130 屍鬼村4〜村は死によって包囲されている〜
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ロビンは、富美が抱きついてくるままに任せて、熱い雫が服を濡らす感触に、自身も目頭を熱くして。ただただ、腕の中に抱え込んだ。
nagare-s 2013/07/16(Tue) 08時半頃
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―虫送りの儀式、最終日―
[昭は、美咲が富美に杭を打つ様をじっと見ていた。
佐奈に杭が打たれる様も、茜に杭が打たれる様も、見ることはなかった。 子供は、守られるもので。子供には見せられるものではないと。 大人は勝手に、自分の定規で子供を測る]
ボクらは、そんなものじゃ……ないのに。
[ぽつりと声が漏れる]
(40) nagare-s 2013/07/16(Tue) 19時頃
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[思い返すのは手に残る感触。富美の手の温もり―― ではない。
残るのはもっと生々しい、忘れようのない感触。 床に残った大量の血溜まり]
(ボクはお母さんを虫送りに……)
[いや、違う]
(――殺した)
(41) nagare-s 2013/07/16(Tue) 19時頃
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[富美を優しく守るようにして、本当は自分を守りたかったのかもしれない。 縋っていたのは昭の方なのかもしれない]
(だってこうしてボクは自分を守る為に、富美ちゃんを)
[守りたかったのは村だったのか、自分だったのか。 屍鬼を告発しなければ、昭を屍鬼と思う者に殺されてしまう。 それが怖くて焦って屍鬼を探し出して"しまった"だけではないのか。
富美さえ殺してしまえば、もう、昭の大切なものが殺されていくことはない。 それ以外の大切なものはもう、既に亡くしたから。 この苦しみで、最後。
この苦しみさえ見送ってしまえば終わる]
(42) nagare-s 2013/07/16(Tue) 19時頃
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[最後]
(43) nagare-s 2013/07/16(Tue) 19時頃
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[最後ぐらいは――目を逸らしてはいけないと、耐える。 最後にして最大の痛みに、耐える]
これで、終わったんですか……美咲さん?
[問いかける。 もう、苦しみもない代わりに。何もなかった。
その声は、その目は。
――からっぽ。]
(44) nagare-s 2013/07/16(Tue) 19時頃
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[どうしてここにいるのか、今、自分はどんな状態なのか。 頭の何処かで理解できているようでいて、何も分からなかった。 美咲の様子が違っているのを訝しむ思考は、意識の奥底に沈んで。表層まで届かない]
脅かす……? ボク、が?
[怖いと感じていたのは自分だと思っていたのに、と。 ほんのり思考が湧くが。 あるいは、怖くないと伝えようとしていた気もする]
富美ちゃん……
[それは質問への返事ではなく、ただ意識の海を占める言葉が口をついただけ]
(46) nagare-s 2013/07/16(Tue) 22時頃
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[何かを認識すること自体がとても辛いことだった。 子供の癖によく回る頭は考えれば、考えるほどに人を うことができた。 どれだけ信頼しても――愛しくても。
考えてしまえば、誰を すかも考えることができてしまう。 "正解"を探してしまう。
思考がひどく緩慢で。 >>47少女が顔を覗かせれば、ゆるりとそちらに目は向くけれど、焦点を結ばない]
……っ!
[名を呼ぶ声に、不意に胸を走る痛み――目を覚まさせる程の強烈な。
その声は苦い苦しみと、甘い切なさを齎した]
(48) nagare-s 2013/07/16(Tue) 23時頃
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富美ちゃん……っ!
[名を呼ぶ。今度は、意識を伴う声で。 昭の目はようやく、富美を見た]
(49) nagare-s 2013/07/16(Tue) 23時頃
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あ……ボク、は。 君を。
[守りたかったのに。 頭に浮かぶ言葉は過去形なのに、そこに確かに富美の姿がある。 混乱と、しかし、素早く走ってしまう思考。
富美の纏う雰囲気が変わっていることに気づいた。
思い出す。咄嗟に突き飛ばした身体。 伸ばした手が掴む包丁。 血。苦痛。空虚。]
(50) nagare-s 2013/07/16(Tue) 23時頃
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["それ"は"あれ"と同じものだと気づいてしまった。
あの時、動けてしまった自分。 けれど今は――縛られている。
そのことに怯えるべきなのか安心するべきなのかすら。 咄嗟に自分が分からなかった]
(51) nagare-s 2013/07/16(Tue) 23時頃
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[がたり。 本能的に逃れようとした身体は、ただ椅子の揺れた乾いた音を鳴らすのみだった。 逃げる。誰から? 何の為に?
「ひどい」
責めたてるような声。あの時、母もあげた声。 そうまでしてどうして]
ああ……ひどいね……
[掠れた声が漏れた。 それでもまだ、正気を失い切れない状況のことか。 己のことか]
(53) nagare-s 2013/07/16(Tue) 23時半頃
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あ…あ…うわあぁぁぁぁぁぁっ!
[すらすらと子供に似合わぬ言葉を紡ぎ続けていた口から、今出るのは何の虚飾もない声。 ただ泣き喚く、幼い子供の声。
>>55何度も触れた身体と同じ姿をしているのに、冷たい、静かな身体。 それは"生き物"ではないと分かるのに、動いているその異常さを肌で感じれば、本能的に嫌悪が走る。
――殺した。 殺した殺した殺した殺した殺した]
(56) nagare-s 2013/07/17(Wed) 00時頃
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[あの時の、血塗れた感触すら思い出して。 信頼を手放した瞬間の、空虚さを思い出して。
触れる冷たさも、ありありと手の上に蘇るようなぬるつきも。
富美が屍鬼だと言った言葉も。全てが。
きもちわるい]
(57) nagare-s 2013/07/17(Wed) 00時半頃
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(ああ……どうして)
[君の姿がもう一度見られて嬉しいと言えないのだろう。 あの優しさと温もりを感じることができないのだろう。 君にならいいよと言ってあげることができないのだろう――]
(58) nagare-s 2013/07/17(Wed) 00時半頃
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[これほどまでに虚飾を取り払った姿など、決して人に晒したことなどなかった。 結局のところ、何もわからないただの子供だったのだと。"正解"など探せなかったのだと。 曝け出してしまえば、己の小ささが知れる。
きっとただ、本当はあの温かさに戻りたいだけなのだ。 でももうそれは、どこにもないのだ]
富美ちゃん……
[渇望するように出た声は、今ここにいる富美ではなく、記憶の中の富美へと向いていた]
(61) nagare-s 2013/07/17(Wed) 01時頃
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[どれだけ、求めても、あの場所に帰れない。 ただ手をつないで歩くだけでも、心があたたかくなれたのに。
もう戻れない。 それなら――もう
迫る牙に、諦観めいた面持ちで目を閉じる。 "その瞬間"の富美を見たくなかった。
しかし>>60その動きが止まり、いつまでも来ない痛みにうっすら目を開く]
(62) nagare-s 2013/07/17(Wed) 01時半頃
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どう……したの?
[戸惑いがちに声をあげて。 至近距離に迫った富美の顔は、怯えているように見えた。
ただ温もりが決定的に違うだけで、異常な儀式の中で身を寄せた富美と何ら変わりなく見えて。
それなのに同じように感じられないことが、一人で取り残されてしまった気分にさせる]
(65) nagare-s 2013/07/17(Wed) 01時半頃
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[>>64問う声に、ふと。思いついたように問い返す]
富美ちゃん……君は、死んだの?
(66) nagare-s 2013/07/17(Wed) 01時半頃
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["死体"だと言う富美。 それなのに、すぐ近くで呼吸の音が聞こえて。肩が涙に濡れる。
冷たい。触れる身体も、流れる空気も。
お互いに泣くほど苦しいのに。身を寄せ合っているのに、寄せることができない。肌は違和感に慣れない。
応える声が、言葉が。富美の言葉で。 だから言葉だけは寄り添おうとする。一度離してしまった分まで補おうと]
(69) nagare-s 2013/07/17(Wed) 02時頃
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どうすれば。ボクは…… 君を助けることができる?
(70) nagare-s 2013/07/17(Wed) 02時頃
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……っ……く……。
[一度諦めようとした癖に、>>72歯が肌に触れれば身体の芯からぞわりと恐怖と悪寒が這い上がって。 震えと悲鳴を抑えようとするように唇を噛みしめた。 それでも歯が肌を突き破れば、耐え切れず苦鳴が漏れる]
(75) nagare-s 2013/07/17(Wed) 02時半頃
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[苦しげに一つ、息を吐いて。 震えようとする声を、どうにか押さえ込むように。 ちゃんと聞こえる言葉にしようと一音一音。確かめるように]
――そ ば に い る よ 。
[富美を告発した言葉の重さと釣り合うかはわからない。 けれどそう、応えた]
(76) nagare-s 2013/07/17(Wed) 03時頃
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(ああ……ボクはもう。 大人になることはないんだね……)
[苦しさに胸が詰まるのに、少しだけ、その切なさが甘い。 暖かいあの場所をずっと閉じ込めて。 ずっと閉じ込められていくのだろう**]
(77) nagare-s 2013/07/17(Wed) 03時頃
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