人狼議事


197 獣ノ國

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[――そう、彼女は郵便屋。
宛名が無い荷物は、きっと届ける事は出来ないだろう。
そして宛名を書かなかったのは、自分の失態に他ならない。]

…君には。
礼を欠いてばかりだな…クラリス。

[彼女がくれた花の贈り物が、あの時の止まった時計へと贈られた事など、遠く離れた地に居る男には知る由もなく。
幾日経っても届く事の無いその花を見て、彼女が何を想うのか――それすらも知り得ないのは、それは酷く残酷な事かもしれないけれど。

初めて言葉を交わしたのは、あの最初の休みの日。向けられた反応が愉快で、ついからかってしまったあの日。
二度目は同じく玄関で。まさか菓子折りを持って詫びに来るとも思わずに、借りを作ったままにしてしまった。
――そうして最後に、宛名の無い贈り物。
結局、あの"優しい郵便屋"への礼は、最後まで…出来なかったのかもしれない。

…だけれど、きっと彼女は自分を見つける事は出来ないだろうから。
その間、あの時計はずっと彼女の手の中で時を刻むのだと思えば――それもそれで、悪くは無かった。]*


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 00時半頃


メモを貼った。


【人】 さすらい人 ヤニク

―商店街―

[ポツポツと胸に落ちる言葉を口遊む>>162>>163

ところどころ外れた旋律を遮断したのは二人分の振動>>177>>200

その内、先に開いたのは、金糸雀からの便り。]

(218) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:カリュクス
――――――――――――――
件名なしじゃ寂しいね
20xx年 10月3日
――――――――――――――
そう、僕の好きなグレープフルーツジュースも気分によって味が変わるのさ それが楽しくて飲んでいるのは君にだけに伝える秘密だよ?

心によって左右されるのなら、君があの日本屋で買ったという硝子で出来た女の子の物語はどんな意味があるのだろう

いつまでも老けることもない朽ちることもないけれど、壊れやすい女の子

それを永遠の美と捉えるか儚い作り物だと捉えるか、変わりそうだね

なら君は、受け継がれていくことのない失われていった言葉は、何故忘れられてしまったのだと考える?

(219) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

雌でも愛らしく鳴くじゃあないか
しかし鳥ならば聴力が冴えているのかな?
翼でダメなら音を拾ってみる…とかね

大事な書類…? ああ、物語を綴り手になるために必要なもの、なのかな?

構わないよ どうせ暇をしているから
他の人にも会えたのなら聞いてみよう
無理なんてしていないさ 友達と話がしたいだけなんだから、気にせず

追伸:疲れたのなら、喫茶店で甘いものを、勧めるよ
それに、そこで待っている僕の友達も君のように人を探しているらしいから、何か分かるかも
――――――――――――――

(220) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[広い視野を持った鳥の囀りに思わず感嘆しつつ文字を綴れば長ったらしいものになってしまった。

元より人と対話するのが好きではあったけれど、少し助長過ぎたかと男は珍しく懸念。

されとて、彼女の探し人の行方に音男の緩んだ顔も引き締められる。
そして、自分を友だと告げてくれたあの人>>210も人を探しているのだと、言葉を思い返しながら送信ボタンを押した。]

[そうして二人目の友人には、硬くなった表情が微かに和らぐ。
今も舌に残る甘ったるいケーキの味ではぐらかすように文章を綴り出す。]

(221) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:トレイル
――――――――――――――
Re:Re:Re:Re:おはよう寝坊助さん
20xx年 10月3日
――――――――――――――

分かったも何も、僕も見ていたからね
それにしても何たって君のところへ? いつの間に仲良くなったんだい?

ちょっとね
それは楽しみだ

笛吹き男にでもなれって?
僕は確かに歌うのことは好きだけれど…君は僕の歌を聞いたことがあったかな
それともお婆さんを食べて君が迎えに来てくれるのを待てばいいのかい?

(222) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

なんて、ね! 君の手には銃は似合わないけれど

追伸:たまには、君が僕を探してくれてもいいんじゃあないか
いつもと違って、ね

ついでに本屋の彼が何処へ行ったか、君 知らない?
――――――――――――――

[相変わらず男が紡ぐ物語めいた遊びに生真面目だと考えている彼はどのように受け取るのだろうか。

ぼんやりと考えつつ、それもまた電子の線に辿らせて。]

 ――僕は、友達に恵まれていたんだね。

[唇は、ゆるやかな弧を描く。
そうして男は思い出す。
朝を告げる鐘の音。正確に寸分変わらず響く日常。]

(223) 2014/10/08(Wed) 10時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それと同じくして、生真面目に日々を送る男の顔を思い出す>>2:397
男の毛嫌いする蜘蛛と同じように何処までも気の合わない男のことを。

12時を告げる鐘。けれど魔法は解かれないと。だから追いかけるのだと。男の言葉>>2:408通り時計の針が“止まっている”ことなど素知らぬ男は、ただ。]

 ――…あぁ、不味いなぁ。

[苦々しく、それでも尚、忘れることのない最も嫌う男の顔に視線を逸らす。

それは昼を訪れる前のほんの一コマ。軽く銀髪を散らせば当初の目的を果たすために男はつま先を地に訪れるのだ。

小石もパン屑もなしに。]**

(224) 2014/10/08(Wed) 10時頃

さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 10時頃


―自宅―

[郊外にある自宅に戻り、まず行った事。それはスーツの上着を脱ぎ、袖を捲り上げる事だった。
箒に雑巾にモップに。一通り買い揃えて来た掃除器具を手に持ち、気が遠くなる惨状から目を逸らさずに掃除を始める。
人を雇う、という選択肢は最初から男の中には無い。自宅に人を入れる事を、男はあまり好んで居なかった。
うず高く積まれた埃を払い、床を磨き。日が傾く頃には漸く、全ての部屋を掃除し終えただろうか。
そうして運ばれて来た家具を受け取り終えた時には、もう日はほとんど暮れかけてしまっていたけれど。]

………、歳かな。

[シャワーを浴び、身体に付いた埃を落とし。バスローブを羽織ったまま、ソファに身体を沈める。
そのまま数分、軽い微睡に身を任せてはいたけれど。新しく買ったヤカンの湯が沸いてきた音が聞こえたのなら、立ち上がり棚から珈琲の豆を取り出す。
昼間に行った喫茶店で買った豆だ。ミル等も、あの店で揃えさせて貰った。
未だ手に馴染まないそれでガリ、ガリリと豆を挽きながら、ふ、と。あの友人に借りた本の事が、頭に浮かんだ。]



……"外"に、誰か居たかな。

[異国の言語で綴られたその本を思い返し、男は豆へと湯を注ぎながら訝しむ。ここは最早、國の外なのだ。多少は読めはするものの、やはり訳が欲しくはあるもので。
――最悪、自分で訳すか。
興味のあるものに対しては、そんなものはさして苦にもならない。
男からの返信が来ぬ事を、きっとあの友人は訝しんでいる事だろうけれど――返信は、そこそこに豆だったものだし――今や、どうする事もなく。
まるで神隠しのように消えた自分を、彼は果たしてどう思うかと苦笑しながら、ソファに再び身を沈めながらこの地で初めて淹れた珈琲を味わう。]

――……む。

[――嗚呼、少しばかり温度が低かったらしい。新しい地で、新しい道具で。今迄通りとはいかないものということだろうか。
そうして溜息をひとつ。少々味気ないものになってしまったその液体に、男は小さく、肩を竦めた。]


【人】 さすらい人 ヤニク

―昼頃・本屋前―

[結局辿り着いた時刻は昼を回っていた。

いざ着いたものの、辺りを見回せどその姿を見つけることは出来ずに肩を落とす。

その時に枝葉を震わす微かな囀り>>228
誰のものであるか気付いた男は目元を和らげて指を動かす。]

(271) 2014/10/08(Wed) 20時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:カリュクス
――――――――――――――

20xx年 10月3日
――――――――――――――
意外…かい? 後はワインも好きだけれど 鳥だから、か 確かにらしいかもしれないね
ならアップルパイ、なんてどうだろう?
今ちょうど友達に強請ってきたところさ。

そうだ、明日にでも食べに行かないかい?
本屋近くにいるんだけれど、ベネットは見つからないんだ
もしかしたら彼も忙しいのかも

だから英気を得てもう一度探すのさ
シャーロックのように鮮やかに軽やかにね

そのためには君の聴力を借りて、夜ならば僕の目を使えば探し物はきっと見つかる
僕はそう思っているよ

(272) 2014/10/08(Wed) 20時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

話が飛んだね!
そうそう、疲れている時には甘く感じる、だろう? その違いが僕を楽しませるのさ 退屈は好きじゃあない
いつでも冒険がしたいんだ

僕は好きなものしか選ばない 味が混ざってしまっても気にしないよ
それでおかしな味になるのも一興 欲張りに生きたいのさ

そう、僕の大切な宝物
君の翼に隠しておいてくれよ 囀るのはまた今度
君の秘密かい? …何だか楽しくなってきたよ!

秘密というよりは、お願い、かな
君の好きな歌を教えてくれよ
僕はその、あまり歌が得意ではないんだ だから
…これじゃあ僕の秘密だね!
やっぱり、そうだ どうして、君は冬の空を望んだんだい?

(273) 2014/10/08(Wed) 20時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

夢の中の恋人、か
その中でも彼は幸せだったのかな
彼の自己満足だとしても、さ
君は、彼が幸せだったと思う?
君が彼の立場なら、どう思う?

…その発想はなかった
失われたというよりは、きっと永遠にその物語だけに刻まれたものなんだろうね

そうだね 本は良い だからこれからも君の話を聞きたい

ふふ、そうするよ でもカリュクス
君も僕の友達なのだから、おいでよ
君との話はとても楽しいよ

追伸:確かそう言っていたよ だから何かわかるといいのだけど… また君さえよければ結果を教えておくれ
――――――――――――――

(274) 2014/10/08(Wed) 20時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[綴り終わったそれの長さに我ながら男は口元を引き攣らせる。
小鳥との唄はつい、男の口を滑らせる。

流暢に、つらつらと並べる言葉の羅列は少しのウソと本当に収められており、確かに空気を吸うようにいとも簡単に選ぶことが出来るのだ。]

 ――だからこそ、面と向かって話す方がきっと。何かを偽らずに済む…なんて。

 役者でもないのに、そう偽るのは、きっと。

 ――…やっと、少し分かった気がするよ。

[人を欺く理由。幾つでも選べるそれらを全て切り捨てて、男は、深く息を腹に溜めては、吐き出す。

そして、行き着いた理由に、本音に、同族嫌悪のようなものが背筋を襲う前に、捨ててしまうのだ。]


 ――自分のためさ。**

(275) 2014/10/08(Wed) 20時半頃

ヤニクは、カリュクスにあてるメールの件名に悩んだ挙句打ち忘れていたことに気付いた。*

2014/10/08(Wed) 20時半頃


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 20時半頃


[日もすっかりと沈み、町の喧騒も遠く消えた頃。あのぬるい珈琲を渋々と楽しんだのなら、男は寝室へと向かう。
バスローブから着替え、部屋の小さな灯りを灯し。机の前の椅子に座り、ふう、と息を。
――本当なら、もう少し小さなベッドで良かったのだけれど。
近くに見える、大きなベッドに視線を移せば、小さく、小さく笑い。年甲斐も無く、彼が此処へと来るのを楽しみにしている自分に、少々呆れもするけれど。]

……明日か、明後日か…、来週…来月。

[もしかしたら十年、二十年後かもしれない、と。朝に届いたあの二通のメールをもう一度開きながら、そんな呟きをひとつ。
この文面を見る限り、そう遠くないうちに会えるのだと、ついつい期待はしてしまっているのは事実だけれど。
――嗚呼、一日千秋の思いとは、こう言う事を言うのか、と。浮かんだその考えに、男は部屋で一人、小さく吹き出した。]


……まさかこの歳で、そんな初々しい事を考えさせられるとはな。
俺に責任を取れと言うなら…取ってやるとも。
だが、君にも取って貰うぞ…ヨハン。

[画面に浮かんだその名を、慈しむように指でなぞり。呟いた"恨み言"は、彼には届きようも無いけれど。]


[――嗚呼、嗚呼。彼をもしも再び、この腕の中へと迎える事が出来たのならば。
そうしたら、今度こそ。嘘偽り無く、きっと離しはしないのに。
移ろう月のように、この気持ちは決して変わったりはしない。例え彼がここに来るのが十年の後だとしても、百年の後だとしても。
この生ある限りは、焦がれに焦がれながらも彼の姿を待ち続けてやろうと。]

――……我ながら、執念じみている。
だが、余りに来ないようなら…迎えに、行ってしまいそうで怖いよ。

[クツ、と一つ喉を鳴らし、キチリと響いた指からは細い糸がたらりと垂れて。
獲物が巣に掛かるのを待つではなく、待ちきれずに獲物を追い掛けて行くなどと、何とも《蜘蛛》らしくは無いとは思いつつも――それもまた悪くない、と。]

……綺麗な月だ。

[そんな想いを胸に密かに滲ませて、男は部屋の灯りを消す。
窓に見える仄かな月の姿にあの白を重ね、愛おしいあの姿を重ね。
"嗚呼今宵の月は何と美しいのだろう"、と。
――そんな事を、思いながら。]*


【人】 さすらい人 ヤニク

―本屋前―

[男がその場所に辿り着いたのは昼頃。ティータイムに差し掛かる前の時刻。

一昨日訪れた時は友人の一人である若い青年が番をしていた、その場所は何故か静まり返っていた。

元より番に二人付けているというよりは一人が残って店番をしている印象だっただけにタイミングが重なったのかもしれない。

がらんとした室内に足を踏み入れることは何故か場違いに見えてしまい、男は結局扉に手をかけることもせずに背を向ける。

置きっ放しにされた鍵がカウンターにあることも知らずに。]

(303) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

ー回想•昨晩、一時過ぎー


[気がついたら銀河鉄道に乗っていた。


(…気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗っている小さな列車が走りつづけていたのでした。ほんとうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座すわっていたのです。)



ベネットは窓の外を見た。ああほんとうにまるで銀河鉄道の夜みたいに、ジョバンニみたいに、青白く光る銀河の岸に、銀いろのすすきがもうまるでいちめんさらさら さらさらと波を立てていたので、ここは銀河鉄道だった。

銀河ステーションもカムパネルラも、黒曜石でできたりっぱな地図もないけれど、ここは銀河鉄道だった。


銀河鉄道だった。


【人】 さすらい人 ヤニク

―昼頃・本屋→公園―

 ――さて、僕は犬のお巡りさんになるのかな?

[呟きつつ歩を、心当たりのある場所へ向けようとして、確かに友人の一人であるのに彼が何処へ向かっているのか検討が付かず。

配達に向かっているのだとすれば、何処だろうと悩みながら迷うつま先を商店街へと向けた道すがら、見知った影>>290と擦れ違ったような――気がしたものの、急いた男は結局、足を止まることもなく。

気付けば繰り返し。公園まで巻き戻していた。]

 ――…どうしたものか。

[苦笑する男の耳に届いたのは、愛らしい毛玉の声>>299
それはひと時を共にした寸分限りの相棒と酷似しており。

男は端末を弄り、二人に文章を綴る。]

(304) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:ヤニク
宛先:オスカー
――――――――――――――
親愛なる僕の隣人へ
20xx年 10月3日
――――――――――――――
やあ あの日はどうも 君が赤頭巾を受け取ってくれたおくれでとても身軽になったよ
あれは役に立っているかい?

今日連絡させてもらったのは本屋の彼、ベネットのこと
僕の友達なのだけど昨日から顔を見なくてね
さっき君の姿を見たような気がしたから、もしかして君も用事があったのかな、なんて

君と同じように彼のことを探している女の子もいたものだから気になって連絡させてもらったよ

もし、君の探し人がベネットなのだとしたら、見つけたら教えてくれるかい?
ヤニクが会いたがっていたって
礼は…そうだな 君にもアップルパイをお裾分けしようかな
――――――――――――――

(305) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

――――――――――――――
差出人:クロ
宛先:クラリス
――――――――――――――
素敵な君へ
20xx年 10月3日
――――――――――――――
やあやあ 約束を果たしに来たよ

君の後ろを見てごらん
――――――――――――――

[送り終えれば男はゆっくりと、そうっと背後から忍び寄る。
ばれないように獣足で気配を隠してみたが、彼女は気付いたか。]

(306) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――やあ、お嬢さん。これから何処へ向かうんだい?

(307) 2014/10/08(Wed) 23時半頃

銀河鉄道ーーー…?



[はた、とベネットはそこで思いとどまった。そうだ自分は、黒髪の少年と、銀色の少女とバイトの話をして、それから…………それから?

うんうんと思い出そうとしても、しろいもやがかかったようで思い出せない。目をつぶれば暗闇にちりばめられた緑や橙や青の光がじゃまをして、なんにもわからないのだった。

ああでも、容姿がほんとうに少女がカムパネルラで、少年がジョバンニのようだ。二人が来たから、もしかしたら二人の今生の幸いのために自分が代わりに連れ去られてしまつたのかもしれない。
なんて、馬鹿馬鹿しいけれど。

不思議と逃げ出したいとは思わなかった。ただただ、放置して来てしまった二人のことが心配だった。困惑しているだろう。嗚呼ヤニクとの約束も、こちらが破ってしまった。性格がよろしいとは言えない彼だから、怒っているかもしれない。本をどれでもひとつもっていっていいから赦してくれないだろうか。伝える機会もないけれど。


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/08(Wed) 23時半頃


メモを貼った。


さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。

2014/10/09(Thu) 00時頃


汽車のなかに自分はひとりだ。

カムパネルラが姿を現さなければ、ジョバンニはずっと、ずうっと、白鳥の停車場にも、プリオシン海岸にもいけず、北十字も見られず、鳥を捕る人にも会えずにくらい銀河のなかを走り続けてゆかねばならないのかもしれなかった。]


ひとは誰もが、自分だけのカムパネルラを探している


[そう喩えたのは誰だっただろう。自分の暗闇を照らす唯一の光を、照らして手を伸ばしてくれる誰かを探している。

そのカムパネルラが、どこまでもゆこうと言った途端に消えてしまうのだ。銀河鉄道は、そうゆうことを表しているのであり、カムパネルラもまた、人間だったのだ。

賢治のカムパネルラは妹のトシだった。


カムパネルラーーー信仰を一つにするたったひとりのみちづれが消えてしまうそのことに、何度胸を打たれただろう。

黄玉(トパーズ)や青宝玉(サファイア)を散りばめたような賢治の世界が、窓の外に広がっている。



孤独の散乱する、綺麗な空だった。


けれども自分には、カムパネルラはいないのだ。
いつだって、いまだって。



このまま何処へゆくんだろう。


大声で泣いた。少しだけ笑った。

このまま何処かへゆくんだろう。



ことんことんと、振動音だけが響いていく。]


【人】 さすらい人 ヤニク

[昼前、男が一方的に押し付けた再会の約束と共に戯れていた白猫は、今や何処かに姿を晦ましてしまった>>325

鳥と、猫。全く異なる存在であるというのに、ただ白いというだけで胸に過る焦燥感は何なのか。

男は心中で言い知れぬ圧迫感に唇を引き結ぶが、すぐに目元を和らげる。杞憂だろう、と。理由を付けて。]

 お使いに?そういえば今日こそ花屋に迎えたのかい?
 ひとりじゃ大変そうなら送っていってあげようか。それこそお巡りさんのようにね。

[見下ろす瞳は相変わらず何処か険を帯びているような気がしつつも見ないふりを。

けれど彼女の唇が紡ぐお使いには、男は閉口して。]

 ――そう。濡れなかったのなら良かった。女の子は身体を冷やしてはいけないというから。

 彼女に手紙を? …彼女は素敵な人だよ、言葉通り。 君が、彼女に何を綴るのか、楽しみだね!

[珍しく辿々しい口調には、何処か硬いものが見え隠れしていたかもしれない。感情を押し殺したようなそれ。その違和感に彼女が気付くかは分からない。]

(330) 2014/10/09(Thu) 00時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[彼女の問いかけを無視して都合良く空けられたスペースに腰掛ける。
そうして隣に座る小さなお転婆娘に男は笑う。]

 耳が欲しいのかい?

 それとも、


 ――…ウソを吐く、言い訳が欲しいのかい?

(332) 2014/10/09(Thu) 00時半頃

[月の光の差し込める薄闇の中、ぼんやりと月を眺めてどれ程の時間が経っただろう。
傍に置いた懐中時計の針を見たのなら、思いの外時間が過ぎていて――"とんだ時間泥棒だ"、と月に喩えたかの人へと捧げる恨み言を胸に。
そうして漸く、その月から目を離したのであれば。図ったように、携帯端末が音を立てて震えはしただろうか。]

……、土産か。
それは嬉しい。どんな時計を…贈ってくれる?

[そろそろ見慣れたその名とアドレスに、知らずのうちに顔を綻ばせ。返信の代わりにぽつりと言葉を零しながら、眉を寄せて目を伏せる。
――嗚呼、折角。今宵の月が、恋しさをほんの僅かにだけ慰めてくれたと言うのに。
このタイミングで送って来るとは…これじゃあ本当に、ひと時たりとも彼を浮かべぬ事など出来ないじゃあないか。]



………、あの時は、太陽が昇らなければ良いと思ったものだが。

[あの夢の一夜へと、想いを馳せて。あの時話したささやかな趣味の話を、彼が覚えてくれていた事に歓びを。
彼のくれるという時計は、果たして如何なるものなのだろう。年甲斐も無く踊る心を宥める気など、今はとてもありはしなくて。
全て置いて来たあの時計達も、また集め直さねばなるまい。そしてその最初の一つが…彼からの土産であるのなら。
それは何と、幸せな事だろう。]

……今は、太陽が昇るのが…何よりも、待ち遠しいよ。

[呟いた声に、最早皮肉も余裕もありはしない。只々その身を焦がす恋しさだけを滲ませて、最後にひとつ呟いた名は、月明かりの中へと溶けて行きはしただろうか。]*


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