91 時計館の魔女 ―始―
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[
ゴ―――――…ン
ゴ―――――…ン
]
(#0) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[ 最後の獣、仲間を求め、愛した女性 ]
(#1) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[ ―――…その死を知らせる鐘が鳴る…――― ]
(#2) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[ "ゲーム"の終わりを告げる鐘は、館中に響いただろう。 ]
(#3) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[鐘の音と共に、生き残った者たちの前に無数の紅い蝶が舞い降りてくる。
それは、人の形を成すと、魔女が姿を現した。
無残なあの姿など、なかったものかのように美しい姿のまま。
魔女は大層愉しそうな笑みを浮かべて、勝利者たちに乾いた拍手を送る。]
ふふふっ、"ゲーム"の勝利者に祝福を、
愉しい"ゲーム"を有難う、生き残った皆様。
愛憎劇と、悲劇と、復讐劇と、
とっても、とっても、素晴らしい"ゲーム"でしたわ。
[くすくすと嗤う。そして、酷く優しい微笑みを彼らに向ければ
魔力の籠った声で、その名を呼んだ。
それは、"願い"を叶える準備の一つ。]
(#4) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
"ヴェスパタイン・エヴァンス"
"フローラ・エリアス"
"ソフィア"
(#5) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[青い世界に満ちた、敗者の魂。
それは、生き残った者の"願い"の"対価"]
(#6) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
["願い"を叶える条件はすべて―――…揃った、]
(#7) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
勝利者へのご褒美を、差し上げましょう。
―――…さぁ、"願い"をどうぞ?
(#8) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[賢者の"願い"に>>1に魔女は嗤う]
あらあら、そんなものでいいのかしら?
悪魔は勝手に蘇るわ。
妖精だって、勝手に生まれてくるわ。
それに、ね。彼らの魂は、"願い"の対価。
"対価"で"対価"を求めるなんて、不思議な方ね。
[くすくすと嗤うと、優雅にドレスを揺らして賢者の傍に]
本当に、その"願い"で良いのかしらぁ?
(#9) 2012/05/30(Wed) 01時半頃
[涙を流すソフィアに>>3魔女は優しく語りかける]
大切な人、大好きな人、
彼らの命は、貴女の"願い"の為の"対価"
"願う"権利を放棄するつもりかしら?
それは、許されることなのかしら?
[酷く優しく、酷く残酷な言葉を囁く。]
(#10) 2012/05/30(Wed) 02時頃
[避ける動きに>>5口元を歪めて、問いの答えには満足気に嗤う]
"妖精"ではなく、"ヤニク・ゲルバー"が欲しいと。
そうね、悪魔の分は、ご自分でどうぞ?
[悪魔の分がなければ、"対価"は足りる。魔女は嗤うと指を鳴らした。]
(#11) 2012/05/30(Wed) 02時頃
その"願い"、叶えましょう
(#12) 2012/05/30(Wed) 02時頃
[無数の紅い蝶が、ヴェスパタインの目の前に舞い降りて
それは次第に、朱い花びらへと変化していく。
そして、それが人の形を成せば、彼の"友"の姿が現れただろう。]
まずは、一人目、"願い"を叶えたわ。
そちらのお嬢さんはどうなさる?
[フローラの方を見つめて、微笑みかける。]
(#13) 2012/05/30(Wed) 02時頃
[ソフィアの言葉に>>6目を細めれば、]
えぇ、その"願い"叶えてあげましょう。
[優しい声色でそう頷けば、涙の痕が残る彼女の瞳に口づけを一つ。
彼女の瞳に、光が戻っただろう。]
(#14) 2012/05/30(Wed) 02時頃
[フローラの"願い"に>>8魔女は嗤う、面白い願をする子だと]
あらあら、願いの"対価"となったものの
"願い"を叶えろだなんて貴女も不思議な方だわ
残念だけど、"対価"が足りない。
そして、"敗者"の願いは、叶えられない。
それが決まり。貴女の"願い"を聞かせて欲しいわ。
(#15) 2012/05/30(Wed) 02時頃
[フローラの願いを聞けば、魔女は微笑む]
その"願い"、叶えましょう
[指を鳴らせば、一匹の紅い蝶が彼女の胸の中へと消えていった。
病を蝶が食い破る。そして、誰よりも強い、生きる力を与えただろう。]
(#16) 2012/05/30(Wed) 02時半頃
[勝者の"願い"を叶え終えれば、指をパチンと鳴らす。
無数の紅い蝶が円を描くとその中央から
青い焔が巻き上がり青い世界の扉が開いた。]
さぁ、さぁ、勝者の皆様、
貴方たちの"願い"の糧となった者たちと
次の鐘が鳴るまで、ご歓談下さいませ。積もる話もございましょう?
これが死者との最後の時間。
恨み辛みも、受け止めて、"願い"と共にお生きなさい。
(#17) 2012/05/30(Wed) 19時半頃
[魔女は微笑む。
例え、本人たちに自覚がなくとも、気にしなくとも
背負った命、背負った罪。
それが彼らをどこへ導くか。
魔女へ願うことへの代償が、どれほど大きいか。
それを彼らが知るのは、いつのことだろうか。]
それでは、ごきげんよう。
[くすりと嗤えば、紅い蝶となって魔女は姿を消しただろう*]
(#18) 2012/05/30(Wed) 19時半頃
[
ゴ―――――…ン
ゴ―――――…ン
]
(#19) 2012/06/04(Mon) 01時頃
["勝者"たちが館を後にすると、見送るかのように鐘が鳴る。]
(#20) 2012/06/04(Mon) 01時頃
―魔女の部屋―
ふふっ、"敗者"の皆様。
しばしの間、私と長い時を過ごして頂くわ。
貴方たちの魂が、必要になる。
―――…その時がくるまで、ね。
[大時計に"敗者"の魂を封じれば、時計の針はカチリと止まる。
次の"客人"が訪れるまでは、動き出すことはない。]
"魔術師見習い"イアンに、誕生に祝福を
"人間"イアンに、永久の別れを
[指を鳴らせば、祝うように、弔うように、紅い蝶が舞い踊る。
くすくすと愉しそうに嗤う魔女は、窓から天を仰いだ。]
次の"お客様"は、誰をお呼びしようかしら?
(#21) 2012/06/04(Mon) 01時頃
[ ――― 時計館 ―――
そこに住む魔女は、なんでも"願い"を叶えてくれる。
"対価"を支払えば、なんでも"願い"を叶えてくれる。
それを信じる"客人"たちは、時計館に訪れる。
魔女に願う代償がどんなに大きいか知らずに、
"願い"を持って、この館に訪れることが、"必然"とは知らずに]
(#22) 2012/06/04(Mon) 01時頃
[
ゴ―――――…ン
ゴ―――――…ン
]
(#23) 2012/06/04(Mon) 01時頃
[ギィィィィィィ―――…]
[ガタンッ]
(#24) 2012/06/04(Mon) 01時頃
[再び鐘が鳴ると、重苦しい音を立てて、塔の門は閉じられた。]
(#25) 2012/06/04(Mon) 01時頃
次の"ゲーム"まで、皆様
―――…ごきげんよう
To be continued...
(#26) 2012/06/04(Mon) 01時頃
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