139 【飛歓】暇を持て余した神々の【RP村】
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[浄められた鏡の前。
座して名を唱える。
神の名は、日向]
え…、っ!
[輝きを受けるはずの水盤と鏡の中、靄がとぐろを巻く。]
飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 00時半頃
[己の力、全て。
弾き返され、そのまま意識は遠のいた。
後に残ったは、水晶の欠片。]
|
─→丘へと続く道─
[華月の気配を探して跳びまわっていた。 見つからないので先に祭壇へ札を納めに行ったのだが。 そこに、声>>0が届く。神脚の術を止め、地に降り立つ]
ああ、華月。よかった、探したんだ。 雪客からの依頼でさ、反物>>2:43を届けに来たんだよ。
受け取ってくれ。
[風呂敷包みを差し出す。 ほのかに愉しそうな声音に、無意識で目を細める]
(4) 2013/08/14(Wed) 01時頃
|
[自らが砕け散る音を、どこか遠く聞いた。]
(ああ、せっかく浄めたのに…)
[彼の人の水が染み渡った五体。消えさせ、人界に落ちるには忍びなく。残った神力で水晶へと変えた。]
(どうか、新たな清めの道具として使ってください。)
[白兎に託したそれは、かの水神へと届いたろうか。
ただの人間になった身には、すでに分からぬことだけれど。
ゆっくりと目を閉じる。]
飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 01時頃
|
へえ、昨日って、仕事早いな……集中してたんだろうなあ。 そういや伝達もおれが言うまで聞いてなかったみたいだし。
[包みを開ける華月の顔の笑みが、更に深まるのを。 眺めていれば、どうしたのか尋ねられ。首を傾げる]
え、なんだ、おれ何かしてたか? いや、華月が嬉しそう?にしてる気配がさ。 心地良いんだよ、たぶん。
……祟り神のことがあってから、不安にばかり触れてきたから。 そういうの、伝わってくんだよな。 置壱さまじゃねーけど、ちっと堪えるんだよな。
[息を吐く]
(13) 2013/08/14(Wed) 01時頃
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―未明―
…ふーん。
[水鏡に浮かべられた札の力が身体を包む。
徐々に奪われて行く神力。
創造神は薄く笑う。]
ウチが祟り神だと?
[あるいは力が力なだけに恐れられたか。]
―――――まぁ、いいわ。
正直、あの地には飽き飽きしてたのよね。
[行くなという風に腕に巻きつく羽根蛇を撫でれば。]
そういえば、甚のとこに預けてる子が居たわね。
[消えゆく神力の最後をその羽根蛇に送る。]
心配するなって、
君はもう、ウチが居なくても大丈夫、
君は君の意思で、信じた通りに動けと。
どこにいてもウチは、その君の心を君の姿を見ているから、と伝えて。
|
訝しむ? ……何を。華月を?
[首を傾げる。何かの疑いを向けるという意味だろうか。 たしかに華月も、祟り神が憑きたがりそうな古い神だが。 ──弱ってないしなあ、と。思い浮かべた人物の名が]
うはっ、いややめろ置壱さまとおれの名を並べんじゃねーよ! 似たくない似てない似てるはずがない! 知らん!
[ぶんぶんと首を振る。 そうしていると華月の手から白い花が。 花の名前などは分からないが。手渡され、受け取り眺める]
……こういうのは女や子どもにやれよ。 なんか恥ずかしい。
(22) 2013/08/14(Wed) 01時半頃
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礼なら、織った雪客に。 おれは基本便利屋だ、使われるのが仕事だ。 それが役目だ。
だから、礼をもらうことじゃねーよ。あんがとな。 この花はもらうけどさ。
[ひらりと舞う蝶に指を伸ばし、笑う。 何故だか分からないが、今の高天原で華月の傍は心地良い。 朝顔の傍に居るときと似ているからだろうか。 不安がない]
あー、おれやっぱ華月好きだわ。
(23) 2013/08/14(Wed) 01時半頃
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─それは兄妹の屋敷に居た頃のこと─
[雪客>>2:207が志乃とともにこちらへやってくる。 志乃とは性質の相性はいいが、いかんせんおれがうるさいせいで。 びくつかれているのが分かっているから、出来るだけ控えめに。 頭を下げる雪客>>2:215には、同じく会釈を返す。 ただ志乃はとても嬉しそうにしているから>>2:214。 場の和やかな雰囲気を、心地よく感じて居たい。 ぽつり落とされた亀吉の言葉>>6に、僅か目を眇めて。 でも、口は出さない。 そうして雪客>>8と屋敷を後にすれば]
じゃあ、おれ華月の旦那にこれ届けに行くよ。
[気を付けてという言葉に、そちらもと返し。 何か言いたげにする雰囲気は伝わっては来るものの。 悩んでいるのならばと、無理に聞き出そうとはしない。 手を振って、神速で跳んだのだった**]
(25) 2013/08/14(Wed) 02時頃
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いやそんなやらなくていいから。 おれを照れさせても面白いことは何もないだろ。
[仕事に礼を、と言われれば、確かにその通りなので。 困ったように笑って、花を抱いて頷いた。 そして。 爆笑された。 何故だか分からないから、ただ驚く]
いや、え? 華月だってウトだって口にするだろ。 おなごだろうと、おのこだろうと。 変わんねーだろ、いや何にそんな笑われてんのか分からん。 何か恥ずかしいから、もう、いいだろ。
[避けられなければ華月の背を強めにはたく]
(29) 2013/08/14(Wed) 02時頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 02時半頃
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いや俺だって平気で口にするだろ。
[華月の笑う声は止まらない。 だが、やはり昨日今日の不安や悲しみばかり感じていた時より。 よほど、今の華月の傍が安らげるから。 おれの反応を楽しまれるくらいは、別にいいかと]
はは。
[ふと、笑って息を吐いた。 そうして、華月が笑い声を引っ込めて訊いてくることに。 表情を改めて、目を眇める]
あー、ああ。おれもさっき、ここに来る前に。 祭壇に行ってきたばかりだよ。 昔もこうだったのかね、俺は“前”を知らない神だが。
(36) 2013/08/14(Wed) 02時半頃
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別におれは照れ症じゃねーよ、って……っ、な。
[伸ばされた手が頬に触れるのに。 思わず、指にとまっていた蝶を撥ねてしまう。 それを残念がる暇もなく、華月の手が離れれば息を吐いて]
──そ、うか。 採られる対策は変わってないんだな……。 この方法で前の祟り神が掃えたんなら……。
[間違っては、いないのだろうか。分からないが。 かなりの神が堕ちたというのは。 もっといい方法はないのだろうか。 考えていれば、誰の名前を書いたのかと問われる。 頷き、札に書いた名とその理由>>2:224を告げた]
(41) 2013/08/14(Wed) 03時頃
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[華月から話された、古き神の智慧に。 あれ音と風って、それらに愛されてるのおれじゃね?と考え。 次に愛されそうな志乃は潔白が証明されていて。 あれやっぱりおれじゃね?ともう一度思考が戻ったところで。 ふ、と。考え付く]
んあ? じゃあ、やっぱり置壱さまなんじゃねーのかな。 雷門のおっさんが憑りつかれかけて抵抗したんならさ。 やっぱり、次に弱ってる神のところに向かうんじゃねーの?
でないとおれに憑りついてる気がするな……?
[いやでも自覚とかまるでないが、と首を傾げる。 視線を白い花に落として考えながら]
じゃあ、華月は誰の名前を書いたんだよ。 その智慧を持って判断するなら、おれ?
(45) 2013/08/14(Wed) 03時半頃
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甚六は、華月斎自身の古き神たる叡智だと勝手に思い込んでいる(促し
2013/08/14(Wed) 03時半頃
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……何も知らないとか言うなよ。 ちょっと自分が古いからって。 いやまあ確かにその通りではあるんだけども。
[明のところに文献がある、と言われれば]
んー、いや、それよりまず朝顔さまに訊いてみるわ。 あの方も古い神だし、華月から聞いたこととは。 また、別な智識も持ってらっしゃるかもだし。 それでも足りない、と、思ったら。 そうだな、足を運んでみるわ。あんがとな。
[そのあとに続いた、華月の不明瞭な言葉。 ──何か得体のしれない、笑み。 一歩、無意識に足が引いた]
明日には堕ちてるかも知れん、って、誰が? 投じた相手が? それとも華月が?
(47) 2013/08/14(Wed) 03時半頃
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気は悪くしてねーけど素直に頷く気もねーっていう。 華月にそんなつもりがないことは分かってるし。
[素直に謝られてしまったので、本当を返す。 良いことも、悪いことも、という言葉に。 どこか、心の深く深いところが痛んだ。 視線を下げる。手元の白い花。 左袖に隠れている朝顔の白蛇に似ている気がした。 無意識が引いた足を、戻して]
投じた相手……そうだよな、華月が疑うくらいだもんな。 他にも投じてる神々が居るかもだよなあ。 なるほど。
[傾けられた首に、おれも首を傾け返す。 たぶん艶笑を向けられたことに反応したのだろう。 自覚はないが]
(50) 2013/08/14(Wed) 04時頃
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──ああ、うん。そう簡単に。 堕ちんでくれ。
[それくらいなら自分が堕ちたほうが、まだ。 そんなことは言葉にはしないけれど。 ウトや華月、日向が堕ちるところなど見たくはない]
(51) 2013/08/14(Wed) 04時頃
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[華月の投じた相手が、師匠であるとは知らないから。 他の神さんもという言葉に、そうだな、と頷いた。 ──未来で何が起こるかなんて。 そのときは、まだ、知らなかったから]
いや、おれが華月に投じることはねーよ。 むしろそれはおれの言葉だ、疑わしければおれに入れろよ?
[ぽんと叩かれる、背。その仕草に、ふと視線を巡らせる。 日向はどうしたのだろう、と思ったところで。 掛けられた声]
おう、日向によろしくな。 あと雪客が華月によろしくって言ってたから伝えとく。
[去るその背を見送った**]
(54) 2013/08/14(Wed) 04時半頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 04時半頃
―回想:丘・朧と―
―――…そうかもね?
[人になりたいのか、と問う朧に薄く、笑う。
本心とも冗談とも取れるような、読めない音は丘を流れる緩やかな風に溶けゆき。
続く、己が下に仕える伝達神を信じると言うのには。]
ありがとう…、朧。
[一瞬だけふわりと笑んで。
直ぐに元の無表情、とんっと身軽に幹から降りる。]
もし…、もしウチが堕ちることになったら…
あいつのこと、頼む…
[朧の傍ら、同じように大樹に凭れ。
そんなことを口にした。]
…笑うな。
[羽根蛇の名に軽く噴出する様にはふいっと余所見をしつつ。
ゆっくりゆっくり、水神が考えながら紡ぐ、その内容に耳を傾けた。]
…うん。
[信じて貰えるか解らないが、自身は祟られていないと思うという朧に小さく頷けば。]
…あ、言っとくけど、ウチは弟子だからって甚を憑かれていないって言ってる訳じゃあないからね。
仮にあの子が憑かれていたら、こんな札遣わなくても、師匠として責任持って下界に堕とすってこと。
ウチにはその力があるし。
本当に信じるってことはそういうことでしょう。
現実から目を逸らすことじゃない。
[それだけは付け足して説明して、再び話を聞く。]
水が濁りを―――…
[手を握る様を横目に。
寂しそうな声が響く。]
詠神の術に影響…
[朧の言葉をひとつひとつ、確認するように繰り返す。
水を渡した相手は勿論、察していた。]
た、しか、前のときもそんなことがあったような…
[月神の占を妨害する、別種の力の存在。
考えるように手を口に充てる。]
そうね、朧が、他ならぬ君が、水に異変を感じているのなら。
その感覚は信じるべきだと思うわ。
少し、様子を見てはどうかしら。
朧が大丈夫だと、心から思えるもの以外は渡すべきじゃない、きっと。
あー、でも、その水が無ければ詠術に支障が出るとかだと…
[うーん。と唸って。
後の判断は任せると言われれば。]
ん、わかった。
[軽い感じで頷く。
そして、変な話をと笑んで、丘を下りるその後ろ姿に。]
君が君であるのなら、ウチは信じられる。
だから君も、君であることを忘れさえしなければいい。
朧が朧である限り、水のこともきっと―――
[大丈夫だと、そう、はっきり伝えただろう。]**
―下界に堕ちる少し前―
?
[高天原から消える己の身体を感じる中。
何故か見えた祭壇の様子。
注連縄に。]
…何、あの子。
罪悪感、でもあったのかしら。
[置いたであろう浄神の姿を思い浮かべ、ぽそりと呟いた。
その存在からして、己を祟り神だとした者のひとりが置壱だと証明しており、本当にそう思っているのなら、このようなことをする必要はなく。
矛盾した行動に小さく溜息を吐く。]
つきあってられないわ。
[そう呆れつつも、いつも己に対してひねくれた言動を取っていた置壱の、彼なりの気持ちに自然と笑みが浮かぶのだった。]**
|
─華月と別れて、それから─
[話を聞こうと、朝顔の姿を探した。不安のない気配。 どこかで姿を見つければ声を掛けて、祟り神について話す。 華月>>43から聞いたこと、明のところの文献のこと。 そしておれ>>45の不安も、おずおずと。 明の文献の話題が出れば、朝顔から月詠のことを聞くだろう。 潜めた声で、他言無用だと強く念を押されながら。 その辺りのことは大御神の対応で分かっているので、頷く。 おれの不安については──きっと、間違いなく、呆れられた。 そしておれは心の中で盛大にすんませんすんませんって謝ると思う。 でも、そして、朝顔から返される言葉は。 憑かれていない>>2:184、そうきっぱり断じられるのだろう。 その、向けられた、身にあまるほどの信頼に。 泣きそうになりながら頭を下げて。 そうして、朝顔と別れると思う*]
(59) 2013/08/14(Wed) 11時半頃
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─深夜の、どこかで─
[ふと風が運ぶ羽ばたきの音>>14に、視線を空へと向ける。 夜の闇にまぎれて、何ぞよくないものでも蠢いているのか。 今なら真っ先に祟り神を連想してしまうので、目を凝らした。 鳥のような、見慣れない影。 ──祟り神に姿かたちはないと聞いている。 憑いているのなら、人型であろう。ひとまず安心した。 とん、と鳥らしき影に向かい、跳ぶ]
何だ、お前。見慣れないが、どこの使役だ?
[そう尋ねかけた言葉には、どんな反応があっただろうか*]
(61) 2013/08/14(Wed) 11時半頃
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─やがて夜明けが来るころに─
[夜の祭壇には近づくことは出来ない。 祟り神候補を堕とすのだから、接触は被害を広める。 それに祟り神の肩を持つ神もいるかもしれない。 水鏡に選ばれた名は、絶対だ。どんな古い神も逆らえない。 堕とされるものの名が伝えられるのを待つ。 夜が明けたら、それを伝達しないとならないから。 ──待っていれば、伝達神を、と呼ばれる声がする。 明ける空を跳ぶ。 聞かされた内容は、朝顔の追放と明の堕天]
──…………、は?
[かろうじて出た言葉は、掠れたその一言]
(63) 2013/08/14(Wed) 12時頃
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いや、…………は?
[何かを言葉にしようとするけれど、何も音にならない。 動揺なのか衝撃なのか困惑なのか巧く息が吸えなくて詰まる。 口を開いて、でも、今は何も考えられない渇く唇が。 力の入らない僅か震える両手が。 視界が。 ──それからのことはよく覚えていない。 身に染みついた、伝達という、仕事だけを。 たぶん、機械的にこなしたと思う。 気付けばもう大分時間は過ぎていて、知らぬ間に丘に来ていた]
(65) 2013/08/14(Wed) 12時頃
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─丘の樹のふもと─
[朝顔が好んでよく来ていた丘。樹のふもとで。膝をつく。 どんな時でも不安のない、どっしりと構えた創造神たる彼女の。 ──気配を、探るが。高天原にはもう感じられるはずもない。 樹に額を押し付けて俯く。息が吸えない。 よく分からない耳鳴りで風と音がしんでいる。不思議と泪は出ない]
──…………。
[声は、出なかった。言葉も出なかった。 目を瞑って考える。朝顔が憑かれたと考えた神がいるのだ。 それはどんな理由で? でもそれも払拭されただろう。 彼女が追放されたのに祟り神の被害は止まっていないのだから。 考える。明が襲われた理由を。 雷門のように弱っていたから、でないことは明らかだ。 もしかしたら月詠の力を知っているのか。 いやあれは古い神々しか知らないのではないか。 朝顔も──それを伝えてくれた、朝顔も。 他言無用だとあれほどに念を押して来たではないか]
(69) 2013/08/14(Wed) 12時半頃
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[──やはり祟り神に憑かれたのは置壱なのではないか? 華月は弱ってる神に憑くとは限らないと言ったが。 そういう風に考えるのを止められないのは。止めてしまったら。 込み上げる心細さや痛みが、溢れてしまいそうで。 巧く吸えない息を微かに吐き出す]
──……朝顔さま……。
[どうしたらいいんですかね、おれは。虚空に問う。 ──と、ふ、と左袖から白蛇が顔を出した。 ほのかに光って、伝えてくる。声。音は響き。 これは、朝顔の声だ。下界から? それとも昨夜に? 驚きながら、伝えられた内容に──]
(70) 2013/08/14(Wed) 12時半頃
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[信じている、というその言葉に。堪えきれず、溢れ落ちた泪]
…………もったいねーお言葉ですよ。 不肖の弟子ですんません、ほんと……ありがとうございます。
[声を届けて元の姿に戻った白い羽根蛇を。 泣きながら、抱きしめた。しばらくはそのまま動かない**]
(72) 2013/08/14(Wed) 12時半頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 12時半頃
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─丘の樹のふもと─
[声を掛けられる>>97まで背後の気配には気付かなかった。 よく分からない耳鳴りで風と音がしんでいたから。 裡に戻ってくる世界。感覚。 この声音は雪客か。羽根蛇を撫でていた手で頬を拭った。 情けなさすぎて──こんな顔は見せられない。 白蛇を左袖のなかへと戻し、背を向けたまま立ち上がる]
……いや、迷惑とかは思ってない。あんがとな。 まあ、今ちっと見せられるような顔してねーから。 少し……。
[困ってはいるかも知らんが、という言葉は形にならない。 できることがあれば。ちからになりたい。 告げられた言葉を咀嚼する。それはおれがいつも思っていること。 神としての存在意義。伝達と移動を司るおれの。 だから、雪客がそう思う気持ちは──とてもよく分かるのだ。 右袖で目元を拭った。 振り向けないから彼女の異状にはまだ気付いていないけれど]
(111) 2013/08/14(Wed) 18時頃
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[背を向けたまま、雪客に手を差し出す]
手を。くれないか。 ……あたたかいものが欲しい。
悲しみ以外を、おれにくれ。
[雪客にとっては不明瞭かもしれない頼みを**]
(112) 2013/08/14(Wed) 18時頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 18時頃
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[伸ばした掌に重ねられる手は、しかし。生身の感触ではなく。 訝しく思い、両手で包まれたおれの手を俯いて見下ろす。 視界の端──雪客の手に巻かれた白い布が、増えている。 そこから伝う感情はあたたかく、沈んだ気持ちを癒してゆく。 いつくしみに浸り、目を瞑る。 顔を上げる。おれはなんて情けないのだろう。 礼を言おうと振り向きかけて、背後から抱きしめられた>>120]
──……っ。
[驚きで身体が硬直した。伝わる感情のあたたかさ。熱。 いや熱いのはおれの顔か。 望んだのはおれだが抱きつかれるのは予想外だ。 腕を、上げ。しかし下げ。もう一度上げて。 強く回された雪客の腕に、そっと左掌を添わせる]
……………………あんがとな。
[右手で熱い頬をさする。振り向けない]
(137) 2013/08/14(Wed) 20時頃
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─深夜のどこかで─
[声を掛けた鳥らしき影は木の枝に止まる。 風と音に愛されたおれは視力はそれほどよくはないもので。 その鳥が異形であるなどとは想像さえしていない。 ただ、こんな時にこんな闇夜を飛ぶことが疑問で。 何かを、探しているのだろうか? 薄暗い鳴き声を残して、鳥は飛び去った。 ──闇の中で動いているということは、亀吉だろうか。 首を傾げながら、探し物があるなら訊こうと思い、帰路につく*]
(139) 2013/08/14(Wed) 20時頃
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甚六は、ウトは元気にしているだろうか、と思いを馳せた(促し
2013/08/14(Wed) 20時頃
|
[ふ、と名を呼ばれた>>135気配に顔を上げる。 いつまでも落ち込んではいられない。 遺してくださった朝顔の信じるという言葉に胸を張る為にも。 そしておれを癒してくれた雪客のあたたさかに報いる為にも。 微かに涙声の混じる雪客>>142の腕の中で振り向く。 矛盾した物言い、でもそれもおれを想ってだと分かるから]
あんがとな、ほんとに。 ──おれ、呼ばれたから行くわ。 それが仕事だ。伝達の神たるおれの。
……ああ、また、悲しみや不安に潰れそうなときは。 今度は、おれがあんたを探すよ。……ありがとう。
[ぬくもりに、抱きしめ返す。強く、一度だけ。 そうして神脚を使って、呼ばれた方向──たまこの元へと]
(146) 2013/08/14(Wed) 20時半頃
|
|
─たまこの居る場所─
おれを呼んだのは、あんたか。たまこ。
[降り立つ。彼女が境界の神だった頃のことは知らない。 新しくはないが、古くもない神であるおれは。 何故たまこに呼ばれたのかはわからず、訊ねる]
何だ? 団子か、水の運搬か?
(147) 2013/08/14(Wed) 20時半頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 21時頃
|
いやおれ移動の神だし速くねーと生きてけねーよ。 たまこは十分すげー走ってると思うけどな?
[先日の茶屋クレーター事件を思い出す。もう遠い昔のようだ。 はしゃぐたまこの姿から伝わるものは無垢な楽しさ。 それが今はとても心地良い。目を細める。 そうして告げられた、朝顔についての言葉に、目を開く]
いや、伝達するのは構わねーよ。むしろ使ってくれ。 あんたの名前を出していいのか? おれは大御神や爺婆どもの伝令もやってるから。 そっからの伝達だって、情報元を伏せてもいいんだが。 おれがそれで何か言われたりすんのは構わねーし。 ただ、あんたが……狙われたりは、しねーのか。
[たまこと目を合わせる。明の月詠のちからを思い出す。 おそらく彼はそのために狙われたのだろうから]
(156) 2013/08/14(Wed) 21時頃
|
|
いや、ダメなんてことはないさ。 あんたがそれが良い、それで良いっつーならな。
[顔を赤くして噴火する様がウトを連想させて、笑う]
はは、まあ団子食べさせ甲斐あるっつーその気概なら。 きっと返り討ちにでもしちまうんだろうけど。 ああ、わかった。 名前を出して伝えよう。
……まあ、でも、騒動が終わっていないってことは。 朝顔さまを追放したのに、被害者の明が出てるって時点で。 みんな、勘付いてんじゃねーかなあ、とは。思う。
朝顔さまが潔白だって、証明できる人がいるのは嬉しいよ。 ……あんがとな。
(170) 2013/08/14(Wed) 21時半頃
|
|
[明るい表情で飛びついてくるたまこを、反射で抱き返した]
あはは、あんがとあんがと。 おれもあんた好きだ。
[とんとん、と背中を軽く叩いて、離れる。 触れたところから伝わる無垢な好意が心地良い。 ──先程の、雪客のぬくもりとはまた違うあたたかさ。 札の意味を分かってほしい、という言葉に目を細めた。 神を、地に堕とす行為──。 朝顔さま、と心の中だけで呟く]
おう、頼まれたぜ! ──って、おい、気を付けて行けよ!
[駆け出したたまこの背に、そう言葉を投げて見送った]
(182) 2013/08/14(Wed) 22時頃
|
―???―
(―――だれか、泣いている?)
[唄うようなその音をどうしてそう聞いたのか。
分からぬままに、
ゆらり、意識は闇を揺蕩う。]
|
─→祭壇、水鏡のある場所─
[たまこよりの伝達──“創造神 朝顔は祟り神にあらず”と。 書かれた符を、祭壇の水鏡の上に貼りつける。 その横に“団子神 たまこより、伝達神 甚六が触れ”とも記して。 たまこから伝達が来るたびにここに増えてゆくだろう。 これについて尋ねられたら説明するつもりではあるし。 ──たまこの元に誰かが押しかけるのも。 いや、それを承知で彼女はこれを伝えてきたのだし]
……投票の結果、見て行くか。
[朝顔を追放したものが、その疑惑をどこへ持ってゆくのか。 何故、朝顔に疑惑を抱いたのか──それも訊きたい。 それに、自分が疑っている置壱を他に疑う者が居るかどうかも。 そんなことを思い、水鏡を覗く。そこに浮かび上がるのは──]
(188) 2013/08/14(Wed) 22時半頃
|
[
『とくり、』
音がどんどん遠ざかり、
単調に、刻まれる、別の音。
『とくり、』
『とくり、』 ]
[ぼやける視界に、最初は自分が目を開いたことさえ分からなかった。]
『とくり』
[絶え間なく響いていた音が、自分の心臓の音だと。気づいたのはしばらく経ってから。]
|
[──朝顔の名を書いたのは、華月、日向、置壱。 そしておれの名を書いたのがウト、志乃、明。 これは──どちらが追放されても可笑しくはなかったと。 そう、いうことだろうか。 おれに投ずるのはいい、連ねた彼らの名を見る限り。 純粋に、風と音に愛されるおれを疑ったのだろうと想像する。 だが、いや──]
──…………華月?
[どういうことだろう、これは。 昨日彼は「誰に投じたか忘れた」と言っていなかったか。 投じた朝顔の──弟子であると、知っているはずの。 おれの……前で? しかも華月に続いて彼を慕う日向まで──]
(197) 2013/08/14(Wed) 23時頃
|
|
[動揺なのか困惑なのか、また、巧く息が吸えなくなるのを。 ただ──今夜の票も、昨日と同じように。 疑いの晴れない古い神たる置壱の名を投じるけれど]
華月……?
[話を、しようと思った]
(198) 2013/08/14(Wed) 23時頃
|
飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 23時頃
|
─祭壇─
[ふ、と水鏡へ視線を向けると。 札を投じに来たであろうウト>>203の姿が見えた。 常とは違う神妙そうな気配に、声をかけるかどうか、迷って]
……ウト。
[小さく名前を呼んだ。気付かなければ、気付かないでいいと]
(205) 2013/08/14(Wed) 23時頃
|
|
[声が届いた。こちらに来るウトに、苦く笑う]
……おう、お疲れ。 いつもの賑やかさがねーんで、声かけていいのか迷った。 近づいてきて、いいのか。 昨日の札の結果が浮き上がってたから見たけどさ。 ……おれに、投じてただろ。
[祟り神と疑ってはいないのか、と]
(207) 2013/08/14(Wed) 23時半頃
|
[ゆっくりと頭を起こす。
高天原の自分の屋敷とは比べ物にはならないが。
手入れの行き届いた部屋に、自分は寝かされていた。
どうやら、追剥や人買いに遭遇してしまうような非常事態は避けられたらしい。
――堕天そのものが非常事態ではあるが。]
…ここは?
[身を起こしながら、呟く声はかすれていた。
ずっしりと重く感じる体も。万物の神や霊たちから切り離された感覚も。
自分がただの人間になったのだと分かるのに。]
(…懐かしい?)
[不思議な気持ちで、部屋を見渡す。]
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ああ、うん、知ってる。 祟り神が音と風を借りて依り代を探すというのは、聞いた。 だからおれも、最初、憑かれるなら自分じゃねーのとか思った。 憑かれてるような自覚はなかったが。 まあ、だから投じられてるのは納得してたんだ。
[一緒に堕ちよ、と笑われたら、変な顔をしたと思う]
ウトは、いいのか、そんな。 よくわかんねーけど、まあおれもあんま未練とかねーけど。 堕天とかさ、もうここには戻ってこられないだろ。
(218) 2013/08/14(Wed) 23時半頃
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飛脚 甚六は、メモを貼った。
2013/08/14(Wed) 23時半頃
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まー、その気持ちはわからんでもないよ。 ヒトになるのも神でいるのも、そんなに変わんねーだろうとは。 ああ、でも、跳べなくなるのは。 ちょっと哀しいかな……。
[ぽつり零れる本音。そして続いた言葉に]
あ、あー……?
[好きな女に、と言われて所在なさげに首の後ろを掻いた。 どう返事をしたものかと思っていると。 触れについて訊かれたので、そうだと頷く]
ああ、たまこから聞いたんだ。 面倒くさいから詳細は割愛するけど、と前置きがあって。 朝顔さまは正常な神であった、と断言していた。 おれは、そうだな……うん、行く場所があるから。
気を付けて行けよ?
(227) 2013/08/15(Thu) 00時頃
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[声を聞いたものか、起き上がった気配を感じたものか。
家の者であるのか。老爺と老婆。それにお仕着せの衣を着た数名の供が姿を現した。
彼らは起き上がった明の姿を見て、膝をつく。]
……。
[僅かに両者に緊張が走る。
それを破ったのは、彼らだった。]
「稀人の来訪を、歓待いたします。」
[まれびと。稀人。客人。
それは――]
私は、神などではありませんよ。
[神の異称。
外界より訪れる、未知なる人への畏怖と敬意。
それが根付く土地に落とされたことに安堵しつつ、彼らの誤解をどう解いたものか。逡巡する。]
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んー、朝顔さまについては……。 そうだな、祟り神とか恐れてなかっただろうしな。
ああ、おれの……師匠だから。
[左袖の中の羽根蛇を、そっと布の上から撫でた。 疑っていた者にはこれから話を聞きに行きたいのだ、と。 心の中だけでウトに返す。──華月と、置壱。 ふたりとも古い神だ、片方は今でも疑っているし。 いやでも置壱さまとは会話したくねーなあと考えていたら。 ウトが離れるので、手を振り返して別れた]
(234) 2013/08/15(Thu) 00時頃
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[言葉を無くす明をどう思ったのか。
老爺が一歩進み出る。]
「爺が童の時の古老が、さらに古老に聞いた話にもなりますな。
数百年前にもなりましょうか。
この土地で行き倒れの者があり、それを里人で介抱しました。」
[旅人の行き倒れかと思われたその人は、星や月を読み、陽の運行を知り、神の祀り方を教え里を富ませたのだという。
それ以来、この里では外からの来訪者をこうして尊んでいるらしい。]
…その、最初の稀人とやらは一体どのような方だったのです?
[こうまで里人と信頼関係を築いているのだ。
妙な人間でなかったことはたしかだろうが。
思う矢先、耳を疑う言葉が飛び込んだ。]
「風変りな方で、自分のことを月様と呼ばせてらっしゃったようです。
気がつけば月を見上げていたので、当時はかぐや姫の化身かとも噂されたようですが」
……!
[あまりに無防備なその心根を、大丈夫だろうか、と心配して老爺に問うた。]
…私が、咎人であればどうするのです。
[里が危険なのでは?と問えば。
苦笑しながら返された。]
「里の者にも、近在の村にも、そのような上等な身なりの方は居りません」
[なつかしい気配。
数百年。
―――月。]
…っ。
[それに符号する人を、明は、知っている。]
……先代、様。
[この地に満ちる懐かしい気配。
それは今もなお、明を守ってくれていた。]
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