105 Ww―Chu・Ni/Subjection―wW
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― 道路 ―
[術の主の力が完全に消え去った所為か。 燃え盛っていた綿が消滅し、 飛び火した建物だけがその場に取り残された]
……俺は壊すぜ、この世界を。
[ガシャン、と音がして地対空ミサイルMIM-104の 巨大なトレーラーが交差点四方に展開する]
(1) 2012/11/11(Sun) 01時頃
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これで終わりだと思うなよ――。
[それらを高層ビル群に向けて一斉に発射する。
――ただ一つ、>>2:30一本の電波塔だけは除いて。
辺り一帯に影を落とすもの、 天に向かってそびえるものを排除するように 縫いぐるみの時と比ではない規模の 崩壊が彼方此方で繰り広げられた。
それは、一つ去った脅威への安堵を打ち消すように 盛大に掲げられた狼煙のようなものでもあった]
(2) 2012/11/11(Sun) 01時半頃
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― ラストメール ―
宛先:grant_your_desire@lost_heaven.ne.hv
本文:
カミサマ。 あんたの力、俺に寄越せ。
(3) 2012/11/11(Sun) 01時半頃
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シメオンは、その文章を送信すると、携帯電話をばきりと折り捨てた。
2012/11/11(Sun) 01時半頃
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っ、……ふ、ふふ、ぁはははははは――ッ!!!!
[右目を襲った激痛に、顔面に爪を立てる。 眼帯の紐が切れ、眼窩から溢れ出す血が頬を濡らす]
これが最後の代償なら。 持ってけ、好きなだけ絞り尽くせ。 今から俺があんただ、カミサマ。
[左腕の包帯にもやがて赤い斑点が滲み出す。 すぐにそれは白い布地を真っ赤に染め、 肘から滴るほどの血が流れ出した。
しかし、出血を気にする事もなく少年は嗤う]
(4) 2012/11/11(Sun) 01時半頃
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[足元と開襟シャツに血溜まりを作りながら。 ひとしきり嗤い、痛みも切り捨てたところで 右目を押さえていた手を外す]
まずはあんた達からだ。 高崎センパイ、安藤センパイ。
ホリー・クレイドルを倒したその力。 見せてもらおうじゃないか。
[血で染まった右顔面。 べっとりと張り付いた金髪が紅く透ける。 右目を縦に抉る裂傷。 イエローアンバーの瞳がぎらりと光った。 薄く嗤う口には牙が覗き、爪は鋭く尖って。
その姿はきっともう、人ではない――**]
(5) 2012/11/11(Sun) 01時半頃
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―校庭上空―
[炎をまとってホリーに向かおうとした時。
彼女の身体から別の炎が灰色を覆っていた。
青白い炎
それは天使が…いや――が死を迎える時の最後の時に発するもの。
炎に遮られて、その光を正確に見たものはいないだろう]
そっか、もう…
空っぽのカプセルみたいなものだったのね。
開けたら…そこには…
[そして彼女は灰となった。]
[何も入っていない空っぽの薬…
カプセルだけを飲み始めたのはいつからだっただろうか。
それは、確か――…]
―一年前―
[その頃の私は、別に病弱でもなく。
普通に体育の授業にも出ていたし、休みがちでもなかった。
何がきっかけだったかな。
最初は…ほんとになんでもなかったような、事だったような…]
…は…さん。
昨日のドラマ、見た?
あのシーンはぞっとする感じで怖かったけれど
そこから救い出してくれた主人公がかっこよかったよねえ。
キター!って私も叫びたくなっちゃった。
[他愛もない会話をする友達も居た。
クラスで孤独に居る事もなかった。
あれは、なんだったろう。
事件と呼ぶには…小さすぎて。
でも、私とあの子との仲を疎遠にするには、十分な出来ごとだった**]
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― 街だった場所 ―
[廃墟、瓦礫、ひび割れたアスファルト。 黒煙を吐き出す炎、禍々しく曇った空。
煙を吸い込んだ雲が炎を照り返し、 地獄にも似た彩りを周囲に与えていた。
その中で、一際炎の光が際立たせる色がある。
金髪、血に濡れた肌、イエローアンバーの瞳]
……来たか。
[にィ――と猫のような笑みで転送されてきた気配を迎える]
(15) 2012/11/11(Sun) 21時半頃
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地上の地獄へようこそ、センパイ。
[煤けた開襟シャツは灰色に近く、 染み込んだ血は紅から黒へと酸化し色を変えていた。 ゆらり、と背後で三つ又に分かれた闇色の尻尾が踊る]
ホリー・クレイドルを倒したんなら。 俺はあんた達の敵。
ってまあ、言わなくても解ってるんでしょうケド。
心配しなくても田原さんなら天国へ行きましたよ。 こんな薄汚い地上にいるよりゃよっぽどマシでしょう。
[くく、と笑みを漏らす]
(16) 2012/11/11(Sun) 21時半頃
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他に誰がいるっていうんです。
[笑みが深くなる]
趣味? なぁんだ、この期に及んでそんな事が気になるんですか。 案外、心に余裕があるんですね、安藤センパイ。
[続けられた言葉には可笑しそうに破顔した]
あははっ、“犠牲”ときましたか。 やっぱり俺を敵にする人ってそういう言葉選びをする。
犠牲って、何です? 出会ってほんの数日の上級生の1人、 相容れないからぶっ壊した。 それが犠牲って言うなら、俺はセカイを壊す前に 日本語の勉強しなおさなくっちゃいけないっすね!
(18) 2012/11/11(Sun) 22時頃
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……ホリー・クレイドルとは利害は一致してましたよ。 ただ、あちらさんの方には俺には理解の及ばない 理念みたいなモンがあったみたいですけどね。
俺は別にヒトを裁きたいとか、 そんな御託はどーでもイイんです。 ただ単に、壊したいだけっすから。
ま、でも、結果的には俺は彼女の理念を実現しますよ。 俺に勝てない奴はこのセカイに生き残れない。 俺に勝てる奴がいれば、 そいつはきっと“選ばれた人間”だ。
センパイ達が俺に勝てば、“選ばれた人間”が出来上がる。 俺と戦う時点であんた達は彼女の思惑の上なんですよ。
(19) 2012/11/11(Sun) 22時頃
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ふぅん? あの子猫なら、最初から死んでましたよ。
[さらっとそんな事をのたまった]
助けたなんて大ウソ。 アレは俺のネガイゴトの実験台になって死んだ。 それをちょっと治して 動けるようにしてやってただけですよ。 やっぱ見抜けないっすよねぇ。 俺だって最初は生き返ったと信じてましたもん。
[愉快な出来事を思い返すかのように尻尾が高く揺れた]
足りない単位が何か知りませんけど。 別に学校も社会ももうどうだって良いんで、 何が足りなかろうと補習は結構っすよ。 嗚呼、でもあんたが俺を何てレッテル付けするのか ちょっとばかし興味がない事もないですね。
(22) 2012/11/11(Sun) 22時半頃
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―回想、一年前―
…んー。
個人的には、もう少し救いが欲しかったかなぁ…
あ、主人公じゃなくて敵役の方が。
…何年もかけて娘の仇を取ろうとして、
それであの結末だもん。
方法が間違ってたとは分かるけど、それでもどうもねー…
[…疎遠になる前は話題に困ったりすることも無く、
色々な事でのんびりと話していて。
同じドラマの話をしているはずが、
疑問に思って聞いてみたら別のドラマだった、なんてことも有ったりして。
そう言った事も、翌日の話のタネとして楽しんでいた。]
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家庭ってやっぱ所有物なんだ? あっは、そりゃ根本的に相容れないわけだ。
[すぅっと瞳孔を細めて安藤を見る]
俺、ずーっと気になる単語があったんっすよ。 子供って“生まれる”しかないんですよねェ。 日本語でも英語でも子供は受動態でしか表現されない。
やっぱ、コドモって家庭の所有物なんですかねェ?
俺にはそれがどーにも理解できなくてね。 何で所有するために自我を持つナマモノを わざわざ生むのか。 気に入らなければ捨てりゃ良いのに、 世間体だとか法律だとか邪魔臭いモン作って、 今のオトナは嫌いな所有物の後始末も満足にできやしない。
(24) 2012/11/11(Sun) 22時半頃
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もう既にゼムだか何だかに“選ばれてる”癖に、 “選ばれちゃいけない”? 俺にはワケが解りませんね。
二君にまみえず、って? そーいうトコまで封建制が浸透しちゃってんですか。
[小難しい問答はやめだやめだと手を振る]
倒してはい、オシマイ……なら俺と仲間っすね! 壊した後の事なんて俺だって これっぽっちも考えちゃいませんもん。
[尻尾が地面を軽やかに打つ。 ゆらりと右手を上げると、 横転していた一台の車ががしゃんと起き上がった]
(26) 2012/11/11(Sun) 22時半頃
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そーっすよ。 子供の事なんざ考えてないなら、 ハナから所有物扱いするなっつーんです。
ま、そんな事ァもうどーでも良いんです。 だって俺はもう誰の子供でもありゃしないんだから。
何てったって、ニンゲンやめちゃいましたもんね!!
(27) 2012/11/11(Sun) 22時半頃
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Have a nice death!!
[その一声と同時に、車のエンジンが唸りを上げる。 猛スピードで無人の鉄の塊が安藤めがけて走り出した。
タイヤの片方が瓦礫に乗り上げ勢いで宙に浮く。 映画のスタント宜しく、ロケットのように 車がゆるい放物線を描いて突進していく]
(28) 2012/11/11(Sun) 22時半頃
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人生なんざこっちから退学願いさ――!!
[そう宣言し返して、耳をぺたっと伏せると 空高く音爆弾を放り投げる]
あんたの手札は見せてもらってるんですよ。 “通話”さえできなきゃあんたはただのでくの棒だ!!
[空中で派手な閃光と轟音が鳴り響いた]
(34) 2012/11/11(Sun) 23時頃
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[初打の車が潰されたのを見ながら、 轟音の中ですかさずRPGを13挺を出現させる]
瓦礫の中でおねんねするが良い!!
[それらが一斉に発射された。 数の多いそれは明確に照準は目標へ向いてはいない。 が、瓦礫を吹き飛ばし天然の地雷の如く 車もろともひび割れたアスファルトに向かって火を噴いた。
それと同時に、瓦礫を蹴って爆発の被害の及ばない 中空へと飛び上がる]
(36) 2012/11/11(Sun) 23時頃
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どうしたんですか、高崎センパイ。 もしかして手負いのまま来ちゃった?
駄目じゃないですかぁ。
連戦はよっぽどレベル高くない限り死亡フラグっすよ。
[最初の一言>>35以降会話もままならぬ様子>>35を見て]
そんなんじゃ彼女ががっかりするじゃないですか。 彼女の顔を立ててあげるためにも、 俺ちょっとは苦戦しなきゃ駄目でしょ?
(38) 2012/11/11(Sun) 23時頃
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―一年前―
(あれ?なんだか違うような気もするけれど)
(まあいっか)
[その頃の私は普通…なほうだったと思います。
でも、あの日から、全ては変わってしまったような。
そう、田原さんに――――しちゃうまでは…]
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お次はこいつっすよ。
[中空で身を捻り、倒壊しかけの家屋の屋上に立つ。 ぱちん、と指を鳴らすと上空に航空機が現れる それも勿論、無人で]
電子妨害装置《ノイズ・ジャミング》――!!
[愛称、プラウラー《徘徊する者》。 妨害電波を発しながら戦場の上を 大きな弧を描いて旋回し始める]
(41) 2012/11/11(Sun) 23時頃
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[派手な爆煙が弾幕となって彼等が何処へ隠れたかは 目視する事ができない。 バックに航空機――EA-6を侍らせながら、 田原の時に使わず仕舞いだった4挺のヘカーテを くるりと宙に浮かせた]
……もぐら叩きですかぁ? まさかこれで終わりとか言わないで下さいよね、マジで!
[挑発するように、ひらと手を振ると あてずっぽうに高破壊力のライフルが瓦礫に穴を空けた]
(42) 2012/11/11(Sun) 23時頃
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[4発の風穴が瓦礫を崩すと、ライフルを打ち捨てる]
4つ数えたんでいきますよ。 100数えるのは幼稚園までで十分ですよねェ?
[2階相当の高さから軽々と地面に着地する。 EA-6はそのまま中空で旋回を続ける。 あれをどうにかしようと目論むならば あれが射線上に入る所へ移動するかと踏んで。
わざと開けた道の上を通らせながら、 耳を済ませた――81(0..100)x1%の確率で 耳が何者かの足音を捉えるだろう]
(44) 2012/11/11(Sun) 23時半頃
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シメオンは、※Action! fortune:1〜81ならば獲物を見つけた猫がその背へと踊りかかるだろう。
2012/11/11(Sun) 23時半頃
シメオンは、ラルフを探しながら、高崎に動きがない事を訝る。
2012/11/11(Sun) 23時半頃
[あれはテストの時だったっけ。
去年、私の成績はほんとギリッギリだった。
あと一教科落としちゃったら、留年確定だった。
そんな時、私の悪魔が囁いた]
『なあ、答案すり変えちゃえよ』
[先生の視線も別の方向を向いている。
重病…十秒で名前を書き変えてしまえば、ばれない。
そこに後ろの席の田原さんから声がかかる]
ごほっ、ごほっ。
[ビリリッ
消しゴムが自分の名前ごと答案用紙を破いた音がした]
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(本当に気配がねぇ……静か過ぎる)
[>>45動きがないならば耳で捉えられるわけもなく。 嵐の前の静けさか、妙な感じを抱きながらも]
見ィ付けた――。
[ぐん、と加速する。 しなやかに駆ける歩幅は跳躍に近い。 ぎら、と右手の爪を文字通り鉤爪のように長く伸ばし、 その背中めがけて腕を振るった]
(51) 2012/11/11(Sun) 23時半頃
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[脊椎を捉えるつもりだった一撃は、 >>47すんでのところで背中に三筋の裂傷を残すに留まる。
ざり、っと急ブレーキをかけたが 勢い余って派手に空中宙返りをし 相手の前方へと回り込む]
ふふ、俺の神経の方が追い着いてないや。 ……使い物にならない人を連れて来ちゃったのが 間違いだったねェ。
蜂の巣と八つ裂き、どっちが良い?
[爪に着いた血を舐めながら、 左手でサブマシンガンをちらつかせた]
(56) 2012/11/12(Mon) 00時頃
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[…ほぼ諦めていた科目の試験。
解けなくはないけれど、正直かなりギリギリで…
間違えた欄に気が付いたのは、
正直かなり幸運だった。
…書き直そうとして鉛筆落とす不運がオマケにつく程度には。
転がった鉛筆は、前の席の飛鳥さんの椅子の下に行って。
流石に手を伸ばすわけにもいかないから…]
ゴメン、ちょっと鉛筆とっ…
[…言った直後。
紙の破れる音がした。]
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[倒れ込んだ安藤の手をだんっ、と踏み付ける]
無駄無駄。 それがあったってあいつがどうにかならないと、 意味ないし、さァ。
オーケイ、通話する喉を掻っ切ってやるよ。 喉から血を噴き出しながら足掻く様、 とっくり楽しんでやるぜ。
[肩を蹴り付け仰向けにさせると、 喉笛目掛けて右手を振り下ろす]
(64) 2012/11/12(Mon) 00時頃
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[その音は不協和音となって、テスト中の教室に響く。
流石に先生も気付いたらしく、こっちにやってくる]
えっと…その。
ごほっごほっごぼっ。
[口の中がカラカラだ。
何を言えばいいんだろう。
足をじたばたしながら、何かを前へ蹴ったような感覚をどこか遠く感じて
先生の口元に視線が集中する]
(テスト中に名前の部分を消すなんて…)
(もう一個しかないよね)
ご、ごめんな
「盛大に破いちまったなあ。
うーん、なんとかこれで読んでみるから
答案、もう貰っていってもいいか?」
えっ、はあ、はい。
[頭がパニックだ。思っていなかった対応だったので
ただ頷く事しか出来なかった。
視線の先に転がっていく鉛筆が見える。
椅子と前の席の子の足をうまくすりぬけて転がっていく。
私はそれをぼーっと見ていた]
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[何かが割れるような音。 それは耳ではなく直接――そう、 ホリーとの会話の際と似た感覚で脳に響いた]
そうこなくっちゃ。
[僅かに視線が逸れた隙に、 とどめを刺そうとしていた安藤の身体が消えた。 本能的に耳と尻尾の毛が逆立つ]
ッ、――が、ァっ!!!
[獣のような咆哮を上げて、右手を翻す。 突如現れた光源へと、振り返った]
……ふ、……ふふ……やっと来たかよ。 待たせんじゃねェぞ。
[血飛沫を散らしながら、咆えた。 光る羽の背後から2機の戦闘機が音速で曇天を切る]
(67) 2012/11/12(Mon) 00時頃
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[…鉛筆が転がって行く。
遠くまで行ったなぁ、と現実逃避気味に考える。
間違えた部分を書き直すはずだったのだけれど…
何を書くかそもそも忘れてしまった以上、
あの鉛筆が有っても変わらないだろう。]
………
……………
…………………
[…多分、破れたのは確実に自分が声をかけたせいで。
何か言う事も出来ず、無言で机に突っ伏した。]
|
掃射《エンゲージ》――!!!!
[バルカンが射線上の化け猫諸共に 光の翼目掛けて弾の雨を降らせる。
流れ弾が地面に着弾する寸前、 高く跳躍しながらサブマシンガンのトリガーを引いた]
(68) 2012/11/12(Mon) 00時頃
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シメオンは、流れ弾が一発、三つ又の尾の一つを吹き飛ばした。
2012/11/12(Mon) 00時頃
[無情にもなるチャイムが鳴り響く。
そういえば、何か声がかけられたような。
それに出来も聞いてはみたい。
後ろを振り返って聞いてみよう]
ね、ねえ。
さっき何か、声かけなかった。
って、あれ?
鉛筆は…どしたの…。
[この時点ではまだ転がっていった鉛筆とは結びついていなかった]
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寝起きにしちゃあ随分と燃えてやがんじゃねえか。
[黒い煙を吐く炎とは違い、 太陽のような光の残像に口許を歪める。 可笑しくて可笑しくて、仕方ないというように。
地上に、化け猫の姿はない。 相手の姿が見えないと知るや すれ違った2機の戦闘機の1機の背に取り付こうと手を伸ばす。
ぎし、と機体にめりこませた爪が血を滲ませる。 千切れた尻尾からも紅い線がたなびかせ、 滞空していた身体が音速に攫われていった]
(75) 2012/11/12(Mon) 00時半頃
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…えーと。
鉛筆落としたんで、拾ってほしかったんだけど…
遠く行っちゃったし、諦めて空欄で出したよ。
………ギリギリ可に引っかかってると良いんだけどね…
[机に力無く突っ伏しながら、
弱冠怯えつつ答えを返す。
…破れた理由が自分だし、やっぱり彼女は怒るだろうか。
自分が声かけなかったら破れなかったわけだし。
…そう言えば、鉛筆は今どのあたりだろうか。]
…そういや、鉛筆どこまで転がってったか見える…?
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見えねえなら、片っ端から撃つっきゃねえじゃねえかよォ!!
[大きく機首をひねりこませて逆落としに 上空から第二射を浴びせようとする。
失血と急激な高度の変化に意識がくらむ。 急降下爆撃を仕掛ける戦闘機から、 化け猫の身体がふっと空へ浮いた]
(76) 2012/11/12(Mon) 00時半頃
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[今度こそ、無防備にその身体は宙に舞う。 眩しい、ただ、光の残像が目に焼き付いて眩しかった]
ちらちら、光ってんじゃねーよ……。 ……、……――。
[誰にも聞こえない呟きが、 機体の放つ轟音にかき消されていった――]
(77) 2012/11/12(Mon) 00時半頃
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シメオンは、イアンと目が合った時、何が可笑しいのか少しだけ口角を上げた。
2012/11/12(Mon) 00時半頃
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[>>73、光が勢いを増す]
……そうやって。 光って奴は勝手に闇を消しやがる。
[黒い毛並みも光を反射すれば白く光る。 嗚呼、嫌だ。 抗うように、少年は落下しながら深い闇の塊を纏う。
真っ黒な殻の中に、閉じ込もるように]
(79) 2012/11/12(Mon) 00時半頃
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[制御を離れた戦闘機が、大地に叩き付けられて散った]
(81) 2012/11/12(Mon) 01時頃
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わわっ、それはごめん。
あ。
(ごめん…私のせいだよね)
[何か蹴ったかも、と今さら思いだす。]
私は空欄よりも
先生が、文字読めるかな…。
答案破けちゃったからね。
こういう時に、ミスをしない機械の身体だったら
よかったかも…。
[でも、本当は悪魔に惑わされない強い心が欲しいかもしれない。
そしたら、答案をすり変えようなんて事もせずに。
こんな後ろめたい気持ちにもならずに済んだのに]
えっと…鉛筆は高崎くんのところかな。
一番前。
[そんな事を言っているうちに、彼が気付いて鉛筆を持ってきただろうか]
…まぁ、アタシが声かけたせいで答案破れたっぽいし…
その結果鉛筆が飛んでったんだしあたしのは自業自得だからねー…
むしろこっちがゴメン。
修正中に声かけちゃったみたいで…
[機械の体にも、憧れはする。
でも、そんな体が手に入らない以上は、
今の体で諦めるしかないのだし…]
…機械の体だったら、そもそもテスト要らなくない?
[ふと気付いた事にくすりと笑い、
ちょっとだけ気が楽になる。
とりあえず、怒っては無いようで何よりで…]
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……ブチ抜いてみせろよ。
[闇の塊の中で、空に手を伸ばした。 真っ逆さまに堕ちながら]
地面に着く前に。 でねぇと……――。
[この闇ごと大地を抉り]
地球の腹ン中に納まっちまうぜ……?
[それは、内側から世界を蝕むという宣言]
(86) 2012/11/12(Mon) 01時頃
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甘ぇ、な……てめぇ、本当、甘ちゃんだ……――。
[空へ、何も無い空へと伸ばしたはずの手が。 何かに触れたような気がした]
(88) 2012/11/12(Mon) 01時頃
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…よく飛んだなー…
今度は、滑り止めついてるやつ買うべきかな?
っと。
ゴメン、それあたしの―!
[鉛筆の場所を聞けば苦笑して、
持ってきてくれた彼に手を伸ばす。
…距離的に若干呆れられたかもしれないが、
飛んじゃったんだから仕方ない。]
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[拒絶の闇は光には敵わない。 胸倉を掴まれる感覚と、闇を裂く光に 視界が白一色で塗り込められるのを感じながら]
何で、暴いちまうかなぁ……――。
[重力に逆らって一滴、涙が空へと散っていった――**]
(90) 2012/11/12(Mon) 01時頃
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