人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

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―いつか・廃屋の外で―

[亡骸と遺品を残し、コリーンが廃屋を後にする
 右腕に宿るヴェラも、当然彼女と共にある。
 去り際、ふと捉えた、その場所へと入って行く人影……
 コリーンは気づいていなかったのかもしれないが、右手はちゃんと彼女を見ていた。
 無事だったな、の後に続く言葉は、氷の魔物への確信]

 ……お前だったのか。ホレーショー。
 まったく。そうと言ってくれれば手加減などしないものを。

[こんな状態なのだから、偽りの強言の1つくらいは、許して欲しくれと求めたい。
 何もない廃屋に入って行くソフィアが、あの魔物だとは思えないのだから。

 声をかけてやりたかったが、魂はどんどん彼女から離れて行く]


 弱いままでいい。

[ヴェラは、ぽつりと呟いた。
 群の中には、力を持たないものもいる。だから、外敵が現れたなら、父親の狼が前に立ちはだかり家族を守る。
 癒し手のソフィアは確かに重要な能力は持ってはいるが。
 ただ、自らを弱いと名乗るのとともに、折々感じていた自信のなさから、父親の背に隠れている子供の狼を想起してしまうのだ]

 弱いままでいい、が。

[父親が倒れたら、母親が立ちはだかる。母親が倒れたら、年長の子供が立ち上がる。
 強い者から、弱い者へと、その立場は引き継がれ……だから]

 精一杯、戦え。

[彼女がその場で見た光景に、何を感じるかは分からないが。
 もう見えないソフィアに向けて、弱い者同士のエールを送った]*


[―やがてコリーンはその場所に辿り着く。
そうすれば、彼女の右手に宿る魂にも其処に広がる光景が見えた。

ヤニクを生贄にせんとするホレーショーの姿。

けれど、ヤニクの身体に右手を置いたまま、ホレーショーは動かない。]

…ホレーショーさん。

[名前を紡ぐ事は出来ても、自分には彼の‘声’が聞こえる故に、早く糧にとは促せない。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[どれだけ逡巡していたのか。
近付く気配>>19にすら気付けないほど。

掛けられた声に、
まだ上下する胸からゆっくりと右手を離す。

そして振り向くことなく、背を見せたまま]

広場で決着付けようか。

[掛けた声はそれだけで、コリーンの目の前で
氷を纏う蜥蜴の魔物へと姿を変える。

そしてそのままただでさえ脆い廃屋の壁を
突き破り、広場へと消え去った]

(23) 2013/06/21(Fri) 23時半頃

放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2013/06/21(Fri) 23時半頃


メモを貼った。


メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

     − 広場 −

[紅い雨はまだ止まなかった。
残っていた雑魚を喰らっても、完全な回復にはほど遠い。

何故ヤニクを喰わなかったかと責め立てる様に右腕が疼く]

(24) 2013/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

……泣いているのか…。

[俺の行動に怒っているのだろうか。
誰が怒っているのだろうか。
俺はどうしてこんな事をしているのだろうか。

失いかけた魔力や体力の回復に記憶が代償として消えていく。

愛した女性の存在どころか。

愛した事さえ。

泣いた事さえ。

一瞬とは言え感じた幸福も、全て消えていく]

(25) 2013/06/21(Fri) 23時半頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[そして広場に、心無くしたただの魔物が残った]

(26) 2013/06/21(Fri) 23時半頃

―止まった手―

[男の背に近づいていく右手の中で、ヴェラもその光景を目にしていた。
 ヤニクを生贄とするのを、確かに止めていたその手
 『救済』の思考を持たないヴェラには、ヤニクは僅かに延命をしたようにしか感じなかったが……。
 意図が分からず、先ほど感じた思いが形を変えて矛先を向け……ただじっとその光景を目にすることしかできなかった。
 やがて、こちらに向けられる言葉。『決着』の2文字。
 やがて氷の魔物と化したホレーショーは広場へ向かい……]

 いかんな。一度思い始めると、気になってしかたがない。
 それに……。

[ヴェラの魂は、狼を象ったまま、ふわりと浮遊する。
 行く先は、先ほどの呼びかけがが聞こえた場所]


 すまんが。ここ、構わないか?

[詫びや、再会の言葉を排し、共にいても? と問いかける。
 この場所にはツェツィーリヤの魂も、まだ共にいたのだろうか。
 ホレーショーの動きを気にかけているであろう、彼の邪魔をする気は、今のところない。
 ただ、ふん、と鼻息をつき。言い訳のように付け加えた]

 私は、1人でいると寂しくて死んでしまうタチでな。

[殺し合った者同士。断られたなら、当然距離を置くつもりだが。
 見守る、と誓ったが。この結末を1人で受け入れるのは、弱いヴェラには少し荷が重すぎるのかもしれない]


イアンといるならばツェツィーリヤとの会話も、もちろんお邪魔をするつもりはない。


[僅かに呼吸に上下する胸]
[次第に弱くなりながらも、拍動し続ける心臓]
[あの時のように、心と体は生死の狭間に在る]

[止まぬ雨]
[このまま時が過ぎれば、いずれ…]


…あ。

[ヴェラの気配を感じれば、褐色を僅かに見開く。
―彼の魂があるのも当然、感じていた。]

…いい、けど。

[彼と殺しあった事。
彼らを裏切った事。
どちらつかずの自分。
それらを鑑みれば、どう接したらいいか目は泳ぐが。]

…狼なのに兎みたい。

[言い訳のような言葉には、ぽつりと呟く。
ツェツィーリヤの姿があれば、大丈夫か、と聞いただろう。]


[イアンの返答に、感謝する、とばかりに狼の頭を垂れる。
 そして、仮にツェツィーリヤがいたとしても、彼女の返答の前にふてぶてしく座り込んだ]

 遠慮はしないぞ。
 もっとも、邪魔になったら尻を叩いて追い払えばいい。

[目を泳がすイアンのことを、ちらりと狼の目で見やり]

 ……どっちも生き物だ。
 たいして変わらん。

[尻を叩かれたら飛び起きるだろうが。
 ともあれ、今はそう言って両前足の間に顎を置き、外の世界へと感覚を澄ました]


[頬に触れた手]

……俺が生かされたことに。

貰った命に、意味があるんなら…

[翳された右手へと、魂は手を伸ばす]


…使い切ってくれ!

派手に使って、ぶっ倒そうぜ!!

なんも出来ねえで、このまま終わるなんて嫌なんだ!!

[肉体に残った、なけなしの生命力]
[体に囚われたままだった、魂の意思]

[力へと変換され、魔法へと昇華する!!]


狼姿の彼を見て、何処か懐かしく思う。
廃屋の中、人の姿で狼の姿の彼と話していた時から、そう経っていない筈なのに。
座り込んだその姿を拒む事はしない。]

 この状況で、邪魔とかないでしょ。

[野犬を追い払うみたいに、彼に接したりはしない。
狼と兎。大して変わらないと言われれば。]

 …そうかなぁ。

[肉食獣と草食動物。結構変わると思うけど、と思いつつ。

けれど、コリーンがヤニクの魂を使って生贄魔法を発動させる気配を感じれば、顔を強張らせる。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[ぎょろりぎょろりと、餌を求めて忙しなく動かす目に
力満ちた命の色が映った。

他の雑魚など比べ物にならないほどの魔力と
眩しい命の色に引き付けられる様に猛然と氷蜥蜴は
突進しようとした。

だが不意に、
紅い雨が止んだ様な気配に首を傾げた次の瞬間。

降り注いだのは茨の雨>>30]

(31) 2013/06/22(Sat) 01時頃

【人】 放蕩者 ホレーショー

[今しがた喰い損ねた魔法使いの供物だと気付くと、
目の前の魔法使いが生贄にしたのだと知れる。

魔法使いが発動した時の比では無い、
圧倒的な、叩き付け、潰す程の茨の雨に
魔力も体力も完全ではない体は消耗する]

(32) 2013/06/22(Sat) 01時頃

[追い払われないことをこれ幸いと、その場にべったりと座り込む]

 似たようなもんだ。
 どっちも食って生きて……。

[コリーンの手が、ヤニクに触れる。生贄の力が発動する
 両手と体を覆う、無数の有刺鉄線
 力強い青年の決意が聞こえてきた気がするのは……彼の魂が近づいたから、なのだろうか]

 いつか死ぬ。

[イアンの心中は分からない。ただ、ヴェラはかつての群の仲間に。
 声と共に、身に纏った生贄魔法を放つ魔法使いの、青年の魂を帯びた一撃に。

 ぶちかませ、と心の中で呟いた]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[降り注ぐ茨の雨は確実に尾だけでなく、
体幹も絡め取る。
めり込む傷はたちまち凍りつくが、凍る表面も突き破り
肉深くまで突き刺さる。

一部はそれこそ地面に繋ぎ止める様に突き刺さった]

ガアアアァァァァッッッ!!

[あがる悲鳴はもう人の声では無かった。
茨を引き千切ろうと足掻きのた打ち回る。

動く目は魔法使いを凝視したままで、茨を引き摺りながら
女へと近付こうとした]

(34) 2013/06/22(Sat) 01時頃

[―その括りで言うなら、魔物も人間もそう変わらないんじゃないのか。
けれどそれは口には出さない。]

 …っ…。

[魂を使って発動させる生贄魔法の力の強大さは、喰らった自分が一番よく分かっている。
茨の雨を喰らう同族を見つめながら、唇をきつく噛み締めた。


  …げ、て。


 ―生きて。

そう願うのは、彼にとって重荷だろうか。

―それでも、願う事をやめられない。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

ウオアアアアアアアアアッッ!!

[伸ばした舌は円月輪に切り落とされる>>33
茨を縫って切り裂かれた体、棘に貫かれた傷からも
血が溢れ、雨の代わりに紅く体は染まっていく]

ウ…ガァ…ァァ……。

[それでも蜥蜴は地面に鉤爪を突き立てて、
擦り切れた命を引き摺って前へ、前へと進んでいく。

そして距離感も判らないまま、
地面に突き立てていた鉤爪を振り上げて
コリーンへと斬りかかろうとした]

(35) 2013/06/22(Sat) 01時半頃

[茨の鉄線が降り注ぐ。その威力の絶大さは、右手の中にいても感じとれる
 唇を噛み締めるイアンの表情をちらりと見つつ]

 …………。

[声をかけることはしなかった。
 食い込み、突き刺さり、鉄線により傷つく魔物の体
 多くの魔物との戦いで聞きなれているはずなのに、その悲鳴に、思わず軽く目を細める。

 無数の茨を纏ったまま、こちらに近づこうとする魔物の体は。
 円月輪に舌を断たれても、止まらない。

 振り上げられる、かつて一度止められた鉤爪の行方を、見守る意思に任せて、瞳に焼きつけようとした]


[会えたのかというイアンからの質問に、ふわり、笑う。
 まだ会えては居ないが、いずれ会えると信じている、と。
 そんな意味を含んだ笑み。]

 壁……そうですか?
 ……そうかもしれませんね。

[壁を作り。
 ツェツィーリヤはは、もう二度と
 あのような思いを、したくなかったのだから。]


【人】 放蕩者 ホレーショー

[その身を引き千切る様にして蜥蜴は進む。
振り上げた鉤爪は手応えを感じても、魔法使いはまだ生きていた。

生贄魔法の発動時間が終われば、解放されれば
まだ勝機があるかもしれなかった。

だが魔法使いの問い>>36に一瞬動きが止まる]

(38) 2013/06/22(Sat) 01時半頃

メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

ヲ前に、生きてイテ欲しカッタ……。

[不意に重なった女。
黒い髪、黒い肌。
何一つ、目の前の女とは似ていないのに。
重なった女に俺は微笑んで。

円月輪の前に、自ら頭を差し出した]

(39) 2013/06/22(Sat) 02時頃

[−例え出会ったばかりとはいえ、少なからず言葉を交わした。

正体を暴かれる身となっても、
戦友を手に掛ける事になっても、自分は孤独ではなかった。

だから。
彼が何と言おうが、
自分にとって彼は、‘他人’ではない。

間近に届く彼の苦痛の声を遮らず。

茨の鉄線に、円月輪に、
その身が深く傷付けられても尚、コリーンに立ち向かおうとする氷蜥蜴の姿をじっと見つめる。**]


メモを貼った。


【人】 放蕩者 ホレーショー

[目の前で逸れる円月輪>>40

それを掴もうと伸ばした手にはもう鉤爪も、
凍気纏う鱗もなかった。

茨から解放された体は引き裂かれ、貫通し、ボロボロだった。
だがやらなければならない。

『生贄』になる前に『死』を。

掴んだ刃で自らを終わらせる力はもう無かった。
だから…それを喉元にあてて、支える事の出来なくなった
体を重力に引かれるままに倒れ込んだ**]

(41) 2013/06/22(Sat) 02時頃


 ……皆さんにも、そういうものがあったのでしょうか?

[ツェツィーリヤは小さく呟いた。

 何かを失ったこと。
 再び会いたいと思った存在。


 魔法使いを長く続ければ続ける程、
 失うモノは多くなる。
 それは、きっと
 魔法使いの悲しい宿命。]


[魔法使いになったということは、
 何かを守りたかったのだろうともツェツィーリヤは思う。
 ツェツィーリヤも、また。
 初めは何か――もう忘れてしまったけれど――を
 守りたいと願い。
 そして、セシルを失ってからは。

 彼の為に生きたい――死にたいと願った。

 一歩間違えれば、おそらく彼女も
 二人のように魔へと落ちた可能性もある。

 落ちずに済んだのは、
 おそらく――        だったからかもしれない。**]


放蕩者 ホレーショーは、メモを貼った。

2013/06/22(Sat) 02時頃


【人】 放蕩者 ホレーショー

[『聖杯』はきっと悪魔の盃。
尽きぬ望みの前に現れて、代償と引き換えに魔に染め上げて。
その盃を絶望と悲劇と欲望で満たす為なら
どんな悪意ある奇跡も起こすのだろう。

最後の最後に。
俺の罪全て、愛した女の記憶と共に返すのだから**]

(42) 2013/06/22(Sat) 02時頃

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