けれど、謝る言葉は、出てこなかった。
ただ、痺れた指先を怯えるように小さく握りこむことが出来ただけだった]


[床にうつ伏せた青年の尻を高く上げさせる。
謝罪の無い様子に、一度平手を張った。
高い音が響く]

 仕置きは後にしておこうか。
 先ずは――

[そうして背後に回った男は、彼の熱を帯びた中心に手を這わせた]

 イきたいんだったね。
 望みどおり、一度解放してあげよう。
 エネマグラ、って知ってるかい?
 アレなら左程時間はかからないよ。

[彼の尻にあたる男の股間には主張するほどの熱が溜まっておらず、さて何処においたかなと部屋を見渡す様子は
背を向けている彼にはわかるまい]




[痛み。それは、少しだけ、ぼんやりとした意識を現実へと引き戻す。
床に落ちた赤い滴が触れて、口元を少しだけ汚した]

…?

[後ろで聞こえたのは耳慣れない単語だった。
その単語が解らない代わりに、今理解できるのは男の手が
自分の性に手を這わせたこと。
微かに息を飲みこんだ。喉が小さく震える。
余計な事を考えるほどの気力はなかったから、
後ろで彼がどんなふうにしてるかなんて確認する事もなかった]


 此処を使わずにイく事が出来るんだよ。
 ドライオーガズムって言えばわかるかい?
 Jadeの国ではあまり知られていないかな?

[ニ三度扱くと一度軽く其処を握る。
熱を帯びた体から離れ、道具の並ぶ棚から
角度のついたバイブに似た形の器具を手にとって
青年の横へ膝をついた]

 尻に入れれば丁度先端が前立腺を刺激するんだ。
 此処を締め付けたり開いたりするだけで充分気持ちよくなれるよ。
 まあ言ってみれば自慰用の玩具かな。
 やってみせて。

[男の声音は変わらない。
自由になった傷付いた手にその器具を握らせ、薄く笑んだ]


【人】 小僧 カルヴィン

[イアンに触れられるのは、どこか男同士が戯れあっているようで、嫌いではない。首根っこを引っ掴まれていると、どうにも仔猫になったような気分が否めなかったが。]

No.5の女(ひと)は格好よかったね。
僕も彼女は結構好きだよ。
似たメイドを前に家で雇っていたせいかも知れないけれど。

[少し声を弾ませて。]

イアンもきっと、彼女の前だと飾らずに居られるんだね。
…………胸も巨きいし?
悔しいけど、僕も体型はどうにもできないしな。

[華奢な腰は簡単に抱き寄せられ、色気も何もなくすとんとイアンの膝の上を椅子にした。
一度グロリアの顔色をそうっと窺ってからまた瞳を閉じて、イアンの少し肌蹴た胸板に頬摺りをする。汗と体臭と、ほんの僅か発散される酒気。コロンを必ずつけていた父とは全然違う匂いだ。]

(245) 2010/04/07(Wed) 04時頃

【人】 小僧 カルヴィン

社交辞令は要らない。
ずっと男のつもりで居たんだし、莫迦にされているように聞こえて……。
可愛いや綺麗は興醒めだ。そんな言葉じゃ蕩けないから、僕は。
何も言わなくていいよ。

[そう宣言して、イアンの鼻を摘む。拗ねた子供の仕草で尖らせた口唇は、口接けをねだっているように映るだろうか。]

好き嫌いと、抱く抱かないは別次元だと思うけど、男の人は違うの?
せめて蟲よりは、マシな気分にさせてくれるかな。

[お願い、と。背筋をぴんと伸ばして、耳朶に吐息ごと吹き込むようにして懇願した。多分笑えていたと思う。
どうしようもない含羞と緊張は、きっと肌を触れ合わせたらイアンにはすぐばれてしまうだろう。
そして、手術台に張り付けずとも、少女はこと性技には疏いため、随分なマグロっぷりでイアンを辟易させることになる。ただ、感度が良いだけが救いだ。]

(247) 2010/04/07(Wed) 04時頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンに、よかったね、とこっそり囁いた。勿論、一度はグロリアが抱いていいと許可したことは、買う気だと踏んだから。

2010/04/07(Wed) 04時頃


…『知ら、ない』

[良く解らなくて、床に頬をつけたまま緩く首を傾げた。
性に興味を見いだせなくなってかなり久しいから、
そんな事を学ぶつもりもなかった。だから、知らない。

やって見せて、と言われたところで先に先行するのは戸惑いで。
ただ、ここで拒否したらまた機嫌を損ねるのだろうというのは解る。
それだけは理解できた幾らかおぼろげな頭で、説明されたとおりにしてみる。
幾らかぎこちない手付きは、知らないが故に、時々困ったような顔をしただろうか]


 仕方が無いな、教えてあげるからその通りにするんだよ。
 
[戸惑ったような顔の青年に、一から十までのやり方を教えていく男はまるで経験者のような語り口]

 先ずはしっかり其れを舐めて濡らしてご覧。
 穴は……充分ほぐれてるから、そのまま挿れても問題ないけどね。
 そう、持ち手のところまで全部埋めて。
 出来たら深呼吸しながら尻を締めるんだよ。
 
[言う通りにすれば、彼の窄まりの奥
感じるその場所を先端が幾度も刺激して
体全体が硬直したり痙攣するような激しい快楽が襲うだろう。
一旦達すれば其れを引き抜かない限りは幾度も幾度も絶頂は訪れる。射精することなく絶頂を極めた青年が意識を保っていられるかは怪しいところだ*]


メモを貼った。


[言われたとおりに。その言葉にしたがって小さく頷く。
口にするには幾らか抵抗もあったけれど、自分が強請った以上は
やらなければ、また鏝でも引き合いに引っ張り出されそうで、それが怖い。
体の中に自分で埋める事に酷い羞恥を感じる。
自分を買った男の表情が見えなくて良かった、とこんな時だけ思った]

…っ

[意図的に締めるなんて、した事はないが、
ただそうするように言われたからその言葉通りに。
暫くすれば、血と蜜の匂いが薄く残る石室には今まで抑えていたのが
嘘のようにあられもなく喘ぐ響きが沁み込んでゆく。
元々精神的に限界だった事もあって、意識を失うまでそう時間はかからなかった*]


【人】 小僧 カルヴィン

…………そう思うなら、
今度舞台で倍の芋虫に
たかられてみるとい……ンぅ。

[唇が塞がれる。生暖かなそれから想起するのは、話題にしたせいかやっぱりあの蟲の這う感触で。ぞわぞわと悪寒が背中を走り抜け、余計に肩肘が張ってしまう。
しかも、パニックになった思考は鼻での呼吸など忘れて酸欠寸前。
どんどんとイアンの胸倉を容赦なく叩いて、息が苦しいと訴えた。]

ぶはっ……苦しいだろう、肺活量考えろ。
大体、キスなんてしなくても、ヤることはできっ……、

[そういえば、男が童貞を捨てたがるように、むしろバージンに拘りはない少女だったが、このキスは異性とする初めてのものだ。ちなみにファーストはツィーに奪われている。何ともここに来てから初体験が多いのだった。]

(251) 2010/04/07(Wed) 04時半頃

メモを貼った。


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 04時半頃


小僧 カルヴィンは、ごしごしと色気なく唇を袖で拭いた。

2010/04/07(Wed) 04時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

せーかん、たい……。


[酸欠の頭が上手く働かない。イアンを詰る台詞はそれ以上出てこなかった。
痛いことはさっさと終わらせたい。舞台で変に長引かされても嫌だし、現状盛られた薬のせいで身体が疼いて仕方が無い。けれど、時刻がそれを許さなかった。]

……痛がらせるのが本意でないなら、
なるべく痛く感じないような薬でも、
用意しておいて欲しいな。

喚き声が聞きたい人がいるなら別だけど。

[グロリアにそう自ら提案してから、はぁと濡れた溜息を一つ。
しばらくはこの疼きとまた戦わなければいけない。
夫のこと、「あの子」のこと、グロリアの話を聞きながら、あれこれと邪推する。何を望んでいるか知ることが、買って貰うための一歩だから。]

(254) 2010/04/07(Wed) 09時頃

【人】 小僧 カルヴィン

まだなら、なんで煽るようなことしたんだ、莫迦。

[鋭くイアンに耳打ちしながら、鼻を摘んだ応酬だろうかなどと思いながら、もう一度唇を擦る。
先ほどから内腿に当たる、はちきれそうな猛りは感じているからこそ。
お互いさっさと楽になった方が良かったのだろうが、タイムリミットだ。
やり場の無い理不尽な怒りは、身を離す際にイアンの股間を膝で擦り上げることで解消する。]

せいぜい、頑張って。
相手を選べるだけマシだと思っておくよ。

[極めて平静を装って――声は上擦っていたけど――足元の鉄球を抱え上げた。]

(255) 2010/04/07(Wed) 09時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 09時頃


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 09時半頃


小僧 カルヴィンは、記者 イアンに、「で、結局どうするんだ」と睨むような目線で問うた。

2010/04/07(Wed) 10時頃


メモを貼った。


メモを貼った。


 ひとり愉しそうじゃない。

[びくびくと跳ねる体を男はただじっと見つめていた。
此方の声など反応している場合ではなかったのだろう。
あれほど我慢していた声が石造りの部屋に響き染み入る。

糸がぷつりと切れた操り人形のように崩れてしまった青年を
荷物のように抱えれば、モニターで看視しながら控えていた双子の召使がやってくる。
彼等に手伝わせて彼の身を清めると、薄暗い地下から一度運び出すことにした。

連れて行った先は日の光が降り注ぐサンルーム。
重なり合うシルクのカーテンが揺れる其処には中東から仕入れた絨毯が敷いてある。薄暗い地下とは正反対の場所。
この部屋の雰囲気は若しかしたら彼の国に似ているのではないかと思った。
当然温情で連れてきたわけでなく
男に思いついた遊びがあったからではあるが]


メモを貼った。


[彼に新しい衣服はまだ与えていない。
青年を絨毯の上に転がすと、
男は蜜で汚れた自身の衣服を着替えに
その場を出て行った。

後には双子の召使が彼の両脇に座り
彼が目覚める様子をじっと見ている*]


【人】 小僧 カルヴィン

処女喪失が大事だって発想があまりないんだ。
僕自身が大切だと思っていないから。
イアンは童貞喪失した時のこと、覚えてる? ……ヨかった?
男と女って、不公平だよねこういう時。

[せいぜい楽しませてよ、なんて笑って見せるのも全部強がり。]

記憶に残った方がいいと、
グロリア様が望むならそれでいいけど……ひゃっ。

[急に抱え上げられて、バランスを崩しそうになりながら、何とかイアンの太く逞しい首に両腕を投げかけた。ぎゅう、としがみつく手が震える。]

ソレ、もう少し小さくならないの?
……入りそうにない、よ。

[No.5の女性が、ツィーが、孔に咥えこんでいた張り型やら何やらの模型を思い出して、顔を顰める。鉄球を抱えた自身を軽々持ち上げる男の腕力には、感嘆を覚え、気付けば寝室へと運ばれていた。]

うるさくて、悪かったな……ぁ、 ……やらしー、触り方。

[身を捩ると、腹の上で鎖がちゃりちゃりと耳障りな音をたてる。]

(258) 2010/04/07(Wed) 11時頃

小僧 カルヴィンは、「だって王子様が邀えに来てくれるのは、お姫様だけだもの」と寂しそうに零す。

2010/04/07(Wed) 11時頃


【人】 小僧 カルヴィン

二人いっぺんに作業的に、で
思い出にしろって方が無理難題だろう。

[グロリアの申し出は、マーゴをどうするということなのだろう。自分よりも随分女らしい彼女に若い嫉妬を覚えながら、イアンの首筋に鼻を擦りつける。]

そう言うならせめて、今だけは僕と向き合ってくれる?
グロリアの想像しなくても、どうせ後で抱けるんでしょう。
僕は重ねる相手が他に居ない――知らないんだもの。

[それからまた癖の悪い足先で、イアンのスラックスの膨れた箇所を往復して撫でてやった。
チェシャのように歯を見せて笑っても、すぐに唇がへの字に曲がりそうになる。
脈拍は際限なく早くなっていって、甘えるように漏らす声はしっとりかすれて、作り声とは違う低さになっていた。
寝台に下ろされた時、レェスのスカートが広がる様は、一輪の花が咲いたよう。控えめな灯りの下でドレスから浮かび上がる乳白色の膚、ただ一人のために一度だけ、月下美人のように。]

(260) 2010/04/07(Wed) 11時半頃

小僧 カルヴィンは、子供のような独占欲に、自分でも笑ってしまう。

2010/04/07(Wed) 11時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

じゃあ僕も、処女喪失なんて忘れちゃうかもね。
死んだら処女だろうがそうでなかろうが、関係ない。
別に子供を産むためじゃないんだから。

[それでも、内面の話を聞かせて貰えるのは気が紛れる。]

欧米、じゃあ僕にも劣等感なんて感じてるの?
……僕は多分、男にも、女にもコンプレックスはあるな。
どっちつかずだから。そんなものだよ、多分、みんな。

[ささやかな支配欲に後押しされて、イアンの顎先に唇を押し付ける。
自分でもどうしてそんな気分になるのか不思議だった。]

……ジョイスティックっていうの、ソレ。
そのままだと苦しいんだっけ?

[隠語に疎い少女は、神妙な顔つきでイアンの股間で主張しているものを見下している。]

(262) 2010/04/07(Wed) 11時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 12時頃


小僧 カルヴィンは、ちなみにポメラニアンという犬種は知らなかったが、莫迦にされているようだとは気付いていた。

2010/04/07(Wed) 12時頃


【人】 小僧 カルヴィン

……黙っていれば可愛いの?



じゃあ黙ってなんてやらない。

[憎まれ口を叩いても、そこは生娘。いよいよ寝台の上では、言葉数は減ってしまう。]

そうだね、じゃあ思い出は要らないや。
楽しい奴隷生活なんて考えてもないけれど、
痛くない方がいい、から。

[役割、観客の前で演じること。思い出して、こくりと首肯。]

じゃあ、せいぜい見てて貰おうじゃない。
お気に召すかは分からないけど、そのへんはイアンに任せる。

[グロリアの座する方へと一度顔を向けてから、無垢ながら薬に蕩けかけた瞳でイアンを待った。
燻ぶり続けた熱は体温を上昇させて、自ら脱ぎだし兼ねないくらいには部屋の室温も暑く感じられ、そのくせ素肌に外気が触れればひやっと鳥肌がたつ。
どうせ、身体がどうなったって、内実は、心は、自由にできない。まだそう思っていたから、イアンにも反論はしなかった。]

(268) 2010/04/07(Wed) 12時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[寝台に仰向けになると、肩甲骨のあたりがむずむずとして、自然背が緩い孤を描いた。
退路を塞がれ、上から覆い被さるイアンの体躯でできた影に、本能的な恐怖が鎌首を擡げる。
早く時間が過ぎてしまえと祈るように、目頭と眦に皺が寄るほどぎゅうと強く双眸を閉ざした。その上から乱れた前髪が、額と目蓋を隠す
会話が途切れると衣擦れの音が、脳髄を犯すようにやけに大きく響くのだった。]

(269) 2010/04/07(Wed) 12時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

[グロリアの言い分にふぅん、と首を傾げた。
勿論、彼女に苦情や拒否を申し立てるつもりはもう微塵もない。]

美しい思い出を壊すのが趣味な人も居るかと思っただけ。
いいよ、僕も未練はないから。

[多分、できれば忘れたいことの部類に入る気がする。
緊張でおかしくなりそうだったが、そう何とかポーカーフェイスで返した。
女王然と君臨するグロリアに隠れて、ただ一つだけイアンに乞うた。]

(お願いがある。片手でいいから、「その時」は繋いでいて。
それだけで、多分何でも堪えられる)

(275) 2010/04/07(Wed) 13時頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 14時半頃


[体が完全に、自分のものでなくなっていた。
熱さと苦しさでいっぱいになる。
その感覚で壊れてしまうと感じた意識は次には
悲鳴じみた嬌声を残して闇に沈んでいた。

気がつくまで、どれくらいかかったのか。
気がつくと、絨毯の上に転がされていた。
枷はなかったけれど、見張りはあの二人。
全身が疲れ切っていて起き上がる気にもなれなかった]


【人】 小僧 カルヴィン

―― 寝台 ――

ん、嗚呼、目隠しが……、あった方がいい?

[表情が隠れる分、好悪も分かれるだろう。伏せた長い睫毛がイアンの指の腹を擽る。
優しく撫でられ、逃れようとする気が半分、委ねたくなる気が半分。
鬩ぎ合いながら身体を捻ると、その都度ドレスの黒紅とシーツの白が異なる模様を描き出す。
ぎしり、男の体重がかかるのが分かるスプリングの轢みに、身体は緊張と弛緩を幾度も繰返した。]

……イアン。

[背に回る手に、腰を浮かせる。尻まで滑り落ちるなら、やり易いようにと重心をかえて。余裕がある内はまだ、彼にだけ主導権を取られまいとするけれど。
賛辞を禁じてはいたけれど、名前を呼ばれるのは嬉しかった。カルヴィナと呼ばれるのは、ここに来てから。子爵でもなく跡取り息子でもない、素の自分を曝け出される感覚。
それは、あまりの無防備さ故の恐怖もあったが、同時に呪縛からの解放でもあった。
まるでそこだけは恋人のフリをするように、相手の名を甘く呼び返せば、次第に身体も気分も高揚してくる。]

(297) 2010/04/07(Wed) 15時頃

[2人の召使は彼が意識を取り戻した事に気付くと
翡翠いろの薄絹を差し出す。
彼が待ち望んでいただろうディスターシャは
しかし上に着る長い法衣のような其れ一枚だけ。

光の差し込むサンルームは温かく、仄かに香が焚かれていた。
男の姿は無い]


【人】 小僧 カルヴィン

[素肌を撫でるイアンの手に、また蟲のトラウマが疼いた。
胸というより浮いた肋骨に沿う手の動き、脇腹も肉付きは薄く神経に直接触れられてるようでこそばゆい。]

きゃ、…………。

[脱がされるでなく捲くられたスカートは、人生で初めて着用したもので、こんなに無防備なものだとは思いもしなかった。ひらひらと頼りなく脚を守れないレェスの波。
素足を外気が撫でると、ぞわぞわと中心に向かって這い上がってくる感覚がある。
戸惑いに揺れる瞳をこわごわ開いて、漸く少女はイアンの身体と、その酷く熱い一部を視界に入れた。]

蟲と、確かに違う。そんなに大きくなかったし、
色も  ……熱さや、匂いも。

[男性への憧れか、金眼の彼のものもちらりと見てはいたからか、蟲に比べれば質量は圧倒的な男根にも恐怖は薄かった。手で包むと不思議な感じがする。表面は弾力があって脈打っているのに、芯は酷く堅い。女性の身体にはどこにもない力強さ。]

(300) 2010/04/07(Wed) 15時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

……だ れ?

[足音と共に観客が増えたようだった。顔を上げようとしたらすぐ、唇を奪われて叶わなくなる。
ひちゃりと、暫く二人の唇の間で奏でられる水音が、周囲を支配していた。空気まで、濃厚にとろりと凝っていくよう。咥内が性感帯だとイアンの教えた通りに、ダイレクトな刺激が脊髄に伝わって、身体の中心をより燃えたたせる。]

ぁ、ふぅ……っくる、し

[矢張り息継ぎはできなくて、ピンと足先は強張り、手はイアンの肉塊を遠慮なく思い切り握ってしまった。]

(301) 2010/04/07(Wed) 15時半頃

…。

[重い体をどうにか起こしながらきぬをうけとる。
差し出されたのは長衣だけ。下履きも肌着もない。
それしかわざと用意しなかったのだろうことは想像にかたくない。
受け取ったそれに袖を通す。
ふと、香の匂いに気付く。仄甘い匂いだ。
暖かな光は、母国を少しだけ思い起こさせた]


[青年が衣服に袖を通すのを見届けると、髪の短い方の双子が立ち上がり部屋を出て行く。
大分間をおいて、二つの足音と共に戻ってきた男と召使の手には大きな皿に乗った料理があった]

 ああ、やっぱり似合っているよJade
 前の身分は忘れろといったけれど、
 そういう衣装を着せたまま貶めるのも悪く無いと思ってね。

 まぁ、お仕置きの前にご飯にしようじゃない。
 もうどれくらい食べてないのかな、お腹空いただろう?

[そう言いながら絨毯の上に並んでいくのは手づかみでも食べられそうな、男にとっては異国の料理。
香辛料を効かせた肉や野菜をブドウの葉で包んだもの。
ピザに似たひき肉のパイや、ミルフィーユに似た菓子。
青年の前に胡坐をかいて座り、薄い笑みを浮かべて見せた]


[髪の短いほうが部屋を出ていく。長いほうが部屋に残る。
何をどの言葉で喋ってもいいか解らないので、幾らか気不味い。
無言の時間は、確実に重たくて、腹立たしくも見慣れた顔に少しだけほっとした]

『…相変わらず、趣味の悪いことで』

[意識が戻ってくると、言葉も視線の鋭さもだいぶ戻ってくる。
並べられた皿に、幾らか瞳を瞬かせる]

『……ギリシャ料理?』

[少なくともドルマとバクラヴァぐらいはぱっと見て理解できた。
ひき肉が乗っているものが、ムサカかどうかが自信がないくらいで。
何でこんな料理が出てくるのかが不思議で、目の前で胡坐をかく男に
ちらりと視線を向けてみる。答えは、あまり期待していないけれど]


【人】 小僧 カルヴィン

……窒息死するかと思った。

[大袈裟に薄い胸を上下させながら、涙ぐんで酸素を貪る。ぱくぱくと魚のように開閉する唇の合間に、二人の唾液がねっとり糸を引いていた。
皮膚は汗ばんで桜色に上気し、未だ残る理性が情欲で押し流されるまで後幾許か。]

折れたら、困るな。
しごく……こう?

[甘やかされている。そうと分かる口接けを顔に浴びながら、恐る恐る言われた通りに下方から上へ向かって何往復かさせた。力加減は誤っているかも知れない、何せ記憶は男の自慰の見様見真似。上手くできなければ、イアンにやり方を聞いた。
割と無邪気に、「熱くて火傷しそう」なんて感想と共に。]

ん……普通に、脱いでいい?
多分破いても怒られないと思うけれど。

[舞台でのことが過ぎって、もぞもぞドレスの内で華奢な身体を抱きしめるようにする。]

(313) 2010/04/07(Wed) 16時頃

【人】 小僧 カルヴィン

[薬で増幅された快感は、胸の先端を転がされる度、小さく上半身を跳ねさせて。次第にそこが凝ってゆく、それも初めての感覚。必死に蟲のことは思い出さないようにした。]

あんまり、優しすぎても……困る。

[手首から二の腕のラインは、いくらか女性みを帯びてまろやか。
肩の張った衣装で少年と誤魔化していた肢体は、痩せぎすなことを除いても、あちこちに女性特有の丸みが散見される。
イアンの欲望を、時にはその下に垂れ下がった房までも手の内で弄り回しながら、素直に服を肌蹴ていく。抵抗は、まだない。
性器の人種による違いなど、経験の浅い少女には与り知らぬこと。最初は好奇心からだったのが、イアンの吐息が切なげに溢れる動きを見つけると、執拗にそれを繰返す。その反応を観察していると、次第に自分の内も、期待するかのように熱く蕩けて潤み出すのが分かった。]

(315) 2010/04/07(Wed) 16時頃

 趣味が悪い?
 Jadeが着ていた服に似せて作らせたんだけどね。

[硬翠に力が戻っているのがわかる。
衣服を作らせ、料理をつくるほどの時間が経過していたのは、彼にも理解できるだろう。
恐らくあの弱い薬は殆ど抜けている。
彼の問いかけに男は頷いた]

 御前と同じような白い服を着ていた商人にご馳走になった料理だよ。
 つくるにあたって多少アレンジはしたけどね。
 何しろ此処じゃ手に入らないスパイスもあるから。
 صفيحة
 ……だったかな、これは。

[スフィーハという発音になった其れはひき肉のパイを指差して。男は手をつけようとしない彼に首を傾いでみせた]

 食べないのかい?


『そうじゃない。
服に関しての文句を言っているわけじゃない』

[しようとしていることが気に入らない。ただそれだけのことだ。
自分と同じような、と言われて、ああそうか、と何となく理解した。
恐らくこれは自分達の国よりもう少し上のレシピに近いのだろう]

『…。貰う』

[空腹なのは事実だったから。
そう言えば、肉料理と気づいて一瞬指を止めかけたが、自分と同じような姿の人間が
食べていたというなら、おそらく肉の種類も大丈夫なのだろう。
どうせ父も兄姉もいないのだから種類なんて気にせず口に運ぶことにした。
自分と母は肉を選ぶ宗教ではなかったけれど、流石に宗教が違う家族が
いる時は気にして食べていたから]


 うん?
 服じゃないとするとなんだろう。

[首を傾ぎ、青年の手が料理に伸びるのを見て、頷いて見せた]

 ああ、どうぞ。
 なるべく忠実に再現してはみたけどね。

[肉料理に伸びた手が一瞬止まったのに気付いたが
男は小さく笑うだけ。
傍らに双子の召使を侍らせて、彼が食べる様子を
胡坐をかいて観察している。
男が料理に手を伸ばす様子は無い]

 飲み物にリクエストはあるかい?

[そう問いかける今は、今だけは
まるで奴隷に対する扱いではないように見せていた]


『…もういい』

[葡萄の葉の包みを口に運ぶ。刻んだ香辛料の香りが肉や野菜に染みていて、
其れは久しぶりに食べものを胃に入れたこともあって随分上手く感じられた。
小さい包みだから、二つ三つとすぐに消えていく。
ちょっとぱりぱりとしたスフィーハも、ピスタチオの緑が鮮やかな甘いバクラヴァも、
どこか故郷を思い出させて時々指が止まったりもした]

…『薄荷茶』

[飲みものを、と聞かれたので少し考えてから素直に答えた。
酒はあまり飲まない。食事をしながら甘いものも苦手だった]


【人】 小僧 カルヴィン

[寝台の上で散らされるのを待つばかりの少女。
ドレスの花弁の内には、未成熟なまま成長を止めてしまった、危うい儚さを残す蕾がある。
それも、薬という栄養と男の手によって、無理矢理開花させられるために、仄白い皮膚は内に朱を燈らせ、色づき綻んでいった。蜜から香るおんなも、獣じみた男の体臭に消されてしまいそうなほど、薄い。
グロリアがこの後何をさせる気なのか、少女は知りもしないまま。
男の身体を知り、また自身が女であることも身体に知らされ、刻まれてゆく。]

薬で気をおかしくした女をレイプするのに、
そんな っ…… 風には、しない

[血流にのって運ばれる媚薬と内から湧き出る情動に突き動かされて、素直な身体は悦い場所で素直に鳴く。
その内にも、イアンが零す精を薄めたような透明の液体に指を汚され、無頓着に口に運んでみたりしながら、]

これ、も ……   へんなあじ。

[身体じゅうをまさぐられ、ふわふわと浮いたような心地になりながら、蕩然と呟いた。]

(332) 2010/04/07(Wed) 17時頃

 ふぅん。
 ……しかし、御前がそうしているところを見ると、此処が異国のように感じるよ。

[軽く流すと、男は彼の注文に双子を振り返る。
同じタイミングで頷いた召使二人は音も無くサンルームを後にした。
時折手を止めながらも食事は進んでいく。
餌を与える飼い主はそんな彼の様子を口元に笑みを浮べて見つめていた]

 味は気に入って貰えたかい
 御前、餌は他に何が食べられる?

[男の言葉は暗にこれからも食事は与えられるという事を示している。
交わす会話内容をよく聞いていれば、その食事を男が作っている事が理解出来るだろう。
暫くして、薄荷のスキっとした香りの茶が運ばれてくる。
双子は一礼してサンルームを後にした]


【人】 小僧 カルヴィン

[シーツもドレスも皺だらけ。
生まれて初めて着用した女性ものの下着は、薬のせいもあって、内側の肉の色を薄い生地が透かせて、最早穿いている意味もない。]

――ぁ、そこ、が、……ゃ、っ

[敏感な部分を無骨な男の指が辿る。あがる声は、色と艶を帯びて、次第になまめかしい響きを含ませる。]

…… ば、   まじまじ、見ない で!

[初めての拒否の言葉は、彼の眼線に関するもの。既に他にも見物人がいるが、どうやら少女は視線に滅法弱い。触れられる前から、小さな真珠ごと視線を浴びてひくりと震えて、淫らな汁でそこを濡れ光らせている。
逆に足を閉じようとして、男の手に阻まれた。直接的な刺激を受けると、力は入らずゆるゆるとその角度は開いてゆく。]

見な……見ないで あ、あぁ、

[汚い、と尚も両手で隠そうとしても、それも容易く絡め取られるだけ。結局塞ぐことができたのは、自分の視界のみ。堪えるように目を閉じていれば、研ぎ澄まされた感覚が男の指の動きと、弾ける水音をやたらリアルに感じてしまう。
やがては、穢れを知らぬ少女の奥の蕾の綻びが、衆目にも曝された。
襲いくる刺激を、少女は下唇でなくシーツを噛むことでやり過ごす。]

(335) 2010/04/07(Wed) 17時頃

[スフィーハの、ソースを吸っているのに少し焦げてぱりぱりとした耳が好きだ。
これはちょっと気に入ったので、少し時間をかけて食べる]

『そうさせているのは、お前だろう』

[小さな破片を口に運ぶ。
食事も、服も。こんな風にされるなんて思ってもみなかったし、
逆に、買われた身分にしては手を掛けられている気がしてそれがどうにも違和感があった]

『…悪くは、ない』

[破片や細かい屑が膝に落ちないように、軽く手を添えながら食事は進む。
何が食べられると聞かれて、幾らか間をおいて、大抵のものは、と告げるだろう。
香の中に薄荷のひんやりとした香りが混ざれば顔を上げる。
相変わらず声を発しないその二人が出ていくのを見てから、
ポットから注がれた薄荷茶の碗を傾けた]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 17時半頃


 ああ、そうだよ。
 御前を少し着飾ってみたくなってね。

[手をかける真似事をしたのは、あの場で育てる者に会ったからかもしれない。単なる気まぐれの一つ。
どうやらピザのような料理は彼の気に入ったらしいと観察しながら男は記憶する。
食事の進め方も矢張り身分の差を見ているようでそれが男の深い部分で仄かに燻る]

 そう?
 美味しいならつくった甲斐があるね。
 確か牛だったか豚だったかは食べられないと聞いたけど
 それも大丈夫かな?

[悪くないと、碗を傾ける青年に笑い]

 御前を飼うにあたっては
 少しばかり時間をかけて見ることにしたんだ。
 そう簡単に殺さないから、安心するといい。

[食事が終わる頃合を見計らって、低い声で未来を語る。
殺さない、とは言うが、壊さない、とは言わない]


……。

[あからさまに嫌そうな顔をしただろう。
多少立場上見目に意識を使うこともあったけれど、着飾るのは範疇外だ。
唇と指に残ったピスタチオを舌で舐めとる仕草は子供のようでもあったか]

『俺は異兄姉達とは信仰が違うから問題ない。
こちらの血も混ざっているから普通に牛も豚も食える』

[こちら、とは言ったが果たしてこの場所が欧州なのかは解らない。
甘い残り香を薄荷の香りと共に飲み込む聞こえた言葉に幾らか睨んだ。
命以外は持っていかれる可能性があると、言葉を聞いて判断したからだ]


[紅い舌が覗く仕草には、少年らしさと同時
誘う意図をも読み取る。恐らく彼は無意識だろうと思いつつ]

 へえ……? 混血児ってやつかな。
 兄弟多いんだね。

[彼の身分を確かに知っているわけではない。
男はそんな風に語りかける。
此方へ向いた鋭い視線には、褐色を細めて笑んだ]

 ――聡い子は嫌いじゃないよ。
 俺の機嫌を損ねないように、気をつけるんだね。

 殺さないってことは
 どんなに痛くても辛くても死ねないって事だから。


『母は、こちらの人間だ。
兄姉は……数えたくもない』

[数を上から数えようとして、両手両足でも足りないと気づいてやめた。
どうせ買われた今となっては帰る事も多分ないのだろうから]

『喜ばしい展開でないことだけは確かだとは、理解している』

[あの格子の中に放り込まれた時点で、碌な運命にならないと解っている。
ただ決めているのは、ひとつだけ]

『そう簡単に飼いならされるつもりはない』


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 18時半頃


 Jadeの父親はハレムでも持ってたのかい。

[男は小さく笑った。
今更思い出させたのにも幾らかの意味はある]

 そうでもないよ?
 御前にとって悦ぶ事も用意してあるし。

[青年の宣言には、愉しげに頷いた]

 直ぐに服従する奴隷が欲しかったわけじゃないんだ。
 生意気そうなのが一つ欲しくてね。
 ……でもただ生意気なだけじゃ壊して終わりだ。

 御前みたいなのが欲しかったんだよ。


 でもまあ……早速おねだりが聞けたし
 はしたなくひとりでオナニーショーも見せてくれたし

 飼い慣らされない心算でも
 服従せざるを得ないいまのこの状況

 どんな気分だい?

[男は青年の前に胡坐をかいたまま。
薄荷茶を碗に注ぎ、唇へ寄せながら問うた]


『…持っていたら、どうなんだ』

[否定はしない。そこまで辿らせた意味は何なのだろう。
自分も、足を開いて父を待つ母達と同じなのだと示したいのだろうか。
悦ぶ。其れはどういう意味なのだろう。
首を傾げると前髪が硬翠に薄く紗を掛けた。

お前みたいなの。
そう言われて、不機嫌そうに口元が歪む。
言葉を吐くことはなかったが空になった皿を少しだけ押しやり、
それからまた薄荷茶を口に運んだ]


[小さくむせた。
聞こえる言葉に、苛立ちもあったけれど微かに表情に乗るのは羞恥]

『不愉快だ』

[いい気分でないのは確かだ。
ただそれだけははっきりと口にする]


 いや?
 そんな身分の父親が居たなら、御前も手解きくらい受けてるのかと思ったんだけど。

[青年の容貌を改めて見遣る。
笑みを深め、皿が押しやられるのに気付いて腰を上げた。
リン、とベルを鳴らす。
サンルームの外へ聞こえはしないだろう小さな音ではあったが、間も無く二人の召使は現れる。
長い髪の片方がむせた青年へ白いナフキンを差出し、短い髪の片割れが黙々と片付けていく]

 だろうね。
 御前言葉通りお姫様だったんだろう?
 それが今、奴隷として此処にいる。
 しかも買ったのは金持ち貴族じゃないとくれば、さ。


『…あまり、父とはそういう話をしなかった』

[それ以上は思い出したくなかったから口を噤んだ。
元々性的なことにそれほど興味がなかったし、軽い苦手意識の様なものもあった。
体が育ってからは、それだけでは済まなかったこともある。
思考を中断したベルの音は、香の中で清かに響く。
視線を持ち上げれば、白いナフキンが差し出されて、
軽い戸惑いと共に受け取る。礼の言葉はどちらで言えばいいのだろう]

『女になった覚えはない』

[姫、という言葉は酷く気に入らない。
蔑み交じりに兄姉達にそう呼ばれていた事もあったから]

『別に、誰に買われたところで不愉快なものは不愉快だ。
貴族だろうが、賎民だろうがそんなもの関係ない』


 おや、跡継ぎと言うわけではなかったかな。
 ……嗚呼、尻のほうが感じるみたいだったしね。
 女になった覚えはなくても
 Jadeはお姫様だ。

[差し出したナフキンを受取られると、長い髪の召使は一礼して下がる。片割れと共に茶器と皿を片付け出て行くまで、一言として言葉は発しなかった。
彼等の声が聞けたのは、蜂蜜風呂の中荒い吐息だけだ]

 そう?
 俺は其処が一番関係あったんだけどね。
 どっちにしろ御前のプライドが高いのはわかってる。
 へし折ってやりたいんだ。
 さ、食事も終わった事だし、遊ぼうじゃないか。

[スパイスの残り香は大分薄い。
男は青年の目前に立つと、蛇のような視線を向ける]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 19時半頃


『さあ、どうだろうな』

[継がせたい人間と。継がせたくない人間と。
その狭間に取り残されて、気づけばこんな場所にいる。
姫。またその単語が聞こえれば、眉を顰めた。
言葉を口にしない二人を見送った硬翠は男のほうへとまた向けられる]

『そんなつまらないことを目指して何が楽しいのかさっぱりわからんな』

[けれど、そんな理由で買われたというのもあまり面白くはなかった。
遊ぶ。その言葉に碗の中に少し残った薄荷が微かに揺れて香りを立てた。
硬翠は小さく睨みつけたか。視線だけは全力で拒否を示すように]


小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 19時半頃


[眉を顰める様子
男は節ばった指先を青年の眉間に伸ばす]

 御前にはわからないさ。
 基本、俺はモノを壊したい性質でね。
 御前みたいな奴を足蹴にするのが
 愉しくて堪らないんだ――よっ!

[視線を受けながら、男は革靴で言葉どおり彼を足蹴にした]


[伸びてきた手を緩く払う]

『理解など───ッ』

[したくない。する事も、きっとないだろう。
そう続けようとした言葉が歪む。手から、碗が零れ落ちて、絨毯の上を転がった。
それほど入っていなかった茶は絨毯よりも先に翡翠のうすきぬに沁み込んで]

『ッ』

[睨みあげる。
言葉は、ないけれど、はっきりと]


 しなくていいよ?

[理解なんていらなかった。
碗の転がる音は絨毯に吸い取られる。
足蹴にした青年に馬乗りになり、
男は茶で濡れた翡翠の布を見下ろす]

 ああ、折角用意したのに。
 
[哂いながら、髪を掴んで絨毯の上に押し倒した]

 駄目じゃないか、勝手に濡らしちゃ。


[翡翠の上にくっきりとついた足跡に、苛立ちを覚える。
与えられたものだけれど、色は割と好みだったから。
見上げるほどの身長差はないけれど、
相手が上に乗ればそれは自然と見上げるような形に変わる]

『誰の、せいだと…ッッ!!』

[痛み。
そのあと背中に衝撃。碗は遠かったから大丈夫だったが、
半ば押しつけられたような強さに苦しさで息が詰まった]


【人】 小僧 カルヴィン

そん、な変態的な嗜好は、――ないッ!

[それは、見ている方も悪趣味極まりないと断罪するに等しい主張。
それでも、機嫌を損ねてはいけないと、必死に目蓋を抉じ開ける。
潤滑油にも何か含まれていたのだろう、身体はとっくに快楽の虜でイアンの指を三本までぎりぎり飲み込んだ挙句、ぐちゃりじゅぷりと恥毛から尻の窄みまで泡立った粘液を纏わせて、シーツにも染みを広げている。
背凭れにしていたイアンの顔は見えず、ただグロリアの瞳を捕えた。彼女がこの光景をどんな心境で傍観しているのか、残念ながらその心の奥底までは見通せないけれど。
向かい合わせになれば、漸くイアンの濃茶と目が合って、その色に大人の余裕を感じると、ほっと身体の力を抜いた。
その瞬間を見逃すイアンではないだろう。こくりと覚悟を決めたように頷いて、信じ難いほどに熱く巨きな剛直を、招き入れようと一撫でした。]

(350) 2010/04/07(Wed) 20時半頃

 避けなかった御前の所為だよ?
 さて、食後の運動といこうじゃないか。

[与えた衣装を汚していく、
其れが男の支配欲を僅かに満たす。
引き倒し、そのまま押し付けるように覆いかぶさる。
髪は掴んだまま、耳元で吐息に混ぜて低く囁いた。
長い裾を割り、もう片手は脚を撫ぜていく]

 これから御前を犯してあげよう。
 慣らさなくても問題無いよね?

[未だ昂りを見せていない男の中心はその時点で質量はある。
一度押し付けられている彼には理解出来るだろう
膨張時の男の其れは凶器に近い]


【人】 小僧 カルヴィン

ずっと、見てる、から。
お客じゃなくて、イアンを、だけど……。
それは、許して。

[目を閉じない代わりに、と一つ懺悔して、素直にイアンの首を両腕で引き寄せる。
密着する身体。融けそうに熱いお互いの体温。汗が混ざって流れていく。]

――――ッた!!

[腰骨にがつりと響く振動。狭い肉の裡を掘削されている。
ぶちり、と内部で肉が引き千切られる激痛が伝わると、声にならない悲鳴が迸り、イアンの口へと吸い込まれていった。
引いてはまた押し寄せる荒波のテンポに、身体を合わせることなど到底できなくて。
途中までは、性交でなく寝台上の取っ組み合いのような様相。]

(351) 2010/04/07(Wed) 20時半頃

【人】 小僧 カルヴィン

―― 痛いッ て 言ってる…… やめ、 抜いてぇ!

[呼吸まで全て奪い尽くすかのようなキスに、くぐもった抗議はイアンの舌を傷つけ鉄錆の味を交ぜる。破瓜の紅と、口接けの紅。ずきずきと裡を嘖む新しい裂傷に、下半身は最早どこが痛いのかぼんやりとして分からなかった。
胸に上下と同時にひくつく内部、けれど閉じていた蕾を抉じ開けてきた異物に、最後まで息を吐くことができず、自然呼吸は浅くなる。強い力で抱き竦められて、重いと訴えようにも、酷く気怠くて何より股の間が痛む。]

……終わ、った?

(352) 2010/04/07(Wed) 21時頃

『そのような詭弁を誰が言えといった!』

[声を荒げる。けれど誰も来ないということは、そういうことなのだろう。
耳元に一方的に押し付けられる言葉に、出来た事は睨み返すことだけ。
たくしあげられる布の感触、足に触れる手、どちらも不快感しかない]

『な───っ』

[押しつけられる質量に小さく喉が掠れて啼いた。
慣らす慣らさない以前の問題だ。冗談じゃない。
嫌だ、というその感情が相手から逃げようとその体を押し返すために働く]


【人】 小僧 カルヴィン

[快感など吹き飛んで、ただ純粋な痛みしかないロストバージン。
その先に、グロリアが求めるのは何なのだろうと。]

(353) 2010/04/07(Wed) 21時頃

小僧 カルヴィンは、記者 イアンを押し返したいのに、腕に力をこめると彼をますます引き寄せてしまう矛盾。

2010/04/07(Wed) 21時頃


 残念、ここじゃ俺の言い分は何より正しいんだよ。
 
[詭弁、と言われて男は青年の上に乗ったまま哂う。
二人の召使の姿は無いまま。
サンルームの明るい中、にらみ返す硬翠に褐色を映し]

 嫌だとやめては何度言ってもいいよ。
 無駄だっていうのは、地下で散々味わった筈だけど?

[髪を掴んでいた手は押し返そうとする彼の片腕を捕らえ
関節の曲がらぬ方向へと捻りあげた。
上から体重をかけて押し倒している
左程身長は変わらないが、男は青年ほど線が細いわけではない。
脚に触れていた手は太腿を辿り尻肉を揉むように掴んだ。
人差し指で窄まりの周囲をなぞる]

 此処、どれくらい広がるだろうね。
 裂けてもまあ痛いのは俺じゃないから良いけど。


…ッ!

[言葉の通りなのだろう。其れが尚更腹が立つ。
誰も自分の味方が一人としてここにはいないのだという事実。
最初から期待だってしていないけれど]

──い、た…ッ

[捻りあげられる手、少し骨が軋んだ気がして思わず小さく呻いた。
上からかかる重みの圧力に幾らか息が苦しくて唇が微かに喘いで酸素を求める。
足から手の位置が上へと上がってくれば、表情が歪む。

裂ける。その一言に微かに身が竦んだ。
咄嗟に視線をそらす]


[そのまま腕に体重をかければ折れるだろうけれど
男は其れをせず、彼の腕を解放した。
酸素を求めた青年の唇が開いたのに気付くと、男は噛み付くように口付けた。
満足な酸素は与えてやる事はない]

 どう?
 前戯が欲しいなら……

[硬翠は此方を見ていない。
男は構わず耳元へ唇を寄せて甘く低く囁く。
強請る方法は教えただろうと、哂って
窄まりをなぞっていた指を戯れに臀穴へ突きたてた]


[解放された腕は、痛みが少し残ってそのまま持ち上げる気にはなれない。
唇を噛むより先に塞ぎこまれる。また以前のように噛んでやればよかったと思った。
今となっては仕置きが酷いと解っているから叶わないことだけど]

……、…『いら、ない』

[意識がまともにあるうちは、そう簡単に言ったりしない。
哂う声が癪に障るけれど]

──ッ、ぁ…!

[微かな声。
微かな痛みに、眉が寄る]


 ならいいよ。
 其のまま挿れてあげる。

[慣らさず突きたてた指は強情な彼の言葉で簡単に引き抜かれる。
押し倒した青年の脚を両手で持ち上げ、腹につくほど折り曲げた。捲りあげた翡翠の下には何も穿かせていない]

 あし、自分で抱えて。
 ……出来るよね?
 出来ないならきつく縛ってあげるけど、どっちが良いかな。


【人】 小僧 カルヴィン

[随分と呆気ない。知識の薄い少女は何も気付かずに、イアンの首と言わず背から肩まで知らず爪をたてていた指を、一本一本引き剥がした。]

……この 下手糞……すご、く 痛かった、ぞ。
ちょ、待っ……動かれると


擦れて痛い……。

[すぅはぁと呼吸を整え、髪を撫でる手に噛み付く真似をする。
無残に散らされた花から絞られた紅い紅い雫は、シーツに点を滲ませた。
グロリアがそこで続きを促さなければ、少女は痛みで現実に引き戻されたまま、しばし燻ぶる熱を持て余すことになるだろう。]

(356) 2010/04/07(Wed) 22時頃

[そのまま、なんて余計なことを言わなくても良いのにと思えば苛々した。
どうせ好き勝手されることに変わりがないなら、
今更何を聞いたってどうしようもない。

脚を。どう考えたってそれは]

…っ

[嫌だけど、でも。
悔しさで顔が歪む。視線を逸らしたまま、ただ指示に従うしかなかった]


[屈辱に歪んだ表情を見下ろし、
自身の脚を抱える彼から半身を起こすと、
そらした視線を顎を掴んで戻させた]

 ちゃんと目をあけていないと、今からどんな事されるかわからないだろう。
 見えなくて良いならイラナイから刳り貫いてしまおうか?
 其の程度じゃ死なないから大丈夫。
 ああ、刳り貫いた穴から希硫酸でも流してあげようか。
 凄いにおいで暫くご飯食べられなくなるかもね。

[どれも実際にやった事があるからか、男の言葉は真実味を帯びている]

 良い格好。
 赤ん坊のオムツかえる姿勢って丁度こんな感じかな?

[彼の胸元に毀れた茶は左程量も無く、そろそろ乾きかけているだろう。捲り上げた衣服は下半身を隠さない。
其処の様子を窺うように、顔を近づけた]


[視線を引き戻されれば睨みもしたか。
男の手の動きに逆らう事はしなかったが]

『……どちらも、断る』

[不穏な提案をどれも却下する]

『知るか、そんなこと』

[近付けられる顔、ささやかれる言葉。
視線を逸らしたいのに、逸せない。
逸したら、何をされるか分かったものじゃなかったから]


【人】 小僧 カルヴィン

下手糞。冷血漢。愚図。無礼者。色魔。助平。下衆。無頼漢。下手糞。下手糞……、

[恨みがましく、思いつく限りの悪口雑言並べ立てるが、もとより罵る言葉は語彙が少ないのですぐにループする。イアンのようにXXXなことは口にすることもできない。
身を捩れば引き裂く痛みが稲妻の如く背筋を貫いて、じっとしていてもじんじんと膣口が酷くひりつく。シーツに耳まで真っ赤な顔を埋めて、]

こんなのが、いつか気持ちよくなるのか……?

[半信半疑で訝しみながらも、グロリアの了承が得られるまでは、服も着られないし湯も使えない。]

順番待ちが増えたな。せいぜい、頑張って。

[身を横たえたまま、No.5のメイドにひら、と軽く手をあげて。いつかと同じ言葉を投げかけると、最後にイアンの手の甲をぎゅっと抓った。お願いを聞いてくれなかったささやかな報復として。]

(360) 2010/04/07(Wed) 22時半頃

[戻った視線に絡めるように瞳を細めた。
逆らわなくなった彼が口だけはまだ反論しているのに哂う]

 断るなんて選択肢は用意してないよ。
 その綺麗な翠をなくしたくないなら、目を逸らさないことだね。

[持ち上げられた太腿の間へ顔を近づけ、更に脚を上げろと告げる。腰が浮く姿勢をとらせれば、散々玩ばれた窄まりの中心までが外気に触れる]

 へえ。
 良かったね、あれだけ突っ込んだのに切れてないみたいだ。
 ま、これから切れるかもしれないけど。

[ただ、視線だけで舐るように其処へ視線を向けている。男はやがて自身のスラックスに手をかけた。取り出した猛々しい竿は東洋人ほどの硬さが無いかわりに質量が規格を大きく外れている]


【人】 小僧 カルヴィン

[え、とグロリアの言葉に、イアンの方を、股間を凝視する。
未だ熱を持ったそれは、確かに自分の身を押し伏せている間に解放された様子はなくて、]

……卑怯者! こんな、こんな屈辱……っ
ああそうだな、でもそういう約束だった。

[少女は、男の生理的な事情には疎すぎたので、単に子ども扱いされたのだと、矜持をいたく傷つけられた。]


…………それで、
これ以上僕が何かここですることがある?
これで『買って』貰えるのか?

[涙やら何やらでぐずぐずになった顔を気丈にもグロリアに向けて冷ややかに問うた。]

(364) 2010/04/07(Wed) 22時半頃

小僧 カルヴィンは、メモを貼った。

2010/04/07(Wed) 22時半頃


【人】 小僧 カルヴィン

[突き刺さった肉の剣がいつまでも抜けない残留感が、重く下腹に溜まっている。震える身体ごと収縮を繰返す裡は、くっきりその形状が分かろうかというほどに、きつくきつく押し広げられ、血を吐きながらももと通り閉じるまで時間を有した。焼き鏝でも押し付けられたかのように、熱くて痛くて熱くて怠い。]

(365) 2010/04/07(Wed) 23時頃

…っ

[小さな舌打ちが一つ。
逸すなと言われた視線は、睨む事でどうにか平静を保った。
指示のとおりに腰を上げるが、体はあまり柔らかくないので
自然と息が詰まって幾らか苦しかった]

『…余計なことを言っていないで、
やることが決まっているならさっさと終わらせれば良いだろう』

[見たくもないものが視界に映れば、
少しだけ翡翠の袖を指先が手繰った]


 やる事は決まってるけど
 ……俺別に御前に欲情しないしね。

[自身を軽く扱き、男はふと思いついたとでも言う風に笑む]

 その姿勢、苦しそうだね。
 止めていいよ。
 
[男は立ち上がり、まだ昂りを見せない己を示して口を開いた]

 こっち来て、これ勃たせて。 
 出来ないってのは聞かないから。

[視線を絡ませる。
勢いの減らない硬翠に機嫌をよくしながら、命令を一つ]


【人】 小僧 カルヴィン

でも、痛かった。っていうか痛い。現在進行形で。

[半眼には、次に破瓜を迎えるマーゴへの脅しも含めて。
未だに両脚が閉じられないし、鉄球を差し引いても多分すぐには歩くこともできないだろう。]


無用な気遣いだ。堪えられないと侮られるのも腹が立つ。

成長すれば、あんな風に
突っ込まれるだけでよくなれるの?
あれなら、舐められていた時の方が、余程、

[気持ちは良かった、とうっかり零しかけて口を封じた。]

男性を、悦ばせる? 手でやったように?

[右手で宙を掴んで上下させてから、酷く淫らな仕草に我ながら吐き気がした。]

待っている間に勉強しておくべきか。
他のところに行っても?

(368) 2010/04/07(Wed) 23時頃

[言われた言葉には、流石に苛立つ。
欲情されたところでこっちだってうれしくない。
いっそその方が楽なのかも知れないとは思ったけれど]

……?

[脚を抱えていた手を下ろして体を起こす。次の命令にはもう、こちらに考える余地は与えられなかった。
唇を噛んだ。でも事態が動くわけでもない。
近付く体はどこか重かった]


 どうしたんだい?
 随分焦らすじゃないか。

[身を起こした彼が近づくのを待つ。
スラックスを下ろした状態で立ち尽くしているのは
見ようによっては間の抜けた格好だが
是から彼の身に起こる事を考えれば、そんな事に気を止めている間は無いかもしれない]

 あ、噛むんじゃないよ?
 もし一度でも歯があたったら
 くぎ抜きで全部引っこ抜くからね。


小僧 カルヴィンは、良家の娘 グロリアに、暫く居ると答えて、シーツを頭から被ると、熾き火を抱えながらイアンとマーゴを「観察」することにした。

2010/04/07(Wed) 23時半頃


…は?

[噛むな。ということはどう考えても
口を使えと言っているようにしか聞こえない。
嫌だと言いたくても、言える身分ではない。
まるで娼婦のような扱いは、それだけで腹立たしかった。

不快感を堪えて、男の前に屈み込む。
他人のなんか、触りたくも見たくもない。

でも。だけど。

どれくらい躊躇ったか。薄く開いた唇は、震えていたか。
それでも自分を傷付ける凶器を調えるためにその切っ先に重ねて、浅く咥えた]


[男はただ勃たせろと言っただけではあるが
注意点を示す事で彼にはどうすれば良いか察しがついたらしい。
屈む青年の髪に両手を添える]

 そんな間近で見られてもね。
 見てるだけじゃ興奮しないって言うかさぁ。

[くすくすと哂う声を聞かせる。
震えるような感覚が先端に触れた。
未だ柔かな弾力を持つ其処に他人の体温を感じる]

 賢いね。
 そこから、何をしてくれる?

[一度犬にするようにくしゃりと頭を撫で、男は先促した]


[どうすれば、というのは、分からなくもない。
舞台の上でされたことはまだはっきり覚えているし、
過去の記憶さえ引っ張りだしてくれば良いだけのこと。

震えた唇で、ゆっくりとその先を食むようにしてから
幾らかぎこちなく舌を這わせる。
融けるアイスを舐めるかのように、舌と唇を使って、
時折不快そうに眉がよったりもしたか。
口に全部納めるのは流石に苦しそうで、まだそこまでは踏み切れずにいた]


【人】 小僧 カルヴィン

[文句でも口にしていないと、他に痛みを紛らわす手段がない。
そして、その疼痛の奥に燈った炎も。
シーツに隠れて、いつか教わったようにゆっくり下肢に手を伸ばそうとするけれど、とても触れられる状況ではなかった。]

〜〜〜〜〜〜っ

[葡萄酒色に涙を浮かべて、蹲る。]

入らなかったなんて言うな、人を欠陥品みたいに!
イアンのがでかすぎるんだ!!
身長だって数年前から伸びてないさ、悪かったな!



これしきで車椅子なんか
絶 対 に ご め ん だ ! !

[動けるようになるまで、シーツの上を陣取って、毛を逆立てていた。
少年に見せるために、虐待間近の食事制限を受けてまで、守りたかったものは何なのか。
家名の威力のないこの場で、ふとやるせない気持ちにさらわれた。]

(396) 2010/04/08(Thu) 00時頃

[明るいサンルームに、時折水音が聞こえる]

 ……へえ。
 物覚えは良いな。
 
 これ、初めてかい?

[男の息は乱れない。
ただ、彼を貶めている事に幾許かの満足はあるけれど。
性感帯を外されているのは故意か、それとも]

 舐める時は舌先に力入れて。
 そう、裏側もだよ。

[不快そうに眉を顰めながらも、亀頭を咥えた相手が裏側を舌先で刺激した際には流石に低く吐息を零した。
少しずつ先に滲むものが彼の咥内を汚す。男は髪を撫でていた手で頭を引き寄せた。自然奥までくわえ込む事になる]

 ほら、もう少し……奥まで咥えて。


【人】 小僧 カルヴィン

ディッキーって何?

[もそもそと白いシーツを花嫁のヴェールのように引き摺りながら、痛みを堪えて大きな寝台の上を膝立ちで移動する。
メイドの服を着たNo.5に、無邪気な声で首を傾げた。
ごしごし、未だ時折浮腫んだ顔を、シーツで擦りながら。]

(407) 2010/04/08(Thu) 00時半頃

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