237 【リアル人狼RP村】蜉蝣の村【半身内】
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ぎっ……ああああ……っ!!
[メスは見事に腱に突き刺さる、一瞬冷たい物に抉られた感覚が走るがそれは直ぐに猛烈な熱と痛みへと変換された。
逃げ出そうとした勢いのまま床に転がり崩れ落ち、脚を抱えて一人呻く。
どっと脂汗が顔に滲みその表情は恐れと苦悶に歪んでいた。
脂肪の壁の為か痛みの割に血はそんなに噴き出ないだろう、突き刺さっていたのならば尚更。
うぐぐ、と苦悶に呻きながら2人を見上げる。絶望に染まった瞳の色で]
う、あ、あああ……あんたたち、自分で、担当者に言えば良いのに…!
[そうだ、そうすれば人死になんてさせずに済むのに、なんて身勝手な。
そんな人の理論はもう相手には通じないのか。涙を流しながら訴える。
まさか彼らが食うだけではなく人を死なせたなんて、知らないままに]
いぎっ、うぐっ、う、ううう…っ!
[シーツを口に詰め込まれれば真面な声など発せない。両腕はリーにでも抑えられていたか、先ほど転んで痛めたか、押さえ付けられた時に体の下になり使えなくなったか。
どちらにせよ両腕は上手く動かず口に詰め込まれたそれを外す事すら務まらない。
"死にたくない"
なんと願いは同じ事か。なのに相手は捕食者で自分は獲物のだ。
肉を抉られもがき痛みに身をびくりと跳ねさせる。言葉はただのくぐもった呻きにしかならなかった。
ジクジクズキズキ、脚が痛む。
涙で歪んだ視界の向こうで、ただ、レイの笑顔が柔らかく場違いだった。
どうせなら。
早くに痛みをなくしてくれたら良いのに。
逃げ場を無くしてジワリジワリ、味わい殺していくつもりなのか。
(春江……、父さんが悪かった)
(幸せになってくれ)
それでも。
……それでも。
床に縫い付けられながら視線は意識は指先は懸命に扉へと向かい進もうとするだろう。
護りたいものがある。それでも、犯人を知った今。
伝えなければ、と、なけなしの正義感と生存本能とがそうさせていた]
|
[開いた扉>>31に、ほっと胸を撫で下ろす。 けれどその奥に覗いた顔と、変わらぬ声音で掛けられた声は。 到底自分の知る彼の物とかけ離れている気がして。 一瞬、続ける言葉を失くした。
それでも、あんな事の後ならば。 当然だ、と。自嘲じみて、受け入れる他ない。]
…いいんですか? こんな状況、なのに。
[見つめた瞳は、常より多少水っぽかっただろうか。 問いかけは即ち、自分を疑ってはいないのか、と。 そう言い換える事もできただろうけれど。
それでも分煙なんて言葉が聞こえる前に、お邪魔しますと律儀な挨拶だけ掛けて、室内へ踏み込んだだろう。]
(33) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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[――慣れた煙草の匂いに混じって、
ほんの 一瞬、]
(34) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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[――違和感は、出された料理を口にした時からあった。
確かに空腹は覚えども、他の被験者達ほどの切羽詰った空腹は覚えず。 此処へ来てから口にした食べ物の量も、他よりずっと、少なかったか。
本能に根付いた欲求というものは、理性を持ったヒトにとってもまだ、強い支配力を持つもので。
即ちその欲求が薄かった為か。 もしくはただ、本来の頭の回転の速さゆえか。
視界は些か――"クリアだった"。]
(35) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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[覇気のない雑談は、わざわざ盛り上げる心地にもならない。 それでも薄い笑みを作っては、変わらぬ顔で迎えた彼に失礼のないように――困らせないように、なんて。 以前の自分が見たら、殊勝だと嘲るだろうか。]
………はい、
[雑談の後、僅かに間は空いたか。 何をして過ごしていても時間は来る。 だからこそそれは、ある種予想通りの問いかけだった。
――ほんの、今。まさにたった今。 過った何かを覚えた自分にとっては、さらにあまりに、タイムリーな。]
あの、
その前に、ひとつ。 伺ってもいいでしょうか、…リーさん。
[肺に溜まった煙と共に、震える息を吐く。 逡巡は、部屋に入ることを決めた時よりずっと――長かったか。]
(36) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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血の、…においが。
[自身と同じ煙草の匂いと。 その中に混じる、本来なら嗅ぎ慣れぬ匂い。 ヒトから流れ出る、鉄錆の匂い。 何処も怪我などしていない筈の彼から、その気配をひときわ強く感じたのは。
――扉を潜った時、だったか。
数刻前、扉の隙間から覗き見たイアンの傷は。 血の匂いをそこまで撒き散らす程、大きな物だったか?
感じるのはそんなものよりもっと。 身体に、その内に。 染み付いた、血の、気配。]
(37) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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[視線を逸らした紙巻からは、灰が落ちて床を落とす。 嗚呼何をしているのだ、なんて。 逃避めいた思考の奥で、どくりどくりと、心音が、煩い。]
…き、
気のせいだって、俺の勘違いだって。 言って頂けますか、 …リーさん、
[縋るような視線を持ち上げて、しばらく彷徨わせた後。 幾度も見遣った暗い色の瞳へと、合わせた。 彼は一体、どんな顔をしていたか。
こんな心境で、伺いたくなどなかったのに。*]
(38) 2015/08/26(Wed) 21時半頃
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フィリップは、グレッグに話の続きを促した。
2015/08/26(Wed) 22時半頃
フィリップは、ネルに話の続きを促した。
2015/08/26(Wed) 22時半頃
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[言外の質問>>47をもしも返されたなら――"部屋に入る前に"、返されたなら。 凶器を片手にひとり広場を出た背を思い返しては、触れずに離れた腕を今更見遣っては、 否、と。答える事が出来ていただろう。
願望めいたその答えは、すぐに。 他ならぬ自身の確信によって、裏切られることになったのだけれど。
背後で冷たく響いた鍵の音は、耳には届けども。 それよりずっと気に掛かることがあった。 それよりずっと、見なければならないものがあった。
扉へと、振り返ることはしないまま。]
(55) 2015/08/26(Wed) 22時半頃
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…はは、犬、みたいでしょう。 僕だって知りたくなかった。
[返されたのは疑問めいた顔>>48。 彼が"そう"でなければ、突拍子もない問い掛けだったのだろう。 それでも、そうではないことを知っている。 とぼけるな、なんて。詰め寄る気概こそなかったけれど。]
……イアンさんの、ものだけじゃない。 もっとたくさん。
例えばサイモンさんだとか、 ――ヨアヒム、さんだとか。
[こんな時ばかり、すらすらと流れるように答えを導く思考が憎い。 ならばいっそ、自身も同じ身であったなら、と。出来もしないことを想う。
震える声で絞った言葉は。 もしも廊下に誰かいたのなら――或いは。 聞こえ漏れて、しまっただろうか。]
(56) 2015/08/26(Wed) 22時半頃
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―死ぬ前のこと―
[自分の自室に籠って鍵をかけ、ただただメスを握り布団にくるまっていた。
空調は心地よい温度に保たれているというのに、震えが止まらない。]
なんで………
なんでこんなことに………っ
俺はただ、ネタを……
うぅ………っ
[目尻から滲む滴を枕に吸わせる。柔らかな枕に顔を押し付けたまま呟く言葉もまた、枕に吸われて。
怯えた身は些細な音すらも拾った。かちゃり、鍵の開く微かな音が部屋に響く。
びくっと体が揺れた。何故勝手に鍵が開くのか、などと考える余裕すらない。
きっと誰かが自分を殺しに来たのだ。誰か、そうきっと先程疑惑の視線を送ってきたリーが。
扉を開ける音は聞こえなかったけれど、部屋の中に入ってくるのも時間の問題だろう。
布団という繭に籠っていられたのはほんの短い時間だった。
鍵が開けられた音を聞いてから、数秒もしないうちに恐怖に耐えられず勢いよく布団を剥いで体を起こす]
[くぐもった悲鳴を上げ続ける羽目になる。一度くらい始めれば箍が外れたのか何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、刃が身に突き立てられその度に体がびくん!と跳ねる。
あまりの痛みに意識が飛びかけるが、また新たな痛みで意識が取り戻されるのだ。
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!
そのうちにビクビクと体は痙攣し、血肉以外の匂いが漂っただろう。体が無駄な動きを止め、ジワリ、下肢が血以外のもので濡れる。失禁していたが、だからなんだと言うのだ。彼らは嫌がるかもしれないが、自分は、命を削られている。
腹部を抉られれば堪えきれず胃液が競り上がり、だが口に詰め込まれたシーツのために吐き出す事も出来ずに口の端から臭い液と血をだらだら垂らしていただろう。
内蔵が抉られる度千切られる度、ビクリビクリとその痛みにのみ体は震えた。
やがて。
その反応も無くなり。
その目に光が宿らなくなるのも間近だったのだろう]
…ひ……っ、
く、くるな…………っ!!
………それ、それで俺を殺すのか…?!
[体を起こして扉の方をみれば、鈍器をもったリーが近付いてくるところだった。
ガタガタとより激しく震えながらも、しっかりと両手でメスを握って、必死でリーへと向ける。
長い棒はメスより明らかにリーチが長く、普通に戦えば殺されるのは確実に自分だろうと思われた。
叫ぼうとして出した声は震え、思っていた半分ほどの声量にもならないまま。
シーツを蹴り、なんとか体を逃がそうとしてもすぐに体は壁にあたる。そのあとはただ、シーツの皺が増えていくだけだ。]
くるな………こないでくれ…………っ
いやだ、俺はまた死にたくな゙――………っ
[ふるふると首を左右に振っても、懇願してもリーは止まらない。
震える声で言いながらあまり広くはない部屋の奥に逃げようと体を反転させた途端、後頭部に強い衝撃を受けた。
悲鳴すらあげられないまま。
どさり、とからだの上部がベッドから落ちる。
鈍器を受けた頭はひしゃげ、どくどくと流れて行く赤はあっという間に池を作った。
見開いたままの瞳から涙が零れる。
そのまま、イアンという偽名を与えられた男の命は潰えた。]*
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信じたいと、……思って、ました。
[震える声で絞った言葉は、縋るような視線へか。それとも彼の諦めへの、反抗か。 合わせられた視線に、暗い瞳に映る自分の姿が、それに応える。
――答えは否だと。 憎らしいほどに敏い思考が、脳内で煩い。
誰を選ぶかと、問われたなら。 それは間違いなく――【リー】、と。]
(57) 2015/08/26(Wed) 23時頃
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……リーさ、
[煩い鼓動の中で、それを断ち切るような靴音に。 逸らせもしない視線はそのまま、触れる手だって、振り払うことなんて叶わない。
自分はもっと合理的だった。保守的だった。はず。 それをも覆して、未だ反抗を、拒絶する。]
――――ッ、
[重なった唇に、びくりと開いたその隙間から。 入り込んだのは、――未だ新しく鮮烈な匂いを放つ、血錆の味。 遅れて腕を持ち上げては、目の前の肩を緩く、緩く掴んだ。
忌避した血の匂いに、覚える嘔気より。 代わりとばかりに熱くなった目の奥が、ちかちかと明滅する。]
(60) 2015/08/26(Wed) 23時頃
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……なんで、…いや、
[離れた唇の間で薄い呼吸を落として、泣きそうな声での問い掛けは――愚問も甚だしかっただろうか。 哀しげな表情も、きっと初めて目にするもの。 此処に来てこんなに多くの表情を見るとは思わなかったと――とんだ迷惑だと、毒吐く余裕もまた、ない。]
……どうして。
[言い換えただけの言葉は、今度はこの状況へと。 ビルの前で会った時。誰がこうなると予想していたか。
――誰が、紛れもない"殺人鬼"を前にしたこの状況で。 部屋を出る選択肢も選べぬ自分を、予想したか。
転がるカードキーには、目もくれないまま。]
(61) 2015/08/26(Wed) 23時頃
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フィリップは、リーに話の続きを促した。
2015/08/26(Wed) 23時半頃
[男はもう、唯の肉塊と化している。
娘を思いその幸せを願いながら
しかし、それを見届けることは叶わない]*
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[真実は恐ろしい、と>>63。彼の口から伝えられずとも、充分に知らされてはいたか。 否、理解った気になっていただけかも知れないのだけれど。
耐えきれぬ飢えに唆されて一線を越える気持ちも。 温度の残る肉が喉を通る、その感覚も。 自分は何も知らずに――そしてそれを、糾弾しているのだから。]
――泣いて、ません。
[逸らさぬままの瞳を揺らした答えは、説得力には欠けていたかもしれないけれど。繕えぬ言葉も感情も、今更のこと。 幾度も向けられたその視線に、まるで見透かされているようだと。そう思った記憶も新しい。]
……え、
[重ねられた手が外されれば、本能めいて身を引きかけはするけれど。 ごく緩く、まるで縋るような腕の力を、振り払うことはできずに。 同じく告白された名前>>67を、単調な頭に巡らせながら――その後に続いたか。 薄くなった紫煙が、天井近くで揺らいで消える。]
(69) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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[そうして自ら拓かれた喉>>68。 反芻するように、結局触れられることのなかった自身の喉を摩っては――言葉を探した。 彼が言わんとするところなんて、こんな時だって容易く、察することができる。 憎々しげに瞳を細めて、それからすぐに歪めた。]
……俺に。 できると、おもいますか。
[望んでもいない薬の効能で、望んでもいない殺人を犯した挙句に、――その業の為に、死ねと。 その決断を、断罪を、自身に果たせと。
何も望まないように見えた彼の最初で最後の頼みが、そんな事だなんて。 なんて残酷だと、唇を噛んだ。]
(70) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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[だけれど、彼が死ななかったら。 次は誰が喰われるのか――他人か、彼自身か、 ――それとも自分が、喰われるのか?
彼になら喰われても良いだとか。 そんな言葉は美談だと、知ってはいる。 誰だって、自分だって。命が惜しい。
たとえ共に過ごした数時間、その煙の匂いが、妙に居心地が良かったとしても。 混じった血の匂いを知ってしまった今となっては、もう。]
(71) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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……殺そうと、思えば。 できたでしょう、俺なんて。
[流暢なはずの言葉は、そんな責めるようなものしか出てはこない。 何度鎮めようとしても落ち着かぬ呼吸を、数度。 ベッドへ乗り上げれば、容量を超えたスプリングは小さく軋んだ。覆い被さるように膝をついて、揺れる指を伸ばす。
鎖骨の間から喉元へ。覚束ない手付きで辿れば、そこで一度、手を止めた。 時間が迫ると、彼は言う。 ならば許されたのは、最後の逡巡か。]
――――…、理央です。
[散々留めた言葉の先。曖昧に流れた言葉への応答を、今更。 熱を帯びた両手を揃えれば、喉元を覆うように添えて。]
…すみません、
[肩に力を込めて、腕に体重を乗せる。強張った指先で辿れば、抑えるのは頚動脈でなく気道。 どくりと伝わる血流に、眩暈がした。]
(72) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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[嫌だ嫌だと力を失いそうになる腕は、人を殺す大罪にか――それとも、相手が彼だからか。 結果は変わりやしないのだから、どうでも良かったかも、しれないのだけれど。
ただ、嫌だと。 なりふり構わず――例えば彼がそうして扱おうとした子供めいて。叫び出しそうになる唇を噤んで留めて。
それでも溢れそうになる悲鳴に、謝罪に。 ひときわ強く体重を掛けながら、上体を落とした。]
……ようすけさん、
[息のかかる距離で、息を奪おうとする彼に。 行き場を無くした悲鳴も感情も、唇を重ねては――吹き込むように、呼吸を奪った。]
(73) 2015/08/27(Thu) 00時半頃
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―その後、インターバルと―
[そうして扉越しに聞こえた声>>66に、びくりと肩を揺らす。 手の下には呼吸を止めた――自分が命を奪った、彼の、姿。 もう血も呼吸も通ることのない首筋から手を剥がして、開いた襟口をそっと閉じて。 丁寧に毛布まで掛ければ、ベッドから降りる。
命を止めたヒトの身体が――あんなに恐れていたはずのものが、目の前にあるのに。 それでも尚も離れ難いのは、何故だろうかと。 一度だけ振り向いて、
幾度かよろめいては、扉へ近付いて鍵を開けた。]
(74) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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―廊下―
………グレッグ、
[そうして見慣れた彼の姿に。 そこでようやく、安堵したように脚の力を抜かしては、ずるりと座り込んで。 喉に詰まったままの空気を吐き出しては、その顔を見上げたか。]
…ご、…めん、あのさ、 陽介さんが――リー、さんが。
[未だに整理しきれぬ事実を、彼に伝えようとはするのだけれど。 入り組んで絡まった思考は、結局ろくな言葉を成さない。
部屋の内を示したなら――彼は理解して、くれたのだろうか。 血の一滴も流れていない状況から、彼が理解してくれればいいと、そう思っては。 それでも自分が殺したことに変わりはないのだと知れば、恐怖じみた視線で、その姿を伺うのだけれど。]
(75) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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[もしも彼が未だ、自身の話を聞いてくれるのならば。 歪む瞳を覆っては、未だ震えを残した声で、呟く。]
これで…俺達、生き延びれる、のかな。 俺も、きみ――グレッグも。
ちゃんと生きて、ここを。 出られる、……きっと。
……よかった、
[これで終わったのならば、と。そんな安直な思考。 なにひとつ上手く行った気なんてしないけれど、それでも確かに、まだ生きている。 インターホンに向けて留められた、彼が彼を指す声>>52など知らぬまま。
だって彼は間違いなく――確実に、唯一自分が【信頼できる】人物なのだから、と。 それは自身の異様な聡さに限った事でなく。 握られた手と、広場で叫ばれた声と。 確かに安堵を覚えたその温度が、他の被験者のように。――"彼"のように。 失われるのは、耐えきれないと。]
(76) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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[それから彼の、血を流す指先>>45に気付けば。 視線を向けて、その手を取るのは許されただろうか。 触れればその熱に、未だ血の通った温度に、泣きそうなほどの安堵を覚えれば。]
……何、やってるんだよ。 人のことばっかり気にする、くせに。
もう少し。 自分のことも気にかけるべきだ、…きみは。
[責めるような口調になったのは、それでもほんの僅かでも。彼によって、有りもしない日常に引き戻された気がして。 常に手を伸ばされてばかりの自分を恥じては、それと同時に彼の身を慮ったのは――伝わったか、どうか。
あいにくハンカチも何も、自室へ置いてきてしまっていたから。 ひとまず声を掛けて、その場を離れようとしただろうか。 未だ力の篭らない脚は頼りなくはあったけれど――未だ、歩ける、はず。*]
(77) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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[そうして全てに背を向けて、歩く足取りはだんだんと、はやく。 足を止めてしまえば、もう進めなくなるような気がしたから。]
――満足、ですか。
[ふ、と。思い出すのは。 表情の消え失せた彼から掛けられた、感情のない言葉>>24。 自身が"優等生"ならば。 "悪"を糾弾して、断罪する、そんな役目が。 自分に、果たせる、とでも?]
…の、 望んで、こうなった訳じゃない、
[生まれた時から望まれて染み付いた、優等生のレッテルも。 気付いてしまったその匂いだって、真実だって、気付きたくなんてなかった。 望んでなんて、いなかった。
ならばこの手に残る鈍い痛みは。喉奥に留まった、抉るような慟哭は。 ――果たして誰の、望みなのか。*]
(78) 2015/08/27(Thu) 01時頃
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―追懐―
[――誰にも、名を呼ばせた事はなかった。 皆が皆、"出来た友人"であったから。
彼の口から出る、忌避したはずの名前>>80に。 乾いて掠れた低音で紡がれるその声に乗った、自身の名前に。
初めてまともに他者から呼ばれたそれは、それでも確かに。 熱を持って胸へと届いたか。
あの時、エレベーターで。 礼が欲しいとは思った。 ごくごく些細な、慣れてしまったが故に、日頃からそう満たされることのない承認欲を。 こんなところで果たされる事なんて、望んではいなかった。
最初で最後の充足感と。 それを最後に、力の篭る腕と、――、]
(84) 2015/08/27(Thu) 02時頃
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[――嫌に穏やかな表情>>82に視線を落として、けれど無理やりに留めた涙腺は、今更破れはしない。
――狡い、とは、思う。
よりにもよって自分に、断罪を託した事でもなく。 彼の内に過った願望も我儘も、知るわけでもなく。
ただ、たったひとつだけ。]
…言ってくれても、良かったのに。
[自身の掛けた問いへの曖昧な答え>>80を繰り返しては、もう開くことのない唇に向けて。]
(85) 2015/08/27(Thu) 02時頃
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[確証の持てないことを、口にするのは嫌いだ。 それでも、否定も肯定も返らないことに甘えて――それを嘆いて、 彼が言わないのならばと。
ただ、たった、一言だけ。]
――――すきです、
[蟠って溢れたそれは、ひりつく喉を通って、静寂へと。**]
(86) 2015/08/27(Thu) 02時頃
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