126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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[彼女はフードを脱ぎ、雨の中へと向かう。]
魔物が来ているようですね。 人型ではないようですが、数が多いようです。
[雨の音。 それに混ざる、周囲を囲むような多くの魔物の音。
彼女の耳にはまずそれだけが聞こえ ヴェスパタインが襲われた音>>1:151は 聞こえていなかった。]
(1) 2013/06/15(Sat) 00時頃
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[ヴェラの遠吠え>>1:155は雨に混ざり 彼女の耳に届く。 が、その意味は分からない故に、 彼女にとって雨音と同じ、排除される音。]
……参ります。
[音の反響が少ない場所へと移動し、 彼女は雷の矢尻を構える。]
(3) 2013/06/15(Sat) 00時頃
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[ダンスのステップを踏むように 最小限の動きで攻撃を繰り出すのは、 彼女が魔物と一定の距離を保とうとしているからだ。
彼女の間合いより内に飛び込んでくる猫の魔物は 少しだけ厄介だ。 ヤニクがその魔法で魔物を足止めしてくれるのは>>4 有難い。]
了解です。
[コリーンの声>>6に、彼女は頷く。 音に集中する為、目を閉じたまま それでも彼女は飛んでくる円月輪を避ける。]
(7) 2013/06/15(Sat) 01時頃
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[襲ってくる魔物を淡々と打ち落としていく。 一撃で倒せずとも、感電し痺れている魔物は 暫くは動けない。追撃するのは後回しのようだ。
コリーンがホレーショーを呼ぶ声>>8に 彼女は一瞬顔を向けたが、目は開けなかった。
彼女が何を思ったのか私には予想がついた。 だから、私は。]
(20) 2013/06/15(Sat) 01時半頃
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[コリーンがその場から離れていく。 叫び声>>19は、離れていくにつれ 彼女にとって意味を成さない物へと代わり。 意識の外に消えていった。
その間も、彼女は淡々と。 淡々と、表情も変えずに魔物を排除していく。
魔法の回復は間に合うのか私は少し心配になったが、 彼女は攻撃の合間に、 瀕死の魔物を『生贄』にしている。
その表情は、やはり。綺麗な色。]
(22) 2013/06/15(Sat) 01時半頃
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[ヴェラに問われた際答えたように、 彼女の視界の狭さは、生まれつきではない。 その左目が光を映さなくなったのは 彼女が魔法使いになってからだ。
確かにとある魔物との戦闘が原因ではあるが 彼女はそれ以上問われても答えない。
直接攻撃を受けたわけではない。 傷もなく、右目は視界に靄が掛かっているだけなのだ。
……勘の良い者ならば、全てを言わなくとも 既に気付いているだろうが。 それは、魔物に襲われたからなどではなく
―――― 禁術の、 代償 だ。]
(24) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[彼女は一度、禁を犯している。 禁術の使用――同行者を生贄ではなく、救済した。
その代償として、左目の光を失い 右目の視野も殆ど奪われた。
人型の魔物を救済したわけではない。 彼女は生贄ではなく救済を選んだ。
しかし、それは組織に知られることはなかった。 光を失ったのは、魔物との戦闘によって負ったものだと 彼女は組織に報告している。
代償ではなく、単なる負傷、と。]
(25) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[ある意味、組織への裏切り行為と言えるかもしれない。 だが彼女はそれでも構わないと考えている。
代償として視野が狭くなり、 彼女は音を頼りに戦うことになった。 それは彼女の努力と言って良い。 私は、そんな彼女を尊敬している。]
流石に、数が多いようですが……。 何かきっかけがあったのかもしれませんね。
[少しだけ、彼女の息が切れているように見える。 しかし、彼女は目を閉じたまま、 踊るように攻撃を避け、攻撃の手は休めない。
そのまま進んだ先には、崩れかけた小屋>>13。**]
(26) 2013/06/15(Sat) 02時頃
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[彼女がその小屋へと向かったのは、偶然か必然か。
何者かの手引きによって集められたと知れば その可能性を考えたかもしれないが。 少なくとも私には 魔物の動きに不自然と感じることはなかった。 だからこそ、彼女も其方へと向かったのだろう。
彼女は目を閉じている為に、声を伝えることなく 消えたそれ>>28に気付くことはない。]
(57) 2013/06/15(Sat) 23時頃
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[彼女が今、集中しているのは魔物の音だ。 対して、人――魔法使いの出す物音は 常人と変わらない範囲でしか聞こえていない。
彼女の耳に、崩れた小屋の中の、魔物の音が届く。 音の聞こえる状況から、それが建物の中に居ると知れば 彼女は自然と其方へと向かった。
物陰に隠れ、様子を伺っているイアン>>50には まだ気付いていない。]
(58) 2013/06/15(Sat) 23時頃
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[屋内に入り、彼女は何も言わずに その魔物化した魔物を、矢尻で射る。 それが毒を持っている>>61かどうかは、 目を閉じている彼女には分からない。
やがて、魔物が動かなくなり、彼女は目を開いた。]
……どなたでしょうか?
[倒れた人物に、彼女は感情のない言葉を落とす。 彼女の狭い視界では、それが誰なのか 直ぐには分からなかったが。
廃村――既に住人のいない村。 恐らく、要請された魔法使いの誰かだろうと 彼女はその顔を確認する為に近付く。]
(64) 2013/06/15(Sat) 23時半頃
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[腹に穴が空き、既に息絶えたヴェスパタインの様子。 その遺体の状況に彼女は表情も変えずに手を伸ばした。
ヴェスパタインの遺体は、引き裂かれている。 彼女が先程倒した魔物の攻撃とも思えない。]
他の方に、報告が必要でしょうか。 何か見た方がいらっしゃるかもしれませんが。
[近くに他の魔法使いがいないかと、耳を澄ませる。
常ならば、様子を伺う者がいても、その呼吸音ですら 彼女には聞こえるが。 雨音に紛れ、物音がしなければ分からないだろう。]
(65) 2013/06/15(Sat) 23時半頃
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[水を蹴り、走る足音>>68が彼女に聞こえた。 ヴェスパタインの遺体から手を退け、立ち上がる。 触れていた彼女の手や、ローブの端に ヴェスパタインの血液が付着しているが、 彼女には見えていない。 尤も、黒いローブに付いたところで 傍目には分かり難いのだけれど。]
……おやすみなさいませ。
[魔物を『生贄』にする時と、同じ目で 彼女はその遺体を見下ろした。
瀕死ではなく、既に息絶えたヴェスパタイン。 彼が何者に殺害されたのかではなく 『生贄』になっているのかいないのか それが彼女にとって重要なのだ。]
(71) 2013/06/16(Sun) 00時頃
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[彼女は、常に魔法使いであろうとする。 魔物を排除し、 必要ならば同行した魔法使いも 『生贄』にすることですら躊躇わないだろう。
魔法使いであろうとする故に、ソフィアが 彼女に対して近寄りがたさを感じた>>32ことは 仕方がないのかもしれない。
彼女の本質は、恐らく逆だ。 しかし、それを悟らせることはしない。
常に冷静で、無慈悲に魔物を排除することを優先する。 情は持たない。
だからこそ、私は彼女がかつて禁術を行ったことを、 信じられなかったのだ。]
(75) 2013/06/16(Sun) 00時半頃
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[ソフィアに対して、声を掛けたことも 年若いソフィアを心配したのが半分と その方が効率が良いだろうと判断したのが半分だ。
身体を寄せてきたソフィア>>34に対して、 彼女が静かに笑みを向けたのは、 きっと複雑な気持ちになったからだろう。]
……そのまま戦っているのでしょうか。
[目を閉じ、聴覚を頼りに彼女は走る。 足音が聞こえる方角――それがおびき寄せようという 意思があるのかどうか 彼女はまだ気付いていない。]
(76) 2013/06/16(Sun) 00時半頃
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[彼女は目を閉じたまま走り、暫くして目を開ける。 それから再び目を閉じ、深く息を吐く。
私には、彼女のその行動が 戸惑いを表しているように思えた。
戸惑い――常ならば、足音でそれが誰か分かっている。 しかし、今は分からないのだろうか。 彼女へそう聞いたとしても、何も答えない。
通常の雨とは違う雨。 聞こえ方が多少違うのだろう。]
(83) 2013/06/16(Sun) 01時頃
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[村の奥の森>80。 足音の主は、なんらかの相手に 誘われているのではと彼女は考える。
彼女自身が誘われているとは、やはり考えていない。]
離れて、しまいましたか。
[深追いと言って良い程、 彼女は他の魔法使いと離れている。
どうして、其処まで追い掛けたのか。 私には、理由が分かる気がしている。]
(84) 2013/06/16(Sun) 01時頃
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[数体の魔物に囲まれているイアンが居た>>82。 彼女はその音に気付けば、息を整えながらも 矢尻を構える。]
……手助けは、必要でしょうか?
[よもや、イアン自身がそれらの魔物を呼んだとは知らず。 彼女はイアンが魔物に囲まれていると判断し、 手助けが必要かと問う。]
(86) 2013/06/16(Sun) 01時頃
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了解致しました。 では、参ります。
[イアンからの返事>>90に、 彼女は構えた矢尻を先ずは烏の魔物へ向かって飛ばす。 経験上、空を飛ぶ魔物は 先に落とした方が良いと判断した為だ。 目を閉じたまま、二匹の烏を狙ったまま。]
……お怪我をされているようですね。
[イアンへと声を掛ける。 傷が見えていた訳ではない。 声の響きから、彼女がそう感じただけだ。]
(96) 2013/06/16(Sun) 01時半頃
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[彼女は、魔物と対峙する際、其方へ集中する。
同行者の動きを気にせずにいるのは 個々人によって、戦闘のスタイルは違うからだ。 彼女は相手に合わせることも 相手に合わさせることもしない。
同行者が慣れたスタイルで戦闘することが 最も効率的に魔物を排除することが出来ると 経験上、彼女は知っているからだ。
だから、イアンがどう動こうとも、 彼女は魔物を排除する動きだと思うだろう。]
(107) 2013/06/16(Sun) 02時頃
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そうですか。 でしたら、後程ソフィアさんに 回復をお願いしてください。
[今は先に此処に居る魔物たちを排除することが優先だが 怪我をしたと言うのなら、ソフィアに頼み 回復をして貰うべきだ。
イアン>>101へそう告げ、 彼女は打ち落とした烏にとどめを刺した。]
(110) 2013/06/16(Sun) 02時頃
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[彼女自身は気付いていないが、よく見れば ヴェスパタインの血液が付着し、汚れたローブの裾。 しかも、彼女は小屋を出てからイアンを追い掛けた。 犯行を目撃され、口封じの為と思うだろうか。
それを理由にヴェスパタインを襲ったと思われても 仕方がないだろう。
彼女も、勿論私も。 イアンがヴェスパタインを襲ったとは知らない。**]
(112) 2013/06/16(Sun) 02時半頃
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[二体居た烏は、彼女によって打ち落とされ 瀕死のまま転がっている。 それに群がる習性のある猫の魔物は イアンが切り裂いていた>>115。
水溜りを打つ、弱い羽音。 彼女は、後で『生贄』にすることを考える。]
……ヴェスパタインさんが、亡くなられていました。 何か、ご存知ですか?
[彼女が珍しく戦闘中に声を掛けたのは そんな瀕死の烏の音を聞いて、 ヴェスパタインのことを思い出しただけだろう。]
(136) 2013/06/16(Sun) 16時半頃
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[彼女が知りたいのは ヴェスパタインが死んだ原因ではなく、その後のこと。
生贄にすらならず、死んだのかと 彼女はそれだけを気にしている。
その質問によってイアンがどう思うかなど 彼女には関係ないのだ。]
(137) 2013/06/16(Sun) 16時半頃
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[問い掛けに、返事がなくとも彼女は気にしない。 目を閉じたまま、残りの魔物を狙う。 二人でならば直ぐに排除出来る数だ。
彼女は、常に魔法使いであろうとする。 同行者にもそれを求める。 魔法使い――魔物の排除を優先すること。
だから、イアンが武器を振りかぶった>>121のは 彼の攻撃のスタイルなのだろうと。 魔物を狙う為だと。彼女は思っていた。
彼女自身が狙われているとは考えていない。]
(145) 2013/06/16(Sun) 17時頃
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[攻撃の延長線上に居るのなら、避けた方が良い。 彼女がそう判断する前。
イアンの武器が空気を切る音>>122が、 彼女の背後。直ぐ近くで聞こえる。
彼女は話しかけながらも、魔物へと集中していた。 つまり、魔物の位置は彼女には分かっている。
イアンの攻撃位置。 その先に、魔物は 居ない。]
(146) 2013/06/16(Sun) 17時頃
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[彼女は振り返りながら、咄嗟に攻撃を避ける。 半瞬、彼女の反応が遅れた。
綺麗に纏められた彼女の髪が一筋切れた。
そして。 まるで攻撃を防ごうとするように 彼女とイアンの間にあった右腕から
血が、流れていた。**]
(148) 2013/06/16(Sun) 17時半頃
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[目を開けた彼女は、珍しく驚いたような顔をしている。 彼女は傷ついた右腕へ視線を落とし、 抱き締めるように触る。
彼女を染めるは 天から降り始めた赤い雨とは違う、赤。 流れる血液が彼女の腕を濡らす。
この赤い雨が、伝承の女の涙のようだというのなら 彼女を汚す赤は、 だ。]
(164) 2013/06/16(Sun) 21時頃
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[名乗った時と同じように、彼女は僅か焦点の合わない目で イアン>>168を見つめている。]
……何を
[その後に続く言葉は、その場に合わない笑みで。]
謝るのでしょうか?
[彼女は光を失った左目で、イアンを見つめる。]
(180) 2013/06/16(Sun) 22時半頃
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[イアンが武器を構えるも彼女は動かない。
短くも長い沈黙の後、イアンが答えたこと>>166。 彼女はそれに、答えなかった。
それが答えだというように。]
(182) 2013/06/16(Sun) 23時頃
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[彼女は、他の魔法使いと離れ此処まで追ってきた。 どうして深追いと言って良いほど追い掛けたのか。]
(190) 2013/06/16(Sun) 23時半頃
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[イアンからの答え>>183に、彼女は微笑む。 矢尻は、構えない。]
……そうですか。 では、謝らないで下さいませ。
[彼女は、一つ思い違いをしている。 イアンが勘違いしている、と。
ヴェスパタインのことを聞いたのは 犯人が目撃されていないかと確認する為の物で。 つまり、彼女がヴェスパタインを殺したのだろうと イアンが勘違いしているのだろうと。 切り掛かってきた理由は、それだと。
そう、彼女は思ったのだ。
そして、彼女はその勘違いを受け入れようとしている。]
(191) 2013/06/16(Sun) 23時半頃
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[武器を構え、飛び掛るイアン>>189が。 その姿を変える。
狭い彼女の視界でも、それはぼんやりと確認出来た。]
……成程、そういうことでしたか。
[思い違いは直ぐに訂正された。
彼女の耳に、はっきりと。 それは人型の魔物だと分かる音が聞こえる。
遠吠え>>192。 彼女の弱点である、音の攻撃。
反響する音に、彼女は咄嗟に動けない。 振り下ろされる、武器に 彼女は。]
(193) 2013/06/16(Sun) 23時半頃
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貴方が、殺されたのですか? ……生贄に、されたのですね?
[イアンを焦点の合わない目で見つめたまま、彼女は問う。 ヴェスパタインのことを。
しかしその問いは、 イアンの過去に対して問うようでもあった。
彼女も、勿論私も、彼の過去を知ることがないが。]
(196) 2013/06/16(Sun) 23時半頃
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[そして、攻撃が直撃した。]
(197) 2013/06/16(Sun) 23時半頃
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[攻撃を受けようと動いた彼女の右腕。 そんな物で、魔物の攻撃が受けきれるはずはない。
袈裟懸けに切り裂かれた、彼女の身体>>199。 赤い雨の中に飛び散る、紅い飛沫。
水溜りの中、崩れ落ちた彼女が紅く染まっていく。
彼女の口が動き 何か言葉を、]
(201) 2013/06/17(Mon) 00時頃
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[――音にならなかったその言葉を、私だけが聞いた。*]
(202) 2013/06/17(Mon) 00時頃
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