14 Digital Devil Spin-Off
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/06(Sun) 00時半頃
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[浅見の言葉に、胸が苦しくなり。目頭が熱くなっていた。 しかし、東雲にはしないといけないことがある。 これは、東雲がしないと、彼女に失礼に値する、と。 彼女の一面《ケット・シー》は囁いた]
――さようなら。
[ぽつ、と頭を垂れるワレンチナに告げる]
断頭台の惨劇《ギロチンカット》――。
[ビョウキは浅見から視線を移すと、その鋭利な爪を持つ、鋼鉄の腕をワレンチナに振り落ろした… それは、処刑が執行されたようにも見えるだろうか]
(3) 2010/06/06(Sun) 00時半頃
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― 最期の刻 ―
[少女の手に命を委ねる。
それは残酷な事だと解っていたけれど、
それでも実行してくれる彼女に小さく微笑んだ]
あり、がと……――。
[そのまま失血で彼女の意識が闇へと沈む前に。
ビョウキの爪は狂いなく彼女の命の灯火を断ち切った]
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[ゆっくりとビョウキは腕を上げ… すぅ…と、その物々しい姿は消えていく。 姿が消えきったとき、東雲は膝をついた]
…
[ぽろぽろと涙がこぼれる。 涙を拭くことなく。 ただただ、ワレンチナを見つめるだけ]
これで…これで、良かったんだ…アイリを、貫くためには…
[自身に言い聞かせるように、頭を垂らす… (09)秒ほどして、嗚咽を漏らし…それから(01)秒ほどして顔を手で覆った]
(10) 2010/06/06(Sun) 01時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/06(Sun) 01時頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/06(Sun) 01時頃
― アマラの世界 ―
――……。
[あの時と似たような感覚で、目が覚めた。
いいや、意識世界が摩り替わったというべきだろうか。
此処は何処だろう、私は今何なのだろう。
ただぼんやりと、意識は彷徨う]
……Я виноват.
[多くの人の目に、その死は焼き付いただろうか。
見て欲しかった者、見て欲しくなかった者。
それぞれだったと思う、けれど]
Я виноват……ジュン……。
[ごめんなさい、と。
「悪いのは私です」と、繰り返す。
嗚呼、やっと――生という楔から解放された。
理という重荷から解放された。
そう思えば、自然と感情が溢れた。
そう、悪いのは全部自分だというのに]
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[キリシマがワレンチナへと近づいてきて。 其の言葉を聴けば、微かに頭を揺らした]
お願い…します…
[「契約」と言っていた。死ぬ間際も、キリシマに話しかけた。きっと、大切な仲なのだろう、と。 かすれた声で言う]
――。
[聞こえてくる「アコウ」のコトワリ。 ああ、ラルフさんは、コトワリを見つけたのだな、と。そう、感じた。 …ワレンチナさんのようには、対立しないのかな。とも]
(23) 2010/06/06(Sun) 01時頃
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なんで。
[こんなに涙が零れて仕方ないのだろう。
ジュンにしか見せる事のできなかった、
見せようと思わなかった涙なのに]
どうして……。
[こんなに、溢れて零れて仕方ないのだろうか。
人を殺して約束を破って、生と理から逃げ出した]
涙が、止まらないんだ……――。
[今泣いて良いのは、自分ではないはずだと解っているのに。
深い深い意識の海で、胸の裂けるような感情に囚われる]
[それでも、この涙は彼女にとっての癒しだった。
だからこそ、悲しみのない世界などいらないと思った。
悲しんで、苦しんで、それでこそ。
ヒトはヒトらしく在れるのだと、今でもまだ思っていたから――]
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[すぐ傍に気配を感じ、と顔をあげ…吾妻を見る。 涙で其の顔は乱れていた]
…はい。 話をして、わからせることもできなくて。 ぶつかるしか。ワレンチナさんを、受け止めることは、出来なくて。 コトワリを貫くには、強さが必要だって。 あたしも、思いました。
…でも。
人が、死んだんです。 人を…殺したんです。 喫茶店で話したとき、とても、とても楽しかった… それなのに…
…だけど。謝れないし。後悔、するわけには…いかないんです…
[浅見が傍へとくれば、同じように、どう言葉を紡げばいいのか分からなくて。 血の流れる肩を、強く、押さえるのみ]
(30) 2010/06/06(Sun) 01時半頃
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[彼女は泣き続けるだろう。
次に誰か、見知った者が命を落とし此処へとやって来るまで――**]
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[吾妻の言葉に、其の顔が一瞬、驚きの色に染まる。 最後まで聞けば、涙をぬぐい、小さく頷いた]
はい…ありがとう、ございます…
[ぎこちなくも、微笑んで]
最後まで。やり、ます。 それが…例え、出来なくても。もっと…悲しい、ことを、起こしても…
[そう、言葉を紡げば]
…優しいですね。
[コトワリに賛同できないにも関わらず、そう、言葉を投げかけてくれた吾妻に、何処か嬉しそうに言った]
(44) 2010/06/06(Sun) 02時頃
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[浅見に答えるときには、先ほどよりは力強く]
うん…ワレンチナさんは、覚悟、してた。 それで、最後まで…貫いてた…
あたしも。 ワレンチナさんに。否定、されるわけには、いかなかった…――!?
[やわらかい光に包まれ…肩の痛みが引いていく。 其れが、浅見のペルソナの力だと知ると、肩を押さえていた手は、胸元で握り]
うん…もっと。強く、なるよ… 其のときは…
[一緒に、とは。吾妻も傍に居る手前、言えなくて。ただ、微笑んだ。彼がどう思っているかは知らなかった]
(45) 2010/06/06(Sun) 02時頃
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いいえ。優しいですよ。
[吾妻の言葉には、緩く首を振って]
本当に、態度が優しくなかったら。 あたしのコトワリを否定して。 人を殺したこともけなして。 すべての意味を、無くす、でしょうから。
[そう、微笑んだ*]
(53) 2010/06/06(Sun) 02時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/06(Sun) 02時頃
[どのくらい、泣いていただろうか。
やがて、感情の波は収まりを見せて]
――……ジュン。
[彼を残してきた事への明確な後悔が形を成す。
彼が背負って立った神無き世界という理の大きさも相俟って。
だけど]
一緒に死のう、だなんて。
[そんな事、私は言えなかった。
だから、最期に彼の手を握っておいて、すぐに突き放した。
これは自分のエゴでしかないから。
彼がそれに付き合って死ぬ必要なんて、なかったから]
――私は。
ヒトがヒトとして生きれる世界が、欲しかった。
[サマナーもペルソナもいらない。
その能力が新たな苦痛を呼ぶのなら。
何かを捨ててまで心の平穏を望むくらいなら。
悲しみの代わりに喜びがなくなるなら。
不幸の代わりに幸せがなくなるなら]
私は、ヒトらしく生きた。
[痛くても、辛くても、苦しくても。
その末に死ねた事が、嬉しかった。
最期を看取ってくれる人がいた事が、嬉しかった]
だから、ジュン。
ヒトがヒトらしくあれる世界を。
[それが叶わぬならせめて]
君がヒトらしく、死ねる事を。
[私はただ、此処から願い続けるだろう**]
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/06(Sun) 23時半頃
― アマラの世界 ―
[その意識の海から、
世界をかけた小さな箱庭の様子は窺い知れるのだろうか。
知れたとしても、まだそこを覗き見る決意は着かないだろう]
――どんな世界に、なるのだろうな。
[新しい世界は。
何処かで、誰かの意識が浮上するのが解った。
嗚呼、――これは]
シーモン、か。
[その意識の紡ぐ言葉の何事をも。
彼女はただ、聞き続ける。
少しずつ、少しずつ、後ろめたさにも慣れが生じていく]
――……。
こんなになっても、ヒトは溶けて消える事はできないのだな。
[何処までが他人の意識で、何処からが自分の意識なのか。
解らない。
それでもまだ、彼女は彼女のまま。
サイモンの意識と繋がる事はできないような気がした]
いつまで。
[続くのだろうか。
10年前に死んだ人々は、今もこの何処かにいるのだろうか。
世界が再び始まるその日まで――]
― 現世 ―
[不忍池の蓮は、鈍色の空の下で揺れている。
その花を揺るがす風は決して綺麗ではないはずだったが。
ずっと、ずっと、風に戦ぎながら其処で揺れているのだろう。
其処に、神は居ない。
ただ、一人の女の亡骸と。
一人の男の追悼だけがそこには*あった*]
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― アキハバラ・地下 ―
[嗚呼。泣き声が聞こえる。キシ、と、心が小さく軋む音。 後悔はするつもりはない。謝るつもりもない。しかし、彼女が泣いているのは、悲しいと思っているからなのだろう、と。東雲の感情と似通っているのだろう、と。 緩く頭を振れば、其の足はアキハバラへと向けられて。 誰かに合わせる顔は思いつかなかったが、あの場には知り合いがたくさん居た。 ならば、誰か知り合いに会うこともないだろうし、きっと、紅茶も冷めてしまって飲めたものではないのだろう、と。 戻るまでの間に、遠くで大きな音が聞こえた気がしたが、気にすることは無く。 鍋のあった場所へと戻ると、中身を捨て、川で水を汲み。もう一度、湯を沸かし始める]
はぁ…
[東雲は、まだ沸きそうにない水に、ため息をつく。 隣では、火をつける際に呼んだネコマタがちょこんと座っており。 東雲の一面《ペルソナ》は、同じように、鼻で息をついた]
ビョウキ… 怒り、とか。悲しみ、とか。あんなに、強く、深い、ものなんて。
(309) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/06/07(Mon) 00時半頃
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