231 獣ノ國 - under the ground -
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[ さあてさてお立ち会い。
白亜から目もくらむ、乱痴気騒ぎの外の世界。愁嘆場じみた茫洋の。螺旋の波をのぞむ先。
“ ふかいふかい ”その“ 水面 ”で、
―――もとめた満腹はどこにある? *]
―― ? ――
[ ぐうと叫ぶ虫の鳴き声は、“いきたい”ともとめ、躯をうねる欲求は。いずれどこで、
―――“ きえた ”のだっけ。
螺旋のそこを1つ、1つと進みながら。いつか四角形の「造りもの」の中、水面へと躯を撓らせたように。今度は本当のひかりを、とただ、浮き泳ぐように。
己が「いきる」ことをねがった声を、思い返しながら。監視はどこまで自分を追ったろう。
――最後に聞こえた“こえ”に、くつわを外したその顔を、振り返らせかけては。自分を出した男は。すきに、とこがれる「ふるさと」へ、背を押した亀は。]
…、――――
[ やがて声も、白亜の名残も届かない古びた階段の先。いつの間にかフードも下ろされた、露わになったそこに。
―――撫でふれ、においたつのは。 ]
そと、
[ ひりとした喉奥を滑った、潮のにおいに。
足は一歩とその先を踏み締める。遠くに鏡映し、本物のひかりを照らすそれを、“しんかい”じみた色の隙間、のぞみながら。
なじみの彼が、鳥が、針鼠が、うたったそとを。
惚けた息が1つ、溢れたのは、誰に知られることもなかっただろうか。
――その場に暫く立ち尽くしたまま、やがて“観察対象”として、己のなした事に気がつけば。ふらつく足取りでひとの、ほかの気配から遠ざかるよう、歩みを進めただろう。*]
―― →路地裏 ――
……、――
[ うみ、――ふるさと、と。小屋がある、とつげた彼の声を乾きに喘ぐ奥、囈言のように1つ呟き。
……やがて路地の裏。清潔でも白くもない建物の壁隅にずり、と背中を付けては。そのまま、海底で息を潜めるようにしばらくと踞る。
――あれほど、ぐうぐうとないていた腹の底。
「満足」を、その先をもとめた餓えが。欲求が。跡形もなくなっているのには気付かないまま。]
―研究室―
んー…あ、あぁ……ふあぁ
[ソファの上で居眠りをしていたらしく、背伸びをしてからふと辺りを見回せば見慣れない光景で
そこが自分の前居た場所。否、これから居る場所になるのだが。研究室と気付くまでに数秒要したか]
そういや、ボカァ辞めたんだっけ…
[頭を掻いてから思い出して。貯金は思ったよりもあるし、研究に没頭するだけの蓄えもある
なのに、どうしてもやりたい事が見付からないし、研究を続けたいと思う事も出来なかった]
医者になろうかなって思ったんだっけ
…なんで、だ?
[それはいつか自分とは違う人を見たからなのだろうか
優しかったあの人も、嫌味を言うその人も、不思議なあの人も]
…誰だっけ
[ノアの記憶から、すっぽりと“抜け落ちていた”**]
―研究室―
『マーティン先生が帰ってきてくれて助かりますよ
研究がずっと行き詰まってたんです』
[ソファーの上で生ぬるくなった珈琲を飲んでいればそこに現れる元助手の姿で
尤も、今では彼も昇格したらしく、教授として指導しながら研究を進めているらしいが]
…どれもこれも、駄目だってハナシ
[効果が無い上に、水を飲ませている方がよっぽどマシでは無いかと言う代物。これならばどこかで見た、薬の方が使えるに違いない]
どこで見た…んだっけ、なぁ
[元助手がこちらを見てまるでわからないとでも言うような顔をして、なんでもないと手をヒラヒラと振ってみせる
いつの間にか自分の居場所はここにも無くなっていた。けれど、前の居場所に戻るつもりもない]
なーんか、大事な事忘れてる気がするぞ…と
[それは誰の事だっただろうか。疑問が解決する事も無く、切れた珈琲豆を買うために研究室を後にした**]
―― 路地裏 ――
[ ひたりとはり付く喉が痛かった。
パーカーの奥、たぷと揺れる水の――ペットボトルに入ったそれを、癖めいて腹へと流し込む。
腹の底へ落ちたそれに、足りないとも、満足したとも思わなかった。ただ息はしやすくなった、と空気に晒した瞼を伏せる。
ここは、…ここ“も”――、と。路地の薄汚れた、凹凸の目立つ壁へ、白亜に馴れ切った黒を滑らせながら。
俺はなにを、あんなに、
“ ”、と、一間のみ。手を取り和らいだその奥にあったのぞみは――一体、なんだったのだっけ。
求めたひかりはここにある。男の”おしえ”の先も。光る石の彼が自らへ告げた”いきる”先も。…チェビィの言ったふるさとも。あの地下で、こえが求めた自由すら、
――そう、だから俺はここでいきたい、と。……どうして、
…あそこではいきていけなかった? ]
…“ ”ら。
[ ダメだったから。
己の見知った彼を、彼らを、己の“領分”にひた侵すよう、くい潰す事も。傷つけても傷ついてもいけなかった、だから。
手元に触れるチューブに、“替えのきく”それに視線を向けつつ。ぎち、と開いたプラスチックの吸い口から漂うにおいにも、何を感じることもなければ。
―――、なんで、あんなにほしかったんだったっけ。
手を触れたとき、最後腕を下ろしたその先。彼は、己になんて、――いった? ]
……、?
[ ならない虫は、もう満腹をもとめることはない。
“きえてしまった”それに、鮫は気づくこともなく。ただ、正体の掴めない違和感に、眉を顰めた。*]
――路地裏→――
[ ――一体どれほど、路地の裏手踞っていたのだったか。
見つからないこたえの先を辿るのをやめ、ずりと背を凭れさせたまま足を伸ばす。
そういえば、あの男へ宿題のこたえもまだだったろうか。“外”で会っても困るだろうと、“今度”のその先もいずれ、彼へこたえることもないのだろう、が。
いつの間にか白けた色を越し、陽――“ほんもの”のそれの落ちる視界に、目を細めながら。
ふかいところ、そら。
――うみもその先のぞめるという、“ふるさと”。
ならない腹元と、それでも敏感な感覚器官はそのままに。「かり」に飢えることはなければ、煩わしいだけの“ひと”の気配から逃れめいて、足先を街の端へと向けつつ、パーカーのフードを被り直した。
自分と同時期、あの地下から抜けた「1人」がいるとも、彼が“うしなった”それも知らず。*]
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