283 突然キャラソンを歌い出す村2
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―朝 九尾塚アーケード商店街―
[商店街の片隅、居酒屋裏の室外機の下。 猫は大きなあくびを漏らしていた。]
[家にしていた鳥居が見つからなくなって 迷子になってからというもの、路上生活だ。 鳥居にいた頃も別にベッドだのそんなものがあったわけでもない。ずっと土の中で眠る生活だったので比べるほどの質でも無いが。
ただ、家は静かで好きだった。 土の中では詳しくは知らないが、 家のあった場所は人気が少なかったのだろう。
今は残念ながら、その家もどこにあるかわからない。 起きたときには知らない場所に投げ出されていたのだ。]
(85) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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[路地裏の先、商店街の通りには、人が歩いているのが見える。九尾塚学園にも程近く、途中でコンビニにも寄れるので、通学路に使う生徒もちらほら見えた。
加えて今日は雨模様らしい。 アーケード商店街になっているここは、 傘を差さずに歩けるので人はいつもより多い。]
[既に貰った唐揚げは消化してしまった。 そろそろ飯を確保せねば。 空腹で起きた猫は、室外機の下からぬるりと身体を出す。
――これがここ一週間の、日課の始まりである。]
(86) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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―朝 九尾塚アーケード商店街―
[…通勤に使うサラリーマン、学生、主婦、店を構えた店員たち。人々が行きかう商店街に、遠くから摺鉦の音が聞こえてくる。
聞こえる陽気な金属音に、皆が次々ときょろきょろとし始めた。少しのどよめき。やがて商店街の奥から、おばさま店員たちの黄色い声が上がった。]
(来た! 来たわよ!) (あの子よ!)
[商店街の奥から人垣がすっと割れ、見える影が二つ。 ずいずいと細い肩で風を切る猫と、 人には普通見えない、猫に繋がれた若い男だ。]
(87) 2018/09/12(Wed) 23時頃
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(ミケちゃん!) (ブッチ!) (ちびチャン!) (コテツ!) (ミーちゃん!) (コタロー!) (たま!) (ポーラ!) (悦子ォ!) [摺鉦を鳴らす男を置いといて(見えないので当たり前だ)、猫に向けられるは、人が勝手につけた様々な名前。 各々の名前をリズムよく呼びながら、商店街のあらゆる人が彼らが歩いた後をついて踊り歩く。]
(88) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[カメラがアーケード天井へとPAN UP。 きらりと光が煌めいて、 落ちてきたのは何故かエレキギター。
男は持っていた摺鉦を後ろに放り投げ、 落ちて来たギターを片手でキャッチ。 落下の勢いのままキャッチからターンし、 振り返る頃にはしっかりエレキギターを構えている。 投げた摺鉦は後ろでサラリーマンが器用に鳴らしていた。
そのまま猫と共に人の波を割り 商店街の真ん中を歩きながら、掻き鳴らし始めた。]
(89) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ いいねこりゃまたどうも奥方(ブッチ!) 贅沢言うほど肥えちゃいないや
[歩く猫(と男)の前。 スーパーの前掛を付けたおばさま店員が割り込んでくる。 笑顔を浮かべ、その手に差し出したのはツナ缶だ。 猫が大胆にかぶりつき、店員が猫を撫でまわした。]
(90) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ あーあこいつぁ懐かしい味だ(ミーちゃん!) 啜る歳でもないとはいえども
[九尾塚学園の制服を来た数人の生徒が、 ミルクの入った皿を差し出した。 猫はそれを豪快に啜る。残ったミルクを男が受けとり、 それ呷ると皿を宙に放り投げた。 放物線を描いた皿は生徒達の手元に戻り、 揃って「カワイー!!」と黄色い声を上げた。 別に男の事は見えていない。]
(91) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ あらら玉葱はよしておくんな (悦子ォ!) 泣けば男が廃れちまぁな
[朝まで飲んだと思われる酔っ払いのサラリーマンが 持ち帰ったらしい焼き鳥串の玉ねぎまを猫に差し出した。
男はそれを手で静止し(別に見えていない)、 猫は肩を竦めたような動きをして、 差し出されたねぎまを無視した]
(92) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[呉服店の軒先。誰が買うのかわからないが何故か置かれているキンッキラの羽織を乱暴にひっつかむと、男は豪快に羽織る。]
♪ サンバにルンバ 踊れランバダ 回して疲れて欲をこなして 隙間を作れば 入るまだまだ 満ちて満たして膨れるまで! (ha!)
[眼鏡店の軒先。これまた「そこに置くか?」と思うものの置かれている派手ででかいサングラスを、男と猫は勝手に付けて。
男が地面に落ちている100円玉を拾って、指で弾けば 未知の端の虚無僧の懐にそれは スポッ と入っていった。 そこで、虚無僧による尺八が流れる音楽にフェードイン。
商店街にずらりと伸びた、人の列。 老若男女が腰振り踊るその先頭で、男は声を張り上げた。]
(93) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪ 嗚呼 この畜生になけなしの愛を! 慈善寸善偽善独善 腹に入れば皆同じさ
この世の中に感謝の嵐を! 我欲貪欲私欲人欲 全て丸く満たされるなら どうも有難う 猫撫で声で言う おろかものの唄
物乞いどもの唄 [激しくかき鳴らされるギター。 その音が鳴りやんだ頃には、男の姿は見えなくなり。 尻尾に見えない火の灯る猫の姿は、商店街の出口にあった。
人々の踊る、商店街へ振り返り とびっきりの甘い声で、猫は一声鳴いた。]
(94) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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♪
\ ニャーーーーン /
(95) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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[商店街に ワーーーーーッ と上がる謎の歓声を背に、 猫は口元を舐めながら、 ぽつりと小さく独り言を落とした。]
…んんん、でも昨日の肉のが好みだったな
[アーケードの終わり。 屋根のない向こう側は、変わらず雨が降り続いている。*]
(96) 2018/09/12(Wed) 23時半頃
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アーサーは、アオにアンコールした。
2018/09/12(Wed) 23時半頃
アーサーは、借りた羽織やサングラスが、商店街の人々が何でもない顔で片づけているのを眺めている。
2018/09/12(Wed) 23時半頃
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─ 朝、九尾塚商店街 ─
[「アーサー」。好き勝手呼ばれている名前のひとつが猫へと向けられた。>>229
そちらを見れば、傘も差さず屋根の下にも入らず、 フードを被った濡れ鼠の人の子が一人。]
[「こころ」と言うのは確か、ナツミの友人の一人だったか。この一週間の間、ナツミとの会話の端々に聞いた名前だ。学校と言う言葉に、猫は僅かに不機嫌そうに細めた。]
[抱き上げられようとして、拒否しようかと思った時だ。 ようやくそこで詰まった鼻が微かに働いた。 鼻をくすぐる匂い>>230に、懐かしさを感じる。 「家」の匂いだ。
思わず止まる思考の隙に、猫は抱き上げられてしまう。]
(271) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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―――、 [鼻を鳴らして、小首を傾げる人の子に 猫は視線が放せなかった。
…今、こいつはなんと言った?
首を掴まれ、猫の喉の奥から ひゅ、と 言葉の成り損ない、空気のなる音がする。 ヨスガの言う言葉は間違っていない。 更に言えば「首しかない」とも言う。]
[協力しよう、そう話を切り出した人の子の声を 猫は固まったまま聞いていた。]
(272) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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[この目の前の人の子は、確実に見えている。それも正確に、この猫の正体が「何」であるかを捉えている。]
詰まった鼻でようやく微かに感じた死の匂い。 怪異の街の存在すら知っている。
「君“は”、首があるね」>>230 「首がないと入れてもらえない」>>238
目の前の濡れ鼠相手に、物怖じするのは猫の方。 …これは決して、「窮鼠」なんてそんなものじゃない。]
[過ぎった予感にふつふつと背中が粟立ち、 毛がふくれていくのがわかる。 思わず僅かに言葉が漏れた。]
、 お前、もしかして
(273) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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[掴まれた首が外せない。
何が協力だ。昨日といい、人の胸倉を掴み首を絞めてから「お頼み申し上げる」とのたまうような真似が当世の流儀だというのか。
唐突な理不尽に、そう思いはしたのに。]
[結局猫が、その「頼み」に抵抗することは無かった。 いや、猫に抵抗するだけの人の器が無かったというべきか。
所詮この身は頭でっかち、敗者の証明。 既に遠い昔に手足(すべ)も失い、 度胸も落としてしまったのだから。]
[沈黙は、「頼み」に対する肯定に等しい。 抱き上げられ、首をつかまれたまま。
猫は眉間に深々と皺を作り、苦虫を噛みつぶしたような顔でただ目の前の“それ”を睨んでいた。**]
(274) 2018/09/13(Thu) 16時半頃
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アーサーは、どこかの誰かの行いで>>296、ぞっと鳥肌が立たせている。もちろん知る由は無い。
2018/09/13(Thu) 19時頃
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─ 朝、九尾塚商店街 → ─
[濡れたパーカーからじわりと毛が湿る感覚が気持ち悪い。おそらく猫の本能だろう。頭を撫でられても、その撫で方の是非などを考える余裕は無かった。]
[抱えられたまま、裏道を抜けていく。バックヤードだと言わんばかりの物で溢れる通りに、人間を招こうと言う意思は感じられない。]
(♪ アー・ヤ・ソーファ リィーア- シュッツ・ヴァニァ )
(♪ フー・ウァ ドヴァイ ヤイアー )
(♪ オー・ヤ・ズィーヴァ リィーア- シュッツ・ヴェニィア )
(♪ ソルテーワ ツヴァイ ライウォー ウェリラーラ アウ・ワット フィスター ライアー )
[通りを過ぎ、漆黒へと近づくたびに、どこかから謎の女性による二部合唱の荘厳で怪しげな、そしてやはり謎の言語コーラスが上がっていく――…]
(314) 2018/09/13(Thu) 20時頃
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─魔導書店『※常世※倶楽部』(裏)─
[抱えられたまま漆黒を抜ける。 漆黒に突っ込む前に思わず瞑った目を開けば 視界に映った足元はがらりと姿を変えていた。>>287]
礼なんかより 一秒でも早く解放してくれた方が死ぬ程嬉しいけどな
[「もう少し付き合って」と 未だ抱えられている猫が自虐的にぼやいた。]
(315) 2018/09/13(Thu) 20時頃
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[尻尾の火は抱えられた手から遠いところに回そうとしているが、こんなもの些細過ぎる抵抗だ。
遠くに店番の姿が見える。 拉致られていますと叫び助けを求めたところで 逃げ切れる勝算は果たしてどれほどか。
何度も逡巡しては、 「大人しくしていればなんにもしない」との 言葉>>285に思考が至った。
そんな言葉、何の確約も無い。 それを「ああよかった!そうなんですね!」と 二つ返事で信じられるほど、おめでたい頭もしていない。]
…………………、
[それでもまだ決められないまま、連れられるまま。 抱える腕に全力で警戒しつつ、やがて手に取った本>>308に視線を送る。これが先程零していた「学生名簿」と「質屋の台帳」なのだろう。]
(316) 2018/09/13(Thu) 20時半頃
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(…初めて会った奴相手に、 そこまで酷いことをされる筈は…) (いやでもこいつ急に人の首を掴むような奴だぞ!!)
(それでもこいつを探れば 僕は、)
[不安と葛藤に頭を掻き回していた猫の耳に、 最近耳にした言葉が入る>>309]
……………………。
………は? 九尾の首?
[『九尾塚学園体育祭の、優勝トロフィー』。 後に続いた、一番謎の単語までたっぷりかみ締める時間を置いて、猫は思わず声が漏らした。]
(319) 2018/09/13(Thu) 20時半頃
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はあっ??? おま………っ お前が、盗んだ犯人だったのか!? なんでっ!?
[>>326素直に白状するのも驚いたが、それよりもだ。 「投げ売った」。信じられない言葉を言ってのける。 封印された怪異に手を出す奴など、どうかしてる奴だと思っていたが、本当にどうかしている。思わず理由を聞いてしまうほどに。]
[悪いこともしていないといった調子の相手の顔を 横目で見つつ、猫は考えた。
現状のこと、 もしかしたら辿り着けるかもしれない、家の手がかり。 それと、―――… ]
(343) 2018/09/13(Thu) 21時半頃
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[その考えを纏めた頃に期待していない調子の問い。 猫は顰め面で答えた。]
…拉致した上にまさか強請る気か…? 生憎、どれも持ち合わせてなんか無い。 ―――けど、 九尾塚学園ってのは、 九尾の封印の上に建ってるやつだろ。
それが優勝の景品だって言うなら それに勝てばいいんじゃないのか?
(344) 2018/09/13(Thu) 21時半頃
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アーサーは、遅まきながら、鳥肌を立てた。
2018/09/13(Thu) 23時頃
アーサーは、>>373 ブワワッと毛を立てた。
2018/09/13(Thu) 23時頃
アーサーは、>>372 遠い地での2hitでボワボワの猫が出来上がった。
2018/09/13(Thu) 23時頃
[…♪止まないでこの雨 レイニー・ラヴ…]
[ぱらぱらと降る雨][風に乗って静かに漂う。]
[…♪はぁっ↓はぁ〜〜〜ん↑↑…]
かかか
[声は最早誰にも届かない]
[笑う嵐の怪異の気配]
♪
あらしにゃ きようは にあわねぇ
ぶきよう じょうとう ふきとばせぇ
まつりだぁ まつりだぁ さわぎたてぇ
おわりゃ そのまま きえてやらぁ
わらえ わぁらぁえぇ〜〜
ぶきような あらしぃは みててやらぁ
かぜに のぉってぇ
あめに まぎれてぇ
みててやらぁ〜〜
♪
[届く歌。届かぬ返歌。]
[空き倉庫に隙間風がひゅるぅりと吹くのは朝の事。]
かかか
今日から 広々と眠れるだろうが
まぁ、
なぁんも挨拶せんで
消えちまったって おまえさんは
だいじょうぶだろうって ――…思ってな
ついつい 自分が最後まで楽しんじまってたわ
かーっかっか
[笑い声も届かぬと知っていても、ひゅるり、と風はまた気ままに気まぐれに吹いて]
[今度は学校の校門近く――ケンマのそばでそよぐ風。
保健室近くまで静かに傍を漂い、おもんの気配に、ふわ、と動く気配。]
かたじけないのう
[ノートをちゃぁんと律儀に渡してくれたのを見届ける。
おもんはがさつでぶっきらぼうな怪異に思えたけれど、
ちゃぁんと約束を守ってくれていたのが解れば、風は嬉しそうに吹く。]
…、…!
[しかしケンマがふらつくのが解れば、風は驚く。
最早、支えるほどの力は残っておらず、何もできはしない。
新聞部の部室まで、心配そうに見守るが――命に問題があるとか
そういうわけではないのだろうと解れば、ふぅ、と安堵する。]
[――――またどこかで 音が、歌が聞こえる。]
[…ファンファンファファファン ファーンファ ファファファン…]
[風はあてなくふぅらり吹くのみ**]
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─ 魔術書店『常世倶楽部』(裏) ─
おま…っ 子供か!! そんな理由で!!
[>>362悪びれもしない言葉に、思わず呆れ声の本音が漏れる。初めてあの酔っ払い怪異を同情した。こんな夜の部屋の壁が怖い、みたいな子供みたいな理由で起こされたのなら、面倒この上ない。]
常識ってやつを知らないのかお前は…
[更に子供のように拗ねた事を言うものだから>>363、 深いため息が漏れた。あれをお願いだと本気で思っているなら、どうしようもない。怪異の全てに育ての親が居るかは心底知らないが、文句を言いたい程だ。]
(420) 2018/09/14(Fri) 00時頃
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[うーんと唸る様には、さして関わりたくも無いように 言葉を続けることは無かった。
こいつが九尾の頭を取り返すかには興味は無い。 ただ姿恰好を見るに、あの学校に人の子として紛れるくらい 造作もないだろう。そう思ったから告げただけの事だ。]
[会計の間、猫はぶさいくな面を更にぶさいくに、 不機嫌面で待つ。 買ったもう一つの「学生名簿」を何に使うのか、とは思ったが、それを訊くことはしなかった。これ以上厄介ごとに関わるのは避けたい。ただでさえ既に台風の目に居る状況なのだ。]
(423) 2018/09/14(Fri) 00時頃
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[何かしてほしいこと>>366、と言われて 「五体満足で今すぐ帰せ」と即答しかけて、止める。]
………………、
[深く悩んだような沈黙。 出口の前の木戸を見たまま。 やがて、猫は口を開いた]
一つだけ。
お前から、僕の探し物の匂いがした。 お前、今までどこに居た。 どこから来たんだ
(428) 2018/09/14(Fri) 00時頃
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[ひゅぅ、と名を呼ばれれば静かに風は吹く。
席にはもう座っていないけれど、側にはいるよと、教えたくて。]
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─ 魔術書店『常世倶楽部』(裏) ─
[>>453しょげる様子に、 隠すつもりも無くため息を更に吐いた。
だって、と来た。しかも弁解なり、言いくるめるなり続く言葉すら無い。ますますただの無知な子供に思えた。恐れた怪異の実態がこれか。頭が痛くなるような気持ちだ。]
……はあ……………、 恨みを買いたくないなら 勉強するんだな。
[怪異になって暫く経つが、 こんな子供のような奴と会話をしたのは久し振りだ。 まだ五体満足に生きてた頃振りかもしれない。
謝る言葉に許すような言葉を投げるでもなく。 ひどくぶっきらぼうに、説教のような文句を返した]
(482) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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[>>454指差した方角を見やり、 そのままぽつりと、鸚鵡返しに言葉を零す。 抱えられた腕の中。ずっとしていた警戒は、 この一瞬だけ解け。 こわばっていた猫の身体が、猫らしい柔らかさになる。]
…………… 墓場、 池の底、
……………………………、 …そう、道理でだ。
[残されたのが上か、下か。 水に落ちたか、土に還ったか。
その間の時間を、どう過ごしたか。
―――その違いでしかないのだと。そう思い知る。]
(484) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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[視線は合わせないまま。返す言葉は短い。
ここまで連れてこられて、 してほしいこと、と向こうから言って来たのだ。 それ以外の言葉などかけるつもりは無かった。
やがて、視線を戻し向き直る。 猫はやはり不機嫌面だった。]
―――用事は終わったんだよな? じゃあもう僕は居なくていいだろ。
もう僕は帰るからな。あと離せ。 お前の抱え方、割と下手くそだ。
[ずっとこちらが緊張していたせいが大きいだろうが、 ぶっきらぼうに文句を零して、木戸の奥。 漆黒の先へと帰ろうとした。*]
(485) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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[そうして木戸の向こうへ抜けたなら。 戻ってきたのは、人間たちの此方の世界。
猫を連れて来たそれを、猫が追うことは無いだろう。 解放されたのなら、猫は雨の中すら気にせず その場から逃げるように駆けだした。*]
(486) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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―午後(授業中):九尾塚学園 廊下―
[校舎内、夏に近い時期は、 気温のせいで天気がどうあれ、窓の管理が甘くなる。
誰か生徒が開けたのだろう窓から、 雨に濡れた猫が校舎内に音も無く飛び込んだ。
多くの生徒・教師は授業中だろう。 かつ、教室と離れたこの 一階廊下には人の姿は見えなかった。]
[まだ生きた猫が出す声よりは、 怪異の声の方が人間には届き辛いだろう。 ひどく嫌だが人の姿に化ける。
そうして猫の傍にす、と音も無く現れたのは 化けることが出来る怪異が見れば、情けないと言う奴も、笑う奴もいるだろう人の形の化け損ない。 猫に首輪で繋がれた、首から下が半透明の若い男の姿だ]
(489) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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…おい、 酔っ払い、酔っ払い!
〜〜…っ おもん! 居ないのか!?
[この学校が封印の上にあるというのなら、 基本はこの学校にいるのだろうとそう踏んで。
また、この前みたいに後ろから あの人を馬鹿にしたような顔をして、 突然やってくるだろうかと苛立ちながら半ば思う。
猫と繋がれた男は、かの女装野郎を探しに 校舎の廊下を歩き始めた。]
(490) 2018/09/14(Fri) 02時頃
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うっさいな、化ける力も切れてるんだ。ほっとけ。 お前の封印の上に糞埋めるぞ。
[繋がれた猫の手綱を邪魔そうに手繰り、 馬鹿にした顔に向けて男は悪態を吐いた。]
キツネ頭の在処が分かった。 …場所を変えた方がいいんじゃないか?
僕らが見える奴が多いだろ、ここ。
[この学校には、怪異の存在に気付いている奴が数人居る。あの忌々しいねっとり教師や新聞を作っている少年、…それにナツミ。 のんびり立ち話をして彼らに見られたくは無かったし、ナツミには聞かれたくは無い話だった。]
[お前が使ってるねぐらかどっかは無いのか、とぶっきらぼうに尋ねる。怪異がねぐらに使うぐらいなら、人気も少ないだろう。そう期待して。]
(496) 2018/09/14(Fri) 02時半頃
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― 午後の授業中:空き倉庫 ―
[入った倉庫の中と(どこから持ってきたのだろう) ちゃぶ台をじろりと見る。文句は零さないが、 肩に乗せた猫と揃った顰め面を浮かべている。]
……………。どーも。 [何か小ばかにするネタでも仕組まれているのでは… といぶかし気に茶を睨んだ。出された茶には手を付けない。 冷めきったら、猫の方にでも飲ませるのだろう。]
[話をしよう。と話す言葉には正直に頷いた。 この下品な酔っ払い相手にだらだらとマクラを並べるつもりは無い(何せ碌な会話にならず馬鹿の応酬になるだけが目に浮かぶ。) ちゃぶ台の前に座るやいなや、男は本題を語り出した。]
(504) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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―――キツネ頭は質屋に売られてる。
[――突如倉庫の天井で、バツンと大きな音が鳴る。 その音と共に部屋は(昼だと言うのに)真っ暗になり、(どこに備えられていたか知らないが)ぱっとスポットライトが落ちた。
スポットライトの下。 ちゃぶ台の座っていた男の前。
ちゃぶ台の上は何故かラジオの収録用のようなマイクが 怪異用になんと二つ、天井から伸びている。
その腕にはアコースティックギターが構えられ、]
1、2、3、4
[たんたんたんたん、ギターをリズミカルに叩くと マイクへと口を近づけて、囁くようにこう言った。]
(505) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪ ―――聞いてください。 「かくかくのしか」
(506) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪ さんかくつのの しか 一匹 しかくつのの しか 二匹
はぐれものの しかじかよ きょうは二匹 何語ろう………
(507) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[―――そういうメロディの前置きをして、 男は何事も無かったように、朝に起きた出来事を話した。 ちなみに、語る最中は、常にカノンコードを弾いている。
キツネ頭は質屋に売られてるということ。こんなもの扱う時点で怪異の裏街の質屋に決まってるだろう。
質の対価は『鉄血一瓶』。 または『恋歌』、または『雪女の涙』……
――または、『九尾塚学園体育祭の、優勝トロフィー』。
売ったやつは、盗んだやつと同じ「首無し騎士」で。
盗んだ理由>>362を語るかは、聞きたがるようなら話した。(思うにあまりに子供じみた理由だったので、多少同情して、自ら告げることはしなかった。)
どういうわけかは分からないが、必要だと言う奴が居ると言う事で そいつは買い取ろうとしているという事―――…]
(508) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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|
[とりあえずそこまで語ると、またギターを掻き鳴らし、 対する怪異とは違う、若い澄んだ声を高らかに上げた。]
♪
かくかくの しかじか かくかくの しかじか
かくかくの しかじかよ(WOWOW) かくかくの しかじか… [アレンジも大きく加えながら、 歌う男は顎でおもんへ合図する。 ―――ハモるぞ。とも言いたげに。]
(509) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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♪
かくかくの しかじか かくかくの しかじか
まるまるの くまもいるよ(WOW) かくかくの しかじか…
(510) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[掻き鳴らしたギターが、穏やかなメロディに変わり、 静かに余韻を残して終わっていく―――。
音が完全に消えた頃には照明もマイクも 持っていたギターすらも消えて、元の倉庫に戻っていた。
何事も無かったように、男は話す。]
…その買戻しが あんたの手回しだってんなら、まあいいけど。
そうじゃないなら急いで手に入れないと、 あんたの頭はまた行方不明だな
(514) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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[写真をぺらりと見せられて、 男は目を驚いたように瞬かせた]
! あ、ああ。 確かにこいつだった。 双子だったのか、あいつ…
眼鏡はかけてなかったけど…
(515) 2018/09/14(Fri) 03時半頃
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|
[頭を掻いて叫んだ内容に半眼を送って、]
対価は、向こうもあてはなさそうだった。
最後の… その、優勝とろふぃー、ってやつは ここの名前がついてるんだがら、 ここにある物なんだろ。
向こうもとれるかどうか 唸ってはいたな。
[盗んだ理由は、訊かれてしまったので 素直に語る。]
まあ僕の勘でしかないけど。 あんたの頭を盗んだ首無しっていうのは、 まるまんま、ガキみたいなやつだったよ。
[弁護するわけでもなく、面白くも無さそうに言う]
(518) 2018/09/14(Fri) 04時頃
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アーサーは、おもんにアンコールした。
2018/09/14(Fri) 04時頃
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そうなのか? そりゃあご愁傷さま。
[この学校の行事はまだ知らない。 先程騒がれていたのなら、生憎は昼まで 拉致されていたばかりだ。
我関せずとそう言ってようやく茶に手を付け始める。 それを啜った時に言われたのがこの言葉。>>520
男は茶を噴きだした。]
…………………………はあ!?!?!?
アンタがナツミに押し付けた 頭探しは見つけてやったんだ! 頭が見つかったんだから、もういいだろ!?!?
(522) 2018/09/14(Fri) 04時頃
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[>>521 質に投げ売りしたと言ったから。 お前が頭を盗んだのか、と聞いたら だって、とそう理由が帰ってきた。
男はそうおもんに伝える。 本当に首無しであるかどうかの経緯を 伝えるのは多少面倒だが]
質屋の台帳を見るには、 首がないとダメなんだって。
そいつはひとりじゃ入れない。 そう言ってたぞ。 [睨んだ写真の写る顔を横目に、 首から下が透けた男は小さくため息を吐く。]
(526) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[>>525 茶をひっかけた事を謝ることも無く。]
どんだけたかる気だ、自分の頭だろうが! 自分で面倒見ろよな!? あと本気でやめろよな!! あんたじゃ虱潰しにどこでもそこでもやりそうだ!! 断酒しろよ酔っ払い!! だから、 ナツミを変な事に巻き込むなって言ってんだよ! 何のために代わりに見つけてやったと思ってんだ!
(529) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[持ち上げた瓢箪をいぶかし気に見てから]
……ええ……あんたが 飲んでる酒だろぉ…
それ飲んだら あんたの仲間入りっていうじゃないだろうな……
[酔っ払いを睨みつける。]
………………まあ、ラーメンのがまだ… 塩気きいてるし…
(531) 2018/09/14(Fri) 04時半頃
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[酒の所感については、最高にうんざりとした顔で聞いて >>530 忌々し気な顔でおもんを睨み]
……………あーあーわかったよ!! 整えればいいんだろ!! ほんっと、お前なんか 明日首無しに呪われちまえばいい!!
[男と猫は恨み言のようにそう言った**]
(533) 2018/09/14(Fri) 05時頃
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