190 やどかりさまの、暇潰し
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それならなんとか、せめて戻れるようにして頂かないといけませんね?
[憑かないで下さい>>4:*4と笑いながら言われれば。私も少し笑ってそう返します。そうして、彼の持つグラスを、私も見て。]
何も起こりませんように。
[私は小さく、呟きました。]
あ…れ…?
[グラリと身体が傾く。目の前に広がる黒。
そして、かつての感覚。自分が何者でもなくなってしまうような、虚無感。
また"僕"は、存在しないモノになってしまった。]
……なんで……?
どうして、またこの体……
[薄くすけた身体。その姿がひどく醜く、無意味なものに感じられてーーーー]
このまま、消えちゃうの、かな……僕……
――部室の外――
……
[エイリの声を部屋の外で聞く。
名乗る声は、悲痛な叫びよりも辛く届く。
身体から離れた意識でも
何故かしっかりと煙草の箱だけは握られていた。]
………嫌だ………よ……。
消えたく……消えたく………な…よ……。
[薄れる気配。薄らぐ肉体。声までも、かつてのように虚空へと。]
誰にも、届きやしないんだよ。
[先ほどまで入っていた肉体の声が聞こえるような気がした***]
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[風祭が丸くなるのを盗み見て。 ポケットの携帯を取り出して、リン──と鈴を鳴らす。
──嗚呼、まだ大丈夫。]
俺はまだ“風祭 拓”です、よ!
[携帯を握り締める。]
(14) 2014/08/21(Thu) 01時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2014/08/21(Thu) 01時頃
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俺と英ちゃん先輩は女として生きなくてはいけないのか……。
[誰が生きているかわからねぇと言う先輩につられて自分も考える。]
そいや、パー、子だっけあの鳥。 あいつは本当の飼い主わかんないのかな。
(17) 2014/08/21(Thu) 01時半頃
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なんだったか
これは、そうだ
[手の中の煙草の箱に少し力を込める。
それは妙に暖かく、
けれど決して潰れることの無いカタチだった。
じっと見つめながら]
漸く分かったんだ
少し、似ているんだな
[誰にともなく呟いた。]
そうやって
[ 声を聞く。
自ずとアイツなら。
エイリならそこに行き着くだろう、と。
自身の水が、費えるまで。
緩く首を左右に振った。]
自己犠牲をするんだ
お前も、俺も
けど、お前の声を聞いて――
[辛そうな、その声を聞いて。
間違っていたんだ、と気づいた。
時は帰らない。ただ、エイリの声を聞くしか出来ず。]
……
[扉を開けないだろうか。
そっと手をのばす。
しかしそこには膜のようなものがあり、
扉に触れるより先に、手を弾かれる。]
報い、なのかもしれないな
[そう呟く表情は、情けないものだった。]
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大丈夫?
[不安そうにしている“恵都”の瞳を覗き見る。 彼女は彼女なのだろうか。]
さっきの質問だけど、俺…じゃなかった、杉山さんは儀式に指輪を使っていたよ。 今は俺…じゃなくて、風祭がそれを持っているはず。
[返して貰ったのはバイクの鍵だけだったから、何もなければ彼が持っているはず。]
(23) 2014/08/21(Thu) 01時半頃
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え、いいんですか?あの男みたいな女の人。 恵都ちゃんのような子と足して2で割ったら丁度いい感じじゃないかと思うんですけどね。 オヤジ系女子って酷くないですか。 わかんないですよ。 脱いだらっすごいんです、かもしれないじゃないですか。
(25) 2014/08/21(Thu) 01時半頃
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……
[その場に座り込み。
中の会話を聞いている。]
あと少し
[右から左へ。
煙草の箱を移し、
右の掌を握ったり開いたりしながら、]
あと少し、なんだろう
[後悔をすればきりがない。
けれどそれももう、長くはないんだろう。
つい先ほどの光景を思い出す。]
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[ピーコが自分の器のところに行くのが見えて]
猫と鳥って相性良くない気がするんだよね。
[英ちゃん先輩がキーパーソンらしい。 その話には]
んー、単純な話ですけど平均的に汲み分ければ問題ない気がするんですけどダメなんですか?
(28) 2014/08/21(Thu) 02時頃
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俺に出来る事は、
[人差し指を見つめながら、]
おつかれさんって言ってやるくらいだ
[きっと、頑張りすぎて
眉尻を下げながらも笑うその顔を
おなじように、人差し指で撫ぜてやるくらいだ、と。
会話を聞きながら、薄く笑む。]
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英ちゃん先輩…それ…酷い…。 仮に出てたとしても
[いくら何でもそれは――と言おうとした時だった。 何かドスの利いた声が聞こえた気がした。]
え?え?……恵都…ちゃん…?
[彼女らしからぬ声にそちらを向く]
(33) 2014/08/21(Thu) 02時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2014/08/21(Thu) 02時頃
エイリ………さん………。
[誰にもなりかわれず、只々薄れてゆく身体。
グラスでさえも、消えてしまうのだろうか。空っぽになったグラスに注がれゆく水。
けれども結局、僕の存在は何処かへと消えてなくなってしまうような、そんな気がして。
嗚呼、僕のグラスなんか放ってしまって
僕の存在ごと消してしまえばいいのにーーー。
その想いすらも、虚空に溶け行く。]
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じゃあ、英ちゃん先輩のグラスには缶酎ハイ注ぎましょうよ?
[水がないならそうすればいい。 空気は読みたくなかった。]
先輩……**
(46) 2014/08/21(Thu) 03時頃
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