231 獣ノ國 - under the ground -
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
……両親、人間。 やさし… …なんでもない。
[ ( やさしかった? ) なんて そんな問いはいらなかった、と途中で飲み込む。 とうさま、かあさま、彼女の泪。 幸せだったろうことは すぐにわかったから。
獣の形見を大切にし続けていた管理者に 優しい夜梟の 大好きだろう両親。 どちらもぼくの知っている「ヒト」とは乖離していて
ぼくは、少しずつ「ヒト」への認識を改めはじめる。
目の前に出てきた”それ”>>2:270 に 食べる前に一言 ”ありがとう” と告げ ひとつ生唾を飲んだあとに 意を決して ぱくついた。]
(6) 2015/07/14(Tue) 02時半頃
|
|
……………しょっぱ、い? ……あまい。 ふしぎ。
[ 首を傾げて、暫し。 あまり経験の無い味につい真顔。 僕の知っている人参に比べたら 外側はしょっぱいのに 内側はとっても甘かった。
ぽん、ぽん、ぽん、と疑問符みっつ。 それでも彼女が”私にとっては美味しい”って云うものは 僕にとっても美味しいものであったら良いなぁって ]
たぶん、美味しい。 ……あ、兄さんはダメ。
[ 俺も俺もとテーブルを歩く兄を制止して 僕は御礼?交換?に、蜜柑を半分彼女>>270のトレイへ
不満そうな兄さんの前には、 仕方がないから バナナを半分置いておいた。]
(7) 2015/07/14(Tue) 02時半頃
|
|
うーん、………。
[ 眠さの残る 目元を擦って >>2:272]
”彼”が居るかもしれないから、庭には気をつけて。 もうひとつの図書室…にも 行かない で ほしい。
…………しんぱい、だから。
[ 傍にある彼女の手に こっそりと緑色の手を忍ばせて おず、おずと 手首を捕らえることが叶ったなら 白い細指の隙間にひとつずつ 蔦のような指を絡める。
いつも通りの夜を過ごしてくれると言ってくれたなら 僕は僕のベッドで 彼女の匂いに胸を灼かれることも 彼女の寝息に心乱されることもなく ゆっくりとした寝息を立てる ことだろう。**]
(8) 2015/07/14(Tue) 02時半頃
|
[ さあてさてお立ち会い。
白亜から目もくらむ、乱痴気騒ぎの外の世界。愁嘆場じみた茫洋の。螺旋の波をのぞむ先。
“ ふかいふかい ”その“ 水面 ”で、
―――もとめた満腹はどこにある? *]
―― ? ――
[ ぐうと叫ぶ虫の鳴き声は、“いきたい”ともとめ、躯をうねる欲求は。いずれどこで、
―――“ きえた ”のだっけ。
螺旋のそこを1つ、1つと進みながら。いつか四角形の「造りもの」の中、水面へと躯を撓らせたように。今度は本当のひかりを、とただ、浮き泳ぐように。
己が「いきる」ことをねがった声を、思い返しながら。監視はどこまで自分を追ったろう。
――最後に聞こえた“こえ”に、くつわを外したその顔を、振り返らせかけては。自分を出した男は。すきに、とこがれる「ふるさと」へ、背を押した亀は。]
…、――――
[ やがて声も、白亜の名残も届かない古びた階段の先。いつの間にかフードも下ろされた、露わになったそこに。
―――撫でふれ、においたつのは。 ]
そと、
[ ひりとした喉奥を滑った、潮のにおいに。
足は一歩とその先を踏み締める。遠くに鏡映し、本物のひかりを照らすそれを、“しんかい”じみた色の隙間、のぞみながら。
なじみの彼が、鳥が、針鼠が、うたったそとを。
惚けた息が1つ、溢れたのは、誰に知られることもなかっただろうか。
――その場に暫く立ち尽くしたまま、やがて“観察対象”として、己のなした事に気がつけば。ふらつく足取りでひとの、ほかの気配から遠ざかるよう、歩みを進めただろう。*]
―― →路地裏 ――
……、――
[ うみ、――ふるさと、と。小屋がある、とつげた彼の声を乾きに喘ぐ奥、囈言のように1つ呟き。
……やがて路地の裏。清潔でも白くもない建物の壁隅にずり、と背中を付けては。そのまま、海底で息を潜めるようにしばらくと踞る。
――あれほど、ぐうぐうとないていた腹の底。
「満足」を、その先をもとめた餓えが。欲求が。跡形もなくなっているのには気付かないまま。]
―研究室―
んー…あ、あぁ……ふあぁ
[ソファの上で居眠りをしていたらしく、背伸びをしてからふと辺りを見回せば見慣れない光景で
そこが自分の前居た場所。否、これから居る場所になるのだが。研究室と気付くまでに数秒要したか]
そういや、ボカァ辞めたんだっけ…
[頭を掻いてから思い出して。貯金は思ったよりもあるし、研究に没頭するだけの蓄えもある
なのに、どうしてもやりたい事が見付からないし、研究を続けたいと思う事も出来なかった]
医者になろうかなって思ったんだっけ
…なんで、だ?
[それはいつか自分とは違う人を見たからなのだろうか
優しかったあの人も、嫌味を言うその人も、不思議なあの人も]
…誰だっけ
[ノアの記憶から、すっぽりと“抜け落ちていた”**]
|
― 自室 ―
……はぁ。
[ 何もない真っ白の部屋に、熱の冷めないため息ひとつ。
熱の理由は、ベッドに潜り込む前に 鴉ならぬ鸚哥の行水をきめたからなのか 小さな肩の傷がシャワーでしみたせいなのか 別れ際に貰ったキス>>20のせいなのか 白い肌に咲かせた花が、いまも脳裏で馨るからなのか。
夜の間、彼女に何事も無ければ良いと それだけ願って 僕はシーツの上で丸くなる。]
『ァア、ァア』
[ 小さく啼く兄の声が、閉じた瞼の闇の中で 「ひと」のかたちの背中に変わっていった。]
(31) 2015/07/14(Tue) 22時半頃
|
|
[ ( 兄さん。にいさん。……どこにいるの。)
食堂で、彼女の優しい両親の話>>18を聞きながら 僕も 僕が話せる過去を掘り起こそうとしたけれど 出てくるのは顔の見えないままの 兄の背中と、 反吐が出るような人間達の記憶。
だから僕は せめて彼女の綺麗な過去を守るように そいつらを腹の中に押し込んだんだ。
そんなだったものだから、ほんの少しだけ いつも彼女に感じる憧憬の裏側に、悲しさを浮かべて しょっぱい癖に甘い人参みたいな、 変な顔をしていたと思う。 …………でもね。
( 今度の彼女の「ごはん」は、どんな味だろう )
獲得したつまみ食いのお許し>>19に、 ぱあっと顔を明るくする頃には 僕の抱えた「しょっぱさ」は何処かへ消えていた。]
(32) 2015/07/14(Tue) 22時半頃
|
|
[ 真っ白なシーツの端っこを ベッドマットから引っ張りだして 指の隙間で弄ぶ。 握り返された白い指>>20を 思い出しながら ]
…………ごめんね。
[ ぼそり、ベッドの上に ころがる謝罪。 明日、起きたらやろうとおもっていること。 ―――彼女には、だめだと言ったくせに。
大きな大きな深呼吸。 もぞり、ベッドの上で 部屋の扉へ背を向けて 僕は胸の内にあるものを 隣の部屋から隠すかのように まあるく まあるく 膝を曲げて眠りに落ちる。
とおくて深い 夢の中。 >>24 櫻の上から見えた彼女のくしゃみが 聞こえた気がした。]
(33) 2015/07/14(Tue) 22時半頃
|
|
― 翌朝 第一図書室 ―
[ 彼女へ「おやすみ」と言って 彼女から朝の挨拶を貰って それから唄う、いつもの朝。
だけど。 今日は、そっちへは行かない。
興味なんて持ったこともなかった「暖炉」に 良く音を立てる鳥脚で近付いて 真っ暗の中を見る。 暖炉が暖炉として使われて居ることはないようで 煤も焼け落ちた薪も落ちていなかった。
誰か出てきやしないか ヒヤヒヤしつつそれだけ見て 本を探すふりをして、部屋を歩く。
( 僕が行ったらそりゃあ、問題になるだろうけど )
僕は肩の上に居る”優秀な兄”の頭を、ゆっくりと撫でた。]
(34) 2015/07/14(Tue) 22時半頃
|
|
[ 第三棟に ”迷い込んだ” 赤い鸚哥は 何年ぶりかの夜風>>2:5に、羽をはためかせて
ぐるうり、 ぐるうり。
番犬の居なくなった鎖を尻目に 警備員や誰かが居れば、その頭上を飛んだあと 捕まらぬような高所に留って ]
『 マイゴ! マイゴ! ココハドコ!?』
[ ……なんていう、またしても小さな演目の幕を上げる。
僕はそんなことは知らないふりで(聞こえないふりで) 暖炉のそばでひとつの本の 表紙をひらく。
『月夜のけだもの』
――獅子も白熊も狐も狸も 夢を見たままでいるのは。 僕か、僕以外の全員か それとも此処の、全員だろうか。]
(35) 2015/07/14(Tue) 22時半頃
|
―研究室―
『マーティン先生が帰ってきてくれて助かりますよ
研究がずっと行き詰まってたんです』
[ソファーの上で生ぬるくなった珈琲を飲んでいればそこに現れる元助手の姿で
尤も、今では彼も昇格したらしく、教授として指導しながら研究を進めているらしいが]
…どれもこれも、駄目だってハナシ
[効果が無い上に、水を飲ませている方がよっぽどマシでは無いかと言う代物。これならばどこかで見た、薬の方が使えるに違いない]
どこで見た…んだっけ、なぁ
[元助手がこちらを見てまるでわからないとでも言うような顔をして、なんでもないと手をヒラヒラと振ってみせる
いつの間にか自分の居場所はここにも無くなっていた。けれど、前の居場所に戻るつもりもない]
なーんか、大事な事忘れてる気がするぞ…と
[それは誰の事だっただろうか。疑問が解決する事も無く、切れた珈琲豆を買うために研究室を後にした**]
|
[ 鸚哥は 鮫が出ていった事も亀も鶴も知らない。 ただ久方ぶりに感じる「風」に身を震わせて 風切羽根をうすく 長く 伸ばすんだ。
唯一の見知った顔、夜色の髪と瞳に 感情の乗らぬ瞬きを 差し出された手>>44には 『アァ!』とひとつ啼いて 頭の上でくるり旋回 ゆるりと速度を落とした後に 手首へと降り立った。]
『 マイゴ! マイゴ! キテハダメ? ココハドコ? ココハドコ??? 』
[ しきりに首を傾げて ]
『 アキラ ドウシテ ココニイル? フィル ドウシテ ココニイナイ? 』
[ きっと、梟が居たら”煩い”と顔を顰めるのだろうけど あいにくいまは、窘める”2人”は留守にしていた。*]
(50) 2015/07/15(Wed) 00時頃
|
|
[ 人間よりも 獣よりも 動物である鸚哥は 風の流れを覚えているし 遥か遠くの潮騒を聞き分ける。 ひとのそれより余程広い視界は、 腕に留まりつつも 風が洩れる大扉の様子を伺う。
( ケガ? ケガ? ボクガ? アキラガ? )
声>>52に、またくるくると 首を傾げて ]
『 ガァ! 』
[ まるでただの”鳥”のように。 ]
[ 自分を運ぶ足>>53が、知らぬ扉へと向かうなら 興味本位 好奇心のまま 大人しく。 手首はきっと重いだろうから、肩へと移動する際に えっちら、おっちら と びっこを引く演技も忘れない。 暖炉の向こうで 僕が心配するかどうかなんて ”ただの鳥”には与り知らぬと わかったうえで しらを切るのだ。]
(56) 2015/07/15(Wed) 00時半頃
|
|
― 第一図書室 フィリップ ―
[ ぱたり
本を閉じる。 目を閉じる。 暖炉の向こうと ”結果”の先へと思いを馳せる。
託されるほうは きっとたまったものではないだろう。 彼女の望みが 望みのままに叶えば良いと祈りを込めて 僕は 閉じた本の表紙を撫でながら ヒトの管理下にあった頃 幾億と唱えた祈りを紡いだ。]
……天使の御母聖マリア、 罪人なる我等のために 今も 臨終の時も祈り給え。 āmēn、
[ ――噫、 父よ。 ぼくらは、そんなに大きな罪を 犯しましたか。]
(64) 2015/07/15(Wed) 01時半頃
|
|
[ フィルと同じように頭を撫でる指>>59には クルル、と喉を鳴らして。
はじめて見る和室>>60に暫し挙動不審になりつつも 椅子の背もたれのふちに、爪のついた脚を降ろす。
語られることばたちに 気まずげに脚で首元を掻いて 何も語らない両目で彼を見る。
理解しているのか、……いや。 理解した上で しらを切るのか 切らぬのか。 ”ただの鳥”にとってはそれだけのこと。 ……さて。]
『 ソト! ソト! モリ ニ カエル!
ダシテ! ダシテ クレタラ ヒミツ! ダンロ ヒミツ! ノア。オコラレナイ!』
(67) 2015/07/15(Wed) 02時半頃
|
|
[ 鸚哥は暖炉の秘密の出所なんて知らないけれど オコラレル!のは多分ノアなんだろうっていう そんな勝手な鸚哥のイメージ。
今日はまだ、あの留まりやすい肩を見かけていないな ……なんて。 それくらいの。
鸚哥の言葉は、無邪気な声に隠されているけれど 僅かに脅迫めいていて。 ”暖炉の秘密” を獣が知ったらどうなるか。 謀反者を”殺処分”するのは容易い事かもしれないが 施設全ての獣がそれを知ったらどうなるか。
管理するモノを すべて亡くした管理者とは ひどく滑稽ではないだろうか。
それに、彼の首元で大切にされている光に 彼は ”殺処分”を望まないのではという 打算も含んで。**]
(68) 2015/07/15(Wed) 02時半頃
|
|
[ 兄のことば、意図、打算。 ”弟” はそこまでは与り知らない。
ただ、兄なら様子を見てこれるかも と、 誰かに会ったとしても 兄ならその場で殺されてしまうことはないだろうと
”弟”の抱いた打算は たったそれだけだった。**]
(69) 2015/07/15(Wed) 02時半頃
|
|
『 モウ ニンゲン ツカマラナイ! モウ シッパイ シナイ シナイ! 』
[ からりと笑い、響く声>>70に 狂気を感じ取りながら 鸚哥は無感情の啼き声で、鸚哥の知る過去を振り返る。
「ヒト」に連れ去られた 弟と末弟を追いかけた日のこと。 「ヒト」から末弟を救いたいと、弟から任された日のこと。 ( 冷たい雨降る石畳の街に 末弟が捨てられた日 ) それなのに、自分まるごと 此処の研究員に絡め取られてしまった日のこと。
長兄はずっとずっと 傍にいた。
血の繋がりの有無すら、わかりはしないが 鸚哥は彼らを弟と思っているし 弟達も彼を兄と思っている その事実の前に、血の理由は必要なかった。
人の躰を持たない鸚哥の長兄は 兄である事を忘れられて尚 ”ただの鳥”として 末弟の傍にいる。]
(77) 2015/07/15(Wed) 14時半頃
|
|
[ カタリ、と渇いた音を立てて鍵が閉まる>>71
赤い鸚哥には ノブを握る手すら無いのだから そんなものは必要ないのに と。もし己に表情があったなら 悲しげに笑んでみせただろうが。
夜に浮かんだ朧月が作った影のように、音もなく近寄る ”管理者”を 逃げることなく見上げて
彼の夜色の瞳の中で 牡丹灯籠が揺れたような。
執着で彩られた笑顔と 更なる一歩>>72は 履いてもいない駒下駄の音と 狂気で彩られて
赤い羽毛に割って入る指の周囲にゃ 蛍が舞う。]
(78) 2015/07/15(Wed) 14時半頃
|
|
[ 命を白い手に握られたとて 赤い鸚哥は何も言わない。 軽率な弟ではないから 手折られるならそのつもりで来た。
自分が此処から戻らねば 末弟は2回目の兄の喪失を抱え、酷く酷く落ち込むだろう。 それに加えて 今はまだ知らぬ此処の地図に、暖炉が唯一の出口と知れば もしかしたら、梟を空に届ける約束も諦めるかもしれない。
それなら其れで良い。 寧ろ、そうであってほしい。
「人間」から末弟を守れなかった至らぬ自分が 此処から帰らぬことで 末弟が僅かでもあの梟と 幸せな時間を過ごせるのなら 其れは其れで構わないと
そう思って あの手>>44に乗ったのだから。]
(79) 2015/07/15(Wed) 14時半頃
|
|
[ 掴まれた指に力が入れば いとも容易く折れるだろうが それは絞まることはなく
妖のように見えていた目の前の影>>73は ”管理者”の顔を取り戻している。
滲ませる冷や汗も ほっと撫で下ろす胸も無い鳥は 丸いビー玉のような目で彼を見上げるばかり。 ただひとつだけ、気まずそうに嘴で毛づくろいをした。
渡された筒>>74を咥える前、 『 マタネ! 』 とだけ啼いて
「手紙」を抱えた兄は、おとなしく彼の腕に運ばれるまま 階下で胃を捻らせている 弟の元へ帰ることだろう。
『 マイゴ! マイゴ! タスカッタ! 』 手紙を渡し終えた途端に、茶番の続きも忘れずにね。**]
(80) 2015/07/15(Wed) 14時半頃
|
|
― 第一図書室 ―
[ 出口では無い方から聞こえてくる足音>>85に 僕は本を持ったまま 本棚の影に隠れる。
ごくり、と喉が鳴り 嫌な汗が背中を伝って
( 兄さん、 )
羽音は無いから 居ないか…足音の主と一緒か。 そう思った頃だろうか 聞き慣れたおとと共に 何かを咥えた兄が肩に乗る。
…………?
僕はそれの中身をちらりと読んだあと ――暖炉の脇に立つ人影と 目があった。]
(91) 2015/07/15(Wed) 19時半頃
|
|
[ 目の前にいるのは”管理者”である人間、其れすなわち。
何を企んだ?と詰問されるのではとか 彼の立場と、メモの文字の意味だとか ぐるぐる、足りない頭にいろいろなものが渦を巻く。]
あ、……………。
[ 声は喉に阻まれて 本の香りの中に消えてしまう。 兄の無事を喜ぶ余裕もなく、僕は焦りばかりを浮かべて 微かに震える手でシャツの裾を掴むだけ。]
『 モウ マイゴ! シナイ! ツカマラナイ!』
[ かけられた声>>85に対して喚く兄に、やんわりと手を添え 僕を責めも、焦りもせずに去る背中を 凝視して。]
(92) 2015/07/15(Wed) 19時半頃
|
|
上に行っても無駄だって言いたいのか!
[ ( 指紋認証、開けることができない ) それらをわざわざ教える理由は ( 僕等が知った小さな希望も無駄だと ) そういう意味にしか取れずに。
図書室から、彼の背中が消える間際 叫んだ声は 届くだろうが
返事があるかは 定かでない。**]
(93) 2015/07/15(Wed) 19時半頃
|
|
― 第一図書室→自室 ―
[ 僕は、兄に聞きたいことがやまほどあった。
向こうで見たもの、明に連れられてきた理由 咥えてきたメモの経緯、いろいろ いろいろ。
夜、梟の部屋を尋ねる前に考えておかねばと 焦りばっかりを抱えて自室に戻る。
それでなくても言葉の足りない兄の”偵察結果”は 把握をするのに なかなか骨が折れるだろう。**]
(94) 2015/07/15(Wed) 19時半頃
|
―― 路地裏 ――
[ ひたりとはり付く喉が痛かった。
パーカーの奥、たぷと揺れる水の――ペットボトルに入ったそれを、癖めいて腹へと流し込む。
腹の底へ落ちたそれに、足りないとも、満足したとも思わなかった。ただ息はしやすくなった、と空気に晒した瞼を伏せる。
ここは、…ここ“も”――、と。路地の薄汚れた、凹凸の目立つ壁へ、白亜に馴れ切った黒を滑らせながら。
俺はなにを、あんなに、
“ ”、と、一間のみ。手を取り和らいだその奥にあったのぞみは――一体、なんだったのだっけ。
求めたひかりはここにある。男の”おしえ”の先も。光る石の彼が自らへ告げた”いきる”先も。…チェビィの言ったふるさとも。あの地下で、こえが求めた自由すら、
――そう、だから俺はここでいきたい、と。……どうして、
…あそこではいきていけなかった? ]
…“ ”ら。
[ ダメだったから。
己の見知った彼を、彼らを、己の“領分”にひた侵すよう、くい潰す事も。傷つけても傷ついてもいけなかった、だから。
手元に触れるチューブに、“替えのきく”それに視線を向けつつ。ぎち、と開いたプラスチックの吸い口から漂うにおいにも、何を感じることもなければ。
―――、なんで、あんなにほしかったんだったっけ。
手を触れたとき、最後腕を下ろしたその先。彼は、己になんて、――いった? ]
……、?
[ ならない虫は、もう満腹をもとめることはない。
“きえてしまった”それに、鮫は気づくこともなく。ただ、正体の掴めない違和感に、眉を顰めた。*]
|
― 自室 ―
[ 外の風が吹く大扉や、居た気配のある番犬のこと 人間達が暖炉の先で僕等を監視し、暮らしていること。
けれど、兄と明との間に何があったかは どうにも鸚哥にはぐらかされてしまって、結局分からず 思い出す、別れ際の言葉>>110に、下唇を噛んで。
膝を抱えたままころりとベッドに転がって 蒼碧の手をのばす。 あの日ここに在った背中、射干玉の髪、温度。
大切だった人のかわりを求め続けている「ヒト」
( 卑劣なやつは、”工夫”だなんて 言わないよ )
僕はぴんぴんとハネる髪をぐしゃっと一度掻いた後 妙案なんて浮かびやしない鳥頭を首の上に乗せて 隣の部屋の扉を叩いたんだ。]
(121) 2015/07/15(Wed) 23時半頃
|
|
[ コン コン
コン コン
返事は無い。ぐっすりと寝ている?、あれ、でも。 声は”聞こえていた”から
( どこにいるんだろう )
思い当たるといえば第二図書室。
僕は相変わらずの煩い足音を響かせながら 今日も朝更かしが過ぎる夜梟を 探しに行った*]
(122) 2015/07/15(Wed) 23時半頃
|
――路地裏→――
[ ――一体どれほど、路地の裏手踞っていたのだったか。
見つからないこたえの先を辿るのをやめ、ずりと背を凭れさせたまま足を伸ばす。
そういえば、あの男へ宿題のこたえもまだだったろうか。“外”で会っても困るだろうと、“今度”のその先もいずれ、彼へこたえることもないのだろう、が。
いつの間にか白けた色を越し、陽――“ほんもの”のそれの落ちる視界に、目を細めながら。
ふかいところ、そら。
――うみもその先のぞめるという、“ふるさと”。
ならない腹元と、それでも敏感な感覚器官はそのままに。「かり」に飢えることはなければ、煩わしいだけの“ひと”の気配から逃れめいて、足先を街の端へと向けつつ、パーカーのフードを被り直した。
自分と同時期、あの地下から抜けた「1人」がいるとも、彼が“うしなった”それも知らず。*]
―― →街中 ――
[ ひとまず、と足を踏み出した向こう側。
道のはた、行きずりに“ひと”の1人と肩が触れ合えば、荷物をごと、と落とした相手へ。
溢れた1つ――赤く熟る林檎を拾い上げ、手渡そうとした先。異形めいた――鱗ののる肌に。ひいと大きく悲鳴をあげられたなら、
――街中、誰かに気付かれることはあっただろうか。
「施設」にいた頃は、ただ管理の隔たりにあっただろうひとの、新たにのった“拒絶”の色に。
向けられる”まなざし”に、小さく乾く息を困惑じみて詰まらせながら。
――やがては、僅かに騒ぎを立てるその場から、
すり切れた手袋に、慣れた手つきで鮫肌のそこを覆いながら、逃げるよう離れ去っただろう。]
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る