308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[―――風を切りながら、少し上を見上げれば
夜空の星々が眩しいぐらいに輝いている。
道を照らす証明灯はたまについていたけれど
消えている区間の方が多いような。
僕は、そんなどこまでも続くような高速を、
ひたすら真っすぐ、走っていた。]
[ 目覚めた私はスマホの日付を確認する。
電波が途絶え、ただの時計になったスマホは
あれから5日ほど経ったことを示していた。
怒りはまだ、消えていない。
くそったれ、私は絶対"お前ら"にならない。
絶対に。 **]
[世界各地で起きている、混乱と絶望。
ゾンビ増え続ける。
そらに死傷者も増え続ける。]
[果たして、どれだけの人々が悲しみと苦悩に囚われてしまったのだろう。
また、この少女も。
もう少女としては、存在していない、それ。
それは、空腹を満たすためだけの、存在。]
[たくさんの生の形を成してきて、今は死の形と言うべきか。
少女の魂は、何処。
死んでしまった人々の魂は、一体何処へ。]
[ 「きちんと扱えば、火は大きくもできるし、小さくもできる。」 ]
[何処からか。
在りし日の声が、風に乗って聞こえてきたかもしれない**]
――回想――
「英雄になるための条件?
はは、なんだよ、それー」
[昼下がりの教室の中。
学ランを着崩した中学生一年生の進が、
クリームパンをほおばりながらけらけらと笑っている。
対する俺は大真面目だ。
焼きそばパンをもぐつきながら
大学ノート(黒歴史)に
下手くそな字を書き綴っている。]
いやさ。俺、気づいたんだよね
このままマンゼンと日々を生きていただけじゃ
ぜーーったいに英雄になんかなれやしないって。
紛争地帯に行くとか
あとは地球の危機的状況に
ガイアの力に目覚めるとかしないと
「ウル●ラマンの見過ぎだろ。古いぞ?
せめて仮●ライダーにしとけ?」
とーもーかーくーもー、俺は大真面目なんだってぇ!
「そんな風に気張らなくても、
秋は十分かっこいいだろ。
沙良が迷子になったらすぐ探しにいくしさ」
[あはは、と進は笑って、
残ったクリームパンを口に放り込む。
そうだな、と、俺より少し大人びた様子で首を傾げて
俺がくっだらない書き物をしていたノート(元数学用)に
さらさらりと、綺麗な字で何事かを書いた。]
ん? なんだ?
『弱い人は率先して助ける』
『怖い時でも笑っていられる』
『挫けても何度でも立ち上がる』
……なんか、地味くない?
「ただの人間が突然へんな力に目覚めるわけないだろ。
地道なところからコツコツとだよ」
[進は、くっだらねー考え事に付き合いながら
俺を見て、に、と目を細めた。]
――現在/ショッピングモール薬品売り場――
まっすぐ走って非常口から一階に逃げろぉおお!
「は、はい!」
[若い女の首に噛みつこうとしたゾンビの
その顔面にバットを叩き込みながら、
俺はめいいっぱい叫んでいた。
人間しかいなかったはずのショッピングモールには
いつのまにかわらわらと
死神のようにゾンビがたむろしている。
……どいつもこいつも楽し気にニタニタ笑ってんのは
生理現象なのかなんなのか、わかんねえな。
ゾンビって楽しいのかな。]
[……この数日で、何度死んだと思っただろう。
ある時は、もうそろそろガス欠というところで
やっとゾンビの居ないガソリンスタンドを見つけ。
ギリギリ1台分残ってたガソリンを給油してたら
休憩室の中に潜んでいた奴が突然駆けてきた。
腕は半分鎖落ちていて、服もどろどろ。
酷い腐臭を纏いながら近寄ってくるそいつへ
近くにあったバケツをなげつけたのに、
全く怯みもせず向かってくるゾンビに悲鳴を上げて
僕は半べそで、バイクの後ろを掴まれたまま発進した。
(後ろのフレームは手の形に少し凹んだままだ)]
[人が居なくなって荒れ果てた大型家具屋に入り込み
あまり汚れていないベッドを見つけたから。
疲れたし小休止……と思って横になり。
少しのつもりが目覚めた時には既に朝。
ゾンビに襲われなかったのはよかったが、
自分の不用心さに肝を冷やした。
その後安心しきって店を出た時に
バイクの近くにゾンビが居た時は終わったと思った。
家具屋にあった目覚まし時計を鳴らして
遠くに投げたらそっちにいったからよかったけど。
慣らした瞬間に、ゾンビがこっちを向いて
白く濁った目と目が合ったときには
ほんともう駄目だと思った。
あいつらの目が悪いことを、それで初めて知った。]
[真っ直ぐ走ってきたゾンビの拳が
思いっきり俺の肩口を打った。
つっかえるような悲鳴をあげて壁に叩きつけられる。]
「ああ゛あぁああ゛ぁぁあ゛あぁぁ゛ぁ゛!」
――うるっせぇ、近所迷惑で訴えんぞ!!
[痛みをこらえながらゾンビの頭蓋を叩き割る。
とうとう愛用のバットが
使い物にならないくらい折れ曲がった。
それを好機ととらえたもう一匹が
俺めがけて爪を振るおうとしてくる。
――直後、その頭が綺麗に天井まで飛んでいった。
ネコ元帥が鉈でゾンビの頭を跳ね飛ばしていた。]
[雨が降った時や夜に冷え込んだ時なんかは、
防水素材の厚手の上着を着てて本当によかった。
それでも夜は寒かったけれど、
無いよりはマシ、というやつだ。]
「クシャミ、そっちの避難状況どうだァ?!」
ああ元帥。順調だよ。おかげさまでなあ……っと!
[元帥から投げ渡された得物に瞬いてから
そんな状況でもないのにげらげらと笑い出した。
ちょっと昔のホラーゲームで
医者のキャラクターが武器にしてたものと同じものが
俺の手の中にある。]
[―――そして、忘れもしない。
ある日の夜、無人の公園でのことだ。
人一人が入るのに丁度良さそうな土管を見つけた。
今日はここに入って夜を凌ごうと
そう思って覗きこんだ時。]
ひ、ゃ……っ!!
[僕は驚いて、その場に尻もちをついてしまう。
"先客"が僕の方をじーーっと見ていて、
そのまま土管から這い出して、腕を伸ばしてくる。
僕はもう、駄目だと思った。
走馬灯のように今までのことが頭を駆け巡り。
(……兄貴。ごめん。)]
[ぎゅ、と目を瞑ったんだ。]
ねえ、ネイルハンマーなんだけど!
白衣もってきて!
てか射程短すぎでしょ! 信じらんねえ
これでゾンビと戦えって?!
「それしかなかったんだよばーか!
お前今すぐ全国のファンに謝るか
ジャガー燃やされてこい」
都内住みの大学生だぞ!
車持ってるわけねーだろバーカバーカ!
[ぎゃあぎゃあ喚きながら
襲い来るゾンビたちに得物を振り下ろす。
気づけば、俺の体にも元帥の体にも
ゾンビの歯型が赤々とついている。
あんなに体液に気を付けてきたってのにな。
あっけないもんだ。]
― 高速を北へ向かって ―
[風を切る音に交じって、聞こえるものがある。
高速の脇にある林から聞こえてくる呻き声は
もう泣くこともなく聞き流せるようになった。
たまに通り過ぎる車を見れば、
彼らの行く先に平和がありますようにと祈った。
……でも。それよりも。今耳を澄ませるべきは。]
「えーちゃん、次止まるの、どこー?」
[背後から聞こえるのは、幼い少年の声。]
[僕の代わりにリュックを背負って。
僕の背中にしがみつき、必死に声を張り上げる。]
[残りのおにぎりはこの子にあげてしまった。
無人になって荒れ果てたコンビニから
持ち出してきた飲食物ももう残り少ない。
この子は、僕と同じように思えた。
逃げる間に両親とも兄弟ともはぐれて、
一人で公園の土管で震えていたそうだった。
食料やバイクの燃費のことを考えれば、
助けるべきではないのだろうけれど。]
パーキングエリアがもうすぐだって!
ゾンビ、居ないといいな!!
[僕は、後ろの声に負けないぐらい
普段あまり出さないような大声を返した。]
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