137 海の家 『nave Di mare』
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[一つ、損。
やっぱりそうか。朝から目の保養になったものを。
自分の体質をこんな形で呪う日がこようとは。]
さーせん。
俺、低血圧で朝弱いんっすよ。
[朝食の準備ができなかった謝罪も込めて、しゅんとうなだれる。]
明日は損しないようにがんばるっす。
[ワンチャンあるかもしれない。
アラームはしっかりセットしておこう。]
[頼もしいといわれ、仕事だけれど少しうれしい。
そう思っていたら、不意に頭の上に温かみを感じた。
ぽかんとマスターを見上げていたが、くすぐったい気持ちになって、はにかむように笑ってしまった。]
そんなこと言われたら、何でもやっちゃうっすよ、
マスター。
[女の子に撫でられるなんて、久しくそんな経験はない。]
[食後にと、もう一杯コーヒーを飲んでいたら、窓辺から唄が聞こえた。男がよく聞くロックではなく、優しい、労るような音色。
その響きに懐かしさを覚える。
愛を知ると、唄を歌えなくなる。そんな鳥の話を昔、寝る前に絵本で読み聞かせてもらったっけ。]
……懐かしい。
[砂糖を多めにいれていたコーヒーはどこか、ほろ苦い気がした。]
[しばらくすれば音色は止み、トレイを持ったマスターが戻ってきた。]
様子、どうでした?
[そう問えば、食欲はあるようだと教えてもらえた。
飲み終わったコーヒーカップを、食器を洗っているマスターのところまで持っていけば、看病する人急募のお知らせを聞く。]
俺、行きます。
これ、お願いしていーっすか?
[にっと笑って、カップと交換。
そんな感じでタオルと桶を手にすれば、グローリアの部屋へと向かった。**]
― 朝:101号室 ―
[ふと、視線を動かすとその先に繋がっている手
いつからだろう、と首を傾げる。
あまりにも自然な動作だったから、気づかずにいた。
温かい指先は、今の熱をもった自分のほどは高くない温度で
心地よく優しさと力強さを伝えてくる。
タバサの苦笑の理由は知らず。
恐らく照れているのだろう、とぼんやりした頭で考えて]
ふ……。
タバサさんは、私と同じ年くらいだろう?
すぐ年上ぶるのだから……。
[含み笑いをしながら呟く言葉は、徐々に途切れ、すとんと眠りに落ちていく。
眠り際で聞いた子守唄に包まれながら、安心しきった表情で]**
―→ 101号室 ―
もちろんっす。
[マスターに頷いて桶とタオルを手に、101号室の扉の前へと。
腕をあげ、またおろす。
もし寝ていたら、ノックをしたら起きてしまうんじゃないだろうか。でも、ノックも何もせずいきなり入るというのも失礼な気がする。
しばらく考えたあと、]
……グローリアさん?
サミュエルです。
はいる、っすよ?
[なるべく音を立てないよう、扉をそっと、開いて、小さく声をかけて部屋の中へ。]
[部屋の中は、青かった。
けれど男の部屋のような、海、という感じではなく空だ、とわかるのは、きれいなグラデーションと、天井に浮かぶ白い雲のせいだろう。ほう、と息を吐く。]
……空と、海の底かぁ。
遠いものが、こんなに近くに。
[自分の203号室があるであろう方向をちらとみて独り言を零した。
グローリアは眠っていただろうか。
桶に貼られた水にタオルをひたしてしぼると、そっとその頭にのせる。
少しだけ、触れた額は自分の手よりも熱を帯びていて、心配そうに眉を垂れる。]
早く、よくなるといーっすね。
[聞こえていなくても別にいい。
眠っていたなら、起こさないように、小さな声で。]
[置いてあった椅子をベッドの傍によせ、腰かける。]
……熱、でてたり、弱ってる時。
一人だったら、さみしいもんね。
[グローリアには聞こえないぐらいの声でつぶやく。
マスターもそういっていたから。
もう少しぐらい、傍についててもいいだろう。
グローリアが眠っているようなら、さっき聞いた歌を、鼻歌で、小さく小さく傍らで唄う。**]
[深い眠りの底にいた。
額への冷たい刺激にも、すぐには気付かない。
ただ、その心地よさで、熱に魘されていた荒い息が落ち着いたものへと変わる。
表情も幾分穏やかなものとなって。
それから、短くも充実した睡眠の時を経て、
ゆっくり目蓋が開いた頃、まだサミュエルはいるだろうか?]
?
――これ、か。
[額に乗るタオルにそっと手を伸ばし、
横になったまま、空の部屋を見渡した]
[タオルを置いて、しばらくすれば苦しそうだった呼吸も落ち着いてみえた。
安心して、自分も少しうつらうつら、していればグローリアが起きる気配を感じて。]
ん、大丈夫、っすか?
[部屋を見渡す眸と目があえば、ふっと微笑んだ。]
……タオル、変えるっすよ。
[彼女が手を伸ばしたそれは、もうぬるくなっているかもしれない。そちらへ手を伸ばし受け取ろうとした。]
[傍らの椅子に影。
すぐには認識できない。
顔、というよりは状況を]
う……ん、また夢?
どうやら、やっと違う夢を見られたみたいだが……。
[その割には、と違和感を覚え見覚えのある姿に手を伸ばす――丁度、男の膝ぐらいの位置――と、実体をともなった感触]
?!
[驚いて上体を起こす]
そ、そういえば先ほど歌声が……?
いやあれはタバサさんでは……?
[記憶を探るが、何しろ薬を飲んで寝ていた身、
どこまでが現実なのかも曖昧で]
タオル、ああ、これは君が……。
おっとすまない。
[サミュエルの微笑みにぎこちない笑みで応えて、
素早く膝に触れた手を離して。
求められるままタオルを渡す]
ん、君いつからここに……?
[恐る恐る問う]
[夢、だと思っていたようだ。
膝に触れられ、跳ねたように身体を起こす姿と、その混乱した言葉が面白くて、くすっと小さく笑ってしまう。
ぎこちない笑みと合わせて、可愛いらしい。
大人の女性にこんなことを思うのは失礼かもしれないが。]
歌は……マスターじゃないっすかね。
さっき、キッチンにいるとき聞こえてきてたんで。
[そういいながら、タオルを受け取って、また水にひたす。]
俺っすか?
つい、さっきっすよ。
タオル変えてきてほしい、って頼まれて。
[なんでそんな嘘を言ってるのか自分でもよくわからないけど。
水をしぼり、起き上がったままのグローリアに向き合う。]
横になって?
タオル、のせらんないっす。
[タオルを額サイズにたたみながら、]
具合、どうっすか?
喉とか、乾いてたら、
何かほしいものあったら、持ってくるっすよ。
[優しく尋ねかけ。]
(笑われた……)
[サミュエルの小さく笑む様子に
さらに動揺する自分に気付く]
(一度、崩れると弱いんだ、私は……)
タバサさん……の?
ついさっき……そ、そうか……。
[曖昧な時間の認識の中、男の嘘には気付かずに。
素直にほっとした声で。
しかし、続く言葉には]
え、横に? 君のいる前で?
タオルは……いや、まあそうだろうが……。
[逡巡するが、これでは駄々をこねる子供みたいだ、そう思い至って、もう一度枕に頭を乗せる]
ほしい、もの……喉、は、渇いたかな。
冷たいものだと嬉しい……。
[考えて、正直に望みを伝える]
[君のいる前で、という言葉に一瞬きょとんとして。]
くっ はははは、
どう見られてるのかわかんないっすけど、
さすがに、病人襲ったりはしないっすよ。
心配しなくてもだいじょーぶ。
[今度は噴出して笑ってしまった。
不本意そうな表情にそんな声をかければ安心はしただろうか。]
それとも、眠ってるとこ見られたくない、とか、
そんな理由?
[枕の上に乗せられた頭。額にかかった前髪を、優しく撫でるように避けて、その上にタオルをのせた。]
お、襲われる心配などはしていない!
[笑い出したサミュエルに、少し膨れた顔になって]
それはそうだ……。
やはり人に寝顔を見られるというのは、
気になるものだからね……。
[先ほどタバサには抵抗なく見せたけれど。
彼女は同性、というのを差し置いても一緒にいて身構えずにいれるひとだな、と、本当の性を知らぬまま思い返して。]
ん……。
[指先が額に触れるのを感じて。
鈍くなってるであろう感覚で、そんなことに気付いてしまう自分を恥じて、また頬が赤らむのを知る]
ね、熱があるからな。
[余計な言い訳をする]
あれ?そうなんすか。
ちょっとぐらい心配してくれたっていいのに、残念。
[落ち着いた、スマートな印象を持っていたけど。
膨れたりもするのかと、違った表情が見れたことにうれしくなって、もう少し、見れないかな、なんて思って軽口をたたく。]
看病する人の特権っすよね。
寝顔、みれるの。
……本当に嫌なら、アイマスクでもしとくっすよ。
[荷物の中にはたしてあったか、まず探すところから始めないといけないが。額にそっと触れれば、赤くなっていた頬がさらにその赤みを増したから。]
……顔、赤くなってるっすよ。
[そういえば、返ってきた言い訳めいた言葉に、また笑みがこぼれる。]
残念……とはどういう
[意味か、と口にしかけて、
聞かない方が良い気がする、と不自然に口を結ぶ。
アイマスク、という単語には]
……何もそこまではしなくていい。
逆に気になって、寝付けなくなる。
[溜息をついてペースを取り戻そうとするも、
自分の放った言葉を聞いた時の、
余裕めいた笑みを見せられた途端、]
くぅ……!
[口惜しそうに呟き、頭から掛布を被った]
男として、見てもらえてないんだな って。
[続かなかった言葉を拾い上げ、答えてみた。
アイマスクなしでもいいというお言葉にうなずいて、彼女が頭から布団をかぶれば、またくすくす笑う。
掛布団越しに、頭をそっと撫でてみた。拗ねた子どもをあやすみたいな仕草は、大人の女性にするべきではないかもしれないけど、なんとなく、そうせずにはいられなくて。]
飲み物、とってくるっすね。
[そのまま声をかけ。
冷たいものがほしいと言っていたから、椅子から立ち上がり、そっと部屋を後にした。**]
[布団越しに聞こえてくる言葉に息を詰まらせる]
(男として?)
(見てはいなかった。確かに)
(過去形? いや、見てない見てない)
[認めたくなくとも、自分でも薄々気付いている。
自分のコンプレックス。
付き合う相手は、異性として目に留まる相手は、
いつも兄に似た倣岸で冷徹な大人の男ばかり。
だから、サミュエルのことをそんな風に見たことはなかった。
今までは。
顔の見えない状況で、少しでも冷静に考えを進めようと――していたら、新たな感触]
!!
[布を隔てていても、はっきりと撫でられているのだとわかる。
不自然なくらいの沈黙を経て、漸く離れる手。
かけられた言葉にも返せず、部屋を出る気配を固唾を呑んで。
彼の気配が無くなった――そう知った時に、布団を払い、大きく吐いた息は安堵か溜息か。
撫でられた頭にそっと手をやり、
軽そうな今時の学生に見えたが、存外優しい手をしている。
それでいて、しっかりとした男性のもので。
思い返して、強く頭を振る。
きっとからかってみせたのだ、そう納得させて。
もう一度、今度は小さく息を吐き。
窓に視線を求めた]*
皆、どうしているのだろうな……。
[窓を見れば、引かれたカーテンの隙間から、
強い陽射しと砂浜が覗いて]
今日も良い天気のようだね。
[ならば、皆、今頃海に繰り出しているだろうか?
ホリーはどうしているだろう。
朝再び顔を会わせた時、私が具合の悪いことを知れば
自分のせいでは、と気にしていた。
勿論、ホリーのせいではないのだが、
あの時はうつすまいと気が急いていて、
あまり思いやった言葉をかけられなかった気がする]
明日には良くなればいいが。
[呟いて、サミュエルの戻ってくるのを待った]**
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